JPH08114022A - 防音床板 - Google Patents

防音床板

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JPH08114022A
JPH08114022A JP27719594A JP27719594A JPH08114022A JP H08114022 A JPH08114022 A JP H08114022A JP 27719594 A JP27719594 A JP 27719594A JP 27719594 A JP27719594 A JP 27719594A JP H08114022 A JPH08114022 A JP H08114022A
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Tomiyasu Honda
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 床下地に対するなじみが良好で不陸吸収性に
富み、取り扱い性も良好であって運搬時や施工時の損傷
が防止され、かつ、防音性に優れた床板を提供する。 【構成】 複数本の平行方向の裏溝3を裏面側に有する
基板1の表面には化粧材2が貼着され、裏面には貼着面
側に不織布4が裏打ちされた発泡体5よりなる緩衝シー
トが貼着される。裏溝が形成された基板は、該裏溝と平
行方向でかつ表面側からの曲げ荷重に対する曲げヤング
係数が2000〜9000kg/cmの範囲にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防音床板に関する。より
詳しくは、床下地に対するなじみが良好で不陸吸収性に
富み、しかも運搬時や施工時の損傷が防止され、更に防
音性が向上された床板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の防音床板として、任意化粧の施さ
れた基板の裏面に裏溝を刻設し、更に該裏面に緩衝シー
トを貼着してなるものが知られている。基板の裏面に刻
設される裏溝は基板の剛性を低下させるため床下地に対
するなじみが良好となり、床下地の不陸を吸収する。緩
衝シートは基板表面に与えられる衝撃力を吸収して、階
下への伝搬を防止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成の防音床板において、裏溝は防音性能に対しては
顕著に寄与するものとは考えられず、専ら床下地に対す
るなじみを良好にする目的で刻設されていたため、基板
の曲げヤング係数が10000〜2000kg/cm
の範囲で用いられており、軽量衝撃音レベルでLL−5
0が限度であった。このため、柔らかな緩衝シートを用
いて防音性能の向上を図っていたが、歩行時の沈み込み
が大きくなって歩行感を悪化させるものであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
問題点を解消することを目的として創案されたものであ
って、基板の表面に化粧材が貼着され、その裏面に複数
本の裏溝が平行方向に刻設され、該裏溝の延長方向と平
行方向でかつ表面側からの曲げ荷重に対する曲げヤング
係数が2000〜9000kg/cmとされると共
に、該基板の裏面に緩衝シートが貼着されてなることを
特徴とする防音床板である。
【0005】すなわち、本発明の防音床板の構成は図1
に示される通りである。複数本の平行方向の裏溝3を裏
面側に有する基板1の表面には化粧材2が貼着され、裏
面には緩衝シートが貼着される。図1の構成において
は、緩衝シートとして、不織布4が裏打ちされた発泡体
5が用いられ、不織布4が基板1の裏面と接するように
貼着されている。また、基板1の木口縁には雄実6と雌
実7とからなる本実加工が施されている。以下、これら
について個別的に詳述する。
【0006】基板1としては、合板、ミディアムデンシ
ティファイバーボード(MDF)、ハードファイバーボ
ード、パーティクルボード、フレークボード、スティッ
クボード、オリエンテッドストランドボード、単板積層
材等が用いられる。
【0007】基板の表面には化粧材2が貼着されるが、
基板の表裏バランスを保ち、反りやねじれを防止するた
めに、基板の表裏両面に貼着してもよい。化粧材として
は、単板、化粧紙、化粧合成樹脂シート、化粧含浸紙等
が用いられる。単板としては、厚さ0.15〜1.5m
m程度のロータリー単板、スライスド単板、ハーフロー
タリー単板、ソード単板等が用いられる。単板裏面には
必要に応じて和紙、不織布、薄葉紙、強化紙等の裏打ち
材が貼着される。化粧材として単板を用いて基板の表裏
面に貼着する場合には、表裏の単板の繊維方向を同一方
向として貼着することが好ましい。
【0008】化粧材の貼着は、基板の表面に接着剤を塗
布した後、化粧材を積層し、平盤プレス、ロールプレス
等により熱圧または冷圧圧締することにより行われ得
る。このときの接着剤には、酢酸ビニル樹脂系、ユリア
樹脂系、メラミン樹脂系、エポキシ樹脂系、フェノール
樹脂系、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、イソシアネ
ート系等の合成樹脂接着剤を単独で、あるいは任意混合
した混合型接着剤として用いることができる。接着剤に
は必要に応じてタルク、炭カル、クレー、チタン白等の
無機質粉末、小麦粉、木粉、プラスチック粉、金属粉、
着色剤、防虫剤、防カビ剤、害虫忌避剤等を添加混合し
て用いることができる。
【0009】化粧材が表面に貼着された基板の裏面側に
は複数本の裏溝3が形成される。化粧材として単板が貼
着された場合、裏溝は該単板の繊維方向と直交方向に延
長するように刻設することが好ましい。裏溝の溝幅、溝
深さ、ピッチ、本数は、裏溝刻設後の基板が該裏溝と平
行方向でかつ表面側からの曲げ荷重に対する曲げヤング
係数が2000〜9000kg/cmとなる条件を満
たす限りにおいて、任意に選択決定される。
【0010】裏溝と平行方向でかつ表面側からの曲げ荷
重に対する基板の曲げヤング係数が2000〜9000
kg/cmの範囲にあることにより、基板の剛性が十
分に低下されてコンクリートスラブ、捨て貼り合板等の
下地材とのなじみが良好になり、不陸吸収性に富み、床
板の浮きがなくなるため、床鳴りや軋みを有効に防止す
ることができると同時に、防音性能の向上に大きく寄与
することが判明した。該曲げヤング係数が2000kg
/cm未満であると、剛性が低下しすぎて運搬時や施
工時に自重で基板が折れやすくなる。また曲げヤング係
数が9000kg/cmを越えるようになると基板の
剛性が高くなり、不陸吸収が十分にできなくなると共に
防音性能の著しい改善が見られなくなる。
【0011】裏溝を刻設された基板の裏面には緩衝シー
トが貼着される。緩衝シートとしては、合成樹脂シー
ト、合成ゴムシート、合成樹脂発泡体、合成ゴム発泡体
等が用いられる。合成樹脂発泡体や合成ゴム発泡体等の
発泡体5には、不織布4を裏打ちすることにより、接着
剤の浸透を防止して緩衝効果の低下を防止し、併せて保
形性、接着性を向上させることができる。緩衝シートを
基板裏面に貼着する際の接着剤としては、先に示した化
粧材を貼着するための接着剤と同様の接着剤を用いるこ
とができ、このような接着剤を基板と緩衝シートのいず
れか一方または両方に塗布して積層し、平盤プレス、ロ
ールプレス等により熱圧あるいは冷圧圧締により貼着す
る。
【0012】緩衝シートは、1〜10kg/cmの引
張り強度を有することが好ましい。緩衝シートの引張り
強度が1kg/cm未満であると、床板の表面に加え
られた衝撃に伴う床板裏面、特に裏溝部分における引張
り力によって経時裂断が発生して防音性能を低下させて
しまう。逆に緩衝シートの引張り強度が10kg/cm
を越えると、基板自体の曲げヤング係数を高めること
となって不陸吸収効果および防音効果を低下させる。
【0013】表面に化粧材、裏面に緩衝シートがそれぞ
れ貼着された基板の四周木口縁には、床板同志を嵌合す
る雄実6、雌実7よりなる本実を形成することができ
る。
【0014】
【実施例】比重0.7、厚さ7mm、大きさ150×9
00mmのMDF基板の表面に、厚さ0.23mmのス
ライスド単板を貼着し、該基板の裏面に幅方向に裏溝を
刻設した。裏溝は、溝幅を15mm、溝深さを4mmと
し、両木口縁より25mm内側間に15mmピッチで5
7本刻設したもの(本発明の実施例)と32mmピッチ
で27本刻設したもの(比較例)の2種類とした。裏溝
を15mmピッチで57本刻設した基板の曲げヤング係
数は5300kg/cm、32mmピッチで27本刻
設した基板の曲げヤング係数は11700kg/cm
であった。これら基板の裏面に、厚さ5mm、発泡倍率
15倍、引張り強度2.3kg/cmのポリエチレン
発泡体からなる緩衝シートを貼着した。
【0015】この2種類の床板の防音性能試験を行った
結果は次の表1に示す通りであった。
【表1】 表1の結果から明らかなように、すべての周波数域にお
いて、曲げヤング係数が5300kg/cmである基
板を用いた実施例の床板の方が、曲げヤング係数が11
700kg/cmである基板を用いた比較例の床板よ
りも優れた防音性能を示した。
【発明の効果】本発明の防音床板によれば、床下地に対
するなじみが良く、不陸を吸収すると共に、表面側から
の衝撃力が裏溝が開口する方向に曲げ力として働くため
に衝撃が吸収されて防音性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防音床板の構成例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 基板 2 化粧材 3 裏溝 4 不織布 5 発泡体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面に化粧材が貼着され、その
    裏面に複数本の裏溝が平行方向に刻設され、該裏溝の延
    長方向と平行方向でかつ表面側からの曲げ荷重に対する
    曲げヤング係数が2000〜9000kg/cmとさ
    れると共に、該基板の裏面に緩衝シートが貼着されてな
    ることを特徴とする防音床板。
  2. 【請求項2】 前記緩衝シートが、前記基板の裏面と
    の貼着面側に不織布が裏打ちされた発泡体よりなること
    を特徴とする請求項1の防音床板。
  3. 【請求項3】 前記化粧材が単板であり、前記裏溝が
    該単板の繊維方向と直交方向に延長するものとして形成
    されてなることを特徴とする請求項1の防音床板。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007276494A (ja) * 2007-07-04 2007-10-25 Asahi Woodtec Corp 床材、その製造方法及び床構造
JP2015017372A (ja) * 2013-07-09 2015-01-29 朝日ウッドテック株式会社 床材
CN110439212A (zh) * 2019-06-27 2019-11-12 安徽尧龙竹木制品有限公司 一种高韧性复合竹地板

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