JPH0970204A - コンバインの操向旋回制御装置 - Google Patents

コンバインの操向旋回制御装置

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JPH0970204A
JPH0970204A JP22868295A JP22868295A JPH0970204A JP H0970204 A JPH0970204 A JP H0970204A JP 22868295 A JP22868295 A JP 22868295A JP 22868295 A JP22868295 A JP 22868295A JP H0970204 A JPH0970204 A JP H0970204A
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JP
Japan
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turning
steering
brake
clutch
mode
Prior art date
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Application number
JP22868295A
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English (en)
Inventor
Mikiya Shirakata
幹也 白方
Hitoshi Watanabe
均 渡辺
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コンバインの操向旋回において、ブレーキ旋回
に対し緩旋回及びスピン旋回を分離して制御することに
より、緩旋回及びスピン旋回に不具合が発生したときで
もブレーキ旋回により作業の継続を可能とする。 【構成】左右一対のクロ−ラ1の一方に操向ブレーキ2
を効かせて操向旋回するブレーキ旋回モードAと、一方
の回転を他方の回転に対して緩速駆動して操向旋回する
緩旋回モードBと、一方の回転を他方の回転に対して逆
回転駆動して操向旋回するスピン旋回モードCとに切り
替え旋回できるコンバインにおいて、進行方向制御,刈
高さ制御,脱穀選別制御,刈取シンクロ制御,扱深さ制
御,車体水平制御,車速制御等と共に、ブレーキ旋回モ
ードAにおける旋回を制御するメインコントローラ3に
対して該緩旋回モードB及びスピン旋回モードCを制御
する専用のサブコントローラ4を分離して設け、これら
のメインコントローラ3とサブコントローラ4とを単一
のコントローラケース5に収容したことを特徴とする操
向旋回制御装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンバインの操向旋
回制御装置に関し、ブレーキ旋回・緩旋回・スピン旋回
の各旋回モードを制御するコントローラ等に利用でき
る。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】コン
バインの作業時に、圃場端の枕地等において操向旋回を
行うときに、操向側のブレーキ制動により通常の旋回を
行うブレーキ旋回モードと、操向側の減速回転駆動によ
り緩やかな旋回を行う緩旋回モードと、操向側の逆回転
駆動によりその場旋回を行うスピン旋回モードとを、メ
インコントローラによって演算制御を行うもの等につい
ては、既に周知である。
【0003】しかし、このようにブレーキ旋回・緩旋回
・スピン旋回の各旋回モードが、総てメインコントロー
ラによる同一の制御系によって操向旋回が行われるとき
は、この制御系に不具合が生じたような場合、各旋回モ
ードが全て旋回作用を阻害されて、作業の継続に支障を
来すことになる。そこでこの発明は、緩旋回モードとス
ピン旋回モードをメインコントローラから分離してサブ
コントローラにより制御すると共に、このメインコント
ローラとサブコントローラとを単一のコントローラケー
スに収容させる。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、左右一対の
クロ−ラ1の一方に操向ブレーキ2を効かせて操向旋回
するブレーキ旋回モードAと、一方の回転を他方の回転
に対して緩速駆動して操向旋回する緩旋回モードBと、
一方の回転を他方の回転に対して逆回転駆動して操向旋
回するスピン旋回モードCとに切り替え旋回できるコン
バインにおいて、進行方向制御,刈高さ制御,脱穀選別
制御,刈取シンクロ制御,扱深さ制御,車体水平制御,
車速制御等と共に、ブレーキ旋回モードAにおける旋回
を制御するメインコントローラ3に対して、該緩旋回モ
ードB及びスピン旋回モードCを制御する専用のサブコ
ントローラ4を分離して設け、これらのメインコントロ
ーラ3とサブコントローラ4とを単一のコントローラケ
ース5に収容したことを特徴とする操向旋回制御装置の
構成とする。
【0005】
【作用、及び発明の効果】コンバインの作業時に、圃場
端の枕地等において操向旋回を行うとき、ブレーキ旋回
モードAへの切り替えでは、メインコントローラ3によ
って、操向側のクロ−ラ1を非操向側のクロ−ラ1に対
しブレーキ制動により減速して通常範囲の旋回半径によ
る旋回制御を行い、緩旋回モードB又はスピン旋回モー
ドCへの切り替えでは、該メインコントローラ3と共に
コントローラケース5に収容したサブコントローラ4に
よって、緩旋回時には、操向側のクロ−ラ1を非操向側
のクロ−ラ1に対して減速回転させて通常範囲より大き
い旋回半径による旋回制御を行うと共に、スピン旋回時
には、操向側のクロ−ラ1を非操向側クロ−ラ1に対し
て逆回転させて通常範囲より小さい旋回半径による旋回
制御を行わせる。
【0006】このように、メインコントローラ3ではブ
レーキ旋回モードAのみの旋回制御を行い、緩旋回モー
ドBとスピン旋回モードCについては専用のサブコント
ローラ4によって旋回制御を行わせることによって、構
成が複雑化しているサブコントローラ4制御系の緩旋回
やスピン旋回側に不具合が発生したとしても、構成がシ
ンプルであるメインコントローラ3制御系のブレーキ旋
回側は旋回作用が可能であるため、旋回作用が阻害され
ることなく、円滑に作業を継続することができる。ま
た、メインコントローラ3とサブコントローラ4とを単
一のコントローラケース5に収容して集中配置を行うこ
とにより、メンテナンス性を向上しうると共に、コント
ローラケース5内へ密閉することによりネズミ等による
障害を防止することができる。
【0007】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。コンバインの車台6の下部側に土壌面を走行
する左右一対のクロ−ラ1を有する走行装置7を配設
し、該車台6上にフィ−ドチェン8に挟持して供給され
る穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を選別回収して一
時貯留する穀粒タンク9を備えた脱穀装置10を載設す
る。この脱穀装置10の前方側に前端位置から立毛穀稈
を分草する分草体11と、分草された穀稈を引き起こす
引起部12と、引き起こされた穀稈を刈り取る刈刃部1
3と、この刈り取られた穀稈を後方へ搬送して該フィ−
ドチェン8へ受渡しする穀稈搬送部14とを有する刈取
装置15を、該車台6の前端部へ刈取懸架部16によっ
て上下回動自在に懸架支持すると共に、土壌面に対して
昇降自在に設ける。該刈取装置15の一側に、コンバイ
ンの操作制御を行う操作装置17と、この操作のための
操作席18とを設け、この操作席18の下方にエンジン
19を搭載し、これらの後方側に該穀粒タンク9を配置
すると共に、該走行装置7,脱穀装置10,刈取装置1
5,操作装置17,エンジン19等によってコンバイン
の車体20を構成する。
【0008】該車台6の前端側に走行用ミッションケー
ス21を装架し、このミッションケース21にギヤ伝動
機構を内装して設ける。このギヤ伝動機構は、図2,
3,4に示す如く、第1軸としての入力軸22に軸回転
する二連の変速ギヤ23に、シフタステー24によって
左右摺動可能に軸承する変速シフタ25を嵌挿するシフ
タ溝23aを設け、この変速シフタ25の作用によっ
て、該変速ギヤ23と、第2軸としてのカウンタ軸26
に軸止する高速ギヤ27と低速ギヤ28とを、各々切り
替え噛み合い連動させ、該カウンタ軸26に横並びに軸
止した変速伝動ギヤ29と、第3軸としての操向軸30
に軸止する二連の操向センタギヤ31とを、カウンタ軸
26による高速側と低速側との変速動力を伝達させるべ
く噛み合い連動させる。
【0009】該操向センタギヤ31の両側面に噛み合い
用のクラッチ爪31bを各々設け、この左右のクラッチ
爪31bに近接させて、ギヤ部32aの側面に該クラッ
チ爪31bと噛み合い接続するクラッチ爪32bを有し
た、左右の操向クラッチ32を該操向軸30に各々遊転
軸承すると共に、この左右の操向クラッチ32には、各
々クラッチ爪32bの反対側の延長部分に左右の操向ブ
レーキ2を係合して設けると共に、この延長部分に操向
クラッチ32のリターン用ばね50を内装し、該ギヤ部
32aと延長部分との間に、各々操向クラッチ32を左
右に摺動させる左右の操向シフタ33を嵌挿するシフタ
溝32cを設け、この左右の操向シフタ33をシフタ軸
33aの回動により作用させ、該両クラッチ爪31bと
32bとを噛み合いさせて、操向クラッチ32が入りと
なる側と、逆に、該両クラッチ爪31bと32bとを切
り離して、操向クラッチ32が切りとなり、同時に操向
ブレーキ2が制動される側とに作用させる構成としてい
る。
【0010】該二連の操向センタギヤ31の片方の小径
ギヤ31aと、第6軸としての旋回軸34に遊転軸承し
た緩旋回ギヤ35、及び第4軸としての減速軸36に遊
転軸承した二連のスピン中間ギヤ37の一方の小径ギヤ
37aとを各々噛み合い連動させると共に、このスピン
中間ギヤ37の他方の大径ギア37bと、該旋回軸34
に遊転軸承したスピン旋回ギヤ38とを噛み合い連動さ
せ、該緩旋回ギヤ35とスピン旋回ギヤ38との間に、
両側面にクラッチ爪39aを設けた切替クラッチ39を
配置し、この切替クラッチ39に、該クラッチ39を左
右に摺動させる切替シフタ40を嵌挿するシフタ溝39
bを設け、この切替シフタ40の作用により該両クラッ
チ爪39aと、該両旋回ギヤ35及び38の各側面に設
けたクラッチ爪35a及び38aとの何れか一方とを、
各別に噛み合い接続させる構成としている。
【0011】前記左右の操向クラッチ32の各ギヤ部3
2aと、該減速軸36に遊転軸承する左右の二連の操向
伝動ギヤ41とを各々噛み合い連動させると共に、前記
旋回軸34に左右の旋回伝動ギヤ42を各々遊転軸承
し、この旋回伝動ギヤ42を軸回転させる左右の旋回ク
ラッチ43を各々軸止させ、該左右の旋回伝動ギヤ42
と、第7軸としての旋回中間軸44に各々遊転軸承した
左右の二連の旋回中間ギヤ45とを各々噛み合い連動さ
せ、この左右の旋回中間ギヤ45の片方の小径ギヤ45
aと、該左右の操向伝動ギヤ41とを各々噛み合い連動
させる構成としている。
【0012】該左右の二連の操向伝動ギヤ41の片方の
小径ギヤ41aと、第5軸としての左右のホイル軸46
の一端部に軸止した、左右のホイルギヤ47とを各々噛
み合い連動させ、該左右のホイル軸46の他端部に、前
記左右のクローラ1を駆動させる左右の駆動輪48を各
々軸止して構成する。ブレーキ旋回モードA・緩旋回モ
ードB・スピン旋回モードCの各旋回モードを切り替え
る切替クラッチ39を作用させる旋回モード切替レバー
51と、図5に示す如く、このレバー51が各々緩旋回
モードB又はスピン旋回モードCの位置のときに係合し
てONさせる弁切替スイッチ52とを設ける。車体20
の進行方向の左右操向及び旋回を行わせるパワステレバ
ー53と、図6に示す如く、このレバー53の下部に連
結した連桿54を、該レバー53の左右傾斜操作による
上下揺動により、支点軸55回りに左右回動する回動板
56を設け、この回動板56のL字型に配置した検出板
56aの作用によって、後記油圧パワステ回路の可変絞
り弁57を制御する可変スイッチ58と、緩旋回又はス
ピン旋回を実行させる旋回実行スイッチ59とをON・
OFF可能に配設し、このONするタイミングを可変ス
イッチ58の方が旋回実行スイッチ59より早く作用す
るよう構成する。該パワステレバー53の左又は右の傾
斜位置を検出するポジションセンサ60を該レバー53
に係合配置させると共に、該旋回モード切替レバー51
とパワステレバー53とを前記操作装置17の上部一側
に配設する。61はリターンばねである。
【0013】図7に示す如く、前記ミッションケース2
1の前面壁21aから外側に突出させた、左右の操向ク
ラッチ32を作用させる操向シフタ33のシフタ軸33
aに軸止した左右のクラッチアーム62を、該前面壁2
1aに配置した左右の操向シリンダ63の作動によって
回動させ、この回動を検出する左右のクラッチセンサ6
4を配設する。
【0014】該操作装置17の下部一側に、図8に示す
如く、ケース取付板5aの両面側に箱状の覆蓋5b,5
cを脱着自在に密閉させたコントローラケース5を内装
し、このコントローラケース5の覆蓋5b側のケース取
付板5a面上に、主たる制御として、ブレーキ旋回モー
ドAによるブレーキ旋回制御や、刈取穀稈列に倣って自
動的に直進させる進行方向制御や、土壌面の凹凸に対し
て刈高さが一定となるよう自動的に調節する刈高さ制御
や、脱穀選別部の選別風を自動的に調節する選別制御等
を分担するメインコントローラ3aと、車速と刈取装置
15の回転速度とを自動的に同調させる刈取シンクロ制
御や、刈取穀稈の脱穀装置10への供給深さが一定とな
るよう自動的に調節する扱深さ制御等を分担するメイン
コントローラ3bと、車体20をローリング又はピッチ
ングに対して自動的に水平状態を維持させる車体水平制
御や、車速を作業負荷に応じて自動的に変速させる車速
制御等を分担するメインコントローラ3cとを電気的に
接続して収容すると共に、該コントローラケース5の覆
蓋5c側のケース取付板5a面上に、緩旋回モードB又
はスピン旋回モードCによる両旋回を制御するサブコン
トローラ4を独立して収容した構成とする。
【0015】該サブコントローラ4は、図9に示す如
く、その入力側に、弁切替スイッチ52,可変スイッチ
58,旋回実行スイッチ59,ポジションセンサ60,
左右のクラッチセンサ64等を各々接続すると共に、そ
の出力側に、左右の操向クラッチ32の操向シフタ33
を作用させる操向クラッチ電磁弁65,左右の旋回クラ
ッチ43を作動させる旋回クラッチ電磁弁66,左右の
操向クラッチ32の切りに伴う操向ブレーキ2の制動圧
を抑止する圧抜き電磁弁67等を各々接続し、CPUを
主体として各自動回路の演算制御を行う構成とする。
【0016】ブレーキ旋回モードAによる旋回を駆動す
る操向油圧回路Sと、緩旋回モードB又はスピン旋回モ
ードCによる旋回を駆動する旋回油圧回路Tとを各々別
系統の回路構成とし、該操向油圧回路Sは、図10に示
す如く、油圧無段変速装置68や前記刈取装置15その
他の油圧系統を作用させる同一の油タンク69から、油
圧ポンプ70により供給される圧油を該操向クラッチ電
磁弁65を経由して、左右の操向クラッチ32と操向ブ
レーキ2を作用させる左右の操向シリンダ63の一方側
に、送油又は返油可能に切り替え接続させると共に、こ
の左右の操向シリンダ63の他方側から、該圧抜き電磁
弁67と可変絞り弁57又は固定絞り71とを介して該
油タンク69に返油するよう接続構成させる。
【0017】該旋回油圧回路Tは、図11に示す如く、
前記ミッションケース21から油圧ポンプ72により供
給される圧油によって、左又は右の旋回クラッチ43を
各々作用させるよう、該旋回クラッチ電磁弁66により
送油又は返油可能に切り替え接続して構成させる。走行
用ミッションケース21におけるギヤ伝動は、入力軸2
2へ動力が伝達され、この入力軸22の二連の変速ギヤ
23を左右摺動させて、カウンタ軸26に軸回転する高
速ギヤ27へ連動したときは高速に、低速ギヤ28へ連
動させたときは低速に変速させ、この変速された動力
を、同じくカウンタ軸26に軸回転する変速伝動ギヤ2
9によって、操向軸30に軸回転する操向センタギヤ3
1へ連動させる。
【0018】この連動時に、旋回モード切替レバー51
をブレーキ旋回モードAに切り替えて、このブレーキ旋
回をメインコントローラ3aによって制御させるとき
は、該レバー51の切り替え操作に伴い、弁切替スイッ
チ52はOFFとなって圧抜き電磁弁67はパワステ回
路側に接続されており、この状態において、例えば、パ
ワステレバー53を左へ傾斜操作したときは、この傾斜
位置をポジションセンサ60によって検出すると共に、
該レバー53に連結した連桿54に係合する可変スイッ
チ58のONによるパワステ回路の可変絞り弁57の作
用と、操向クラッチ電磁弁65の左への切り替えとによ
り、左の操向シリンダ63によって左の操向シフタ33
を作用させ、この作用により操向センタギヤ31のクラ
ッチ爪31bと、左の操向クラッチ32のクラッチ爪3
2bとが切りとなって、操向軸30に軸回転している操
向クラッチ32を遊転させると同時に、更に、左の操向
ブレーキ2により制動させる。
【0019】この制動により、該操向クラッチ32のギ
ヤ部32aと連動する減速軸36に遊転させた、二連の
左の操向伝動ギヤ41の回転を停止させると共に、該操
向センタギヤ31により伝動を継続している右の操向ク
ラッチ32から右の操向伝動ギヤ41へ、更に、この操
向伝動ギヤ41の片方の小径ギヤ41aから右のホイル
ギヤ47を経て右の駆動輪48へ連動させる。この右の
駆動輪48による右のクロ−ラ1の駆動と、前記の左の
操向クラッチ32の制動により、ブレーキング状態の左
のクロ−ラ1とによって、左側へのブレーキ旋回を行わ
せる。
【0020】次に、該変速伝動ギヤ29から操向センタ
ギヤ31への連動時に、旋回モード切替レバー51を緩
旋回モードBへ切り替えることにより、操向センタギヤ
31の片方の小径ギヤ31aから連動された旋回軸34
に遊転する緩旋回ギヤ35のクラッチ爪35aと、軸回
転する切替クラッチ39のクラッチ爪39aとを、切替
シフタ40により噛み合い接続させて緩旋回ギヤ35を
軸回転させ、この緩旋回をサブコントローラ4により制
御させるときは、該レバー51の切替操作に伴い弁切替
スイッチ52をONさせた状態において、例えば、パワ
ステレバー53を左へ傾斜操作したときは、この傾斜位
置をポジションセンサ60により検出すると共に、該レ
バー53に連結した連桿54に係合する可変スイッチ5
8のONによるパワステ回路の可変絞り弁57の作用
と、操向クラッチ電磁弁65の左への切り替えとによ
り、左の操向シリンダ63によって左の操向シフタ33
を作用させ、この作用により操向センタギヤ31のクラ
ッチ爪31bと、左の操向クラッチ32のクラッチ爪3
2bとが切りとなって、操向軸30に軸回転している操
向クラッチ32を遊転させる。
【0021】この操向クラッチ32の遊転がクラッチセ
ンサ64により検出されたときは、圧抜き電磁弁67を
バイパス回路側へ切り替えて、、このバイパス回路の固
定絞り71の作用により操向クラッチ32の切りを保持
させると共に、操向ブレーキ2を制動させない状態とし
て、更に、該レバー53に連結した連桿54に係合する
旋回実行スイッチ59のONにより、旋回クラッチ電磁
弁66により左の旋回クラッチ43を入りとして、緩旋
回ギヤ35から、軸遊転する左の旋回伝動ギヤ42を軸
回転させ、この旋回伝動ギヤ42から、旋回中間軸44
に遊転する左の二連の旋回中間ギヤ45を介して、前記
の操向クラッチ32の切りにより軸遊転する左の二連の
操向伝動ギヤ41へ連動し、この操向伝動ギヤ41の小
径ギヤ41aから左のホイルギヤ47を経て、左の駆動
輪48を駆動して左のクロ−ラ1を、右のクロ−ラ1に
対して緩駆動させることによって、左側への緩旋回を行
わせる。
【0022】次に、該変速伝動ギヤ29から操向センタ
ギヤ31への連動時に、旋回モード切替レバー51をス
ピン旋回モードCへ切り替えることにより、操向センタ
ギヤ31の片方の小径ギヤ31aから、減速軸36に遊
転する二連のスピン中間ギヤ37の小径ギヤ37aに連
動すると共に、その大径ギヤ37bから反転させて、旋
回軸34に遊転するスピン旋回ギヤ38へ連動させ、こ
の反転によって、緩旋回ギヤ35に対して逆回転するス
ピン旋回ギヤ38のクラッチ爪38aと、軸回転する切
替クラッチ39のクラッチ爪39aとを、切替シフタ4
0による噛み合い接続により、スピン旋回ギヤ38を軸
回転させ、このスピン旋回をサブコントローラ4により
制御させるときは、該レバー51の切替操作に伴い弁切
替スイッチ52をONさせた状態において、例えば、パ
ワステレバー53を左へ傾斜操作したときは、この傾斜
位置をポジションセンサ60によって検出すると共に、
該レバー53に連結した連桿54に係合する可変スイッ
チ58のONによるパワステ回路の可変絞り弁57の作
用と、操向クラッチ電磁弁65の左への切り替えとによ
り、左の操向シリンダ63によって左の操向シフタ33
を作用させ、この作用により操向センタギヤ31のクラ
ッチ爪31bと、左の操向クラッチ32のクラッチ爪3
2bとが切りとなって、操向軸30に軸回転している操
向クラッチ32を遊転させる。
【0023】この操向クラッチ32の遊転がクラッチセ
ンサ64により検出されたときは、圧抜き電磁弁67を
バイパス回路側へ切り替えて、このバイパス回路の固定
絞り71の作用により操向クラッチ32の切りを保持さ
せると共に、操向ブレーキ2を制動させない状態とし
て、更に、該レバー53に連結した連桿54に係合する
旋回実行スイッチ59のONにより、旋回クラッチ電磁
弁66により左の旋回クラッチ43を入りとして、スピ
ン旋回ギヤ38から、軸遊転する左の旋回伝動ギヤ42
を軸回転させ、この旋回伝動ギヤ42から、旋回中間軸
44に遊転する左の二連の旋回中間ギヤ45を介して、
前記の操向クラッチ32の切りにより軸遊転する左の二
連の操向伝動ギヤ41へ連動し、この操向伝動ギヤ41
の小径ギヤ41aから左のホイルギヤ47を経て、左の
駆動輪48を駆動して左のクロ−ラ1を、右のクロ−ラ
1に対して逆回転駆動させることにより、左側へのスピ
ン旋回を行わせる。
【0024】このように、メインコントローラ3aによ
ってブレーキ旋回を制御し、サブコントローラ4により
独立して緩旋回又はスピン旋回を制御させることによ
り、構成が複雑化している緩旋回やスピン旋回側に不具
合が発生しても、構成がシンプルなブレーキ旋回側は旋
回が可能であるため、旋回作用が阻害されることなく、
円滑に作業を継続することができる。しかも、コントロ
ーラケース5のケース取付板5aの両面の一方側にメイ
ンコントローラ3a,3b,3cを、他方側にサブコン
トローラ4を各々集中して配置することにより、メンテ
ナンス性を向上できると共に、該ケース取付板5aの両
面を箱状の覆蓋5b,5cによって密閉させているの
で、両コントローラ3,4をネズミ等による障害から防
護することができる。
【0025】なお、コントローラケース5の構成は、本
発明の主旨を逸脱しない限り、他の如何なる方法を用い
るも差し支えないものである。また、上記と異なる実施
例として、前記走行用ミッションケース21の伝動機構
のうち、手動操作による緩旋回ギヤ35又はスピン旋回
ギヤ38への切り替え連動を、図12に示す如く、油圧
駆動による緩旋回ギヤクラッチ73又はスピン旋回ギヤ
クラッチ74により自動的に切り替え連動可能にすると
共に、左右のホイル軸46にその駆動トルクを検出する
トルクセンサ75を各々係合させて構成する。なお、該
ミッションケース21の伝動機構については、該両旋回
ギヤクラッチ73,74及びトルクセンサ75を除く以
外は、前記ミッションケース21の伝動機構と同一構成
・作用であるため、同一符号を付して説明を省略する。
【0026】旋回時の制御については、図13に示す如
く、前記サブコントローラ4に、トルクセンサ75の検
出値が予め設定した一定値に達したときに、旋回モード
を自動的に切り替える自動切替手段4aを内蔵すると共
に、その入力側には、図9の回路に対し、トルクセンサ
75と、該自動切替手段4aによる自動切替を規制する
自動切替規制スイッチ76とを追加接続し、その出力側
には、図9の回路に対し、緩旋回ギヤクラッチ73を作
動させる緩旋回ギヤクラッチ電磁弁77と、スピン旋回
ギヤクラッチ74を作動させるスピン旋回ギヤクラッチ
電磁弁78とを追加接続して、各自動回路の演算制御を
行う構成とする。
【0027】旋回モード切替レバー51を、ブレーキ旋
回モードAに切り替えてブレーキ旋回を行うとき、軟弱
な土壌面等においてはクロ−ラ1がスリップしやすく、
このスリップによりホイル軸46の駆動トルクが低減す
るときは、このトルクの低減をトルクセンサ75によっ
て検出し、この検出値が予め設定された一定値に達した
ときは自動切替手段4aによって、緩旋回モードBへ自
動的に切り替えることにより、旋回モード切替レバー5
1を操作することなく、適正な旋回モードが選択され、
円滑な操向旋回により作業能率が向上する。
【0028】また、操向旋回時にクロ−ラ1がスリップ
したとき、前記の如く、ブレーキ旋回モードAから緩旋
回モードBへの自動切替を行わない方がよいと判断され
るときは、作業者が手動操作により自動切替規制スイッ
チ76をONさせることにより、自動切替を規制してブ
レーキ旋回モードAのままで旋回を続けるので、作業者
の意志通りに操向旋回を行い、作業能率を向上させるこ
とができる。
【0029】また、図14に示す如く、前記ミッション
ケース21の前面壁21aに取り付けた左右の操向シリ
ンダ63に対する操向クラッチ電磁弁65からの2本の
ゴム材による送油ホース79を、該前面壁21aの壁面
に沿わせて逆L字状に配管し、この2本の送油ホース7
9を、旋回クラッチ電磁弁66からミッションケース2
1への返油ホース80の一部を鋼管(斜線部)としてガ
ードすることにより、配管の散乱を防止することができ
るので、近年のように油圧機構が複雑化し油圧配管の本
数が増加するときに、この増加した配管と、ミッション
ケース21の前面側に位置する前記刈取装置15後部の
刈取後フレーム81との干渉による不具合を防止して、
刈取性能の低下を回避しうると共に、専用の配管保持部
材が不要となり部品を削減することができる。
【0030】また、図14に示す如く、上記の油圧配管
以外にも、該ミッションケース21の上端部に取り付け
た、刈取後フレーム81上端部の回動支軸81aを支承
する刈取架台82の下部前面に沿わせて、前記旋回クラ
ッチ43,操向シリンダ63,旋回クラッチ電磁弁6
6,圧抜き電磁弁67,油圧ポンプ72等へ送油する3
本の圧油ホース83を分割配置し、この圧油ホース83
を該刈取架台82にハーネスバンド84によって3箇所
結帯することによって、多数本の油圧配管と刈取後フレ
ーム81との干渉による不具合を防止すると共に、該刈
取装置15の下降領域を増大して基準下降位置よりマイ
ナス側に下降が可能となり、軟弱な土壌面において有利
となるる。刈取架台82の前面を利用して圧油ホース8
3を結帯できるので、確実に油圧配管を固定することが
できる。
【0031】なお、油圧回路の配管の際、専用の配管規
制部材を用いずにミッションケース21の前面壁21a
に沿わせた配管が可能なものでは、本実施例の配管の本
数や分割方法に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体を示す側面図。
【図2】走行用ミッションケースのギヤ伝動機構を示す
正断面展開図。
【図3】走行用ミッションケースのギヤ伝動機構を示す
正面配列線図。
【図4】走行用ミッションケースのギヤ伝動機構を示す
側面配列線図。
【図5】旋回モード切替レバーの作用状態を示す側面概
略図。
【図6】パワステレバーの作用状態を示す正面概略図。
【図7】クラッチセンサの作用状態を示す部分正面図。
【図8】コントローラケースの分解状態を示す斜視図。
【図9】自動制御の電気回路を示すブロック図。
【図10】ブレーキ旋回を作動させる油圧回路を示すブ
ロック図。
【図11】緩旋回及びスピン旋回を作動させる油圧回路
を示すブロック図。
【図12】別実施例の走行用ミッションケースのギヤ伝
動機構を示す正面配列線図。
【図13】別実施例の自動制御の電気回路を示すブロッ
ク図。
【図14】油圧回路の配管状態を示す正面図及び一部の
側面図。
【符号の説明】
1. クロ−ラ 2. 操向ブレーキ 3. メインコントローラ 4. サブコントローラ 5. コントローラケース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対のクロ−ラ1の一方に操向ブレ
    ーキ2を効かせて操向旋回するブレーキ旋回モードA
    と、一方の回転を他方の回転に対して緩速駆動して操向
    旋回する緩旋回モードBと、一方の回転を他方の回転に
    対して逆回転駆動して操向旋回するスピン旋回モードC
    とに切り替え旋回できるコンバインにおいて、進行方向
    制御,刈高さ制御,脱穀選別制御,刈取シンクロ制御,
    扱深さ制御,車体水平制御,車速制御等と共に、ブレー
    キ旋回モードAにおける旋回を制御するメインコントロ
    ーラ3に対して、該緩旋回モードB及びスピン旋回モー
    ドCを制御する専用のサブコントローラ4を分離して設
    け、これらのメインコントローラ3とサブコントローラ
    4とを単一のコントローラケース5に収容したことを特
    徴とする操向旋回制御装置。
JP22868295A 1995-09-06 1995-09-06 コンバインの操向旋回制御装置 Pending JPH0970204A (ja)

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