JPH0533483A - 型 枠 - Google Patents

型 枠

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JPH0533483A
JPH0533483A JP21620091A JP21620091A JPH0533483A JP H0533483 A JPH0533483 A JP H0533483A JP 21620091 A JP21620091 A JP 21620091A JP 21620091 A JP21620091 A JP 21620091A JP H0533483 A JPH0533483 A JP H0533483A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 本発明は、全体重量を軽量化し、釘打ちを可
能となすとともに、切断が容易で、型枠としての強度を
保持した離型性良好で耐久性に優れた型枠を提供せんと
するものである。 【構成】 本発明は、軽量化する為に発泡合成樹脂製芯
材1を用い、強度を保持させる為に該芯材の片面又は両
面に硬板3を固着し、片面又は両面あるいは全面に離型
材4を更に固着したものであり、又前記芯材の相対向す
る2辺又は4辺にスキン層を配したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量で釘打ちができ、
切断可能で型枠としての強度を保持し、又、耐水性や離
型性にすぐれた発泡合成樹脂を基材とした型枠に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、土木・建築用に利用される型枠と
しては、金属製型枠や木製型枠がある。前者は、鉄やア
ルミニウムを中心とした素材を利用したものであって各
種土木・建築現場で使用されており、又後者は、木製の
薄板を重合接着して成形した合板、所謂コンパネといわ
れるものであり、この型枠も前記金属製型枠と同様に土
木や建築現場で多数利用されている。金属製型枠にあっ
ては、工事現場の状況に応じて裁断細工することができ
ないことから、種々の工事に対応すべく多種類の型枠が
用意されている。又、コンパネ製型枠にあっては、ノコ
ギリ等で適宜切断できることから、工事現場の状況に応
じて切断し、釘打ちで連結等して用いている。又、これ
ら型材は作業が終了すると取り除かれ、この取り除かれ
た型材は他の工事の型材に転用するなどして複数回使用
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、金属製型枠並
びにコンパネ製型枠のうちで、前者は前記のように強度
の大なる素材を用いているが重いために作業性悪く、容
易に切断できないことから、その工事現場に応じて切断
加工して使用することができず、又釘打ちができないこ
とから特殊な固定金具が必要となり、加えてコンクリー
トと該型枠とが固着している場合があり、この離型に手
間がかかり、無理に離型すると型枠やコンクリート表面
に損傷をきたす等の問題がある。
【0004】後者は、金属製型枠と同様に重くはないも
のの、個人がこれを容易に持ち運びして作業しうる程度
に軽くない上に、離型性が悪いために、常に、型枠のコ
ンクリート打設面には離型剤を塗布しなければならず、
又使用回数もあまり多く期待することができず、結果的
に、高価になるという問題点がある。
【0005】特に、この使用回数の増減は工事コストに
大きく影響するため、できるだけ耐久性のある型材が望
まれるものの、これら型材は例えばコンクリート用の型
材の場合には、少なくともコンクリートの硬化期間以上
は設置されるものであって、その期間中、型材は風雨に
さらされた悪条件下で使用されるので、従来の型枠では
雨露等が付着し、その結果、金属製型枠にあっては腐食
が発生し、木製型枠にあっては、水分が内部に浸透して
腐敗が生じるなどによって著しく型枠の耐久性を劣化
し、使用回数の増大を達成できなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、まず、
発泡合成樹脂製板状芯材と、前記芯材の片面に固着させ
てなる硬板と、前記芯材と硬板の各表面に固着させてな
るセメント系硬化物用離型材と、よりなる型枠並びに発
泡合成樹脂製板状芯材と、前記芯材の両面に固着させて
なる硬板と、表面に固着させてなるセメント系硬化物用
離型材と、よりなる型枠によってなされる。これら型枠
における芯材には、内部に補強用ファイバーを内在させ
たものが考えられ、この補強用ファイバーとしてグラス
ファイバーがその一例として用いられ、又発泡合成樹脂
として、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリエチレン、
ポリプロピレン等の合成樹脂から選択し、その芯材の発
泡倍率を5〜25倍、好ましくは10〜15倍にして利用する
ものである。又、硬板として、木板、木製合板、金属製
薄板、合成樹脂板等から適宜選択したものを利用し、離
型材として、ポリエチレンシート、高密度ポリエチレン
シート、ポリエチレンテレフタレートシート、ABSシ
ート、MMAシート、ASシート等のセメント系硬化物
との離型性良好な単層又は多層の合成樹脂製シートを用
いること、前記ポリエチレンシート、高密度ポリエチレ
ンシート、ポリエチレンテレフタレートシートから選ん
だ一種類のシートと合成樹脂製フィルムとを接着したも
のなどが用いられ、更に、離型材の内面側をポリエチレ
ンシートとし、外面側に前記ポリエチレンテレフタレー
トシートを用い、硬板にホットプレスして接着したもの
なども採用される。又、離型材として、前記合成樹脂製
シートや合成樹脂製フィルムに代えて、表面に紫外線硬
化樹脂を付着することも可能であり、更に、この紫外線
硬化樹脂を付着する前に処理加工として、例えばシール
加工などで、硬板の表面凹凸を面一にし、その後、前記
紫外線樹脂を付着することも考えられるものである。
【0007】次に、前記型枠に対し、外周面の相対向す
る2辺又は4辺がスキン層である発泡合成樹脂製板状芯
材と、前記芯材の片面に固着させてなる硬板と、前記芯
材と硬板の表面に固着させてなるセメント系硬化物用離
型材と、よりなる型枠並びに外周面の相対向する2辺又
は4辺がスキン層である発泡合成樹脂製板状芯材と、前
記芯材の両面に固着させてなる硬板と、前記硬板の表面
に固着させてなるセメント系硬化物用離型材と、よりな
る型枠も使用される。これら型枠での芯材として補強用
ファイバーを内在するものが考えられ、この補強用ファ
イバーとして、単層又は複数層のグラスファイバーマッ
トがその一例として使用され、又発泡合成樹脂として
は、ポリオレフィン系合成樹脂や各種の合成樹脂から選
択されたものが利用され、その芯材の発泡倍率を5〜25
倍とし、好ましくは10〜15倍にして利用するものであ
る。又、硬板として、木板、木製合板、金属製薄板、合
成樹脂板等から適宜選択したものを利用し、離型材とし
て、ポリエチレンシート、高密度ポリエチレンシート、
ポリエチレンテレフタレートシート、ABSシート、M
MAシート、ASシート等のセメント系硬化物との離型
性良好な単層又は多層の合成樹脂製シートを用いるこ
と、前記ポリエチレンシート、高密度ポリエチレンシー
ト、ポリエチレンテレフタレートシートから選んだ一種
類のシートと合成樹脂製フィルムとを接着したものなど
が考えられ、例えば、離型材の内面側をポリエチレンシ
ートとし、外面側に前記ポリエチレンテレフタレートシ
ートを用い、硬板にホットプレスして接着したものが採
用される。又、離型材として、前記合成樹脂製シートや
合成樹脂製フィルムに代えて、前記硬板の表面に紫外線
硬化樹脂を付着することも可能であり、更に、この紫外
線硬化樹脂を付着する前に、処理加工として、例えばシ
ール加工などで、硬板の表面凹凸を面一にし、その後、
前記紫外線樹脂を付着することも考えられるものであ
る。特に、離型材として、矩形状シートであり、相対す
る2辺又は4辺の外縁が前記芯材及び硬板の表面外縁よ
りも内側位置にあって、シートの外縁を芯材縁部のスキ
ン層外表面層部で封止し、且つ外表面層部の表面とシー
ト表面とが互いに略同一平面に位置してなるものを利用
することも提案される。
【0008】
【作用】以上の本発明にかかる型枠は、5〜25倍、好ま
しくは10〜15倍に発泡させてなる発泡合成樹脂製芯材を
中心に配し、この芯材の片面又は両面に合板等の硬板を
固着し、更に、表面にシート状の離型材を接着又は溶着
等して固着してなるので、この型枠を用いれば、芯材が
発泡合成樹脂であることから、軽量で取扱い容易である
うえにノコギリ等で容易に切断して各工事現場に適応さ
せることができる。該型枠を土木や建築現場で用いて型
枠を組立て、コンクリートを打設したときには、その芯
材の片面又は両面に合板等の硬板を接着させているの
で、ポリウレタン樹脂等の発泡合成樹脂を用いていて
も、型枠としての支持強度を保持することができ、又、
この芯材にグラスファイバー等の補強用ファイバーを内
在させておけば更に充分な型枠強度を備えることとな
る。そして、コンクリート打設後、該型枠を離型せんと
したときには、芯材表面に位置する離型材が離型剤的作
用をなして、該型枠を効果コンクリート表面から容易に
離型することができるとともに、この離型材が外部から
の雨露等の水分を型枠内部に浸透することを防ぎ、型枠
自体の耐久性を向上し、長期間にわたって繰り返し型枠
を再利用することができるものとなる。
【0009】
【実施例】本発明の詳細は、更に図示した実施例により
説明する。図1〜図3に示した本発明型枠F1、F2
は、その基本的な一例を示すものであり、図中1が内部
にグラスファイバー、ロックウール、金属ファイバー、
カーボンファイバー、籾殻を粉砕して生成した粉体、木
粉等の補強用ファイバーをシート状又はマット状、例え
ばグラスファイバー1が三次元構造でからみあった厚み
5〜20mm程度のマット或いは単に短又は長繊維を分散さ
せた状態等の補強用ファイバー2を内在させてなる発泡
合成樹脂製板状芯材であり、型枠の基本的構成資材をな
す。この発泡合成樹脂としては、ポリウレタン、ポリス
チレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニ
ル、ポリフェノール、ABS、ユリア、メラミン等の合
成樹脂から選んだ一種又は二種以上のものが主として用
いられ、他に発泡可能な合成樹脂が利用されうる。とり
わけ、内部に補強用グラスファイバーを内在させた状態
で、しかも5〜25倍程度の発泡度で発泡させたポリウレ
タン樹脂が用いられるものの、とくに10〜15倍程度に発
泡させたものが好ましいものとして用いられる。この発
泡合成樹脂製板状芯材1の表面に固着させてなる3は、
図例の如く前記芯材1の両面に用いた場合と、片面に用
いた場合における硬板である。この硬板3、3’として
は、ベニヤ板等の木板、木製合板、アルミ板等の金属製
薄板、合成樹脂板等が考えられ、型材としての強度を保
持することを第1目的とし、例えば前記芯材1だけで型
材としての強度が保持できれば必ずしも必要としない
が、土木・建築における安全性を考慮すれば、図3に示
すF2の如く、片面に用いればコンクリート打設面とし
て用いることができるものである。更に、この硬板3を
F1の如く両面に用いれば、型材としての強度が飛躍的
に向上し、且つ芯材1両面をコンクリート打設面として
用いることができるうえに、型枠F1の反りを防止でき
る。又、軽量且つ強度保持できる板状のものということ
だけで考えれば、各種の硬板3が採用できる。本実施例
では厚み1〜5mmのベニヤ板等の木製板を使用すること
により、従来のコンパネ材と視覚的にもあまり変わらぬ
ようにすることで、作業者がその使用に際して違和感の
ないようにと考えたものであるが、将来、型枠自体にも
機能面に加えて、意匠的なものが必要となれば、建築物
に似合った素材を使用することも容易にできるものであ
る。
【0010】そして、前記硬板3を片面又は両面に固着
したものの外表面に、図中4として示す離型材を固着し
ている。この離型材4としては、硬板3を片面に固着し
た場合には芯材1表面と硬板3表面に、硬板3を芯材1
両面に固着した場合には両硬板3、3’表面に設けら
れ、セメント又はコンクリート等が養生後固化した時
に、型枠F1表面から離型し易いように用いられてい
る。この離型材4としては、一般に、ポリエチレンシー
ト、高密度ポリエチレンシート並びにポリエチレンテレ
フタレートシート等の所謂PETシート、ABSシー
ト、MMAシート、ASシート等のセメント系硬化物に
対して離型性良好な材料のものでシート状、フィルム
状、薄板状等の状態を含む単層又は多層のシート状のも
のを直接又は接着性を高める為にシートにコロナ放電加
工したり、酸で表面処理するなどして用いられている。
又、前記PETシートと合成樹脂フィルムとを接着した
ものも用いることができ、その際には離型材4、4’の
内面、即ち硬板3、3’側をポリエチレンフィルム又は
シートとし、外面側にPETシートを配設して硬板3と
ポリエチレンフィルム又はシート及びPETシートとを
同時にホットプレスして接着することも可能である。
【0011】更に、この離型材4として、前述の合成樹
脂製シートや合成樹脂製フィルムを用いず、硬板3又は
芯材1の表面に、紫外線硬化樹脂のような光線によって
硬化しうる樹脂材を付着することも可能である。例え
ば、前記硬板3の表面に、この紫外線硬化樹脂等を直接
付着して樹脂皮膜を形成することもあるし、又、前記硬
板3の表面に凹凸があるものなどは、その紫外線硬化樹
脂材の付着前に、硬板3表面の凹凸を面一にするための
処理加工、例えばシール加工、フィルム材の接着等を施
した後に、前記紫外線硬化樹脂材を付着すれば、型枠F
1表面の凹凸がなくなり、コンクリート硬化後の離型性
がより向上できる。
【0012】而して、このような型枠F1を用いるとき
には、従来から用いられているアルミニウム製型枠や、
コンパネ型枠と同様にコンクリート充填空間を設けて本
型枠F1を対設し、フォームタイ等で固定しながら、型
枠構造物を形成するのである。離型材4を芯材1両面に
用いているときには、一方の表面の離型材4が損傷して
使用に耐えなくなれば、他方の離型材4’面を利用する
ことも当然なされうるし、これら両表面4、4’が傷ん
だり、又芯材1が折れ曲がったりしたときには、これを
破棄すればよいのである。
【0013】次に、図4〜図7に示した型枠のものは、
型枠外周部分の一部又は全体にスキン層5を配した一例
である。即ち、図4に代表される本型枠F3は、内部に
補強ファイバー2を内在させ、且つ外周面の相対向する
2辺又は4辺が例えば厚さが0.5mm〜2mm程度の薄い
スキン層5や厚さが数mm程度の厚いスキン層5である発
泡合成樹脂製板状芯材1と、前記芯材の片面又は両面に
固着させてなる硬板3、3’と、前記芯材1と硬板3、
3’の各表面又は前記硬板3、3’の表面に固着させて
なるセメント系硬化物用離型材4、4’とよりなる型枠
である。図1〜図3で示した型枠と基本的部分、即ち芯
材1と硬板3及び離型材4等は同様なものであるが、前
記芯材1の相対する2辺又は4辺がスキン層5とされて
いる点において、図1〜図3の実施例と異なる。スキン
層5を設けることにより該型枠終端部分の補強をなすこ
とができるうえに該部分から外部の水が侵入することが
防止されうるし、更には型枠同士を釘打ち等するとき
に、この側端部分における釘保持強度を高めうる。特
に、補強用ファイバー2としてグラスファイバーマット
等を用いたときには、表面方向からの釘打ちに対し、そ
の釘保持強度を高めることは容易であるものの、側端か
ら内部への方向、即ち型枠の幅方向へ側端から釘を打っ
たときには、当然前記補強用ファイバーに打ち込んだ釘
が絡まないことから釘保持機能が低下し、この改良が必
要となり該スキン層5の形成が考慮された。尚、グラス
ファイバー等で代表される補強用ファイバー2を、該ス
キン層5中に内在させることで、このスキン層5部分の
補強を更に高めることができるのある。
【0014】図5で示した実施例は、前記離型材4の外
縁4aが芯材1の外縁1aとほぼ同一位置に設定された
図4の型枠F3に対し、離型材4が矩形状シートであ
り、相対する2辺又は4辺の外縁が前記芯材1の表面外
縁よりも内側位置にあって、離型材4の外縁4aを芯材
1外縁部分におけるスキン層5の外表面層部6で封止
し、且つ外表面層部6の表面7と離型材表面8とが互い
に略同一平面に位置してなる型枠F3である。芯材1や
離型材4、補強用ファイバー2等は、図1〜図4の実施
例と同様に用いられているものの、離型材4の外縁4a
よりも芯材1の外縁1aを外方へ張り出した状態に設け
られている点で異なる。
【0015】その詳細は、図7の部分拡大断面図との比
較によって更に理解される。つまり芯材1の側端に位置
するスキン層5部分が離型材4の外縁4a部分よりも外
方へ幅広に設定され、しかもその表面側部分であるスキ
ン層外表面層部6が盛り上がり且つ表面7が離型材表面
8と互いに略同一平面となるように設定され、離型材外
縁4aを該スキン層外表面層部6で封止してなるもので
ある。
【0016】図6のものは、図5のスキン層外表面層部
6を離型材表面8へ延長させ、離型材4の一部を被覆部
9で外被してなる型枠F5である。このようなスキン層
5が離型材4よりも外方へ張り出した状態のもの、更に
はこの状態で外表面層部6を離型材4上へ延長した被覆
部9で離型材周縁の一部又は全部を被覆したものは、離
型材4周縁が芯材1表面から剥離することが防止される
し、又離型材4と芯材1との接着部分に耐水性が良好で
ない接着剤や紙材等を介在して用いているときには、こ
の外表面層部6により型枠使用時の水分やセメント成分
が離型材4の側端から芯材内部や接着部分に侵入するこ
とが防止されるのである。加えて、このスキン層5は型
枠F5に対する補強枠材となって型枠に極めて高い強度
を付与し、釘打ちも良好となさしめるのである。
【0017】そして、図8〜図11のものは、前記離型材
4として、芯材1表面又は硬板3表面又は全面に紫外線
硬化樹脂10を付着したものの例である。即ち、図8に代
表される本型枠F6は、内部に補強用ファイバー2を内
在させた発泡合成樹脂製芯材1と、前記芯材1の片面又
は両面に固着してなる硬板3、3’と、全面に紫外線硬
化樹脂10を付着してなる離型材4とからなる型枠であ
る。図1〜図7で示した型枠と基本的部分、即ち芯材1
と硬板3、芯材1と硬板3とスキン層5等は同様なもの
であるが、前述の離型材4がシート状あるいはフィルム
状のものを固着したのに対し、本例のものは、紫外線硬
化樹脂等の光硬化性の樹脂材を付着させている点におい
て異なる。この紫外線硬化樹脂10の付着により、芯材1
表面や硬板3表面が粗面状態であっても、その凹凸部分
に万遍なく紫外線硬化樹脂10が付着して強固に固着さ
れ、しかも型枠F6表面にはこの樹脂10がほぼ面一状態
となって形成されるため、離型性にも優れている。
【0018】又、図9〜図11に示す型枠F7〜F9は、
図4〜図6に示される型枠の芯材1、硬板3、スキン層
5にあっては同様のものが考えられ、例えば硬板3、
3’を芯材1の両面に固着した場合の一例であって、こ
れらスキン層5を形成したものの全面に前記紫外線硬化
樹脂10を付着させたものである。この型枠F7にあって
は、前記型枠F6のように芯材1周縁に紫外線硬化樹脂
10が付着されるのに比べ、型枠周縁に形成されているス
キン層5に紫外線硬化樹脂10が付着されることにより、
そのスキン層5周縁面が芯材1周縁面よりも面一状態で
あるため、型枠周縁面にコンクリートが付着した場合に
も離型性が良く、加えて、スキン層5の意味する型枠内
部への水分の侵入をより完全に防止できるのである。
【0018】最後に、図12のものは、前記芯材1表面又
は硬板3表面の粗面状態による凹凸を予め面一にすべ
く、硬板3、3’表面にフィルム材、シート材等の薄材
11の接着によって表面凹凸をなくす処理加工を施した
後、前記紫外線硬化樹脂10を全面に付着させた型枠F9
である。これは、型枠F6に比べて前記硬板3、3’表
面が極めて祖面状態の場合に用いられ、硬板3、3’表
面状態の程度によっては特に必要とするものではなく、
又、本例は前記F6における紫外線硬化樹脂10に代え
て、予め硬板3、3’表面に薄材11を接着した後、紫外
線硬化樹脂10を付着したものであるが、前記F7〜F9
の型枠についても同様に薄材11を用いることが可能であ
る。
【0019】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係る型枠は、内部
に発泡合成樹脂製板状芯材を用いていることから、全体
を軽量にすることができ、又芯材内部に補強用ファイバ
ーを内在させた場合には、この芯材自体に強度をもたす
ことも可能である。又、この強度にあっては芯材の片面
又は両面に固着した硬板によって型枠としての確実な強
度をもたすことができ、とくに硬板を両面に固着した場
合には、型枠の反り防止ができ、表裏面を離型面として
使用することも可能となる。又そのことから、型枠全体
としての曲げ強度が大であるうえに、釘打ちを可能とな
すとともに、型枠としての強度を保持していてもノコギ
リ等で容易に切断でき、更に、表面の離型材で、セメン
ト系硬化物に対する高い離型効果を発揮することができ
る。とりわけ発泡合成樹脂製板状芯材と相対向する2辺
又は4辺にスキン層部分を形成しているときには、該ス
キン層部分は型枠に対する補強枠体をなすと同時に、釘
抜け止め機能を発揮し、型枠としての適切な使用状態を
作出するのである。加えて、このスキン層部分の外表面
層部が形成され、その表面が離型材の表面と略同一平面
である場合、更にはこの外表面層部の一部が被覆部とし
て離型材の表面部分へ延設されているようなときには、
単に型枠としての強度が高くなるばかりでなく、離型材
のひきはがれ防止や、又離型材内部や芯材との接着面へ
水やセメント成分を含有する水分が侵入するのを効率よ
く防止する。又発泡合成樹脂として発泡倍率が5〜20倍
のもの、好ましくは10〜15倍の発泡ポリウレタン樹脂を
利用すればグラスファイバーマット等の補強ファイバー
を発泡時に芯材内部に保持することができる。そして、
硬板に代えて、表面に紫外線効果樹脂を付着させれば、
芯材への水分侵入防止はより完全となって、型枠自体の
耐久性が向上するとともに離型性にも問題なく、特に硬
板に木製材を使用した場合は、従来のコンパネ材のよう
なウッディーな感じをかもしだすため、作業者にも違和
感なく使用できるものとなる。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の型枠の説明用分解斜
視図
【図2】本発明に係る第1実施例の型枠の一部を断面し
た説明用斜視図
【図3】本発明に係る第2実施例の型枠の一部を断面し
た説明用斜視図
【図4】本発明に係る第3実施例の型枠の一部を断面し
た説明用斜視図
【図5】本発明に係る第4実施例の型枠の一部を断面し
た説明用斜視図
【図6】本発明に係る第5実施例の型枠の一部を断面し
た説明用斜視図
【図7】図6の一部を拡大した断面説明図
【図8】本発明に係る第6実施例の型枠の一部を断面し
た説明用斜視図
【図9】本発明に係る第7実施例の型枠の一部を断面し
た説明用斜視図
【図10】本発明に係る第8実施例の型枠の一部を断面し
た説明用斜視図
【図11】本発明に係る第9実施例の型枠の一部を断面し
た説明用斜視図
【図12】本発明に係る第10実施例の型枠の一部を断面し
た説明用斜視図
【符号の説明】
1 芯材 1a 芯材外縁 2 補強用ファイバー 3 硬板 4 離型材 4a 離型材外縁 5 スキン層 6 外表面層部 7 外表面層部表面 8 離型材表面 9 被覆部 10 紫外線硬化樹脂 11 薄材 F1 第1実施例型枠 F2 第2実施例型枠 F3 第3実施例型枠 F4 第4実施例型枠 F5 第5実施例型枠 F6 第6実施例型枠 F7 第7実施例型枠 F8 第8実施例型枠 F9 第9実施例型枠 F10 第10実施例型枠

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡合成樹脂製板状芯材と、前記芯材の
    片面に固着させてなる硬板と、前記芯材と硬板の各表面
    に固着させてなるセメント系硬化物用離型材と、よりな
    る型枠。
  2. 【請求項2】 芯材として、内部に補強用ファイバーを
    内在させてなる請求項1記載の型枠。
  3. 【請求項3】 補強用ファイバーとしてグラスファイバ
    ーを利用してなる請求項2記載の型枠。
  4. 【請求項4】 発泡合成樹脂製板状芯材と、前記芯材の
    両面に固着させてなる硬板と、前記硬板の表面に固着さ
    せてなるセメント系硬化物用離型材と、よりなる型枠。
  5. 【請求項5】 発泡合成樹脂として、ポリウレタン、ポ
    リスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエス
    テル、ポリ塩化ビニル、ポリフェノール、ABS、ユリ
    ア、メラミン等から選んだ一種又は二種以上の合成樹脂
    を利用してなる請求項1〜4記載の型枠。
  6. 【請求項6】 芯材の発泡度を5〜25倍とし、好ましく
    は10〜15倍にしたことを特徴とする請求項1〜5記載の
    型枠。
  7. 【請求項7】 硬板として、木板、木製合板、金属製薄
    板、合成樹脂板等から選んだものを利用してなる請求項
    1〜6記載の型枠。
  8. 【請求項8】 離型材として、ポリエチレンシート、高
    密度ポリエチレンシート、ポリエチレンテレフタレート
    シート、ABSシート、MMAシート、ASシート等の
    セメント系硬化物との離型性良好な単層又は多層の合成
    樹脂製シートを利用してなる請求項1〜7記載の型枠。
  9. 【請求項9】 離型材として、ポリエチレンシート、高
    密度ポリエチレンシート、ポリエチレンテレフタレート
    シート等から選んだ一種類のシートと合成樹脂製フィル
    ムとを更に接着してなる請求項1〜7記載の型枠。
  10. 【請求項10】 離型材の内面側をポリエチレンシートと
    し、外面側に高密度ポリエチレンシート又はポリエチレ
    ンテレフタレートシートを用い、硬板にホットプレスし
    て接着したことを特徴とする請求項1〜7記載の型枠。
  11. 【請求項11】 離型材として、芯材表面又は硬板表面に
    紫外線硬化樹脂を付着させてなる請求項1〜7記載の型
    枠。
  12. 【請求項12】 離型材として、硬板表面の凹凸を面一に
    するための処理加工を施した後、表面に紫外線硬化樹脂
    を付着させてなる請求項1〜7記載の型枠。
  13. 【請求項13】 外周面の相対向する2辺又は4辺がスキ
    ン層である発泡合成樹脂製板状芯材と、前記芯材の片面
    に固着させてなる硬板と、前記芯材と硬板の表面に固着
    させてなるセメント系硬化物用離型材と、よりなる型
    枠。
  14. 【請求項14】 外周面の相対向する2辺又は4辺がスキ
    ン層である発泡合成樹脂製板状芯材と、前記芯材の両面
    に固着させてなる硬板と、前記硬板の表面に固着させて
    なるセメント系硬化物用離型材と、よりなる型枠。
  15. 【請求項15】 芯材として、内部に補強用ファイバーを
    内在させてなる請求項13又は14記載の型枠。
  16. 【請求項16】 補強用ファイバーとして、単層又は複数
    層のグラスファイバーマットを利用してなる請求項15記
    載の型枠。
  17. 【請求項17】 発泡合成樹脂として、ポリウレタン、ポ
    リスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエス
    テル、ポリ塩化ビニル、ポリフェノール、ABS、ユリ
    ア、メラミン等から選んだ一種又は二種以上の合成樹脂
    を利用してなる請求項13〜16記載の型枠。
  18. 【請求項18】 芯材の発泡度を5〜25倍とし、好ましく
    は10〜15倍にしたことを特徴とする請求項13〜17記載の
    型枠。
  19. 【請求項19】 硬板として、木板、木製合板、、金属製
    薄板、合成樹脂板等から選んだものを利用してなる請求
    項13〜18記載の型枠。
  20. 【請求項20】 離型材として、ポリエチレンシート、高
    密度ポリエチレンシート、ポリエチレンテレフタレート
    シート、ABSシート、MMAシート、ASシート等の
    セメント系硬化物との離型性良好な単層又は多層の合成
    樹脂製シートを利用してなる請求項13〜18記載の型枠。
  21. 【請求項21】 離型材として、ポリエチレンシート、高
    密度ポリエチレンシート、ポリエチレンテレフタレート
    シートから選んだ一種類のシートと合成樹脂製フィルム
    とを更に接着してなる請求項13〜18記載の型枠。
  22. 【請求項22】 離型材の内面側をポリエチレンシートと
    し、外面側に高密度ポリエチレンシート又はポリエチレ
    ンテレフタレートシートを用い、硬板にホットプレスし
    て接着したことを特徴とする請求項13〜18記載の型枠。
  23. 【請求項23】 離型材として、芯材表面又は硬板表面に
    紫外線硬化樹脂を付着させてなる請求項13〜18記載の型
    枠。
  24. 【請求項24】 離型材として、硬板表面の凹凸を面一に
    するための処理加工を施した後、表面に紫外線硬化樹脂
    を付着させてなる請求項13〜18記載の型枠。
  25. 【請求項25】 離型材として、矩形状シートであり、相
    対する2辺又は4辺の外縁が前記芯材の表面外縁よりも
    内側位置にあって、シートの外縁を芯材縁部のスキン層
    外表面層部で封止し且つ外表面層部の表面とシート表面
    とが互いに略同一平面に設定してなるものを利用してな
    る請求項13〜18記載の型枠。
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