JPH11196655A - 作業車 - Google Patents

作業車

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JPH11196655A
JPH11196655A JP742898A JP742898A JPH11196655A JP H11196655 A JPH11196655 A JP H11196655A JP 742898 A JP742898 A JP 742898A JP 742898 A JP742898 A JP 742898A JP H11196655 A JPH11196655 A JP H11196655A
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JP
Japan
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vehicle body
combine
vehicle
turning
transmission
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JP742898A
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English (en)
Inventor
Shinji Ninomiya
伸治 二宮
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 後進時に車体が前後傾斜しないようにしたコ
ンバイン等の作業車を提供すること。 【解決手段】 クローラ14を有する走行装置3と車体
2の前後方向の傾斜状態の検出をする車体傾斜検出手段
5と、車体2を走行装置3に対して昇降させる車体昇降
手段4と、前記車体傾斜検出手段5の傾斜検出信号を入
力し、車体昇降手段4および車体前後傾斜手段5を駆動
して、車体を自動的に水平制御する作業車の車体水平制
御手段を備えている。一定距離たとえば1メートルだけ
作業車が後進する間は車体水平制御を停止して、作業車
1の車体水平制御しないまま一定距離だけ後進した後に
車体水平制御を再開するように作動させる。こうして、
図示しない作業車の刈取装置で穀桿を引き抜くような作
用、あるいは穀桿上部穂先部の穀粒をしごいて脱粒する
ような作用を全く行わず、作業車1が傾斜したまま一定
距離だけ後進する間には障害が解除され、かつ一定距離
後進したのちに車体水平制御を自動制御に戻すので、そ
れ以後の運転を円滑にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローラを着装し
たコンバインなどの作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】図1には穀類の収穫作業を行うコンバイ
ンの側面図を示し、図2はその走行装置の詳細を示す側
面図であり、図3は走行装置の上面図である。コンバイ
ン1の車体2の下部側に左右一対の走行クローラ14を
有する走行装置3を配設し、車体2と走行装置3との間
に車体2を昇降する左右傾斜手段4および車体を前後に
傾斜する前後傾斜手段5とを介在させている。
【0003】コンバイン1の車体フレーム2の前方には
分草具7と刈刃8aを具備する刈取装置8を設け、圃場
に植立する穀稈を刈り取り、整列して供給搬送装置10
に引き継ぎ、さらにフィードチェン9に引き継いで脱穀
装置11に供給し、脱穀装置11において脱穀、選別し
てグレンタンク12に穀粒を一時貯留する。
【0004】コンバイン1は走行クローラ14を有して
いるので不整地や湿田などを走行しながら刈り取り作業
を行うことができるが、コンバイン1の姿勢は地面の状
況により放置すれば前後左右に傾動することになり、操
作席13に搭乗するオペレータに不快感を与えかつ安全
上も好ましくないだけでなく、脱穀装置11内の穀粒の
選別作用にも悪影響を及ぼすので、コンバイン1の車体
2の上部を常に水平の保持するように、オペレータが手
動で操縦席13の車高操作スイッチ36を操作して左右
傾斜手段4および前後傾斜手段5を作動させてコンバイ
ン1の傾動を修正するか、自動水平スイッチ36aを投
入して傾斜検出手段35の検出出力に従い制御手段50
(図4)の自動制御により左右傾斜手段4および前後傾
斜手段5を作動させてコンバイン1の傾動を修正するよ
うにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】コンバイン1に左右傾
斜手段4および前後傾斜手段5を具備し、かつ傾斜検出
手段35の出力に従い制御手段50によりコンバイン1
の傾動を自動制御することにより、通常の不整地走行、
湿田刈り取りなどにおいてはコンバイン1の車体2の水
平を保持できて、オペレータの不快感を除去し、安全性
を向上し、脱穀装置11の脱穀選別性能を常に良好に維
持できるのであるが、特別な運転状況、たとえば刈取作
業中のコンバイン1を後退走行させる場合などに、車体
2の自動的水平制御を行う自動制御手段50を作動させ
たままでは、好ましくない作動をしてしまう問題が発生
することがあった。
【0006】すなわちコンバイン1が前進しながら刈取
作業を行っている場合に、刈取装置8に異物が噛み込
み、異物噛み込みを取り外そうとする場合や条合わせの
修正のためコンバイン1を後退すると、コンバイン1の
走行装置3の駆動反力によりコンバイン1は前傾姿勢と
なるので、傾斜を検出した制御手段50は前後傾斜手段
5を作動させて車台2の前部を上昇させるので、車台2
の前端の刈取装置8も上昇して、刈取装置8に掴んでい
た穀稈を上昇、つまり強制的に引き抜くように作用し、
あるいは穀稈の先端部の穂先部をしごいて穀粒を脱落さ
せるなど、刈取作業上好ましくない作動をするうえ、こ
の車台2の前部の上昇作動はオペレータにとって予期し
ない作動であるために安全上も危険な作動となることが
あった。
【0007】本発明の課題は、このような従来技術の問
題点を解消するもので、後進時に車体が前後傾斜しない
ようにしたコンバイン等の作業車を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、車
体を自動的に水平制御する車体水平制御手段と、作業車
の後進時には、作業車が所定距離走行する間は前記車体
水平制御手段の自動水平制御を停止する構成を備えた作
業車により解決される。より具体的には、本発明は次の
構成を採用することが望ましい。
【0009】車体の下部に無限履帯を着装した走行手段
と、車体の前後方向の傾斜状態の検出をする車体傾斜検
出手段と、車体と走行手段との間に配設され、車体を走
行手段に対して左右に傾斜させる左右傾斜手段と、前記
車体傾斜検出手段の傾斜検出信号を入力し、左右傾斜手
段および車体前後傾斜手段を駆動して、車体を自動的に
水平制御する作業車の車体水平制御手段と、作業車の後
進時には作業車が所定距離走行する間は、車体水平制御
手段の自動水平制御機能を停止する手段を備えた作業車
である。
【0010】作業車としてコンバインを例に説明する
と、車体水平制御手段は、コンバインの前進・後進と、
例えば刈取装置の運転・停止を検出し、穀稈の刈り取り
途中の後進であれば、後進距離を走行距離センサで検出
して、一定距離たとえば1メートルだけ後進する間は車
体水平制御機能を停止し、コンバインの車体水平制御を
行わないまま一定距離だけ後進した後に車体水平制御を
再開するように作動させる。
【0011】これは、コンバインを用いて圃場において
穀稈の刈り取り作業を行う場合に、刈取装置の分草具、
刈刃などコンバインの前方下部が異物に衝突、噛み込む
という障害にあったときに、その障害を排除するために
コンバインを後進させる操作を行うが、後進開始直後に
噛み込み障害が解除されないと、後進時に走行装置の駆
動反力によりコンバインは前方に傾斜することになり、
このときコンバインの車体水平制御手段が作動すると、
コンバインの前部を上昇する作動を行うので、障害が穀
稈によるものであれば穀稈を引き抜くように作用し、あ
るいは穀稈上部穂先部の穀粒をしごいて脱粒するように
作用する。
【0012】そこで、本発明の構成によれば、一定距離
たとえば1メートルだけ後進する間は車体水平制御を停
止して、コンバインの車体水平制御しないまま一定距離
だけ後進した後に車体水平制御を再開するように作動さ
せる。こうして、穀稈を引き抜くような作用、あるいは
穀稈上部穂先部の穀粒をしごいて脱粒するような作用を
全く行わず、コンバインが傾斜したまま一定距離だけ後
進する間には障害が解除され、かつ一定距離後進したの
ちに車体水平制御を自動制御に戻すので、それ以後の運
転を円滑にできる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明するが、従来技術で説明したコンバイン1の構
成に改良を加えたものであり、図1ないし図3のコンバ
イン1の構成部材と同じ部分には同じ符号を付してその
説明を省略する。図4は本発明の実施の形態の制御装置
ブロック図であり、図5は本発明の実施の形態の制御の
フローチャートである。
【0014】コンバイン1の車体フレーム2の下部側に
左右一対の走行クローラ14を有する走行装置3を配設
し、車体フレーム2と走行装置3との間に車体を左右傾
斜させる左右傾斜手段4および車体を前後に傾斜させる
前後傾斜手段5とを介在させている。
【0015】走行装置3は、無端帯状のクローラ14
と、該クローラ14を回転させる駆動スプロケット15
と、所定間隔を置いて設けられていてクローラ14を地
面に接地させる複数の接地転輪16と、地面の凹凸に対
応する可動転輪17と、前記接地転輪16と可動転輪1
7を支持するトラックローラフレーム18と、クローラ
14に張力を与える移動スプロケット19と、該移動ス
プロケット19を移動調節する調節装置20と、クロー
ラ14の垂れ下がりを防止する支持転輪21などから構
成され、これと同じ構成のものが左右一対に設けられて
いる。
【0016】前記左右傾斜手段4は前述左右の走行装置
3に各々設けられている。左右傾斜手段4について説明
すると、トラックローラフレーム18には、その前部に
前部アーム22がピン23に遊嵌連結し、後部に後部ア
ーム24がピン25に遊嵌連結している。前部アーム2
2の他端は車台2に固定されている支持台26の前部ロ
ーリング軸27に遊嵌連結されていて、さらに、前部ロ
ーリング軸27にはアーム30が遊嵌連結さけている。
前部アーム22とアーム30は連結固定されている。前
記後部アーム24の他端は、車台2に固定している連結
アーム29の後部ローリング軸28に遊嵌連結されてい
て、さらに、後部ローリング軸28には、アーム31が
遊嵌連結されている。後部アーム24とアーム31は連
結固定されている。また、アーム30とアーム31は連
結ロッド32で遊嵌連結されていて、さらに、前記アー
ム31の端部には、油圧シリンダ33のピストンロッド
34の端部が遊嵌連結されている。油圧シリンダ33
は、車台2に対して遊嵌しているプレート33aに遊嵌
されていて、その遊嵌軸心からプレート33bが設けら
れ、その端部はピッチングアーム39に連結しいる。
【0017】前記プレート33bは油圧シリンダ33の
ピストンロッド34を移動可能にするためのものであ
る。また、前記プレート33aにより油圧シリンダ33
をつり下げた状態としているのは、ピッチング油圧シリ
ンダ43を作動させたときにおいて、油圧シリンダ33
のピストンロッド34が移動しないためのものである。
【0018】したがって、油圧シリンダ33のピストン
ロッド34を伸ばすと、図2の左側面図において、アー
ム31は時計方向に回転して連結ロッド32を引っ張
り、該連結ロッド32はアーム30を時計方向に回転さ
せる。すると、後部アーム24と前部アーム22はとも
に時計方向に回転して、これによりトラックローラアー
ム18は車台2に対して下方へと下がる。
【0019】図2と同じ構造のものが車体の進行方向右
側にもあるので、左右水平制御(ローリング)が行え
る。左右の油圧シリンダ33のピストンロッド34を同
時に伸ばすと、地面に対して車台2は上昇することにな
る。また、油圧シリンダ33のピストンロッド34を縮
めると、前述の動きと反対の動きとなるので、トラック
ローラアーム18は車台2に対して上方へと上がる。左
右の油圧シリンダ33のピストンロッド34を同時に短
縮すると、地面に対して車台2は下降することになる。
【0020】左右傾斜手段4はコンバイン1を湿田に使
用する場合などクローラ14が沈下して、車台2が圃場
地面に接近しすぎないようにコンバイン1を上昇させる
手段として用いられることが多く、オペレータの判断で
操縦席13の湿田スイッチ37を投入するか、図示しな
い超音波高さセンサなどで車台2の高さを検出して、手
動または自動制御で左右の油圧シリンダ33を同時に作
動させ、ピストンロッド34を同時に伸ばして車台2を
上昇させる。
【0021】前記油圧シリンダ33は前述のように、個
別に駆動させるとコンバイン1が左右傾斜(ローリン
グ)したときにおいて、その修正に使用されるものであ
る。たとえば、圃場の影響でコンバイン1が左側に傾斜
すると、走行装置3と共に車台2も左側に傾斜して、車
台2上の操縦席13も左側に傾斜するが、このとき、左
側油圧シリンダ33のピストンロッド34を伸ばして、
車台2の左側を上昇させて車台2を水平に制御する。コ
ンバイン1が右側に傾斜したときは、右側の油圧シリン
ダ33のピストンロッド34を伸張して車台2の右側を
上昇させてコンバイン1を水平に制御する。コンバイン
1の傾斜状態は車台2に設置している傾斜センサ35で
検出し、手動または自動で油圧シリンダ33を作動させ
て左右傾斜手段を利用して、左右の水平制御を行うこと
ができる。
【0022】次に、車台2の前後方向を傾斜させる前後
傾斜手段5について説明すると、連結アーム29の一端
はピッチングアーム39とピン38で連結されていて、
該ピッチングアーム39は、車台2に対して軸40に遊
嵌連結されている。具体的には、該軸40は走行フレー
ム41に軸受け42にて回動可能に支持されている。コ
ンバイン1の前進方向に対して右側のピッチングアーム
39のみ、上方に突出していて突出部39aを形成し、
その端部には車台2に対して遊嵌しているピッチング油
圧シリンダ43のピストンロッド44の端部が遊嵌して
いる。
【0023】ピストンロッド44を伸張すると、ピッチ
ングアーム39は軸40を支点にして時計回りに回動す
る。ピン38もピッチングアーム39とともに時計回り
に回動するので、連結アーム29、後部ローリング軸2
8、後部アーム24及びピン25は上昇する。該ピン2
5は、トラックローラフレーム18の後部を上昇させる
ので車台2の後部とクローラ14との間の間隔は短くな
り、後ろ下がり傾斜、すなわち、車台2およびコンバイ
ン1は前上がり傾斜となる。
【0024】ピストンロッド44を短縮すると、前述と
反対の動きとなり車台2の後部とクローラ14との間隔
は長くなり、後ろ上がり傾斜、すなわち、車台2および
コンバイン1は前下がり傾斜となる。
【0025】コンバイン1の前後方向の傾斜(ピッチン
グ)は前後傾斜手段5により修正され、圃場が湿田など
でコンバインが傾斜すると、傾斜センサ35が傾斜を検
出して、手動または制御装置50による自動制御により
コンバイン1を水平に維持する対ピッチング車体水平制
御を行うことができる。
【0026】本発明の実施の形態は、上述の左右傾斜手
段4および前後傾斜手段5を備えたコンバイン1におい
て、図4の制御装置ブロック図に示す自動制御装置50
を用い、図5の制御のフローチャートに示すように車体
水平制御を行う構成を特徴とする。すなわち、図4に示
す制御装置50のCPU51には、手動・自動切り替え
スイッチ、左右傾斜スイッチ、前後傾斜スイッチ、車高
上下スイッチ、湿田スイッチ、刈取レバー(運転・停
止)、HSTレバー(前進・後進)、傾斜センサ、車高
センサ、走行距離センサの各信号を入力して、図5に示
す制御のフローに従って演算制御し、演算結果を左右傾
斜手段4(右)、左右傾斜手段4(左)および前後傾斜
手段5に出力してそれぞれの車体傾斜制御を行う構成で
ある。
【0027】そして、車体水平制御手動・自動切り替え
スイッチが手動に設定されていれば、操縦席13に搭乗
したオペレータの判断により左右傾斜スイッチ、前後傾
斜スイッチ、車高上下スイッチを操作することにより、
それぞれコンバイン1の車体を左右に傾斜、前後に傾
斜、車高を上下昇降させることができる。また、車体水
平制御手動・自動切り替えスイッチが自動に設定されて
いても制御装置50に手動優先を組み込むことにより、
以下に述べる自動運転中であっても、手動による操作を
優先して制御することが可能である。
【0028】湿田スイッチ37は一種の自動スイッチで
あり、湿田を検出した場合に自動的にコンバイン1の車
高を上昇させることができる。湿田の検出は傾斜センサ
35によるコンバイン1の車体の傾斜、車高センサによ
るコンバイン1の車体の沈下などを検出して、制御装置
50のCPUが湿田を判定し、その結果によりコンバイ
ン1の車体2の高さを必要量だけ上昇させるよう作動さ
せる。
【0029】車体水平制御手動・自動切り替えスイッチ
を自動に切り換えて設定した場合は、常時、車体2の傾
斜を傾斜センサ35で検出し、傾斜が検出されるとその
信号が制御装置50のCPU51に伝達されて、必要な
制御信号を演算し、左右の左右傾斜手段4および/また
は前後傾斜手段5を作動させて車体2の傾斜を水平に復
帰させる。
【0030】しかし、制御装置50は図5のフローチャ
ートに示すように、コンバイン1の前進・後進と刈取装
置8の運転・停止を検出し、刈り取り途中の後進であれ
ば、後進距離を走行距離センサで検出して、一定距離た
とえば1メートルだけ後進する間は車体水平制御を停止
し、コンバイン1の車体水平制御を行わないまま一定距
離だけ後進した後に車体水平制御を再開するように作動
させる。
【0031】コンバイン1を用いて圃場において穀稈の
刈り取り作業を行う場合に、刈取装置8の分草具7、刈
刃8aなどコンバイン1の前方下部が異物に衝突、噛み
込むという障害にあったときに、その障害を排除するた
めにコンバイン1を後進させる操作を行うが、後進開始
直後に噛み込み障害が解除されないと、後進時にコンバ
イン1は走行装置3の駆動反力によりコンバイン1は前
方に傾斜することになり、このときコンバイン1の車体
水平制御装置50が作動すると、コンバイン1の前部を
上昇する作動を行うので、障害が穀稈によるものであれ
ば穀稈を引き抜くように作用し、あるいは穀稈上部穂先
部の穀粒をしごいて脱粒するように作用するが、本発明
の実施の形態の構成によれば、一定距離たとえば1メー
トルだけ後進する間は車体水平制御を停止し、コンバイ
ン1の車体水平制御しないまま一定距離だけ後進した後
に車体水平制御を再開するように作動させるので、車体
水平制御を停止して後進する間は、コンバイン1の前部
を上昇する作動を行なわない。
【0032】そのため、穀稈を引き抜くような作用、あ
るいは穀稈上部穂先部の穀粒をしごいて脱粒するような
作用を全く行わず、コンバイン1が傾斜したまま一定距
離だけ後進する間には障害が解除され、かつ一定距離後
進したのちに車体水平制御を自動制御に戻すので、それ
以後の運転を円滑にできるし、また操縦席に搭乗するオ
ペレータに対しても、コンバイン1が一定距離だけ後退
したのちにコンバイン1の傾斜が水平に制御されるので
安全上の問題も解決できるという優れた効果を発揮する
ことができる。制御装置50は図5のフローチャートに
示すように、コンバイン1の前進・後進と刈取装置8の
運転・停止を検出し、刈り取り途中の後進であれば、後
進距離を走行距離センサで検出して、一定距離たとえば
1メートルだけ後進する間は車体水平制御を停止し、コ
ンバイン1の車体水平制御を行わないまま一定距離だけ
後進した後に車体水平制御を再開するように作動させ
る。
【0033】コンバイン1を用いて圃場において穀稈の
刈り取り作業を行う場合に、刈取装置8の分草具7、刈
刃8aなどコンバイン1の前方下部が異物に衝突、噛み
込むという障害にあったときに、その障害を排除するた
めにコンバイン1を後進させる操作を行うが、後進開始
直後に噛み込み障害が解除されないと、後進時にコンバ
イン1は走行装置3の駆動反力によりコンバイン1は前
方に傾斜することになり、このときコンバイン1の車体
水平制御装置50が作動すると、コンバイン1の前部を
上昇する作動を行うので、障害が穀稈によるものであれ
ば穀稈を引き抜くように作用し、あるいは穀稈上部穂先
部の穀粒をしごいて脱粒するように作用するが、本発明
の実施の形態の構成によれば、一定距離たとえば1メー
トルだけ後進する間は車体水平制御を停止し、コンバイ
ン1の車体水平制御しないまま一定距離だけ後進した後
に車体水平制御を再開するように作動させるので、車体
水平制御を停止して後進する間は、コンバイン1の前部
を上昇する作動を行なわない。
【0034】そのため、穀稈を引き抜くような作用、あ
るいは穀稈上部穂先部の穀粒をしごいて脱粒するような
作用を全く行わず、コンバイン1が傾斜したまま一定距
離だけ後進する間には障害が解除され、かつ一定距離後
進したのちに車体水平制御を自動制御に戻すので、それ
以後の運転を円滑にできるし、また操縦席に搭乗するオ
ペレータに対しても、コンバイン1が一定距離だけ後退
したのちにコンバイン1の傾斜が水平に制御されるので
安全上の問題も解決できるという優れた効果を発揮する
ことができる。なお、上述した刈取作業中の後進時に車
体水平制御を停止する一定距離は、圃場、刈り取り穀物
種類などにより調節可能にすることができる。
【0035】上記図1ないし図5に示す実施の形態のコ
ンバイン1の変形例を図6ないし図13に示す。図6は
コンバイン1の走行トランスミッション101(制動旋
回経路)の展開図であり、図7はコンバイン1の走行ト
ランスミッション101(緩・急旋回経路)の展開図で
あり、図8はコンバイン1の油圧回路図であり、図9は
走行トランスミッション101のサイドブレーキ装置の
部分拡大断面図であり、図10は走行トランスミッショ
ン101の側面図であり、図11は走行トランスミッシ
ョン101の旋回クラッチ装置の部分拡大断面図であ
り、図12は本発明実施の形態の変形例の旋回制御装置
のブロック図であり、図13は本発明実施の形態の変形
例の旋回制御のフローを示す図である。
【0036】この例によれば、コンバイン1を用いて湿
田作業を行う際の旋回時にクローラ14が圃場に埋まっ
てしまう問題、あるいはこれを避けるためにエンジンの
回転数を下げることによる脱穀装置11の脱穀、選別性
能の低下という問題、さらにコンバイン1の旋回時の沈
下により圃場基盤を破壊する問題などを解決することが
できる。コンバイン1の操縦席13においてオペレータ
が、前進、後進、旋回の走行操作を行った場合の動力の
伝動は以下の装置により行われる。
【0037】図6ないし図8を参照して、コンバイン1
のミッションケース108の上部には図示しない油圧変
速装置HSTを設け、ミッションケース108の内部に
は一連の歯車、クラッチ、ブレーキなどからなる走行動
力伝動機構を内装して走行トランスミッション101
(図1参照)を構成している。
【0038】そして、出力軸109は、油圧変速装置H
STの油圧モータ(図示せず)から回転動力を取り出す
出力軸であって、出力ギヤ110を軸着してミッション
ケース108の上部に軸架している。
【0039】刈取動力取り出し軸111は、出力ギヤ1
10に噛合させた取り出しギヤ112を設け、油圧変速
装置HSTによる変速後の回転動力を取りだして刈取装
置8を駆動する構成としている。
【0040】副変速装置114は、変速軸115に小ギ
ヤ116と中ギヤ117と係合爪118とを一体にして
軸方向に摺動自在に遊嵌している。大ギヤ119は変速
軸115の側端部に遊嵌して上記係合爪118に係合し
て伝動される構成になっている。
【0041】中間軸120は変速軸115の伝動下手側
に軸架し、小ギヤ116に噛み合う変速大ギヤ121、
中ギヤ117に噛み合う変速中ギヤ122、大ギヤ11
9に常時噛み合う変速小ギヤ123をそれぞれ軸着し、
前記変速軸115との間に副変速装置114を構成して
いる。
【0042】次に、サイドクラッチ装置103とサイド
ブレーキ装置104とからなる制動旋回経路a(図10
参照)の構成を説明する。サイドクラッチ装置103
は、図6に示すように上記中間軸120の伝動下手側に
軸架したサイドクラッチ軸107の中央位置にセンター
ギヤ124を遊嵌し、該センターギヤ124を前述の変
速大ギヤ121に常時噛み合いさせて構成している。さ
らにサイドクラッチ装置103はサイドクラッチ軸10
7上に左右一対のサイドクラッチギヤ125、125’
を軸方向摺動自在に遊嵌して前記センターギヤ124の
両側に係脱自在に係合できる構成としている。伝動軸1
26にはサイドクラッチ軸107の伝動下手側に軸架
し、サイドクラッチギヤ125、125’に噛み合いす
る伝動ギヤ127、127’と、ホィールギヤ128、
128’に噛み合いする小径ギヤ129、129’とを
軸着して伝動可能に構成している。ホィールシャフト1
30、130’は上記ホィールギヤ128、128’に
伝動された回転動力を駆動スプロケット15、15’を
介してクローラ14、14’に伝達する構成としてい
る。
【0043】サイドブレーキ装置104、104’は前
記サイドクラッチ軸107の左右両側位置に装備し、前
述した左右のサイドクラッチギヤ125、125’を介
してクローラ14、14’に選択的に制動力を伝達でき
る構成としている。
【0044】つぎに、減速伝動装置105を主要部とす
る緩旋回(マイルドターン)経路b(図10参照)の構
成を説明する。まず減速伝動装置105は図7に示すよ
うに、中間軸120に左右摺動自在に軸装した緩旋回小
径ギヤ132と、緩・急旋回軸133の旋回ギヤ134
との間に構成し、緩旋回小径ギヤ132を旋回ギヤ13
4に噛み合いすると緩・急旋回軸133が減速されて低
速で回転される構成となっている。そして、旋回クラッ
チ装置135、135’は、その緩・急旋回軸133の
左右両側に配置して遊嵌状態のクラッチギヤ136、1
36’を左右選択して緩・急旋回軸133に係合し、旋
回ギヤ134の回転動力をいずれか一方のクラッチギヤ
136、136’に伝動する構成とし、該クラッチギヤ
136、136’はいずれか一方が前記した伝動軸12
6の伝動ギヤ127、127’に上述した低速の回転動
力を伝動する構成にしている。これより下手の伝動経路
は上述した制動旋回(ブレーキターン)経路aと同一経
路となる。
【0045】次に、逆転伝動装置106を主要部とする
急旋回(スピンターン)経路c(図10参照)の構成を
説明する。逆転伝動装置106は図7に示すように前述
した緩旋回小径ギヤ132と一体的に構成して中間軸1
20に左右摺動自在に軸装した急旋回大径ギヤ137
と、逆転軸138の逆転伝動ギヤ139を介して旋回ギ
ヤ134に逆転の回転動力が伝動される構成としてい
る。急旋回(スピンターン)経路cの、緩・急旋回軸1
33以降の伝動下手の経路は前述した緩旋回(マイルド
ターン)経路bと同一で、選択した一方側のクローラ1
4または14’に逆転動力を伝動する構成としている。
【0046】以上のとおり、制動旋回(ブレーキター
ン)経路aはサイドクラッチ軸107を経てクローラ1
4、14’を伝動するが、他の緩旋回(マイルドター
ン)経路bと急旋回(スピンターン)経路cとは、サイ
ドクラッチ軸107を迂回して別の伝動経路を経てクロ
ーラ14、14’を伝動する構成である。
【0047】つぎに、油圧機構(回路)を利用した一連
の操作装置を、図8にもとづいて説明する。まず、サイ
ドクラッチシリンダ140、140’は、操縦席13に
設けたパワステレバー45(図1参照)を右または左に
傾倒操作することによって電磁的に作動できる4ポート
3ポジションのソレノイドバルブ141により一方的に
油圧が供給されて左右のサイドクラッチギヤ125、1
25’を選択的に断続操作する構成としている。
【0048】サイドブレーキ装置104は、前述したサ
イドクラッチ軸107の両端部に配置して設け、前述し
たパワステレバー45をサイドクラッチギヤ125、1
25’を切った位置から更に、同じ方向に傾倒操作を行
うことにより傾倒度合いに応じてリリーフ圧を高くする
可変リリーフバルブ142を働かせて油圧を順次高め、
ブレーキシリンダ143、143’に油圧が供給されて
制動する構成としている。
【0049】サイドブレーキ装置104は、図9の部分
拡大断面図に示すように、上述の圧油によって押圧操作
されるピストン144によって複数のブレーキディスク
145が圧接されてサイドクラッチギヤ125、12
5’側に制動力を伝達する構成としている。そして、シ
フター145aは、上記したサイドクラッチギヤ12
5、125’を摺動させて係脱操作するだけのストロー
クに構成している。
【0050】このように構成することにより、サイドブ
レーキ装置104は、後述する緩旋回・急旋回を行う旋
回クラッチ135、135’と同一の油圧回路に組み込
んで支障なくそれぞれが作動できる構成となる。
【0051】つぎに、旋回クラッチ装置135、13
5’は、図8に示すように、上述したブレーキシリンダ
143、143’との間に電磁作動する切替バルブ14
6、146’を設けて電磁的に切り替えられて係脱作動
ができる構成としている。そして、旋回クラッチ装置1
35、135’は、前述のとおり緩・急旋回軸133の
両側に装置しているが、その構成を図11の部分拡大断
面図に示すように、圧油により外側面のピストン147
が押圧されて摺動し、複数のクラッチディスク148を
圧接し、クラッチギヤ136、136’を緩・急旋回軸
133に係合する構成としている。
【0052】この旋回クラッチ装置135、135’
は、ミッションケース108の両側面に配置しているか
らメンテナンスが容易であると共に、前述のとおり、サ
イドブレーキ装置104等と同一の油圧回路に組み込ん
で一連の統一した作動ができる特徴がある。
【0053】そして、上述した制動旋回(ブレーキター
ン)機構、緩旋回(マイルドターン)機構、急旋回(ス
ピンターン)機構は、旋回モード切替レバー48(図1
参照)によって選択的に切替操作ができる構成としてい
る。
【0054】以上のように構成した走行トランスミッシ
ョン装置101は、走行車体2の前部に装備し、クロー
ラ14、14’を駆動しながら路上あるいは圃場を自在
に走行できる構成としている(図1参照)。
【0055】すなわちコンバイン1の図示しないエンジ
ンを始動して、各部のクラッチを入りに操作すると、回
転動力は機体の回転各部を伝動し、油圧変速装置HST
を経て走行トランスミッション装置101にも入力され
る。そのとき、油圧変速装置は、HST操作レバー46
を前進側にして作業速の位置に操作し、更に、副変速装
置114の操作レバー47を低速側(作業速度)に操作
して設定する。
【0056】回転動力は、出力軸109、出力ギヤ11
0、取出ギヤ112および刈取動力取出軸111を経て
ミッションケース108から刈取装置8に伝動され、一
方、ミッションケース108内では、変速軸115に伝
動される。そして、回転動力は、小ギヤ116から変速
大ギヤ121へと副変速経路114を通り、センターギ
ヤ124、サイドクラッチギヤ125、125’、ホィ
ールギヤ128、128’、ホィールシャフト130、
130’、駆動スプロケット15、15’に達して左右
両側のクローラ14、14’を駆動する。
【0057】このようにしてクローラ14、14’が駆
動され、同時に刈取装置8と脱穀装置11の回転各部が
駆動され、コンバイン1は前進しながら刈取、脱穀作業
を開始する。
【0058】コンバイン1の前進にともなって前部の刈
取装置8が圃場に植立する穀稈に達すると、穀稈は刈刃
8aにより刈り取られ、後方上方に搬送されて脱穀装置
11に供給される。そして、穀稈は、脱穀装置11によ
って脱穀処理され、脱穀選別した穀粒を順次グレンタン
ク12に収集一時貯留する。
【0059】コンバイン1が圃場の端に達して車体2を
旋回する場合の作用を説明するが、旋回時の走行トラン
スミッション101の内部の動力伝動経路は、上述した
ように制動旋回(ブレーキターン)経路a、緩旋回(マ
イルドターン)経路bおよび急旋回(スピンターン)経
路cの3経路がある。
【0060】まず、最初に、車体2を制動旋回(ブレー
キターン)によって左旋回する場合を説明する。オペレ
ーターは、旋回モード切替レバー48を制動旋回(ブレ
ーキターン)に設定しておき、パワステレバー45を左
旋回側(左に傾倒)に操作すると、スイッチ操作が行わ
れて、ソレノイドバルブ141を切り替える。すると、
サイドクラッチ装置103は、サイドクラッチシリンダ
140にポンプ側から圧油が送られて作動し、サイドク
ラッチギヤ125を外側に移動し、センターギヤ124
との伝動が断たれるために左側のクローラ14を停止し
て左旋回を開始する。そして、オペレーターは、パワス
テレバー45をさらに同じ方向に操作し続けると、可変
リリーフバルブ142が働き油圧回路の圧力が順次高ま
り、油圧が切替バルブ146を通りブレーキシリンダ1
43に送り込まれて左のサイドブレーキ装置104を働
かせる。
【0061】このようにして、コンバイン1の車体2
は、旋回内側のクローラ14を停止した状態にして制動
力をかけ、旋回外側のクローラ14’を駆動しながら左
側へ制動旋回(ブレーキターン)を行うのである。
【0062】次に、車体2を左側に急旋回(スピンター
ン)する場合について述べる。まず、旋回モード切替レ
バー48を急旋回(スピンターン)に操作すると、逆転
伝動装置106は、急旋回大径ギヤ137が逆転伝動ギ
ヤ139に噛合して急旋回の準備をする。そして、パワ
ステレバー45左旋回側(左に傾倒)に操作すると、ス
イッチ操作が行われて、ソレノイドバルブ141を切り
替えることによって左のサイドクラッチギヤ125の伝
動を中断すると共に、旋回クラッチ135が係合状態に
なる。すると回転動力は、急旋回大径ギヤ137、逆転
伝動ギヤ139、カウンタギヤ139’、旋回ギヤ13
4から緩・急旋回軸133に逆転となって伝動され、さ
らに、旋回クラッチ135、クラッチギヤ136、伝動
ギヤ127を経て一方側のクローラ14を逆回転する。
以上のようにして、コンバイン1の車体2は、左右のク
ローラ14、14’が相互に逆転してその場で急旋回
(スピンターン)を行うことになる。
【0063】つぎに、緩旋回(マイルドターン)は、前
述の旋回モード切替レバーを緩旋回(マイルドターン)
に選択することによって行う。この場合、減速伝動装置
105は、中間軸120の緩旋回小径ギヤ132から緩
・急旋回軸133の旋回ギヤ134に減速された低速回
転が伝達され、以下、急旋回(スピンターン)経路と同
じ経路を経てクローラ14を他方のクローラ14’に比
較してゆっくり駆動しながら旋回する。したがって、コ
ンバイン1の車体2は、大きな円弧を描きながら旋回で
きる。
【0064】このように、走行トランスミッション装置
101を有するコンバイン1は、3通りの旋回モードか
ら乾田や湿田等の圃場の条件にあわせたもっとも適切な
旋回モードをオペレータが選択することにより、圃場表
面の破壊を未然に防止して合理的に旋回することができ
るが、本発明の実施の形態では、図12にブロック回路
図を示す制御装置50により図13の制御のフロー図に
示すように特に湿田に好適な旋回制御を行うことを特徴
とする。
【0065】すなわち、コンバイン1に搭乗したオペレ
ータが湿田スイッチ37を投入するか、湿田スイッチ3
7が投入されていない場合であっても旋回制御を自動で
行う場合には、傾斜センサ35の出力や、湿田であれば
刈取装置8が穀稈に進入するときに前傾斜が大で、穀稈
からでるときに後傾斜が大になるなど前後傾斜手段5の
作動状況を検出して、湿田か否かを判定し、湿田でない
と判定されれば、パワステレバー45操作量(左右傾倒
量)に従い通常のスピン/マイルドターンを行う。しか
し、湿田であると判定されれば、パワステレバー45が
操作されている条件の下で、かつ旋回モード切替レバー
48がスピンターンが選択されていて、パワステレバー
45操作量(左右傾倒量)が一定値を超えていれば通常
よりも抑制したスピンターンを行い、パワステレバー4
5操作量(左右傾倒量)が一定値以下であれば通常より
も抑制したマイルドターンを行う。
【0066】湿田であると判定され、パワステレバー4
5が操作されている条件の下で、かつ旋回モード切替レ
バー48がスピンターンにも、マイルドターンにも選択
されていなければ、パワステレバー45操作量(左右傾
倒量)により、次のように動作される。
【0067】すなわち、パワステレバー45操作量(左
右傾倒量)が一定値を超えていれば通常よりも抑制した
ブレーキターンを行い、パワステレバー45操作量(左
右傾倒量)が一定値以下であれば通常よりも抑制したマ
イルドターンを行う。湿田であると判定され、パワステ
レバー45が操作されている条件の下で、かつ旋回モー
ド切替レバー48がマイルドターンに選択されていれ
ば、パワステレバー45操作量(左右傾倒量)に従い通
常よりも抑制したマイルドターンを行う。
【0068】本発明実施の形態によれば、湿田以外の圃
場において旋回操作を行う場合は従来のコンバイン1の
旋回操作と変わりなく、あらかじめ旋回モード切替レバ
ー47を切り替えて選択した旋回モードに従い、それぞ
れスピンターン、ブレーキターンまたはマイルドターン
のモードで、パワステレバー45の左右傾倒量に従い所
定の旋回動作が行えると共に、湿田が検出された場合に
は、パワステレバー45の左右傾倒量が一定値以下であ
れば、いずれの旋回モードを選択していても抑制したマ
イルドターンで緩やかに旋回するので湿田を破壊するよ
うな急激な旋回をすることがないという極めて優れた効
果を発揮し、かつ、たとえ湿田作業であっても緊急に旋
回する必要があればパワステレバー45を一定量以上に
傾倒することにより、それぞれスピンターンモードであ
れば抑制したスピンターン、ブレーキターンモードであ
れば抑制したブレーキターンでコンバイン1を旋回させ
て、湿田に適した緊急の旋回を行うことができるという
効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバインの側面図を示す。
【図2】 図1のコンバインの走行装置の詳細を示す側
面図である。
【図3】 図2のコンバインの走行装置の走行装置の上
面図である。
【図4】 本発明の実施の形態の制御装置のブロック図
である。
【図5】 本発明の実施の形態の制御のフローを示す図
である。
【図6】 図1のコンバインの走行トランスミッション
(制動旋回経路)の展開図である。
【図7】 図1のコンバインの走行トランスミッション
(緩・急旋回経路)の展開図である。
【図8】 図1のコンバイン1の油圧回路図である。
【図9】 図6の走行トランスミッションのサイドブレ
ーキ装置の部分拡大断面図である。
【図10】 図1のコンバインの走行トランスミッショ
ンの側面図である。
【図11】 図7の走行トランスミッションの旋回クラ
ッチ装置の部分拡大断面図である。
【図12】 本発明実施の形態の変形例の旋回制御装置
のブロック図である。
【図13】 本発明実施の形態の変形例の旋回制御のフ
ローを示す図である。
【符号の説明】
1 コンバイン 2 車台 3 走行装置 4 左右傾斜手段 5 前後傾斜手段 7 分草具 8 刈取装置 9 フィードチェン 10 供給搬送装置 11 脱穀装置 12 グレンタンク 13 操縦席 14 クローラ 15 駆動スプロケ
ット 16 接地転輪 17 可動転輪 18 トラックローラフレーム 19 移動スプロケ
ット 20 調節装置 21 支持転輪 22 前部アーム 23 ピン 24 後部アーム 25 ピン 26 支持台 27 前部ローリン
グ軸 28 後部ローリング軸 29 連結アーム 30、31 アーム 32 連結ロッド 33 油圧シリンダ 34 ピストンロッ
ド 35 傾斜センサ 36 車高操作スイ
ッチ 37 湿田スイッチ 38 ピン 39 ピッチングアーム 40 軸 41 走行フレーム 42 軸受け 43 ピッチング油圧シリンダ 44 ピストンロッ
ド 45 パワステレバー 46 HSTレバー 47 副変速レバー 48 旋回モード切
替レバー 50 制御装置 51 CPU 101 走行トランスミッション 103 サイドクラ
ッチ装置 104 サイドブレーキ装置 105 減速伝動装
置 106 逆転伝動装置 107 サイドクラ
ッチ軸 108 ミッションケース 109 出力軸 110 出力ギヤ 111 刈取動力取
り出し軸 112 取り出しギヤ 114 副変速装置 115 変速軸 116 小ギヤ 117 中ギヤ 118 係合爪 119 大ギヤ 120 中間軸 121 変速大ギヤ 122 変速中ギヤ 123 変速小ギヤ 124 センターギ
ヤ 125、125’ サイドクラッチギヤ 126 伝動軸 127、127’
伝動ギヤ 128、128’ ホィールギヤ 129、129’
小径ギヤ 130、130’ ホィールシャフト 132 緩旋回小径ギヤ 133 緩・急旋回
軸 134 旋回ギヤ 135、135’
旋回クラッチ 136、136’ クラッチギヤ 137 急旋回大ギ
ヤ 138 逆転軸 139、139’
逆転伝動ギヤ 140、140’ サイドクラッチシリンダ 141 ソレノイドバルブ 142 可変リリー
フバルブ 143、143’ ブレーキシリンダ 145 ブレーキディスク 146、146’切
り替えバルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 車体を自動的に水平制御する車体水平制御手段と、作業
    車の後進時には、作業車が所定距離走行する間は前記車
    体水平制御手段の自動水平制御を停止する構成を備えた
    作業車。
JP742898A 1998-01-19 1998-01-19 作業車 Pending JPH11196655A (ja)

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JP742898A JPH11196655A (ja) 1998-01-19 1998-01-19 作業車

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JP (1) JPH11196655A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009183216A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Yanmar Co Ltd 作業機

Cited By (1)

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