JP3224318B2 - 平版印刷版を製造する方法 - Google Patents

平版印刷版を製造する方法

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JP3224318B2 JP26313793A JP26313793A JP3224318B2 JP 3224318 B2 JP3224318 B2 JP 3224318B2 JP 26313793 A JP26313793 A JP 26313793A JP 26313793 A JP26313793 A JP 26313793A JP 3224318 B2 JP3224318 B2 JP 3224318B2
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/06Silver salts
    • G03F7/063Additives or means to improve the lithographic properties; Processing solutions characterised by such additives; Treatment after development or transfer, e.g. finishing, washing; Correction or deletion fluids

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀塩拡散転写法に従い
平版印刷版を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】銀錯塩拡散転写反転法(以後DTR法と
呼ぶ)は、例えば、米国特許第2,352,014号お
よび本「写真ハロゲン化銀拡散法(Photograp
hicSilver Halide Diffusio
n Processes)、Andre Rottおよ
びEdtih Weyde著、The FocalPr
ess−ロンドンおよびニューヨークに記載されてい
る。
【0003】DTR法において、情報様に露光された写
真ハロゲン化銀乳剤層の材料の未現像のハロゲン化銀
を、いわゆるハロゲン化銀溶媒で可溶性銀錯塩化合物に
変換され、これらの化合物は画像受容要素の中に拡散す
ることができ、そしてその中で現像主薬で、一般に物理
的現像核の存在下に、還元されて、写真材料の露光され
た区域において得られた黒色銀画像に関して、反転され
た画像デンシティ値を有する銀画像(「DTR画像」)
を形成しする。
【0004】DTR画像を有する材料は平版印刷版とし
て使用することができ、ここにおいてDTR銀画像区域
は水受容性インク反ぱつバックグラウンド上にはっ水性
インク受容区域を形成する。例えば、典型的な平版印刷
版は欧州特許出願公開(EP−A)第423399号お
よび欧州特許出願公開(EP−A)第410500号に
開示されている。
【0005】DTR画像は、写真ハロゲン化銀乳剤材料
に関して別の要素であるシートまたはウェブ材料の画像
受容層(いわゆる2シートのDTR要素)の中で、ある
いはいわゆる単一支持体要素(また、モノ−シート要素
と呼ばれる)の画像受容層(これは少なくとも1つの写
真ハロゲン化銀乳剤層を画像受容層と一体的にそれと水
透過性の関係で含有する)の中で形成することができ
る。DTR法によりオフセット印刷版の製造のために好
ましいのは、後者のモノ−シートのバージョンである。
【0006】他の印刷版に関すると、DTR法に従い得
られた印刷版は高い印刷耐久性、印刷区域におけるすぐ
れたインク受容性および非印刷区域においてインク非受
容性(汚染なし)を有することが要求される。さらに、
ことに低い印刷の操業のために、印刷法の開始の間の印
刷区域における劣ったインクの受容および/または非印
刷区域におけるインクの受容のために、廃棄すべき複写
の数を制限することが望ましい。
【0007】上の要件の外に、印刷版は高い解像力、す
なわち、大きい印刷ブロックにおいて微細な非印刷線を
再現することができる力を示すべきである。
【0008】
【本発明の要旨】本発明の目的は、すぐれた印刷性質、
すなわち、印刷区域におけるすぐれたインクの受容、非
印刷区域におけるインクの受容なしおよびすぐれた解像
力を有するDTR法に従う平版印刷版を製造する方法を
提供することである。
【0009】本発明の他の目的は、以後の説明から明瞭
となるであろう。
【0010】本発明によれば、工程:ハロゲン化銀乳剤
からなる感光性層および物理的現像核を含有する画像受
容層を支持体上に有する画像形成要素を像様露光し(i
mage−wise exposing)、前記画像形
成要素を1種または2種以上の現像主薬(develo
pingagent)および1種または2種以上のハロ
ゲン化銀溶媒の存在下にアルカリ性処理液を使用して現
像し、そしてこうして得られる現像された画像形成要素
をpH7以下の中和液体を使用して中和する、ことから
なり、前記中和液体がメソ−イオン性化合物(meso
−ioniccompound)を含有することを特徴
とする、銀塩拡散転写法に従い平版印刷版を製造する方
法が提供される。
【0011】
【本発明の詳細な記述】DTR法に従い調製しそしてメ
ソ−イオン性化合物を含有する中和液体で中和した平版
印刷版を使用すると、開始のとき処分しなくてはならな
い複写の数を減少することができることが発見された。
さらに、印刷版はすぐれた解像力を有する。
【0012】本発明において言及するメソ−イオン性化
合物は、W.ベイカアー(Baker)およびW.D.
オリス(Ollis)により、Quart.Rev.
ol.11、p.15(1957)およびAdvanc
es in Hetrocyclic Chemits
ry、Vol.19、p.4(1976)に記載されて
いるように「任意の1つの共有結合または極性構造によ
り満足に表すことができなくかつ環を構成する原子に関
連してπ−電子のセクステット(sextet)を有す
る5または6員のヘテロサイクル化合物。この環は共有
結合した原子または原子の群上に位置する対応する負の
電荷によりバランスされた機能的な正の電荷を有する」
として定義された化合物の群である。
【0013】好ましいメソ−イオン性化合物は、式
(I):
【0014】
【化1】
【0015】式中、Mは炭素原子、酸素原子、硫黄原子
およびセレン原子から成る群より選択される少なくとも
1つの構成員から構成された5または6員のヘテロサイ
クル環であり、そしてA-は−O-、−S-またはN-−R
であり、ここでRはアルキル基(好ましくは1〜6個の
炭素原子を有する)、シクロアルキル基(好ましくは3
〜6個の炭素原子を有する)、アルケニル基(好ましく
は2〜6個の炭素原子を有する)、アルキニル基(好ま
しくは2〜6個の炭素原子を有する)、アラルキル基、
アリール基(好ましくは6〜12個の炭素原子を有す
る)または複素環式基(好ましくは1〜6個の炭素原子
を有する)である。
【0016】式(I)において、Mが表す5員の複素環
式環の例は、イミダゾリン環、ピラゾリウム環、オキサ
ゾリウム環、イソキサゾリウム環、チアゾリウム環、イ
ソチアゾリウム環、1,3−ジチオール環、1,3,4
−または1,2,3−オキサゾリウム環、1,3,2−
オキサチアゾリウム環、1,2,3−トリアゾリウム
環、1,3,4−トリアゾリウム環、1,3,4−、
1,2,3−または1,2,4−チアジアゾリウム環、
1,2,3,4−オキサトリアゾリウム環、1,2,
3,4−テトラゾリウム環および1,2,3,4−チア
トリアゾリウム環を包含する。
【0017】メソ−イオン性化合物は、欧州特許出願公
開(EP−A)第431568号に開示されているよう
に写真法の定着工程において使用することについて知ら
れている。トリアゾリウムチオレートのメソ−イオン性
化合物はハロゲン化銀写真においてよく知られており、
そして、例えば、日本特許出願公開(JP−A)第60
−117240号に開示されているように温度の寛容度
を増加するために、米国特許第4,615,970号に
開示されているようにカブリを還元するために、米国特
許第4,631,253号に開示されているようにハロ
ゲン化銀乳剤の調製において、欧州特許出願公開(EP
−A)第321839号に開示されているように漂白エ
ッチング液において、米国特許第4,624,913号
などに開示されているように圧力のマークを防止するた
めに使用される。
【0018】しかしながら、これらの開示から、DTR
法に従う平版印刷版の生成の間に中和液体の中にこのよ
うな化合物を使用することによって、印刷の性質を改良
することができること、およびことに開始の間に廃棄し
なくてはならない複写の数を減少できることは期待する
ことができなかった。
【0019】本発明に従い使用する好ましいメソ−イオ
ン性化合物は、トリアゾリウムチオレートであり、そし
てより好ましくは1,2,4−チアゾリウム−3−チオ
レートであり、最も好ましくは次の式に相当する化合物
である:
【0020】
【化2】
【0021】式中、R7およびR8は各々独立に置換また
は非置換のアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル
基、アラルキル基、アリール基または複素環式基であ
り、Aは置換または非置換のアルキル基、アルケニル
基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基、複
素環式基または−NR910であり、そしてR9およびR
10は各々独立に水素、アルキル基またはアリール基であ
り、そしてR7およびR8またはR8およびAまたはR9
よびR10は互いに結合して5または6員の環を形成する
ことができる。
【0022】本発明に従う使用に適当な1,2,4−チ
アゾリウム−3−チオレートの特定の例を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】中和液体の中のメソ−イオン性化合物の量
は、好ましくは0.01〜0.3重量%、より好ましく
は0.01〜0.1重量%、最も好ましくは0.025
重量%〜0.1重量%である。
【0025】メソ−イオン性化合物を、また、画像形成
要素の支持体上に構成された1または2以上の層の中に
混入することができる。これは中和液体の中の前記メソ
−イオン性化合物の更新という利点を提供する。この目
的で、メソ−イオン性化合物は好ましくは画像形成要素
のバッキング(backing)層の中に混入される。
メソ−イオン性化合物は好ましくは画像形成要素の中に
0.1〜10mmol/m2、より好ましくは0.1〜
0.5mmol/m2、最も好ましくは0.5〜1.5
mmol/m2の合計量で含有される。
【0026】本発明による中和液体は好ましくはpH5
〜7を有する。中和液体は好ましくは緩衝液、例えば、
例えば、リン酸塩緩衝液、クエン酸塩緩衝またはそれら
の混合物を含有する。中和溶液はさらに欧州特許公開
(EP)第0,150,517号に記載されているよう
に殺バクテリア剤、例えば、フェノール、チモールまた
は5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサンを含有
することができる。この液体は、また、DTR要素、例
えば、シリカの処理後に得られた印刷版の親水性/疎水
性バランスに影響を及ぼす物質を含有することができ
る。さらに、中和溶液は湿潤剤、好ましくは過フッ化ア
ルキル基を有する化合物を含有することができる。無機
フッ化物、例えば、NaFを80mg/l以下の量で中
和溶液に添加することによって、印刷版の調色を減少ま
たは回避することができる。有機フッ化物の代わりに、
あるいはそれと組み合わせて、カチオン性ポリマーまた
はアミノ基を含有するポリマーを印刷版の調色を減少す
るために中和溶液に添加することができる。アミノ基を
含有するポリマーの特定の例は、例えば、ポリ(N−3
−(2−アミノエチル)−アミノプロピルシロキサン)
またはアミノ基を含有する基を含むデキストラン、例え
ば、プフェイファー・アンド・ランゲン(Pfeife
r & Langen)から商業的に入手可能なドーマ
シッド(Dormacid)であり、そしてジエチルア
ミノエチル基を含有するデキストランについての商品名
である。これらのポリマーは中和溶液に好ましくは0.
01%〜5%の量で、より好ましくは0.05%〜1%
の量で、最も好ましくは0.05%〜0.5%の量で添
加する。
【0027】本発明による画像形成要素の現像に使用す
るアルカリ性処理液は好ましくはハロゲン化銀溶媒を含
有する。好ましくはハロゲン化銀溶媒は0.05重量%
〜5重量%、より好ましくは0.05重量%〜2重量%
の量で使用する。本発明に関して使用するために適当な
ハロゲン化銀溶媒は、例えば、2−メルカプト安息香
酸、環状イミド、オキサゾリドン、チオシアネートおよ
びチオサルフェートまたはメソ−イオン性化合物であ
る。本発明に関して使用することができる他のハロゲン
化銀溶媒はアカノールアミンである。本発明に関して使
用するために適当なアカノールアミンは、第3、第2ま
たは第1型のものであることができる。本発明に関して
使用することができるアカノールアミンは次の式に相当
する:
【0028】
【化3】
【0029】式中、XおよびX’は独立に水素、ヒドロ
キシル基またはアミノ基であり、lおよびmは0または
1またはそれ以上の整数であり、そしてnは1またはそ
れ以上の整数である。好ましく使用されるアカノールア
ミンは、例えば、N−(2−アミノエチル)エタノール
アミン、ジエタノールアミン、N−メチルエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、N−エチルジエタノール
アミン、ジイソプロピルアミン、エタノールアミン、4
−アミノブタノール、N,N−ジメチルエタノールアミ
ン、3−アミノプロパノール、N,N−エチル−2,
2’−イミドジエタノールなどまたはそれらの混合物で
ある。
【0030】本発明に従い、アカノールアミンは好まし
くはアルカリ性処理液の中に好ましくは好ましくは0.
1〜5重量%の濃度で存在する。しかしながら、アカノ
ールアミンの一部分またはすべては画像形成要素の1ま
たは2以上の層の中に存在することができる。
【0031】ハロゲン化銀溶媒の他の適当な型はチオエ
ーテル化合物である。好ましく使用されるチオエーテル
は、次の一般式に相当する:
【0032】
【化4】Z−(R1−S)t−R2−S−R3−Y 式中、ZおよびYは各々独立に水素、アルキル基、アミ
ノ基、アンモニウム基、ヒドロキシル、スルホ基、カル
ボキシル、アミノカルボニルまたはアミノスルホニルで
あり、R1、R2またはR3は各々独立に置換されること
ができそして酸素の架橋を含有してもよいアルキレンで
あり、そしてtは0〜10の整数である。
【0033】上の式に相当するチオエーテル化合物の例
は、米国特許第4,960,683号に開示されてお
り、そして特定の例を表2に記載する。
【0034】
【表2】
【0035】本発明によれば、アルカリ性処理液は、好
ましくはまた、画像受容層の中に得られる銀画像の疎水
性を改良するために疎水性化剤を含有する。本発明に関
して使用する疎水性化剤は、銀または銀イオンと反応す
ることができそして疎水性、すなわち、水不溶性である
か、あるいは水の中にわずかにのみ可溶性である化合物
である。一般に、これらの化合物はメルカプト基または
チオレート基および1または2以上の疎水性置換基、例
えば、少なくとも3個の炭素原子を含有するアルキル基
を含有する。本発明に従い使用する疎水性化剤の例は、
例えば、米国特許第3,776,728号および米国特
許第4,563,410号に記載されているものであ
る。好ましい化合物は次の式の1つに相当する。
【0036】
【化5】
【0037】式中、R5は水素またはアシル基であり、
4はアルキル、アリールまたはアラルキルである。最
も好ましく使用される化合物は、R4が3〜16個の炭
素原子を有するアルキルである上の式に従う化合物であ
る。
【0038】本発明によれば、疎水性化剤はアルカリ性
処理液の中に少なくとも0.1g/l、より好ましくは
少なくとも0.2g/l、最も好ましくは少なくとも
0.3g/lの量で含有される。疎水性化剤の最大量
は、疎水性化剤の種類、ハロゲン化銀溶媒の種類および
量などにより決定されるであろう。典型的には、疎水性
化剤の濃度は好ましくは1.5g/l以下、より好まし
くは1g/l以下である。本発明に従い使用するアルカ
リ性処理液は、好ましくはpH9〜14、より好ましく
はpH10〜13を有する。前記pHは有機または無機
のアルカリ性物質またはそれらの組み合わせにより確立
される。適当な無機のアルカリ性物質は、例えば、水酸
化カリウムまたは水酸化ナトリウム、炭酸塩、リン酸塩
などである。適当な有機アルカリ性物質は、例えば、ア
カノールアミンである。後者の場合において、アカノー
ルアミンはそのpHを提供するか、あるいはそれを維持
することを促進し、そしてハロゲン化銀の錯化剤として
働く。
【0039】アルカリ性処理液は、また、本発明に従い
使用する1種または2種以上の現像主薬を含有すること
ができる。この場合において、アルカリ性処理液は現像
液と呼ぶ。他方において、1種または2種以上の現像主
薬のあるものまたは画像形成要素の1または2以上の層
の中に存在することができる。現像主薬のすべては画像
形成要素の中に含有されるとき、アルカリ性処理液は活
性化剤または活性化液と呼ばれる。
【0040】本発明に従い使用するハロゲン化銀現像主
薬は、好ましくはp−ジヒドロキシベンゼン型、例え
ば、ハイドロキノン、メチルハイドロキノンまたはクロ
ロハイドロキノンであり、好ましくは補助現像主薬と組
み合わせ、補助現像主薬は1−フェニル−3−ピラゾリ
ジノン型の現像主薬および/またはp−モノメチルアミ
ノフェノールである。とくに有用な現像主薬はフェニド
ン型、例えば、1−フェニル−3−ピラゾリジノン、1
−フェニル−4−モノメチル−3−ピラゾリジノン、お
よび1−フェニル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリジ
ノンである。しかしながら、他の現像主薬を使用するす
ることができる。
【0041】アルカリ性処理液は、好ましくは、また、
酸化防止活性を有する保存剤、例えば、亜硫酸ナトリウ
ムまたは亜硫酸カリウムにより提供された亜硫酸イオン
を含有する。例えば、水性アルカリ性溶液は亜硫酸ナト
リウムを0.15〜1.0mol/lの量で含有する。
さらに増粘剤、例えば、ヒドロキシエチルセルロースお
よびカルボキシメチルセルロース、カブリ抑制剤、例え
ば、臭化カリウム、ヨウ化カリウムおよび印刷耐久性を
改良することが知られているベンゾトリアゾール、カル
シウムの金属イオン封鎖化合物、スラッジ防止剤、およ
び潜像硬膜剤を包含する印刷硬膜剤が存在することがで
きる。
【0042】現像の促進は、アルカリ性処理液および/
または写真要素の1または2以上の層に対して種々の化
合物、好ましくは少なくとも400の分子量を有するポ
リアルキレン誘導体、例えば、米国特許第3,038,
805号、米国特許第4,038,075号、米国特許
第4,292,400号および米国特許第4,975,
354号に記載されているものの助けにより達成するこ
とができる。
【0043】本発明に従い、画像形成要素はその特定の
用途に従う装置、例えば、普通の光源を含有する普通の
処理カメラまたはレーザーを含有する装置において情報
様に露光することができる。
【0044】平版印刷版を製造するために本発明による
画像形成要素は、支持体上に、ハロゲン化銀を含有する
感光性層および物理的現像核を含有する画像受容層を本
質的に含有する。
【0045】本発明に従い使用するために適当な支持体
は、不透明または透明であり、例えば、ペイパーの支持
体または樹脂の支持体であることができる。ペイパーの
支持体を使用するとき、アルファ−オレフィンのポリマ
ー、例えば、ハレーション防止色素または顔料を含有し
ていてもよいポリエチレン層で一方または両方の側にお
いて塗布された支持体は好ましい。また、有機樹脂支持
体、例えば、硝酸セルロースフィルム、酢酸セルロース
フィルム、ポリビニルアゼタールフィルム、ポリスチレ
ンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポ
リカーボネートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルムまた
はポリ−アルファ−オレフィン、例えば、ポリエチレン
またはポリプロピレンのフィルムを使用することができ
る。このような樹脂フィルムの厚さは好ましくは0.0
7〜0.35mmである。これらの有機樹脂の支持体
は、好ましくは、不溶性粒子、例えば、シリカまたは二
酸化チタンを含有することができる。金属支持体、例え
ば、アルミニウムをまた本発明に従い使用することがで
きる。
【0046】本発明に従い使用する物理的現像核を含有
する画像受容層は好ましくは親水性結合剤を含まない
が、として親水性コロイド、例えば、ポリビニルアルコ
ールの層の合計重量の30重量%までを構成して、表面
の親水性を改良することができる。本発明に従い使用す
る好ましい現像核は、重金属の硫化物、例えば、アンチ
モン、ビスマス、カドミウム、コバルト、鉛、ニッケ
ル、パラジウム、白金、銀および亜鉛の硫化物である。
本発明によることに適当な現像核は、パラジウムの硫化
物の核である。他の適当な現像核は、塩類、例えば、セ
レニド、ポリセレニド、ポリサルファイド、メルカプト
およびスズ(II)ハロゲン化物である。重金属、好ま
しくは銀、白金、パラジウムおよび水銀をコロイドの形
態で使用することができる。
【0047】本発明に従い使用する1種または2種以上
の写真ハロゲン化銀乳剤は、可溶性銀塩およびハロゲン
化銀から、例えば、P.グラキデス(Grakide
s)著、「物理的写真の化学(Chimie et P
hysique Photographique)」、
Paul Monte、パリ、G.F.スッフィン(D
uffin)著、「写真乳剤の化学(Photogra
ph EmulsionChemistry)」、Th
e Focal Press、ロンドン(1966)、
およびV.L.セリクマン(Zelikman)ら、
「写真乳剤の調製および塗布(Making and
Coating Photographic Emul
sion)」、The Focal Press、ロン
ドン(1966)に記載されている種々の方法に従い調
製することができる。
【0048】本発明に従い使用する写真ハロゲン化銀乳
剤は、ハロゲン化物および銀の溶液を温度、濃度、添加
の順序および添加の速度の部分的にまたは完全にコント
ロールされた条件下に混合することによって調製するこ
とができる。ハロゲン化銀は単一噴射法または二重噴射
法に従い沈澱させることができる。
【0049】本発明に従い使用する写真乳剤のハロゲン
化銀粒子は、規則的な結晶形、例えば、立方晶系または
八面体の形態であるか、あるいはそれらは遷移の形態で
あることができる。それらは、また、不規則な結晶形、
例えば、球形または管状を有するか、あるいは前記規則
的な形態と不規則な形態との混合物からなる複合結晶形
を有することができる。
【0050】本発明に従い、1種または2種以上の乳剤
は好ましくは主として塩化銀から成るか、あるいは臭化
銀の分画が1モル%〜40モル%の範囲で存在すること
ができる。乳剤は好ましくは実質的にすべての臭化物が
コアの中に集中されているという意味において、当業者
によく知られているコア/シェル型に属する。このコア
は好ましくは沈澱した合計のハロゲン化銀の10〜40
%を含有するが、シェルは好ましくは沈澱した合計のハ
ロゲン化銀の60〜90%から成る。
【0051】ハロゲン化銀粒子の平均大きさは0.10
〜0.70μm、好ましくは0.25〜0.45μmの
範囲であることができる。
【0052】本発明に従い使用すべき写真乳剤のハロゲ
ン化銀粒子の大きさの分布は、均質分散または不均質分
散であることができる。粒子の95%が平均大きさから
30%以上偏らない大きさを有するとき、均質分散の大
きさの分布は得られる。
【0053】好ましくは沈澱段階の間に、イリジウムお
よび/またはロジウムを含有する化合物または両者の混
合物を添加する。これらの添加する化合物の濃度は10
-8〜10-3mol/molのAgNO3、10-7〜10
-6mol/molのAgNO3の範囲である。これはハ
ロゲン化銀の結晶格子の中に少量のイリジウムおよび/
またはロジウムの構築物、いわゆるイリジウムおよび/
またはロジウムのドーパントドーパントを生ずる。当業
者に知られているように、多数の科学および特許の刊行
物は、イリジウムまたはロジウムを含有する化合物ある
いは周期系の第VIII族の他の元素を含有する化合物
を乳剤の調製の間に添加することを開示する。
【0054】乳剤は、例えば、硫黄を含有する化合物、
例えば、アリルイソチオシアネート、アリルチオ尿素お
よびチオ硫酸ナトリウムを化学的熟成段階の間に添加す
ることによって、化学的に増感することができる。ま
た、還元剤、例えば、BE−P第493,464号およ
びBE−P第568,687号に記載されているスズ化
合物、およびポリアミン、例えば、ジエチレントリアミ
ンまたはアミノメタン−スルホン酸の誘導体を化学的増
感剤として使用することができる。他の適当な化学的増
感剤は貴金属化合物、例えば、金、白金、イリジウム、
ルテニウムおよびロジウムである。この化学的増感の方
法は、論文、R.コスロウスキー(KOSLOWSK
Y)、Z.Wiss.Photogr.Photphy
s.Photochem.46、67−72(195
1)に記載されている。
【0055】DTR要素の乳剤は、DTRを設計する露
光源の分光的放射に従い分光増感することができる。
【0056】可視領域に適当な増感色素は、メチン、例
えば、F.M.ヘイマー(Hamer)、「シアニン色
素および関係する化合物(Cyanine Dyes
and Related Compounds)」、1
964、John Wiley & Sonsに記載さ
れているものを包含する。この目的に使用することがで
きる色素は、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シ
アニン色素、複合メロシアニン色素、均質極性シアニン
色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およびヘミオキ
ソノル色素を包含する。とくに適当な色素は、シアニン
色素、メロシアニン色素、複合メロシアニン色素に属す
るものである。
【0057】普通の光源の場合において、例えば、タン
グステン光、緑感性色素を必要とする。本発明に関して
好ましい緑感性色素は次の化学式により表される:
【0058】
【化6】
【0059】赤色光を放射する光源、例えば、LEDま
たはHeNeにより露光の場合において、赤感性色素を
使用する。好ましい赤感性色素は次の通りである:
【0060】
【化7】
【0061】アルゴンイオンのレーザーによる露光の場
合において、青感性色素を混入する。好ましい青感性色
素は次の化学式により表される:
【0062】
【化8】
【0063】半導体により露光の場合において、近赤外
線に適当なレーザースペクトルの分光増感色素が要求さ
れる。適当な近赤外線の増感色素は、なかでも米国特許
第2,095,854号、米国特許第2,095,85
6号、米国特許第2,955,939号、米国特許第
3,482,939号、米国特許第3,552,974
号、米国特許第3,573,921号、米国特許第3,
582,344号、米国特許第3,623,881号お
よび米国特許第3,695,888号に開示されてい
る。好ましい赤外線増感色素は次の通りである:
【0064】
【化9】
【0065】近赤外線領域における感光度を増大するた
めに、赤外線増感色素と組み合わせていわゆる超増感剤
を使用するすることができる。適当な超増感剤は、リサ
ーチ・ディスクロージャー(Research Dis
closure)Vo.289、1988年5月、項目
28952に記載されている。好ましい超増感剤は次の
式を有するディスクロージャー(Disclosure)
の化合物IVである:
【0066】
【化10】
【0067】分光増感剤は写真乳剤に水溶液、有機溶媒
中の溶液の形態で、あるいは分散液の形態で添加するこ
とができる。
【0068】ハロゲン化銀乳剤は、通常の安定剤、例え
ば、芳香族またはヘテロサイクルの環をもつ水銀の均質
極性または塩様化合物、例えば、メルカプトトリアゾー
ル、簡単な水銀塩、スルホニウム水銀複塩および他の水
銀化合物を含有することができる。他の適当な安定剤
は、アザインデン、好ましくはテトラ−またはパラ−ア
ザインデン、ことにヒドロキシまたはアミノ基で置換さ
れたものである。この種類の化合物は、ビル(BIR
R)著、Z.Wiss.Photogr.Photph
ys.Photochem.47、2−27(195
2)に記載されている。他の適当な安定剤は、なかでも
ヘテロサイクルのメルカプト化合物、例えば、フェニル
メルカプトテトラゾール、第4ベンゾチアゾール誘導体
およびベンゾトリアゾールである。好ましい化合物は、
米国特許第3,692,527号に開示されているよう
なメルカプト置換ピリミジンである。
【0069】ハロゲン化銀乳剤はpHコントロール成分
である。好ましくは乳剤層はゼラチンの等電点より下の
pHにおいて塗布して、塗布された層の安定特性を改良
する。他の成分、例えば、カブリ防止剤、現像促進剤、
湿潤剤、およびゼラチンのための硬膜剤を存在させるこ
とができる。ハロゲン化銀乳剤層は光スクリーニング色
素を含むことができ、これらの光スクリーニング色素は
散乱する光を吸収し、こうして画像の鮮鋭度を促進す
る。適当な光吸収色素は、米国特許第4,092,16
8号、米国特許第4,311,787号、ドイツ国特許
(DE−P)第2,453,217号に記載されてい
る。
【0070】ことに好ましい実施態様において、画像形
成要素の中に含有される乳剤層は、その分子構造の中
に、ハロゲン化銀に吸着することができる基およびハロ
ゲン化銀を還元することができる基を含む化合物を含有
する。この種類の化合物は欧州特許出願公開(EP−
A)第449340号に開示された。この方法におい
て、安定化および現像活性化の機能を1つの化合物にお
いて達成される。このクラスに属する好ましい化合物は
次の式により表される:
【0071】
【化11】
【0072】ハロゲン化銀乳剤の組成、調製および塗布
についての詳細は、例えば、製品のライセンスのインデ
ックス(Product Licensing Ind
ex)Vol.92、1971年12月、刊行物923
2、p.107−109の中に見いだすことができる。
【0073】前述の乳剤層および画像受容層に加えて、
これらの層と水透過性の関係で他の親水性コロイド層を
存在させることができる。例えば、支持体と写真ハロゲ
ン化銀乳剤層との間のベース層を含ことはことに有利で
ある。本発明の好ましい実施態様において、前記ベース
層はハレーション防止層として働く。したがって、この
層は乳剤層について記載したのと同一の吸収色素を含有
する;代替物として、微細なカーボンブラックを米国特
許第2,327,828号に記載されているのと同一の
ハレーション防止の目的で使用することができる。他方
において、感光性を獲得するために、光反射性顔料、例
えば、二酸化チタンを存在させることができる。さら
に、この層は硬膜剤、つや消剤、例えば、シリカ粒子お
よび湿潤剤を含有することができる。これらのつや消剤
および/または光反射性顔料の少なくとも一部分は、ま
た、ハロゲン化銀乳剤層の中に存在することができ、し
かしながら、大部分は好ましくは前記ベース層の中に存
在する。それ以上の代替物として、光反射顔料はハレー
ション防止層と写真ハロゲン化銀乳剤層との間に設けら
れた別の層の中に存在することができる。
【0074】好ましい実施態様において、本発明に関し
て、バッキング層を支持体の非感光性側に設ける。この
層はカール防止層として働くことができ、なかでもつや
消剤、例えば、シリカ粒子、滑剤、静電防止層、光吸収
色素、不透明剤、例えば、二酸化チタンおよび通常の成
分、例えば、硬膜剤および湿潤剤を含有することができ
る。バッキング層は単一の層または二重層のパックから
成ることができる。
【0075】親水性層は通常親水性コロイド状結合剤と
してゼラチンを含有する。異なる粘度をもつ異なるゼラ
チンの混合物を使用して、層の流動学的性質を調節する
ことができる。乳剤層に似て、他の親水性層を好ましく
はゼラチンの等電点以下のpH値において塗布する。し
かしゼラチンの代わりにあるいはゼラチンと一緒に、1
種または2種以上の他の天然および/または合成の親水
性コロイド、例えば、アルブミン、カゼイン、ゼイン、
ポリビニルアルコール、アルギニン酸またはそれらの塩
類、セルロース誘導体、例えば、カルボキシメチルセル
ロース、変性ゼラチン、例えば、フタロイルゼラチンな
どを使用することができる。
【0076】写真要素の親水性層は、ことに使用する結
合剤がゼラチンであるとき、適当な硬膜剤、例えば、エ
ポキシド型のもの、エチレンイミン型のもの、ビニルス
ルホン型のもの、例えば、1,3−ビニルスルホニル−
2−プロパノール、メチレンビス(スルホニルエチレ
ン)、クロム塩類、例えば、酢酸クロムおよびクロム明
礬、アルデヒド、例えば、ホルムアルデヒド、グリオキ
サルおよびグルタルアルデヒド、N−メチロール化合
物、例えば、ジメチル尿素およびメチロールジメチルヒ
ダントイン、ジオキサン誘導体、例えば、2,3−ジヒ
ドロキシ−ジオキサン、活性ビニル化合物、例えば、
1,3,5−トリアクリロイル−s−トリアジン、活性
ハロゲン化合物、例えば、2,4−ジクロロ−6−ヒド
ロキシ−s−トリアジン、およびムコハロゲン酸、例え
ば、ムコ塩素酸で硬膜することができる。これらの硬膜
剤は単独であるいは組み合わせで使用することができ
る。結合剤は、また、急速反応性硬膜剤、例えば、米国
特許第4,063,952号に記載される型のカルバモ
イルピリジニウム塩で硬膜することができる。
【0077】好ましく使用される硬膜剤はアルデヒド型
である。硬膜剤は広い濃度で使用することができるが、
好ましくは親水性コロイドの4%〜7%の量で使用す
る。異なる量の硬膜剤を画像形成要素の異なる層の中に
使用することができるか、あるいは1層の硬膜は他の層
からの硬膜剤の拡散により調節することができる。
【0078】本発明に従い使用する画像形成要素は、さ
らに、写真乳剤層の中に、あるいは少なくとも1つの他
の親水性コロイド層の中に種々の表面活性剤を含むこと
ができる。適当な表面活性剤は、次のものを包含する:
非イオン性表面活性剤、例えば、サポニン、アルキレン
オキシド、例えば、ポリエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール/プロピレングリコールの縮合生成物、
ポリエチレングリコールのアルキルエーテルまたはプロ
ピレングリコールのアルキルアリールエーテル、ポリエ
チレングリコールエステル、ポリエチレングリコールの
ソリビタンエステル、ポリアルキレングリコールアルキ
ルアミンまたはアルキルアミド、シリコーン−ポリエチ
レンオキシド付加物、グリシドール誘導体、多価アルコ
ールの脂肪酸エステルおよびサッカリドのアルキルエス
テル;酸性基、例えば、カルボキシ、スルホ、ホスホ
ノ、硫酸エステルまたはリン酸エステル基を含むアニオ
ン性表面活性剤;両性表面活性剤、例えば、アミノ酸、
アミノアルキルスルホン酸、アミノアルキルサルフェー
トまたはホスフェート、アルキルベタイン、およびアミ
ン−N−オキシド;およびカチオン性表面活性剤、例え
ば、アルキルアミン塩、脂肪族、芳香族またはヘテロサ
イクルのアンモニウム塩類、脂肪族またはヘテロサイク
ル環を含有するホスホニウムまたはスルホニウム塩類。
好ましくは過フッ化基を含有する化合物を使用する。こ
のような表面活性剤は種々の目的で、例えば、塗布助剤
として、電荷を防止する化合物として、滑り性質を改良
する化合物として、分散剤の乳化を促進する化合物とし
ておよび付着を防止または減少する化合物として使用す
ることができる。
【0079】本発明の写真材料は、さらに、種々の他の
添加剤、例えば、写真要素の寸法安定性を改良する化合
物、紫外線吸収剤、スペーシング剤および可塑剤を含有
することができる。
【0080】写真要素の寸法安定性を改良する適当な添
加剤は、例えば、水溶性または水に難溶性の合成ポリマ
ー、例えば、アルキル(メト)アクリレート、アルコキ
シ(メト)アクリレート、グリシジル(メト)アクリレ
ート、(メト)アクリルアミド、ビニルエステル、アセ
トニトリルおよびスチレンのポリマー、あるいは上のモ
ノマーとアクリル酸、メタクリル酸、アルファ−ベータ
−不飽和ジカルボン酸、ヒドロキシアルキル、(メト)
アクリレート、スルホアルキル(メト)アクリレートお
よびスチレンスルホン酸のコポリマーの分散液である。
【0081】次の実施例によって、本発明をさらに説明
する。しかしながら、本発明はそれらに限定されない。
特記しない限り、すべての部は重量による。
【0082】
【実施例】
実施例1 ハロゲン化銀乳剤の塗布溶液の調製 98.2モル%の塩化物および1.8モル%の臭化物か
ら構成された塩化臭化銀乳剤を、二重噴射沈澱法により
調製した。ハロゲン化銀粒子の平均大きさは0.4μm
(同等の体積をもつ球の直径)であり、そして内部のド
ーパントとしてロジウムイオンを含有した。この乳剤を
オルソクロマチック増感し、そして1−フェニル−5−
メルカプト−テトラゾールにより安定化した。
【0083】次の組成を有するベース層の塗布溶液を調
製した: ゼラチン 5.5% カーボンブラック 0.76% シリカ粒子(5μm) 1.6% 画像形成要素の調製:乳剤塗布溶液およびベース層の塗
布溶液を、カスケード技術により、2つのバッキング層
のパックを有するポリエチレンテレフタレートの支持体
に同時に塗布して、ベース層の塗布が前記バッキング層
を含有する側に対して反対の支持体の側に直接塗布され
るようにした。AgNO3として表したハロゲン化銀の
被覆が1.5g/m2であり、そしてゼラチン含量が
1.5g/m2であるように、乳剤層を塗布した。乳剤
層は、さらに、0.15g/m2の1−フェニル−4,
4’−ジメチル−3−ピラゾリドンおよび0.25g/
2のハイドロキノンを含有した。塗布した層の中のゼ
ラチンの量が3g/m2であるように、ベース層を塗布
した。
【0084】バッキング層のパックの支持体に対して最
も近い層は、0.3g/m2のゼラチンおよび0.5g
/m2の静電防止剤のコ(テトラアリルオキシエタン/
メタクリレート/アクリル酸K塩)のポリマーを含有し
た。第2バッキング層は、4g/m2のゼラチン、0.
15g/m2の欧州特許公開(EP)第0080225
号に従う3ミクロンの平均直径の透明な球形ポリマーの
ビーズから成るつや消剤、0.05g/m2の硬膜剤の
トリアクリルフォルマールおよび0.021g/m2
湿潤剤のF157−COONH4を含有した。
【0085】こうして得られた要素を乾燥し、そして4
0℃の温度に5日間暴露し、次いで乳剤層を物理的現像
核としてPdS、0.4g/m2のハイドロキノンおよ
び100g/m2のホルムアルデヒドを含有する層で上
塗りした。
【0086】次のアルカリ性処理溶液を調製した:アクチベーター: ハロゲン化銀(g) 30 亜硫酸ナトリウム、無水物(g) 33 KSN(g) 20 2−メルカプト−5−n−ヘプチル− オキサ−3,4−ジアゾール(mg) 150 水を添加して 1リットル 次の中和溶液を調製した:
【0087】
【表3】中 和 溶 液: A B C D E F NaH2PO4・2H2O (g) 66 同じ 同じ 同じ 同じ 同じ 水酸化ナトリウム(g) 1.0 同じ 同じ 同じ 同じ 同じ 亜硫酸ナトリウム、無水物(g) 5.0 同じ 同じ 同じ 同じ 同じ フェノール(mg) 40 同じ 同じ 同じ 同じ 同じ フルオカプリ 2.0 同じ 同じ 同じ 同じ 同じ 表1の化合物1(g) - 0.25 0.5 1.0 - - 表1の化合物4(g) - - - - 1.0 - 表1の化合物5(g) - - - - - 0.25 水を添加して 1.l 同じ 同じ 同じ 同じ 同じ湿潤溶液 水 880ml クエン酸 6g ホウ酸 8.4g 硫酸ナトリウム、無水物 25g エチレングリコール 100g コロイド状シリカ 28g 前述の画像形成要素のうちの6つを像様露光し、そして
前述のアルカリ溶液で現像し、引き続いて25℃におい
て前述の中和液体の1つで中和し、そして乾燥した。
【0088】こうして調製した印刷版をオフセット印刷
機(Heidelberg GTO−52)に取り付
け、そして同一条件下に印刷した。印刷の操業の間に、
前述の湿潤を使用した。
【0089】評価 カブリを実際に含まない鮮明な複写を得ることができる
前に、印刷の操業の開始のとき廃棄しなくてはならなか
った複写の数を決定した。さらに、500の複写後に黒
色のブロック(印刷)の中の白色線(印刷なし)の数を
測定した。黒色のブロックは5本の線を含有し、線の幅
は160μmから25μmに減少した。得られた結果は
次の通りであった: 中和液体 廃棄した複写 線の数(第500番目の複写) A 150 5 B 100 5 C 100 4 D 75 2 E 100 1 F 100 5 印刷版の各々はすぐれた品質の10000より大きい複
写を生じた。
【0090】本発明の主な特徴および態様は、次の通り
である。
【0091】1、工程:ハロゲン化銀乳剤からなる感光
性層および物理的現像核を含有する画像受容層を支持体
上に有する画像形成要素を像様露光し、前記画像形成要
素を1種または2種以上の現像主薬および1種または2
種以上のハロゲン化銀溶媒の存在下にアルカリ性処理液
を使用して現像し、そしてこうして得られる現像された
画像形成要素をpH7以下の中和液体を使用して中和す
る、ことからなり、前記中和液体がメソ−イオン性化合
物を含有することを特徴とする銀塩拡散転写法に従い平
版印刷版を製造する方法。
【0092】2、前記メソ−イオン性化合物がメソ−イ
オン性チオレート化合物である上記第1項記載の方法。
【0093】3、前記メソ−イオン性チオレートがトリ
アゾリウムチオレートである上記第2項記載の方法。
【0094】4、前記トリアゾリウムチオレートが次の
式:
【0095】
【化11】
【0096】式中、R7およびR8は各々独立に置換また
は非置換のアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル
基、アラルキル基、アリール基または複素環式基であ
り、Aは置換または非置換のアルキル基、アルケニル
基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基、複
素環式基または−NR910であり、そしてR9およびR
10は各々独立に水素、アルキル基またはアリール基であ
り、そしてR7およびR8またはR8およびAまたはR9
よびR10は互いに結合して5または6員の環を形成する
ことができる、に相当する上記第3項記載の方法。
【0097】5、前記中和液体がpH5〜7を有する上
記第1〜4項のいずれかに記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マルセル・モンバリウ ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテ ストラート27・アグフア−ゲヴエルト・ ナームローゼ・フエンノートシヤツプ内 (56)参考文献 特開 昭54−83502(JP,A) 特開 昭55−98753(JP,A) 特開 平1−92752(JP,A) 特開 平5−278363(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/07 G03F 7/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工程:ハロゲン化銀乳剤からなる感光性
    層および物理的現像核を含有する画像受容層を支持体上
    に有する画像形成要素を像様露光し、 前記画像形成要素を1種または2種以上の現像主薬およ
    び1種または2種以上のハロゲン化銀溶媒の存在下にア
    ルカリ性処理液を使用して現像し、そしてこうして得ら
    れる現像された画像形成要素をpH7以下の中和液体を
    使用して中和する、ことからなり、前記中和液体がメソ
    −イオン性化合物を含有することを特徴とする銀塩拡散
    転写法に従い平版印刷版を製造する方法。
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