JPH0782866A - 床 板 - Google Patents
床 板Info
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- JPH0782866A JPH0782866A JP24850093A JP24850093A JPH0782866A JP H0782866 A JPH0782866 A JP H0782866A JP 24850093 A JP24850093 A JP 24850093A JP 24850093 A JP24850093 A JP 24850093A JP H0782866 A JPH0782866 A JP H0782866A
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Abstract
するに適した防音性床板において、その防音性を向上さ
せながら、荷重を受けたときの沈み込みを極小化して良
好な歩行感を確保する。 【構成】 基材として木質繊維板、特にその表面に比重
の高い硬質層1aを露出形成させてなる木質繊維板1を
用い、その表面に化粧単板2が貼着されると共にその裏
面に捨て単板3が貼着される。化粧単板と捨て単板は共
に繊維方向が一致するように配される。捨て単板が貼着
される木質繊維板の裏面には、該繊維方向と直交する方
向に延長する溝7が複数刻設形成される。捨て単板の裏
面には、表裏に凸部を有し且つ表面側凸部5の合計面積
が裏面側凸部6の合計面積よりも大きくされた緩衝材4
が貼着される。
Description
スラブ床下張り上に直貼り施工される防音性の床板に関
する。
性緩衝板を貼着したものが各種提案されている。弾性緩
衝板には弾性ゴム、発泡体等が一般に用いられるが、こ
れら弾性ゴムや発泡体に代えて、発泡倍率の異なる発泡
体を積層したものや、植物繊維(ヤシ繊維、麻等)をバ
インダーにより無配向に成形した繊維質シート状物を用
いた積層床板も提案されている。
いたもの、あるいは繊維質シート状物を用いた従来の防
音性床板は、弾性率を低く、発泡倍率を低く、繊維密度
を低くすることによって防音性能を向上させることを企
図するが、防音性能の向上に略比例して床材としての剛
性が低下してしまう。また、復元力が悪化し、歩行に伴
う荷重によって大きな沈み込みが生じるため歩行感が非
常に悪く、キャスターの付いた椅子や机、家具等の移動
を安定して行うことが困難となる。
家具が置かれている一の床板から隣接する他の床板に移
動する際、該一の床板が大きく沈んでいるために他の床
板との間に段差が生じ、他の床材の表面や木口部、実部
等を損傷させることがあった。
れた場合、長期に亙る荷重によって床材に沈み込みが発
生する等の問題があった。
た防音効果を発揮しながらも荷重による沈み込みの問題
を解消し歩行感も良好な新規な構成の床板を提供するこ
とを目的とする。
表面に化粧単板が貼着され、該木質繊維板の裏面には該
化粧単板と繊維方向を同じくする捨て単板が貼着され、
該捨て単板の裏面に表裏に凸部を有する緩衝材が貼着さ
れてなり、該緩衝材における表面凸部の合計面積が裏面
凸部の合計面積よりも大きいことを特徴とする。
しくは、全体比重0.4〜0.9であって、且つ、少な
くとも表面に比重の高い(比重0.7〜1.2)硬質層
を有するものである。このような木質繊維板は次のよう
にして製造することができる。
おいては、松、杉、桧等の針葉樹材、カポール、ラワ
ン、栗、ポプラ等の広葉樹材等による木材チップ、ある
いは建築物や家具等の木廃材より得られる廃木材チップ
を解繊して木質繊維とし、必要に応じてサンダーダス
ト、ソーダスト等を適宜混合して原材料とする。この原
材料に接着剤、撥水剤等を添加混合し、乾燥した後、フ
ォーミング装置にてスクリーンコンベア上に堆積し、仮
圧締して、木質繊維マットを得る。次いで、一定寸法に
裁断して定尺木質繊維マットとした後、これを加熱圧締
することによって、木質繊維板を製造するものである。
て、定尺木質繊維マットの上面または下面に水を塗布
し、あるいは不織布、紙、布等の保水性のあるシート状
物に含水させたものを該木質繊維マットの上面または下
面に載置し、この状態で加熱圧締すると、表面部または
表裏部の含水率が高められた状態で加熱圧締されること
となるため、木質繊維板の少なくとも表面に硬質層を顕
著に形成することができる。
水量を適宜調整し、また木質繊維に対する接着剤の添加
量や木質繊維事態の含水率を適宜調整することによっ
て、あるいは圧締時の温度やプレススケジュールの調整
によって、表面に形成される硬質層に所望の比重や層厚
を与えることができる。
の接着剤のプレキュアにより低比重の薄表層が形成され
ることがあるため、必要に応じてサンディングを施して
該低比重薄表層を除去し、硬質層を表面に露出させる。
ことで、木質繊維板の表面が強硬度化され、耐摩耗性、
耐引っ掻き性、耐押圧性等が向上される。
は、スライス単板、ソード単板、ロータリー単板、ハー
フランド単板、人工突板等が用いられる。これら化粧単
板の裏面に不織布、薄葉紙、クラフト紙等のシート状物
を貼着したものを用いても良い。
は、化粧単板と同様のもの、あるいは不良化粧単板が用
いられる。あるいは、樹種として化粧用の木目を得るこ
とのできない低級材より得られる安価な単板を用いても
良い。
板の表裏面に貼着するには、ロールコーター、フローコ
ーター、カーテンコーター、スプレッダー、スポンジコ
ーター、スプレー等の塗装装置を用いて木質繊維板の表
裏面に接着剤を塗布し、該塗布面に化粧単板および捨て
単板をそれぞれ載置積層し、ロールプレスや平盤プレス
等の圧締装置を用いて熱圧または冷圧圧締して接着剤を
硬化せしめる。
樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、
イソシアネート、ポリエチレン樹脂、SBR、MBR、
NBR等の合成樹脂あるいはゴム系(それらの変性体を
含む)の接着剤を、単独でまたは任意混合して用いるこ
とができる。
方向が一致するように、木質繊維板の表裏面に貼着され
る。
は、好ましくは捨て単板の繊維方向と直交する方向に延
長する溝を複数本刻設することができる。この溝は、表
面からの衝撃による固体伝搬音を吸収する吸音空隙とし
て働くと共に、木質繊維板自体の剛性を低下させて衝撃
吸収をなし、更に下地材とのなじみ性が良好となって不
陸を防止する等の作用を果たす。捨て単板の繊維方向と
直交する方向に延長する複数本の溝と共に、捨て単板の
繊維方向と平行方向に延長する溝を複数本形成して、格
子状の溝としても良い。
く表面に2.5mm以上の基材残部が残されるものと
し、このような溝を5〜35mmの切削ピッチにて刻設
する。溝幅が2mm未満であると吸音空隙として働く十
分な面積が得られず、7mmを越える溝幅となると該溝
の上方(表面側)に残される木質繊維板部分での強度が
低下して欠損しやすくなる。溝の表面側に残される木質
繊維板部分の厚さが2.5mm未満となると同様に強度
低下をもたらすだけでなく、該溝によって木質繊維板の
表面が凹んで波打ち状態を呈してしまう。また、溝の切
削ピッチが5mm未満であると溝間の木質繊維板部分が
欠損しやすくなり、35mmを越えると木質繊維板の剛
性低下がなされないので衝撃吸収作用を発揮することが
できず、下地材とのなじみ性も向上されない。
リエチレン、ポリウレタン、ポリスチレン、塩化ビニ
ル、アクリル、SBR、MBR、NBR等の合成樹脂、
ゴム系の発泡体等が用いられる。
裏面における凸部の合計面積は表面における方が裏面に
おけるよりも大きなものとされる。例えば、表裏に円柱
状または角柱状の凸部を等間隔に形成する場合におい
て、その凸部断面積を裏面側凸部よりも表面側凸部の方
を大きくする。表面側凸部の合計面積が大きく形成され
ることにより、捨て単板との接着面積が大きくなって十
分な接着力が得られる。また、表面からの衝撃力を、緩
衝材表面側の面積の大きい凸部によって一次吸収し、次
いで中間の緩衝材層によって二次吸収し、更に裏面側の
面積の小さい凸部によって三次吸収することとなるの
で、有効な緩衝作用がなされる。更に、荷重を受けたと
きには、表面の大きい凸部および中間の緩衝材層が沈み
込みを押さえるため、歩行感を極度に悪化させることが
ない。
ても良いが、凸部の発泡倍率を他部と異なるものと(例
えば他部よりも高く)したり、表面側凸部の発泡倍率を
裏面側凸部と異なるものと(例えば表面側凸部の方を低
く)することもできる。
形状に合致するキャビティを有する型に材料を入れた後
に発泡させて得ることができるほか、板状の発泡体の両
面側を切削あるいはスライスして凸部を形成したり、圧
締して発泡を破壊もしくは圧縮することにより他部より
も発泡倍率の高い凸部を形成することもできる。
化粧単板および捨て単板を木質繊維板の表裏面に貼着す
る際と同様の接着剤を用い、同様の塗装装置を用いてこ
の接着剤を捨て単板の裏面に塗布した後、緩衝材を載置
積層し、同様の圧締装置を用いて圧締することによって
行われる。
板の裏面と緩衝材の表面側凸部との間に形成される空隙
と、木質繊維板の裏面に溝が形成される場合には該溝に
よって与えられる空隙と、更に緩衝材の裏面側凸部と床
下張りとの間に形成される空隙とによって段階的に吸音
されることとなり、広範囲の周波数領域に対応して優れ
た防音作用を発揮する。
表面側の面積の大きい凸部によって一次吸収され、次に
中間の全体に亙る緩衝材層によって二次吸収され、更に
裏面側の面積の小さい凸部によって三次吸収されるの
で、かかる段階的吸収作用によって優れた緩衝作用を発
揮する。
露出されたものにおいては、表面の強硬度化がなされ、
耐摩耗性、耐引っ掻き性、耐押圧性等が向上される。
基材である木質繊維板1の表面には比重の高い硬質層1
aが露出形成され、その表面には化粧単板2が貼着され
ると共に裏面に捨て単板3が貼着され、捨て単板3の裏
面には緩衝材4が貼着されてなる。化粧単板2と捨て単
板3はその繊維方向が一致するように貼着され、いずれ
も図において左右に延びる繊維方向を有している。緩衝
材4の表裏には凸部が形成され、表面側凸部5の合計面
積が裏面側凸部6の合計面積よりも大きなものとされて
いる。木質繊維板1の裏面には、化粧単板2および捨て
単板3の繊維方向と直交する方向に延長する溝7が複数
形成されている。
ブ床下張り8上に施工された状態において、表面側から
順に、溝7の部分に形成される空隙と、緩衝材4の表面
側凸部5によって捨て単板7の裏面との間に形成される
空隙9と、緩衝材4の裏面側凸部6によってコンクリー
トスラブ床下張り8との間に形成される空隙10が形成
され、床板表面からの衝撃に伴う固体伝搬音を段階的に
吸収する。
領域において優れた防音性を示し、しかも荷重を受けた
ときの沈み込みが小さく歩行感が良好であるので、特に
コンクリートスラブ床下張り上に直貼り施工される床板
として好適に利用することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 木質繊維板の表面に化粧単板が貼着さ
れ、該木質繊維板の裏面には該化粧単板と繊維方向を同
じくする捨て単板が貼着され、該捨て単板の裏面に表裏
に凸部を有する緩衝材が貼着されてなり、該緩衝材にお
ける表面凸部の合計面積が裏面凸部の合計面積よりも大
きいことを特徴とする床板。 - 【請求項2】 前記木質繊維板の少なくとも表面に比
重の高い硬質層が露出形成されてなることを特徴とする
請求項1の床板。 - 【請求項3】 前記木質繊維板の裏面に、少なくとも
前記捨て単板の繊維方向と直交する方向に延長する溝が
複数刻設形成されてなることを特徴とする請求項1の床
板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5248500A JP2646184B2 (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 床 板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5248500A JP2646184B2 (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 床 板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0782866A true JPH0782866A (ja) | 1995-03-28 |
JP2646184B2 JP2646184B2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=17179101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5248500A Expired - Lifetime JP2646184B2 (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 床 板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2646184B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1068216A (ja) * | 1996-08-29 | 1998-03-10 | Matsushita Electric Works Ltd | 防音床材 |
JP2008088801A (ja) * | 2006-09-08 | 2008-04-17 | Itai Komuten:Kk | 内装建材 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0194529U (ja) * | 1987-12-15 | 1989-06-22 | ||
JPH01247636A (ja) * | 1988-03-28 | 1989-10-03 | Matsushita Electric Works Ltd | 建築板の構造 |
JPH0343305U (ja) * | 1989-09-01 | 1991-04-23 | ||
JPH047312U (ja) * | 1990-05-07 | 1992-01-23 |
-
1993
- 1993-09-10 JP JP5248500A patent/JP2646184B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0194529U (ja) * | 1987-12-15 | 1989-06-22 | ||
JPH01247636A (ja) * | 1988-03-28 | 1989-10-03 | Matsushita Electric Works Ltd | 建築板の構造 |
JPH0343305U (ja) * | 1989-09-01 | 1991-04-23 | ||
JPH047312U (ja) * | 1990-05-07 | 1992-01-23 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH1068216A (ja) * | 1996-08-29 | 1998-03-10 | Matsushita Electric Works Ltd | 防音床材 |
JP2008088801A (ja) * | 2006-09-08 | 2008-04-17 | Itai Komuten:Kk | 内装建材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2646184B2 (ja) | 1997-08-25 |
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Legal Events
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