JP2596519Y2 - 木片セメント板 - Google Patents

木片セメント板

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JP2596519Y2
JP2596519Y2 JP6825292U JP6825292U JP2596519Y2 JP 2596519 Y2 JP2596519 Y2 JP 2596519Y2 JP 6825292 U JP6825292 U JP 6825292U JP 6825292 U JP6825292 U JP 6825292U JP 2596519 Y2 JP2596519 Y2 JP 2596519Y2
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JP
Japan
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wood
reinforcing net
intersection
cement board
wood chip
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JP6825292U
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Inventor
輝壹郎 三枝
Original Assignee
興亜不燃板工業株式会社
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)
  • Thermal Insulation (AREA)
  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
  • Manufacturing Of Tubular Articles Or Embedded Moulded Articles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は木毛セメント板に代表
される木片セメント板に関し、特に表裏の各面の近くに
補強ネットの層を設けてなる木片セメント板に関する。
【0002】
【従来の技術】木毛セメント板はJISにも規定される
通り周知であり、また、木毛に代えて広幅で繊維方向に
長い木材薄片を用いた木片セメント板も実開平1−87
135号等において公知である。これらは、軽量で断熱
性及び遮音性にすぐれているため建材として多用されて
いる。また前記公開公報記載のものは、内部に補強ネッ
トを介在させた例もある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の木片セメント板においては、曲げ強度が低いという
欠点があった。そこで、前記公報記載のもののように、
内部に補強ネットを介在させるものも考案されている
が、木片セメント板の厚み方向中央に補強ネットを介在
させた場合には、引張強度に対する補強にはなるもの
の、曲げ強度に対する補強作用は充分ではないという欠
点がある。
【0004】そこで、この考案は、木片セメント板の表
裏いずれの方向からの曲げに対しても強度を大にするこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案の木片セメント
板は、木片として木毛を使用したものや、木毛に代えて
広幅で繊維方向に長い木材薄片を使用したもの、或いは
これらと木材チップを併用したものを含み、表面に近い
層と裏面に近い層にいずれも補強ネットを介在させてな
る。
【0006】前記補強ネットとして、伸びの少ないプラ
スチックからなり、交叉する各ラインが交点において固
定されたものを用いる。また、補強ネットの交叉する各
ラインは、2つの交点の間における中間部よりも交点近
くの断面積を大にしてもよい。さらに、補強ネットは、
ラインの交点に厚み方向の突起を形成することも可能で
ある。
【0007】
【作用】木片セメント板に曲げ力が作用して表面及び裏
面のいずれが引張側になっても、両方の面にそれぞれ近
い層に補強ネットがあるため、木片セメント板の曲げ強
度が大になる。補強ネットをプラスチックにより構成
ているから、木片セメント板にクラックが入っても、錆
び及びこれによる剥離を防止することができる。また、
前記プラスチックの伸びが少なく且つ交叉する各ライン
が交点において固定されているから、補強ネット自体の
引張強度が高いため、木片セメント板の曲げ強度が一段
と高くなる。
【0008】補強ネットに引張力が作用すると、そのラ
インの交点付近に応力が集中するが、各ラインを、2つ
の交点の間における中間部よりも交点近くの断面積を大
にすることにより、交点付近への応力集中があっても交
点付近でラインが切断されることがないため補強ネット
の強度を充分に確保することができる。さらに、補強ネ
ットのラインの交点に厚み方向の突起を形成すると、こ
の突起が木片の間やセメント内に食い込むことになるた
め、引張方向に対して補強ネットが他の部位と一体にな
るから、この点においても曲げ強度が大になる。
【0009】
【実施例】図1は木片セメント板1の斜視図であり、木
片として木毛を使用しているからこの実施例の木片セメ
ント板1は具体的には木毛セメント板である。この木片
セメント板1の表面2近くと裏面3近くには夫々補強ネ
ット4を、表面2及び裏面3に平行に配置してある。表
面2からその近くの補強ネット4まで、及び裏面3から
その近くの補強ネット4までの寸法は、大体3〜5mm程
度としてある。
【0010】補強ネット4の一例が図2,図3に示して
ある。この補強ネット4の材質はポリプロピレンであっ
て伸びの小さい性状を有している。かかる性状のもので
あれば他の合成樹脂を使用することもできる。合成樹脂
であるために、クラックが入ったときにも錆びることが
ないから、剥離の原因になることもない。前記の補強ネ
ット4を構成する各ライン4aは同一平面上で直角に交
叉し、ここで相互に固定されており、その交点4bには
他の部位よりも厚みの大きな突起が形成されている。
【0011】また各ライン4aにおける2つの交点4b
間では、交点4aに近い部分の幅が大であり、交点4a
から遠い部分すなわち2つの交点4bの中間部では幅が
小になっている。なお、交点4b以外の部分のライン4
aの厚みは均一である。かくして、各ライン4aでは交
点4bに近い部分の断面積が、ライン4aに遠い部分の
断面積より大きくなっている。
【0012】補強ネット4の網目寸法、すなわち交点4
b間の距離は経緯いずれの方向もこの実施例では大体に
おいて45mmとなっているが、これが20mm未満である
と、補強ネット4を挟む木毛どうしの接着力が小さくな
り補強ネット4を境に剥離するおそれがあるから好適で
はなく、またこれが90mmを超えると、補強ネット4の
補強力が小さくなるから好適ではない。よって交点4b
間の距離は20〜90mmの範囲が好適である。しかも、
縦横(経緯)の交点4b間の両寸法は近いほうが、すな
わち、網目が正方形に近いほうが、木片セメント板1の
強度が縦横方向に均等になるから好適である。
【0013】このような木片セメント板1は、厚みが2
5〜70mm程度の範囲で数種類用意され、用途や使用条
件等に応じて選択される。かかる厚みが変化しても、表
面2及び裏面3からの各補強ネット4の寸法は前記の通
り又はこれに近い数値としておく。かかる木片セメント
板1の製造は、まず裏面3とその近くの補強ネット4
(図1における下側の補強ネット4)との間に配置され
る木毛がセメントモルタルと混合されて製造ライン上に
平たく供給され、次に前記下側の補強ネット4が製造ラ
インの上において巻き出され且つ接着剤が塗布されて、
前記供給された木毛の上に平らに展張された状態で供給
され、その上に前記同様に木毛がセメントモルタルと混
合されて供給され、次に上側の補強ネット4がさらに展
張された状態で同様に供給され、さらにその上に表面2
が形成される木毛がセメントモルタルと混合されて供給
され、そのまま圧縮及び加熱されて木片セメント板1が
成形され、所定時間の養生がなされる。補強ネット4に
塗布される接着剤はセメントとの適合性に優れたものを
選択して使用するものとし、ウレタン系の接着剤もその
一つである。
【0014】かかる木片セメント板1は、各補強ネット
4を挟む木毛の層どうしの間で、補強ネット4の網目を
通して接着が行われ、且つ木毛の層と補強ネット4自体
との間でも接着剤による接着が行われる。しかも、補強
ネット4の交点4bは突起が形成されているため、補強
ネット4の面方向においては、前記接着以外にも凹凸係
合によって木毛の層と補強ネット4とが強固に結合され
ている。
【0015】而して、木片セメント板1の曲がりによっ
て表面2,裏面3のいずれが引張り側になっても、その
引張り側の補強ネット4が補強材として機能するため曲
げ強度は高い。特に、補強ネット4に引張力が作用する
と、通常は交点4b近くが応力集中により破断される
が、この実施例ではその断面積が大になっているから、
前記破断が防止されており、よって補強機能はすぐれた
ものとなる。また、交点4bの突起が木毛の層と凹凸係
合しているから、補強ネット4と木毛の層とが一体とな
っているために両者間に滑りが生じないため、前記補強
機能はさらにすぐれたものとなる。
【0016】なお、この実施例では表面2側と裏面3側
とを同一の構成としているが、両面側又はいずれか一方
の面側のセメントモルタルの量を増大させると、その面
の圧縮強度が大になる。したがって、両面のセメントト
モルタル量を増大させた場合には、両補強ネット4の作
用もあって、いずれの面の側も圧縮及び引張の強度が大
になり、また一方の面においてセメントトモルタル量を
増大させると、その面の側を圧縮側専用とすることで好
適である。両面又は一方の面側のセメントモルタルとし
てはパーライトモルタル,気泡モルタルが好適な一例で
ある。かかるモルタルの場合には遮音性,化粧性,断熱
性及び軽量性に優れ且つ強度が大となる。これらモルタ
ルを両面に施す場合には、製造ラインにおいて最初と最
後にモルタルを敷設するし、片面に施す場合には、最初
又は最後にモルタルを敷設すればよい。さらに、セメン
トモルタル中又は木毛中にはおが屑やゴムの細片を混入
することもできる。
【0017】前記実施例では、木片セメント板1の木片
として第4図に示すような木毛5を使用したが、これに
代えて広幅で繊維方向に長い木材薄片6を使用すること
もできる。この木材薄片6は、木材を回転させながら削
り取ったものであって断面が湾曲しているから、成形時
の圧縮力を制御することにより、各木材薄片6どうしの
間に形成される空隙を残しておくと、遮音性及び断熱性
に富む木片セメント板1を構成することができる。これ
ら木毛5と木材薄片6とは混合して使用することも勿論
可能である。またこれら木毛5及び木材薄片6の少なく
ともいずれかに図6に示すような木材チップ7を混入す
ることも可能である。この木材チップは、拡大して図示
されているが、製材中その他の工程において発生する木
材屑であるから、これを混入することにより資源の有効
利用とすることができる。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、木片セメント板に曲げ力が作用して表面及び裏面の
いずれが引張側になっても、両方の面にそれぞれ近い層
に補強ネットがあるため、木片セメント板の曲げ強度が
大になるという効果がある。また、補強ネットをプラス
チックにより構成するから、木片セメント板にクラック
が入っても、錆び及びこれによる剥離を防止することが
できる。また、前記プラスチックの伸びが少なく且つ交
叉する各ラインが交点において固定されているから、補
強ネット自体の引張強度が高いため、木片セメント板の
曲げ強度が一段と高くなる効果がある。
【0019】補強ネットに引張力が作用すると、そのラ
インの交点付近に応力が集中するが、各ラインを、2つ
の交点の間における中間部よりも交点近くの断面積を大
にすることにより、交点付近への応力集中があっても交
点付近でラインが切断されることがないため補強ネット
の強度を充分に確保することができる。さらに、補強ネ
ットのラインの交点に厚み方向の突起を形成すると、こ
の突起が木片の間やセメント内に食い込むことになるた
め、引張方向に対して補強ネットが他の部位と一体にな
るから、この点においても曲げ強度が大になるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の一部切欠斜視図。
【図2】補強ネットの平面図。
【図3】補強ネットのラインの縦断面図。
【図4】木毛の説明図。
【図5】木材薄片の説明図。
【図6】木材チップの説明図。
【符号の説明】
1・・・木片セメント板 2・・・表面 3・・・裏面 4・・・補強ネット 4a・・ライン 4b・・交点 5・・・木毛 6・・・木材薄片

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木毛,広幅で繊維方向に長い木材薄片そ
    の他の木片とセメントとを混合状態で板状に圧縮してな
    る木片セメント板において、表面に近い層と裏面に近い
    層にいずれも補強ネットを介在させ、前記補強ネットと
    して、伸びの少ないプラスチックからなり、交叉する各
    ラインが交点において固定されたものを用いたことを特
    徴とする木片セメント板。
  2. 【請求項2】 補強ネットの交叉する各ラインは、2つ
    の交点の間における中間部よりも交点近くの断面積を大
    にしたことを特徴とする請求項記載の木片セメント
    板。
  3. 【請求項3】 補強ネットは、ラインの交点に厚み方向
    の突起を形成したことを特徴とする請求項又は請求項
    記載の木片セメント板。
JP6825292U 1992-09-30 1992-09-30 木片セメント板 Expired - Lifetime JP2596519Y2 (ja)

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