JP4906099B2 - コンバイン - Google Patents

コンバイン Download PDF

Info

Publication number
JP4906099B2
JP4906099B2 JP2007120635A JP2007120635A JP4906099B2 JP 4906099 B2 JP4906099 B2 JP 4906099B2 JP 2007120635 A JP2007120635 A JP 2007120635A JP 2007120635 A JP2007120635 A JP 2007120635A JP 4906099 B2 JP4906099 B2 JP 4906099B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
traveling
auger
threshing
machine body
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007120635A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008271889A (ja
Inventor
寛之 笹浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP2007120635A priority Critical patent/JP4906099B2/ja
Publication of JP2008271889A publication Critical patent/JP2008271889A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4906099B2 publication Critical patent/JP4906099B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、走行機体に対して左右の走行装置をそれぞれ独立して昇降させる左右一対の走行部昇降装置を備え、前記走行機体の左右傾斜状態の自動制御を行い得るコンバインに関する。
走行機体に対して左右の走行装置をそれぞれ独立して昇降させる左右一対の走行部昇降装置を備え、前記走行機体の左右方向の傾斜角度の自動制御を行い得るコンバインが公知である。
また、前記自動制御を実行可能な所定の許可状態から不許可状態に移行した際に、排出オーガの位置を検出して、該排出オーガが格納位置にないとき(排出作業を行っているとき)には、前記自動制御を継続し、排出オーガが格納位置に戻された後に、自動制御を終了する(所定の固定状態を保持する)構成が公知である(例えば、特許文献1参照)。
一方、排出オーガの位置を検出して、該排出オーガが格納位置にないとき(排出作業を行っているとき)には、前記自動制御を行わないとする構成も公知である(例えば、特許文献2,3参照)。
特許文献1に記載のコンバインにおいては、排出作業中は、刈取作業時における自動制御と同様の自動制御が行われる。刈取作業時は、一般的に泥濘地上を走行しながらの作業となるため、車高は高めに設定されているのが一般的である。一方、排出オーガにおける排出作業中は、畦地等の比較的安定した場所に停止した状態で作業するため、車高を高くする必要はなく、車高はなるべく低くして車体を安定させることが好ましい。また、オペレータは、排出作業時にコンバインから降車して作業する場合もあり、車高が高いと乗降性がよくない。
また、特許文献2,3に記載のコンバインにおいては、排出作業中は、走行装置に対する走行機体の相対角度が一定(例えば、水平角)に保持される。従って、地面が傾斜していると作業機体も傾斜した状態で保持され、不安定となる。また、走行機体が傾斜することによりグレンタンク内に蓄積されている穀粒(籾)も傾斜して片寄りが生じてしまう。このような片寄りが生じると、全ての穀粒が排出されないで排出不良を生じる場合がある。
特許第3202590号 特開2004−275086号公報 特開平4−131009号公報
本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、走行機体に対して左右の走行装置をそれぞれ独立して昇降させる左右一対の走行部昇降装置を備え、前記走行機体の左右方向の傾斜調整を行い得るコンバインにおいて、排出オーガによる排出作業時に排出不良を防止し、安定した排出作業を行うことができるコンバインの提供を一の目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係るコンバインは、走行機体に対して左右の走行装置をそれぞれ昇降させる左右一対の走行部昇降装置と、前記走行機体の左右傾斜角度を検出する傾斜検出センサと、前記左右一対の走行部昇降装置の作動制御を司る制御装置と、前記走行機体の左右傾斜状態設定角度の状態となるよう前記一対の走行部昇降装置を自動制御する自動制御モードのON/OFFを切り替えさせる自動制御スイッチと、前記走行部昇降装置の作動制御を司る制御装置と、排出オーガが格納位置に位置するか否かを検出するオーガ検出センサとを備えたコンバインであって、前記制御装置は、自動制御モード実行時において前記オーガ検出センサからの信号に基づき前記排出オーガが格納位置から外れたと判断すると、前記左右一対の走行装置の少なくとも何れか一方が前記走行機体に対して最接近するまで前記左右一対の走行部昇降装置を共に近接方向に作動させ、その状態で前記走行機体が左右水平状態となるように前記設定角度を水平に設定して前記自動制御モードを実行する下限水平制御を行うことを特徴とするものである。
上記構成のコンバインによれば、制御装置が走行部昇降装置を制御して、左右の走行装置をそれぞれ独立して昇降させることにより、走行機体と左右の走行装置との距離がそれぞれ独立に変化する。自動制御スイッチをON状態に操作して自動制御モードに移行させると、傾斜検出センサにより検出される傾斜角度(走行機体の重心方向に直交する平面(水平角)に対する角度、即ち、絶対角度)に応じて、制御装置が走行機体を所定の傾斜角度(絶対角度)に自動制御する。また、オーガ検出センサにより、排出オーガが格納位置に位置するか否かが検出される。
ここで、自動制御モード実行時且つオーガ検出センサからの信号に基づき排出オーガが格納位置から外れたと判断された場合、制御装置により、左右一対の走行装置の少なくとも何れか一方が走行機体に対して最接近する(最下限位置となる)まで左右一対の走行部昇降装置がともに近接方向に作動する(車高が下がる)。そして、左右一対の走行装置の少なくとも何れか一方が走行機体に対して最接近した状態で、傾斜検出センサにより検出される傾斜角度に応じて、制御装置が走行機体を水平角に自動制御する下限水平制御が行われる。
このように、排出オーガが格納位置から外れて排出作業に移行すると、走行機体の車高を可及的に低くした状態で自動制御が行われる。これにより、走行機体が絶対水平に制御されて、グレンタンク内に蓄積された穀粒の排出不良を有効に防止し得ることに加え、コンバインの重心を低く保持して排出作業を安定的に行うことができるとともに、乗降性をよくすることができる。
好ましくは、駆動源から脱穀装置への動力伝達状態を検出する脱穀センサと、前記走行機体に対する前記左右の走行装置の相対高さをそれぞれ検出する一対の車高検出センサとを備え、前記制御装置は、下限水平制御への移行前の自動制御モード実行時における前記設定角度及び前記相対高さを作業設定値として記憶するように構成され、前記下限水平制御時に、前記脱穀センサ及び前記オーガ検出センサからの信号に基づき前記脱穀装置への動力伝達が係合状態のままで前記排出オーガが格納位置に戻されたと判断すると、前記作業設定値を用いて自動制御モードを実行する。
この場合、制御装置により、下限水平制御への移行前の自動制御モード実行時における設定角度および車高検出センサにより検出された走行機体の左右の各走行装置に対する相対高さが作業設定値として記憶される。そして、下限水平制御移行後、脱穀センサからの信号に基づき脱穀装置への動力伝達が係合状態であると判断され、且つ、オーガ検出センサからの信号に基づき排出オーガが格納位置に戻されたと判断された場合、制御装置により、前記作業設定値を読み出して当該作業設定値を用いて自動制御モードが実行される。即ち、脱穀装置が作業を継続した状態で排出オーガが格納位置に格納されたことにより、刈取作業が継続されるものと制御装置により判断され、下限水平制御への移行前の自動制御モードに復帰される。
従って、穀粒の排出作業後、再び刈取作業を行う場合において、前回の刈取作業における自動制御モードの設定値を再設定する必要がないため、作業効率をよくすることができる。
好ましくは、前記制御装置は、前記下限水平制御時に、前記脱穀センサからの信号に基づき前記脱穀装置への動力伝達が係合状態から遮断状態へ移行されたと判断しても、前記オーガ検出センサからの信号に基づき前記排出オーガが格納位置に戻されていないと判断した場合には、前記下限水平制御を続行する。
この場合、下限水平制御移行後、脱穀センサからの信号に基づき脱穀装置への動力伝達が係合状態から遮断状態へ移行されたと判断されても、オーガ検出センサからの信号に基づき排出オーガが格納位置に戻されていないと判断された場合、制御装置による下限水平制御が続行される。即ち、脱穀装置が作業を終了した時点でも排出オーガが格納位置に格納されていない限り、排出作業が終了していないと判断して下限水平制御が続行される。
従って、脱穀作業が終了しても排出作業が終了しない限り下限水平制御が行われるため、排出作業時における突然の姿勢変化を防止することができる。
好ましくは、前記制御装置は、前記下限水平制御時に、前記脱穀センサ及び前記オーガ検出センサからの信号に基づき前記脱穀装置への動力伝達が係合状態から遮断状態へ移行され且つ前記排出オーガが格納位置に戻されたと判断した場合には、前記左右一対の走行装置が共に前記走行機体に対して最接近するまで前記左右一対の走行部昇降装置を共に近接方向に作動させ、前記走行機体に対する前記左右一対の走行装置の相対位置をその状態に保持する。
この場合、下限水平制御移行後、脱穀センサからの信号に基づき脱穀装置への動力伝達が係合状態から遮断状態へ移行されたと判断され、且つ、オーガ検出センサからの信号に基づき排出オーガが格納位置に戻されたと判断された場合、制御装置により、左右一対の走行装置がともに走行機体に対して最接近する(最下限位置となる)まで左右一対の走行部昇降装置がともに近接方向に作動する(車高が下がる)。即ち、脱穀装置が作業を終了した状態で排出オーガが格納位置に格納されたことにより、刈取作業が終了されたものと制御装置において判断され、自動制御モードを終了し、車高が可及的に低い状態に保持される。
従って、一連の作業終了後、特別な操作を要することなく、コンバインの重心を低くすることができ、移動時(路上走行時)におけるコンバインの姿勢安定化を自動的に行うことができる。
本発明に係るコンバインによれば、排出オーガが格納位置から外れて排出作業に移行すると、走行機体の車高を可及的に低くした状態で自動制御が行われる。これにより、走行機体が絶対水平に制御されて、グレンタンク内に蓄積された穀粒の排出不良を有効に防止し得ることに加え、コンバインの重心を低く保持して排出作業を安定的に行うことができるとともに、乗降性をよくすることができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照しつつ説明する。
図1〜図3は、それぞれ、本発明の一実施形態に係るコンバイン1の側面図、正面図及び伝動模式図である。
図1〜図3に示すように、前記コンバイン1は、走行機体2と、前記走行機体2に支持された駆動源としてのエンジン9と、前記走行機体2に連結された左右一対の走行装置(本実施の形態においては、クローラ式走行装置)10と、前記エンジン9からの回転動力を変速して前記一対の走行装置10へ出力する走行系トランスミッション100と、前記走行機体2の前方において該走行機体2に昇降可能に支持された刈取装置30と、前記刈取装置30によって刈り取られた穀稈を前記走行機体2の左側方において後方へ搬送するフィードチェーン装置20と、前記フィードチェーン装置20によって搬送される穀稈に対して脱穀処理を行うように、前記走行機体2の左部分に配設された脱穀装置40と、前記脱穀装置40の下方に配設された揺動選別装置50と、前記エンジン9から作動的に定速動力を入力し且つ前記走行系トランスミッション100の下記走行側HST120から作動的に車速同調動力を入力して、前記刈取装置30、前記フィードチェーン装置20、前記脱穀装置40及び前記揺動選別装置50を含む作業機に向けて回転動力を出力する作業機系トランスミッション200と、前記走行機体2の右前方部分に配設された運転席5と、前記揺動選別装置50によって選別された穀粒を収容するグレンタンク6であって、前記運転席5の後方に配設されたグレンタンク6と、前記グレンタンク6の後部から延出され、グレンタンク6内の穀粒を外部に排出する排出オーガ7と、前記フィードチェーン装置20から脱穀済の排藁を受け継ぎ、該排藁を後方へ搬送する排藁搬送装置60とを備えている。
まず、本実施形態の走行装置であるクローラ式走行装置10について説明する。図4は、本発明の一実施形態に係るコンバイン1の走行装置10の側面図である。また、図5及び図6は、図4のV−V矢視図及びVI−VI断面図である。
図4及び図5に示すように、前記走行装置10は、左右一対のトラックフレーム11と、当該トラックフレーム11の前後端に各々配置した駆動輪12及び従動輪13と、前記トラックフレーム11の下面中間部に配置された複数の転動輪14と、前記駆動輪12、前記従動輪13及び前記複数の転動輪14の外周に巻回された走行クローラ10aとを備えている。
左右のトラックフレーム11と走行機体2との間には、一端部が走行機体2に作動連結される左右の昇降制御用油圧シリンダ15a,15bと、前記昇降制御用油圧シリンダ15a,15bの他端部に作動連結された状態で走行装置10の前後に配設され、側面視L字状の前後レバー16a,16bと、当該前後レバー16a,16bを同時に作動させるように連結する連結杆17とを有する走行部昇降装置を備えている。
左右の昇降制御用油圧シリンダ15a,15bは互いに独立的に作動させることにより、左右の走行装置10を走行機体2の左右に対して独立的に昇降させることが可能である。
従って、左右両側の昇降制御用油圧シリンダ15a,15bのピストンロッドを油圧により同時に突出させると、走行機体2は左右両側の走行装置10に対して上方に離れて(上昇し)、走行機体2の走行装置10に対する相対高さ(車高)が高くなる。逆に、前記ピストンロッドを油圧により同時に後退させると、走行機体2は左右両側の走行装置10に対して下方に離れて(下降し)、走行機体2の走行装置10に対する相対高さ(車高)が低くなる。
また、左側の油圧シリンダ15aのピストンロッドを油圧により突出させる、又は右側の油圧シリンダ15bのピストンロッドを油圧により引き込ませる(両方の動作を同時に実行してもよい)ことにより、右側の走行機体2に対する走行機体1の車高は左側の走行装置10に対する走行機体2の車高より低くなり、走行機体2は右下がりに傾斜する。逆に、右側の油圧シリンダ15bのピストンロッドを油圧により突出させる、又は左側の油圧シリンダ15aのピストンロッドを油圧により引き込ませる(両方の動作を同時に実行してもよい)ことにより、左側の走行装置10に対する走行機体2の車高は右側の走行装置10に対する走行機体2の車高より低くなり、走行機体2は左下がりに傾斜する。
ここで、図4〜図6に示すように、走行機体2の左右の各走行装置10に対する相対高さ(車高)を検出するために、左右の昇降制御用油圧シリンダ15a,15bのピストンロッドの突出量を検出するロータリエンコーダ式等の車高検出センサ440a,440bが設けられている。この車高検出センサ440a,440bは、前記連結杆56に作動連結された連結ロッド18及びリンク機構19を介して連動することにより、走行機体2の左右の各走行装置10に対する相対高さが検出される。
また、コンバイン1には、振り子式(重力式)等の傾斜検出センサ450を備えており、走行機体2の左右の傾斜角度(絶対角度)が検出される。傾斜検出センサ450は、走行機体2の任意の位置、例えば、運転席5近傍(キャビン内)等に配置されている。
次に、前記コンバイン1における排出オーガ7の構成について説明する。
排出オーガ7は、グレンタンク6の後部に略垂直に立設され、基端部がグレンタンク6の後方下部と連通した縦オーガ7aと、前記縦オーガ7aに対して略垂直(走行機体2に対して略水平)に配置され、基端部が前記縦オーガ7aの先端部と連通した状態で前記縦オーガ7aの軸線回りに回動可能且つ上下方向に揺動可能な横オーガ7bと、横オーガ7bの先端部近傍に設けられ、穀粒を下方に排出する排出ケース7cとを備えている。
より具体的には、横オーガ7bは、基端部が縦オーガ7aに対して上下方向に揺動可能に設けられており、縦オーガ7aは、当該縦オーガ7aの軸線回りに回動可能に走行機体2に設けられている。従って、縦オーガ7aが当該縦オーガ7aの軸線回りに回動することにより、横オーガ7bも縦オーガ7aと一体的に縦オーガ7aの軸線回りに回動される。縦オーガ7aの軸線回りの回動や横オーガ7bの縦オーガ7aに対する上下揺動は、公知のアクチュエータや揺動シリンダ(ともに図示せず)を介して遠隔操作可能に構成されている。
また、横オーガ7bの先端に設けられた排出ケース7cは、その下面が開口しており、該開口部の縁に沿って筒形状のスリーブ7dが取り付けられている。スリーブ7dは可撓性の樹脂等で形成され、スリーブ7dの下端が穀粒排出口7eとなっている。
このように構成することにより、排出ケース7dの下面から落下した穀物を周囲に飛散させず、穀粒排出口7eの直下近傍に集中して排出することが可能である。
本実施形態においては、グレンタンク6に蓄積された穀粒を排出オーガ7の穀粒排出口7eへ導くために、グレンタンク6の底部に前後方向に沿って配設されたスクリュー式の下部コンベア72と、前記下部コンベア72と作動連結された状態で縦オーガ7a内に配設された縦コンベア73と、前記縦コンベア73と作動連結された状態で横オーガ7b内に配設された横コンベア74とを有している(図3参照)。エンジン9の回転動力を利用して各コンベア72,73,74を回転させることにより、グレンタンク6内の穀粒を排出オーガ7の穀粒排出口7eから排出させる。
なお、好ましくは、グレンタンク6は、底部の左右方向略中央部が左右両端部よりも低くなるように傾斜しており、前記左右方向略中央部に前記下部コンベア73が配設されている。これにより、グレンタンク6内の穀粒を効率よく外部に排出することができる。
運転席5の後側方には、排出オーガ7の横オーガ7bを支持するオーガレスト8が設けられている。オーガレスト8は、横オーガ7bを保持するレスト部8a及び先端部がレスト部8aを支持し、基端部が走行機体2に支持される支柱部8bを有している。レスト部8aは正面視略U字型に形成され、排出オーガ7の横オーガ7aが載置固定される。当該レスト部8aの上面(U字型に形成された内面)にはゴムや樹脂等の弾性部材が取り付けられており、横オーガ7bが載置されていても走行中に振動音を発生することが防止される。
本実施形態において、支柱部8bは正面視において上半分がコンバイン1の左側方にやや屈曲した形状をした角パイプであり、走行機体2より立設される。また、オーガレスト8が排出オーガ7と当接した状態が排出オーガ7の格納位置として規定され、排出オーガ7が格納位置(即ち、排出オーガ7を使用しないときに該排出オーガ7が配置される位置)にあることを検知するオーガ検出センサ(ここでは接触スイッチ)492(図2参照)がレスト部8aの上面に設けられている。
運転室5内の任意位置(例えば前面パネル)には、オーガクラッチスイッチ491(後述)、オーガ手動操作レバー等のオーガ操作手段(図示せず)、オートセットスイッチ(図示せず)、及びオートリターンスイッチ(図示せず)等が配置される。
オーガ手動操作レバー等のオーガ操作手段は、例えば、前後左右の四方向に傾倒可能に構成され、該オーガ手動操作レバーにより排出オーガ7の上下回動・左右旋回操作を行う。
オーガクラッチスイッチ491は、オーガクラッチ機構71(後述)を操作するためのスイッチであり、該オーガクラッチ機構71のON/OFF操作により、グレンタンク6から排出オーガ7の穀物排出口7eまでの穀物排出機構への駆動力の係合/遮断を行う。
オートセットスイッチは、排出オーガ7を所定の目標位置まで自動旋回するスイッチである。所定の目標位置は、別途設定ダイヤル等で設定可能である。
また、オートリターンスイッチは、排出オーガ7による穀物排出作業終了時等に使用され、該オートリターンスイッチ7を操作することにより、排出オーガ7を自動的に旋回・上下揺動させて、オーガレスト8a上に載置固定させる。即ち、排出オーガ7を格納位置に移動させる)ことができる。
なお、上記オーガ操作手段、オーガクラッチスイッチ491等は、排出オーガ7の排出ケース7c近傍にも設けられ得る。
続いて、前記コンバイン1における伝動構造について説明する。
前記コンバイン1の伝動構造は、前記エンジン9から前記走行装置10へ至る走行系伝動経路に介挿された前記走行系トランスミッション100と、前記エンジン9から前記作業機へ至る作業機系伝動経路に介挿された前記作業機系トランスミッション200とを備えている。
図7に、前記走行系トランスミッション100の伝動模式図を示す。
図3及び図7に示すように、前記走行系トランスミッション100は、前記エンジン9に作動連結された走行側HST120及び旋回側HST130と、前記両HST120,130の出力を合成して一対の走行系出力軸55a,55bに伝達する走行系伝動機構140と、前記走行系伝動機構140を収容すると共に、前記走行側HST120及び前記旋回側HST130を支持するミッションケース110とを備えている。
図8に、前記コンバイン1の油圧回路図を示す。
前記走行側HST120は、図3、図7及び図8に示すように、前記エンジン9に作動連結された可変容積型の走行ポンプ120Pと、前記走行ポンプ120Pによって流体的に駆動される可変容積型の走行モータ120Mとを備えている。
詳しくは、前記可変容積型の走行ポンプ120Pは、前記エンジン9に作動連結された走行側ポンプ軸121と、前記走行側ポンプ軸121に相対回転不能に支持された走行側油圧ポンプ本体122と、前記走行側油圧ポンプ本体122の容積量を変更させる走行ポンプ側容積調整手段123とを備えている。
本実施の形態において、前記走行ポンプ側容積調整手段123は、走行ポンプ側可動斜板と、前記走行ポンプ側可動斜板を傾転させる走行ポンプ側制御軸とを有している。
前記可変容積型の走行モータ120Mは、前記走行側油圧ポンプ本体122と一対の第1及び第2走行側HSTライン129a,129b(図5参照)を介して流体接続された走行側油圧モータ本体127と、前記走行側油圧モータ本体127を相対回転不能に支持する走行側モータ軸126と、前記走行側油圧モータ本体127の容積量を変更させる走行モータ側容積調整手段128とを備えている。
本実施の形態において、前記走行モータ側容積調整手段128は、走行モータ側可動斜板と、前記走行モータ側可動斜板を傾転させる走行モータ側制御軸とを有している。
前記走行側HST120は、変速操作装置によって操作される。
詳しくは、前記変速操作装置は、図8に示すように、HSTレバー等の人為操作可能な主変速レバー310と、前記走行ポンプ120Pの容積量を変更させる走行側ポンプ用作動装置320と、前記走行モータ120Mの容積量を変更させる走行側モータ用作動装置330とを備えており、前記走行側ポンプ用作動装置320及び前記走行側モータ用作動装置330は前記コンバイン1に備えられる制御装置400によって作動制御されるようになっている。
前記走行側ポンプ用作動装置320は、走行側ポンプ用油圧ピストン装置321と、前記走行側ポンプ用油圧ピストン装置321への作動油の給排を切り換える走行側ポンプ用電磁切換弁322とを有している。
前記制御装置400は、CPUやメモリ等を備え、前記主変速レバー310の操作位置を検出する操作位置検出センサ410(図8参照)からの信号に基づき、前記走行側ポンプ用電磁切換弁322の位置制御を行い、これにより、前記走行ポンプ側可動斜板が傾転して前記走行ポンプ120Pの容積量が変更されるようになっている。
なお、前記操作位置検出センサ410として回転角センサが用いられる場合には、前記制御装置400は前記HSTレバー310の中立位置を初期値として記憶し且つ前記初期値を基準にして前記HSTレバー310が操作される毎に操作方向及び操作角を累積的に記憶することで、その時点での前記HSTレバー310の操作位置を認識し得るようになっている。
前記走行側モータ用作動装置330は、走行側モータ用油圧ピストン装置331と、前記走行側モータ用油圧ピストン装置331への作動油の給排を切り換える走行側モータ用電磁切換弁332とを有している。
前記旋回側HST130は、図3、図7及び図8に示すように、前記エンジン9に作動連結された旋回ポンプ130Pと、前記旋回ポンプ130Pによって流体的に駆動される旋回モータ130Mとを備えている。
前記旋回ポンプ130P及び前記旋回モータ130Mは少なくとも一方が可変容積型とされている。
本実施の形態においては、図8に示すように、前記旋回ポンプ130Pが可変容積型とされ、且つ、前記旋回モータ130Mは固定容積型とされている。
詳しくは、前記可変容積型の旋回ポンプ130Pは、前記エンジン9に作動連結された旋回側ポンプ軸131と、前記旋回側ポンプ軸131に相対回転不能に支持された旋回側油圧ポンプ本体132と、前記旋回側油圧ポンプ本体132の容積量を変更させる旋回ポンプ側容積調整手段133とを備えている。
本実施の形態において、前記旋回ポンプ側容積調整手段133は、旋回ポンプ側可動斜板と、前記旋回ポンプ側可動斜板を傾転させる旋回ポンプ側制御軸とを有している。
前記固定容積型の旋回モータ130Mは、前記旋回側油圧ポンプ本体132と一対の旋回側第1及び第2HSTライン139a,139bを介して流体接続された旋回側油圧モータ本体137と、前記旋回側油圧モータ本体137を相対回転不能に支持する旋回側モータ軸136と、前記旋回側油圧モータ本体の容積量を固定する固定斜板(図示せず)とを有している。
前記旋回側HST130は、旋回操作装置によって操作される。
詳しくは、前記旋回操作装置は、図8に示すように、操作ハンドル350等の人為操作可能な旋回操作部材と、前記旋回ポンプ130Pの容積量を変更させる旋回側ポンプ用作動装置360とを備えており、前記旋回側ポンプ用作動装置360は前記制御装置400によって作動制御されるようになっている。
詳しくは、前記旋回側ポンプ用作動装置360は、旋回側ポンプ用油圧ピストン装置361と、前記旋回側ポンプ用油圧ピストン装置361への作動油の給排を切り換える旋回側ポンプ用電磁切換弁362とを有しており、前記旋回側ポンプ用電磁切換弁362が前記制御装置400によって位置制御されるようになっている。
前記制御装置400は、前記操作ハンドル350の切れ角を検出する切れ角センサ420(図8参照)からの信号に基づき、前記旋回側ポンプ用電磁切換弁362の位置制御を行い、これにより、前記旋回側ポンプ用油圧ピストン装置361が作動して前記旋回ポンプ側可動斜板が傾転されるようになっている。
なお、前記切れ角センサ420として回転角センサが用いられる場合には、前記制御装置400は前記操作ハンドル350の直進位置を初期値として記憶し且つ前記初期値を基準にして前記操作ハンドル350が操作される毎に操作方向及び操作角を累積的に記憶することで、その時点での前記操作ハンドル350の操作位置を認識し得るようになっている。
前記走行系伝動機構140は、図7に示すように、一対の第1及び第2遊星ギヤ機構170a,170bと、前記走行側モータ軸126の回転動力を前記第1及び第2遊星ギヤ機構170a,170bに同一回転方向で伝達する走行側出力伝動機構180と、前記旋回側モータ軸136の回転動力を前記第1及び第2遊星ギヤ機構170a,170bの一方に正転方向で伝達し且つ他方に逆転方向で伝達する旋回側出力伝動機構190とを備えている。
前記第1及び第2遊星ギヤ機構170a,170bは前記走行側出力伝動機構180及び前記旋回側出力伝動機構190からの回転動力を、それぞれ、第1及び第2走行系出力軸55a,55bに伝達するように構成されている。
詳しくは、前記第1及び第2遊星ギヤ機構170a,170bは、それぞれ、サンギヤ171と、前記サンギヤ171の回りを公転し得るように該サンギヤ171に噛合された遊星ギヤ172と、前記遊星ギヤ172を相対回転自在に支持すると共に、前記遊星ギヤ172と共に前記サンギヤ171の回りを公転するキャリア173と、前記遊星ギヤ172と噛合するインターナルギヤ174とを備えている。
本実施の形態においては、前記インターナルギヤ174に前記走行側出力伝動機構180が作動連結され且つ前記サンギヤ171に前記旋回側出力伝動機構190が作動連結されており、前記キャリア173に対応する前記走行系出力軸55a,55bが作動連結されている。
前記走行側出力伝動機構180は、前記走行側モータ軸126に作動連結された走行側出力軸181と、前記走行側出力軸181に作動連結された分岐軸185と、前記分岐軸185の回転動力を前記第1遊星ギヤ機構170aの前記インターナルギヤ174に伝達する第1走行側出力ギヤ列186aと、前記分岐軸185の回転動力を前記第2遊星ギヤ機構170bの前記インターナルギヤ174に伝達する第2走行側出力ギヤ列186bとを有している。
前記第1及び第2走行側出力ギヤ列186a,186bは、伝動方向及び伝動比が互いに同一とされている。
なお、本実施の形態において、前記走行側出力伝動機構180は、前記構成に加えて、前記走行側モータ軸126に作動的に制動力を付加し得る駐車用ブレーキ装置182を備えている。
本実施の形態において、前記駐車用ブレーキ装置182は、動力伝達方向に関し前記走行側出力軸181及び前記分岐軸185の間に配設されている。
具体的には、前記駐車用ブレーキ装置182は、前記走行側出力軸181から回転動力を受け且つ前記分岐軸185へ出力するブレーキ軸183と、前記ブレーキ軸183に対して選択的に制動力を付加し得るブレーキユニット184とを備えている。
さらに、本実施の形態において、前記走行側出力伝動機構180は、前記走行側モータ軸124の回転動力を多段変速させる副変速機構187を備えている。
本実施の形態において、前記副変速機構187は、前記走行側出力軸181及び前記走行側ブレーキ軸183の間で多段変速可能に構成されている。
前記旋回側出力伝動機構190は、前記旋回側モータ軸136に作動連結された旋回側出力軸191と、前記旋回側出力軸191に作動連結された共通軸192と、前記共通軸192の回転動力を前記第1遊星ギヤ機構170aの前記サンギヤ171に伝達する第1旋回側出力ギヤ列193aと、前記共通軸192の回転動力を前記第2遊星ギヤ機構170bの前記サンギヤ171に伝達する第2旋回側出力ギヤ列193bとを有している。
前記第1及び第2旋回側出力ギヤ列193a,193bは、伝動比は同一であるが、伝動方向は互いに対して反対となるように構成されている。
なお、図7中の符号194は、前記旋回側モータ軸134に作動的に制動力を付加し得る旋回側ブレーキ装置であり、符号195は、前記旋回側出力軸134から前記共通軸192への動力伝達を係合又は遮断させるクラッチ装置である。
又、図7中の符号155は、前記入力軸140からの動力によって回転駆動される冷却ファンであり、符号501は後述するチャージポンプである。
前記作業機系トランスミッション200は、前記エンジン9からの定速回転動力及び前記走行系HST120からの車速同調回転動力を入力し、前記脱穀装置40及び前記揺動選別装置50に対しては定速回転動力を出力し、且つ、前記刈取装置30及び前記フィードチェーン装置20に対しては定速回転動力又は車速同調回転動力を選択的に出力し得るように構成されている。
図9に、前記作業機系トランスミッション200の伝動模式図を示す。
詳しくは、図3及び図9に示すように、前記作業機系トランスミッション200は、カウンターケース210と、脱穀クラッチ機構45を介して前記エンジン9に作動連結される定速入力軸220と、前記定速入力軸220に作動連結され、前記脱穀装置40の扱胴駆動軸41へ向けて回転動力を出力する脱穀出力軸221と、前記定速入力軸220に作動連結された定速伝動軸223と、前記走行側モータ軸126に作動連結される車速同調入力軸224と、変速伝動軸225と、前記車速同調入力軸224及び前記変速伝動軸225の間で変速を行う車速同調側変速機構240と、前記定速伝動軸223及び前記変速伝動軸225の間で変速を行う定速側変速機構250と、前記変速伝動軸225に作動連結され、前記刈取部30へ向けて出力する刈取出力軸226と、前記定速伝動軸223の回転動力及び前記変速伝動軸225の回転動力を合成するFC変速機構280と、前記FC変速機構280の出力部に作動連結され、前記フィードチェーン部20へ向けて回転動力を出力するフィードチェーン出力軸227とを備えている。
本実施の形態において、前記定速入力軸220及び前記脱穀出力軸221は、図9に示すように、単一軸によって一体形成されている。
即ち、前記単一軸は、一端部が前記カウンターケース210から後方へ突出し且つ他端部が前記カウンターケース210から前方へ突出するように、車輌前後方向に沿って前記カウンターケース210に支持されており、前記一端部が前記エンジン9に作動連結される入力端部を形成し且つ前記他端部が前記脱穀装置40へ向けて回転動力を出力する出力端部を形成している。
前記定速入力軸220(前記単一軸の前記一端部)には定速入力プーリー201,701が装着されており、該定速入力プーリー201,701にそれぞれ巻き回された定速入力ベルト202,702を介して前記エンジン9から前記定速入力軸220,720へ定速回転動力が入力されるようになっている。
前記脱穀用出力軸221(前記単一軸の前記他端部)には脱穀出力プーリー203が装着されており、該脱穀出力プーリー203に巻き回された脱穀出力ベルト204を介して前記脱穀部40へ前記エンジン9からの定速回転動力を伝達するようになっている。
本実施の形態において、前記脱穀クラッチ機構45は、前記定速入力ベルト202に対してテンションを付加/解除させることで、前記エンジン9から前記定速入力軸220への動力伝達を係合又は遮断させ得るように構成されている。
なお、前記脱穀クラッチ機構45は、前記制御装置400によって制御される脱穀クラッチ作動装置510によって作動される。
前記脱穀クラッチ作動装置510は、図8に示すように、脱穀クラッチ用油圧ピストン機構511と、前記脱穀クラッチ用油圧ピストン機構511に対する作動油の給排制御を行う脱穀クラッチ用電磁切換弁512とを有しており、前記脱穀クラッチ用電磁切換弁512が脱穀スイッチ390の入り切り操作に基づいて前記制御装置400によって位置制御されるようになっている。
また、前記エンジン9から脱穀装置40への動力伝達状態を検出する脱穀センサを備えている。本実施形態においては、脱穀スイッチ390の操作状態(ON/OFF)を検知する脱穀センサ490を有している。この脱穀センサ490により、前記脱穀スイッチ390の操作状態から前記脱穀装置40の動力伝達状態を間接的に検知して、当該脱穀検知手段で検知した信号に基づき前記制御装置400により前記脱穀装置40への動力伝達が係合状態である又は遮断状態であると判断される。
なお、脱穀クラッチ機構45の近傍に脱穀クラッチ機構45の動きを検知する脱穀センサを設けて、脱穀装置40への動力伝達の係合/遮断状態を直接的に検知することとしてもよい。
前記定速伝動軸223は、図9に示すように、一端部が前記定速入力軸220に作動連結し且つ他端部が前記カウンターケース210から外方へ突出するように、車輌幅方向に沿って前記カウンターケース210に支持されている。
前記定速伝動軸220の前記他端部は、前記揺動選別装置50へ向けて定速回転動力を出力する揺動選別用出力軸228を形成している。
前記揺動選別用出力軸228(前記定速伝動軸223の前記他端部)には揺動出力プーリー205が装着されている。
前記車速同調入力軸224は、一端部が前記カウンターケース210から外方へ突出した状態で、車輌幅方向に沿うように前記カウンターケース210に支持されている。
前記車速同調入力軸224の前記一端部には、車速同調入力プーリー206が装着されている。
前記変速伝動軸225は、前記定速伝動軸223及び前記車速同調入力軸224と略平行となるように前記カウンターケース210に支持されている。
さらに、前記作業機系トランスミッション200には、図9に示すように、前記車速同調入力軸224及び前記車速同調変速機構240の間に介挿された一方向クラッチ35が備えられている。
ここで、車速同調側変速機構240は、前記制御装置400によって制御される刈取クラッチ/変速作動装置520によって作動される。
詳しくは、前記刈取クラッチ/変速作動装置520は、図8に示すように、刈取クラッチ/変速用油圧ピストン機構521と、前記刈取クラッチ/変速用油圧ピストン機構521に対する作動油の給排制御を行う刈取クラッチ/変速用電磁切換弁522とを有している。
一方、前記運転席5近傍には、刈取スイッチ430(図8参照)及び刈取変速レバー(図示せず)が備えられている。
前記制御装置400は、前記刈取スイッチ430のOFF操作に基づき、前記車速同調用シフター243が中立位置に位置するように前記刈取クラッチ/変速用電磁切換弁522の位置制御を行い、前記刈取スイッチ430のON操作に基づき、前記車速同調用シフター243が前記刈取変速レバーの操作位置に対応した高速位置又は低速位置に位置するように前記刈取クラッチ/変速用電磁切換弁522の位置制御を行う。
また、定速側変速機構250は、前記制御装置400によって制御される流し込み/高速カット用作動装置530によって作動される。
詳しくは、前記流し込み/高速カット用作動装置530は、図8に示すように、流し込み/高速カット用油圧ピストン機構531と、前記流し込み/高速カット用油圧ピストン機構531に対する作動油の給排制御を行う流し込み/高速カット用電磁切換弁532とを有している。
前記制御装置400は、運転席5近傍に備えられる操作部材(図示せず)の操作に基づき、前記流し込み/高速カット用電磁切換弁532の位置制御を行い、これにより、前記定速用シフター253が流し込み位置、高速カット位置又は中立位置のうち前記操作部材の操作に対応した位置に位置するようになっている。
前記刈取出力軸226は、一端部が外方へ延在された状態で前記カウンターケース210に支持されている。
前記刈取出力軸226の前記一端部には、刈取出力プーリー207が装着されている。
なお、本実施の形態において、前記刈取出力軸226は、トルクリミッター229を介して前記変速伝動軸225に作動連結されている。
また、本実施の形態において、前記オーガクラッチ機構71は、前記定速入力ベルト702に対してテンションを付加/解除させることで、前記エンジン9から前記定速入力軸703への動力伝達を係合又は遮断させ得るように構成されている。
なお、前記オーガクラッチ機構71は、前記制御装置400によって制御されるオーガクラッチ作動装置540によって作動される。
前記オーガクラッチ作動装置540は、図8に示すように、オーガクラッチ用油圧ピストン機構541と、前記オーガクラッチ用油圧ピストン機構541に対する作動油の給排制御を行うオーガクラッチ用電磁切換弁542とを有しており、前記オーガクラッチ用電磁切換弁542がオーガクラッチスイッチ491の入り切り操作に基づいて前記制御装置400によって位置制御されるようになっている。
次に、前記コンバイン1の油圧回路について説明する。
図8に示すように、前記コンバイン1は、前記脱穀クラッチ作動装置510、前記刈取クラッチ/変速作動装置520、前記流し込み/高速カット用作動装置530及び前記オーガクラッチ作動装置540に対して作動油給排を司る脱穀・刈取用油圧回路550と、刈取昇降用油圧機構561、左右一対の車体昇降用油圧機構562a,562b及びオーガ作動用油圧機構563に対する作動油給排を司る昇降用油圧回路560と、前記走行側HST120及び前記旋回側HST130を含む走行系油圧機構の油圧制御を司る走行系油圧回路570とを備えている。
前記走行系油圧回路570は、図8に示すように、前記走行側油圧ポンプ本体122及び前記走行側油圧モータ本体127が閉回路を形成するように両者を流体接続させる前記第1及び第2走行側HSTライン129a,129bと、前記旋回側油圧ポンプ本体132及び前記旋回側油圧モータ本体137が閉回路を形成するように両者を流体接続させる前記旋回側第1及び第2HSTライン139a,139bと、前記一対の走行側HSTライン129a,129bのそれぞれ及び前記一対の旋回側HSTライン139a,139bのそれぞれに作動油を補給する為のチャージライン575であって、チャージ圧設定用リリーフ弁576によって所定圧に調圧されたチャージライン575と、前記走行側ポンプ用電磁切換弁322に向けて作動油を供給する走行側ポンプ用作動油ライン581と、前記走行側モータ用電磁切換弁332に向けて作動油を供給する走行側モータ用作動油ライン582と、前記旋回側ポンプ用電磁切換弁362に向けて作動油を供給する旋回側ポンプ用作動油ライン583とを備えている。
なお、前記走行側ポンプ用作動油ライン581、前記走行側モータ用作動油ライン582及び前記旋回側ポンプ用作動油ライン583へは、前記チャージライン576を介して作動油が供給されている。
本実施の形態に係るコンバイン1は、図8に示すように、前記構成に加えて、前記チャージポンプ501及び補助ポンプ502を備えており、前記昇降用油圧回路へは前記補助ポンプ502から圧油が供給され、且つ、前記チャージライン575及び前記脱穀・刈取用油圧回路550へは前記チャージポンプ501から圧油が供給され、昇降用油圧回路560へは前記補助ポンプ502から圧油が供給されるように構成されている。
前記左右一対の車体昇降用油圧機構562a,562bは、前記制御装置400によって制御され、左右の昇降制御用油圧シリンダ15a,15bを作動させる。
前記左右一対の車体昇降用油圧機構562a,562bは、図8に示すように、昇降制御用油圧シリンダ15a,15bと、前記昇降制御用油圧シリンダ15a,15bに対する作動油の給排制御を行う車体昇降用電磁切換弁564a,564bとを有しており、前記車体昇降用電磁切換弁564a,564bが前記制御装置400によって位置制御されるようになっている。
図10は、図1のコンバイン1における運転席5前方に配置された運転操作部周辺図を示す図であり、図11は、図10の表示部301拡大図である。
図10及び図11に示すように、運転席5の前方には、コンバイン1の状態を切り換え表示可能な表示部301及び各種操作スイッチ等が配設された操作パネル300ならびに前記左右の走行装置10の駆動速度差を変更させる操作ハンドル350が設けられている。また、運転席5の側方且つ前方には、前記走行装置10の駆動速度を変速させる主変速レバー310が設けられている。
本実施形態においては、操作パネル300に、前記走行機体10の左右傾斜角度が所定の設定角度となるように自動制御する自動制御モードのON/OFFを切り替えさせる自動制御スイッチ460が設けられている。また、前記主変速レバー310の把持部上方には、前記走行機体2に対する前記左右の走行装置10の相対高さを個別に変更させる手動操作部材470が設けられている。なお、手動操作部材470を設ける場所は、これに限定されず、主変速レバー310の把持部上方に加えて又はこれに代えて、例えば、前記操作ハンドル350の把持部近傍に設けられた操作部351に設けられてもよい。
図12に、図10の主変速レバー310の把持部上方の拡大斜視図を示す。本実施形態の前記手動操作部材470は、前後左右の4方向に傾倒可能且つ中央下方に押下可能なレバースイッチとして構成される。より具体的には、前記走行機体2を下降させる下降操作位置(ここでは前方D1)と、前記走行機体2を上昇させる上昇操作位置(ここでは後方D2)と、前記走行機体2を左側へ傾斜させる左側傾斜位置(ここでは左方D3)と、前記走行機体2を右側へ傾斜させる右側傾斜位置(ここでは右方D4)と、前記4つの操作位置とは異なる第5の操作位置(中央下方D5)とを選択的にとり得るように構成されている。
なお、本実施形態においては、手動操作部材470の頭頂部を押下することにより、手動操作部材470全体が中央下方D5に位置して第5の操作位置を取り得る構成となっているが、例えば、4方向レバーの頭頂部にプッシュボタン等を設け、当該プッシュボタンを押下することにより第5の操作位置を取り得る構成としてもよい。
ここで、本実施形態におけるコンバイン1の車高・傾斜制御について説明する。
図13に、本実施形態におけるコンバイン1の車高・傾斜制御についてのフローチャートを示す。
まず、自動制御スイッチ460がOFFである場合(ステップS1でNo)、手動操作部材470が操作されると(ステップS17でYes)、その操作に応じた車高及び傾斜角度とすべく、制御装置400により車体昇降用油圧機構562a,562bが制御される(ステップS18)。この場合、前記手動操作部材470の操作量に応じて走行部昇降装置が手動で車高・傾斜調整された(実際に走行機体2の車高・傾斜が変化した)上で当該操作終了時点における傾斜角度(絶対角度)が記憶される。記憶された車高及び傾斜角度は、さらに手動操作部材470が操作されるか、自動制御スイッチ460がON状態へと操作されるまで、保持される(ステップS19)。
なお、本実施形態においては、図11に示すように、手動操作部材470の操作により変更された前記走行機体2の姿勢が前記車高検出センサ440a,440bにより検出され、運転席5近傍に設けられた操作パネル300の表示部301に表示される。より具体的には、走行機体2の左右の各走行装置10に対する相対高さ(左右の昇降制御用油圧シリンダ15a,15bのピストンロッドの突出量)が表示部301の車高表示301a,301bにそれぞれ表示されている。
これにより、手動操作部材470の操作および後述する自動制御における調整量が左右独立に視覚的に認識される。従って、走行機体2の走行装置10に対する傾斜状態の確認(地面の斜度の確認)に利用することができ、作業効率をより向上させることができる。
一方、自動制御スイッチ460及び脱穀スイッチ390をON状態へと操作することにより(ステップS1,S2でともにYes)、自動制御モードに移行する。なお、この際、排出オーガ7が格納位置にあることが自動制御モードへの移行の条件(ステップS3でYes)となり、排出オーガ7が格納位置にない場合(ステップS3でNo)には、排出作業時における急激な姿勢変化を防止するべく、自動制御モードへは移行されない(ステップS9,S17〜S19)。
自動制御モードに移行すると、傾斜検出センサ450により検出される傾斜角度(走行機体2の重心方向に直交する平面(水平角)に対する角度、即ち、絶対角度)に応じて、制御装置4が走行機体2を所定の傾斜角度(絶対角度)に自動制御する(ステップS6)。
本実施形態において、前記制御装置400は、前記自動制御スイッチ460がOFF状態からON状態へ操作されて、自動制御モードに移行する(ステップS4でYes)と、前記設定角度として水平角を用いて前記走行部昇降装置の自動制御を行うように構成されている。即ち、自動制御モードの初期設定角度として、水平角が設定される(ステップS5)。
これにより、自動制御スイッチ460がOFF状態からON状態へ操作されると、そのときの走行機体2の傾斜角度に関わらず、走行機体2が水平角となるように自動制御される。即ち、水平角を自動制御モード開始時における初期設定角度とすることができ、設定角度の任意設定が特に必要ない場合において、操作を省略することができる。従って、作業効率をより向上させることができる。
前記自動制御モード実行時において、前記手動操作部材470が操作される(ステップS7でYes)と、前記制御装置400は、該手動操作部材470の操作終了時点における前記傾斜検出センサ450の検出値を設定傾斜角度として記憶し、前記設定角度に基づき走行機体2の左右傾斜角度を自動制御する(ステップS8,S1〜S4及びS6)。
具体的には、手動操作部材470を左側傾斜位置(左方D3)又は右側傾斜位置(右方D4)に操作することにより、走行機体2の傾斜角度に関する自動調整においてオペレータの所望する設定角度を変更することができる。同様に、手動操作部材470を下降操作位置(前方D1)又は上昇操作位置(後方D2)に操作することにより、走行機体2の車高に関する自動調整においてオペレータの所望する車高を変更することができる。
この場合、前記手動操作部材470の操作量に応じて走行部昇降装置が手動で傾斜調整された(実際に走行機体2の傾斜が変化した)上で当該操作終了時点における傾斜角度(絶対角度)が設定角度として記憶される。前記手動操作部材470の操作量に応じて車高調整された場合も同様に、当該車高が記憶される。ここでは、前記車高検出センサ440a,440bにより、左右一対の走行部昇降装置のそれぞれの操作量が検出され、記憶される。
これにより、オペレータが所望とする傾斜角度をより体感的に認識することができる。従って、所望とする設定角度を何度も設定し直すことなく容易に設定できるため、作業効率を向上させることができる。
さらに、オペレータが任意に設定した設定角度における自動制御モード実行時において、前記手動操作部材470が前記第5の操作位置(中央下方D5)に操作されると、前記制御装置4は、前記設定角度を水平角に変更する。
このように、1つの手動操作部材470において、4態様の手動調整に加えて水平角への自動調整開始操作を行うことができるため、両者の操作間で手動操作部材470の目視による確認を行うことなく連続して操作することができる。従って、自動制御のための傾斜角度設定をより容易に行うことができ、作業効率を向上させることができる。
加えて、本実施形態においては、使用頻度の高い主変速レバー310(および/又は操作ハンドル350)に手動操作部材470が設けられているため、これらの操作中にそこから手を離すことなく手動操作部材470の操作を行うことができる。従って、作業効率をより向上させることができる。
本実施形態において、前記制御装置400は、自動制御モード実行時において前記オーガ検出センサ492からの信号に基づき前記排出オーガ7が格納位置から外れたと判断する(ステップS3でNo且つステップS9でYes)と、前記左右一対の走行装置10の少なくとも何れか一方が前記走行機体2に対して最接近する(最下限位置となる)まで前記左右一対の走行部昇降装置を共に近接方向(対応する走行装置10を走行機体2に接近させる方向、即ち、車高を下げる方向)に作動させる。
そして、左右一対の走行装置10の少なくとも何れか一方が走行機体2に対して最接近した状態で、傾斜検出センサ492により検出される傾斜角度に応じて、制御装置400が走行機体2を水平角とするように(水平角を設定角度として)自動制御する下限水平制御が行われる(ステップS10)。
この際、前記下限水平制御への移行前に記憶されている自動制御モード実行時における設定角度及び前記走行機体2の左右の各走行装置10に対する相対高さ(左右の昇降制御用油圧シリンダ15a,15bのピストンロッドの突出量)の情報が作業設定値として保持された状態で下限水平制御へ移行される。下限水平制御は、脱穀装置40が作動中且つ排出オーガ7が格納位置から外れている間、継続される(ステップS11でYes且つステップS12でNo)。
このように、排出オーガ7が格納位置から外れて排出作業に移行すると、走行機体2の車高を可及的に低くした状態で自動制御が行われる。これにより、走行機体2が絶対水平に制御されて、グレンタンク6内に蓄積された穀粒の排出不良を有効に防止し得ることに加え、コンバイン1の重心を低く保持して排出作業を安定的に行うことができるとともに、乗降性をよくすることができる。
前記制御装置400は、下限水平制御時に、前記脱穀センサ490及び前記オーガ検出センサ492からの信号に基づき前記脱穀装置40への動力伝達が係合状態のまま(ステップS11でYes)で前記排出オーガ7が格納位置に戻されたと判断する(ステップS12でNo)と、前記作業設定値を用いて自動制御モードを実行する(ステップS6)。
即ち、脱穀装置40が作業を継続した状態で排出オーガ7が格納位置に格納されたことにより、刈取作業が継続されるものと制御装置400により判断され、下限水平制御への移行前の自動制御モードに復帰される。
従って、穀粒の排出作業後、再び刈取作業を行う場合において、前回の刈取作業における自動制御モードの設定値(設定角度及び走行機体2の相対高さ)を再設定する必要がないため、作業効率をよくすることができる。
また、前記制御装置400は、前記下限水平制御時に、前記脱穀センサ490からの信号に基づき前記脱穀装置40への動力伝達が係合状態から遮断状態へ移行されたと判断しても(ステップS11でNo)、前記オーガ検出センサ492からの信号に基づき前記排出オーガ7が格納位置に戻されていないと判断した場合(ステップS13でNo)には、前記下限水平制御を続行する(ステップS10)。
この場合、脱穀装置40が作業を終了した時点でも排出オーガ7が格納位置に格納されていない限り、排出作業が終了していないと判断して下限水平制御が続行される。
従って、脱穀作業が終了しても排出作業が終了しない限り下限水平制御が行われるため、排出作業時における突然の姿勢変化を防止することができる。
これに対し、前記制御装置400は、前記下限水平制御時に、前記脱穀センサ490及び前記オーガ検出センサ492からの信号に基づき前記脱穀装置40への動力伝達が係合状態から遮断状態へ移行され(ステップS11でNo)且つ前記排出オーガ7が格納位置に戻されたと判断した場合(ステップS13でYes)には、前記左右一対の走行装置10が共に前記走行機体2に対して最接近する(最下限位置となる)まで前記左右一対の走行部昇降装置を共に近接方向に作動させ、前記走行機体2に対する前記左右一対の走行装置10の相対位置をその状態に保持する最下限制御を行う(ステップS14)。
最下限制御は、自動制御スイッチ460がOFF操作されるまで継続される(ステップS15)。
この場合、脱穀装置40が作業を終了した状態で排出オーガ7が格納位置に格納されたことにより、刈取作業が終了されたものと制御装置400において判断され、自動制御モードを終了し、車高が可及的に低い状態に保持される。
従って、一連の作業終了後、特別な操作を要することなく、コンバイン1の重心を低くすることができ、移動時(路上走行時)におけるコンバイン1の姿勢安定化を自動的に行うことができる。
また、自動制御モード実行時において、排出オーガ7が格納位置にあり且つ脱穀装置40への動力伝達が係合状態から遮断状態へ移行された際にも(ステップS2でNo且つステップS16でYes)、前記最下限制御が行われる。
この場合、排出オーガ7が格納位置にある状態で、脱穀装置40が作業を終了することにより、刈取作業を中断して補場を移動すると制御装置400に判断され、自動制御モードを終了し、車高が可及的に低い状態に保持される。
以上、本発明に係る実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更、修正が可能である。
例えば、本発明においては、自動制御モードにおける設定角度の調整を主変速レバー310上の手動操作部材470で行い得るため、自動制御モード実行前に予め調整する(自動制御モード実行時に初めて走行部昇降装置に対して制御を開始する)公知の傾斜調整ダイヤル480(図10参照)は、特に必要ないが、存置していてもよい。
図1は、本発明の一実施の形態に係るコンバインの側面図である。 図2は、図1に示すコンバインの正面図である。 図3は、図1及び図2に示すコンバインの伝動模式図である。 図4は、図1に示すコンバインの走行装置の側面図である。 図5は、図4のV−V矢視図である。 図6は、図4のVI−VI断面図である。 図7は、図1〜図3に示すコンバインにおける走行系トランスミッションの伝動模式図である。 図8は、図1〜図3に示すコンバインにおける油圧回路図である。 図9は、図1〜図3及び図8に示すコンバインにおける作業機系トランスミッションの伝動模式図である。 図10は、図1のコンバインにおける運転席前方に配置された運転操作部周辺図を示す図である。 図11は、図10の表示部拡大図である。 図12は、図10の主変速レバーの把持部上方の拡大斜視図である。 図13は、図1に示すコンバインの車高・傾斜制御についてのフローチャートである。
1 コンバイン
2 走行機体
5 運転席
9 エンジン(駆動源)
10 走行装置
15a,15b 昇降制御用油圧シリンダ(走行部昇降装置)
16a,16b 前後レバー(走行部昇降装置)
17 連結杆(走行部昇降装置)
40 脱穀装置
400 制御装置
440a,440b 車高検出センサ
450 傾斜検出センサ
460 自動制御スイッチ
490 脱穀センサ
492 オーガ検出センサ

Claims (4)

  1. 走行機体に対して左右の走行装置をそれぞれ昇降させる左右一対の走行部昇降装置と、前記走行機体の左右傾斜角度を検出する傾斜検出センサと、前記左右一対の走行部昇降装置の作動制御を司る制御装置と、前記走行機体の左右傾斜状態設定角度の状態となるよう前記一対の走行部昇降装置を自動制御する自動制御モードのON/OFFを切り替えさせる自動制御スイッチと、排出オーガが格納位置に位置するか否かを検出するオーガ検出センサとを備えたコンバインであって、
    前記制御装置は、自動制御モード実行時において前記オーガ検出センサからの信号に基づき前記排出オーガが格納位置から外れたと判断すると、前記左右一対の走行装置の少なくとも何れか一方が前記走行機体に対して最接近するまで前記左右一対の走行部昇降装置を共に近接方向に作動させ、その状態で前記走行機体が左右水平状態となるように前記設定角度を水平に設定して前記自動制御モードを実行する下限水平制御を行うことを特徴とするコンバイン。
  2. 駆動源から脱穀装置への動力伝達状態を検出する脱穀センサと、前記走行機体に対する前記左右の走行装置の相対高さをそれぞれ検出する一対の車高検出センサとを備え、
    前記制御装置は、下限水平制御への移行前の自動制御モード実行時における前記設定角度及び前記相対高さを作業設定値として記憶するように構成され、前記下限水平制御時に、前記脱穀センサ及び前記オーガ検出センサからの信号に基づき前記脱穀装置への動力伝達が係合状態のままで前記排出オーガが格納位置に戻されたと判断すると、前記作業設定値を用いて自動制御モードを実行することを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記制御装置は、前記下限水平制御時に、前記脱穀センサからの信号に基づき前記脱穀装置への動力伝達が係合状態から遮断状態へ移行されたと判断しても、前記オーガ検出センサからの信号に基づき前記排出オーガが格納位置に戻されていないと判断した場合には、前記下限水平制御を続行することを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記制御装置は、前記下限水平制御時に、前記脱穀センサ及び前記オーガ検出センサからの信号に基づき前記脱穀装置への動力伝達が係合状態から遮断状態へ移行され且つ前記排出オーガが格納位置に戻されたと判断した場合には、前記左右一対の走行装置が共に前記走行機体に対して最接近するまで前記左右一対の走行部昇降装置を共に近接方向に作動させ、前記走行機体に対する前記左右一対の走行装置の相対位置をその状態に保持することを特徴とする請求項2又は3に記載のコンバイン。
JP2007120635A 2007-05-01 2007-05-01 コンバイン Expired - Fee Related JP4906099B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007120635A JP4906099B2 (ja) 2007-05-01 2007-05-01 コンバイン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007120635A JP4906099B2 (ja) 2007-05-01 2007-05-01 コンバイン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008271889A JP2008271889A (ja) 2008-11-13
JP4906099B2 true JP4906099B2 (ja) 2012-03-28

Family

ID=40050665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007120635A Expired - Fee Related JP4906099B2 (ja) 2007-05-01 2007-05-01 コンバイン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4906099B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08228563A (ja) * 1995-02-24 1996-09-10 Kubota Corp コンバイン
JPH11113359A (ja) * 1997-10-16 1999-04-27 Yanmar Agricult Equip Co Ltd コンバインの車高制御装置
JP2000300045A (ja) * 1999-04-16 2000-10-31 Yanmar Agricult Equip Co Ltd コンバインの姿勢制御装置
JP2001270474A (ja) * 2000-03-24 2001-10-02 Kubota Corp 作業車のローリング制御装置
JP2004275086A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Yanmar Co Ltd コンバイン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008271889A (ja) 2008-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4906099B2 (ja) コンバイン
JP2010178630A (ja) コンバイン
JP2008141999A (ja) 作業車両
JP2007010061A (ja) 走行変速装置
JP5852708B2 (ja) コンバイン
JP2004189032A (ja) 作業車の走行装置
JP4250606B2 (ja) 刈取収穫機の姿勢制御装置
JP7033996B2 (ja) 収穫機
JP5805945B2 (ja) コンバイン
JP2008271888A (ja) コンバイン
JP7050557B2 (ja) 収穫機
JP2004261147A (ja) コンバインの操作装置
JP5313957B2 (ja) 収穫機の走行伝動装置
JP4053054B2 (ja) 刈取収穫機の姿勢制御装置
JP2007244335A (ja) コンバイン
JP3198692B2 (ja) コンバインの走行装置
JP3597138B2 (ja) 作業機の姿勢制御装置
JP5225127B2 (ja) コンバイン
JP3984718B2 (ja) 穀粒排出用オーガの旋回制御装置
JP5612384B2 (ja) コンバイン
JP2003009626A (ja) 作業車
JP2012130304A (ja) コンバイン
JP3725039B2 (ja) 刈取収穫機の姿勢制御装置
JP3542037B2 (ja) コンバイン
JP3719942B2 (ja) 刈取収穫機の姿勢制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110909

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120106

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R154 Certificate of patent or utility model (reissue)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R154

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees