JPH08275617A - コンバイン等の操向旋回装置 - Google Patents

コンバイン等の操向旋回装置

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JPH08275617A
JPH08275617A JP8138495A JP8138495A JPH08275617A JP H08275617 A JPH08275617 A JP H08275617A JP 8138495 A JP8138495 A JP 8138495A JP 8138495 A JP8138495 A JP 8138495A JP H08275617 A JPH08275617 A JP H08275617A
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turning
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Mikiya Shirakata
幹也 白方
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】操向ブレーキのブレーキ出力タイミングを旋回
クラッチの出力タイミングより前に完了させることによ
り、旋回クラッチの入りによりその伝動経路がロックさ
れる不具合を防止する。 【構成】操向クラッチ1及び操向ブレーキ2を配置する
操向軸3側から、旋回モードを切り替える旋回クラッチ
4を有する旋回軸5を経て、ホイル軸7側へギヤ連動し
て、操向側のクロ−ラ6を操向ブレーキ2を効かせて旋
回するブレーキ旋回モードAと、操向側のクロ−ラ6を
外側のクロ−ラ6よりも減速駆動して旋回する緩旋回モ
ードBと、操向側のクロ−ラ6を外側のクロ−ラ6に対
して逆回転駆動して旋回するスピン旋回モードCとに切
り替えて旋回可能で、該操向ブレーキ2のブレーキ出力
タイミングを旋回クラッチ4の出力タイミングよりも前
に完了すべく設定してなるコンバイン等の操向旋回装置
の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンバイン等の操向
旋回装置に関し、ブレーキ旋回・緩旋回・スピン旋回の
各旋回モードを適時切り替えて作業時の旋回を行うもの
等に利用できる。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】圃場
端部の枕地等において操向旋回を行うときに、標準的な
ブレーキ旋回モードと、緩やかに大回りする緩旋回モー
ドと、その場旋回するスピン旋回モードとを、圃場等の
条件に合わせて適時切り替え走行するもの等について
は、既に周知である。このような、各旋回モードを駆動
する伝動機構を内装した走行用ミッションケースにおい
て、入力軸から操向軸に伝動し、この操向軸に配置した
操向クラッチの切りと操向ブレーキの制動により旋回す
るブレーキ旋回モードのギヤ伝動経路と、更に、操向軸
から旋回軸に伝動し、この旋回軸に配置した緩旋回及び
スピン旋回の各ギヤを、旋回クラッチにより駆動して旋
回する緩旋回モード又はスピン旋回モードによるギヤ伝
動経路とが、各々終段のホイル軸のギヤへ同時に伝動さ
れるため、緩旋回又はスピン旋回時に、ブレーキ旋回モ
ードの伝動経路が制動されると、緩旋回モード又はスピ
ン旋回モードの伝動経路がロックされることとなり、破
損等による不具合が発生する。
【0003】この発明は、このような不具合を防止すべ
く、操向ブレーキのブレーキ出力タイミングを旋回クラ
ッチの出力タイミングよりも前に完了させるようにする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、操向クラッ
チ1及び操向ブレーキ2を配置する操向軸3側から、旋
回モードを切り替える旋回クラッチ4を有する旋回軸5
を経て、ホイル軸7側へギヤ連動して、操向側のクロ−
ラ6を操向ブレーキ2を効かせて旋回するブレーキ旋回
モードAと、操向側のクロ−ラ6を外側のクロ−ラ6よ
りも減速駆動して旋回する緩旋回モードBと、操向側の
クロ−ラ6を外側のクロ−ラ6に対して逆回転駆動して
旋回するスピン旋回モードCとに切り替えて旋回可能
で、該操向ブレーキ2のブレーキ出力タイミングを旋回
クラッチ4の出力タイミングよりも前に完了すべく設定
してなるコンバイン等の操向旋回装置の構成とする。
【0005】
【作用、及び発明の効果】上記の構成によれば、コンバ
イン作業において、圃場端部の枕地等で操向旋回を行う
とき、走行用ミッションケースに内装された伝動機構に
より、入力軸から操向軸3へ伝動し、この操向軸3の操
向クラッチ1の切りと、これに続く操向ブレーキ2のブ
レーキ出力とによって旋回するブレーキ旋回モードA
と、更に、操向軸3から旋回軸5へ伝動し、該操向クラ
ッチ1の切りと、旋回軸5の緩旋回用ギヤを旋回クラッ
チ4により駆動させて旋回する緩旋回モードBと、該操
向クラッチ1の切りと、旋回軸5のスピン旋回用ギヤを
旋回クラッチ4により駆動させて旋回するスピン旋回モ
ードCとにより、各々圃場等の条件に応じて適時旋回モ
ードを切り替えて操向旋回を行う。これらの操向旋回時
に、該操向クラッチ1のギヤ側からホイル軸7側へギヤ
連動する操向クラッチ1側からの伝動経路と、緩旋回又
はスピン旋回用のギヤ側からホイル軸7側へギヤ連動す
る旋回ギヤ側からの伝動経路とが、ホイル軸7側へ重複
してギヤ連動されているため、緩旋回又はスピン旋回時
に該操向ブレーキ2のブレーキ出力により該伝動経路が
ロックされないよう、例えば、シフタの作用により、操
向クラッチ1の切りと連動して作用する操向ブレーキ2
のブレーキ出力を阻止するため、該シフタの作用圧を減
圧する圧抜き電磁弁の出力タイミングを、旋回クラッチ
4の出力タイミングよりも前に完了させるよう設定制御
する。
【0006】このように、緩旋回モードB又はスピン旋
回モードCに切り替えて操向旋回を行うとき、操向クラ
ッチ1の切りと連動して作用する操向ブレーキ2の、ブ
レーキ出力を阻止する圧抜き電磁弁の出力タイミング
を、旋回クラッチ4の出力タイミングよりも前に完了さ
せるよう設定制御することによって、緩旋回又はスピン
旋回時における伝動経路が、操向ブレーキ2の制動によ
りロックされることがないので、的確なタイミングの保
持により円滑な操向旋回を行いうると共に、破損等によ
る不具合の発生を防止することができる。
【0007】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。コンバインの車台8の下部側に土壌面を走行
する左右一対のクロ−ラ6を有する走行装置9を配設
し、該車台8上にフィ−ドチェン10に挟持して供給さ
れる穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を選別回収して
一時貯留する穀粒タンク11を備えた脱穀装置12を載
設する。この脱穀装置12の前方側に前端位置から立毛
穀稈を分草する分草体13と、分草された穀稈を引き起
こす引起部14と、引き起こされた穀稈を刈り取る刈刃
部15と、この刈り取られた穀稈を後方側へ搬送して該
フィ−ドチェン10へ受渡しする穀稈搬送部16とを有
する刈取装置17を、該車台8の前端部へ刈取懸架部1
8によって上下回動自在に懸架支持すると共に、土壌面
に対して昇降自在に設ける。該刈取装置17の一側に、
コンバインの操作制御を行う操作装置20と、この操作
のための操作席21とを設け、この操作席21の下方に
エンジン19を搭載し、これらの後方側に該穀粒タンク
11を配置すると共に、該走行装置9,脱穀装置12,
刈取装置17,操作装置20,エンジン19等によって
コンバインの車体22を構成する。
【0008】該刈取装置17の左端側分草体13の後方
に、走行時に左右側の立毛穀稈の条列に対する接当検出
によって、車体22の進行方向の操向を行う左右に突起
杆を有した方向センサ23を装着して構成する。該車台
8の前端側に走行用ミッションケース24を装架し、こ
のミッションケース24にギヤ伝動機構を内装して設け
る。このギヤ伝動機構は、図2,3,4に示す如く、第
1軸としての入力軸25に軸回転する二連の変速ギヤ2
6に、シフタステー27によって左右摺動可能に軸承す
る変速シフタ28を嵌挿するシフタ溝26aを設け、こ
の変速シフタ28の作用によって、該変速ギヤ26と、
第2軸としてのカウンタ軸29に軸止する高速ギヤ30
と低速ギヤ31とを、各々切り替え噛み合い連動させ、
該カウンタ軸29に横並びに軸止した変速伝動ギヤ32
と、第3軸としての操向軸3に軸止する二連の操向セン
タギヤ33とを、カウンタ軸29による高速側と低速側
との変速動力を伝達させるべく噛み合い連動させる。
【0009】該操向センタギヤ33の両側面に噛み合い
用のクラッチ爪33bを各々設け、この左右のクラッチ
爪33bに近接させて、ギヤ部1aの側面に該クラッチ
爪33bと噛み合い接続するクラッチ爪1bを有した、
左右の操向クラッチ1を各々遊転軸承すると共に、この
左右の操向クラッチ1には、各々クラッチ爪1bの反対
側の延長部分に左右の操向ブレーキ2を係合して設ける
と共に、この延長部分に操向クラッチ1のリターン用ば
ね50を内装し、該ギヤ部1aと延長部分との間に、各
々操向クラッチ1を左右に摺動させる左右の操向シフタ
34を嵌挿するシフタ溝1cを設け、この左右の操向シ
フタ34をシフタ軸34aの回動により作用させ、該両
クラッチ爪33bと1bとを噛み合いさせて、操向クラ
ッチ1が入りとなる側と、逆に、該両クラッチ爪33b
と1bとを切り離して、操向クラッチ1が切りとなり、
同時に操向ブレーキ2が制動される側とに作用させる構
成としている。
【0010】該二連の操向センタギヤ33の片方の小径
ギヤ33aと、第6軸としての旋回軸5に遊転軸承した
緩旋回ギヤ35、及び第4軸としての減速軸36に遊転
軸承した二連のスピン中間ギヤ37の一方の小径ギヤ3
7aとを各々噛み合い連動させると共に、このスピン中
間ギヤ37の他方の大径ギア37bと、該旋回軸5に遊
転軸承したスピン旋回ギヤ38とを噛み合い連動させ、
該緩旋回ギヤ35とスピン旋回ギヤ38との間に、両側
面にクラッチ爪39aを設けた切替クラッチ39を配置
し、この切替クラッチ39に、該クラッチ39を左右に
摺動させる切替シフタ40を嵌挿するシフタ溝39bを
設け、この切替シフタ40の作用により該両クラッチ爪
39aと、該両旋回ギヤ35及び38の各側面に設けた
クラッチ爪35a及び38aとの何れか一方とを、各別
に噛み合い接続させる構成としている。
【0011】前記左右の操向クラッチ1の各ギヤ部1a
と、該減速軸36に遊転軸承する左右の二連の操向伝動
ギヤ41とを各々噛み合い連動させると共に、前記旋回
軸5に左右の旋回伝動ギヤ42を各々遊転軸承し、この
旋回伝動ギヤ42を軸回転させる左右の旋回クラッチ4
を各々軸止させ、該左右の旋回伝動ギヤ42と、第7軸
としての旋回中間軸43に各々遊転軸承した左右の二連
の旋回中間ギヤ44とを各々噛み合い連動させ、この左
右の旋回中間ギヤ44の片方の小径ギヤ44aと、該左
右の操向伝動ギヤ41とを各々噛み合い連動させる構成
としている。
【0012】該左右の二連の操向伝動ギヤ41の片方の
小径ギヤ41aと、第5軸としての左右のホイル軸7の
一端部に軸止した、左右のホイルギヤ45とを各々噛み
合い連動させ、該左右のホイル軸7の他端部に、前記左
右のクローラ6を駆動させる左右の駆動輪46を各々軸
止して構成する。車速を検出する車速センサ47を、前
記ミッションケース24の伝動経路に係合して設けると
共に、ブレーキ旋回モードA・緩旋回モードB・スピン
旋回モードCの各旋回モードを、切り替える切替クラッ
チ39を作用させる旋回切替レバー48と、このレバー
48が、各々緩旋回モードB又はスピン旋回モードCの
位置のときに係合してON・OFFさせる切替スイッチ
49(図5参照)と、車体22の進行方向の左右操向を
行うパワステレバー51と、このレバー51に係合して
その操作角度を検出するポジションセンサ52とを、各
々前記操作装置20の一側に配置して構成する。
【0013】CPUを主体として各自動回路の演算制御
を行うコントローラ53を該操作装置20の近傍に設け
ると共に、図6に示す如く、このコントローラ53の入
力側に、前記方向センサ23,車速センサ47,切替ス
イッチ49,ポジションセンサ52等を各々接続すると
共に、出力側に、左右の操向クラッチ1と操向ブレーキ
2用の操向シフタ34を作用させる操向クラッチ電磁弁
54,左右の旋回クラッチ4を作動させる旋回クラッチ
電磁弁55,左右の操向クラッチ1の切りに伴う操向ブ
レーキ2のブレーキ出力を切り替え制御する圧抜き電磁
弁56等を各々接続して構成する。
【0014】該左右の操向クラッチ1を入り切りさせる
操向油圧回路Sと、左右の旋回クラッチ4を入り切りさ
せる旋回油圧回路Tとを各々別系統の回路構成とし、該
操向油圧回路Sは、図7に示す如く、油圧無段変速装置
57及び前記刈取装置17その他の油圧系統を作用させ
る同一の油タンク58から、油圧ポンプ59により供給
される圧油を該操向クラッチ電磁弁54を経由して、左
右の操向クラッチ1と操向ブレーキ2を作用させる左右
の操向シリンダ60の一方側に、送油又は返油可能に切
り替え接続させると共に、この左右の操向シリンダ60
の他方側から、該圧抜き電磁弁56と可変絞り弁61及
び固定絞り62とを介して該油タンク58に返油するよ
う接続させ、この接続により、ブレーキ旋回モードAで
は、パワステレバー51の操作によるポジションセンサ
52の検出値に比例して、可変絞り弁61により操向ク
ラッチ1の切りから操向ブレーキ2の制動までの作用を
行わせ、緩旋回モードB又はスピン旋回モードCでは、
前記旋回切替レバー48の切り替え操作に伴う切替スイ
ッチ49のONと、パワステレバー51の操作によるポ
ジションセンサ52の検出値とにより圧抜き電磁弁56
を切り替え、固定絞り62により操向クラッチ1を切り
のみで保持し、操向ブレーキ2の制動は行わせない構成
とする。
【0015】該旋回油圧回路Tは、図8に示す如く、前
記ミッションケース24から油圧ポンプ63により供給
される圧油を、該旋回クラッチ電磁弁55を経由して各
々左右の旋回クラッチ4を作用させる左右の旋回シリン
ダ64に、送油又は返油可能に切り替え接続して構成さ
せる。走行用ミッションケース24におけるギヤ伝動
は、入力軸25へ動力が伝達され、この入力軸25の二
連の変速ギヤ26を左右摺動させて、カウンタ軸29に
軸回転する高速ギヤ30へ連動したときは高速に、低速
ギヤ31へ連動させたときは低速に変速させ、この変速
された動力を、同じくカウンタ軸29に軸回転する変速
伝動ギヤ32によって、操向軸3に軸回転する操向セン
タギヤ33へ連動させる。
【0016】旋回切替レバー48をブレーキ旋回モード
Aに切り替え、パワステレバー51を左(右)へ傾斜操
作したときは、ポジションセンサ52の検出値により、
操向クラッチ電磁弁54と圧抜き電磁弁56と可変絞り
弁61とによって、左(右)の操向シリンダ60を作動
させ、左(右)の操向シフタ34の作用により、操向セ
ンタギヤ33のクラッチ爪33bと、左(右)の操向ク
ラッチ1のクラッチ爪1bとが切りとなって、操向軸3
に軸回転している操向クラッチ1を遊転させると同時
に、左(右)の操向ブレーキ2により制動させる。この
制動により、該操向クラッチ1のギヤ部1aと連動する
減速軸36に遊転させた、二連の左(右)の操向伝動ギ
ヤ41の回転を停止させると共に、該操向センタギヤ3
3により伝動を継続している、右(左)の操向クラッチ
1から右(左)の操向伝動ギヤ41へ、更に、この操向
伝動ギヤ41の片方の小径ギヤ41aから、右(左)の
ホイルギヤ45を経て右(左)の駆動輪46へ連動させ
る。この右(左)の駆動輪46による右(左)のクロ−
ラ6の駆動と、前記左(右)の操向クラッチ1の制動に
より、ブレーキング状態の左(右)のクロ−ラ6とによ
って、左(右)側へのブレーキ旋回を行わせる。
【0017】該旋回切替レバー48を緩旋回モードBに
切り替え、操向センタギヤ33の片方の小径ギヤ33a
から連動された、旋回軸5に遊転する緩旋回ギヤ35の
クラッチ爪35aと、軸回転する切替クラッチ39のク
ラッチ爪39aとを、切替シフタ40による噛み合い接
続により、緩旋回ギヤ35を軸回転させると共に、切替
スイッチ49をONさせた状態において、パワステレバ
ー51を左(右)へ傾斜操作したときは、該ポジション
センサ52の検出値によって切り替わった圧抜き電磁弁
56を介して、操向クラッチ電磁弁54と固定絞り62
とによって、左(右)の操向シリンダ60を介して、左
(右)の操向シフタ34の作用させ、操向センタギヤ3
3のクラッチ爪33bと、左(右)の操向クラッチ1の
クラッチ爪1bとが切りとなり、操向軸3に軸回転して
いる操向クラッチ1を遊転させると共に、この操向クラ
ッチ1の切りを保持させた状態のまま、操向ブレーキ2
のブレーキ圧を減圧解除させ、この操向ブレーキ2の解
除からコントローラ53に設定されている所定の△t時
間(図9参照)遅らせて、旋回クラッチ電磁弁55によ
る左(右)の旋回クラッチ4の入りによって、緩旋回ギ
ヤ35から、軸遊転する左(右)の旋回伝動ギヤ42を
軸回転させ、この旋回伝動ギヤ42から、旋回中間軸4
3に遊転する左(右)の二連の旋回中間ギヤ44を介し
て、前記の操向クラッチ1の切りにより軸遊転する左
(右)の二連の操向伝動ギヤ41へ連動し、この操向伝
動ギヤ41の小径ギヤ41aから左(右)のホイルギヤ
45を経て、左(右)の駆動輪46を駆動して左(右)
のクロ−ラ6を、右(左)のクロ−ラ6に対して緩駆動
させることによって、左(右)側への緩旋回を行わせ
る。
【0018】該旋回切替レバー48をスピン旋回モード
Cに切り替え、操向センタギヤ33の片方の小径ギヤ3
3aから、減速軸36に遊転する二連のスピン中間ギヤ
37の小径ギヤ37aに連動すると共に、その大径ギヤ
37bから反転させて、旋回軸5に遊転するスピン旋回
ギヤ38へ連動させ、この反転によって、緩旋回ギヤ3
5に対して逆回転するスピン旋回ギヤ38のクラッチ爪
38aと、軸回転する切替クラッチ39のクラッチ爪3
9aとを、切替シフタ40による噛み合い接続により、
スピン旋回ギヤ38を軸回転させると共に、該切替スイ
ッチ49をONさせた状態において、パワステレバー5
1を左(右)へ傾斜操作したときは、該ポジションセン
サ52の検出値により切り替わった圧抜き電磁弁56を
介して、操向クラッチ電磁弁54と固定絞り62とによ
って、左(右)の操向シリンダ60を介して、左(右)
の操向シフタ34の作用させ、操向センタギヤ33のク
ラッチ爪33bと、左(右)の操向クラッチ1のクラッ
チ爪1bとが切りとなり、操向軸3に軸回転している操
向クラッチ1を遊転させると共に、この操向クラッチ1
の切りを保持させた状態のまま、操向ブレーキ2のブレ
ーキ圧を減圧解除させ、この操向ブレーキ2の解除から
該コントローラ53に設定されている所定の△t時間
(図9参照)遅らせて、旋回クラッチ電磁弁55による
左(右)の旋回クラッチ4の入りによって、スピン旋回
ギヤ38から、軸遊転する左(右)の旋回伝動ギヤ42
を軸回転させ、この旋回伝動ギヤ42から、旋回中間軸
43に遊転する左(右)の二連の旋回中間ギヤ44を介
して、前記の操向クラッチ1の切りにより軸遊転する左
(右)の二連の操向伝動ギヤ41へ連動し、この操向伝
動ギヤ41の小径ギヤ41aから左(右)のホイルギヤ
45を経て、左(右)の駆動輪46を駆動して、左
(右)のクロ−ラ6を、右(左)のクロ−ラ6に対して
逆回転駆動させることにより、左(右)側へのスピン旋
回を行わせる。
【0019】このように、旋回モードを該旋回切替レバ
ー48により、緩旋回モードB又はスピン旋回モードC
に切り替えて操向旋回を行うときに、該切替スイッチ4
9のONと、パワステレバー51の傾斜操作によって切
り替わった圧抜き電磁弁56によって、操向クラッチ1
を切りの状態で保持したまま、操向ブレーキ2のみブレ
ーキ圧を減圧解除させ、このブレーキ圧の解除から所定
のΔt時間遅らせて、旋回クラッチ4の入りによって緩
旋回又はスピン旋回を行わせることにより、緩旋回ギヤ
35又はスピン旋回ギヤ38から、操向伝動ギヤ41へ
の伝動経路の作用時に操向ブレーキ2が制動することが
ないので、この伝動経路がロックされることがなく、的
確なタイミングの保持により円滑な操向旋回を行いうる
と共に、破損等による不具合の発生を防止することがで
きる。
【0020】また、刈取作業時に、自動方向スイッチ7
7をONして、前記方向センサ23の検出による進行方
向の自動方向制御を行わせるときに、旋回モードが緩旋
回モードB又はスピン旋回モードCに切り替えられてい
るときは、該方向センサ23からの入力信号と、該パワ
ステレバー51操作によるポジションセンサ52からの
入力信号とを各々別系統に分離させて、方向センサ23
からの信号が入力されたときは、該操向クラッチ電磁弁
54により操向クラッチ1を切りのみの状態とし、通
常、この操向クラッチ1の切りに続いて作用するよう設
定されている、該旋回クラッチ4の入りを牽制して、旋
回が実行されないようにする。
【0021】このように、方向センサ23の検出による
自動方向制御を行うときは、この方向センサ23からの
信号により、操向クラッチ1が切りとなったとき、引き
続いて作用する旋回クラッチ4の入りを牽制することに
よって、自動方向制御時に不必要なこれらの旋回によっ
て混乱を生じることなく、旋回モードがブレーキ旋回モ
ードAと同様の状態となり円滑な自動方向制御を行いう
るものである。なお、旋回モードをブレーキ旋回モード
Aに切り替えたときは、通常の作用を行わせるように
し、操向ブレーキ2のブレーキ圧を出力させるようにし
てもよい。
【0022】また、図10,11に示す如く、前記車台
8のステー8aに固定された走行用ミッションケース2
4の上端部に、車台8上に搭載されたエンジン19の前
側に近接して、刈取装置17を懸架する刈取懸架部18
を取り付ける。この刈取懸架部18は、その上端部に刈
取装置17の後フレーム65の支軸65aを、回動自在
に支承する左右の軸受部18aをU字状に適宜間隔開い
て配置すると共に、その下端部を該ミッションケース2
4上に複数箇の懸架取付ボルト66により締結する。前
記旋回クラッチ4を作用させる旋回クラッチ電磁弁55
を取り付ける取付ベース67を上・下に分割して設け、
側面視凸状の下部取付ベース67aを該懸架取付ボルト
66を共用して刈取懸架部18と共に締結し、この下部
取付ベース67aの突状部上に該ベース67a全面を覆
うよう、平板上に該電磁弁55を取り付けた上部取付ベ
ース67bを、前側寄りにオーバーハングさせてベース
取付ボルト68により締結して構成する。
【0023】このように、該取付ベース67を分割し
て、該ミッションケース24の上端部の狭いスペースに
取り付けた下部取付ベース67aの凸状部上に、該ベー
ス67aの全面を覆うように上部取付ベース67bを取
り付けることにより、上部取付ベース67bを広くとる
ことができるので、該電磁弁55の取り付けが容易とな
り、この取り付け位置を前側寄りとしてエンジン19と
の隙間αを広げることができると共に、下部取付ベース
67aは刈取懸架部18と同時締結が可能であり構成が
シンプル化できる。なお、刈取懸架部18内に必要な電
磁弁を全て集中配置することが可能であり、油圧配管の
コンパクト化並びにメンテナンス性の向上を図ることが
できる。
【0024】また、前記ミッションケース24から油圧
ポンプ63により旋回クラッチ電磁弁55に供給される
圧油は、図10,12に示す如く、ミッションケース2
4の前面右下側にミッションオイルを取り出す油取り出
し口69を設け、この油取り出し口69に接続した送油
ホース70を、該ケース24の前面に近接して沿わせ上
方に向け配管構成することにより、作業時に該送油ホー
ス70の配管が邪魔になって発生する泥溜りや藁屑溜り
等を回避できると共に、湿田時の泥押しによる配管への
影響が少なく配管の固定を省略することができる。
【0025】また、図13に示す如く、前記エンジン1
9を格納するエンジンルーム71内の後部側に、前記の
如くミッションオイルを送油する送油ホース79と、そ
の入口側を接続するオイルフィルタ72を、フィルタス
テー73によって取り付け、このオイルフィルタ72の
出口側から、エンジン19側部のスペースに取り付けら
れた該油圧ポンプ63に接続し、オイルフィルタ72に
よって濾過されたオイルを油圧ポンプ63に供給するよ
う構成する。75は前記操作装置20の操作フレーム、
76はエンジンカバーを示す。このように、オイルフィ
ルタ72を比較的藁屑が少ないエンジンルーム71内に
取り付けることにより、藁屑等の堆積も少なく、メンテ
ナンスも容易に行うことができると共に、オイルフィル
タ72から油圧ポンプ63への配管をコンパクトに構成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体を示す側面図。
【図2】走行用ミッションケースのギヤ伝動機構を示す
正断面展開図。
【図3】走行用ミッションケースのギヤ伝動機構を示す
正面配列線図。
【図4】走行用ミッションケースのギヤ伝動機構を示す
側面配列線図。
【図5】旋回切替レバーの作用状態を示す側面図。
【図6】操向旋回制御及び方向制御の自動回路を示すブ
ロック図。
【図7】ブレーキ旋回の油圧回路を示すブロック図。
【図8】緩旋回及びスピン旋回の油圧回路を示すブロッ
ク図。
【図9】操向ブレーキと旋回クラッチの作用タイミング
を示す線図。
【図10】油圧電磁弁と送油ホースの取り付け状態を示
す側面図。
【図11】油圧電磁弁の取り付け状態を示す正面図。
【図12】送油ホースの取り付け状態を示す正面図。
【図13】(A)オイルフィルタの取り付け状態を示す
側面図。 (B)オイルフィルタの取り付け状態を示す背面図。
【符号の説明】
1. 操向クラッチ 2. 操向ブレーキ 3. 操向軸 4. 旋回クラッチ 5. 旋回軸 6. クロ−ラ 7. ホイル軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操向クラッチ1及び操向ブレーキ2を配置
    する操向軸3側から、旋回モードを切り替える旋回クラ
    ッチ4を有する旋回軸5を経て、ホイル軸7側へギヤ連
    動して、操向側のクロ−ラ6を操向ブレーキ2を効かせ
    て旋回するブレーキ旋回モードAと、操向側のクロ−ラ
    6を外側のクロ−ラ6よりも減速駆動して旋回する緩旋
    回モードBと、操向側のクロ−ラ6を外側のクロ−ラ6
    に対して逆回転駆動して旋回するスピン旋回モードCと
    に切り替えて旋回可能で、該操向ブレーキ2のブレーキ
    出力タイミングを旋回クラッチ4の出力タイミングより
    も前に完了すべく設定してなるコンバイン等の操向旋回
    装置。
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