JP2560920Y2 - 防音床用下地材 - Google Patents

防音床用下地材

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JP2560920Y2
JP2560920Y2 JP844492U JP844492U JP2560920Y2 JP 2560920 Y2 JP2560920 Y2 JP 2560920Y2 JP 844492 U JP844492 U JP 844492U JP 844492 U JP844492 U JP 844492U JP 2560920 Y2 JP2560920 Y2 JP 2560920Y2
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JP
Japan
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rubber
soundproof
weight
floor
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JP844492U
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三郎 土岐
康夫 高木
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Bando Chemical Industries Ltd
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Bando Chemical Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は防音床用下地材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、建築用床材として、木質合板の床
板が非常に広く使用されている。この種床板は厚さにも
よるが、一般的に広く普及している厚さのものでは強度
的には問題がない反面、歩行時の足音が著しく建築物の
床板として用いる場合はこれらの防音措置が必要となる
場合がある。このような目的より、前述の木質合板の裏
面に発泡ゴムシートあるいは発泡コンクリート板を積層
一体化した防音床板が使用される場合がある。
【0003】
【従来の技術の問題点】上記防音用床板は、いずれも積
層される防音用下地材が発泡体であるので、かなりの防
音効果が得られるのであるが、前者の発泡ゴムを防音用
下地材とする場合は、その弾性のため床がふわふわと変
動して歩行感が悪く、また重量の嵩む家具、調度品など
を置いた場合安定性に不安が残る欠点があった。また後
者の発泡コンクリート板を防音用下地材とする場合は、
弾性変形といった欠点はないもののコンクリート特有の
吸水性の問題があり、水が浸透するとなかなか乾燥せ
ず、黴の発生など衛生上の管理が欠かせないといった問
題がある他床板全体の重量が嵩み、その分支持構造強度
も増さなければならない欠点があった。
【0004】もっとも、上記欠点を解消するものとして
硬質プラスチック発泡体が考えられるが、発泡硬質プラ
スチックシートは曲げ弾性が低いので、施工段階での取
扱が困難で事故により折損し易く、また応力集中に対す
る強度も極めて低いので、防音床板の支持面積を出来る
だけ広くする必要があり、支持構造が大掛かりとなる欠
点があった。その他、防音床用下地材が発泡コンクリー
ト、硬質発泡合成樹脂とした場合は運搬中他物の角との
衝突により容易に欠損し易いので、施工もかなり面倒と
なる欠点があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】この考案は上記欠点に
鑑み、防音床として曲げ弾性が有りしかも軽量であり、
同時に吸水性も低く取扱の容易な改良された防音床用下
地材を提供することを目的としてなされたものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】即ち、この考案の防音
床用下地材は柔軟性を有するゴム発泡体よりなる弾性シ
ート内に、長さ1〜10mm、太さ1デニール以上、アスペ
クト比5以上の短繊維が前記ゴム 100重量部に対して2
〜50重量部均一混合されてなることを特徴とするもので
ある。
【0007】
【作用】この考案において、防音床用下地材の主体は柔
軟性を有するゴム発泡体とされるが、そのままでは既述
のように弾性が大きすぎる。そこで、このゴム発泡体内
に長さ1〜10mm、太さ1デニール以上、アスペクト比5
以上の短繊維を前記ゴム100重量部に対して2〜50重量
部均一混合する。この短繊維の混合によりゴム発泡体の
軽量性、防音性及び曲げ弾性を損なうことなく圧縮弾性
が低下され、さらに発泡ゴムシートの局部応力に対する
強度が高められ、床支持面積を大きくする必要も無くな
る。
【0008】上記において、柔軟性を有するゴム発泡体
のゴム材質としては、従来周知のものが使用され、この
ゴム材質そのものには特に記する点は無い。短繊維とし
ては合成樹脂製短繊維、天然繊維が適し、合成樹脂製短
繊維としては例えばナイロン、ポリエステル、ポリプロ
ピレン、ビニロン繊維など曲げ弾性のあるものが適用さ
れ、また天然繊維としては綿、パルプ繊維が適用され
る。ガラス繊維など主として鉱物繊維は曲げにより容易
に折損するので製造過程の混練時粉々に砕けてしまいア
スペクト比が満足出来なくなるので適さない。
【0009】この繊維の長さを1〜10mmと限定するのは
1mmより短いとシートの耐圧縮性が得られず、また10mm
より長いとゴム原料との均一混合が困難となるためであ
る。太さを1デニール以上とするのは、1デニールより
細い繊維は混合時に折損し易く添加の効果が得られなく
なるためである。アスペクト比を5以上とするのは5よ
り少ないと補強効果が弱く、十分な耐圧縮強度が付与で
きないからである。そして、これら繊維の添加量をゴム
100重量部に対して2〜50重量部とするのは2重量部よ
り少ないと補強効果がなく50重量部より多くなると短繊
維のファイバーボール化が生じ均一混合が困難となるか
らである。
【0010】
【実施例】次に、この考案の実施例を説明する。図1は
この考案の実施例の断面図である。天然ゴム 100重量部
に対し、表1の配合として材料を調整しさらに表1下欄
に示すように太さ6デニール、アスペクト比 110、長さ
3mmのナイロン短繊維2を添加し均一混合し、厚さ2mm
のゴムシートを得、発泡加硫により厚さ3mmの発泡ゴム
シート1を得た。この発泡ゴムシート1を、表面化粧板
3A、粘弾性シート3B、合板製基板3Cの積層体より
なる防音床材3の裏面に不織布クッション層4を介して
一体に積層接着し、インストロン引張、圧縮試験機を使
用して短期局部集中荷重試験を行った。その結果は図2
に示した通りである。
【0011】
【表1】配合表
【0012】図2より明らかなように荷重に対する変位
が、比較例に較べ実施例の場合が少なく、弾性変形しに
くいことが確認された。また、JIS A 1419に基づき床衝
撃音レベルに関する試験を行ったところ、図3の結果と
なった。この結果、床衝撃音の遮音等級についても通常
の防音材(比較例1〜3)と殆ど変化無い遮音特性を維
持することが判明した。
【0013】次に、図4に示すように、表1と同じ配合
にて下面に波状の凹凸1Aを付したゴムシート1を使用
し、実施例、比較例と同様に圧縮強度及び遮音テストを
行ったところ図2、図3とほぼ同様な結果となった。
【0014】
【考案の効果】この考案は以上説明したように、発泡ゴ
ムに一定条件下で短繊維を混入し圧縮強度を増加したの
で、従来の遮音材と同等の遮音レベルを維持しつつ、床
板としての強度、並びに耐圧縮弾性を発揮することが可
能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例の断面図である。
【図2】この考案の実施例の短期局部集中荷重試験結果
を示すグラフである。
【図3】この考案の実施例の床衝撃恩の遮音等級を示す
グラフである。
【図4】他の実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 発泡ゴムシート 2 短繊維

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】柔軟性を有するゴム発泡体よりなる弾性シ
    ート1内に、長さ1〜10mm、太さ1デニール以上、アス
    ペクト比5以上の短繊維2が前記ゴム 100重量部に対し
    て2〜50重量部均一混合されてなることを特徴とする防
    音床用下地材。
JP844492U 1992-01-28 1992-01-28 防音床用下地材 Expired - Lifetime JP2560920Y2 (ja)

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JPH0561341U JPH0561341U (ja) 1993-08-13
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