JPH09188279A - コンバインのクローラ走行装置 - Google Patents

コンバインのクローラ走行装置

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JPH09188279A
JPH09188279A JP356196A JP356196A JPH09188279A JP H09188279 A JPH09188279 A JP H09188279A JP 356196 A JP356196 A JP 356196A JP 356196 A JP356196 A JP 356196A JP H09188279 A JPH09188279 A JP H09188279A
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JP
Japan
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steering
turning
roller frame
idler roller
end part
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Application number
JP356196A
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English (en)
Inventor
Mikiya Shirakata
幹也 白方
Koji Otsuka
浩司 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】湿田等による軟弱な土壌面において、走行クロ
−ラが土中に沈下し泥押しにより走行が阻害される状態
の改善。 【解決手段】走行クロ−ラ1の接地部に配置した複数箇
の誘導転輪2を支持する前部転輪フレーム3と後部転輪
フレーム4とを、これら走行クロ−ラ1の前後中間部に
位置する各中央端部3a,4aを前・後端部3b,4b
に対して上下に回動させて高さ変更するコンバインのク
ローラ走行装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンバインのク
ローラ走行装置に関し、走行クロ−ラの接地部に配置し
た誘導転輪の下動作用により車体を上昇させる車体昇降
装置を有するもの等の分野に属する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】従来
から、コンバインの作業時に湿田等による軟弱な土壌面
において、走行クロ−ラが土中に沈下して泥押しの状態
となり走行が阻害されるため、このようなときには、走
行クロ−ラの誘導転輪の下動作用により、相対的に車体
を上昇させて湿田に対する適応性を向上させるようにし
ている。
【0003】しかし、これらの車体昇降装置は、走行ク
ロ−ラの誘導転輪を支持する転輪フレームが単一の構成
で、車台に対して平行状態で上下動するものが一般的で
あるから、土壌面に対する走行クロ−ラの接地姿勢が変
わることなく、単に車体が上昇するのみでは、走行クロ
−ラによる泥押しの状態の大幅な改善は望み難い。そこ
でこの発明は、走行クロ−ラの誘導転輪を支持する転輪
フレームを前・後に分割し、その分割部を中折れ傾斜状
態に下動させて車体を上昇させる。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、走行クロ−
ラ1の接地部に配置した複数箇の誘導転輪2を支持する
前部転輪フレーム3と後部転輪フレーム4とを、これら
走行クロ−ラ1の前後中間部に位置する各中央端部3
a,4aを前・後端部3b,4bに対して上下に回動さ
せて高さ変更するコンバインのクローラ走行装置の構成
とする。
【0005】
【作用、及び発明の効果】上記の構成によって、走行ク
ロ−ラ1の接地部に配置した複数箇の誘導転輪2を、走
行クロ−ラ1の前後中間部の位置で前・後に分割した前
部転輪フレーム3と後部転輪フレーム4とに各々支持さ
せ、この前部転輪フレーム3の前端部3b位置と、後部
転輪フレーム4の後端部4b位置を各々支点軸として、
前部転輪フレーム3の中央端部(後端部)3a位置と後
部転輪フレーム4の中央端部(前端部)4a位置を、例
えば、油圧等によって作動させるアクチュエータからリ
ンク機構を介して下動作用させることによって、走行ク
ロ−ラ1の前後端部に対する中間部の姿勢を中折れ傾斜
状態として車体を上昇させることができる。
【0006】このように、走行クロ−ラ1の前後中間部
の姿勢を、前部転輪フレーム3と後部転輪フレーム4に
より中折れ傾斜状態として車体を上昇させることによ
り、湿田等において走行クロ−ラ1が土中に沈下して
も、走行クロ−ラ1を、前端部から中間部にかけての橇
状の傾斜姿勢によって土壌面へ浮上させることができる
から、泥押し状態を大幅に緩和して湿田適応性を向上さ
せることができる。また、前部及び後部転輪フレーム
3,4を下動作用させるリンク機構を、従来の如く平行
リンクを必要とすることなく、前後中間部における単一
のリンクで構成できるから、構造が簡単となりコスト的
にも低減できる。
【0007】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。コンバインの車台6の下部側に土壌面を走行
する左右一対の走行クロ−ラ1を有する走行装置7を配
設し、該車台6上にフィ−ドチェン8に挟持して供給さ
れる穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を選別回収して
一時貯留する穀粒タンク9を備えた脱穀装置10を載設
する。この脱穀装置10の前方側に前端位置から立毛穀
稈を分草する分草体11と、分草された穀稈を引き起こ
す引起部12と、引き起こされた穀稈を刈り取る刈刃部
13と、この刈り取られた穀稈を後方側へ搬送して該フ
ィ−ドチェン8へ受渡しする穀稈搬送部14とを有する
刈取装置15を、該車台6の前端部へ刈取懸架部16に
よって上下回動自在に懸架支持すると共に、土壌面に対
して昇降自在に設ける。該刈取装置15の一側に、コン
バインの操作制御を行う操作装置17と、この操作のた
めの操作席18とを設け、この操作席18の下方にエン
ジン19を搭載し、これらの後方側に該穀粒タンク9を
配置すると共に、該走行装置7,脱穀装置10,刈取装
置15,操作装置17,エンジン19等によってコンバ
インの車体20を構成する。
【0008】該車台6の左右外側下方に平行して左右の
サブフレーム21を各々前後の支持枠21aによって固
着し、この左右のサブフレーム21の外側下方に各々略
平行して、該走行クロ−ラ1の前部側に位置する左右の
前部転輪フレーム3と、後部側に位置する左右の後部転
輪フレーム4とを各々配置させるが、この左右の前部及
び後部転輪フレーム3,4を作用させるローリング機構
は、左右同形につき片側だけの構成について説明する。
【0009】図2に示す如く、該サブフレーム21の前
側及び後側下部に各々固着した支持メタル22に、前部
転輪フレーム3の前端部3bと、後部転輪フレーム4の
後端部4bとを回動可能にピン連結すると共に、この前
部転輪フレーム3の中央端部(後端部)3aと後部転輪
フレーム4の中央端部(前端部)4aとを、三点リンク
23の下部側二点と各々ピン連結する。この三点リンク
23の頂点23aと、L字型でその中間部を支軸24a
により支承した回動アーム24の一端部とをピン連結す
ると共に、この回動アーム24の他端部と、油圧等によ
り伸縮作動する車体昇降シリンダ25の可動側ピストン
25aの先端部とをピン連結し、この車体昇降シリンダ
25の固定側をサブフレーム21の上部に設けた固定枠
21bにピン連結して構成する。
【0010】該前部転輪フレーム3及び後部転輪フレー
ム4の外側面に、所定の間隔をおいて各々複数箇の誘導
転輪2を遊転自在に軸承すると共に、該サブフレーム2
1の後端部下側に、後部転輪26を遊転自在に支承した
支持アーム26aを前後調節可能に後方に向け保持させ
る。これら複数箇の誘導転輪2及び後部転輪26と、該
車台6の前端部に装架した走行用ミッションケース27
から動力を伝達する駆動輪28とによって、該走行クロ
−ラ1を巻掛け張設して構成する。
【0011】図3に示す如く、前記エンジン19から伝
動機構を介して、前・後進の切り変え及び車速の主変速
を行わせる油圧式の走行用無段変速装置5と、旋回時に
操向側の正・逆回転の切り変え及び変速を行わせる油圧
式の旋回用無段変速装置29とに連動し、該走行用無段
変速装置5から走行用ミッションケース27の入力軸3
0に連動連結して構成する。
【0012】該ミッションケース27に内装したギヤ伝
動機構は、第1軸としての該入力軸30に軸回転する二
連の変速ギヤ31を、変速用シフタ31aの作用によっ
て、第2軸としてのカウンタ軸32に軸止する高速ギヤ
33と低速ギヤ34とに各々切り替え噛み合い連動さ
せ、該カウンタ軸32に横並びに軸止した変速伝動ギヤ
35と、第3軸としての操向軸36に軸止する二連の操
向センタギヤ37とを噛み合い連動させて、副変速とし
ての高速側(走行速)と低速側(作業速)の変速動力を
伝達させるべく構成する。
【0013】該操向センタギヤ37の両側面に噛み合い
用のクラッチ爪37bを各々設け、この左右のクラッチ
爪37bに近接させて、ギヤ部38aの側面に該クラッ
チ爪37bと噛み合い接続するクラッチ爪38bを有し
た左右の操向クラッチ38を該操向軸36に各々遊転軸
承して構成する。該左右の操向クラッチ38には、各々
クラッチ爪38bの反対側の延長部分に左右の操向ブレ
ーキ39を係合して設けると共に、該ギヤ部38aと操
向ブレーキ39との間に、各々操向クラッチ38を左右
に摺動させる左右の操向シフタ40を嵌挿するシフタ溝
38cを設け、この左右の操向シフタ40をシフタ軸4
0aの回動により作用させ、該両クラッチ爪37bと3
8bとを噛み合いさせて操向クラッチ38が入りとなる
側と、逆に、該両クラッチ爪37bと38bとを切り離
して操向クラッチ38が切りとなり、同時に操向ブレー
キ39が制動される側とに作用させる構成としている。
【0014】該左右の操向クラッチ38の各ギヤ部38
aと、第4軸としての減速軸41に遊転軸承する左右の
二連の操向伝動ギヤ42とを各々噛み合い連動させ、第
6軸としての旋回軸43に左右の旋回伝動ギヤ44を各
々遊転軸承し、この旋回伝動ギヤ44を軸回転させる左
右の旋回クラッチ45を各々軸止させると共に、該旋回
軸43の一端部に前記旋回用無段変速装置29を連動連
結する。該左右の旋回伝動ギヤ44と、第7軸としての
旋回中間軸46に各々遊転軸承した左右の二連の旋回中
間ギヤ47とを各々噛み合い連動させ、この左右の旋回
中間ギヤ47の片方の小径ギヤ47aと、該左右の操向
伝動ギヤ42とを各々噛み合い連動させる構成としてい
る。
【0015】該左右の二連の操向伝動ギヤ42の片方の
小径ギヤ42aと、第5軸としての左右のホイル軸48
の一端部に軸止した、左右のホイルギヤ49とを各々噛
み合い連動させ、該左右のホイル軸48の他端部に、前
記左右の走行クローラ1を駆動させる左右の駆動輪28
を各々軸止して構成する。ブレーキ旋回モードAによる
旋回を駆動する操向油圧回路Sと、緩旋回モードB又は
スピン旋回モードCによる旋回を駆動する旋回油圧回路
Tとを各々別系統の回路として構成する。
【0016】該操向油圧回路Sは、図4に示す如く、前
記走行用無段変速装置5を作用させる同一の油タンク5
0から、油圧ポンプ51により供給される圧油を、左右
の車体昇降電磁弁52を経由して各々左右の車体昇降シ
リンダ25に送油又は返油可能に切り替え接続させると
共に、操向クラッチ電磁弁53を経由して、左右の操向
クラッチ38と操向ブレーキ39を作用させる左右の操
向シリンダ54の一方側に各々送油又は返油可能に切り
替え接続させ、その他方側から左右の操向クラッチ38
の切りに伴い、操向ブレーキ39の制動圧を制御する圧
抜き電磁弁55と可変絞り弁56又は固定絞り57とを
介して返油可能に接続構成させる。
【0017】該旋回油圧回路Tは、図5に示す如く、前
記ミッションケース27から油圧ポンプ58により供給
される圧油を、旋回クラッチ電磁弁59を経由して左右
の旋回クラッチ45を各々作用させるよう、送油又は返
油可能に切り替え接続して構成させる。車体20の前・
後進の切り替え及び車速の主変速を行う主変速レバー6
0と、車速を高速側と低速側とに切り替える副変速レバ
ー61と、車体20の進行方向の左右操向及び旋回を行
わせるパワステレバー62と、緩旋回モードB又はスピ
ン旋回モードCへの切り替え及び変速を行う旋回レバー
63と、左右の車体昇降電磁弁52を作用させる左右の
車体昇降スイッチ64と、旋回時に操向側の車体昇降ス
イッチ64を自動的にONさせる自動スイッチ65とを
前記操作装置17の一側に配設する。該パワステレバー
62の左又は右への傾斜位置を検出する左右のパワステ
スイッチ66を該レバー62に係合配置して構成する。
【0018】図6に示す如く、該旋回レバー63の作用
領域は、ブレーキ旋回モードAを中央位置として、その
両側への傾斜操作によって各々緩旋回モードBとスピン
旋回モードCの領域となるよう傾斜角度を設定し、この
レバー63の傾斜角度が深くなるほど速度が早くなるよ
う位置決めすると共に、この両旋回モードB,Cへの切
り替えを検出する旋回モードスイッチ67を該レバー6
3に係合配置して構成する。
【0019】図7に示す如く、前記ミッションケース2
7の前面壁27aから外方へ突出させた、左右の操向ク
ラッチ38を作用させる操向シフタ40のシフタ軸40
aに軸止した左右のクラッチアーム68を、該前面壁2
7aに配置した左右の操向シリンダ54の作動によって
回動させ、この回動を検出する左右のクラッチセンサ6
8aを配設する。
【0020】CPUを主体的に配して各自動回路の演算
制御を行うコントローラ69を該操作装置17の近傍に
設け、図8に示す如く、このコントローラ69の入力側
に、前記左右の車体昇降スイッチ64と、自動スイッチ
65と、左右のパワステスイッチ66と、旋回モードス
イッチ67と、左右のクラッチセンサ68a等を各々接
続すると共に、その出力側に、左右の車体昇降電磁弁5
2と、操向クラッチ電磁弁53と、旋回クラッチ電磁弁
59と、左右の操向クラッチ38の切りに伴う操向ブレ
ーキ39の制動圧を抑止する圧抜き電磁弁55等を各々
接続して構成させる。
【0021】コンバインの作業時に湿田等による軟弱な
土壌面において、走行クロ−ラ1が土中に沈下して泥押
し状態となったときは、片側の走行クロ−ラ1のみ沈下
したときは片側の車体昇降スイッチ64を、両側の走行
クロ−ラ1が共に沈下したときは左右の車体昇降スイッ
チ64を同時にONさせることにより、片側の車体昇降
電磁弁52又は左右の車体昇降電磁弁52を介して左及
び右の車体昇降シリンダ25を作動させ、この車体昇降
シリンダ25のピストン25aにより回動アーム24が
支軸24aを支点として回動し、この回動アーム24に
より三点リンク23の頂点を押し下げ、その下部側二点
により前部転輪フレーム3の後端部3aと後部転輪フレ
ーム4の前端部4aを各々下動させる。
【0022】この下動により、前部転輪フレーム3と後
部転輪フレーム4とが各々前・後の支持メタル22によ
り、その前端部3bと後端部4bとを支点として中折れ
状態で傾斜状態となり、この前部及び後部転輪フレーム
3,4に軸承された誘導転輪2によって走行クロ−ラ1
の前後中間部が突状に押し下げられ、相対的に車台6が
上昇して泥押しの状態を緩和することができる。なお、
この車台6の上昇と共に、走行クロ−ラ1の前端部から
中間部にかけての橇状の傾斜姿勢によって土壌面へ浮上
させることができるから、泥押し状態の一層の緩和と共
に、湿田適応性を向上させることができる。
【0023】また、操向旋回時に自動スイッチ65をO
Nさせたときは、コントローラ69の制御によって、旋
回内側の車体昇降スイッチ64のONにより車体昇降電
磁弁52を自動的に作用させて、走行クロ−ラ1を前部
及び後部転輪フレーム3,4と誘導転輪2とにより下動
させることによって、この中間部を押し下げられた走行
クロ−ラ1は接地面積が少なくなり旋回性が向上すると
共に、走行クロ−ラ1の引っ掻きによる土壌面の損傷
や、路上走行時におけるバタツキ等を軽減することがで
きる。なお、該自動スイッチ65をONさせないときは
通常の操向旋回を行うことがでる。
【0024】走行用ミッションケース27におけるギヤ
伝動は、入力軸30へ動力が伝達され、この入力軸30
の二連の変速ギヤ31を左右摺動させて、カウンタ軸3
2に軸回転する高速ギヤ33へ連動したときは高速に、
低速ギヤ34へ連動させたときは低速に変速させ、この
変速された動力を、同じくカウンタ軸32に軸回転する
変速伝動ギヤ35によって、操向軸36に軸回転する操
向センタギヤ37へ連動させる。
【0025】この連動時に、ブレーキ旋回モードAによ
り旋回を行うときは、旋回レバー63を中央位置に位置
決めしこの状態において、例えば、パワステレバー62
を左へ傾斜操作したときは、パワステスイッチ66のO
Nによるパワステ回路の可変絞り弁56の作用と操向ク
ラッチ電磁弁53の左への切り替えとにより、左の操向
シリンダ54によって左の操向シフタ40を作用させ、
この作用により操向センタギヤ37のクラッチ爪37b
と、左の操向クラッチ38のクラッチ爪38bとが切り
となって、操向軸36に軸回転している操向クラッチ3
8を遊転させると同時に、更に左の操向ブレーキ39を
制動させる。
【0026】この制動により、該操向クラッチ38のギ
ヤ部38aと連動する減速軸41に遊転させた、二連の
左の操向伝動ギヤ42の回転を停止させると共に、該操
向センタギヤ37により伝動を継続している右の操向ク
ラッチ38から右の操向伝動ギヤ42へ、更にこの操向
伝動ギヤ42の片方の小径ギヤ42aから右のホイルギ
ヤ49を経て右の駆動輪28へ連動させる。この右の駆
動輪28による右のクロ−ラ1の駆動と、前記の左の操
向クラッチ38の制動により、ブレーキング状態の左の
クロ−ラ1とによって、左側へのブレーキ旋回を行わせ
る。
【0027】次に、緩旋回モードBにより旋回を行うと
きは、旋回レバー63を緩旋回側に傾斜位置決めした状
態において、例えば、パワステレバー62を左へ傾斜操
作したときは、前記のブレーキ旋回モードAにおける行
程と同じ作用により左の操向クラッチ38を遊転させ、
この遊転状態をクラッチセンサ68aによって検出する
と共に、旋回モードスイッチ67による緩旋回モードB
の検出により、圧抜き電磁弁55をバイパス回路側へ切
り替えて、このバイパス回路の固定絞り57の作用によ
り操向クラッチ38の切りを保持させると共に、操向ブ
レーキ39を制動させない状態として、旋回クラッチ電
磁弁59により左の旋回クラッチ45を入りとして、左
の旋回伝動ギヤ44を、旋回レバー63の傾斜操作によ
り駆動されている旋回軸43と共に軸回転させ、この旋
回伝動ギヤ44から、前記の操向クラッチ38の切りに
より軸遊転している左の二連の操向伝動ギヤ42へ連動
し、この操向伝動ギヤ42の小径ギヤ42aから左のホ
イルギヤ49を経て、左の駆動輪28を駆動して左のク
ロ−ラ1を、右のクロ−ラ1に対して減速駆動させるこ
とによって左側への緩旋回を行わせる。この緩旋回にお
ける操向側の速度は旋回レバー63の傾斜角度が深くな
る程早くなり、これに伴って旋回半径は次第に大きくな
ってくる。
【0028】次に、スピン旋回モードCにより旋回を行
うときは、旋回レバー63をスピン旋回側に傾斜位置決
めした状態において、例えば、パワステレバー62を左
へ傾斜操作したときは、前記のブレーキ旋回モードAに
おける行程と同じ作用により左の操向クラッチ38を遊
転させ、この遊転状態をクラッチセンサ68aによって
検出すると共に、旋回モードスイッチ67によるスピン
旋回モードCの検出により、圧抜き電磁弁55をバイパ
ス回路側へ切り替えて、このバイパス回路の固定絞り5
7の作用により操向クラッチ38の切りを保持させると
共に、操向ブレーキ39を制動させない状態として、旋
回クラッチ電磁弁59により左の旋回クラッチ45を入
りとして、左の旋回伝動ギヤ44を、旋回レバー63の
傾斜操作により逆回転駆動されている旋回軸43と共に
軸回転させ、この旋回伝動ギヤ44から、前記の操向ク
ラッチ38の切りにより軸遊転している左の二連の操向
伝動ギヤ42へ連動し、この操向伝動ギヤ42の小径ギ
ヤ42aから左のホイルギヤ49を経て、左の駆動輪2
8を駆動して左のクロ−ラ1を、右のクロ−ラ1に対し
て逆回転駆動させることにより、左側へのスピン旋回を
行わせる。このスピン旋回における操向側の逆回転速度
は旋回レバー63の傾斜角度が深くなる程早くなり、こ
れに伴って旋回半径は次第に小さくなってくる。
【0029】このように、該旋回軸43を外部の旋回用
無段変速装置29により駆動することによって、緩旋回
とスピン旋回の減速比がギヤ伝動機構に制約されること
なく任意に設定できるから、作業又は路上走行時等にお
ける旋回半径の大きさが自由に選定でき、旋回条件に対
する適応性を向上させうると共に、前記ミッションケー
ス27内のギヤ伝動の構成が容易となり、該ケース27
の幅方向が狭くなってコンパクトに形成することができ
る。
【0030】また、該旋回レバー63操作時の傾斜角度
が深くなるに従って、旋回用無段変速装置29が増速さ
れ、旋回半径が緩旋回では大きく、スピン旋回では小さ
くなるようオペレータの意志通りに変更することができ
るから、旋回操作性を向上させることができる。また、
前記副変速レバー61が高速側(走行速)に切り替えら
れたときは、図9に示す如く、副変速レバー61の高速
位置に係合配置した検出スイッチ61aがONし、この
スイッチ61aのONにより切替モータ70が作動し、
このモータ70の作動アーム70aの回動により旋回用
無段変速装置29の回動レバー71が回動して、緩旋回
モードB側で旋回半径の大きい側に自動的に切り替わる
ように構成し、この自動切替を規制する規制スイッチ7
2を回路中に配設する。
【0031】このように、副変速が高速側に切り替えら
れたときは、車速が早くなり旋回半径が小さい場合には
非常に危険性が高いため、このときブレーキ旋回モード
Aよりも旋回半径が大きい緩旋回モードBの更に旋回半
径が大きい側に自動的に切り替えられるから、安全で且
つ円滑な操向旋回を行うことができる。なお、急旋回を
必要とするときは、規制スイッチ72をOFFさせて自
動切替を解除すると共に、車速を減速して旋回を行えば
危険を回避した急旋回が可能となり、作業適応性の向上
を図ることができる。
【0032】また、図10に示す如く、前記ミッション
ケース27における別の実施例として、旋回軸43を駆
動する旋回用無段変速装置29に代えて、外部の伝動切
替装置73を連動連結して構成する。この伝動切替装置
73は、伝動切替ケース74に、前記エンジン19から
の伝動機構を連動連結する切替入力軸75を支承し、こ
の切替入力軸75に軸回転する二連の切替変速ギヤ76
を切替用シフタ76aの作用によって、切替出力軸77
に軸止した緩旋回モードBを駆動する正回転ギヤ78
と、スピン旋回モードCを駆動する逆回転ギヤ79とに
各々切り替え噛み合いさせ、該切替変速ギヤ76と正回
転ギヤ78との間には回転方向を変更させないためのア
イドルギヤ78aを噛み合いさせると共に、この切り替
えの中立位置においてブレーキ旋回モードAを駆動させ
るべく構成する。これらの構成により駆動される該切替
出力軸77を旋回軸43に連動連結させる。
【0033】該旋回軸43を外部から伝動切替装置73
により、緩旋回側とスピン旋回側とに切り替え伝動する
ことによって、伝動切替装置73の設置スペースを広く
確保できると共に、該ミッションケース27内のギヤ伝
動の構成が容易となり、該ケース27の幅方向が狭くな
ってコンパクトに形成することができる。なお、緩旋回
モードBとスピン旋回モードCの減速比を、ミッション
ケース27の外で組み替えが可能であるため変更が容易
である。
【0034】また、前記操向油圧回路Sと旋回油圧回路
Tの別実施例として、図11に示す如く、走行部制御系
と作業部制御系とを分離し、この分離された走行部油圧
回路Uと作業部油圧回路Vについて該両油圧回路S,T
と同一作用のものは同一符号を付して説明する。該走行
部油圧回路Uは、前記油圧タンク50から油圧ポンプ5
1により供給される圧油を、操向クラッチ電磁弁53を
経由して、左右の操向クラッチ38と操向ブレーキ39
を作用させる左右の操向シリンダ54の一方側に各々送
油又は返油可能に切り替え接続させ、その他方側からパ
ワステポート80を経由して、前記パワステレバー62
によって制御されるリリーフ弁81と減圧弁82の各一
方側に各々接続し、該リリーフ弁81の他方側から返油
可能に接続すると共に、該減圧弁82の他方側から絞り
弁と旋回クラッチ電磁弁59を経由して、左右の旋回ク
ラッチ45を各々作用させるよう送油又は返油可能に切
り替え接続して構成する。
【0035】該作業部油圧回路Vは、該油圧タンク50
から油圧ポンプ83によって供給される圧油を、アンロ
ード電磁弁83aと前記左右の車体昇降電磁弁52を経
由して、各々左右の車体昇降シリンダ25に送油又は返
油可能に切り替え接続して構成する。該操向クラッチ電
磁弁53の切り替えにより、左又は右の操向シリンダ5
4を経由して該リリーフ弁81と減圧弁82に流れる圧
油は、パワステレバー62が中立位置のときはリリーフ
弁81側に一定圧Pが作用し、この圧力Pが減圧弁82
側にも作用する。次に、パワステレバー62を傾斜操作
してリリーフ弁81側が高圧となっても減圧弁82の2
次圧側は、該弁82の作用により一定圧Pより高くなら
ないように設定することにより、旋回クラッチ45は一
定圧Pの圧力内で安定して作動させることができる。な
お、ブレーキ旋回モードAによる操向旋回時には、該パ
ワステポート80から旋回クラッチ電磁弁59へ圧油を
供給することにより、該操向シリンダ54による操向ク
ラッチ38の切り作用に続いて旋回クラッチ45が作用
することになるから、操向クラッチ38が入り状態のと
きに旋回クラッチ45が作用して、ギヤ伝動が同時噛み
合いによりメカロックを起す恐れがない。
【0036】また、図11に示す油圧回路のリリーフ弁
81を、図12に示す如き、比例リリーフ弁84に変更
接続し、該パワステレバー62の左右傾斜操作に係合し
て作用するポテンショメータ85及び二段のリミットス
イッチ86a,86bと、モード切替レバー87による
各旋回モードB,Cへの切り替えに係合して作用するリ
ミットスイッチ87aとによる各電気信号を、CPU8
8を介して該比例リリーフ弁84の電磁コイル84aに
接続して構成する。
【0037】この構成により、ブレーキ旋回モードAの
操向旋回では、ポテンショメータ85とリミットスイッ
チ86aの各信号による比例リリーフ弁84の作用によ
って操向シリンダ54の作動圧制御を行い、緩旋回モー
ドB又はスピン旋回モードCの操向旋回では、リミット
スイッチ86bの位置まではブレーキ旋回モードAと同
様にポテンショメータ85により操向シリンダ54の作
動圧制御を行うが、リミットスイッチ86b以上の傾斜
位置になったときは、このリミットスイッチ86bとモ
ード切替レバー87によるリミットスイッチ87aの各
信号による比例リリーフ弁84の作用によって、旋回ク
ラッチ45の作動圧を定圧制御することにより、作業状
況に応じた運転条件の最適化が容易になると共に、緩旋
回及びスピン旋回時におけるクラッチ抜けの防止等によ
り信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体を示す側面図。
【図2】走行クローラの制御機構を示す側面図。
【図3】走行用ミッションケースのギヤ伝動機構を示す
正面展開配列線図。
【図4】ブレーキ旋回モードと作業部を作動制御する油
圧回路を示すブロック図。
【図5】緩旋回及びスピン旋回モードを作動制御する油
圧回路を示すブロック図。
【図6】旋回用無段変速装置の旋回レバーの作用状態を
示す正面図。
【図7】クラッチセンサの作用状態を示す部分正面図。
【図8】自動制御の電気回路を示すブロック図。
【図9】副変速レバーの切り替えに伴う旋回用無段変速
装置の制御状態を示す作用図。
【図10】別実施例の走行用ミッションケースのギヤ伝
動機構を示す正面展開配列線図。
【図11】別実施例の各旋回モードと作業部を作動制御
する油圧回路を示すブロック図。
【図12】別実施例の各旋回モードと作業部を作動制御
する油圧回路の一部を示すブロック図。
【符号の説明】
1. 走行クロ−ラ 2. 誘導転輪 3. 前部転輪フレーム 3a. 中央端部 3b. 前端部 4. 後部転輪フレーム 4a. 中央端部 4b. 後端部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行クロ−ラ1の接地部に配置した複数
    箇の誘導転輪2を支持する前部転輪フレーム3と後部転
    輪フレーム4とを、これら走行クロ−ラ1の前後中間部
    に位置する各中央端部3a,4aを前・後端部3b,4
    bに対して上下に回動させて高さ変更するコンバインの
    クローラ走行装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102116020A (zh) * 2010-12-29 2011-07-06 中化岩土工程股份有限公司 履带支重轮可收放的强夯机行走机构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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