JP3579956B2 - コンバイン等の操向旋回装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンバイン等の操向旋回装置に関し、ブレーキ旋回・緩旋回・スピン旋回の各旋回モードを適時切り替えて作業時の旋回を行うもの等に利用できる。
【0002】
【従来の技術】
圃場端部の枕地等において操向旋回を行うときに、標準的なブレーキ旋回モードと、緩やかに大回りする緩旋回モードと、その場旋回するスピン旋回モードとを、圃場等の条件に合わせて適時切り替え走行するもの等については、既に周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような、各旋回モードを駆動する伝動機構を内装した走行用ミッションケースにおいて、入力軸から操向軸に伝動し、この操向軸に配置した操向クラッチの切りと操向ブレーキの制動により旋回するブレーキ旋回モードのギヤ伝動経路と、更に、操向軸から旋回軸に伝動し、この旋回軸に配置した緩旋回及びスピン旋回の各ギヤを、旋回クラッチにより駆動して旋回する緩旋回モード又はスピン旋回モードによるギヤ伝動経路とが、各々終段のホイル軸のギヤへ同時に伝動されるため、緩旋回又はスピン旋回時に、ブレーキ旋回モードの伝動経路が制動されると、緩旋回モード又はスピン旋回モードの伝動経路がロックされることとなり、破損等による不具合が発生する。
【0004】
この発明は、このような不具合を防止すべく、操向ブレーキのブレーキ出力タイミングを旋回クラッチの出力タイミングよりも前に完了させるようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、左右の操向クラッチ1,1及び左右の操向ブレーキ2,2を配置する操向軸3側から、旋回モードを切り替える左右の旋回クラッチ4,4を有する旋回軸5を経て、左右のホイル軸7,7側へギヤ連動して、操向側のクロ−ラ6を操向ブレーキ2を効かせて旋回するブレーキ旋回モードAと、操向側のクロ−ラ6を外側のクロ−ラ6よりも減速駆動して旋回する緩旋回モードBと、操向側のクロ−ラ6を外側のクロ−ラ6に対して逆回転駆動して旋回するスピン旋回モードCとに切り替えて旋回可能に構成すると共にブレ−キ旋回モ−ドAに切り替えて操向を行うときには、操向側の操向クラッチ1を切ると共に操向ブレ−キ2によって制動してブレ−キ旋回を行わせ、緩旋回モ−ドB又はスピン旋回モ−ドCに切り替えて旋回を行うときには、操向側の操向クラッチ1を切りの状態に保持したまま操向ブレ−キ2のブレ−キ圧を解除させ、このブレ−キ圧の解除から所定時間遅らせて旋回クラッチ4を入りにして緩旋回又はスピン旋回を行わせるように構成すると共に、刈取作業時に自動方向スイッチ77をONして方向センサ23の検出による進行方向の自動方向制御を行わせるにあたり、旋回モ−ドが緩旋回モ−ドB又はスピン旋回モ−ドCに切り替えられている状態では、前記方向センサ23からの信号が入力されると操向側の操向クラッチ1を切りのみの状態として旋回クラッチ4の入りを牽制するように構成し、ミッションケ−ス24の上端部に刈取装置17を懸架する刈取懸架部18を取り付けると共に該刈取懸架部18内に前記旋回クラッチ4作動用の旋回クラッチ電磁弁55を配置し、前記ミッションケ−ス24の前面下側にミッションオイルを取り出す油取り出し口69を設け、該油取り出し口69に接続した送油ホ−ス70をミッションケ−ス24の前面に沿わせて上方に向けて配管して、ミッションケ−ス24の圧油を前記旋回クラッチ電磁弁55に供給するように構成したことを特徴とするコンバイン等の操向旋回装置の構成とする。
【0006】
上記の構成によれば、コンバイン作業において、圃場端部の枕地等で操向旋回を行うとき、走行用ミッションケースに内装された伝動機構により、入力軸から操向軸3へ伝動し、この操向軸3の操向クラッチ1の切りと、これに続く操向ブレーキ2のブレーキ出力とによって旋回するブレーキ旋回モードAと、更に、操向軸3から旋回軸5へ伝動し、該操向クラッチ1の切りと、旋回軸5の緩旋回用ギヤを旋回クラッチ4により駆動させて旋回する緩旋回モードBと、該操向クラッチ1の切りと、旋回軸5のスピン旋回用ギヤを旋回クラッチ4により駆動させて旋回するスピン旋回モードCとにより、各々圃場等の条件に応じて適時旋回モードを切り替えて操向旋回を行う。これらの操向旋回時に、該操向クラッチ1のギヤ側からホイル軸7側へギヤ連動する操向クラッチ1側からの伝動経路と、緩旋回又はスピン旋回用のギヤ側からホイル軸7側へギヤ連動する旋回ギヤ側からの伝動経路とが、ホイル軸7側へ重複してギヤ連動されているため、緩旋回又はスピン旋回時に該操向ブレーキ2のブレーキ出力により該伝動経路がロックされないよう、操向側の操向クラッチ1を切りの状態に保持したまま操向ブレ−キ2のブレ−キ圧を解除させ、このブレ−キ圧の解除から所定時間遅らせて旋回クラッチ4を入りにして緩旋回又はスピン旋回を行わせるよう設定制御する。
【0007】
【発明の効果】
この発明によると、緩旋回モードB又はスピン旋回モードCに切り替えて操向旋回を行うとき、操向側の操向クラッチ1を切りの状態に保持したまま操向ブレ−キ2のブレ−キ圧を解除させ、このブレ−キ圧の解除から所定時間遅らせて旋回クラッチ4を入りにして緩旋回又はスピン旋回を行わせるよう設定制御することによって、緩旋回又はスピン旋回時における伝動経路が、操向ブレーキ2の制動によりロックされることがないので、的確なタイミングの保持により円滑な操向旋回を行いうると共に、破損等による不具合の発生を防止することができる。
【0008】
また、方向センサ23の検出による自動方向制御を行うときは、この方向センサ23からの信号により、操向側の操向クラッチ1が切りになったとき、引き続いて作用する旋回 クラッチAの入りを牽制することによって、自動方向制御時に不必要な緩旋回やスピン旋回によって混乱を生じることがなく、円滑な自動方向制御を行うことができる。
【0009】
また、刈取懸架部18内に必要な電磁弁を集中配置することによって、油圧配管のコンパクト化並びにメンテナンス性の向上を図ることができる。
【0010】
また、ミッションケ−ス24前面下側にミッションオイルを取り出す油取り出し口69を設け、この油取り出し口69に接続した送油ホ−ス70を、該ミッションケ−ス24の前面に沿わせて上方に向けて配管することにより、作業時に該送油ホ−ス70の配管が邪魔になって発生する泥溜りや藁屑溜り等を回避できると共に、湿田時の泥押しによる油圧配管への影響を少なくすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
コンバインの車台8の下部側に土壌面を走行する左右一対のクロ−ラ6を有する走行装置9を配設し、該車台8上にフィ−ドチェン10に挟持して供給される穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を選別回収して一時貯留する穀粒タンク11を備えた脱穀装置12を載設する。この脱穀装置12の前方側に前端位置から立毛穀稈を分草する分草体13と、分草された穀稈を引き起こす引起部14と、引き起こされた穀稈を刈り取る刈刃部15と、この刈り取られた穀稈を後方側へ搬送して該フィ−ドチェン10へ受渡しする穀稈搬送部16とを有する刈取装置17を、該車台8の前端部へ刈取懸架部18によって上下回動自在に懸架支持すると共に、土壌面に対して昇降自在に設ける。該刈取装置17の一側に、コンバインの操作制御を行う操作装置20と、この操作のための操作席21とを設け、この操作席21の下方にエンジン19を搭載し、これらの後方側に該穀粒タンク11を配置すると共に、該走行装置9,脱穀装置12,刈取装置17,操作装置20,エンジン19等によってコンバインの車体22を構成する。
【0013】
該刈取装置17の左端側分草体13の後方に、走行時に左右側の立毛穀稈の条列に対する接当検出によって、車体22の進行方向の操向を行う左右に突起杆を有した方向センサ23を装着して構成する。
【0014】
該車台8の前端側に走行用ミッションケース24を装架し、このミッションケース24にギヤ伝動機構を内装して設ける。このギヤ伝動機構は、図2,3,4に示す如く、第1軸としての入力軸25に軸回転する二連の変速ギヤ26に、シフタステー27によって左右摺動可能に軸承する変速シフタ28を嵌挿するシフタ溝26aを設け、この変速シフタ28の作用によって、該変速ギヤ26と、第2軸としてのカウンタ軸29に軸止する高速ギヤ30と低速ギヤ31とを、各々切り替え噛み合い連動させ、該カウンタ軸29に横並びに軸止した変速伝動ギヤ32と、第3軸としての操向軸3に軸止する二連の操向センタギヤ33とを、カウンタ軸29による高速側と低速側との変速動力を伝達させるべく噛み合い連動させる。
【0015】
該操向センタギヤ33の両側面に噛み合い用のクラッチ爪33bを各々設け、この左右のクラッチ爪33bに近接させて、ギヤ部1aの側面に該クラッチ爪33bと噛み合い接続するクラッチ爪1bを有した、左右の操向クラッチ1を各々遊転軸承すると共に、この左右の操向クラッチ1には、各々クラッチ爪1bの反対側の延長部分に左右の操向ブレーキ2を係合して設けると共に、この延長部分に操向クラッチ1のリターン用ばね50を内装し、該ギヤ部1aと延長部分との間に、各々操向クラッチ1を左右に摺動させる左右の操向シフタ34を嵌挿するシフタ溝1cを設け、この左右の操向シフタ34をシフタ軸34aの回動により作用させ、該両クラッチ爪33bと1bとを噛み合いさせて、操向クラッチ1が入りとなる側と、逆に、該両クラッチ爪33bと1bとを切り離して、操向クラッチ1が切りとなり、同時に操向ブレーキ2が制動される側とに作用させる構成としている。
【0016】
該二連の操向センタギヤ33の片方の小径ギヤ33aと、第6軸としての旋回軸5に遊転軸承した緩旋回ギヤ35、及び第4軸としての減速軸36に遊転軸承した二連のスピン中間ギヤ37の一方の小径ギヤ37aとを各々噛み合い連動させると共に、このスピン中間ギヤ37の他方の大径ギア37bと、該旋回軸5に遊転軸承したスピン旋回ギヤ38とを噛み合い連動させ、該緩旋回ギヤ35とスピン旋回ギヤ38との間に、両側面にクラッチ爪39aを設けた切替クラッチ39を配置し、この切替クラッチ39に、該クラッチ39を左右に摺動させる切替シフタ40を嵌挿するシフタ溝39bを設け、この切替シフタ40の作用により該両クラッチ爪39aと、該両旋回ギヤ35及び38の各側面に設けたクラッチ爪35a及び38aとの何れか一方とを、各別に噛み合い接続させる構成としている。
【0017】
前記左右の操向クラッチ1の各ギヤ部1aと、該減速軸36に遊転軸承する左右の二連の操向伝動ギヤ41とを各々噛み合い連動させると共に、前記旋回軸5に左右の旋回伝動ギヤ42を各々遊転軸承し、この旋回伝動ギヤ42を軸回転させる左右の旋回クラッチ4を各々軸止させ、該左右の旋回伝動ギヤ42と、第7軸としての旋回中間軸43に各々遊転軸承した左右の二連の旋回中間ギヤ44とを各々噛み合い連動させ、この左右の旋回中間ギヤ44の片方の小径ギヤ44aと、該左右の操向伝動ギヤ41とを各々噛み合い連動させる構成としている。
【0018】
該左右の二連の操向伝動ギヤ41の片方の小径ギヤ41aと、第5軸としての左右のホイル軸7の一端部に軸止した、左右のホイルギヤ45とを各々噛み合い連動させ、該左右のホイル軸7の他端部に、前記左右のクローラ6を駆動させる左右の駆動輪46を各々軸止して構成する。
【0019】
車速を検出する車速センサ47を、前記ミッションケース24の伝動経路に係合して設けると共に、ブレーキ旋回モードA・緩旋回モードB・スピン旋回モードCの各旋回モードを、切り替える切替クラッチ39を作用させる旋回切替レバー48と、このレバー48が、各々緩旋回モードB又はスピン旋回モードCの位置のときに係合してON・OFFさせる切替スイッチ49(図5参照)と、車体22の進行方向の左右操向を行うパワステレバー51と、このレバー51に係合してその操作角度を検出するポジションセンサ52とを、各々前記操作装置20の一側に配置して構成する。
【0020】
CPUを主体として各自動回路の演算制御を行うコントローラ53を該操作装置20の近傍に設けると共に、図6に示す如く、このコントローラ53の入力側に、前記方向センサ23,車速センサ47,切替スイッチ49,ポジションセンサ52等を各々接続すると共に、出力側に、左右の操向クラッチ1と操向ブレーキ2用の操向シフタ34を作用させる操向クラッチ電磁弁54,左右の旋回クラッチ4を作動させる旋回クラッチ電磁弁55,左右の操向クラッチ1の切りに伴う操向ブレーキ2のブレーキ出力を切り替え制御する圧抜き電磁弁56等を各々接続して構成する。
【0021】
該左右の操向クラッチ1を入り切りさせる操向油圧回路Sと、左右の旋回クラッチ4を入り切りさせる旋回油圧回路Tとを各々別系統の回路構成とし、該操向油圧回路Sは、図7に示す如く、油圧無段変速装置57及び前記刈取装置17その他の油圧系統を作用させる同一の油タンク58から、油圧ポンプ59により供給される圧油を該操向クラッチ電磁弁54を経由して、左右の操向クラッチ1と操向ブレーキ2を作用させる左右の操向シリンダ60の一方側に、送油又は返油可能に切り替え接続させると共に、この左右の操向シリンダ60の他方側から、該圧抜き電磁弁56と可変絞り弁61及び固定絞り62とを介して該油タンク58に返油するよう接続させ、この接続により、ブレーキ旋回モードAでは、パワステレバー51の操作によるポジションセンサ52の検出値に比例して、可変絞り弁61により操向クラッチ1の切りから操向ブレーキ2の制動までの作用を行わせ、緩旋回モードB又はスピン旋回モードCでは、前記旋回切替レバー48の切り替え操作に伴う切替スイッチ49のONと、パワステレバー51の操作によるポジションセンサ52の検出値とにより圧抜き電磁弁56を切り替え、固定絞り62により操向クラッチ1を切りのみで保持し、操向ブレーキ2の制動は行わせない構成とする。
【0022】
該旋回油圧回路Tは、図8に示す如く、前記ミッションケース24から油圧ポンプ63により供給される圧油を、該旋回クラッチ電磁弁55を経由して各々左右の旋回クラッチ4を作用させる左右の旋回シリンダ64に、送油又は返油可能に切り替え接続して構成させる。
【0023】
走行用ミッションケース24におけるギヤ伝動は、入力軸25へ動力が伝達され、この入力軸25の二連の変速ギヤ26を左右摺動させて、カウンタ軸29に軸回転する高速ギヤ30へ連動したときは高速に、低速ギヤ31へ連動させたときは低速に変速させ、この変速された動力を、同じくカウンタ軸29に軸回転する変速伝動ギヤ32によって、操向軸3に軸回転する操向センタギヤ33へ連動させる。
【0024】
旋回切替レバー48をブレーキ旋回モードAに切り替え、パワステレバー51を左(右)へ傾斜操作したときは、ポジションセンサ52の検出値により、操向クラッチ電磁弁54と圧抜き電磁弁56と可変絞り弁61とによって、左(右)の操向シリンダ60を作動させ、左(右)の操向シフタ34の作用により、操向センタギヤ33のクラッチ爪33bと、左(右)の操向クラッチ1のクラッチ爪1bとが切りとなって、操向軸3に軸回転している操向クラッチ1を遊転させると同時に、左(右)の操向ブレーキ2により制動させる。この制動により、該操向クラッチ1のギヤ部1aと連動する減速軸36に遊転させた、二連の左(右)の操向伝動ギヤ41の回転を停止させると共に、該操向センタギヤ33により伝動を継続している、右(左)の操向クラッチ1から右(左)の操向伝動ギヤ41へ、更に、この操向伝動ギヤ41の片方の小径ギヤ41aから、右(左)のホイルギヤ45を経て右(左)の駆動輪46へ連動させる。この右(左)の駆動輪46による右(左)のクロ−ラ6の駆動と、前記左(右)の操向クラッチ1の制動により、ブレーキング状態の左(右)のクロ−ラ6とによって、左(右)側へのブレーキ旋回を行わせる。
【0025】
該旋回切替レバー48を緩旋回モードBに切り替え、操向センタギヤ33の片方の小径ギヤ33aから連動された、旋回軸5に遊転する緩旋回ギヤ35のクラッチ爪35aと、軸回転する切替クラッチ39のクラッチ爪39aとを、切替シフタ40による噛み合い接続により、緩旋回ギヤ35を軸回転させると共に、切替スイッチ49をONさせた状態において、パワステレバー51を左(右)へ傾斜操作したときは、該ポジションセンサ52の検出値によって切り替わった圧抜き電磁弁56を介して、操向クラッチ電磁弁54と固定絞り62とによって、左(右)の操向シリンダ60を介して、左(右)の操向シフタ34の作用させ、操向センタギヤ33のクラッチ爪33bと、左(右)の操向クラッチ1のクラッチ爪1bとが切りとなり、操向軸3に軸回転している操向クラッチ1を遊転させると共に、この操向クラッチ1の切りを保持させた状態のまま、操向ブレーキ2のブレーキ圧を減圧解除させ、この操向ブレーキ2の解除からコントローラ53に設定されている所定の△t時間(図9参照)遅らせて、旋回クラッチ電磁弁55による左(右)の旋回クラッチ4の入りによって、緩旋回ギヤ35から、軸遊転する左(右)の旋回伝動ギヤ42を軸回転させ、この旋回伝動ギヤ42から、旋回中間軸43に遊転する左(右)の二連の旋回中間ギヤ44を介して、前記の操向クラッチ1の切りにより軸遊転する左(右)の二連の操向伝動ギヤ41へ連動し、この操向伝動ギヤ41の小径ギヤ41aから左(右)のホイルギヤ45を経て、左(右)の駆動輪46を駆動して左(右)のクロ−ラ6を、右(左)のクロ−ラ6に対して緩駆動させることによって、左(右)側への緩旋回を行わせる。
【0026】
該旋回切替レバー48をスピン旋回モードCに切り替え、操向センタギヤ33の片方の小径ギヤ33aから、減速軸36に遊転する二連のスピン中間ギヤ37の小径ギヤ37aに連動すると共に、その大径ギヤ37bから反転させて、旋回軸5に遊転するスピン旋回ギヤ38へ連動させ、この反転によって、緩旋回ギヤ35に対して逆回転するスピン旋回ギヤ38のクラッチ爪38aと、軸回転する切替クラッチ39のクラッチ爪39aとを、切替シフタ40による噛み合い接続により、スピン旋回ギヤ38を軸回転させると共に、該切替スイッチ49をONさせた状態において、パワステレバー51を左(右)へ傾斜操作したときは、該ポジションセンサ52の検出値により切り替わった圧抜き電磁弁56を介して、操向クラッチ電磁弁54と固定絞り62とによって、左(右)の操向シリンダ60を介して、左(右)の操向シフタ34の作用させ、操向センタギヤ33のクラッチ爪33bと、左(右)の操向クラッチ1のクラッチ爪1bとが切りとなり、操向軸3に軸回転している操向クラッチ1を遊転させると共に、この操向クラッチ1の切りを保持させた状態のまま、操向ブレーキ2のブレーキ圧を減圧解除させ、この操向ブレーキ2の解除から該コントローラ53に設定されている所定の△t時間(図9参照)遅らせて、旋回クラッチ電磁弁55による左(右)の旋回クラッチ4の入りによって、スピン旋回ギヤ38から、軸遊転する左(右)の旋回伝動ギヤ42を軸回転させ、この旋回伝動ギヤ42から、旋回中間軸43に遊転する左(右)の二連の旋回中間ギヤ44を介して、前記の操向クラッチ1の切りにより軸遊転する左(右)の二連の操向伝動ギヤ41へ連動し、この操向伝動ギヤ41の小径ギヤ41aから左(右)のホイルギヤ45を経て、左(右)の駆動輪46を駆動して、左(右)のクロ−ラ6を、右(左)のクロ−ラ6に対して逆回転駆動させることにより、左(右)側へのスピン旋回を行わせる。
【0027】
このように、旋回モードを該旋回切替レバー48により、緩旋回モードB又はスピン旋回モードCに切り替えて操向旋回を行うときに、該切替スイッチ49のONと、パワステレバー51の傾斜操作によって切り替わった圧抜き電磁弁56によって、操向クラッチ1を切りの状態で保持したまま、操向ブレーキ2のみブレーキ圧を減圧解除させ、このブレーキ圧の解除から所定のΔt時間遅らせて、旋回クラッチ4の入りによって緩旋回又はスピン旋回を行わせることにより、緩旋回ギヤ35又はスピン旋回ギヤ38から、操向伝動ギヤ41への伝動経路の作用時に操向ブレーキ2が制動することがないので、この伝動経路がロックされることがなく、的確なタイミングの保持により円滑な操向旋回を行いうると共に、破損等による不具合の発生を防止することができる。
【0028】
また、刈取作業時に、自動方向スイッチ77をONして、前記方向センサ23の検出による進行方向の自動方向制御を行わせるときに、旋回モードが緩旋回モードB又はスピン旋回モードCに切り替えられているときは、該方向センサ23からの入力信号と、該パワステレバー51操作によるポジションセンサ52からの入力信号とを各々別系統に分離させて、方向センサ23からの信号が入力されたときは、該操向クラッチ電磁弁54により操向クラッチ1を切りのみの状態とし、通常、この操向クラッチ1の切りに続いて作用するよう設定されている、該旋回クラッチ4の入りを牽制して、旋回が実行されないようにする。
【0029】
このように、方向センサ23の検出による自動方向制御を行うときは、この方向センサ23からの信号により、操向クラッチ1が切りとなったとき、引き続いて作用する旋回クラッチ4の入りを牽制することによって、自動方向制御時に不必要なこれらの旋回によって混乱を生じることなく、旋回モードがブレーキ旋回モードAと同様の状態となり円滑な自動方向制御を行いうるものである。なお、旋回モードをブレーキ旋回モードAに切り替えたときは、通常の作用を行わせるようにし、操向ブレーキ2のブレーキ圧を出力させるようにしてもよい。
【0030】
また、図10,11に示す如く、前記車台8のステー8aに固定された走行用ミッションケース24の上端部に、車台8上に搭載されたエンジン19の前側に近接して、刈取装置17を懸架する刈取懸架部18を取り付ける。この刈取懸架部18は、その上端部に刈取装置17の後フレーム65の支軸65aを、回動自在に支承する左右の軸受部18aをU字状に適宜間隔開いて配置すると共に、その下端部を該ミッションケース24上に複数箇の懸架取付ボルト66により締結する。前記旋回クラッチ4を作用させる旋回クラッチ電磁弁55を取り付ける取付ベース67を上・下に分割して設け、側面視凸状の下部取付ベース67aを該懸架取付ボルト66を共用して刈取懸架部18と共に締結し、この下部取付ベース67aの突状部上に該ベース67a全面を覆うよう、平板上に該電磁弁55を取り付けた上部取付ベース67bを、前側寄りにオーバーハングさせてベース取付ボルト68により締結して構成する。
【0031】
このように、該取付ベース67を分割して、該ミッションケース24の上端部の狭いスペースに取り付けた下部取付ベース67aの凸状部上に、該ベース67aの全面を覆うように上部取付ベース67bを取り付けることにより、上部取付ベース67bを広くとることができるので、該電磁弁55の取り付けが容易となり、この取り付け位置を前側寄りとしてエンジン19との隙間αを広げることができると共に、下部取付ベース67aは刈取懸架部18と同時締結が可能であり構成がシンプル化できる。なお、刈取懸架部18内に必要な電磁弁を全て集中配置することが可能であり、油圧配管のコンパクト化並びにメンテナンス性の向上を図ることができる。
【0032】
また、前記ミッションケース24から油圧ポンプ63により旋回クラッチ電磁弁55に供給される圧油は、図10,12に示す如く、ミッションケース24の前面右下側にミッションオイルを取り出す油取り出し口69を設け、この油取り出し口69に接続した送油ホース70を、該ケース24の前面に近接して沿わせ上方に向け配管構成することにより、作業時に該送油ホース70の配管が邪魔になって発生する泥溜りや藁屑溜り等を回避できると共に、湿田時の泥押しによる配管への影響が少なく配管の固定を省略することができる。
【0033】
また、図13に示す如く、前記エンジン19を格納するエンジンルーム71内の後部側に、前記の如くミッションオイルを送油する送油ホース79と、その入口側を接続するオイルフィルタ72を、フィルタステー73によって取り付け、このオイルフィルタ72の出口側から、エンジン19側部のスペースに取り付けられた該油圧ポンプ63に接続し、オイルフィルタ72によって濾過されたオイルを油圧ポンプ63に供給するよう構成する。75は前記操作装置20の操作フレーム、76はエンジンカバーを示す。このように、オイルフィルタ72を比較的藁屑が少ないエンジンルーム71内に取り付けることにより、藁屑等の堆積も少なく、メンテナンスも容易に行うことができると共に、オイルフィルタ72から油圧ポンプ63への配管をコンパクトに構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体を示す側面図。
【図2】走行用ミッションケ−スのギヤ伝動機構を示す正断面展開図。
【図3】走行用ミッションケ−スのギヤ伝動機構を示す正面配列線図。
【図4】走行用ミッションケースのギヤ伝動機構を示す側面配列線図。
【図5】旋回切替レバーの作用状態を示す側面図。
【図6】操向旋回制御及び方向制御の自動回路を示すブロック図。
【図7】ブレーキ旋回の油圧回路を示すブロック図。
【図8】緩旋回及びスピン旋回の油圧回路を示すブロック図。
【図9】操向ブレーキと旋回クラッチの作用タイミングを示す線図。
【図10】油圧電磁弁と送油ホースの取り付け状態を示す側面図。
【図11】油圧電磁弁の取り付け状態を示す正面図。
【図12】送油ホースの取り付け状態を示す正面図。
【図13】(A)オイルフィルタの取り付け状態を示す側面図。
(B)オイルフィルタの取り付け状態を示す背面図。
【符号の説明】
1 操向クラッチ
2 操向ブレーキ
3 操向軸
4 旋回クラッチ
5 旋回軸
6 クロ−ラ
7 ホイル軸
17 刈取装置
18 刈取懸架部
23 方向センサ
24 ミッションケ−ス
55 旋回クラッチ電磁弁
69 油取り出し口
70 送油ホ−ス
77 自動方向スイッチ

Claims (1)

  1. 左右の操向クラッチ1,1及び左右の操向ブレーキ2,2を配置する操向軸3側から、旋回モードを切り替える左右の旋回クラッチ4,4を有する旋回軸5を経て、左右のホイル軸7,7側へギヤ連動して、操向側のクロ−ラ6を操向ブレーキ2を効かせて旋回するブレーキ旋回モードAと、操向側のクロ−ラ6を外側のクロ−ラ6よりも減速駆動して旋回する緩旋回モードBと、操向側のクロ−ラ6を外側のクロ−ラ6に対して逆回転駆動して旋回するスピン旋回モードCとに切り替えて旋回可能に構成すると共にブレ−キ旋回モ−ドAに切り替えて操向を行うときには、操向側の操向クラッチ1を切ると共に操向ブレ−キ2によって制動してブレ−キ旋回を行わせ、緩旋回モ−ドB又はスピン旋回モ−ドCに切り替えて旋回を行うときには、操向側の操向クラッチ1を切りの状態に保持したまま操向ブレ−キ2のブレ−キ圧を解除させ、このブレ−キ圧の解除から所定時間遅らせて旋回クラッチ4を入りにして緩旋回又はスピン旋回を行わせるように構成すると共に、刈取作業時に自動方向スイッチ77をONして方向センサ23の検出による進行方向の自動方向制御を行わせるにあたり、旋回モ−ドが緩旋回モ−ドB又はスピン旋回モ−ドCに切り替えられている状態では、前記方向センサ23からの信号が入力されると操向側の操向クラッチ1を切りのみの状態として旋回クラッチ4の入りを牽制するように構成し、ミッションケ−ス24の上端部に刈取装置17を懸架する刈取懸架部18を取り付けると共に該刈取懸架部18内に前記旋回クラッチ4作動用の旋回クラッチ電磁弁55を配置し、前記ミッションケ−ス24の前面下側にミッションオイルを取り出す油取り出し口69を設け、該油取り出し口69に接続した送油ホ−ス70をミッションケ−ス24の前面に沿わせて上方に向けて配管して、ミッションケ−ス24の圧油を前記旋回クラッチ電磁弁55に供給するように構成したことを特徴とするコンバイン等の操向旋回装置。
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