JPH08284524A - 倒し窓 - Google Patents

倒し窓

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JPH08284524A
JPH08284524A JP8661295A JP8661295A JPH08284524A JP H08284524 A JPH08284524 A JP H08284524A JP 8661295 A JP8661295 A JP 8661295A JP 8661295 A JP8661295 A JP 8661295A JP H08284524 A JPH08284524 A JP H08284524A
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邦男 樋口
Yasuo Fukui
保男 福井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】開操作用紐と閉操作用紐とを同一箇所に垂下す
る。 【構成】方向転換機構(51AR,51BR等)が、各
操作用紐(31A,35A等)を横方向にガイド可能な
直線状ガイド通路部52と,この直線状ガイド通路部5
2よりも下方に配設されかつ曲り方向が同一とされた複
数の円弧状ガイド通路部(53,55)とを含んでな
り、各円弧状ガイド通路部(53,55)をその上端が
横方向に開口するとともに下端が縦方向に開口し各操作
用紐(31A,35B等)のいずれかをガイド可能に形
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、倒れ障子を窓枠に係止
・係止解除可能な係止解除機構と,開操作用紐と,閉操
作用紐とを具備する倒し窓に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図4に示す外倒し窓10は、開
閉窓の上方に設けられ、排煙,換気を促進する。この外
倒し窓10は、窓枠11に回動可能に装着された倒れ障
子21を有しており、開操作用紐31を下方に引張るこ
とにより室外側に倒れ開放し、かつ閉操作用紐35を下
方に引張ることにより閉鎖される。なお、図4中、41
は係止解除機構、34は開窓引手、38は閉窓引手であ
る。
【0003】詳細を図4〜図6を参照して説明する。窓
枠11は、上枠12と左右縦枠(13,14)と,下枠
15とからなる。倒れ障子21は、図5に示す如く、そ
の下框25がヒンジ16を介して下枠15に回動可能に
取付けられている。また、倒れ障子21の上框22には
係止解除機構41に係止・分離可能な係合片26が設け
られている。
【0004】係止解除機構41は、例えばラッチ構造か
らなる公知のものであり、開窓引手34を介して開操作
用紐31を引張ることによって加えられた解放力でラッ
チを解いて係合片26を係止状態から分離状態とし、か
つ閉窓引手38を介して閉操作用紐35を引張ることに
よって加えられた閉鎖力で倒れ障子21が閉鎖方向に運
動して完全閉鎖したところで係合片26をラッチしてそ
の係止状態を保持可能に構成されている。
【0005】開操作用紐31は、その先端部が係止解除
機構41に連結され,かつ方向転換機構61でガイドさ
れた基端部32は下方の開閉窓に垂下されている。ま
た、閉操作用紐35は、その先端が倒れ障子21の上框
22に連結され,かつ方向転換機構65でガイドされた
基端部36は下方の開閉窓に垂下されている。
【0006】ここにおいて、方向転換機構61と65と
は、図6に示す如く、同一構造とされている。すなわ
ち、ケース62(66)に支軸63(67)を介して回
転自在に装着された溝64m(68m)付きのガイドロ
ーラ64(68)からなり、窓枠11に組込まれてい
る。各ガイドローラ64(68)は、溝64m(68
m)を介して一本の開(閉)操作用紐31(35)をガ
イドする。
【0007】したがって、外倒し窓10が、例えば2連
窓型となると、図7に示す如く、開操作用紐31と閉操
作用紐35とが開閉窓70の中央部分に垂下されること
になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
造では、各方向転換機構61(65)を介して開閉窓7
0に垂下される開,閉操作用紐31(35)が窓数が増
大する程に目障りとなる。
【0009】だからと言って、開操作用紐31と閉操作
用紐35とを、同一ルートでかつ同一のガイドローラ
(例えば、ガイドローラ64)の溝(64m)によって
ガイドさせて同一箇所に垂下させることは、その運動方
向およびタイミングの点から技術的に不可能である。さ
らに、ガイドローラ(64)に、軸方向に複数(2つ)
の溝を設けて各操作用紐(31,35)をガイドするこ
とは、外倒し窓10(窓枠11)の一層の小型化・低コ
スト化要請に反するので不利である。なお、上記した不
都合は内倒し窓においても生じる問題である。
【0010】本発明の目的は、上記事情に鑑み、開操作
用紐と閉操作用紐とを同一箇所に垂下することのできる
倒し窓を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記従来構造を詳細に分
析するに、倒れ障子を開放状態から閉鎖状態にする場合
の閉鎖力は、倒れ障子の重量に抗しつつ回動させるため
に大きくしなければならないが、閉鎖状態から開放状態
にする場合の開放力は係止解除機構の係止を解くだけな
ので小さくてよい。したがって、1本の開操作用紐で複
数あるいは全部の倒れ障子を一度に開放させることは可
能である。しかし、複数あるいは全部の倒れ障子を一度
に閉鎖させることは閉鎖力過大化のため至難である。
【0012】また、運用の実際に着目すればn個の倒れ
障子のうちi個を開放しかつ(n−i)を閉鎖する場
合、i個についてそれぞれに開放操作するよりも、n個
を開放し(n−i)個についてそれぞれを閉鎖する方が
結果として短時間となる場合も多い。
【0013】ここに、本発明は、方向転換機構を複数の
操作用紐をガイド可能に形成するとともに中継ガイド機
能をも発揮可能に構成し、前記目的を達成せんとするも
のである。
【0014】すなわち、本発明は、窓枠に回動可能に装
着された倒れ障子と、この倒れ障子を窓枠に係止・係止
解除可能な係止解除機構と、この係止解除機構に一端が
連結されかつ他端が所定の方向転換機構を介して垂下さ
れた開操作用紐と、一端が倒れ障子に連結されかつ他端
が所定の方向転換機構を介して垂下された閉操作用紐と
を備えた倒し窓において、前記方向転換機構が、前記各
操作用紐を横方向にガイド可能な直線状ガイド通路部
と,この直線状ガイド通路部よりも下方に配設されかつ
曲り方向が同一とされた複数の円弧状ガイド通路部と
を、含んでなり、各円弧状ガイド通路部をその上端が横
方向に開口するとともに下端が縦方向に開口し前記各操
作用紐のいずれかをガイド可能に形成したことを特徴と
する。
【0015】
【作用】上記構成による本発明の場合、例えば、単窓型
では、開操作用紐を方向転換機構の複数の円弧状ガイド
通路部のうちのいずれか一つを通して垂下し、閉操作用
紐を他方の円弧状ガイド通路部を通して垂下する。これ
により、両操作用紐を同一箇所に垂下することができ
る。
【0016】連窓型(例えば2連窓型)では、一方の倒
し窓の閉操作用紐を、方向転換機構の一つの円弧状ガイ
ド通路部を通して垂下する。また、開操作用紐を、両倒
し窓間に配設した方向転換機構の直線状ガイド通路部を
通すとともに,他方の倒し窓の開操作用紐を連結する。
そして、この開操作用紐を、他方の倒し窓に配設した方
向転換機構の複数の円弧状ガイド通路部のうちのいずれ
か一つを通して垂下する。別の円弧状ガイド通路部に
は、他方の倒し窓の閉操作用紐を通して垂下する。これ
により、両倒し窓共用の開操作用紐と、他方の倒し窓の
閉操作用紐とを同一箇所に垂下することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本外倒し窓(10A,10B)は、図1〜図3に
示す如く、連窓型(例えば、2連窓型)とされ,基本的
構成は従来例(図4,図5)と同様とされているが、方
向転換機構51を直線状ガイド通路部52と複数の円弧
状ガイド通路部(53,55)とを含み,複数の操作用
紐(31A,31B,35A,35B)をガイド可能に
形成するとともに中継ガイド機能をも発揮可能に構成さ
れている。
【0018】なお、従来例(図4,図5)と共通する構
成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略化
又は省略する。
【0019】外倒し窓10Aを形成する窓枠11上部の
左右端部には、複数個(例えば、各1個)の方向転換機
構(51AL,51AR)が配設されている。同様に、
外倒し窓10Bを形成する窓枠11上部の左右端部に
も、複数個(例えば、各1個)の方向転換機構(51B
L,51BR)が配設されている。
【0020】各方向転換機構(51AL,51AR,5
1BL,51BR)は、図2に示す如く、各操作用紐
(31A,31B等)を横方向にガイド可能な直線状ガ
イド通路部52と,この直線状ガイド通路部52よりも
下方に配設されかつ曲り方向が同一とされた複数(例え
ば、2つ)の円弧状ガイド通路部(53,55)とを有
するガイド部材57を含んでなり、各円弧状ガイド通路
部(53,55)をその上端(53u,55u)が横方
向に開口しかつ下端(53d,55d)が縦方向に開口
し各操作用紐(31A,31B,35A,35B)のい
ずれかをガイド可能に構成されている。
【0021】ここにおいて、各窓枠11上部の左端部と
右端部とに配設される方向転換機構(51ALと51A
R,51BLと51BR)とは、当該各窓枠11中央に
関して対称となるような形態とされている。そこで、各
窓枠11の右端部に配設される方向転換機構(51A
R,51BR)について以下詳述し、他方の方向転換機
構(51AL,51BL)については説明を省略する。
【0022】方向転換機構(51AR,51BR)を形
成するガイド部材57は、本体58と被固定部59から
形成されている。被固定部59には、ネジ止め用のネジ
通し穴59hが穿設されている。また、本体58には、
中継ガイド機能を発揮する直線状ガイド通路部52が、
当該本体58上部を横方向に貫通するように形成されて
いる。この直線状ガイド通路部52は、複数本の開,閉
操作用紐(31A,35A等)を通し可能に形成されて
いる。なお、直線状ガイド通路部52は、操作用紐(3
1A等)を横方向に円滑にガイドすることができれば、
若干非直線状の形態であってもよい。
【0023】また、本体58には、各円弧状ガイド通路
部(53,55)が、円弧中心が同一となるようにかつ
直線状ガイド通路部52と縦方向に整列するように四半
円形状に形成されている。円弧状ガイド通路部53(5
5)は、その上端53u(55u)が本体58の左端面
58sに開口するとともに下端53d(55d)が本体
58の下面58dに開口しており、開操作用紐(31
A,31B),閉操作用紐(35B等)を通し可能に形
成されている。なお、円弧状ガイド通路部53(55)
は、操作用紐(例えば、31A)を円滑にガイドして横
方向から縦方向に方向転換させることができれば、若干
非円弧状であってもよい。また、各ガイド通路部(5
2,53,55)は、各操作用紐(31A,35A等)
を円滑にガイドできるように、低摩擦係数面とされてい
る。
【0024】次に、この実施例の作用について説明す
る。左方の外倒し窓10Aの閉操作用紐31Aは、方向
転換機構51ALの例えば円弧状ガイド通路部53を通
して開閉窓70の左側端に垂下させる。また、開操作用
紐35Aは、各方向転換機構(51AR,51BL)の
直線状ガイド通路部52を通過させ、その途中部分に右
方の外倒し窓10Bの開操作用紐(図示省略)を連結す
る。そして、この開操作用紐35Aの基端部32を、方
向転換機構51BRの円弧状ガイド通路部55を通して
開閉窓70の右側端に垂下させる。また、閉操作用紐3
5Bの基端は、方向転換機構51BRの円弧状ガイド通
路部53を通して開閉窓70の右側端に垂下させる。こ
れにより、左右外倒し窓(10A,10B)で共用する
開操作用紐31Aと閉操作用紐35Bとは開閉窓70の
右側端に垂下される。
【0025】かかる開操作用紐31Aを、開窓引手34
を介して引張ることにより、両外倒し窓(10A,10
B)の倒れ障子21を室外側に同時に外倒しすることが
できる。また、開窓状態から、いずれか一方の外倒し窓
(例えば、10A)の倒れ障子21のみを閉鎖する場合
には、当該外倒し窓10Aの閉操作用紐35Aを閉窓引
手38を介して引張る。両方の倒れ障子21を閉鎖する
には、両閉操作用紐(35A,35B)を引張る。
【0026】しかして、この実施例によれば、方向転換
機構(51BL等)を、直線状ガイド通路部52および
両円弧状ガイド通路部(53,55)を有するガイド部
材57から構成したので、1つの方向転換機構(51B
R等)を用いて開操作用紐(31A)と閉操作用紐35
Bとを同一箇所(開閉窓70の右側端)に垂下できる。
したがって、開,閉操作用紐が開閉窓70の中央に垂下
して目障りとなるような事態は生じない。
【0027】また、各ガイド通路部(52,53,5
5)を低摩擦係数面としたので、一段と円滑に各操作用
紐(31A,35A等)を円滑にガイドし得る。
【0028】また、各ガイド通路部(52,53,5
5)を縦方向に整列しているので、ガイド部材57の厚
さを一層薄くして小型化を図り得る。
【0029】さらに、円弧状ガイド通路部(53,5
5)を円弧中心が同一となるように形成したので、ガイ
ド部材57の縦寸法を一層短くして小型化を図り得る。
【0030】なお、上記実施例では、円弧状ガイド通路
部を2つ設けたが設置個数はこれに限定されない。例え
ば、3つ設けてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、方向転換機構を直線状
ガイド通路部および複数の円弧状ガイド通路部を含み形
成したので、複数の操作用紐のガイド機能および中継ガ
イド機能を発揮させることができる。その結果、開操作
用紐と閉操作用紐とを同一箇所に垂下できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための斜視図であ
る。
【図2】同じく、方向転換機構を説明するための図であ
る。
【図3】同じく、全体構成を説明するための図である。
【図4】単窓型の外倒し窓の従来構成を説明するための
正面図である。
【図5】同じく、開窓状態を説明するための図である。
【図6】同じく、方向転換機構の従来構成を説明するた
めの図である。
【図7】連窓型の外倒し窓の従来構成を説明するための
図である。
【符号の説明】
10A,10B 外倒し窓 11 窓枠 13,14 縦枠 21 倒れ障子 31A 開操作用紐 35A,35B 閉操作用紐 41 係止解除機構 51AL,51AR 方向転換機構 51BL,51BR 方向転換機構 52 直線状ガイド通路部 53 円弧状ガイド通路部 55 円弧状ガイド通路部 57 ガイド部材 70 開閉窓

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓枠に回動可能に装着された倒れ障子
    と、この倒れ障子を窓枠に係止・係止解除可能な係止解
    除機構と、この係止解除機構に一端が連結されかつ他端
    が所定の方向転換機構を介して垂下された開操作用紐
    と、一端が倒れ障子に連結されかつ他端が所定の方向転
    換機構を介して垂下された閉操作用紐とを備えた倒し窓
    において、 前記方向転換機構が、前記各操作用紐を横方向にガイド
    可能な直線状ガイド通路部と,この直線状ガイド通路部
    よりも下方に配設されかつ曲り方向が同一とされた複数
    の円弧状ガイド通路部とを含んでなり、各円弧状ガイド
    通路部をその上端が横方向に開口するとともに下端が縦
    方向に開口し前記各操作用紐のいずれかをガイド可能に
    形成したことを特徴とする倒し窓。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007315132A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Shin Nikkei Co Ltd 倒し窓
JP2011153419A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Ykk Ap株式会社 サッシ窓
JP2017096075A (ja) * 2015-11-27 2017-06-01 三協立山株式会社 建具

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