JP3373192B2 - 繊維板 - Google Patents

繊維板

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JP3373192B2
JP3373192B2 JP2000256792A JP2000256792A JP3373192B2 JP 3373192 B2 JP3373192 B2 JP 3373192B2 JP 2000256792 A JP2000256792 A JP 2000256792A JP 2000256792 A JP2000256792 A JP 2000256792A JP 3373192 B2 JP3373192 B2 JP 3373192B2
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fiberboard
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fiber
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剛 大石
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株式会社ノダ
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は繊維板に関する。 【0002】 【従来の技術】建築物の天井、壁、床などの下地とし
て、躯体上に合板やパーティクルボードなどを施工した
後に、各種天井材、壁材、床材を敷設することが行われ
ている。天井材などの基板には、合板、パーティクルボ
ード、木質繊維板などの木質板が用いられている。 【0003】ところで、最近の住宅やマンションでは階
上や階下、隣室などから聞こえてくる騒音を抑えるた
め、室内の防音性能を高めることが要求されるようにな
ってきている。この要求に応えるため、裏面側にクッシ
ョン材が貼着された防音性能の高い防音床材を用いた
り、吸音性能を有する天井材を用いたりして、防音性能
の向上を図っている。 【0004】 【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、この
ような防音床材や吸音天井材を用いても十分な防音性能
を付与することができず、さらなる防音性能の向上を求
められているのが現状である。 【0005】ゴム混合繊維板を単独で建築物の構造材や
内装材として用いる試みも行われているが、優れた緩衝
性能を有するものの、その剛性は木質繊維板よりも劣
り、撓みやすく、実用に耐えられるものではなかった。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
の問題点を解消することを目的とし、より具体的には優
れた防音性能を発揮すると共に剛性も十分である繊維板
を提供することを目的とする。 【0007】この目的を達成するため、本発明は、表裏
に木質繊維に接着剤を混合されてなる木質繊維層が設け
られるとともに、内部に木質繊維にゴムおよび接着剤が
混合されてなるゴム混合繊維層が設けられ、これら各層
を順次フォーミングして一体に熱圧成型されてなる繊維
板であって、ゴム混合繊維層の厚さが繊維板の全体厚さ
の1/3未満であることを特徴とする。 【0008】 【0009】 【発明の実施の形態】本発明による繊維板1は、表裏に
木質繊維に接着剤を混合されてなる木質繊維層2,3が
設けられるとともに、内部には木質繊維にゴムおよび接
着剤が混合されてなるゴム混合繊維層4が設けられ、こ
れら各層を順次フォーミングして一体に熱圧成型されて
なる(図1)。 【0010】すなわち、繊維板1の表裏層をなす木質繊
維層2,3は、周知のように、広葉樹または針葉樹の原
木を切削した木材チップを解繊して得られる木質繊維に
接着剤を混合した木質繊維混合物で構成され、内層をな
すゴム混合繊維層4は、上記木質繊維に接着剤とともに
ゴムを混合した木質繊維/ゴム混合物で構成される。 【0011】このような2種類の混合物を用い、表裏に
は木質繊維混合物を、内層には木質繊維/ゴム混合物を
配して、順次フォーミングして繊維マットとし、この繊
維マットを熱圧成型して、図1に示すような3層構造の
繊維板1が製造される。 【0012】繊維板1の片面または両面には硬質層が形
成されていてもよい。この硬質層は、繊維マットを圧締
成型するときに形成され、内層に比べて密度が高く硬質
であり吸湿性が低い。 【0013】繊維板1の密度は0.5〜1.1程度であ
ることが好ましい。密度が0.5よりも小さくなると、
繊維板として用いたときに荷重に対する強度が小さくな
って実用に適さないものとなり、逆に密度が1.1を越
えると、重量増により繊維板の施工時などに運搬しにく
いものとなる。 【0014】ゴム混合繊維層4に混合されるゴムとして
は、天然ゴム、SBR(スチレンブタジエンゴム)、N
BR(ニトリルブタジエンゴム)などを砕片化したもの
を使用することができるほか、一度製品として使用され
た各種ゴム製品を砕片化して再使用してもよい。 【0015】ゴム混合繊維層4には弾性を有するゴムが
混合されているため、これを内層に有する本発明の繊維
板1は従来の木質繊維板にはない適度な弾性を有し、優
れた緩衝性能および防音性能を発揮することができる
が、反面、ゴム混合繊維層4は剛性に乏しいという欠点
を持っている。したがって、ゴム混合繊維層4の厚さは
繊維板1の全体厚さの1/3未満として、荷重に対する
強度を確保することが好ましい。ゴム混合繊維層4が全
体厚の1/3以上を占めるようになると、繊維板1とし
ての剛性が不十分となって撓みやすいものとなり、極端
な場合は破壊する恐れも生ずる。 【0016】本発明の繊維板1においては、緩衝性能を
有するゴム混合繊維層4が表裏の木質繊維層2,3の間
に挟み込まれる形で一体に構成されている。このため、
ゴム混合繊維層4中の木質繊維と表裏の木質繊維層2,
3中の木質繊維とが絡み合い、また、製板される前の繊
維板製造過程においてこれら3層が一体化されるので、
各層の密着性が良好であり、剥離しにくいものとなって
いる。 【0017】ゴム混合繊維層2は、水分を吸収しにくい
ゴムが混合されていることから、吸放湿に対する寸法安
定性が高く、したがって、繊維板1としても優れた寸法
安定性が発揮される。 【0018】繊維板1の片面または両面に高密度の硬質
層が形成されている場合、硬質層は非透水性が高く水分
や湿気を内部に侵入させにくい性質を有するため、繊維
板1の表裏面からの吸放湿による含水率変化を抑制する
ことができ、繊維板1としての寸法安定性をさらに向上
させることができる。 【0019】さらに、繊維板1の片面または両面に高密
度の硬質層が形成されている場合は、繊維板1の表裏か
ら打ち込まれた釘や木ネジに対する保持力が大となり、
これら釘や木ネジを抜けにくいものとする効果が発揮さ
れる。 【0020】また、繊維板1の硬質層は大きな表面硬度
により優れた耐衝撃性を発揮することから、繊維板1表
面が傷つきにくく凹みにくいものとなる。 【0021】 【発明の効果】本発明による繊維板は、表裏に木質繊維
に接着剤を混合されてなる木質繊維層が設けられるとと
もに、内部には木質繊維にゴムおよび接着剤が混合され
てなるゴム混合繊維層が設けられ、これら各層を順次フ
ォーミングして一体に熱圧成型されてなるものであるた
め、ゴム混合繊維層が有する優れた緩衝性能ないし防音
性能および寸法安定性を生かし、且つ、その欠点である
剛性不足を表裏の木質繊維層で補うことができ、建築用
に適した繊維板が得られる。 【0022】ゴム混合繊維層の厚さを繊維板の全体厚さ
の1/3未満とすることにより、全体厚の2/3以上を
占める木質繊維層で繊維板としての強度が確保され、表
裏より過大な荷重がかかっても曲げや撓みの発生を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による繊維板の構成を示す断面図であ
る。 【符号の説明】 1 繊維板 2 ゴム混合繊維層 3,4 木質繊維板

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】表裏に木質繊維に接着剤を混合されてなる
    木質繊維層が設けられるとともに、内部に木質繊維にゴ
    ムおよび接着剤が混合されてなるゴム混合繊維層が設け
    られ、これら各層を順次フォーミングして一体に熱圧成
    型されてなる繊維板であって、ゴム混合繊維層の厚さが
    繊維板の全体厚さの1/3未満であることを特徴とする
    繊維板。
JP2000256792A 2000-08-28 2000-08-28 繊維板 Expired - Lifetime JP3373192B2 (ja)

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