JPH06211156A - コンバインの操向ブレーキ制御装置 - Google Patents

コンバインの操向ブレーキ制御装置

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JPH06211156A
JPH06211156A JP565393A JP565393A JPH06211156A JP H06211156 A JPH06211156 A JP H06211156A JP 565393 A JP565393 A JP 565393A JP 565393 A JP565393 A JP 565393A JP H06211156 A JPH06211156 A JP H06211156A
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Yasushi Fujita
靖 藤田
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コンバインのクローラ8の接地長さを、操向旋
回性を容易にするために短くしたとき、操向ブレーキ3
0の効き過ぎを防止する。 【構成】車高の昇降によりクローラ8の接地長さを短長
に変更制御できる車高制御装置を有したコンバインにお
いて、該車高上昇位置では、パワステレバーの操作角θ
に対する操向ブレーキ30のブレーキ圧V1の変化を、
車高低位での同ブレーキ圧V2の変化よりも緩くなるよ
うに設定制御することを特徴とする操向ブレーキ制御装
置の構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンバインの操向ブ
レーキ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】コン
バインのクローラ走行形態では、湿田時での走行姿勢を
良くするため、車高を高くして旋回するとき、クローラ
の接地長さを短くすると、旋回制が良くなるが、旋回抵
抗が減って、操向ブレーキのロックが早く行われて急激
な旋回が行われることがある。この発明は、このような
欠陥を解消するものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、車高の昇降
によりクローラ8の接地長さを短長に変更制御できる車
高制御装置を有したコンバインにおいて、該車高上昇位
置では、パワステレバーの操作角θに対する操向ブレー
キ30のブレーキ圧V1の変化を、車高低位での同ブレ
ーキ圧V2の変化よりも緩くなるように設定制御するこ
とを特徴とする操向ブレーキ制御装置の構成とする。
【0004】
【作用、及び発明の効果】乾田におけるコンバイン作業
において、車高を低くした姿勢で走行するときは、操向
旋回時の操向ブレーキ30のブレーキ圧力V1は、比較
的高圧のもとに維持されているから、クローラ8の接地
長さが長くても操向性を十分に保持する。又、湿田等に
おいて、車高を高くするときは、操向旋回時の操向ブレ
ーキ30のブレーキ圧力V2は、前記ブレーキ圧力V1
よりも低いために、クローラ8の接地長さの短くなるこ
とによって旋回性が良くなると同時に、これに伴う操向
ブレーキ8のロック現象は発生しがたく、安定した操向
旋回を行わせることができる。
【0005】
【実施例】シンクロ伝動ケース部7は、走行伝動ケース
部3の上部に位置して、一体成形されたもので、左右割
型の伝動ケース形態であり、これら両ケース部7,3の
中間部で一側面に油圧無段変速装置HSTの外ケースを
取り付けている。又、左右一対のクローラ走行装置8を
駆動するスプロケット9のスプロケット軸10が、この
伝動ケースの下端部で左右両側方に設けられている。
【0006】走行伝動ケース部3には、該油圧無段変速
装置HSTの入力側HST入力軸11に連結する入力軸
12と、出力側のHST出力軸13に連結する出力軸1
4とを有して、入力軸12をエンジン側から連動し、油
圧無段変速装置HSTの変速操作で出力軸14を、中立
位置の停止状態から正回転側高速位置と、逆回転側高速
位置とにわたって、無段階に変速伝動しうる。
【0007】更にこの走行伝動ケース部3には、中間軸
15、刈取装置へ伝動する刈取出力軸4及びこれと同軸
上の副変速軸20、走行クラッチ16、スピンターン軸
17、操向ブレーキ軸18、及び、左右走行軸19など
を軸装し、これらの間をギヤ伝動及びクラッチ伝動す
る。該副変速軸20上には、副変速クラッチ21及び高
速、低速の副変速ギヤがあって、前記出力軸14からの
ギヤ伝動を高速と低速とに副変速伝動しうる。この副変
速軸20は操向クラッチ軸16のセンターギヤ22と噛
合する。又、刈取出力軸4は、該中間軸15回りに回転
自在の中間ギヤ23と噛合し、前記シンクロ伝動ケース
部7側の伝動機構部から伝動され、外側軸端のプーリ2
4によって刈刃装置、穀稈引越装置、掻込装置、搬送装
置等を有して刈取穀稈を脱穀装置へ搬送しながら、脱穀
させる刈取装置を伝動する。又、このプーリ24からは
脱穀装置の一部である穀稈搬送用のフィードチエンをも
連動する。
【0008】操向クラッチ軸16上には、油圧力で入り
切り操作される左右一対の多板形態の操向クラッチ2が
設けられ、この操向クラッチ2を介して前記センターギ
ヤ16の左右両側の操向クラッチギヤ25を伝動するこ
とができる。62はクラッチシリンダである。スピンタ
ーン軸17は、前記センターギヤ22と常時噛合回転さ
れ、左右両側部には、油圧力で入り切りされるスピンタ
ーンクラッチ26、及びこれによって伝動されるスピン
ターンギヤ27を有し、該センターギヤ22からこのス
ピンターン軸17を経てスピンターンギヤ27への伝動
を入り切りすることができる。63はスピンシリンダで
ある。
【0009】操向ブレーキ軸18には、該左右の各スピ
ンターンギヤ27と噛合するブレーキギヤ28と、この
ブレーキギヤ28と走行伝動ケース部3に対して一体の
ブレーキケース29との間で、油圧力によって摩擦制動
する多板形態の操向ブレーキ30を設け、このブレーキ
ギヤ28には、各対向する側の走行軸19上のホイルギ
ヤ31を噛合させて、左右各クローラ走行装置8の回転
を各別に制動することができる。64はブレーキシリン
ダである。
【0010】又、この操向ブレーキ軸18上の各ブレー
キギヤ28は、前記操向クラッチ軸16上の操向クラッ
チギヤ25とも常時噛合していて、この操向クラッチ2
側からも直接に逆回転伝動されるようになっている。従
って、通常の走行時は、スピンターンクラッチ26を切
りにしておくことによって、この操向クラッチギヤ2
5、及びブレーキギヤ28等を経て、ホイルギヤ31を
前進回転することができる。しかしながら、急な操向旋
回を行うときは、操向側の操向クラッチ2を切りにし
て、更にこれと同じ側のスピンターンクラッチ30を入
りにすることによって、操向側のクローラ走行装置8を
後進回転させる。このような操作タイミングは、マイク
ロコンピュータを有するコントローラにおけるプログラ
ム制御によって行わせる。なお、これら操向のための油
圧回路58には、油圧ポンプP1、タンクポートT、リ
リーフバルブ65等を有する。
【0011】シンクロ伝動ケース部7には、シンクロ変
速軸32、中間軸33、定速クラッチ軸34、及び中間
軸35等を有し、このシンクロ変速軸32には、油圧力
による倒伏モード切替シリンダ59の作動によって低速
伝動側の低速シンクロクラッチ36と高速伝動側の高速
シンクロクラッチ37とを交互に入り切りしうる。又、
定速クラッチ軸34には、該シンクロクラッチ36,3
7側からの伝動をこの定速クラッチ軸34へ伝動しうる
シンクロクラッチ38と定速伝動用の定速クラッチ39
とを有して、油圧力による定回転切替シリンダ60の作
動によって切替伝動することができる。61はこれら倒
伏モード切替シリンダ59と定回転切替シリンダ60と
の間を切替える切替制御弁である。
【0012】前記出力軸14とシンクロ変速軸32との
間はベルト40伝動し、前記中間軸35からシンクロ変
速ギヤ23へ伝動して刈取出力軸4を伝動し、又、定速
伝動装置6は、入力軸12から定速クラッチ軸34の定
速クラッチギヤ41へギヤ伝動している。従って、刈取
出力軸4への連動形態は、これら各クラッチ36,3
7,38,39の入り切り制御によって、図9のような
穀稈の倒伏していないときの標準モードLと、穀稈の倒
伏している倒伏モードHとに分けて刈取伝動することが
できる。標準モードでは、シンクロクラッチ38を入り
とし、低速シンクロクラッチ36を入りとする。従っ
て、定速クラッチ39、及び高速シンクロクラッチ37
は切りになっている。このモードL状態では、油圧無段
変速装置HSTを順次増速すると、この出力軸14から
該低速シンクロクラッチ36、及びシンクロクラッチ3
8等を経て、刈取出力軸4は比較的緩い勾配で増速され
る。
【0013】又、倒伏モードHでは、上記の状態に対し
て、高速シンクロクラッチ37を入りにする。従って低
速シンクロクラッチ36は切りとなる。このときの刈取
出力軸4の状態は、急勾配で回転伝動が上昇されて倒伏
している穀稈の引越しや掻込み等を速やかに行わせる。
この刈取速が一定速まで上昇すると、シンクロクラッチ
38から定速クラッチ39へ切り替わり、出力軸14か
ら該高速シンクロクラッチ36を経る伝動は、このシン
クロクラッチ38の切りによって止まると共に、入力軸
12から定速クラッチ39を経て刈取出力軸4が伝動回
転されて、油圧無段変速装置HSTを経ないために、走
行速が増速されても刈取速は一定速を維持する。このと
き、シンクロクラッチ38から定速クラッチ39への切
替タイミングと、切替速度とをコントローラによるプロ
グラム制御を行えば、一定の勾配Dで刈取速を上昇する
ことができる。
【0014】前記走行伝動装置における操向クラッチ
2、操向ブレーキ30、及びスピンターンクラッチ26
等は、パワステレバーの左右回動操作によって、マイコ
ンを有するコントローラCPUから油圧回路58のソレ
ノイドバルブの出力制御等によって作動される。このよ
うに油圧無段変速装置HSTによる変速伝動で、操向ク
ラッチ2を操作して操向乃至旋回を行わせるコンバイン
において、走行停止したときは、各走行伝動ギヤに伝動
荷重が働いたままの状態のときが多く、従って、この走
行停止の状態で副変速ギヤを変速しようとしても変速で
きないことが多い。このため、走行停止時や、排藁装置
における排藁センサが排藁が無くなったことを感知し
て、これによりエンジンが自動停止されるとき等におい
て、該左右の操向クラッチ2を切りに制御する。これに
よって、特別の主クラッチ等の切り操作することなく、
操向クラッチ2を用いての切り制御で、ギヤ変速操作を
容易に行いうる状態にすることができ、構成及び操作等
も簡単化できる。
【0015】このようなパワステレバー等による操向操
作の制御構成は、図1、図2のようにコントローラCP
Uの入力側に、パワステレバーの左右の操作角度を検出
するパワステポジションセンサ42、左右の操向ブレー
キ30におけるブレーキ油圧力を検出するブレーキ圧力
センサ43、左右のスピンターンクラッチ26のクラッ
チ油圧力を検出するスピンターン圧力センサ44、走行
装置への伝動回転数を検出するためにいずれかのギヤの
回転数を検出するミッションギヤ回転センサ45、車速
を検出する車速センサ46、スピンターンを自動的に行
わせるためのスピン自動スイッチ47、左右クローラ8
の中央転輪79をクローラ8に張圧させるクローラ昇降
自動スイッチ48、及び、操縦者がペタル操作で前記左
右の操向ブレーキ30を制動するためのブレーキペタル
スイッチ49等を設ける。
【0016】又、出力側には、左右の操向クラッチ2を
操作するための操向油圧回路における操向クラッチ切替
弁50、左右操向ブレーキ30を操作するためのブレー
キ油圧回路における左右走行ブレーキ減圧弁51、左右
スピンターンクラッチ26を操作するためのスピン油圧
回路における左右のスピン減圧弁52、前記クローラ昇
降自動スイッチ48のONのとき前記パワステレバーの
操作によって出力される左右のクローラ昇降弁53、及
び、ブレーキペタル操作によって左右の操向ブレーキ3
0を制動するためのブレーキ油圧回路を左右に切替える
左右ブレーキ切替弁54等を有する。
【0017】パワステレバーの操作角によって、ニュー
トラル域、ピボットターン域、及びスピンターン域等に
切替制御される(図1)。このときの各左右操向クラッ
チ切替弁50、左右操向ブレーキ減圧弁51、及び左右
スピン減圧弁52等による油圧力の変化は、同図の各グ
ラフのように制御される。この場合に、前記のように、
走行が停止となったときは、車速センサ46の検出によ
って、左右の操向クラッチ切替弁50を同時に切りにす
るように出力制御する。
【0018】左右の操向クラッチ2は、クラッチ操作の
ためのプレッシャシリンダ55と、この内部に嵌合され
たピストン56と、このプレッシャシリンダ55を常時
クラッチ圧接側へ張圧するクラッチばね57等を有し、
操向クラッチ油圧回路からの油圧が、これらプレッシャ
シリンダ55とピストン56との間のシリンダエリアに
送り込まれたとき、プレッシャシリンダ55をクラッチ
ばね57に抗して押圧し、操向クラッチ2を切りにす
る。逆にこのシリンダエリアの油圧を抜くと、プレッシ
ャシリンダ55はクラッチばね57に押し戻されて、操
向クラッチ2を押圧して入りにする。
【0019】従って、前記パワステレバーがニュートト
ラル域にあるときは、左右の操向クラッチ切替弁50は
ON出力されていないものであるから、クラッチばね5
7により操向クラッチ入りの状態Aにあるが、これを上
記のように左右の操向クラッチ切替弁50をON出力制
御することによって、操向クラッチ切りの状態Bにす
る。なお、このように操向クラッチ2を切りにするため
の手動による条件スイッチ106を設けるもよい(図
2)。
【0020】コンバインの車台66は、エンジン、脱穀
装置、グレンタンク、及び操縦装置等を搭載すると共
に、前部に刈取装置を支持する。この車台66の下側に
は、クローラフレーム67が、前部のピッチング軸68
回りに後部がピッチングシリンダ69の油圧伸縮によっ
て上下回動して、該車台66の前後方向の傾斜姿勢を制
御できる構成としている。
【0021】このクローラフレーム67の左右両側部に
は、各々クローラ8を調節するトラックフレーム70
を、前後一対の平行リンク71,72によって支持し
て、該クローラフレーム67との間の油圧伸縮によるロ
ーリングシリンダ73によってこのトラックフレーム7
0を平行状態で昇降することができる。74,75は各
平行リンク71,72と一体のリンクアームで、ロッド
76で連結され、この後側のリンクアーム75にローリ
ングシリンダ73連結されている。
【0022】左右の各ローラ8は、前端部のスプロケッ
ト9、後端部の端部転輪78、中央転輪79、これらの
間の前後部転輪80,81等によって張圧される。この
うちスプロケット9は、前記のように走行伝動ケース部
3のスプロケット軸10によって回転される。端部転輪
78は、トラックフレーム70に対して前後移動自在
で、ばねによって後方へ張圧されている。前部転輪80
及び後部転輪81の転輪アーム82,83は、該平行リ
ンク71,72との間をリンク84,85で連結し、こ
れら平行リンク71,72の起伏変更に伴って転輪アー
ム82,83の角度が連動して変更され、クローラ8の
接地面が下がって車高が高くなれば、このクローラ8の
前後の対地向角が緩くなり、しかも接地長さが短くなる
ように構成されている。中央転輪79の転輪アーム86
は、該前部転輪80の転輪フーム82と一体のアーム8
7との間をばね88を介在させた油圧昇降シリンダ89
で張圧連結し、平行リンク71,72の下動によって車
高を高くするとき、転輪アーム86を押し下げて、中央
転輪79によりクローラ8の中央部を押し下げする。
又、この昇降シリンダ89は、油圧力によってもパワス
テレバーの操作によって、操向側の昇降シリンダ89が
張圧されて、中央転輪79をクローラ8に押圧させる。
【0023】前記ピッチングシリンダ69、及び左右の
ローリングシリンダ73等の油圧制御は、油圧ポンプP
2を有する油圧回路90におけるピッチング制御弁91
やローリング制御弁92等によって、コントローラCP
Uからの出力により行われる。この油圧回路90には、
前記左右の昇降シリンダ89を制御するクローラ昇降弁
53、刈取装置昇降用の刈取上下シリンダ93の刈取昇
降弁94、グレンタンクから穀粒を取出すためのオーガ
の排出方向を制御するオーガ上下シリンダ95のオーガ
制御弁96、リリーフバルブ97、及び、アンロードバ
ルブ98等を有する。
【0024】コントローラCPUには、前記の他に車体
の左右傾斜角を検出してローリング制御を行わせる左右
傾斜センサ99、車体の前後傾斜角を検出してピッチン
グ制御を行わせる前後傾斜センサ100、これら制御の
ローリングシリンダ73ゃピッチングシリンダ69等の
伸縮量を検出しながらフィードバック制御するストロー
クセンサ101,102、ローリング又はピッチングシ
リンダの制御弁92,91を手動で操作する傾斜レバー
スイッチ103、左右のローリング制御弁92を同時に
出力させて、車高を上下させる車高上下スイッチ10
4、及び、該傾斜センサ99、100等によりピッチン
グ制御弁91やローリング制御弁92等を出力させて自
動的に制御させる車体水平自動スイッチ105等を有す
る。
【0025】車高の上下は、車高上下スイッチ104の
操作によって、左右一対のローリング制御弁92が出力
されて、左右ローリングシリンダ73の同量伸縮によっ
て平行的に昇降作動される。車高が低い状態では、図5
のように前後の各転輪80,81は、クローラ8の接地
辺部と略平行状になっていて、クローラ8の接地長さは
長い。又、車高が高い状態では、図6のように前後の転
輪80,81は、クローラ8前後の傾斜面に沿うような
形態となって、接地長さも短くなる。
【0026】ワステレバーの操向角θをニュートラル域
にしているときは、左右の操向クラッチ2は入りの状態
にあって、左右のクローラ8は共に駆動されて、直進状
態にあるが、このパワステレバーを左側、又は右側へ操
向操作すると、この操向角θをパワステポジションセン
サ42が検出し、操向側の操向クラッチ2を切りにした
り、更には操向ブレーキ30を効かせてピボットターン
を行う。更にこのパワステレバーを同方向へ操向操作す
るとスピンターン域に入って、スピンターンクラッチ2
6を入りにする。
【0027】このような操向ブレーキ30の出力制御で
は、前記車高上下スイッチ104により車高を上げた状
態ではストロークセンサ101の検出等によって、前記
左右の操向ブレーキ減圧弁51のブレーキ圧力V2が、
車高低時の操向ブレーキ減圧弁51のブレヘ圧力V1よ
り低くなるように切替られて、操向ブレーキ30の効き
を緩くする。
【0028】なお、操向旋回時において、操向側のロー
リングシリンダ73によって、同側のトラックフレーム
70を押し上げる形態の操向車体の姿勢制御にも利用で
きる。操向側のクローラ8の旋回性はよいが、操向ブレ
ーキ30のブレーキ圧力V2も低くなるから、早期のブ
レーキロックを防止できる。コントローラCPUには、
駐車ペタルスイッチ107が設けられ、駐車ペタルを踏
むと左右の操向クラッチ2が同時に切りになると共に、
左右の操向ブレーキ30が制動されてM(図1)、操向
中においても駐車に切替られる。
【0029】図1、図10において、上例と異なる点
は、前記操向ブレーキ比例減圧弁51の出力値を、パワ
ステレバーの操作角の最大値まで緩和するように圧力出
力H設定制御するもので、パワステレバーの操作をピボ
ット領域のみならずスピンターン領域の最大位置にする
まで、操向ブレーキ30のロック状態が起らない。従っ
て、操向側のクローラ8の制動を確実に維持できて、旋
回を円滑に行わせる。即ち、ピボット領域において比例
減圧弁51の出力値を最大になるように圧力設定Kする
形態に比較して、全領域にわたって圧力差Lを有するた
めである。
【図面の簡単な説明】
【図1】パワステレバー操作角と、各操向クラッチ、操
向ブレーキ、スピンターンクラッチ等の油圧力との関係
を示すグラフ。
【図2】操向性御、及び車体制御のブロック図。
【図3】操向性御の油圧回路図。
【図4】車体姿勢制御の油圧回路図。
【図5】コンバインのクローラ部の側面図。
【図6】その作用を示す側面図。
【図7】シンクロ伝動ケース部の正断面図。
【図8】走行伝動ケース部の正断面図。
【図9】走行速に対する刈取速の関係を示すグラフ。
【図10】パワステレバーの操作角に対する装操向ブレ
ーキ減圧弁出力の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
2 操向クラッチ 8 クローラ 30 操向ブレーキ 51 操向ブレーキ減圧弁 58 油圧回路 71 平行リンク 72 平行リンク 73 ローリングシリンダ 99 傾斜センサ 101 ストロークセンサ 104 車高上下スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車高の昇降によりクローラ8の接地長さ
    を短長に変更制御できる車高制御装置を有したコンバイ
    ンにおいて、該車高上昇位置では、パワステレバーの操
    作角θに対する操向ブレーキ30のブレーキ圧V1の変
    化を、車高低位での同ブレーキ圧V2の変化よりも緩く
    なるように設定制御することを特徴とする操向ブレーキ
    制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6132287A (en) * 1997-08-19 2000-10-17 Kuralt; Richard Blake Transforming tracked toy vehicle
JP2012130303A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Yanmar Co Ltd コンバイン

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