JPH0450766Y2 - - Google Patents

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JPH0450766Y2
JPH0450766Y2 JP16525786U JP16525786U JPH0450766Y2 JP H0450766 Y2 JPH0450766 Y2 JP H0450766Y2 JP 16525786 U JP16525786 U JP 16525786U JP 16525786 U JP16525786 U JP 16525786U JP H0450766 Y2 JPH0450766 Y2 JP H0450766Y2
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fibers
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、コンクリートスラブなどによりなる
床下地上に直接接着施工させる直貼り床材の改良
に関するものである。
(従来の技術) 従来より木質床板の下面に発泡プラスチツクや
合成ゴムなどの弾性体よりなる裏打ち層を一体に
設けて、床下地上に凹凸を上記弾性体で吸収させ
て床下地上に直接接着施工できるようにした直貼
り床材が知られている。
特に、発泡プラスチツクシートなどの緩衝性に
優れた弾性体を裏打ちしたものは、下地の凹凸に
なじみ易いと共に、床板に対する歩行時の緩衝力
を吸収して、上階の床面での衝撃音が階下に伝播
するのを防止し、防音性も備えており、中高層住
宅の床材として近年、多く利用されている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記発泡プラスチツクシートを
木質床板の下面に接着したものは、発泡プラスチ
ツク単独では圧縮による変形量が大きく耐圧縮性
に劣るために、この厚さを厚くすると、床板の継
目に圧縮歪みによる段違いが生じ易いという欠点
があつた。
また、発泡プラスチツク単独のものは、圧縮歪
みによる床板の沈み込みを考慮して10〜15倍発泡
にしてあるので、不陸の吸収性に限界があつた。
一方、適宜の圧縮強度と緩衝性を有する床下地
材としてJIS A 5905に規定されているインシユ
レーシヨンボードなどの低比重の木質繊維板が床
下地などの断熱ボードに利用されており、この木
質繊維板を上記発泡プラスチツクよりなる弾性シ
ートと組合せて、床衝撃力を木質繊維板と発泡プ
ラスチツクシートの両方で吸収して発泡プラスチ
ツクシート自体の圧縮歪み量を小さくすることが
考えられる。
しかしながら、低密度の木質繊維板は、繊維の
絡み合いが弱いために、一旦、圧縮変形を受ける
と変形の回復速度が遅く、厚さ減りを生じ易いと
共に、湿気や水分の影響で繊維が柔軟化されてし
まうために、床下の湿気を含むと圧縮変形の回復
力が低下してしまうという欠点があり、直貼り床
材のように床下空間を設けない構造に用いると、
湿気が繊維板内部に滞留、蓄積されて、今度は繊
維板の圧縮変形や残留歪みが大きくなつてしまう
という問題点があつた。
さらに、低密度の木質繊維板は木質床板に対す
る接着性は良いが、発泡ポリエチレンシートなど
のプラスチツク材料に対する接着性が劣る。
従つて、壁材の表層シートのような剥離する力
のかからないものに対しては、接着性の問題は特
に生じないが、直貼りフロアーとして上記発泡シ
ートと組合せて床スラブに発泡シート下面を接着
固定すると、床材への圧縮の繰返し作用で繊維板
および発泡シートが圧縮および復元を繰り返し、
発泡シート下面が床下地に固着されているために
発泡シートと繊維板との界面に剥離を生じさせる
引張り力が作用し、両者が剥離を生じる虞れがあ
り、さらに、一旦剥離すると発泡シートの圧縮変
形が固定されて、両者の間に隙間が生じ、剥離部
分のたわみが大きくなつたり、また床下での固着
不良による床鳴りが生じる欠点がある。
上述の接着を強固にするため、接着剤を多く塗
布したり、高圧力をかけて接着すると、両者の間
に硬い接着層ができて緩衝層全体としての緩衝性
が低下し、又、圧力を高くすることで発泡シート
の発泡体が壊れて復元性が低下するなどの問題が
あつた。
そこで、本考案に発泡シートと床材との間に植
物質繊維と合成繊維とを混合した比重が0.6以下
の合成繊維混入繊維板を介在させることにより、
繊維板の圧縮変形に対する復元を速やかにして圧
縮歪みが上記繊維板内部に残らない構成としたも
ので、緩衝性および耐圧縮性の両性能を満足し、
且つ木質床板と繊維板の間は勿論、繊維板と発泡
プラスチツクシートとの間の接着性を良好にし
て、コンクリート床スラブなどに発泡シートを接
着して直貼り床を形成した場合の両者の圧縮、復
元による界面での剥離を防止し、安定した防音
性、歩行感を得るようにした直貼り床材の提供を
目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 上述の目的を達成するための本考案の構成を、
実施例に対応する図面を用いて説明すると、木質
繊維板などの硬質床板1の下面に、植物質繊維と
合成繊維とを混合してなる比重0.6以下の繊維板
2を介して発泡合成樹脂よりなる弾性体3を接着
積層して一体化したものである。
(実施例) 次に、本考案の実施例を示す図面について説明
する。
図中、符号1は木質床板などの硬質床板で、こ
の硬質床板1は、合板、単板積層材(LVL)、パ
ーテイクルボード、木質セメント板などを基材と
し、その表面に突板、WPC、合成樹脂板などの
化粧材を貼つたもの、或いは木材素材からなるフ
ローリングブロツク等であり、両側面には接合用
凹凸部1a,1bを形成している。
上記床板には、必要に応じて遮音シートや制振
材等の防音材を裏打ちしておいてもよい。
2は植物質繊維と合成繊維とを混合して比重
0.6以下に形成した繊維板で、この繊維板2は、 (a) 木材繊維、パルプ、故紙パルプ、バークなど
の植物質繊維。
(b) ポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレン、
ポリエステル、アクリル繊維などの合成繊維。
上記(a),(b)の繊維を重量比で3:7〜7:3の
割合で混合抄造して厚さ3〜15mmに形成する。
上記繊維板2の比重を0.6以下としたのは、0.6
を越えると繊維板2内の空隙が少なく、硬質化す
るので圧縮変形を生じにくく衝撃吸収効果に劣る
からである。
上記両繊維の混合比は、合成繊維の混合比が多
いほど、圧縮変形に対する復元力が高くなつて好
ましいが、合成繊維単独で形成したフエルトのよ
うなものでは、柔軟になりすぎて床板の振動が大
きくなるため、故紙パルプや木材繊維等を30〜70
重量%の割合で混合して繊維板の密度と剛性を高
めて床板の振動を拘束するようにして床板の振動
による発生音を抑制するものである。
従つて、植物質繊維は、繊維長が短く、充填効
果の大きい故紙パルプが適している。
なお、抄造時のバインダーは弾性に優れた
SBRなどのゴム系のものを用いているが、繊維
同志の絡み合い部分が弾性結合されて復元力が増
すので好ましい。
3は発泡プラスチツクシートよりなる弾性体
で、この弾性体3は発泡ポリエチレンシート、発
泡ポリウレタンシート、発泡塩化ビニールシー
ト、発泡合成ゴムシート(必要に応じて炭化マル
シユームなどの充填剤を入れたもの)などで厚さ
2〜10mmに形成している。
この弾性体3に発泡倍率の高いもの(20倍以
上)を用いると不陸吸収性をより高めて好ましく
なる。
なお、この弾性体3は繊維板2の下面全面でな
くても部分的であつてもよい。
又、弾性体3の下面を凹凸面にして不陸の吸収
性を高めたものであつてもよい。
4はコンクリート床である。
さらに、接着剤として、酢酸ビニルエマルジヨ
ン系、クロロプレンゴム溶剤系、エポキシ系など
が使用される。
なお、溶剤系の場合には、発泡シートによつて
は溶解するものがあるので、対象物に応じて使用
する。
上述において、防音性を重視する場合には、繊
維板2の厚さを厚く、また、下地の凹凸の吸収性
を重視する場合は、発泡合成樹脂よりなる弾性体
3の厚さを厚くする。
(考案の効果) 以上のように本考案の直貼り床材は、植物質繊
維と合成繊維とを混合してなる繊維板2が木質な
どの硬質床板1と発泡合成樹脂よりなる弾性体3
の間に介在されているので、緩衝力は一旦、繊維
板2によつて吸収されるので、弾性体3の圧縮変
形が小さくなると共に、繊維板2自体も合成繊維
の混合によつて圧縮変形に対する復元力が高めら
れた圧縮歪みの残留が小さいものであるので、繊
維板2の厚さ減少もなく、耐圧縮性に優れてい
る。
さらに、繊維板2が植物質繊維と合成繊維を混
合してなるもので、木質などの床材1に対しては
植物質繊維が良く接着し、弾性体3には合成繊維
が良く接着し、全体として各層間接着性が良く、
床を形成した時、圧縮復元の繰り返しでも積層面
が剥離せず、長期間使用しても剥離による床鳴り
や不快音を生じない。
上記繊維板2には合成繊維を混合しているの
で、吸水や吸湿による圧縮強度の低下が小さく、
水まわり(台所等)に使つて水が床下に浸み込ん
でも圧縮変形に対する復元性は低下せず、常に安
定した衝撃吸収性を発揮して防音性が低下するこ
とがない。
この繊維板2の下面は、凹凸の吸収性に優れた
弾性体3であり、不陸吸収性は弾性体3に依存す
る一方、弾性体3のみでは不足する耐圧縮性を繊
維板2が補つているので、床板の不陸や段違いが
生じない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
はその縦断側面図、第2図はその使用状態を示す
縦断側面図である。 1……木質床板などの硬質床板、2……繊維
板、3……弾性体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 木質床板などの硬質床板1の下面に、植物質
    繊維と合成繊維とを混合してなる比重0.6以下
    の繊維板2を介して発泡合成樹脂よりなる弾性
    体3を接着積層して一体化したことを特徴とす
    る直貼り床材。 植物質繊維と合成樹脂繊維の混合割合が重量
    比で3:7〜7:3である実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の直貼り床材。 繊維板2がゴム系結合剤を含有させたもので
    ある実用新案登録請求の範囲第1項記載の直貼
    り床材。
JP16525786U 1986-10-28 1986-10-28 Expired JPH0450766Y2 (ja)

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JPS6371343U JPS6371343U (ja) 1988-05-13
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