JPH0752277Y2 - 木質系防音床板 - Google Patents

木質系防音床板

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JPH0752277Y2
JPH0752277Y2 JP6946090U JP6946090U JPH0752277Y2 JP H0752277 Y2 JPH0752277 Y2 JP H0752277Y2 JP 6946090 U JP6946090 U JP 6946090U JP 6946090 U JP6946090 U JP 6946090U JP H0752277 Y2 JPH0752277 Y2 JP H0752277Y2
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JP
Japan
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plastic film
adhesive
cloth
wooden soundproof
floorboard
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JP6946090U
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JPH0490628U (ja
Inventor
一郎 鍬守
Original Assignee
段谷産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は木質系防音床板に関する。
[従来の技術] 集合住宅等のコンクリート床スラブ上に直接接着剤で貼
りつけて施工される木質系防音床板として、表面に突板
等が貼着され4方端面には嵌合用の雄実及び雌実が形成
された合板等の基板の裏面に不織布等の布状物が貼着さ
れた構成が提案されており、コンクリート床スラブ面の
凹凸を吸収するとともにクッション性による歩行感の向
上と床面からの衝撃を緩和して隣室や地下室に騒音が伝
播するのを防止する効果を奏するものである。
[考案の解決すべき課題] ところが、前記の構成の木質系防音床板を接着剤を塗布
したコンクリート床スラブ上に施工する際、いったん接
着剤上に載置すると布状物の繊維間に接着剤が絡み横滑
りが悪くなって実の嵌合作業に手間を要したり、接着剤
が過度に塗布されていると布状物の繊維間に接着剤が多
く浸透してしまい、硬化後、クッション性が損なわれて
防音効果が落ちたりする問題点があった。
[課題を解決するための手段] 前記課題は、表面に化粧単板が貼着された基板の下面に
接着剤を介して布状物が貼着され、その下面にプラスチ
ックフィルムが貼着され、基板の4方端面には嵌合用の
雄実及び雌実が形成されている木質系防音床板により解
決される。
以下、この考案を詳しく説明する。
基板は合板、パーティクルボード、MDF、LVL等の木質板
が用いられ、この表面に0.2〜1.0mmの化粧単板が貼着さ
れる。基板の4方端面には嵌合用の雄実及び雌実が形成
される。そして、裏面には布状物が貼着される。布状物
は織物、不織布、フェルト等の軽くてかさ比重の高いも
のが用いられる。
ここで、裏面にプラスチックフィルムが貼着される。プ
ラスチックフィルムは布状物への接着剤の浸透を防止す
るために貼着されるもので、これにより、接着剤の硬化
はプラスチックフィルムとコンクリート板スラブ間で行
われ、布状物に浸透、硬化して防音性能の低下を防止す
ることができる。プラスチックフィルムは重さ40〜70g/
m2程度が良く、70g/m2以上の重さになると厚くなって剛
性を持ち防音効果を損なう恐れがあり、また40g/m2以下
では薄すぎて取り扱い時に破損する恐れがある。
なお、このプラスチックフィルムには穴を形成すること
もある。これは、プラスチックフィルムに接着剤が付着
するとコンクリート床スラブ上を容易に滑りやすくなっ
て施工は行いやすいが、施工後、接着剤が硬化しないう
ちに徐々に横滑りを生じて床板間に隙間ができてしまう
等の問題を生じてしまう。しかし、前記のようにすれ
ば、接着剤は適当な量が布状物に浸透して過度の滑りを
防止できるから、施工直後にコンクリート床スラブに床
板を動かないように仮固定等をする必要性を省略できる
ものである。
また、穴をプラスチックフィルム全面に分布させるより
も基板の4方端面に形成した雄実及び雌実のうち、幅方
向の中央部より雌実側に多く分布するようにしておき、
穴全体の面積はプラスチックフィルムの面積に対し10〜
30%程度とすると良い。実際の施工はいったん床板をコ
ンクリート床スラブ上に載置して横に滑らせて嵌合する
が、滑らせる際、床板がコンクリート床スラブ上に塗布
された接着剤を擦り取るようになり床板裏面の周縁部に
多く付着する傾向がある。しかし、前記のようにすると
必要以上に付着した接着剤が布状物内に吸収されて均一
な量の接着剤層が形成され、コンクリート床スラブへの
接着が安定的に行なえるものである。
さらに、プラスチックフィルムが布状物やコンクリート
床スラブと接着しやすいように、その片面もしくは両面
にコロナ放電処理を行い粗にしておくと好ましい。
なお、この考案では布状物が最下面にあればよく、求め
る防音性能や歩行感に応じてゴムまたは合成樹脂シート
や基板を多層となるよう積層したり、場合によっては床
板に可撓性を付与するために基板に切り溝を設けること
もある。
そして、この木質系防音床板はコンクリート床スラブへ
はエポキシ樹脂系接着剤や湿気硬化型の接着剤を用いて
施工される。
[作用] この考案によれば、布状物の裏面にプラスチックフィル
ムを貼着したから、コンクリート板スラブ上に塗布され
た接着剤の布状物への浸透を妨げる。
さらに、プラスチックフィルムにコロナ放電処理を施す
ことにより、プラスチックフイルムの表面が粗になるの
で、布状物やコンクリート床スラブとの接着剤のヌレが
良くなり接着性を向上させることができる。
[実施例] (実施例1)第3図に示すように、厚さ0.5mmのナラの
化粧単板1、厚さ2mmの合板8a、厚さ1mmでJIS K 6301号
に規定するC形硬度計による硬度が27度のゴム系制振シ
ート4a、厚さ2.5mmの合板8b、厚さ2mmでJIS K 6301号に
規定するC形硬度計による硬度が27度のゴム系制振シー
ト4b、厚さ5mmの合板8c、JIS L 1096号の規定する方法
による測定厚さが2mmでかさ比重0.1の不織布2、コロナ
放電処理した重さ50g/m2のポリエチレンフィルム3を順
に積層接着し、合板8bとゴム系制振シート4bと合板8cと
を含む位置に嵌合用の実を形成して求める木質系防音床
板を得た。
(実施例2)実施例1において、合板8cの下面から合板
8bに達する位置まで10mmの間隔で幅3mmの切り溝(図示
せず)を形成し、不織布2の下面にコロナ放電処理した
重さ50g/m2のポリエチレンフィルム3を貼着して求める
木質系防音床板を得た。
そして、上記実施例1、2の木質系防音床板を厚さ150m
m相当のコンクリート板スラブ上にエポキシ樹脂接着剤
を用いて施工し、木質系防音床板の上面よりタッピング
マシンによる軽量床衝撃音を加え、コンクリート床スラ
ブの下面で騒音計を用いて周波数毎の騒音を測定し、遮
音等級値(L)を求めた。
試験の結果、第4図に示すように実施例1はL−50に、
実施例2はL−45に合格する性能であった。
さらに、コンクリート床スラブ上に実施例1、2の木質
系防音床板を接着剤を用いて施工する際にも、この木質
系防音床板を接着剤上に載置した後もスムーズに横滑り
して周辺に形成した実を容易に嵌合することができ、ま
た、施工後も接着剤が硬化しないうちに徐々に横滑りを
生じて床板間に隙間ができてしまうこともなく施工する
ことができた。
なお、この実施例1、2で用いた基板、シート、布状物
等の厚さや比重、硬度および種類は一例であって、これ
らの数値に限定されるものではない。また、構成におい
ても第6図に示したような様々な組み合わせが可能であ
る。
[考案の効果] この考案によれば、最下層に貼着した布状物の裏面にプ
ラスチックフィルムを貼着しているので、床板をいった
ん接着剤上に載置しても接着剤はプラスチックフィルム
により遮断されて布状物の繊維間に浸透し難くなり、横
滑りが悪化することなく実の嵌合作業を容易にするとと
もに、施工後、接着剤が硬化しても防音硬化を落とすこ
とがない。
また、プラスチックフィルムに穴を形成することによ
り、接着剤は適当な量が布状物に浸透して過度の滑りを
防止できるから、施工直後にコンクリート床スラブに床
板を動かないように仮固定等をする必要性を省略でき
る。
特に、プラスチックフィルムに形成する穴をプラスチッ
クフィルム全面に分布させるよりも基板の4方端面に形
成した雄実及び雌実のうち、幅方向の中央部より雌実側
に多く分布させることにより、施工時にいったん床板を
コンクリート床スラブ上に載置して横に滑らせて嵌合す
る際、床板がコンクリート床スラブ上に塗布された接着
剤を擦り取るようにして床板裏面の周縁部に必要以上に
付着した接着剤が布状物内に吸収されて均一な量の接着
剤層が形成され、コンクリート床スラブへの接着が安定
的に行なえる。
さらに、プラスチックフィルムにコロナ放電処理を施す
ことにより、プラスチックフィルムの表面が粗になるの
で、布状物やコンクリート床スラブとの接着剤のヌレが
良くなり接着性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例になる木質系防音床板の正面
図、第2図はその裏面図、第3図はそのA−A′拡大断
面図、第4図は軽量床衝撃音による遮音等級試験結果を
示す図、第5図(a)〜(c)は施工状態の概略図、第
6図は(イ)、(ロ)は他の実施例の側面図を示してい
る。 1……化粧単板、2……布状物 3……プラスチックフィルム、4……合成樹脂シート 5……穴、6……雄実 7……雌実、8……基板

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に化粧単板が貼着された基板の下面に
    接着剤を介して布状物が貼着され、その下面にプラスチ
    ックフィルムが貼着され、4方端面には嵌合用の雄実お
    よび雌実が形成されていることを特徴とする木質系防音
    床板。
  2. 【請求項2】プラスチックフィルムに穴が設けられてい
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の木質系防音床板。
  3. 【請求項3】プラスチックフィルムに設けられている穴
    が基板の幅方向の中央部から、雄実側より雌実側に多く
    分布していることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第1項又は第2項記載の木質系防音床板。
  4. 【請求項4】プラスチックフィルムがコロナ放電処理さ
    れていることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項又は第2項又は第3項記載の木質系防音床板。
JP6946090U 1990-06-28 1990-06-28 木質系防音床板 Expired - Lifetime JPH0752277Y2 (ja)

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JPH0490628U JPH0490628U (ja) 1992-08-07
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