JP2000262106A - 管理作業車 - Google Patents

管理作業車

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JP2000262106A
JP2000262106A JP11075273A JP7527399A JP2000262106A JP 2000262106 A JP2000262106 A JP 2000262106A JP 11075273 A JP11075273 A JP 11075273A JP 7527399 A JP7527399 A JP 7527399A JP 2000262106 A JP2000262106 A JP 2000262106A
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lever
vehicle
steering
lifting
work
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JP11075273A
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English (en)
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Tadayuki Shinko
忠之 新古
Mitsuhiko Tanji
光彦 丹治
Masami Nakamura
正美 中村
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者が左手で操向ハンドルを操作する一
方、右手で各種操作レバーの操作性の向上を図ることが
できる管理作業車を得ることを目的とする。 【解決手段】 リンク機構及び昇降シリンダを介して車
体前部に作業機を取付けると共に、運転席、操向ハンド
ル、エンジンミッションケースを車体後部に取付ける管
理作業車において、PTOレバー、アクセルレバー、H
ST主変速レバー及び作業機昇降レバーを機体幅方向の
中心より右側に配置するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば耕耘及び中
耕除草、または畝立及び土寄せ等の対地作業、並びに野
菜の苗移植または収穫などの作業を行う管理作業車に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術において、前後方向に機体フ
レームを配備し、機体の前部に操向輪として前輪を一輪
配し、後部に後輪二輪を配して三輪駆動式とし、機体フ
レームの後部に動力部を配し、該動力部の前方に運転部
を配し、前輪と後輪の間の腹部に昇降自在に作業機を配
した乗用型の管理作業車は知られている。このような管
理作業車においては、運転席の右側にアクセルレバー、
主変速レバー、及び作業機昇降レバーが、左側にPTO
レバーがそれぞれ配置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな各種操作レバーを配置した管理作業車において、作
業者は通常、左手でハンドルを、右手で各操作レバーを
操作するが、旋回時にPTO動力の伝達を停止したい場
合、運転席左側に配置されたPTOレバーを操作するた
め、操向ハンドルを右手に持ち替えなければならず、操
作性が良くないという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
問題を解決すべくなされたもので、次のような管理作業
車を提供するものである。すなわち、リンク機構及び昇
降シリンダを介して車体前部に作業機を取付けると共
に、運転席、操向ハンドル、エンジン、及びミッション
ケースを車体後部に取付ける管理作業車において、PT
Oレバー、アクセルレバー、HST主変速レバー及び作
業機昇降レバー等の操作レバーを機体幅方向の中心より
右側に配置したことを特徴とする管理作業車である。ま
た、操向ハンドルにノブが設けられていることを特徴と
する管理作業車である。さらに、操向ハンドルのノブは
直進時において、機体幅方向の中心より左側に設けられ
ていることを特徴とする管理作業車である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。図1は管理作業車の全体側面図、図2は
同平面図、図3は動力伝達の説明図である。車体(1)
を形成する前車体フレーム(1a)前部にフロントケー
ス(2)を介してフロントアクスルケース(3)を左右
に方向転換自在に設け、該フロントアクスルケース
(3)に前輪(4)を回転自在に軸支させると共に、エ
ンジン(5)及びミッションケース(6)を車体(1)
を形成する後車体フレーム(1b)後部に搭載させ、ミ
ッションケース(6)両側に車軸ケース(7)及びリヤ
アクスルケース(8)を介して左右一対の後輪(9)を
回転自在に軸支させる。また、後車体フレーム(1b)
上側のステップ(10)上面側に操向ハンドル(11)
及び運転席(12)を装設させ、左右一対の支柱(1
3)を立設させてサンバイザー(14)を取付けると共
に、運転席(12)両側に左右アームレスト(15)を
固定させ、運転席(12)右側前部にHST主変速レバ
ー(16)、作業機昇降レバー(17)及びステアリン
グコラムの右側部に突出してアクセルレバー(18)
を、同じく右側後部にPTOレバー(20)を配設さ
せ、運転席(12)左側に燃料タンク(19)を設け、
さらに運転席(12)前側に副走行変速レバー(21)
を設け、ステップ(10)左側前部に走行クラッチペダ
ル(22)を取付けている。そして、ミッションケース
(6)の走行駆動力を前輪駆動軸(23)によって前輪
(4)に伝え、前記HST主変速レバー(16)を操作
して三輪構造の前輪(4)と左右後輪(9)を駆動する
と共に、操向ハンドル(11)操作によって前輪(4)
を左右に方向転換して走行進路を変更させ、また操向ハ
ンドル(11)のの操舵角が一定以上に大きくなったと
き、左右サイドクラッチ(24)の旋回内側を自動的に
「切」にして旋回内側の後輪(9)の駆動を中止し、圃
場枕土でのUターンなどを行うように構成している。
【0006】また、前車体フレーム(1a)前部下側に
ヒッチ(25)を固定させて平行リンク(26)を取付
け、ロータリ爪(27)及び培土板(28)を備える作
業機(29)を平行リンク(26)に着脱自在に装着さ
せ、前記作業機昇降レバー(17)を操作して油圧昇降
シリンダ(30)によって作業機(29)を作業位置ま
たは非作業位置に昇降させると共に、ミッションケース
(6)のPTO動力をPTO軸(31)によって作業機
(29)に伝え、ロータリ爪(27)を駆動して中耕土
寄せ作業を行うように構成している。なお、移植機また
は収穫機等の各種作業機を前記作業機(29)と交換し
て野菜苗の移植または野菜の収穫などの各種農作業を行
う。
【0007】さらに、HST主変速レバー(16)、作
業機昇降レバー(17)及びPTOレバー(20)を運
転席(12)の右側に配設させたので、機体本体左側か
ら乗降する際に、操作レバーが引っかかる等の不具合が
なく、搭乗後は作業者が左手で操向ハンドル(11)の
左側外側のハンドルノブ(11a)を常に握って操向操
作しながら、右手でHST主変速レバー(16)、作業
機昇降レバー(17)及びPTOレバー(20)の各操
作を行い、走行進路を適正に維持しながら作業効率の向
上を図るように構成している。
【0008】前記ミッションケース(6)に油圧無段変
速機(32)を設け、テンションローラ型走行クラッチ
(33)を介して張設させるベルト(34)によってエ
ンジン(5)の動力を変速機(32)に伝え、該変速機
(32)の油圧ポンプ(35)及び油圧モータ(36)
によって変速した後でミッションケース(6)に入力さ
せると共に、ブレーキアーム(37)の操作によって走
行制動する走行ブレーキ(38)をミッションケース
(6)に設けている。
【0009】さらに、図4に示すように、前記フロント
ケース(2)に円筒形キングピン(39)を回転自在に
軸支させ、キングピン(39)下部にギヤケース(4
0)を介してフロントアクスルケース(3)を固定さ
せ、操向ハンドル(11)によって正逆転操作する操向
軸(41)にキングピン(39)を連結させ、キングピ
ン(39)及びギヤケース(40)及びフロントアクス
ルケース(3)を操向軸(41)の正逆転によってキン
グピン(39)軸心線回りに一体回転させ、フロントア
クスルケース(3)に前車軸(42)を介して軸支させ
る前輪(4)を左右に方向転換させると共に、キングピ
ン(39)の中空に遊嵌挿通させる入力軸(43)上端
に前輪駆動軸(23)を連結させ、ギヤケース(40)
のベベルギヤ(44)などを介して入力軸(43)下端
側を前車軸(42)に連結させ、前輪(4)を走行駆動
させるもので、キングピン(39)に操向軸(41)を
連結させるウォーム(45)の減速により、操向ハンド
ル(11)の3回転によって直進位置の前輪(4)を約
90度左右に方向転換させるように構成している。
【0010】また、車体(1)の前部中央に単一の前輪
(4)を装設させ、車体(1)の後部両側に左右一対の
後輪(9)を装設させると共に、左右サイドクラッチ
(24)の駆動入力上手側に、前輪(4)を駆動する前
輪駆動軸(23)を連結させ、左右後輪(9)の駆動状
態に関係なく前輪(4)を駆動して方向転換させ、運転
操作性の向上を図ると共に、作業者が座乗する運転席
(12)の前部下方に左右サイドクラッチペダル(4
6)を配設させ、操向ハンドル(11)側方下方の一般
的な位置から離してサイドクラッチペダル(46)を設
け、通常の作業状態でのブレーキペダルと誤認して誤操
作されるのを防止し、作業者が認識しながらサイドクラ
ッチペダル(46)を適正に操作させるもので、運転席
(12)前方の丸形操向ハンドル(11)の左右幅方向
に左右サイドクラッチペダル(46)を離反させて配設
させ、左右サイドクラッチペダル(46)の誤認による
誤操作を防止し、左右後輪(9)の駆動を適正に選択し
ながら中止させる。
【0011】前記丸形操向ハンドル(11)の外側にハ
ンドルノブ(11a)を設け、該ハンドルノブ(11
a)は、直進時において、機体幅方向の中心より左側に
設けられ、通常のハンドル操作よりも小さい操作力で確
実にハンドルノブ(11a)を用いて片手で操縦し、右
手でHST主変速レバー(16)、作業機昇降レバー
(17)或いはPTOレバー(20)等を操作しなが
ら、左手だけでハンドルノブ(11a)によってハンド
ル(11)を回転させ、運転操作性の向上を図ると共
に、運転席(12)上方を囲む左右支柱(13)の上部
間隔よりも支柱(13)の前部下部側の間隔を大きく形
成し、サンバイザー(14)等を取付ける支柱(13)
上部の左右間隔を適正幅に維持しながら、運転席(1
2)の作業者の前方視界の外側に支柱(13)前部を配
置させ、サンバイザー(14)の取付け構造の簡略化及
び運転操作性向上等を図る。
【0012】また、操向ハンドル(11)によって切換
える操向バルブ(47)を備えると共に、エンジン
(5)によって駆動する油圧ポンプ(48)と、昇降シ
リンダ(30)を作動させる昇降バルブ(49)を設
け、油圧ポンプ(48)に操向バルブ(47)を介して
昇降バルブ(49)を直列に油圧接続させ、操向ハンド
ル(11)操作によって、操向バルブ(47)を切換え
て操向モータ(図示せず)を正逆転させ、操向ハンドル
(11)の回転角度だけ同一方向に出力軸を油圧力によ
り連動して回転させて前輪(4)を左右に方向転換させ
る一方、作業機昇降レバー(17)の操作によって昇降
バルブ(49)を切換え、昇降シリンダ(30)を作動
させて作業機(29)を前輪(4)と後輪(9)の間で
昇降させる。
【0013】上記の構成から明らかなように、リンク機
構(26)及び昇降シリンダ(30)を介して車体
(1)前部に作業機(29)を取付けると共に、運転席
(12)、操向ハンドル(11)、エンジン(5)、及
びミッションケース(6)を車体(1)後部に取付ける
管理作業車において、昇降シリンダ(30)を制御する
昇降バルブ(49)及び作業機昇降レバー(17)を車
体(1)後部に設け、車体(1)前部のリンク機構(2
6)と車体(1)後部の昇降バルブ(49)をフィード
バックワイヤ(図示せず)によって連結させ、リンク機
構(26)の昇降動作量をフィードバックワイヤによっ
て検出して昇降バルブ(49)を中立復帰させ、昇降レ
バー(17)操作量に作業機(29)昇降量を一致さ
せ、作業機(29)の昇降機能の向上及び昇降構造の簡
略化等を図る。
【0014】以上のように、リンク機構及び昇降シリン
ダを介して車体前部に作業機を取付けると共に、運転
席、操向ハンドル、エンジン、及びミッションケースを
車体後部に取付ける管理作業車において、PTOレバ
ー、アクセルレバー、HST主変速レバー及び作業機昇
降レバー等の操作レバーを機体幅方向の中心より右側に
配置したので、機体本体左側から乗降する際に、操作レ
バーが引っかかる等の不具合が生じない。また、搭乗後
は各レバーを右手で操作でき、特に機体旋回時には減
速、作業機の上昇、PTOの駆動停止までの一連の操作
を右手だけで操作が可能になり、しかも操向ハンドルは
左手の操作だけで持ち換える必要がないので、走行進路
を適正に維持しながら作業効率の向上に寄与する。さら
に、操向ハンドルにノブが設けられているので、片手の
操作で確実な運転操作性が得られる。またさらに、操向
ハンドルのノブは直進時において、機体幅方向の中心よ
り左側に設けられているので、左手だけのハンドルのノ
ブ操作により、走行進路を適正に維持しながら作業効率
の向上により一層寄与する。
【0015】次に、上記実施例に説明した管理作業車の
各構成部の変形例を以下に順次説明する。フロントケー
スを図5及び図6に示すように構成してもよい。フロン
トケース(2)の先端部に、前板(51)、左右両側板
(52)及び該両側板(52)に橋架された支持棒(5
3)からなる平面視門型のフロントウエイトブラケット
(50)が取付けられている。該フロントウエイトブラ
ケット(50)はバランスウエイト(54)を装着する
ために設けられたものである。即ち、管理作業車に作業
機が未装着の場合、車体(1)の前車体フレーム(1
a)は前輪(4)のみの装備であるのに対して、車体
(1)の後車体フレーム(1b)にはエンジン(5)、
ミッションケース(6)等の重量物が搭載されているの
で、後車体フレーム(1b)に重心が集中され、このよ
うな状態で、管理作業車を移動すると、走行時、良好に
運転操作できない。
【0016】このような不具合を解消するために、前記
フロントウエイトブラケット(50)に、後車体フレー
ム(1b)に搭載されているエンジン(5)、ミッショ
ンケース(6)等の重量と略同等のバランスウエイト
(54)を被装することにより前車体フレーム(1a)
及び後車体フレーム(1b)のバランスが均衡されて、
運転操作の不具合が解消される。また、図7に示すよう
に、左右側板(52)(52)間に橋架した支持棒(5
3)にロープ(55)等を捲回させることにより、トラ
ック等に積載する際、ロープ(55)牽引用のフックと
して有効に利用することができる。さらには、左右側板
(52)の適宜箇所に孔(56)を穿設して、該孔(5
6)にロープ(55)を貫通させて牽引用に利用するこ
とができる。
【0017】また、フロントアクスルケースに収容され
ているグランドPTO軸を図8に示すように構成しても
よい。エンジン(5)からの動力をミッションケース
(6)に伝達し、該ミッションケース(6)から作業機
(29)に動力を伝動するPTO軸が二つ設けられ、一
方を車速に比例する車速比例PTO軸(60)とし、他
方を一定回転で駆動する一定回転PTO軸(31)とし
た管理作業車において、フロントアクスルケース(3)
に設けられた車速比例PTO軸即ちグランドPTO軸
(60)に各種作業機の駆動軸を装着できるように構成
されているが、このような構成では管理作業車の後進時
に作業機(29)も逆転する。
【0018】上記のような管理作業車の後進時の作業機
の逆転防止を解消するために、グランドPTO軸(6
0)にワンウェイクラッチ(61)及びトルクリミッタ
(62)を配備する。即ち、管理作業車が前進時のみワ
ンウェイクラッチ(61)を介して作業機(29)には
通常に動力が伝達され、該作業機(29)を駆動するこ
とができる反面、機体本体が後進の際にはワンウェイク
ラッチ(61)が作動して作業機(29)への駆動力を
断ち逆転を防止できる。また、トルクリミッタ(62)
を配備することで、作業機(29)に異常負荷がかかっ
た場合に、該トルクリミッタ(62)が直ちに応動して
グランドPTO軸(60)の駆動を断ち管理作業車の駆
動系を安全に保護することができる。
【0019】また、リンク機構を図9乃至図12に示す
ように構成してもよい。ヒッチ(25)下部には左右方
向に延出する棒状のツールバー(70)の中央部が固設
され、該ツールバー(70)の中央部と左右側部に、取
付位置を変更可能に複数の作業機(29)が装着される
が、作業機(29)の一例として複数のロータリ(A)
(B)及び(C)をツールバー(70)に直接装着した
場合、畝の高低に対する姿勢制御はツールバー(70)
に依存するため、個々のロータリの畝に対する姿勢変化
の対応が不十分である。
【0020】このような不十分な姿勢制御を解消するた
めに、ツールバー(70)に複数の平行リンク(71)
(71)を設け、該平行リンク(71)(71)を介し
てロータリ(A)(B)(C)を個々に独立して装着す
る。そして、複数のロータリ(A)(B)及び(C)の
装着形式(X)(Y)について説明する。 装着形式(X)について 中央に位置するロータリ(B)をツールバー(70)に
外嵌する装着部(72)に一体化して装着し、左右両側
のロータリ(A)(C)にはそれぞれ平行リンク(7
1)(71)を装着する(図11参照)。 装着形式(Y)について ロータリ(A)、ロータリ(B)及びロータリ(C)の
全てに個別に平行リンク(71)を装着する(図12参
照)。 以上のようにツールバー(70)に複数の平行リンク
(71)を装着し、該平行リンク(71)に個々に対応
させて全てのロータリ(A)(B)及び(C)を装着す
るか、或いは複数のロータリ(A)乃至(C)の内、中
央に位置するロータリ(B)をツールバー(70)に直
接装備し、それ以外のロータリ(A)及び(C)は平行
リンク(71)を介してツールバー(70)に装着する
ので、何れの形式を採用してもツールバー(70)に直
接ロータリを装着した形式に比べ、畝に対する追従性が
良く、ロータリの耕深調節が容易になる。なお、各ロー
タリにはゲージホイール(73)が装着されている。
【0021】また、操向ハンドルのコラムを図13に示
すように構成してもよい。後車体フレーム(1b)に操
向ハンドル(11)及びエンジン(5)を直接搭載した
管理作業車は、エンジン(5)からの振動が操向ハンド
ル(11)にやや大きく感じられるので、この振動を低
減する目的で、以下のように操向ハンドル(11)のコ
ラムを構成する。即ち、後車体フレーム(1b)に、上
下端に軸受(81)(81)が配備され、かつ下端部に
操向コラム(82)が装備された受筒(80)を介して
ハンドル軸(83)を回転自在に軸支させ、該ハンドル
軸(83)上端に操向ハンドル(11)を固定させ、そ
の下端にはジョイント(84)を介して筒型中空部(8
5)の操向軸(86)に接続されている。そして、受筒
(80)の下端部に装備された操向コラム(82)と後
車体フレーム(1b)の筒型中空部(85)を接続する
に際して、前記両部材に設けられた間隙に防振ゴム(8
7)をボルト(88)等により固着させることにより、
エンジン(5)からの振動を前記防振ゴム(87)の緩
衝により、操向ハンドル(11)に伝わる振動の低減に
寄与している。
【0022】また、HST式変速装置の配置を図14に
示すように配置してもよい。エンジン(5)の動力がプ
ーリ、ベルトを介してミッションケース(6)内に入力
されるが、該ミッションケース(6)の側部には主変速
機構としてHST式変速装置(90)が配備されてお
り、ミッションケース(6)内に入力された動力がHS
T式変速装置(90)によって無段変速され、無段変速
した後の動力が再びミッションケース(6)内に入力さ
れ、ミッションケース(6)内において副変速され、各
車輪に変速された動力が伝達される。このような構成に
おいて、HST式変速装置(90)をミッションケース
(6)の機体進行方向右側に配置すると共に、HST主
変速レバー(16)も同様に右側に配置されるが、該H
ST主変速レバー(16)の下端にターンバックル式の
ロッド(91)が軸着され、該ロッド(91)の他端は
HST式変速装置(90)の側部より突出しているコン
トロールアーム(92)に連結され操作系リンクが構成
されている。
【0023】以上のように、HST式変速装置(90)
をミッションケース(6)右側に配置し、かつ該ミッシ
ョンケース(6)の右側直近にHST主変速レバー(1
6)が配置されているので、作業者が左側からの乗降を
基本とする管理作業車において、前記車体の左側には障
害物がなく、乗降の安全性が確保されると共に、HST
式変速装置(90)を操作するHST主変速レバー(1
6)の操作系リンクがシンプルな構成になり、かつリン
ク系の撓みも少なく、リンク調節が容易に行うことがで
きる。
【0024】また、ステップを図15及び図16に示す
ように構成してもよい。エンジン(5)を後車体フレー
ム(1b)に直接搭載した管理作業車において、該後車
体フレーム(1b)にステップ(10)を直接取付けた
構成では、ステップ(10)にエンジン(5)からの振
動の伝わりが大きいという不都合が生じる。そこで、後
車体フレーム(1b)の機体前後・左右方向に延出され
たステップパイプフレーム(100)の垂直方向に連結
されたステップフレーム(101)と、該ステップフレ
ーム(101)にボルト(102)を介してアングル
(103)の先端部(103a)が固着されると共に、
該アングル(103)の後端部(104b)上方部には
防振ゴム(87)を介してステップ上板(10a)がリ
ベット(104)等により固着支持されている。このよ
うに、ステップ(10)をステップフレーム(101)
とステップ上板(10a)に分離して防振ゴム(87)
を介したので、ステップ(10)に対するエンジン
(5)の振動が低減される。
【0025】管理作業車に搭載された作業機、例えば3
連ロータリの駆動制御操作を図17及び図18に示すよ
うに構成してもよい。管理作業車に装備されたロータリ
(A)の「ON」「OFF」操作は、クラッチペダル
(22)を踏み込んでPTOレバー(20)の操作を行
うため、管理作業車の走行を停止しなければならないと
いう不都合が生じる。そこで、この不都合を解消するた
めに、3連ロータリの入力軸部(110)に電磁クラッ
チ(111)を配置すると共に、該電磁クラッチ(11
1)の「ON」「OFF」を操作する操作ボックス(1
12)を管理作業車本体の適宜箇所に設け、さらに操作
ボックス(112)を制御する作業機位置検出センサ
(113)を作業機昇降レバー(17)またはリンク機
構(26)等に設け、作業機位置を検出する。前記操作
ボックス(112)には図17に示すように手動操作の
「ON」「OFF」スイッチ、「手動」、「連動」操作
のモード切換スイッチが配置され電磁クラッチ(11
1)に接続されている。前記「連動」操作モードに切換
えた場合には、作業機昇降レバー(17)の操作のみで
作業機(29)の昇降とロータリ(A)(B)及び
(C)それぞれの「ON」「OFF」操作が連動可能で
ある。
【0026】このように構成されたで制御回路により、
管理作業車の旋回時に、操作ボックス(102)モード
切換を選択することで、走行クラッチペダル(22)の
操作なしで、作業機昇降レバー(17)の操作のみで、
作業機(29)の昇降とロータリーの「ON」「OF
F」操作が可能になり、管理作業車の走行を停止する必
要がない。
【0027】また、管理作業車の後輪駆動部を図19及
び図20に示すように構成してもよい。機体の前部に操
向輪として前輪を一輪配し、後部に後輪二輪を配した三
輪駆動式の管理作業車において、旋回時の機体本体の車
高の持ち上げ、或いは作業機の左右の傾きを作業車本機
側で修正することができないという問題がある。そこ
で、管理作業車を圃場の高低に追従させて、機体の車高
を水平制御するための手段として、後車体フレーム(1
b)に搭載されたミッションケース(6)側部に配置さ
れた車軸ケース(7)、リアアクスルケース(8)を介
して左右一対の後輪(9)が回転自在に軸支されると共
に、該リアアクスルケース(8)の下部に油圧シリンダ
(120)がブラケット(122)を介して固着されて
いる。前記油圧シリンダ(120)のピストンロッド
(121)先端を枢支点として前記リアアクスルケース
(8)下部に突設された連結片(123)に連結されて
いる。また、(123)は後車体フレーム(1b)上に
立設された補強板、(124)は同じく後車体フレーム
(1b)とミッションケース(6)とを固定するために
斜設された固定ステーを示している。
【0028】このように、リアアクスルケース(8)に
油圧シリンダ(120)を配備したので、後輪(9)に
装備した前記油圧シリンダ(120)のピストンロッド
(121)を適宜伸縮動作させることにより左右の後車
体フレーム(1b)に対し左右の後輪(9)(9)を各
別に上下動させて左右後輪(9)(9)による後車体フ
レーム(1b)の支持高さ即ち車高を可変させることが
可能である。
【0029】以上のように、車高調節を可変にするよう
に構成したので、管理作業車が旋回時、車高を上げるこ
とにより作業機の地上高さを高くできる。また、圃場の
高低に追従させて、後車輪の一方だけの車高制御をする
ことが可能になり、機体本体を水平にすることができる
と共に、任意の車高に制御することも可能である。
【0030】後車体フレーム(1b)後部にエンジン
(5)を搭載した管理作業車において、エンジン(5)
を図21に示すように配置してもよい。即ち、エンジン
(5)に装備されたエアクリーナ(130)及びオイル
エレメント(131)が機体の進行方向に対して後方に
向くように、エンジン(5)を配置することにより、作
業者はエンジン(5)の定期点検等を行う際に、エンジ
ンカバー(5a)を開けた状態で、前記エアクリーナ
(130)及びオイルエレメント(131)のメンテナ
ンスを車体後部で簡単に行うことができる。
【0031】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように、リンク
機構及び昇降シリンダを介して車体前部に作業機を取付
けると共に、運転席、操向ハンドル、エンジン、及びミ
ッションケースを車体後部に取付ける管理作業車におい
て、本発明の請求項1のものによれば、PTOレバー、
アクセルレバー、HST主変速レバー及び作業機昇降レ
バー等の操作レバーを機体幅方向の中心より右側に配置
したので、機体本体左側から乗降する際に、操作レバー
が引っかかる等の不具合が生じない。また、搭乗後は各
レバーを右手で操作でき、特に機体旋回時には減速、作
業機の上昇、PTOの駆動停止までの一連の操作を右手
だけで操作が可能になり、しかも操向ハンドルは左手の
操作だけで持ち換える必要がないので、走行進路を適正
に維持しながら作業効率が向上する。また、請求項2の
ものによれば、操向ハンドルにノブが設けられているの
で、片手で確実な運転操作性が得られる。さらに、請求
項3のものによれば、操向ハンドルのノブは直進時にお
いて、機体幅方向の中心より左側に設けられているの
で、左手だけのハンドルのノブ操作により、走行進路を
適正に維持した運転特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用管理機の全体側面図
【図2】乗用管理機の全体平面図
【図3】乗用管理機の動力伝達系の説明図
【図4】前輪説明図
【図5】フロントケースの平面図
【図6】フロントケースにバランスウエイトを装備した
説明図
【図7】同じくフロントケースにロープを捲回した説明
【図8】フロントアクスルケースの説明図
【図9】昇降リンクに平行リンクを装備した側面図
【図10】同じく昇降リンクにロータリを直装した側面
【図11】昇降リンクに平行リンクを装備した平面図
【図12】昇降リンクに一部ロータリを直装した平面図
【図13】操向ハンドルのコラム説明図
【図14】乗用管理機の変形全体平面図
【図15】ステップの平面図
【図16】ステップの側面図
【図17】ロータリの操作ボックス説明図
【図18】ロータリの操作回路
【図19】後輪駆動部の側面図
【図20】後輪駆動部の背面図
【図21】エンジンの詳細を示した乗用管理機の全体側
面図
【符号の説明】
1 車体 1a 前車体フレーム 1b 後車体フレーム 2 フロントケース 3 フロントアクスルケース 5 エンジン 6 ミッションケース 7 車軸ケース 8 リヤアクスルケース 10 ステップ 11 操向ハンドル 16 HST式主変速レバー 17 昇降レバー 18 アクセルレバー 20 PTOレバー 26 リンク機構 29 作業機 31 PTO軸 32 油圧無段変速機 50 フロントウエイトブラケット 54 バランスウエイト 60 グランドPTO軸 61 ワンウェイクラッチ 62 トルクリミッタ 70 ツールバー 71 平行リンク 81 軸受 82 操向コラム 85 筒型中空部 87 防振ゴム 90 HST式変速装置 100 ステップパイプフレーム 101 ステップフレーム 102 アングル 103 ステップ上板 111 電磁クラッチ 112 操作ボックス 113 作業機位置検出センサ 120 油圧シリンダ 121 ピストンロッド 130 エアクリーナ 131 オイルエレメント
フロントページの続き (72)発明者 中村 正美 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 Fターム(参考) 2B304 KA08 LA02 LA04 LB04 MA02 PA01 PA15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンク機構及び昇降シリンダを介して車
    体前部に作業機を取付けると共に、運転席、操向ハンド
    ル、エンジン、及びミッションケースを車体後部に取付
    ける管理作業車において、PTOレバー、アクセルレバ
    ー、HST主変速レバー及び作業機昇降レバー等の操作
    レバーを機体幅方向の中心より右側に配置したことを特
    徴とする管理作業車。
  2. 【請求項2】 操向ハンドルにノブが設けられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の管理作業車。
  3. 【請求項3】 前記操向ハンドルのノブは直進時におい
    て、機体幅方向の中心より左側に設けられていることを
    特徴とする請求項2に記載の管理作業車。
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