JPH08283364A - メチル化メラミン樹脂の製造方法 - Google Patents

メチル化メラミン樹脂の製造方法

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JPH08283364A
JPH08283364A JP8291295A JP8291295A JPH08283364A JP H08283364 A JPH08283364 A JP H08283364A JP 8291295 A JP8291295 A JP 8291295A JP 8291295 A JP8291295 A JP 8291295A JP H08283364 A JPH08283364 A JP H08283364A
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methanol
reaction
mol
melamine
formaldehyde
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JP8291295A
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Munemaro Fujishiro
宗麿 藤代
Yoshifumi Yoshida
義史 吉田
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メラミン、ホルムアルデヒドおよびメタノー
ルの初期縮合物であり、コーティング用樹脂の架橋剤と
して用いられるメチル化メラミン樹脂を、工業的有利に
製造する。 【構成】 メラミンとホルムアルデヒドとを、pH12
以上の高アルカリ性メタノール溶液中で反応させ、反応
中または反応後にメタノールを留去し、得られた反応中
間生成物にメタノールを添加して、酸性条件下で反応さ
せることにより、メチル化メラミン樹脂を製造する。 【効果】 イミノ基の量が塗膜性能と作業性との間でバ
ランスのとれた範囲となり、メチレン基およびメチロー
ル基の量が少ないメチル化メラミン樹脂が効率よく製造
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メチル化メラミン樹脂
の製造方法に関するものである。ここでいうメチル化メ
ラミン樹脂とは、メラミン、ホルムアルデヒドおよびメ
タノールの初期縮合物である。
【0002】
【従来の技術】メラミン樹脂は代表的な熱硬化性樹脂の
一つとして知られており、なかでもメチル化メラミン樹
脂は、コーティング樹脂の主剤となるアルキド樹脂、ア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂などとの親和性が高いた
め、かかるコーティング樹脂の架橋剤として広く用いら
れている。このようなメチル化メラミン樹脂は、一般に
は、メラミンをメタノール中でホルムアルデヒドと反応
させてメチロール化し、次にメチル化するといった方法
で合成される。そして、メラミンに付加するホルムアル
デヒドの量、メチロール基に反応するメタノールの量な
どによって、メチロール基(−CH2OH)、メトキシ基
(−OCH3)、メチレン基(−CH2−)およびイミノ基
(−NH−)の組成比が異なる種々の組成物が製造可能
である。
【0003】メチル化メラミン樹脂においては、一般に
イミノ基の量が少ないほど、良好な塗膜性能を与える
が、硬化温度が高くなるなど、作業性の面で不利にな
る。したがってイミノ基の量は、塗膜性能と作業性との
間でバランスを図った範囲の値とする必要がある。メチ
レン基の量は縮合度に対応し、それが少ないほど、メチ
ル化メラミン樹脂を含む組成物を高濃度化でき、また、
アルキド樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂などの
主剤との架橋点を多くできるため、架橋密度の高い塗膜
を得ることができる。さらにメチロール基の量は、それ
が多いほど、メチル化メラミン樹脂組成物の安定性が低
下したり、加工時にホルムアルデヒドが多く発生するな
どの問題があるため、少ないほうが好ましい。このよう
なことから、メチル化メラミン樹脂には、メラミン1モ
ルに対するイミノ基の量をある範囲とし、メチレン基お
よびメチロール基の少ない組成物を製造することが望ま
れる。
【0004】特公平 3-68025号公報には、メタノールの
存在下、メラミンとホルムアルデヒドとをpH8.0〜1
0.5の間で反応させたあと、メタノールを追加し、酸性
でのメチル化反応、アルカリ性での未反応メタノールお
よび水の留去、メタノールを追加して再度酸性でのメチ
ル化反応、再度アルカリ性での未反応メタノールおよび
水の留去といった工程を経て、メチル化メラミン樹脂を
製造する方法が記載されている。しかしながら、この公
報に記載される方法では、メチル化反応、中和およびメ
タノールの留去をそれぞれ2回ずつ行う必要があり、工
程が長くて複雑で、結果的に操作の終了までに長時間を
要することから、必ずしも効率のよいものとはいえなか
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イミ
ノ基の量が塗膜性能と作業性との間でバランスのとれた
範囲となり、メチレン基およびメチロール基の量が少な
いメチル化メラミン樹脂を効率よく製造することにあ
る。
【0006】本発明者らは、かかる課題解決のために鋭
意研究を行った結果、メチロール化反応を高いpHで行
い、次いでメチル化反応を行うことにより、効率よくメ
チル化メラミン樹脂が得られることを見出し、本発明を
完成した。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、メラ
ミンとホルムアルデヒドとを、pH12以上の高アルカ
リ性メタノール溶液中で反応させ(以下、ここでの反応
をメチロール化反応ということがある)、メタノールの
少なくとも一部を留去し、得られた反応中間生成物にメ
タノールを添加して、酸性条件下で反応させる(以下、
ここでの反応をメチル化反応ということがある)ことに
より、メチル化メラミン樹脂を製造する方法を提供する
ものである。
【0008】本発明における第一工程のメチロール化反
応は、メラミンとホルムアルデヒドとの反応である。
ここでのホルムアルデヒド源としては、ホルムアルデヒ
ド自体またはそれを含む溶液のほか、パラホルムアルデ
ヒド、トリオキシメチレンなど、ホルムアルデヒドを発
生する化合物を使用することもできる。一般的には、ホ
ルムアルデヒドまたはパラホルムアルデヒドを高濃度で
含むメタノール溶液を使用するのが好ましい。もちろ
ん、2種以上のホルムアルデヒド源を併用することもで
きる。 ホルムアルデヒドまたはそれを発生する化合物
は、メラミン1モルに対し、ホルムアルデヒドとして一
般的には3〜6モルの範囲で、好ましくは3.5〜5モル
の範囲で使用される。
【0009】メチロール化反応はメタノールを溶媒とす
る溶液中で行われ、この際メタノールは、メラミン1モ
ルに対して、一般的には1.5〜5モルの範囲で、好まし
くは2〜3モルの範囲で使用される。メタノールの量が
メラミンに対して5モル倍より多くなると、最終製品で
あるメチル化メラミン樹脂のメチロール基が増加する傾
向にある。一方、メタノールの量がメラミンに対して
1.5モル倍より少なくなると、生成したメチロール化メ
ラミンが反応中に析出し、流動性が悪くなる傾向にあ
る。
【0010】このメチロール化反応は、pH12以上で
行う。反応pHが12より低い場合には、生成したメチ
ロール化メラミンが反応中に析出して流動性が悪化し、
また多くの場合、最終製品であるメチル化メラミン樹脂
中に含まれるメチロール基が増加する。この際のpHの
上限に特別な制約はないが、一般的にはpH15以下の
範囲で行われる。pH調整には、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸カルシウムのようなアルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属の水酸化物、酸化カルシウム、酸
化マグネシウムのような金属酸化物などを用いることが
できる。これらの2種以上を併用してもよい。工業的に
は、水酸化ナトリウムが好ましく使用される。
【0011】メチロール化反応は通常、50℃〜還流温
度で0.5〜5時間行われる。そしてこの反応の際または
反応後に、溶媒であるメタノールの少なくとも一部を留
去する。メタノールを留去することにより、反応液の濃
度が上昇し、遊離ホルムアルデヒドが減少して、後のメ
チル化反応にとって好ましい中間生成物となる。このた
め、系内にあるメタノールの少なくとも一部を留去する
必要があるが、この留去されるメタノールは、系内にあ
る一部であっても、また実質的に全量であってもよい。
メタノールを留去する具体的手段としては、メタノール
を留去しながらメチロール化反応を行う方法や、メチロ
ール化反応終了後にメタノールを留去する方法が採用で
きる。一般的には、メタノールを系外に除去しながら、
還流温度付近でメチロール化反応を行うのが好ましい。
また、メタノールの一部を留去しながら反応を行い、反
応終了後に、残存するメタノールの少なくとも一部をさ
らに留去して濃縮するといった方法を採用することもで
きる。
【0012】メタノールの少なくとも一部の留去および
メチロール化反応が終了した時点では、遊離ホルムアル
デヒドの量が、メラミン1モルに対して1.6モル以下と
なるようにするのが好ましく、さらには1モル以下とな
るようにするのがより好ましい。
【0013】次に第二工程のメチル化反応は、メチロー
ル化メラミンからなる反応中間生成物とメタノールとの
反応であり、上記のようにして得られたメチロール化メ
ラミンからなる反応中間生成物に、メタノールおよび酸
触媒を添加し、酸性条件下で行われる。
【0014】このメチル化反応では、メラミン1モルに
対し、メタノールを一般的には5〜30モルの範囲で、
好ましくは10〜25モルの範囲で存在させる。先のメ
チロール化反応で用いたメタノールが一部反応中間生成
物中に残っている場合には、その残存量を含めてメタノ
ールの量が計算される。この際のメタノールの量がメラ
ミンに対して5モル倍より少なくなると、最終製品であ
るメチル化メラミン樹脂中のメチレン基が多くなり、一
方、メタノールをメラミンに対して30モル倍より多く
用いることは、工業的に不利である。
【0015】メチル化反応は酸性条件下で行われ、好ま
しくはpH1〜6.5の範囲、さらに好ましくは2〜5の
範囲で行われる。pH調整のために使用される酸触媒
は、塩酸、硫酸、燐酸、硝酸のような無機酸および、蟻
酸、酢酸、しゅう酸、p−トルエンスルホン酸のような
有機酸のいずれでもよい。また、これらの2種以上を併
用してもよい。このメチル化反応は、一般的には25℃
〜還流温度、好ましくは25〜50℃の範囲の温度で、
0.5〜5時間行われる。
【0016】メチル化反応終了後は、pHを8以上にす
るのが好ましい。 この中和反応には、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸カルシウムのようなアルカリ
金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、酸化カルシウ
ム、酸化マグネシウムのような金属酸化物などを用いる
ことができる。また、これらの2種以上を併用してもよ
い。生成する中和塩は、その後任意の段階で反応系から
除くことができる。例えば、中和直後に中和塩を除去し
てもよいし、中和後、反応生成物を濃縮してから中和塩
を除去してもよい。
【0017】こうして、メチル化メラミン樹脂のメタノ
ール溶液が得られるが、この後さらに濃縮するのが好ま
しい。濃縮は通常、常圧蒸留または減圧蒸留によって行
われる。また、一旦濃縮したあと、適当な溶剤で希釈す
るのも好ましい。希釈のために使用される溶剤は、水ま
たは有機溶剤であることができる。 有機溶剤として
は、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類、メ
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、ブタノールのようなアルコール類、プロピレングリ
コールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ
メチルエーテル、3−メトキシブタノール、3−メチル
−3−メトキシブタノールのようなグリコールモノエー
テル類などが挙げられる。
【0018】本発明の方法によって得られるメチル化メ
ラミン樹脂の組成は、一般に、メラミン1モルに対し、
メチロール基が0.1〜1モルの範囲、メトキシ基が2.5
〜5モルの範囲、メチレン基が0.1〜0.5モルの範囲、
そしてイミノ基が0.5〜3.2モルの範囲となる。反応条
件を適切に選択すれば、メラミン1モルに対し、メチロ
ール基を0.2〜0.8モルの範囲、メトキシ基を3〜4.5
モルの範囲、メチレン基を0.1〜0.4モルの範囲、そし
てイミノ基を0.8〜2.6モルの範囲にすることができ、
さらには、メチロール基を0.2〜0.8モルの範囲、メト
キシ基を3〜4モルの範囲、メチレン基を0.1〜0.4モ
ルの範囲、そしてイミノ基を1.4〜2モルの範囲にする
ことも可能である。また、メチル化メラミン樹脂中の遊
離ホルムアルデヒド含量は、メラミン1モルに対して
0.3モル以下にすることができ、さらには0.1モル以下
にすることも可能である。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。例中にある%は、特にことわらないかぎ
り重量基準である。
【0020】また以下の例において、メチル化メラミン
樹脂の組成分析は、以下のようにして、まず、メラミン
1モルあたりの全ホルムアルデヒド、遊離ホルムアルデ
ヒドおよび全メチロール、ならびにその樹脂の平均重合
度を求め、それらの値に基づいて、メラミン1モルあた
りの各基の量を算出することにより、行った。
【0021】全ホルムアルデヒド(X1): 試料中の結
合ホルムアルデヒドを酸分解および水蒸気蒸留により遊
離させ、ヨウ素とチオ硫酸ナトリウムを用いて滴定し
て、全ホルムアルデヒド量を求める。
【0022】遊離ホルムアルデヒド(X2): 試料に亜
硫酸ナトリウムを加え、塩酸で滴定して、遊離ホルムア
ルデヒド量を求める。
【0023】全メチロール(X3): ヨウ素とチオ硫酸
ナトリウムを用いて滴定して、メチロール基および遊離
ホルムアルデヒドの和を求める。
【0024】平均重合度(n): 試料をゲル浸透クロ
マトグラフィー(GPC)にかけ、そのクロマトグラム
より、平均重合度を求める。
【0025】メチロール基 Y1 =X3 −X2 メチレン基 Y2 =(n−1)/n メトキシ基 Y3 =(X1 −X2 )−(Y1 +Y2 ) イミノ基 Y4 =6−(Y1 +Y3 +Y2 ×2)
【0026】実施例1 温度計、 還流冷却器および攪拌棒を備えた四つ口フラ
スコに、 メタノール160.2g(5.0モル)を仕込
み、水酸化ナトリウム水溶液でpHを11.8に調整し
た。そこへパラホルムアルデヒド(92%CH2O)16
9.7g(5.2モル)を仕込み、60℃で20分間保温し
て、パラホルムアルデヒドをメタノールに溶解させた。
次にメラミン126.1g(1.0モル)を仕込み、水酸化
ナトリウム水溶液でpHを13.0に調整した。還流温度
で、メタノールを系外に留去しながら1時間反応させ、
さらに常圧で内温が110℃になるまで濃縮した。反応
中間生成物にメタノールを640.8g(20.0モル)仕
込み、硫酸でpHを2.0に調整し、30℃で3.5時間反
応させたあと、 水酸化ナトリウム水溶液でpHを9.2
に調整した。次に生成した中和塩を濾過し、濾液を60
torrで70℃になるまで減圧濃縮して、メチル化メラミ
ン樹脂を得た。
【0027】実施例2〜4 最初に仕込むメタノールおよびパラホルムアルデヒド
(92%CH2O)の量、ならびにメチロール化反応時の
pHを表1に示すように変更した以外は、実施例1と同
様にして、メチル化メラミン樹脂を製造した。
【0028】比較例1 実施例1で用いたのと同じ四つ口フラスコに、メタノー
ル160.2g(5.0モル)を仕込み、水酸化ナトリウム
水溶液でpHを11.8に調整した。そこへパラホルムア
ルデヒド(92%CH2O)163.2g(5.0モル)を仕
込み、60℃で20分間保温して、パラホルムアルデヒ
ドをメタノールに溶解させた。次にメラミン126.1g
(1.0モル)を仕込み、水酸化ナトリウム水溶液でpH
を9.2に調整し、還流下で1時間反応させた。反応中間
生成物にメタノールを480.6g(15.0モル)仕込
み、硫酸でpHを2.0に調整し、30℃で3.5時間反応
させたあと、水酸化ナトリウム水溶液でpHを9.2に調
整した。次に生成した中和塩を濾過し、濾液を60torr
で70℃になるまで減圧濃縮して、メチル化メラミン樹
脂を得た。
【0029】比較例2 実施例1で用いたのと同じ四つ口フラスコに、メタノー
ル160.2g(5.0モル)を仕込み、水酸化ナトリウム
水溶液でpHを11.8に調整した。そこへパラホルムア
ルデヒド(92%CH2O)169.7g(5.2モル)を仕
込み、60℃で20分間保温して、パラホルムアルデヒ
ドをメタノールに溶解させた。次にメラミン126.1g
(1.0モル)を仕込み、水酸化ナトリウム水溶液でpH
を13.0に調整し、還流下で1時間反応させた。反応中
間生成物にメタノールを480.6g(15.0モル)仕込
み、硫酸でpHを2.0に調整し、30℃で3.5時間反応
させたあと、水酸化ナトリウム水溶液でpHを9.2に調
整した。次に生成した中和塩を濾過し、濾液を60torr
で70℃になるまで減圧濃縮し、メチル化メラミン樹脂
を得た。
【0030】比較例3 実施例1で用いたのと同じ四つ口フラスコに、メタノー
ル160.2g(5.0モル)を仕込み、水酸化ナトリウム
水溶液でpHを11.8に調整した。そこへパラホルムア
ルデヒド(92%CH2O)163.2g(5.0モル)を仕
込み、60℃で20分間保温して、パラホルムアルデヒ
ドをメタノールに溶解させた。次にメラミン126.1g
(1.0モル)を仕込み、水酸化ナトリウム水溶液でpH
を11.2に調整した。還流温度で、メタノールを系外に
留去しながら1時間反応させ、さらに常圧で内温が11
0℃になるまで濃縮したが、濃縮工程で流動性が悪化
し、メチル化メラミン樹脂を得ることができなかった。
【0031】実施例1〜4および比較例1〜3における
反応条件、ならびにそれぞれで得られたメチル化メラミ
ン樹脂の組成を表1に示した。
【0032】
【表1】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ メチロール化反応原料 メチロ メチル化メラミン樹脂の組成 メタノール パラホルム ール化 メチロ メトキ メチレ イミノ アルデヒド 反応の ール基 シ基 ン基 基 (モル* ) (モル* ) pH (モル*) (モル*) (モル*) (モル*) ─────────────────────────────────── 実施例1 5.0 5.2 13.0 0.4 3.5 0.3 1.5 〃 2 3.5 4.9 13.5 0.4 3.2 0.3 1.8 〃 3 3.0 5.4 12.9 0.3 3.7 0.3 1.4 〃 4 2.5 3.9 13.7 0.2 3.2 0.3 2.0 ─────────────────────────────────── 比較例1 5.0 5.0 9.2 1.3 2.5 0.3 1.6 〃 2 5.0 5.2 13.0 1.1 2.8 0.3 1.5 〃 3 5.0 5.0 11.2 - - - - ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ * モルは、メラミン1モルに対する値である。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、イミノ基の量が塗膜性
能と作業性との間でバランスのとれた範囲となり、メチ
レン基およびメチロール基の量が少ないメチル化メラミ
ン樹脂が効率よく製造できる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メラミンとホルムアルデヒドとを、pH1
    2以上の高アルカリ性メタノール溶液中で反応させるこ
    と、メタノールの少なくとも一部を留去すること、およ
    びメタノールの少なくとも一部を留去したあとの反応中
    間生成物にメタノールを添加して、酸性条件下で反応さ
    せることを特徴とする、メチル化メラミン樹脂の製造方
    法。
  2. 【請求項2】メタノールを留去しながらメラミンとホル
    ムアルデヒドとの反応を行う請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】メラミンとホルムアルデヒドとの反応後に
    メタノールを留去する請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】メラミンとホルムアルデヒドとの反応にお
    いて、メラミン1モルに対し、ホルムアルデヒドを3〜
    6モルの範囲で使用する請求項1〜3のいずれかに記載
    の方法。
  5. 【請求項5】メラミンとホルムアルデヒドとの反応にお
    いて、メラミン1モルに対し、メタノールを1.5〜5モ
    ルの範囲で使用する請求項1〜4のいずれかに記載の方
    法。
  6. 【請求項6】反応中間生成物にメタノールを添加して反
    応させるにあたり、メラミン1モルに対し、メタノール
    を5〜30モルの範囲で存在させる請求項1〜5のいず
    れかに記載の方法。
  7. 【請求項7】反応中間生成物とメタノールとの反応を、
    pH1〜6.5の範囲で行う請求項1〜6のいずれかに記
    載の方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100244884B1 (ko) * 1997-11-17 2000-02-15 임성주 내수성 및 경화성이 우수한 메틸화 멜라민 수지 및 그의제조방법
JP2017151195A (ja) * 2016-02-23 2017-08-31 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 静電潜像現像用トナー、静電潜像現像用トナーの製造方法、画像形成装置及び画像形成方法
CN113956415A (zh) * 2021-11-09 2022-01-21 山东阳谷华泰化工股份有限公司 一种水性亚氨基甲醚化三聚氰胺甲醛树脂的制备方法

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