JPH0735012Y2 - 木質系防音床構造 - Google Patents

木質系防音床構造

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JPH0735012Y2
JPH0735012Y2 JP12319290U JP12319290U JPH0735012Y2 JP H0735012 Y2 JPH0735012 Y2 JP H0735012Y2 JP 12319290 U JP12319290 U JP 12319290U JP 12319290 U JP12319290 U JP 12319290U JP H0735012 Y2 JPH0735012 Y2 JP H0735012Y2
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一郎 鍬守
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段谷産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は木質系防音床構造に関する。
[従来の技術] 集合住宅等のコンクリート床スラブ上に直接貼着して施
工される床板として、実願平1−77982号(実開平3−1
5949号)や実願平2−28391号(実開平4−41029号)に
示されるように、木質化粧板、ゴムまたは合成樹脂シー
ト、木質基板、ゴムまたは合成樹脂シート、木質基板、
布状物が順に積層された構成のものが提案されている。
これらの構成の床板は遮音等級値L−45〜50を達成し、
実用に供している。
[考案が解決しようとする課題] しかし、近年ではより一層の防音効果(遮音等級値L−
35クラス)を有する木質系の床が求められるようになっ
てきた。この考案は前記のような要求を満たすべく成さ
れたものである。
[課題を解決するための手段] 前記課題は、表面に薄い化粧単板を貼着した木質化粧板
の下面にゴム又は合成樹脂シート、木質基板、ゴム又は
合成樹脂シート、木質基板、布状物の順番で積層して表
面材とし、該表面材を、プラスチック繊維立体網状構造
体、木質基板、プラスチック繊維立体網状構造体、木質
基板、グラスウールを積層したベースパネルに固着した
ことを特徴とする木質系防音床構造により解決できる。
以下、実施例の図面を参照して詳しく説明する。
第1図は木質系防音床構造の側面図、第2図は表面材の
側面図、第3図はベースパネルの側面図、第4図は他の
木質系防音床構造の側面図を示す。
まず、表面材Aについて説明する。
木質化粧板2は合板、パーティクルボード、MDF、LVL等
を基板とし、この表面に厚さ0.2〜1.0mm程度の化粧単板
1が貼着された総厚2.0〜3.5mmのものである。この木質
化粧板は薄い方が防音効果は良いが、薄すぎると床面か
らの荷重により割れたり凹んだりして床板としての耐久
性能に問題を生じるため、前記厚さの範囲内が適当であ
る。
木質化粧板2の下面にはゴムまたは合成樹脂シート3が
貼着される。このゴムまたは合成樹脂シート3は厚さが
0.5〜2.0mmで、かつJIS K 6301号に規定するC形硬度計
による硬度が10〜40度の範囲のものが沈み量が少なく防
音効果を発揮できる。
ゴムまたは合成樹脂シート3の下面には木質基板4が貼
着される。木質基板4は合板、パーティクルボード、MD
F、LVL等からなり、厚さは2〜4mmの範囲のもので厚さ
と剛性とバランスがとれてよい。
木質基板4の下面にはゴムまたは合成樹脂シート5が貼
着される。このゴムまたは合成樹脂シート5は厚さが0.
5〜2.0mmのもので、前記ゴムまたは合成樹脂シート3と
同様にJIS K 6301号に規定するC形硬度計による硬度が
10〜40度の範囲のものが沈み量が少なく防音効果を発揮
できてよい。
ゴムまたは合成樹脂シート5の下面には木質基板6が貼
着される。この木質基板6も前記木質基板4と同様に合
板、パーティクルボード、MDF、LVL等からなり、厚さと
しては床板全体の耐久性を維持するため4〜7mmの範囲
と比較的厚いものがよい。
木質基板6の下面には布状物7が貼着される。この布状
物7は織物、不織布、フェルト等からなり、JIS L 1096
号に規定する方法により測定した厚さが2〜20mmで、か
さ比重が0.02〜0.15の範囲にあるものが沈み量が少なく
防音効果を発揮できる。
このとき、布状物7の下面にポリエチレン等のプラスチ
ックフィルム11を貼着することもある。このプラスチッ
クフィルム11を貼着すると、接着剤を塗布したベースパ
ネルBに表面材Aを施工する際、布状物7の繊維間に接
着剤が浸透して接着剤上の滑りを低下させて施工性が悪
化するのを防止したり、硬化後、布状物が接着剤により
硬くなり防音効果が低下するのを防止することができ
る。プラスチックフィルム11は重さが40〜70g/m2の範囲
のものが用いられ、70g/m2以上だとフィルムが厚くなっ
て剛性を持ち防音効果を損なう恐れがあり、また40g/m2
以下だと薄すぎて取り扱い時に破損することがある。
なお、プラスチックフィルム11は布状物7がベースパネ
ルBと接着しやすいように、片面もしくは両面をコロナ
放電処理しておくとその面が粗となり、接着剤のヌレが
良くなって強固に接着できる。さらに、プラスチックフ
ィルム11にわずかに貫通穴(図示せず)を設けておく
と、布状物7の繊維間に接着剤がわずかに浸透すること
により、表面材AがベースパネルB上を過度に滑ること
なく施工性を向上させることができる。
これらはゴム系やウレタン樹脂、アクリル樹脂、ビニル
樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂等の常用の接着剤
で接着積層される。なお、木質基板6の周縁部には施工
性を向上させるために本実加工が施されたり、ベースパ
ネルBに柔軟に馴染むよう可撓性を持たせるためや表面
材Aの反りを防止するために木質基板6の下面から短手
方向に木質基板4に達する位置まで一定の間隔で幅が3m
m程度の切り溝(図示せず)を形成することもある。こ
のようにして表面材Aが構成される。
つぎに、ベースパネルBについて説明する。
木質基板8は厚さ8〜15mm程度の合板、パーティクルボ
ード、MDF等が用いられるが、防音効果の観点から制振
効果を有するパーティクルボードやMDF等の繊維板を使
用することが好ましい。周縁部には施工性を向上させる
ために嵌合用の実が形成される。
プラスチック繊維立体網状構造体9は厚さ10mm程度でプ
ラスチック繊維が3次元的に絡み合って内部に多くの空
隙を有する構造体である。なお、プラスチック繊維立体
網状構造体9としてゼオマット(商品名:ゼオン化成株
式会社製)等がある。
グラスウール10は重量25kg/m2前後のもので厚さが25mm
前後のものが防音効果を十分に発揮できる。
そして、これらの資材を上部から木質基板8、プラスチ
ック繊維立体網状構造体9、木質基板8、グラスウール
10の順のように積層される。これらはゴム系やウレタン
樹脂、アクリル樹脂、ビニル樹脂、メラミン樹脂、フェ
ノール樹脂等の常用の接着剤で接着積層される。このよ
うにしてベースパネルBが構成される。
なお、ベースパネルBはこのような構成のため大変重い
ので、第3図(1)に示す木質基板8とプラスチック繊
維立体網状構造体9を積層した積層体B1と、第3図
(2)に示す木質基板8とグラスウール10を積層した積
層体B2のようにそれぞれ別パーツ化し、該パーツを現場
で施工すれば取り扱いが容易になる。この場合、最下層
のパーツ(積層体B2)部分を第4図のように間隔を空け
て施工すると配管等を設置することができて便利であ
る。
ベースパネルBはコンクリート床スラブ面に直接載置し
て施工するが、木質基板8に形成した実の嵌合だけでも
十分であるが、接着剤を併用すれば強固に施工できて好
ましい。そして、ベースパネルBの施工が終了した後、
この上面に表面材Aを接着剤と必要により釘を用いて固
着する。
[作用] この考案によれば、表面材のみならず表面材の下地まで
もプラスチック繊維立体網状構造体やグラスウール等の
緩衝材を介在したので、全体として防音効果が著しく改
善される。
[実施例] (実施例1)厚さ0.5mmのナラ化粧単板1、厚さ2mmの合
板2、厚さ1mmでJIS K 6301号に規定するC形硬度計に
よる硬度が27度のゴム系制振シート3、厚さ2.5mmの合
板4、厚さ2mmでJIS K 6301号に規定するC形硬度計に
よる硬度が27度のゴム系制振シート5、厚さ5mmの合板
6、JIS L 1096号に規定する方法による測定厚さが2mm
でかさ比重0.1の不織布7を接着剤で積層接着した。そ
して、木質基板4とゴム系制振シート5と木質基板6と
を含む周縁部に嵌合用の実を形成し、寸法が厚さ17mm、
幅91mm、長さ900mmの表面材Aを得た。
一方、周縁部に嵌合用の実を形成した厚さ9mmのパーテ
ィクルボード8、厚さ10mmのプラスチック繊維立体網状
構造体9を積層した積層体B1、周縁部に嵌合用の実を形
成した厚さ15mmのパーティクルボード8、厚さ25mmのグ
ラスウール10を積層した積層体B2を、それぞれ寸法が厚
さ90mm、幅900mm、長さ900mmとし、上方から積層体B1、
B1、B2の順に積層してベールパネルBを得た。
このベースパネルBをコンクリート床スラブ面に施工
後、表面材Aを接着剤と釘で施工して求める木質系防音
床構造を得た。
(実施例2)実施例1と同一構成の表面材Aの短手方向
に合板6の下面から合板4に達する位置まで100mm間隔
で幅が3mmの切り溝(図示せず)を形成した。そして、
不織布7の下面にコロナ放電処理した重さ50g/m2のポリ
エチレンフィルム11を貼着した。
一方、ベースパネルBも実施例1と同一構成のものを用
いたが、積層体B2のパーティクルボード8を第4図の様
に間隔を空けてコンクリート床スラブ面に施工してこの
間隔に配管を設置できるようにした後、このベースパネ
ルB上に前記表面材Aを接着剤と釘で施工して求める木
質系防音床構造を得た。
そして、上記実施例1、2の木質系防音床構造の表面材
Aの上面よりタッピングマシンによる軽量床衝撃音を加
え、コンクリート床スラブの下面で騒音計を用いて周波
数毎の騒音を測定し、遮音等級値(L)を求めた。
試験の結果、第5図に示すように実施例1、2とも同一
の性能でL−35に合格するものであった。
[考案の効果] この考案によれば、表面材のみならず表面材の下地まで
もプラスチック繊維立体網状構造体やグラスウール等の
緩衝材を介在したので、全体として防音効果が著しく改
善される。したがって、床板単体では困難であった遮音
等級値L−35という優れた防音効果を達成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例になる木質系防音床構造の側
面図、第2図は表面材の側面図、第3図はベースパネル
の側面図、第4図は他の実施例になる木質系防音床構造
の側面図、第5図は遮音等級試験結果を示している。 1……化粧単板、2……木質化粧板 3……ゴムまたは合成樹脂シート、4……木質基板 5……ゴムまたは合成樹脂シート、6……木質基板 7……布状物、8……木質基板 9……プラスチック繊維立体網状構造体、10……グラス
ウール 11……プラスチックフィルム

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に薄い化粧単板(1)を貼着した木質
    化粧板(2)の下面にゴム又は合成樹脂シート(3)、
    木質基板(4)、ゴム又は合成樹脂シート(5)、木質
    基板(6)、布状物(7)の順番で積層して表面材
    (A)とし、該表面材(A)を、プラスチック繊維立体
    網状構造体(9)、木質基板(8)、プラスチック繊維
    立体網状構造体(9)、木質基板(8)、グラスウール
    (10)を積層したベースパネル(B)に固着したことを
    特徴とする木質系防音床構造。
  2. 【請求項2】表面材(A)の周辺に実加工が施されたこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の木
    質系防音床構造。
  3. 【請求項3】表面材(A)に貼着した布状物(7)の下
    面にプラスチックフィルム(11)が貼着されたことを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の木質系防
    音床構造。
  4. 【請求項4】布状物(7)の下面に貼着されたプラスチ
    ックフィルム(11)の表面がコロナ放電処理されたこと
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第3項記載の木質
    系防音床構造。
  5. 【請求項5】布状物(7)の下面に貼着されたプラスチ
    ックフィルム(11)に貫通孔が設けられたことを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第3項又は4項記載の木質
    系防音床構造。
  6. 【請求項6】ベースパネル(B)を構成する木質基板
    (8)が繊維板であることを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項記載の木質系防音床構造。
  7. 【請求項7】ベースパネル(B)を構成する繊維板から
    なる木質基板(8)の周辺に実加工が施されたことを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第6項記載の木質系防
    音床構造。
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