JPH08284733A - 内燃機関制御装置 - Google Patents

内燃機関制御装置

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JPH08284733A
JPH08284733A JP7090791A JP9079195A JPH08284733A JP H08284733 A JPH08284733 A JP H08284733A JP 7090791 A JP7090791 A JP 7090791A JP 9079195 A JP9079195 A JP 9079195A JP H08284733 A JPH08284733 A JP H08284733A
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pulse
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渉 福井
Yasukazu Hizuka
保和 肥塚
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    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • G01D5/12Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means
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    • G01D5/2454Encoders incorporating incremental and absolute signals
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価で迅速且つ容易に気筒識別し、第1信号
系列異常時にバックアップ可能な内燃機関制御装置を得
る。 【構成】 機関の回転軸11に同期して第1信号系列P
OSRを得る検出器81と、回転軸1に同期して第2信
号系列SGCを得る検出器82と、各信号系列からパラ
メータPを制御する手段100とを備え、第1信号系列
は角度信号と特定気筒群の基準位置に対応した同一レベ
ル信号とを含み、第2信号系列は、特定気筒パルスが他
と異なり且つパルスエッジが同一レベル信号内にある気
筒識別信号を含み、制御手段は、気筒識別信号のパルス
エッジおよび角度信号から各気筒の基準位置を検出する
手段101と、第2信号系列から各気筒を識別する手段
103と、気筒識別結果および第2信号系列からパラメ
ータ制御時期を演算する手段104と、各信号系列の異
常を判定する手段105とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の各気筒に
対応した基準位置を識別してタイミング制御を行う内燃
機関制御装置に関し、特に比較的簡単な構成でタイミン
グ制御に反映される気筒識別を迅速に行うとともに、角
度信号を含む第1の信号系列がフェールした場合でもバ
ックアップ制御可能な内燃機関制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関(エンジン)制御装置
においては、点火時期や燃料噴射量等を制御するため
に、内燃機関の回転に同期した基準位置信号および気筒
識別信号が用いられている。通常、このような信号を発
生する信号発生器は、各気筒毎に対応可能なカム軸に取
り付けられており、間接的にクランク軸の回転を検出し
ている。
【0003】図8および図9はたとえば特公平6−68
252号公報に記載された従来の内燃機関制御装置に用
いられる回転信号発生器を示す斜視図および回路構成図
であり、ここでは、内燃機関が6気筒の場合を示してい
る。各図において、カム軸1は、クランク軸(図示せ
ず)の回転に対して1/2の減速回転数を有し、1回転
で6気筒の全てに対する制御タイミングに対応するよう
になっている。
【0004】カム軸1に一体的に取り付けられた回転円
板2は、回転により所定角度毎の系列パルスからなる角
度信号POSを発生するための窓3aと、各気筒に対応
した基準位置信号REFを発生するための窓3bとが形
成されている。各窓3aおよび3bの回転位置に対向し
て、発光ダイオード4aおよび4bが固定配置されてお
り、また、回転円板2を介在させて、各発光ダイオード
4aおよび4bに対向するようにフォトダイオード5a
および5bが固定配置されている。
【0005】図9において、各フォトダイオード5aお
よび5bの出力端子には、増幅回路6aおよび6bが接
続されており、増幅回路6aおよび6bの出力端子に
は、出力トランジスタ7aおよび7bが接続されてい
る。回転円板2、フォトカプラ4a、4b、5a、5
b、増幅回路6a、6bおよび出力トランジスタ7bお
よび7bは、角度信号POSおよび基準位置信号REF
を出力するための回転信号発生器8を構成している。
【0006】図10は従来の内燃機関制御装置を示すブ
ロック図であり、回転信号発生器8から出力された角度
信号POSおよび基準位置信号REFは、インタフェー
ス回路9を介してマイクロコンピュータ10に入力さ
れ、内燃機関の点火時期や燃料噴射量等の制御演算に用
いられる。
【0007】図11は回転信号発生器8から出力される
角度信号POSおよび基準位置信号REFを示す波形図
である。図11において、角度信号POSは、回転円板
2上の窓3aに対応して、たとえばクランク角1°毎に
繰り返し反転するパルス系列からなり、クランク軸の回
転角度の計測に用いられる。また、クランク角720°
毎に繰り返される基準位置信号REFは、各気筒毎の所
定クランク角で立ち上がり且つ各気筒に対応して異なる
6種類のパルス幅に設定されたパルスからなり、気筒識
別信号としても機能している。
【0008】図8〜図10のように構成された従来の内
燃機関制御装置は、図11のような角度信号POSおよ
び基準位置信号REFに基づいて、各気筒および基準位
置(クランク角)を識別し、内燃機関の運転状態に応じ
て点火時期および燃料噴射量等を最適に制御する。
【0009】しかしながら、回転信号発生器8をカム軸
1側に設けた場合は、フォトカプラ4a、4b、5a、
5bを近接配置する必要があるため、回転信号発生器8
の設置スペースが限定され、設計自由度を損なってしま
うことになる。
【0010】そこで、たとえば上記特公平6−6825
2号公報に参照されるように、角度信号POSおよび基
準位置信号REFをクランク軸に関連して生成し、各気
筒に対応した気筒識別信号のみをカム軸1に関連して生
成する装置も提案されている。
【0011】しかしながら、上記公報の内燃機関制御装
置の場合、角度信号POSおよび基準位置信号REFを
生成するクランク軸側のセンサ周辺構造が複雑化する。
さらに、クランク軸側のセンサ異常等により角度信号P
OSおよび基準位置信号REFの一方が得られない(フ
ェールした)場合に、バックアップ制御が困難になるた
め、内燃機関が停止してしまうことになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関制御装
置は以上のように、カム軸1に回転信号発生器8を設け
た場合には、設計の自由度を損なうことになり、製造上
のコストダウンを実現することができないという問題点
があった。
【0013】また、特公平6−68252号公報のよう
に、角度信号POSおよび基準位置信号REFをクラン
ク軸側から生成し、各気筒に対応した気筒識別信号をカ
ム軸側から生成した場合には、クランク軸側のセンサ周
辺構造が複雑化するうえ、角度信号POSまたは基準位
置信号REFが得られない場合にバックアップ制御を行
うことができないという問題点があった。
【0014】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、比較的簡単な構成でタイミング
制御に反映される気筒識別を迅速に行うとともに、角度
信号を含む第1の信号系列が得られない(フェールし
た)場合でもバックアップ制御が可能な内燃機関制御装
置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る内燃機関制御装置は、内燃機関の回転軸に同期した第
1の信号系列を出力する第1の信号検出器と、回転軸に
同期した第2の信号系列を出力する第2の信号検出器
と、第1および第2の信号系列に基づいて内燃機関のパ
ラメータを制御する制御手段とを備えた内燃機関制御装
置において、第1の信号系列は、回転軸の所定角度毎に
生成される角度信号と、内燃機関の少なくとも特定気筒
群に対応した基準位置を示す所定角度範囲の同一レベル
信号とを含み、第2の信号系列は、気筒毎に対応したパ
ルスからなり且つ少なくとも特定気筒に対するパルス形
態が他の気筒と異なる気筒識別信号を含み、気筒識別信
号のパルスエッジのタイミングは、同一レベル信号の区
間内に位置し、制御手段は、第2の信号系列内のパルス
エッジに続いて発生する第1の信号系列内の角度信号か
ら基準位置を検出する基準位置検出手段と、同一レベル
信号および第2の信号系列に基づいて気筒群を識別する
気筒群識別手段と、少なくとも第2の信号系列に基づい
て各気筒を識別する気筒識別手段と、少なくとも気筒識
別手段の気筒識別結果および第2の信号系列に基づいて
パラメータの制御時期を演算する制御時期演算手段と、
第1の信号系列のフェールを検出したときに気筒識別手
段および制御時期演算手段に対して異常判定信号を出力
する異常判定手段とを含むものである。
【0016】また、この発明の請求項2に係る内燃機関
制御装置は、請求項1において、第1の信号系列は内燃
機関のクランク軸に同期して生成され、第2の信号系列
は、クランク軸に対して1/2の減速比を有するカム軸
に同期して生成されるものである。
【0017】また、この発明の請求項3に係る内燃機関
制御装置は、請求項1または請求項2において、制御時
期演算手段は、角度信号を計数してパラメータの制御時
期を演算するものである。
【0018】また、この発明の請求項4に係る内燃機関
制御装置は、請求項1から請求項3までのいずれかにお
いて、同一レベル信号は、角度信号が連続的に生成され
ないLレベル区間に対応し、Lレベル区間の終了時点が
特定気筒群の基準位置に対応するものである。
【0019】また、この発明の請求項5に係る内燃機関
制御装置は、請求項1から請求項4までのいずれかにお
いて、同一レベル信号は、各気筒に対応して生成される
ものである。
【0020】また、この発明の請求項6に係る内燃機関
制御装置は、請求項1から請求項5までのいずれかにお
いて、気筒識別信号は、特定気筒に対するパルスのパル
ス幅が他の気筒と異なるものである。
【0021】また、この発明の請求項7に係る内燃機関
制御装置は、請求項1から請求項5までのいずれかにお
いて、気筒識別信号は、特定気筒のパルスに対して一定
角度以内の近傍に付加パルスを有するものである。
【0022】また、この発明の請求項8に係る内燃機関
制御装置は、請求項1から請求項7までのいずれかにお
いて、気筒識別手段は、気筒識別信号の発生区間を角度
信号の計数値に基づいて計測し、計測結果に基づいて各
気筒を識別するものである。
【0023】また、この発明の請求項9に係る内燃機関
制御装置は、請求項1から請求項7までのいずれかにお
いて、気筒識別手段は、気筒識別信号の発生時間の比率
に基づいて各気筒を識別するものである。
【0024】
【作用】この発明の請求項1においては、第1の信号系
列(少なくとも特定気筒群対応の基準位置を示す同一レ
ベル信号を含む角度信号)を検出するための第1の検出
器を回転軸に設け、この回転軸に同期して生成される第
2の信号系列(気筒識別信号)を検出する第2の検出器
を設け、同一レベル信号の区間内で気筒識別信号のパル
スエッジのタイミングを設定することにより、コストア
ップを招くことなく容易且つ確実な気筒識別を可能にす
るとともに、基準位置を含む角度信号および気筒識別信
号の組み合わせにより迅速な気筒識別を行い、気筒識別
結果を内燃機関のタイミング制御に反映させる。また、
第1または第2の信号系列が得られない場合でも、第2
または第1の信号系列のみを用いてバックアップ制御を
可能にする。
【0025】また、この発明の請求項2においては、基
準位置を示す同一レベル信号および角度信号を含む第1
の信号系列をクランク軸に同期させることにより、内燃
機関の制御精度を向上させる。また、気筒識別信号を含
む第2の信号系列をカム軸に同期させることにより、特
定気筒および各気筒を確実に識別可能にする。
【0026】また、この発明の請求項3においては、角
度信号を計数することにより制御時期を高精度に演算す
る。
【0027】また、この発明の請求項4においては、第
1の信号系列内にLレベル区間(同一レベル信号)を設
け、次の角度信号の発生開始時期(Lレベル区間の終了
時期)を特定気筒群の基準位置とすることにより、簡単
な構成で各気筒の基準位置を得る。
【0028】また、この発明の請求項5においては、気
筒識別信号の各パルスエッジに続いて発生する角度信号
を各気筒の基準位置とすることにより、簡単な構成で且
つ迅速に各気筒の基準位置信号を得る。
【0029】また、この発明の請求項6においては、特
定気筒に対する気筒識別信号のパルスのパルス幅を他の
気筒に対するパルスのパルス幅とは異なるように設定す
ることにより、容易な気筒識別を可能にする。
【0030】また、この発明の請求項7においては、特
定気筒に対する気筒識別信号の近傍に付加パルスを設け
ることにより、容易且つ迅速な気筒識別を可能にする。
【0031】また、この発明の請求項8においては、気
筒識別信号の発生区間を角度信号の計数値で計測するこ
とにより、信頼性の高い気筒識別を可能にする。
【0032】また、この発明の請求項9においては、気
筒識別信号の発生時間の比率を演算することにより、第
1の信号系列が得られない場合でも信頼性の高い気筒識
別を行い、比較的高精度のバックアップ制御を可能にす
る。
【0033】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図について説明
する。図1はこの発明の実施例1の概略構成を示す機能
ブロック図、図2は図1内の各信号検出器を図式的に示
す構成図、図3は第1の信号検出器の構造を拡大して示
す斜視図、図4はこの発明の実施例1による第1および
第2の信号系列の一例を示す波形図である。
【0034】各図において、カム軸1は、ベルト駆動等
によりクランク軸11と同期して回転し、内燃機関のク
ランク軸11に対して1/2の減速比を有する。クラン
ク軸11の回転に関連した第1の信号系列POSRを出
力する第1の信号検出器81は、図2および図3のよう
に、クランク軸11に一体的に設けられた回転円板12
と、回転円板12の外周に沿って所定角度(たとえば、
クランク角1°〜10°)毎に設けられた複数の突起8
1aと、電磁ピックアップ式、ホール式または磁気抵抗
式等のセンサ81bとから構成されている。図3におい
ては、一例として、電磁ピックアップ式のセンサ81b
を用いた場合を示している。
【0035】第1の信号系列POSRは、図4のよう
に、クランク軸11の回転に同期した所定角度毎に生成
される角度信号と、内燃機関の特定気筒群(この場合、
同時制御可能な#1気筒および#4気筒)に対応した基
準位置θRを示す所定角度範囲(たとえば、クランク角
10°〜数10°)の同一レベル信号(この場合、Lレ
ベル区間τに相当)とを含んでいる。
【0036】第1の信号系列POSR内の角度信号の各
パルスに対応する突起81aは、角度信号が連続的に生
成されない区間(すなわち、突起81aの存在しない区
間)となる欠落部80を有し、欠落部80の終了位置
(次の角度信号の発生開始位置)は特定気筒群の基準位
置θRに対応している。この場合、欠落部80は、特定
気筒群のみに対応させるため、クランク軸11と一体の
回転円板12上の1箇所(クランク角360°毎)に設
けられている。
【0037】カム軸1の回転に関連した第2の信号系列
SGCを出力する第2の信号検出器82は、カム軸1に
一体的に設けられた回転円板2と、回転円板2の外周に
沿って各気筒(この場合、4気筒)に対応して設けられ
た突起82aと、電磁ピックアップからなるセンサ82
bとから構成されている。
【0038】この場合、第2の信号系列SGCは、各気
筒に対応した気筒識別信号のパルスからなり、特定気筒
(#1気筒)に対するパルスのパルス幅PW1は、他の
気筒(#2〜#4)に対するパルスのパルス幅PW2〜
PW4とは異なり、長くなっている。第1および第2の
信号系列POSRおよびSGCは、図1のように、イン
タフェース回路90を介してマイクロコンピュータ10
0に入力される。
【0039】マイクロコンピュータ100は、各信号系
列POSRおよびSGCに基づいて内燃機関のパラメー
タを制御するための制御手段を構成しており、第2の信
号系列SGC内のパルスエッジ(たとえば、図4内の矢
印で示す立ち下がりエッジ)に続いて発生する第1の信
号系列POSR内の角度信号から特定気筒群に関連した
基準位置θRを検出する基準位置検出手段101と、同
一レベル信号(Lレベル区間τ)および第2の信号系列
SGCに基づいて気筒群を識別する気筒群識別手段10
2と、少なくとも第2の信号系列SGCに基づいて各気
筒を識別する気筒識別手段103と、少なくとも気筒識
別手段103の気筒識別結果および第2の信号系列SG
Cに基づいてパラメータP(点火時期等)の制御時期を
演算する制御時期演算手段104と、少なくとも第1の
信号系列POSRのフェールを検出したときに気筒識別
手段103および制御時期演算手段104に対して異常
判定信号Eを出力する異常判定手段105とを備えてい
る。
【0040】マイクロコンピュータ100内の気筒識別
手段103は、各信号系列POSRおよびSGCが健全
な場合には、第2の信号系列SGC内の気筒識別信号パ
ルスの発生区間(たとえば、Hレベル区間)を、第1の
信号系列POSR内の角度信号の計数値に基づいて計測
し、パルス幅を示す計測結果に基づいて各気筒を識別す
るようになっている。また、制御時期演算手段104
は、特定気筒群に対する基準位置θRから角度信号を計
数して各気筒に対する基準位置θRを順次求め、パラメ
ータの制御時期を演算する。
【0041】一方、センサ故障等の異常発生により第1
の信号系列POSRが得られない場合、すなわち、第1
の信号系列POSRが常に一定レベルまたは異常パルス
幅を示す場合には、異常判定手段105は制御処理切換
用の異常判定信号Eを生成し、気筒群識別手段102、
気筒識別手段103および制御時期演算手段104に入
力する。この場合、異常判定手段105は、第2の信号
系列SGCの異常をも判定するようになっている。
【0042】したがって、異常判定信号Eに応答して、
気筒識別手段103は、気筒識別信号パルスの発生時間
の比率(たとえば、互いに隣接するHレベル区間および
Lレベル区間のデューティ比)に基づいて各気筒を識別
するようになっている。また、制御時期演算手段104
は、各気筒に対応した気筒識別信号パルスの立ち下がり
エッジを、便宜的にパラメータPの制御時期とする。
【0043】すなわち、後述するように、気筒識別手段
103は、正常時においては、第2の信号系列SGCに
含まれる気筒識別信号の発生区間を、第1の信号系列P
OSRに含まれる角度信号を計数することによって計測
し、計測結果に基づいて各気筒を識別する。また、第1
の信号系列POSRのフェール時においては、異常判定
信号Eに応答して第2の信号系列SGCのみを用い、気
筒識別信号の発生時間の比率(Hレベル区間およびLレ
ベル区間のデューティ比)演算に基づいて各気筒を識別
し、バックアップ制御を可能にする。
【0044】同様に、制御時期演算手段104は、正常
時においては、第1の信号系列POSRに含まれる同一
レベル信号(Lレベル区間τ)の示す基準位置θRと、
第2の信号系列SGCに含まれる気筒識別信号とを用い
るとともに、角度信号を計数することによりパラメータ
の制御時期を演算する。また、第1の信号系列POSR
のフェール時においては、第2の信号系列SGCの気筒
識別信号パルスのみを用いてバックアップ制御を行う。
さらに、第2の信号系列SGCが得られない場合には、
第1の信号系列POSRに基づく気筒群識別手段102
の識別結果のみを用いて、気筒群同時着火等によりバッ
クアップ制御を行う。
【0045】なお、制御時期演算手段104は、正常時
において、各種センサ(図示せず)からの運転状態信号
Dに基づいて、たとえばマップ演算により点火時期およ
び燃料噴射量等の制御パラメータPを決定し、これを各
気筒に供給する。
【0046】次に、図4を参照しながら、図1〜図3に
示したこの発明の実施例1の動作について説明する。ま
ず、所定角度毎に突起81aを有する回転円板12をク
ランク軸11に取り付けるとともに、各突起81aに対
向するようにセンサ82bを配置することにより第1の
信号検出器81を構成し、角度信号と基準位置θRを示
す同一レベル信号とを含む第1の信号系列POSRを生
成する。
【0047】このとき、第1の信号系列POSR内に、
角度信号のみならず気筒群対応の基準位置θRを示す同
一レベル信号を含むようにするため、突起81aの一部
(4気筒の場合、回転円板12上の1箇所)に欠落部8
0を設ける。
【0048】欠落部80は、突起81aの有無を第1の
信号系列POSR(電気信号)に変換するセンサ81b
により検出される。また、第1の信号系列POSRに含
まれるLレベル区間τ(欠落部80に対応)は、マイク
ロコンピュータ100内の基準位置検出手段101によ
り、パルス発生周期の大小に基づいて検出される。
【0049】この結果、クランク軸11の回転により突
起81aに対応して生成される第1の信号系列POSR
(図4参照)は、所定角度毎のパルスからなる角度信号
と、欠落部80に対応したLレベル区間(所定角度にわ
たって角度信号が得られない区間)からなる同一レベル
信号とを含む。
【0050】ここで、クランク角360°毎に発生する
Lレベル区間τの終了位置(次の角度信号が発生開始す
る位置)は、特定気筒群の制御タイミング演算に用いら
れる基準位置θRとなる。これにより、気筒群識別手段
102は、基準位置検出手段101で検出された基準位
置θRのみに基づいて特定気筒群および他の気筒群を識
別し、制御時期演算手段104は、グループ着火可能な
気筒群を迅速に識別して、所望の内燃機関制御性能を得
ることができる。
【0051】また、カム軸1側の回転円板2上の突起8
2aに対応して生成される第2の信号系列SGCは気筒
識別信号を含み、特定気筒(#1気筒)に対応するパル
スは他の気筒のパルスよりもパルス幅PW1が長く設定
されている。これにより、気筒識別手段103は、特定
気筒および他の気筒を識別し、制御時期演算手段104
は、気筒識別結果に基づいて所望の内燃機関制御性能を
得ることができる。
【0052】このとき、気筒識別手段103は、第1お
よび第2の信号系列POSRおよびSGCが健全に得ら
れている場合には、第1の信号系列POSRの角度信号
のパルス数を計数することにより、第2の信号系列SG
Cのパルス幅を計測して特定気筒および他の気筒を識別
する。
【0053】特定気筒群に対する基準位置θRは、第2
の信号系列SGCの気筒識別信号パルスの立ち下がりエ
ッジが検出されてから最初に角度信号の再開が検出され
る時点となるため、パルスエッジから角度信号再開まで
の短い時間内で迅速に検出される。また、他の気筒群お
よび各気筒に対する基準位置θRは、特定気筒群の基準
位置θRから所定数の角度信号を計数した時点で検出さ
れる。
【0054】一方、クランク軸11側のセンサ81bの
故障等により第1の信号系列POSRが得られない場合
には、気筒識別手段103は、第2の信号系列SGCの
みを用いて気筒識別を行い、内燃機関の制御パラメータ
のバックアップ制御を可能にする。
【0055】すなわち、第2の信号系列SGCのパルス
のHレベルおよびLレベルの周期比率を順次比較演算
し、Hレベル区間が最も大きいパルス幅PW1の特定気
筒パルスを識別することにより、以下、他の気筒を順次
識別する。このとき、たとえば、第2の信号系列SGC
の各パルスの立ち下がりタイミングを各気筒における点
火時期とすることにより、所望の内燃機関制御性能を得
ることができる。
【0056】さらに、カム軸1側のセンサ82bの故障
等により第2の信号系列SGCが得られない場合には、
制御時期演算手段104は、第1の信号系列POSR内
の同一レベル信号の示す基準位置θRおよび角度信号の
計数値による気筒群識別結果および基準位置θRのみに
基づいて、同時点火制御等によるバックアップ制御を行
うことにより、所望の内燃機関制御性能を得ることがで
きる。
【0057】このように、角度信号および同一レベル信
号(基準位置θRを示す)を含む第1の信号系列POS
Rを検出する第1の信号検出器81をクランク軸11側
に設けることにより、ベルト等の伝達機構の介在による
位相差が生じないため、クランク角および基準位置θR
を正確に検出することができる。したがって、点火時期
および燃料噴射量を正確に制御することができる。
【0058】また、特定気筒群に対応した同一レベル信
号を設け、基準位置θRを設定したので、基準位置θR
が検出される毎に特定気筒群を識別することができ、気
筒群を迅速且つ容易に検出することができる。したがっ
て、特に内燃機関始動時の点火時期制御および燃料噴射
制御を迅速且つ適切に行うことができる。
【0059】また、第1の検出器81の故障等により第
1の信号系列POSRが得られない場合であっても、第
2の信号系列SGCの周期比率演算により、気筒識別お
よび制御基準位置識別のバックアップが可能であるた
め、内燃機関を停止させることなく点火時期制御および
燃料噴射制御を継続(バックアップ制御)することがで
きる。
【0060】実施例2.なお、上記実施例1では、第2
の信号系列SGCにおいて、特定気筒に対する気筒識別
信号のパルス形態の違いとして、パルス幅PW1を他の
パルス幅と異なるようにしたが、特定気筒に対する気筒
識別信号パルスの一定角度以内の近傍に付加パルスを設
けてもよい。図5は特定気筒の気筒識別信号パルスに対
して付加パルスPsを設けたこの発明の実施例3の動作
を示す波形図である。
【0061】図5において、(a)および(b)は第2
の信号系列SGCのそれぞれ異なるパルス波形例を示
し、(a)は特定気筒に対する気筒識別信号パルスの直
前の近傍に1個の付加パルスPsを追加した場合、
(b)は特定気筒に対して2個の付加パルスPsを追加
し且つ特定気筒と同一気筒群の気筒(#4気筒)に対し
て1個の付加パルスPsを追加した場合をそれぞれ示
す。
【0062】図5においては、付加パルスPsの有無ま
たは付加パルスPsの追加個数の違い等により特定気筒
および他の気筒を識別できるので、付加パルスPsを除
く各気筒に対応するパルスは同一のパルス幅であっても
よい。第2の信号系列SGCとして、図5(a)のパル
ス波形を用いた場合、気筒識別手段103は、一定角度
以内の近傍に付加パルスPsが存在することにより、特
定気筒を識別することができる。
【0063】すなわち、前述と同様に、各信号系列PO
SRおよびSGCが健全な場合には、第1の信号系列P
OSR内の角度信号を計数することにより、一定角度以
内の付加パルスPsの存在を識別することができる。ま
た、第1の信号系列POSRが得られない場合には、第
2の信号系列SGCの周期比率を比較することにより、
一定角度以内の付加パルスPsの存在を識別することが
できる。
【0064】また、図5(b)のパルス波形を用いた場
合、特定気筒(#1気筒)に2個の付加パルスPsが追
加され、特定気筒と同一気筒群の#4気筒に1個(特定
気筒とは異なる個数)の付加パルスPsが追加されてい
るので、付加パルスPsの追加個数によって、特定気筒
(#1気筒)および他の気筒(#4気筒)を直ちに識別
することができる。なお、付加パルスPsの追加個数
は、任意数に設定され得る。
【0065】図5内の(a)および(b)のいずれのパ
ルス波形を用いた場合も、第1の信号系列POSRが得
られない場合には、前述と同様に、第2の信号系列SG
Cの周期比率演算により、付加パルスPsの追加数を認
識して各気筒を識別することができる。
【0066】したがって、制御時期演算手段104は、
各気筒毎に対応した第2の信号系列SGCのパルス(ま
たは、付加パルスPsを含むパルス群)の立ち下がり時
期(図中の矢印のように、各気筒毎に一致する)を制御
タイミングとして所望のバックアップ制御を継続するこ
とができる。
【0067】実施例3.なお、上記各実施例では、クラ
ンク軸11側に第1の信号検出器81を設け、カム軸1
側に第2の信号検出器82を設けたが、特に厳しい基準
位置検出精度が要求されなければ、各信号検出器81お
よび82を互いに逆に配置し、基準位置θRを示す第1
の信号系列POSRをカム軸1側から生成してもよい。
【0068】実施例4.また、基準位置θRを示す同一
レベル信号として、回転円板12上の突起欠落部80に
対応したLレベル区間τを用いたが、所定角度範囲にわ
たって連続的に同一レベルを示す信号であればよく、た
とえば、欠落部80に代えて、回転円板12上に径大部
(突起81aの先端位置に対応)を形成し、径大部に対
応したHレベル区間(図示せず)を用いてもよい。
【0069】実施例5.また、第1の信号系列POSR
に含まれる同一レベル信号のLレベル区間τ内に、第2
の信号系列SGCに含まれる気筒識別信号パルスの立ち
下がりエッジを位置させたが、気筒識別信号パルスの立
ち上がりエッジを位置させてもよい。図6は気筒識別信
号パルスの立ち上がりエッジをLレベル区間τ内に位置
させたこの発明の実施例5の動作を示す波形図である。
【0070】図6において、(a)および(b)は第2
の信号系列SGCのそれぞれ異なるパルス波形例を示
し、(a)は特定気筒に対する気筒識別信号のパルス幅
PW1を他の気筒のパルス幅PW2〜PW4よりも大き
く設定した場合、(b)は特定気筒に対して1個の付加
パルスPsを追加した場合をそれぞれ示す。
【0071】この場合、基準位置検出手段101は、気
筒識別信号パルスの立ち上がりエッジが検出されてか
ら、最初に角度信号の再開を検出した時点を基準位置θ
Rとして認識する。また、気筒識別手段103は、前述
と同様に、気筒識別信号のうちの長いパルス幅PW1ま
たは付加パルスPsを検出することにより、特定気筒を
識別することができる。
【0072】実施例6.なお、上記各実施例では、第1
の信号系列POSRに含まれる同一レベル信号を、特定
気筒群のみに対応して生成したが、各気筒毎に対応して
生成してもよい。図7は各気筒毎に同一レベル信号(L
レベル区間τ)を生成するようにしたこの発明の実施例
6の動作を示す波形図である。図7において、第1の信
号系列POSRは、各気筒#1〜#4に対応してクラン
ク角度180°毎に生成される。
【0073】また、図7(a)〜(f)は第2の信号系
列SGCのそれぞれ異なるパルス波形例を示し、(a)
は特定気筒のパルス幅PW1を他の気筒のパルス幅PW
2〜PW4よりも長く設定した場合、(b)は特定気筒
のパルスの直前に付加パルスPsを追加した場合、
(c)は特定気筒のパルスの直後に付加パルスPsを追
加した場合、(d)は特定気筒のパルスに2個の付加パ
ルスPsを追加し且つ特定気筒と同一気筒群の気筒(#
4気筒)のパルスに1個の付加パルスPsを追加した場
合、(e)は特定気筒のパルス幅PW1を長く設定する
とともに立ち上がりエッジをLレベル区間τ内に設定し
た場合、(f)は特定気筒のパルスに付加パルスPsを
追加するとともに立ち上がりエッジをLレベル区間τ内
に設定した場合をそれぞれ示す。
【0074】この場合、第1の信号系列POSRにおい
て、各気筒毎に対応したLレベル区間τを生成するため
に、欠落部80(図2参照)は、回転円板12上の18
0°位置毎(図2に示した位置のみならず、図2内の欠
落部80の対向位置)に設けられる。また、第2の信号
系列SGCにおいて、他の気筒に対する気筒識別信号パ
ルスは、パルス幅PW2およびPW3の一部が角度信号
によって計数されるように、前述よりも長く設定されて
いる。
【0075】図7に示した第1の信号系列POSRと図
7(a)〜(f)のいずれかの第2の信号系列SGCと
を組み合わせることにより、前述と同様に、各気筒およ
び基準位置θRを識別することができる。すなわち、基
準位置検出手段101は、気筒識別信号のパルスエッジ
が検出された直後の角度信号再開時点を基準位置θRと
して認識し、気筒識別手段103は、気筒識別信号のパ
ルス幅の違いまたは付加パルスPsの有無に基づいて、
特定気筒および各気筒を識別する。
【0076】また、第1の信号系列POSRがフェール
した場合には、異常判定信号Eに応答して、気筒識別手
段103は、第2の信号系列SGCの発生時間比率に基
づいて特定気筒および各気筒を識別し、制御時期演算手
段104は、気筒識別信号パルスの立ち下がりタイミン
グを基準位置と見なしてバックアップ制御を行う。
【0077】この場合、第2の信号系列SGCのフェー
ル時には、第1の信号系列POSRのみから気筒群識別
ができないため、バックアップ制御は不可能となる。た
だし、各信号系列POSRおよびSGCが健全な場合に
は、他の気筒に対する基準位置θRを、角度信号に計数
結果に基づいて求める必要がないので、各気筒毎の基準
位置θRを迅速に検出することができる。
【0078】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、内燃機関の回転軸に同期した第1の信号系列を出力
する第1の信号検出器と、回転軸に同期した第2の信号
系列を出力する第2の信号検出器と、第1および第2の
信号系列に基づいて内燃機関のパラメータを制御する制
御手段とを備えた内燃機関制御装置において、第1の信
号系列は、回転軸の所定角度毎に生成される角度信号
と、内燃機関の少なくとも特定気筒群に対応した基準位
置を示す所定角度範囲の同一レベル信号とを含み、第2
の信号系列は、気筒毎に対応したパルスからなり且つ少
なくとも特定気筒に対するパルス形態が他の気筒と異な
る気筒識別信号を含み、気筒識別信号のパルスエッジの
タイミングは、同一レベル信号の区間内に位置し、制御
手段は、第2の信号系列内のパルスエッジに続いて発生
する第1の信号系列内の角度信号から基準位置を検出す
る基準位置検出手段と、同一レベル信号および第2の信
号系列に基づいて気筒群を識別する気筒群識別手段と、
少なくとも第2の信号系列に基づいて各気筒を識別する
気筒識別手段と、少なくとも気筒識別手段の気筒識別結
果および第2の信号系列に基づいてパラメータの制御時
期を演算する制御時期演算手段と、第1の信号系列のフ
ェールを検出したときに気筒識別手段および制御時期演
算手段に対して異常判定信号を出力する異常判定手段と
を含み、比較的簡単な構成で気筒識別を行うようにした
ので、コストアップを招くことなく、迅速で容易且つ確
実な気筒識別を可能にするとともに、第1の信号系列が
得られない場合でもバックアップ制御を可能にした内燃
機関制御装置が得られる効果がある。
【0079】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、第1の信号系列は内燃機関のクランク軸
に同期して生成され、第2の信号系列は、クランク軸に
対して1/2の減速比を有するカム軸に同期して生成さ
れるするようにしたので、基準位置を示す同一レベル信
号を高精度に検出することのできる内燃機関制御装置が
得られる効果がある。
【0080】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1または請求項2において、制御時期演算手段は、角
度信号を計数してパラメータの制御時期を演算するよう
にしたので、制御時期を高精度に演算することのできる
内燃機関制御装置が得られる効果がある。
【0081】また、この発明の請求項4によれば、請求
項1から請求項3までのいずれかにおいて、同一レベル
信号は、角度信号が連続的に生成されないLレベル区間
に対応し、Lレベル区間の終了時点(次の角度信号の発
生開始時期)が特定気筒群の基準位置に対応するように
したので、簡単な構成で各気筒の基準位置を高精度に取
得できる内燃機関制御装置が得られる効果がある。
【0082】また、この発明の請求項5によれば、請求
項1から請求項4までのいずれかにおいて、同一レベル
信号は、各気筒に対応して生成されるようにしたので、
簡単な構成で各気筒の基準位置を迅速に取得できる内燃
機関制御装置が得られる効果がある。
【0083】また、この発明の請求項6によれば、請求
項1から請求項5までのいずれかにおいて、特定気筒に
対する気筒識別信号パルスのパルス幅を他の気筒と異な
るように設定したので、容易な気筒識別が可能な内燃機
関制御装置が得られる効果がある。
【0084】また、この発明の請求項7によれば、請求
項1から請求項5までのいずれかにおいて、氣筒識別信
号は、特定気筒のパルスに対して一定角度以内の近傍に
付加パルスを有するようにしたので、容易且つ迅速な気
筒識別が可能な内燃機関制御装置が得られる効果があ
る。
【0085】また、この発明の請求項8によれば、請求
項1から請求項7までのいずれかにおいて、気筒識別手
段は、気筒識別信号の発生区間を角度信号の計数値に基
づいて計測し、計測結果に基づいて各気筒を識別するよ
うにしたので、信頼性の高い気筒識別が可能な内燃機関
制御装置が得られる効果がある。
【0086】また、この発明の請求項9によれば、請求
項1から請求項7までのいずれかにおいて、気筒識別手
段は、気筒識別信号の発生時間の比率に基づいて各気筒
を識別するようにしたので、第1の信号系列が得られな
い場合でも信頼性の高い気筒識別を行い、高精度のバッ
クアップ制御が可能な内燃機関制御装置が得られる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1の概略構成を示す機能ブ
ロック図である。
【図2】 この発明の実施例1による第1および第2の
信号検出器を示す構成図である。
【図3】 図2内の第1の信号検出器を拡大して示す斜
視図である。
【図4】 この発明の実施例1の動作を説明するための
波形図である。
【図5】 この発明の実施例2の動作を説明するための
波形図である。
【図6】 この発明の実施例5の動作を説明するための
波形図である。
【図7】 この発明の実施例6の動作を説明するための
波形図である。
【図8】 従来の内燃機関制御装置による回転信号発生
器の構造を示す斜視図である。
【図9】 従来の内燃機関制御装置による回転信号発生
器を示す回路構成図である。
【図10】 従来の内燃機関制御装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図11】 従来の内燃機関制御装置の動作を説明する
ための波形図である。
【符号の説明】
1 カム軸、2、12 回転円板、11 クランク軸、
80 欠落部、81第1の信号検出器、81a、82a
突起、81b、82b センサ、82 第2の信号検
出器、100 マイクロコンピュータ(制御手段)、1
01 基準位置検出手段、101 基準位置検出手段、
102 気筒群識別手段、103 気筒識別手段、10
4 制御時期演算手段、105 異常判定手段、E 異
常判定信号、P 制御パラメータ、PH 異なるレベル
のパルス、POSR 第1の信号系列、Ps 付加パル
ス、PW1 特定気筒に対するパルス幅、SGC 第2
の信号系列、θR 基準位置、τ Lレベル区間。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の回転軸に同期した第1の信号
    系列を出力する第1の信号検出器と、 前記回転軸に同期した第2の信号系列を出力する第2の
    信号検出器と、 前記第1および第2の信号系列に基づいて前記内燃機関
    のパラメータを制御する制御手段とを備えた内燃機関制
    御装置において、 前記第1の信号系列は、前記回転軸の所定角度毎に生成
    される角度信号と、前記内燃機関の少なくとも特定気筒
    群に対応した基準位置を示す所定角度範囲の同一レベル
    信号とを含み、 前記第2の信号系列は、気筒毎に対応したパルスからな
    り且つ少なくとも特定気筒に対するパルス形態が他の気
    筒と異なる気筒識別信号を含み、 前記気筒識別信号のパルスエッジのタイミングは、前記
    同一レベル信号の区間内に位置し、 前記制御手段は、 前記第2の信号系列内のパルスエッジに続いて発生する
    前記第1の信号系列内の角度信号から前記基準位置を検
    出する基準位置検出手段と、 前記同一レベル信号および前記第2の信号系列に基づい
    て前記気筒群を識別する気筒群識別手段と、 少なくとも前記第2の信号系列に基づいて前記各気筒を
    識別する気筒識別手段と、 少なくとも前記気筒識別手段の気筒識別結果および前記
    第2の信号系列に基づいて前記パラメータの制御時期を
    演算する制御時期演算手段と、 前記第1の信号系列のフェールを検出したときに前記気
    筒識別手段および前記制御時期演算手段に対して異常判
    定信号を出力する異常判定手段とを含むことを特徴とす
    る内燃機関制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の信号系列は前記内燃機関のク
    ランク軸に同期して生成され、前記第2の信号系列は、
    前記クランク軸に対して1/2の減速比を有するカム軸
    に同期して生成されることを特徴とする請求項1に記載
    の内燃機関制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御時期演算手段は、前記角度信号
    を計数して前記パラメータの制御時期を演算することを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記同一レベル信号は、前記角度信号が
    連続的に生成されないLレベル区間に対応し、前記Lレ
    ベル区間の終了時点が前記特定気筒群の基準位置に対応
    することを特徴とする請求項1から請求項3までのいず
    れかに記載の内燃機関制御装置。
  5. 【請求項5】 前記同一レベル信号は、前記各気筒に対
    応して生成されることを特徴とする請求項1から請求項
    4までのいずれかに記載の内燃機関制御装置。
  6. 【請求項6】 前記気筒識別信号は、前記特定気筒に対
    するパルスのパルス幅が他の気筒と異なることを特徴と
    する請求項1から請求項5までのいずれかに記載の内燃
    機関制御装置。
  7. 【請求項7】 前記気筒識別信号は、前記特定気筒のパ
    ルスに対して一定角度以内の近傍に付加パルスを有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか
    に記載の内燃機関制御装置。
  8. 【請求項8】 前記気筒識別手段は、前記気筒識別信号
    の発生区間を前記角度信号の計数値に基づいて計測し、
    前記計測結果に基づいて各気筒を識別することを特徴と
    する請求項1から請求項7までのいずれかに記載の内燃
    機関制御装置。
  9. 【請求項9】 前記気筒識別手段は、前記気筒識別信号
    の発生時間の比率に基づいて各気筒を識別することを特
    徴とする請求項1から請求項7までのいずれかに記載の
    内燃機関制御装置。
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