JPH08277630A - コンクリートの欠込み型枠や、目地型枠や箱抜き型枠に使用するハニカムコアパネル。 - Google Patents

コンクリートの欠込み型枠や、目地型枠や箱抜き型枠に使用するハニカムコアパネル。

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JPH08277630A
JPH08277630A JP11535295A JP11535295A JPH08277630A JP H08277630 A JPH08277630 A JP H08277630A JP 11535295 A JP11535295 A JP 11535295A JP 11535295 A JP11535295 A JP 11535295A JP H08277630 A JPH08277630 A JP H08277630A
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honeycomb core
core panel
concrete
joint
surface plate
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Hiroyasu Ooka
裕保 大岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防水欠込みや、戸袋欠込みや、目地や箱抜き
などのコンクリート施工の型枠として、従来使用してい
た取り外しの困難な木製などの型枠と異なり、成形加工
と取り付けが容易であるとともに、取り外しについても
単に熱湯をかけて軟化崩壊させるか、又は刃物で切断す
ることにより、極めて容易に取り外すことができる上記
の種々の型枠を作成するためのハニカムコアパネルを提
供する。 【構成】 熱湯で軟化するか、又は刃物切断が容易であ
って、剛性と耐水性とを有する材料で作られたハニカム
コアに、同様の材質の表面板を接着し、その周辺部を被
覆して取り外し部材が貼着されたハニカムコアパネル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートの欠込み
型枠や、目地型枠や箱抜き型枠において、従来の取り外
し困難な木製やプラスチック製などの型枠に代わる、取
り外しが非常に容易な型枠の作成に使用するハニカムコ
アパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来戸袋のように比較的大きな欠込みの
施工に使用する欠込み型枠には、合板と桟木を加工して
欠込み型枠を形成していた。また防水欠込みや巾木の欠
込みなどの比較的小さな欠込みの施工に使用する欠込み
型枠には、合板を重ねて所要厚さにした欠込み型枠を作
成したり、発泡合成樹脂材を加工して欠込み型枠を作成
していた。
【0003】目地型枠には化粧目地、亀裂誘発目地、構
造スリット目地、エクスパンション目地など種々の目地
が、木材を加工して成形したものや、合成樹脂を成形し
たものが市販されていて、その中から選択して使用する
が、種類が少なくて市販のものが使用できない場合は、
木材や合成樹脂材を適宜加工して目地型枠を作成してい
た。
【0004】地下室建設のための地下掘削時に、仮設作
業構台を支持する鉄骨を地下構築後に引き抜く場合や、
鉄骨を切断する場合の箱抜き型枠では、バラ板で型枠を
組み立てて釘で固定するか、又は発泡ポリエチレンを金
型成型して得た型枠を、鉄骨の周側面に貼着して箱抜き
型枠としていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術に
は、次のような問題点がある。戸袋の欠込み型枠に合板
と桟木を加工して成形する場合、加工に手間がかかるば
かりでなく、重量が重いので取り付けにも手間がかかっ
ていた。また合板と桟木の隙間からコンクリートが回り
込み、型枠を取り外すのに手間がかかっていた。防水欠
込みに使用する合板を重ねて作成する欠込み型枠は、型
枠の厚さが合板の倍数に限定されるため、コンクリート
の欠損が大きくなる場合や、欠込み寸法が足りない場合
があった。また発泡合成樹脂板を欠込み型枠にした場
合、コンクリート打設後に欠込み型枠を取り外す際、発
泡合成樹脂板がコンクリートによく付着していて、取り
外すのに多大の手間がかかるなどの欠点があった。
【0006】目地型枠は木材を加工するか、合成樹脂を
成形したものがほとんどで、形状寸法は多様であって細
かいものが多いが、目地型枠にはコンクリートの側圧に
耐える強度と形状を保持する剛性が必要である。従っ
て、いずれも丈夫に作られているため、コンクリート打
設後、目地型枠を取り外すのに手間がかかるばかりでな
く、取り外しに際してコンクリートを破損させていた。
また目地回りのコンクリートを破損させないように型枠
を外すには、コンクリートの十分な硬化が必要であり、
硬化期間確保のため工程管理の上で支障が生ずる問題が
あった。
【0007】鉄骨引き抜きや鉄骨切断の箱抜き型枠とし
てバラ板を使用した場合は、鉄筋が錯綜しているので、
型枠取り付けに手間がかかり、更に箱抜き部の開口が大
きくなる欠点があった。また箱抜き型枠として発泡ポリ
エチレンを使用した場合は、市販品の形状種類が少ない
ので、限られた場合にしか使用できなく、現場に合わせ
て作った特注品の場合は、非常に高価につくなどの欠点
があった。
【0008】本発明は、コンクリートの欠込み型枠や目
地型枠や箱抜き型枠において、従来の取り外し困難な木
製やプラスチック製などの型枠を使用することなく、熱
湯で軟化する性質を有するか、又は刃物切断が容易であ
って、剛性と耐水性とを有する材料で作られたハニカム
コアパネルを、これらの型枠の作成材料として提供する
ことにより、施工に際しての欠込み型枠や目地型枠や箱
抜き型枠の取り付けを容易にし、熱湯で軟化させるか、
又は刃物で切断することにより、その取り外しを容易に
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、コンクリート
4の欠込み型枠や目地型枠や箱抜き型枠に使用するハニ
カムコアパネル5であって、壁に防水欠込みや目地を設
ける場合や、戸袋欠込みを設ける場合や、仮設作業構台
の鉄骨の引き抜きの場合などに使用する型枠を作るため
のハニカムコアパネル5である。即ち熱湯に軟化する
か、又は刃物で切断が容易であって、耐水性と剛性とを
有する材料で作られたハニカムコア1を中芯として、表
裏両面に、該ハニカムコア1と同じ性質を有する材料で
作られた表面板2を接着して得た表面板付きハニカムコ
アの周辺部に、取り外し部材3を貼着したハニカムコア
パネル5である。
【0010】本発明のハニカムコアパネル5の構造を図
1、図2及び図3に示す。図1は本発明のハニカムコア
パネルの一部切欠き一部省略斜視図であり、図2はコル
ゲートコアシートを表面板としたハニカムコアパネルの
一部切欠き一部省略斜視図であり、図3はセル形状波形
のハニカムコアを5重に積層した構造のハニカムコアパ
ネルの一部切欠き一部省略斜視図である。いずれも中芯
にハニカムコア1を使用しているが、ハニカムコア1に
はセルの形状が6角形の蜂の巣構造のもののほか、セル
形状が円形、波形、リブ形、折紙形などの広義のハニカ
ムコア1に属するものがある。その中でセルの形状が波
形のハニカムコア1は、俗にコルゲートコアと呼ばれる
もので、中芯が波形であって、これに表面板2を接着し
た構造のコルゲートコアシートを、波形の向きを同方向
に複数枚重ねて積層接着したものと、波形の向きを交互
に直角に複数枚重ねて積層接着したものとがある。図3
に示すものは波形の向きを交互に直角に5枚積層したも
ので、これはハニカムコアパネル5の剪断強さが均一に
なるので、細かい目地型枠や欠込み型枠に適している。
表面板2は図1に示すように合成樹脂薄板や、厚手金属
箔や耐水性板紙が使用されるほか、図2に示すように合
成樹脂薄板製や金属箔製のセル形状波形のいわゆるコル
ゲートコアシートも使用される。
【0011】ハニカムコア1の材質は熱湯で軟化する
か、又は刃物切断が容易であって、耐水性と剛性とを備
えた薄いものであり、例えば硬質合成樹脂薄板や金属箔
で、硬質合成樹脂薄板としては熱湯で軟化するものとし
て、硬質塩化ビニールやポリプロピレン、刃物で切断容
易なものとしてポリカーボネートや塩化ビニリデンなど
の合成樹脂の厚さ0.06〜0.2mmのものが使用さ
れる。セルの形状は上記のように6角形や円形や波形な
どであって、セルサイズは3.0〜30.0mm又は3
6〜66波/フィート、密度は22〜75kg/m
ものが適している。金属箔の場合は、アルミニウムやス
テンレススチールや、鋼鉄の厚手の箔であって厚さ0.
03〜0.06mmのものが使用され、セルサイズは
3.2〜12.5mm又は36〜66波/フィート、密
度は33〜54kg/mのものが適している。
【0012】表面板2の材質はハニカムコア1と同様で
あり、上記の硬質合成樹脂薄板や金属箔が使用される
が、耐水性板紙も使用される。ハニカムコア1と表面板
2の材質の組み合わせは、共に同一の材質の場合と、異
質の材質の場合があり、例えばハニカムコア1が硬質塩
化ビニールであって表面板2も硬質塩化ビニールである
場合や、ハニカムコア1がポリカーボネートであって表
面板2がアルミニウム箔である場合などである。金属箔
で作られたハニカムコアパネル5は、強度が大きく密度
に比例した強度性能を示すので、薄いハニカムコアパネ
ル5が必要な場合や、コンクリート打ち放し仕上げの場
合の化粧目地や、巾木の欠込みの場合に使用するのに適
している。
【0013】上記のハニカムコアの表裏両面に、上記の
材料で作られた表面板2を接着してなる表面板付きハニ
カムコアの周辺部を被覆して、取り外し部材3を貼着し
たものがハニカムコアパネル5である。ハニカムコア1
と表面板2との接着は、それぞれの材質に応じて酢酸ビ
ニール系などの熱可塑性樹脂接着剤や、エポキシ系やポ
リウレタン系の熱硬化性樹脂接着剤や、ニトリルゴム系
やブチルゴム系の合成ゴム接着剤や、溶剤による接着、
あるいは加熱による熱融着が選択される。
【0014】本発明のハニカムコアパネル5は、当然施
工場所に要求される強度以上の強度を持っていることが
必要であり、強度が不足したり耐水性が弱い場合は、コ
ンクリート打設中にハニカムコアパネル5が崩壊して工
事を不能にし、必要以上に強度を持つものは高価であ
り、しかも取り外しに手間がかかる。施工場所が要求す
る強度とは、施工場所のコンクリート4の側圧に十分耐
える強度であって、例えばコンクリート4の打ち込み速
さ10m/h以下で、コンクリート4の打ち込み高さが
1.5m以上4m以下、壁の長さが3m以下で、打ち込
み高さが4mの場合に、側圧0.46kg/cmの分
布荷重を受けるので、この施工場所ではこれ以上の圧縮
応力のあるハニカムコア1と表面板2を使用する必要が
ある。ハニカムコア1の強度はその材質、セルの形状、
厚さなどによって、また表面板2の強度も材質、厚さな
どによって異なり、各種の規格品が販売されているが、
この中から上記の強度以上の強度を持つものが使用可能
である。
【0015】ハニカムコアコアパネル5の取り外しに際
し、これを引っ張って容易に取り外せるように、粘着ビ
ニールテープ、粘着ポリエステルテープ、布製ガムテー
プあるいは合成樹脂板などよりなる取り外し部材3が、
表面板付きハニカムコアの周辺部を被覆して貼着されて
いる。なお、取り外し部材3は側縁を折り曲げて、表面
板2へ被せるように貼着することによって文夫になり、
ハニカムコア1と表面板2の取り外しが完全に行われ
る。このように本発明のハニカムコアコアパネル5は、
完成品として市販されるものではなく、施工者の要求に
対応する強度と厚さを持つハニカムコア1と表面板2を
加工者が接着し、これを施工者が現場において所定寸法
に切断し、取り外し部材3を貼着して使用するものであ
る。
【0016】なお、ハニカムコアパネル5の形状寸法で
あるが、施工場所の種類、形状、面積、体積などによっ
て多様であることは言うまでもない。例えば、コンクリ
ート壁に防水欠き込みや戸袋の欠き込みを設ける場合
は、図4の戸袋の欠き込みの施工状態を示す縦断面図に
示すように必要厚さ、必要長さ、必要巾の断面ほぼ矩形
のハニカムコアコアパネル5が使用される。壁に目地を
設ける場合は図5の目地の施工状態を示す縦断面図に示
すように、ハニカムコアパネル5の形状は、打ち継ぎ目
地、化粧目地、亀裂誘発目地、スリット目地やエクスパ
ンション目地などの目地の種類と、その大きさに応じた
形状である。また、仮設作業構台の鉄骨引き抜きや仮設
鉄骨切断の場合の箱抜き型枠として使用する場合は、図
6の仮設鉄骨引き抜きの場合のハニカムコアパネルの取
り付け状態を示す平面図や、図8の仮設鉄骨引き抜きの
場合の施工状態を示す斜視図に見るように、幾つかのハ
ニカムコアパネル5を組み合わせて、鉄骨6の周側面を
取り巻くような形状に構成する。
【0017】
【作用】ハニカムコアパネル5は剛性と耐水性を有して
いるので、圧縮強度や剪断強度が大きく、打設コンクリ
ート4の水分を吸収することもなく、側圧に耐えて形状
を保持する作用があり、ハニカムコアパネル5を構成す
るハニカムコア1や表面板2は薄い材料であるから、欠
込み型枠としての成形加工が容易である。また、ハニカ
ムコア1や表面板2が熱湯で軟化する材質のものである
場合は、熱湯を注ぐことによって軟化して形状を崩すか
ら、容易に取り外すことができ、ハニカムコア1や表面
板2が、薄くて切断し易い材質のものである場合は、刃
物で切断して容易に取り外すことができる作用がある。
【0018】取外し部材3は、ハニカムコアパネル5を
引っ張って取り外すもので、熱湯で形状を崩したか、又
は刃物で切断されたハニカムコアパネル5を、極めて容
易に取り外せるようにする作用がある。また取り外し部
材3が合成樹脂板の場合は、打設時のコンクリートから
ハニカムコアパネル5の小口を保護する作用がある。
【0019】
【実施例】本発明の実施例であって、壁に戸袋の欠き込
みを設ける打ち止め施工に使用されるハニカムコアパネ
ル5について、図1及び図4によって説明する。戸袋の
厚さが7cmなので、ハニカムコアパネル5は図1に示
すように、硬質塩化ビニール製のハニカムコア1の表裏
両面に、これと同質の表面板2を接着してなる表面板付
きハニカムコアの周辺部に、硬質塩化ビニール板であっ
て厚さ2.0mmの断面コ字型の取り外し部材3を、エ
ポキシ系接着剤で貼着した構成の厚さ7cmのものであ
る。壁の長さが3m以下であり、コンクリート4の打ち
込み早さが10m/h以下で、打ち込み高さが3.5m
であるから、側圧は4.37kg/cmである。従っ
てハニカムコアパネル5に要求される圧縮応力は0.4
37kg/cmであって、この応力に耐えるハニカム
コアパネル5は、ハニカムコア1も表面板2も硬質塩化
ビニール製で、ハニカムコア1のセルの形状は6角形
で、セルサイズが13mm、フィルム厚さが0.1m
m、密度が28kg/mで、表面板2のフィルム厚さ
が0.1mmのものである。なお、表面板2とハニカム
コア1の接着はニトリルゴム系接着剤で接着されてい
る。
【0020】図4に示すように、ハニカムコアパネル5
は戸袋欠き込みを設ける場所に型枠板7に沿って装着さ
れる。なお、ハニカムコアパネル5の周辺部に貼着され
ている硬質塩化ビニール板の取り外し部材3は、コンク
リー打設時にハニカムコアパネル5の小口をコンクリー
ト4から保護する。コンクリート4の養生期間を経過し
てから型枠板7を取り外し、次にハニカムコアパネル5
に熱湯を注ぐと、ハニカムコアパネル5は軟化して崩壊
するから、取り外し部材3を引っ張ると、極めて容易に
ハニカムコアパネル5を取り外すことができ、その跡の
壁に戸袋の欠き込みが形成されている。
【0021】図5は壁に目地を設ける場合の施工状態を
示す縦断面図である。目地の寸法は上底が2.0cm、
下底が2.5Cm、高さが2.5cmの細いものなの
で、使用するハニカムコアパネル5は細いものであり、
図3に示すように俗にコルゲートコアシートと称する、
セル形状が波形のものを積層して、蜂の巣に類似のハニ
カムコア構造としたものである。コンクリート4の打ち
込み速さが10m/h以下、打ち込み高さが4mなの
で、側圧は0.46kg/cmである。この側圧に耐
えるものは塩化ビニリデン製のフィルム厚さが0.75
mmでセル形状波形、セルサイズが36波/フィート、
密度が70kg/m、厚さが5mmのコルゲートコア
シートを5枚積層して、蜂の巣類似の構造を構成させ、
厚さ2.5cmとしたものである。なお、コルゲートコ
アシートと表面板2は熱融着により接着し、コルゲート
コアシートはエポキシ系接着剤で接着して積層する。こ
のものは所要の目地の形状に切断され、周辺部を被覆す
るようにして取り外し部材3としての、厚さ1.5mm
の硬質塩化ビニール樹脂板がエポキシ系接着剤で貼着さ
れたものがハニカムコアパネル5であって、これが目地
棒である。
【0022】使用に際しては、型枠板7にハニカムコア
パネル5である目地棒を取り付け、所定場所に装着し、
コンクリート4を打設する。コンクリート4の養生期間
を経過してから型枠板7を取り外し、次いで目地棒を刃
物で切断し、取り外し部材3を引っ張ると目地棒が形状
を崩すから、コンクリート4を破損することはなく、容
易に取り外すことができ、その後に目地が形成されてい
る。
【0023】仮設鉄骨引き抜き用の箱抜き型枠に使用す
る場合の実施例を、図6の仮設鉄骨引き抜きの場合のハ
ニカムコアパネルの取付け状態を示す平面図、及び図7
の仮設鉄骨引き抜きの場合の施工状態を示す縦断面図、
並びに図8の仮設鉄骨引き抜きの場合のハニカムコアパ
ネルの取付け状態を示す斜視図によつて説明する。床厚
が18cmであり、側圧は0.0414kg/cm
ある。この側圧に耐えるハニカムコアパネル5は、ハニ
カムコア1も表面板2も共に硬質塩化ビニール製で、ハ
ニカムコア1のセル形状は6角形、セルサイズが20m
m、フィルム厚さが0.12mm、密度が22kg/m
であり、表面板2は厚さ0.14mmのフィルムであ
って、ハニカムコア1へ熱融着により接着され、厚さ5
cmとした表面板付きハニカムコアの周辺部を被覆する
ように、厚さ0.13mmのポリエステル粘着テープの
取り外し部材4が貼着された小形のハニカムコアパネル
5である。
【0024】このハニカムコアパネル5を図6及び図7
に示すように、仮設作業構台を支持する鉄骨6が、床を
貫通する位置において周囲を取り巻くように組み合わせ
て取り付けてから、コンクリート4を打設する。地下工
事の場合で鉄骨6を引き抜くのは、通常コンクリート打
設から3〜6カ月後であるが、ハニカムコアパネル5の
取り外しに際しては、ハニカムコアパネル5の上から熱
湯を注いで、ハニカムコアパネル5を軟化崩壊させなが
ら、取り外し部材3を引っ張れば、ハニカムコアパネル
5を容易に取り外すことができる。取り外し部材3はハ
ニカムコア1よりも融点が高いから、引っ張りによって
千切れることはない。次に鉄骨6を引き抜き、その後そ
の跡へコンクリート4を打設して埋めることになる。
【0025】耐圧盤を貫通する仮設作業構台を支持する
鉄骨切断用の箱抜き型枠に使用する場合の実施例につい
て、図9の仮設鉄骨切断の場合の施工状態を示す縦断面
図によって説明する。切断部位の深さは5cmであるか
ら、厚さ5cm、巾5cmのハニカムコアパネル5が必
要である。この場合の側圧は0.115kg/cm
あり、これに耐えるものはハニカムコア1がアルミニウ
ム箔の厚さ0.06mm、セル形状6角形、セルサイズ
12,5mm、密度33kg/mのもの、表面板2は
アルミニウム箔の厚さ0.06mmのもので、ポリエス
テル系接着剤でハニカムコア1へ接着したものの周辺部
を被覆するように、取り外し部材3としての布製ガムテ
ープが貼着されたものがハニカムコアパネル5である。
このハニカムコアパネル5を上記と同様に鉄骨6が耐圧
盤を貫通する位置で、鉄骨6を取り巻くように組み立て
て取り付け、コンクリート4を打設する。後日ハニカム
コアパネル5を刃物で切断してから取り外し、次に鉄骨
6を切断してその跡にコンクリート4を打設して埋める
ことになる。
【0026】
【発明の効果】本発明のペーパーコアパネルは、防水欠
き込みや、戸袋欠き込みや、目地などの欠き込みのコン
クリート施工の型枠として、従来使用していた取り外し
の困難な水製などの型枠と異なり、これを使用して作成
した欠込み型枠は、構成する部材がいずれも薄いものな
ので、成形加工と取付けが容易であるとともに、取り外
しについても、単にハニカムコアパネルに熱湯を注いで
軟化崩壊させるか、又は刃物で切断することにより、極
めて容易に取り外すことができる顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハニカムコアパネルの一部切欠き一部
省略斜視図。
【図2】コルゲートコアシートを表面板としたハニカム
コアパネルの一部切欠き一部略斜視図。
【図3】セル形状波形のハニカムコアを5重に積層した
構造のハニカムコアパネルの一部切り欠き一部省略斜視
図。
【図4】戸袋欠き込みの施工状態を示す縦断面図。
【図5】目地の施工状態を示す縦断面図。
【図6】仮設鉄骨引き抜きの場合のハニカムコアパネル
の取り付け状態を示す平面図。
【図7】仮設鉄骨引き抜きの場合の施工状態を示す縦断
面図。
【図8】仮設鉄骨引き抜きの場合のハニカムコアパネル
の取り付け状態を示す斜視図。
【図9】仮設鉄骨切断の場合の施工状態を示す縦断面
図。
【符号の説明】
1 ハニカムコア 2 表面板 3 取り外し部材 4 コンクリート 5 ハニカムコアパネル 6 鉄骨 7 型枠板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱湯で軟化する性質を有するか、又は刃
    物切断が容易であって、剛性と耐水性とを有する材料で
    作られたハニカムコア(1)の表裏両面に、該ハニカム
    コア(1)と同様の性質を有する材料で作られた表面板
    (2)を接着した構造の表面板付きハニカムコアの周辺
    部を被覆して、取り外し部材(3)が貼着されているこ
    とを特徴とするコンクリートの欠込み型枠や、目地型枠
    や箱抜き型枠に使用するハニカムコアパネル。
JP11535295A 1995-04-04 1995-04-04 コンクリートの欠込み型枠や、目地型枠や箱抜き型枠に使用するハニカムコアパネル。 Pending JPH08277630A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007177477A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Sekisui Plastics Co Ltd コンクリート打設用型枠およびそれを用いたコンクリート打設施工方法
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