JPH11124U - 木片セメント板に用いる補強ネット - Google Patents

木片セメント板に用いる補強ネット

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JPH11124U
JPH11124U JP976698U JP976698U JPH11124U JP H11124 U JPH11124 U JP H11124U JP 976698 U JP976698 U JP 976698U JP 976698 U JP976698 U JP 976698U JP H11124 U JPH11124 U JP H11124U
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JP
Japan
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wood
reinforcing net
cement board
intersection
wood chip
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Pending
Application number
JP976698U
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English (en)
Inventor
輝壹郎 三枝
Original Assignee
興亜不燃板工業株式会社
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Manufacturing Of Tubular Articles Or Embedded Moulded Articles (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 木片セメント板を効果的に補強する補強ネッ
トを提供することを目的としている。 【構成】 木毛等の木片とセメントとを混合状態で板状
に圧縮してなる木片セメント板に埋設する補強ネット4
を、伸びの少ないプラスチックから構成し、交叉する各
ライン4aを交点4bにおいて固定している。各ライン
4aは2つの交点4bの間における中間部よりも交点近
くの断面積を大にしてあり、さらにライン4aの交点4
bに厚み方向の突起を形成している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は木毛,広幅で繊維方向に長い木材薄片その他の木片とセメントとを 混合状態で板状に圧縮してなる木片セメント板に用いる補強ネットに関する。
【0002】
【従来の技術】
木毛セメント板はJISにも規定される通り周知であり、また、木毛に代えて 広幅で繊維方向に長い木材薄片を用いた木片セメント板も実開平1−87135 号等において公知である。これらは、軽量で断熱性及び遮音性にすぐれているた め建材として多用されている。また、前記実開平1−87135号に記載された 木片セメント板には補強ネットが配されて補強されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の木片セメント板においては、曲げ強度が低いという 欠点があった。そこで、前記公報記載のもののように、内部に補強ネットを介在 させるものも考案されているが、木片セメント板に用いられる、耐錆性及び引張 強度がいずれも高い補強ネットの提供が、木片セメント板の当業者間で求められ ている。
【0004】 そこで、この考案は、耐錆性及び引張強度がいずれも高い木片セメント板用の 補強ネットを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案の補強対象である木片セメント板は、木片として木毛を使用したもの や、木毛に代えて広幅で繊維方向に長い木材薄片を使用したもの、或いはこれら と木材チップを併用したものを含み、これらの木片とセメントとを混合状態で板 状に圧縮してなるものである。
【0006】 前記木片セメント板に用いる補強ネットとしては、伸びの少ないプラスチック からなり、交叉する各ラインが交点において固定されたものを用いる。 このように補強ネットをプラスチックにより構成したから、木片セメント板に クラックが入っても、錆び及びこれによる剥離を防止することができる。また、 前記プラスチックの伸びが少なく且つ交叉する各ラインを交点において固定した から、補強ネット自体の引張強度が高いため、木片セメント板の補強作用が一段 と高くなる。
【0007】 また、補強ネットの交叉する各ラインは、2つの交点の間における中間部より も交点近くの断面積を大にしてもよい。補強ネットに引張力が作用すると、その ラインの交点付近に応力が集中するが、各ラインを、2つの交点の間における中 間部よりも交点近くの断面積を大にすることにより、交点付近への応力集中があ っても交点付近でラインが切断されることがないため補強ネットの強度を充分に 確保することができる。
【0008】 さらに、補強ネットは、ラインの交点に厚み方向の突起を形成することも可能 である。このようにすると、前記突起が木片の間やセメント内に食い込むことに なるため、引張方向に対して補強ネットが他の部位と一体になるから、この点に おいても木片セメント板の補強作用を高くすることができる。
【0009】
【考案の実施の形態】
補強ネット4の一例が図1,図2に示してある。この補強ネット4の材質はポ リプロピレンであって伸びの小さい性状を有している。かかる性状のものであれ ば他の合成樹脂を使用することもできる。合成樹脂であるために、後述の木片セ メント板1にクラックが入ったときにも錆びることがないから、剥離の原因にな ることもない。前記の補強ネット4を構成する各ライン4aは同一平面上で直角 に交叉し、ここで相互に固定されており、その交点4bには他の部位よりも厚み の大きな突起が形成されている。
【0010】 また各ライン4aにおける2つの交点4b間では、交点4aに近い部分の幅が 大であり、交点4aから遠い部分すなわち2つの交点4bの中間部では幅が小に なっている。なお、交点4b以外の部分のライン4aの厚みは均一である。かく して、各ライン4aでは交点4bに近い部分の断面積が、ライン4aに遠い部分 の断面積より大きくなっている。
【0011】 補強ネット4の網目寸法、すなわち交点4b間の距離は経緯いずれの方向もこ の実施例では大体において45mmとなっているが、これが20mm未満であると、 補強ネット4を挟む木毛どうしの接着力が小さくなり補強ネット4を境に剥離す るおそれがあるから好適ではなく、またこれが90mmを超えると、補強ネット4 の補強力が小さくなるから好適ではない。よって交点4b間の距離は20〜90 mmの範囲が好適である。しかも、縦横(経緯)の交点4b間の両寸法は近いほう が、すなわち、網目が正方形に近いほうが、木片セメント板1の強度が縦横方向 に均等になるから好適である。
【0012】 図1は木片セメント板1の斜視図であり、木片として木毛を使用しているから この実施例の木片セメント板1は具体的には木毛セメント板である。この木片セ メント板1の表面2近くと裏面3近くには夫々前記補強ネット4を、表面2及び 裏面3に平行に配置してある。表面2からその近くの補強ネット4まで、及び裏 面3からその近くの補強ネット4までの寸法は大体3〜5mm程度としてある。
【0013】 このような木片セメント板1は、厚みが25〜70mm程度の範囲で数種類用意 され、用途や使用条件等に応じて選択される。かかる厚みが変化しても、表面2 及び裏面3からの各補強ネット4の寸法は前記の通り又はこれに近い数値として おく。
【0014】 かかる木片セメント板1の製造は、まず裏面3とその近くの補強ネット4(図 3における下側の補強ネット4)との間に配置される木毛がセメントモルタルと 混合されて製造ライン上に平たく供給され、次に前記下側の補強ネット4が製造 ラインの上において巻き出され且つ接着剤が塗布されて、前記供給された木毛の 上に平らに展張された状態で供給され、その上に前記同様に木毛がセメントモル タルと混合されて供給され、次に上側の補強ネット4がさらに展張された状態で 同様に供給され、さらにその上に表面2が形成される木毛がセメントモルタルと 混合されて供給され、そのまま圧縮及び加熱されて木片セメント板1が成形され 、所定時間の養生がなされる。補強ネット4に塗布される接着剤はセメントとの 適合性に優れたものを選択して使用するものとし、ウレタン系の接着剤もその一 つである。
【0015】 かかる木片セメント板1は、各補強ネット4を挟む木毛の層どうしの間で、補 強ネット4の網目を通して接着が行われ、且つ木毛の層と補強ネット4自体との 間でも接着剤による接着が行われる。しかも、補強ネット4の交点4bは突起が 形成されているため、補強ネット4の面方向においては、前記接着以外にも凹凸 係合によって木毛の層と補強ネット4とが強固に結合されている。
【0016】 而して、木片セメント板1の曲がりによって表面2,裏面3のいずれが引張り 側になっても、その引張り側の補強ネット4が補強材として機能するため曲げ強 度は高い。特に、補強ネット4に引張力が作用すると、通常は交点4b近くが応 力集中により破断されるが、この実施例ではその断面積が大になっているから、 前記破断が防止されており、よって補強機能はすぐれたものとなる。また、交点 4bの突起が木毛の層と凹凸係合しているから、補強ネット4と木毛の層とが一 体となっているために両者間に滑りが生じないため、前記補強機能はさらにすぐ れたものとなる。
【0017】 なお、この実施例では表面2側と裏面3側とを同一の構成としているが、両面 側又はいずれか一方の面側のセメントモルタルの量を増大させると、その面の圧 縮強度が大になる。したがって、両面のセメントトモルタル量を増大させた場合 には、両補強ネット4の作用もあって、いずれの面の側も圧縮及び引張の強度が 大になり、また一方の面においてセメントトモルタル量を増大させると、その面 の側を圧縮側専用とすることで好適である。両面又は一方の面側のセメントモル タルとしてはパーライトモルタル,気泡モルタルが好適な一例である。かかるモ ルタルの場合には遮音性,化粧性,断熱性及び軽量性に優れ且つ強度が大となる 。これらモルタルを両面に施す場合には、製造ラインにおいて最初と最後にモル タルを敷設するし、片面に施す場合には、最初又は最後にモルタルを敷設すれば よい。さらに、セメントモルタル中又は木毛中にはおが屑やゴムの細片を混入す ることもできる。
【0018】 前記実施例では、木片セメント板1の木片として第4図に示すような木毛5を 使用したが、これに代えて広幅で繊維方向に長い木材薄片6を使用することもで きる。この木材薄片6は、木材を回転させながら削り取ったものであって断面が 湾曲しているから、成形時の圧縮力を制御することにより、各木材薄片6どうし の間に形成される空隙を残しておくと、遮音性及び断熱性に富む木片セメント板 1を構成することができる。これら木毛5と木材薄片6とは混合して使用するこ とも勿論可能である。またこれら木毛5及び木材薄片6の少なくともいずれかに 図6に示すような木材チップ7を混入することも可能である。この木材チップは 、拡大して図示されているが、製材中その他の工程において発生する木材屑であ るから、これを混入することにより資源の有効利用とすることができる。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、補強ネットをプラスチックにより構 成したから、木片セメント板にクラックが入っても、錆び及びこれによる剥離を 防止することができる。また、前記プラスチックの伸びが少なく且つ交叉する各 ラインが交点において固定されているから、補強ネット自体の引張強度が高くな り、木片セメント板の補強効果が高くなる。
【0020】 前記補強ネットに引張力が作用すると、そのラインの交点付近に応力が集中す るが、各ラインを、2つの交点の間における中間部よりも交点近くの断面積を大 にすることにより、交点付近への応力集中があっても交点付近でラインが切断さ れることがないため補強ネットの強度を充分に確保することができる。
【0021】 さらに、補強ネットのラインの交点に厚み方向の突起を形成すると、この突起 が木片セメント板の木片の間やセメント内に食い込むことになるため、引張方向 に対して補強ネットが他の部位と一体になるから、この点においても木片セメン ト板の補強効果が大になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】補強ネットの平面図。
【図2】補強ネットのラインの縦断面図。
【図3】図1及び図2の補強ネットを用いた木片セメン
ト板の一例を示す一部破断斜視図。
【図4】木毛の説明図。
【図5】木材薄片の説明図。
【図6】木材チップの説明図。
【符号の説明】
1・・・木片セメント板 2・・・表面 3・・・裏面 4・・・補強ネット 4a・・ライン 4b・・交点 5・・・木毛 6・・・木材薄片
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04C 5/04 E04C 5/04 //(C04B 28/02 18:26)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木毛,広幅で繊維方向に長い木材薄片そ
    の他の木片とセメントとを混合状態で板状に圧縮してな
    る木片セメント板に用いる補強ネットであって、伸びの
    少ないプラスチックからなり、交叉する各ラインが交点
    において固定されたことを特徴とする木片セメント板に
    用いる補強ネット。
  2. 【請求項2】 交叉する各ラインは、2つの交点の間に
    おける中間部よりも交点近くの断面積を大にしたことを
    特徴とする請求項2記載の木片セメント板に用いる補強
    ネット。
  3. 【請求項3】 ラインの交点に厚み方向の突起を形成し
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の木片セ
    メント板に用いる補強ネット。
JP976698U 1998-12-09 1998-12-09 木片セメント板に用いる補強ネット Pending JPH11124U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003013513A (ja) * 2001-07-02 2003-01-15 Fudo Constr Co Ltd 外断熱部材の製造方法及び外断熱pcコンクリート板の製造方法

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