JPH08273123A - 磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド及びその製造方法

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JPH08273123A
JPH08273123A JP7558195A JP7558195A JPH08273123A JP H08273123 A JPH08273123 A JP H08273123A JP 7558195 A JP7558195 A JP 7558195A JP 7558195 A JP7558195 A JP 7558195A JP H08273123 A JPH08273123 A JP H08273123A
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JP
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magnetic
core
film
substrate
magnetic head
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JP7558195A
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Masahiro Kawase
正博 川瀬
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Canon Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気インピーダンス効果を利用した磁気検出
素子を用いて高感度で再生を行え記録の高密度化に対応
できる磁気ヘッドを提供する。 【構成】 磁性体からなるコア半体10A,10Bを磁
気ギャップGを介して接合してなる第1のコア10と、
上記磁気検出素子として形成された第2のコア16とで
閉磁路が構成される。第1のコア10の媒体摺動面と反
対側の底面にはコア半体10A,10Bと、この間に充
填された非磁性材のガラス14が露出する。第2のコア
16は、非磁性基板13上に成膜された高透磁率磁性膜
として構成され、絶縁膜15を介して第1のコア10の
底面に接合され、前記底面のガラス14部分をわたって
コア半体10A,10B部分のそれぞれに掛かり、さら
に両端部が前記底面の両側に露出する。その両端部上に
導電膜からなる端子18が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録媒体に対し情報
の磁気記録または再生を行なう磁気ヘッド及びその製造
方法に関し、特に磁気インピーダンス効果を利用した磁
気検出素子を使用して再生を行なう磁気ヘッド及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近のディジタル磁気記録機器は小型化
が進み、例えば、コンピュータの外部記憶装置のハード
ディスクやディジタルオーディオのディジタルコンパク
トカセット(DCC)に於いて、従来の誘導型の磁気ヘ
ッドではトラック幅及び相対速度の減少によるS/Nの
低下が生じるため、再生ヘッドに磁気抵抗(以下MRと
略す)素子が使われている。MR素子は媒体の速度依存
性が無く、低速での出力の取り出しに向いているが、抵
抗変化率が数%しかないため、将来の高密度化の為には
更に感度の高い素子の開発が望まれている。
【0003】そこで、最近注目を集めているのが、特開
平6−281712号に開示されている磁気インピーダ
ンス(以下MIと略す)であり、磁性体にMHz帯域の
高周波電流を流し、その両端の電圧の振幅が数ガウスの
微小磁界で数十%変化する現象、すなわち磁気インピー
ダンス効果を利用したものである。
【0004】MI素子の利点は、磁性体の長さ方向に励
磁しないため反磁界の影響が無く素子の長さを1mm以
下程度に短くでき小型化に適していること、また、磁束
検出の分解能が、MR素子が0.1Oeの低感度に対し
て、10-5Oe程度の高感度が得られることである。ま
た、インピーダンス変化量もMR素子が3%程度に対
し、MI素子は数10%オーダーの変化が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、MI素子を
磁路が開いた磁気ヘッドとして使用すると、磁気記録媒
体の微小磁化に対して、以下に述べることより問題が生
ずる。
【0006】通常MR素子は数百オングストロームの厚
さで機能させるのに対し、MI素子は渦電流の効果を使
うためにミクロンオーダーの厚さが必要であり、性能上
でインピーダンスをある程度の大きさを得るためには、
MI素子の方が素子の長さを必要とする。実際の長さと
して、MR素子が100μm以下でも機能できるのに対
しMI素子は100μm以下で機能させるのは困難であ
る。
【0007】しかし、磁気記録媒体の記録波長が短くな
ると、媒体の記録磁化から発生する磁束が出にくくな
り、矩形状のMI素子では図14に示すように、磁気記
録媒体140からの磁束をMI素子141の奥深くまで
導くことが困難となる。このことは、磁路がオープンの
形態では感度の高いMI素子もその能力が生かせないこ
とを意味する。
【0008】そこで、MI素子の能力を生かすための方
法としては、媒体からの磁束がMI素子に十分に印加さ
れるように、閉磁路の構造をとることになるが、その場
合、以下の点を満足する必要がある。
【0009】1)前述の通りMI素子の有効長を確保す
るための領域確保が必要である。
【0010】2)MI素子にはドライブ電流を流すた
め、電気的な短絡や摺動面への電流の流れ出しが無いよ
うに、MI素子を周辺の磁路と電気的に絶縁する必要が
ある。
【0011】3)MI素子の端子と外部配線の接続、い
わゆる端子からの引き出しが容易であること。
【0012】4)生産性に優れていること。
【0013】そこで本発明の課題は、磁気インピーダン
ス効果を利用した磁気検出素子の能力を生かす閉磁路の
構造を採用した磁気ヘッドであって、上記の点を満足
し、高感度で再生を行なえ、記録の高密度化に対応でき
る磁気ヘッド及びその製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明によれば、第1の磁気ヘッドの構成として、
磁性体からなる一対のコア半体を磁気ギャップを介して
接合してなる第1のコアと、磁気インピーダンス効果を
利用した磁気検出素子として形成された第2のコアとで
閉磁路を構成し、前記磁気検出素子の両端から再生出力
を得る磁気ヘッドにおいて、前記第1のコアの磁気記録
媒体摺動面と反対側の底面には、前記一対のコア半体
と、このコア半体間に設けられた非磁性材が露出してお
り、前記磁気検出素子としての第2のコアは、非磁性基
板上に成膜された高透磁率磁性膜として構成され、絶縁
膜を介して前記第1のコアの底面に接合された構成を採
用した。
【0015】また、この磁気ヘッドの製造方法であっ
て、高透磁率磁性体からなる基板の表面に、それぞれ前
記第1のコアのギャップデプスとトラック幅を規制する
規制溝を形成し、さらに磁気ギャップを形成するための
非磁性膜を形成した後、前記基板に、該基板と同様に加
工した高透磁率磁性体からなる基板を接合し、この基板
どうしの接合体を切断することにより、前記第1のコア
がトラック幅方向に複数個分連続したものに相当する第
1のコアブロックを形成する工程と、非磁性基板の表面
に、前記第2のコアとなる高透磁率磁性膜と端子となる
導電膜を形成した後、前記非磁性基板を切断することに
より前記第2のコアが非磁性基板上でトラック幅方向に
複数個分連続して形成されたものに相当する第2のコア
ブロックを得る工程と、前記第1のコアブロックの底面
に絶縁膜を形成した後、前記第1のコアブロックを第2
のコアブロック上に接合し、さらに前記第1と第2のコ
アブロックの接合体をトラック幅方向に所定間隔で切断
して前記磁気ヘッドを複数個得る工程とを有する製造方
法を採用した。
【0016】さらに、本発明によれば、第2の磁気ヘッ
ドの構成として、それぞれ複数の非磁性基板と磁性体を
交互に積層してなる一対のコアブロック半体を磁気ギャ
ップを介して接合してなる第1のコアブロックと、非磁
性基板上に、高透磁率磁性膜からなる磁気インピーダン
ス効果を利用した磁気検出素子を前記第1のコアブロッ
クの磁性体に対応した間隔で複数形成してなる第2のコ
アブロックからなり、前記第2のコアブロック上に絶縁
膜を介して第1のコアブロックが接合され、前記第1の
コアブロックの磁性体と第2のコアブロックの磁気検出
素子のそれぞれとで複数の閉磁路が形成され、前記磁気
検出素子のそれぞれの両端から再生出力を得るようにし
た構成を採用した。
【0017】また、この磁気ヘッドの製造方法であっ
て、複数の非磁性基板と磁性体を交互に積層して接合し
たものを切断し、この切断で得られた積層プレートにギ
ャップデプスを規制する規制溝を形成し、さらに磁気ギ
ャップを形成するための非磁性膜を成膜した後、前記積
層プレートと同様に加工された積層プレートを接合し、
前記接合により得られた接合体を切断して前記第1のコ
アブロックを複数個得る工程と、非磁性基板上に高透磁
率磁性膜と導電膜を成膜し、前記高透磁率磁性膜と導電
膜から前記磁気検出素子と端子の複数組が連続したもの
に相当するストライプを形成した後、前記非磁性基板を
切断して前記第2のコアブロックを複数個得る工程と、
前記第1のコアブロックの底面に絶縁膜を形成した後、
前記第1のコアブロックを第2のコアブロック上に接合
して前記磁気ヘッドを得る工程とを有する製造方法を採
用した。
【0018】
【作用】上記第1の磁気ヘッドの構成によれば、まず磁
気検出素子(第2のコア)の有効長を得るための領域が
第1のコアの底面に十分に確保できる。磁気ヘッド全体
の磁路は少し媒体摺動方向に引き延ばされて大きくなる
が、第1のコアの高さを低くすることにより短くするこ
とができる。また、第1のコアと磁気検出素子間に絶縁
膜が介在するので、磁気検出素子にドライブ電流を印加
しても媒体摺動面側に流出したり短絡したりすることは
ない。
【0019】さらに磁気検出素子の両端上に導電膜から
なる端子を形成すれば、端子の大きさも十分確保でき、
半田付け等による端子からの引き出しも容易に行なえ
る。また、非磁性基板の大きさによって、実装するため
に十分な取り付け面積を確保することができる。
【0020】また、上記第1の磁気ヘッドの製造方法に
よれば、第1と第2のコアブロックから上記第1の磁気
ヘッドを1度に多数個得る多数個取りが可能である。
【0021】また、上記第2の磁気ヘッドの構成によれ
ば、第1の磁気ヘッドの構成と同様の作用が得られる上
に、それぞれ再生を行える複数の閉磁路を有するマルチ
トラックヘッドとして機能することができる。
【0022】また、上記第2の磁気ヘッドの製造方法に
よれば、上記第2の磁気ヘッドを一度に複数個製造する
ことができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0024】[第1実施例]図1は本発明による磁気ヘ
ッドの第1実施例の構造を示しており、(a)は不図示
の磁気記録媒体に摺動接触する磁気記録媒体摺動面(以
下、摺動面と略す)、(b)は側面を示している。
【0025】図1において、10は第1のコアであり、
強磁性酸化物であるフェライトからなる一対のコア半体
10A,10Bを摺動面側で磁気ギャップGを介して突
き合わせ、非磁性材であるガラス14により接合して構
成されている。ガラス14はコア半体10A,10B間
に充填され、磁気ギャップGのトラック幅を規制するた
めに摺動面に形成された規制溝12にも充填されてい
る。第1のコア10の底面の磁気記録媒体摺動方向(以
下、媒体摺動方向と略す)の両端部にはコア半体10
A,10Bの底面が後述の磁気インピーダンス効果を利
用した磁気検出素子としてのMI素子と磁路を接続する
磁路接続面11A,11Bとして露出し、中間部にはガ
ラス14が露出している。この底面におけるガラス14
の媒体摺動方向の幅WmがMI素子の有効長となる。こ
のMI素子の有効長Wmは、0.1mm以下ではほとん
どMI効果が得られないので0.1mmを下限とし、磁
路の拡大が許容できる2mmまでの範囲で設定するのが
好ましい。
【0026】また、第1のコア10の底面の全面を覆う
ように絶縁膜15が成膜されている。絶縁膜15は、S
iO2,Cr23,TiO2等の酸化物からなり真空成膜
技術により形成される。絶縁膜15の厚さは、厚すぎる
とコア10と次に述べるコア16間の接合部の磁気抵抗
増となり効率が低下するため上限を1μmとし、また電
気的絶縁を得る最小限の厚さより下限を0.1μmと
し、その範囲内で決定する。
【0027】次に、16はMI素子として形成された第
2のコアであり、第1のコア10と同じ厚さの非磁性基
板13の上端面に、Fe−Co−B系アモルファス膜あ
るいはFe−C系,Fe−N系の微結晶膜等の高透磁率
磁性膜として真空成膜技術で形成されており、絶縁膜1
5が形成された第1のコア10の底面に接合されてい
る。
【0028】コア16の厚さは、薄すぎると磁気ヘッド
全体の磁気抵抗の増加となることや、厚すぎるとMI素
子のインピーダンスが小さくなりMI効果が小さくなる
ため、1μmから20μmの間で設定する。またコア1
6の磁性膜は磁化容易軸が図1(a)中の矢印方向(ト
ラック幅方向)になるように磁場中アニール等の熱処理
が施されている。
【0029】非磁性基板13は、チタン酸カルシウム
(Ti−Ca系セラミック),酸化物ガラス,チタニア
(TiO2),アルミナ(Al23)等で形成され、そ
の媒体摺動方向の幅Wsは第1のコア10の底面の媒体
摺動方向の幅Wcより大きい。第2のコア16は非磁性
基板13の上端面の全面にわたって形成されているの
で、その媒体摺動方向の幅もWsとなり、媒体摺動方向
にコア10底面の全幅をわたり、両端部が第1のコア1
0の両側に露出する。その露出した両端部のそれぞれの
上に端子18がCu,Au等の導電膜として形成されて
おり、この端子18を介してMI素子としてのコア16
の両端から再生出力が取り出される。
【0030】このような構成によれば、第1のコア10
と第2のコア16とで閉磁路が構成され、第1のコア1
0を介して磁気記録媒体の記録磁化による磁束がMI素
子としての第2のコア16に十分に印加される。MI素
子の有効長Wmは十分な長さ確保することができる。ま
た、絶縁膜15による絶縁によって、MI素子のドライ
ブ電流の短絡、摺動面への流出を防ぐことができる。従
って、再生を問題なく高感度で良好に行なうことができ
る。
【0031】次に、本実施例の磁気ヘッドの製造方法に
ついて、図2〜図4を用いて説明する。
【0032】まず、図2(a)〜(e)は、第1のコア
10をトラック幅方向に複数個分連続させたものに相当
する第1のコアブロック28を製造する工程を示してお
り、それは従来のVTR用ヘッドに見られるような誘導
型磁気ヘッドのコアの製造方法に準ずるが、摺動部の部
分だけを取り出せばよいので従来と同じ大きさのフェラ
イト材からの取り個数は増える。
【0033】その工程では、まず図2(a)に示すよう
に、コア材として強磁性酸化物磁性材のフェライトから
長方形の厚板状に形成されたフェライト材20の表面を
平面研磨する。そして、図2(b)に示すように、磁気
ヘッドの磁気ギャップGのギャップデプス及び先述のM
I素子の有効長Wmを規制する台形状の規制溝22を複
数本平行にフェライト材20に形成する。
【0034】さらに、図2(c)に示すように、フェラ
イト材20の表面に、規制溝22に対して垂直方向に、
トラック幅を規制する図1中の規制溝12に相当する規
制溝24を等間隔で平行に形成する。
【0035】そして、フェライト材20の表面に、磁気
ギャップを形成するための不図示のSiO2,Cr23
等のギャップ材の非磁性薄膜を成膜した後に、図2
(d)に示すように、フェライト20と全く同様に加工
されたフェライト材20′を突き合わせ、ガラス棒26
を規制溝22中に挿入し、ガラス溶着にてフェライト材
20,20′を接合する。ガラス棒26のガラスが図1
中のガラス14となる。この時使用するガラスの量は規
制溝22,24の全体を十分埋めるだけの量を供給す
る。
【0036】その後、図2(e)に示すように、フェラ
イト材20,20′を接合したブロックを破線で示した
切断線に沿って切断し、A,B,Cで示す上述の第1の
コアブロック28を取り出す。仕上げに、この取り出し
たコアブロック28の規制溝22側の切断面に平面研削
を行う。
【0037】次に、図3(a)〜(d)は、第2のコア
16が非磁性基板上でトラック幅方向に複数個分連続し
て形成されたものに相当する第2のコアブロック36を
製造する工程を示している。
【0038】その工程では、まず図3(a)に示すチタ
ン酸カルシウム(Ti−Ca系セラミック),酸化物ガ
ラス,チタニア(TiO2),アルミナ(Al23)等
からなる非磁性基板30の表面を平面研磨する。
【0039】次に、図3(b)に示す通り、非磁性基板
30の表面に、MI素子となるFe−Co−B系アモル
ファス膜あるいはFe−C系,Fe−N系の微結晶膜等
の高透磁率磁性膜32を真空成膜技術で形成する。
【0040】次に、図3(c)に示す通り、磁性膜32
上に、真空成膜技術により端子18となるCu,Au等
の帯状の導電膜34を図1中の幅Wsに対応した所定間
隔で平行に複数本成膜する。必要に応じて付着強度向上
のためにCr,Ni等の下地膜を成膜してもよい。
【0041】次に、図3(d)に示す通り、非磁性基板
30を破線で示す切断線に沿って切断して上述の第2の
コアブロック36を得る。
【0042】以上のようにして第1と第2のコアブロッ
ク28,36を得た後、コアブロック28,36を接合
するが、その前に、図4(a)に示す通り、第1のコア
ブロック28の底面に絶縁膜15となるSiO2,Cr2
3等の酸化物絶縁膜40を0.1〜1μmの厚さで形
成する。
【0043】次に、絶縁膜40上に不図示の低融点ガラ
ス膜を真空成膜技術により成膜した後、図4(b)のよ
うに第2のコアブロック36上に第1のコアブロック2
8を重ねて、全体を加熱し、ガラス溶着によりブロック
28,36を接合する。
【0044】その他の接合方法として、ブロック28,
36の接合面の両方にAu膜を形成し350〜400℃
で拡散接合する方法があり、また信頼性が許されれば有
機接着も可能である。
【0045】次に、図4(c)に破線で示す切断線に沿
ってブロック28,36の接合体を切断することによ
り、本実施例の磁気ヘッドが1度に多数個得られる。こ
のように多数個取りが可能であり、本実施例の磁気ヘッ
ドを安価に製造することができる。
【0046】次に、本実施例の磁気ヘッドの実装につい
て簡単に説明すると、図5に示す通り、ヘッドの非磁性
基板13部分を基台50に接着してヘッドを基台50に
取り付けた後、ヘッドの摺動面を円筒形に研磨する。そ
の後、ヘッドの端子18と基台50側の端子55にワイ
ヤー52を半田53,54で半田付けして接続する。端
子18の面積はワイヤー52の半田付けに十分な面積を
確保でき、端子からの引き出しは容易に行なえる。ま
た、非磁性基板13によって基台50との接着面積が大
きくでき、容易かつ確実に実装することができる。
【0047】なお、第1のコア10を基台50に接着し
てヘッドを実装するのではなく、非磁性基板13部分を
接着して実装するので、第1のコア10の高さを低くし
ても実装に支障がなく、これによりヘッドの磁路を短く
し、再生効率を向上することができる。
【0048】ところで、上記実施例の構成において、非
磁性基板13の形状は長方形に限らず、例えば図6に変
形例として示すように、逆のホームベース型とし、第1
のコア10の両側に露出する非磁性基板13の上端面の
両端部をコア10の底面に対し下方へ傾斜させるように
してもよい。この場合、第2のコア16の端子18が摺
動面から離間する下方に傾斜することにより、端子18
に接続される不図示のワイヤーが摺動面側に突出しない
ので、第1のコア10の高さが小さくても端子18から
の引き出しを容易にすることができる。
【0049】また、他の変形例として図7に示すよう
に、非磁性基板13の媒体摺動方向の幅を第1のコア1
0と同じとし、端子18を設けた第2のコア16の両端
部を非磁性基板13の上端面から媒体摺動方向両側の端
面の上端部に連続して設けるようにしてもよい。この場
合も図6の変形例と同様に第1のコア10の高さが小さ
くても端子18からの引き出しを容易にすることができ
る。
【0050】更に上記実施例のヘッドをマルチトラック
化した変形例を図8に示してある。このマルチトラック
ヘッドは、上記実施例の製造工程における図4(c)の
コアブロック28,36の接合体を切断する工程におい
て破線で示す切断線に沿って完全に切り離すように切断
するかわりに、コアブロック28の上面からコアブロッ
ク36の上面のわずかに下の所まで切断して1トラック
分づつ交互に切り欠くようにして製造されたものであ
る。コアブロック36の長手方向(トラック幅方向)に
所定間隔で前記切り欠きによる溝36aが形成され、隣
り合う溝36aどうしの間の凸部のそれぞれの上に第2
のコア16と端子18が形成され、第2のコア16のそ
れぞれの上に第1のコア10が絶縁膜を介して接合され
た構造となる。すなわち、第1のコア10と第2のコア
16からなる閉磁路が共通の非磁性基板上でトラック幅
方向に沿って複数並設された構成のマルチトラックヘッ
ドとなる。このようにコアブロック28,36の接合体
の切断の仕方によってマルチトラックヘッドが容易に得
られる。
【0051】ところで、上記第1実施例および変形例に
おいて、第1のコア10は、全体がフェライトからなる
一対のコア半体10A,10Bを接合してなるフェライ
トコアとして構成されたものとしたが、フェライトから
なり磁気ギャップGを介して突き合わされる突き合わせ
面に金属磁性膜が成膜された一対のコア半体を接合して
なるメタルインギャップコアとして構成してもよい。ま
た高透磁率磁性膜の積層を非磁性材で挟んで構成された
積層コアとしてもよい。
【0052】[第2実施例]次に、本発明の第2実施例
を図9〜図11により説明する。本実施例の磁気ヘッド
は、図11(b)に示すマルチトラックヘッドであり、
まず、その構造を説明する。
【0053】図11(b)において、98は第1のコア
ブロックであり、それぞれ複数の非磁性基板90と高透
磁率磁性膜92を交互に積層してなる一対のコアブロッ
ク半体98A,98Bが非磁性膜のギャップ材からなる
磁気ギャップGを介して接合して形成されている。コア
ブロック半体98A,98B間には両者を接合するため
の非磁性材のガラス14が充填されている。コアブロッ
ク98の摺動面(図中上面)と反対側の底面には、コア
ブロック半体98A,98Bとその間のガラス14が露
出しており、その上に不図示の絶縁膜が成膜されてい
る。
【0054】また図11(b)において、106は第2
のコアブロックであり、第1のコアブロック98より幅
が大きな非磁性基板100の上面に、高透磁率磁性膜か
らなるストライプ状のMI素子116が第1のコアブロ
ック98の高透磁率磁性膜92に対応したピッチで複数
形成されており、それぞれの両端部上に導電膜からなる
端子118が形成されている。
【0055】このような第2のコアブロック106上に
第1のコアブロック98を重ね、MI素子116と高透
磁率磁性膜92のそれぞれの位置を合わせてコアブロッ
ク98,106を接合してマルチトラックヘッドが構成
されている。MI素子116のそれぞれはコアブロック
98底面の絶縁膜を介してガラス14部分を渡り、コア
ブロック半体98A,98Bの高透磁率磁性膜92のそ
れぞれに掛かり、さらに端子118を設けた両端部がコ
アブロック98の底面の両側に露出する。
【0056】このような構成によれば、高透磁率磁性膜
92とMI素子116のそれぞれにより、トラック幅方
向に並んだ複数の閉磁路が構成され、そのそれぞれにお
いて磁性膜92を介して磁気記録媒体の記録磁化による
磁束がMI素子116に印加されることにより再生を行
うことができ、マルチトラックヘッドとして機能するこ
とができる。また、個々のトラックのそれぞれにおいて
第1実施例と同様の作用効果が得られる。
【0057】次に、本実施例のマルチトラックヘッドの
製造方法を図9〜図11により説明する。
【0058】まず、図9(a)〜(f)は、図11
(b)中の第1のコアブロック98を製造する工程を示
しており、それは従来の積層ヘッドの製造方法に準ずる
が、摺動部の部分だけを取り出せばよいので従来と同じ
大きさの材料からの取り個数は増える。
【0059】その工程では、まず図9(a)に示す通
り、チタン酸カルシウム(Ti−Ca系セラミック),
酸化物ガラス,チタニア(TiO2),アルミナ(Al2
3)等からなる非磁性基板90の表面を平面研磨す
る。
【0060】次に、図9(b)に示す通り、非磁性基板
90の表面全面に、センダスト,パーマロイ,アモルフ
ァス等の高透磁率磁性膜92を真空成膜技術等により、
所定のトラック幅に対応した厚さで形成する。
【0061】次に、図9(c)のように、磁性膜92を
成膜した非磁性基板90を複数枚積層し、ガラス接合等
の無機接着により接合する。そして、破線に示す通り切
断し、積層プレート93を得る。
【0062】次に、積層プレート93の切断した表面を
ラップし、図9(d)に示すように、ギャップデプスと
MI素子の有効長を規制する規制溝94を複数本平行に
形成する。
【0063】次に、積層プレート93の表面に磁気ギャ
ップを形成するための不図示のSiO2,Cr23等の
ギャップ材の非磁性膜を成膜した後、図9(e)のよう
に、積層プレート93と同様に加工された積層プレート
93′を突き合わせ、ガラス棒96を規制溝94に挿入
し、加熱してガラス溶着で積層プレート93,93′を
接合する。
【0064】さらに、図9(f)の通り積層プレート9
3,93′の接合体を破線に沿って切断することによ
り、第1のコアブロック98が符号A,B,Cで示すよ
うに、複数個得られる。
【0065】次に、図10(a)〜(d)は図11
(b)中の第2のコアブロック106を製造する工程を
示している。
【0066】その工程では、まず図10(a)に示す通
り、チタン酸カルシウム(Ti−Ca系セラミック),
酸化物ガラス,チタニア(TiO2),アルミナ(Al2
3)等からなる非磁性基板100の表面をラップす
る。
【0067】次に図10(b)に示す通り、非磁性基板
100の表面にMI素子となるFe−Co−B系アモル
ファス膜,Fe−C系,Fe−N系の微結晶膜等の高透
磁率磁性膜102を真空成膜技術で形成する。厚さは1
〜20μmの間で設定する。
【0068】さらに、図10(c)に示す通り、端子と
なるCu,Au等の導電膜104を所定の間隔で平行に
複数本形成する。場合により付着強度向上のためCr,
Ni等下地膜を併用する。
【0069】次に、高透磁率磁性膜102と導電膜10
4に対してドライまたはケミカルエッチング等を行な
い、図10(d)のように、所定ピッチで図11(b)
のMI素子116と端子118の複数組が連続したもの
にそうとうする所定幅のストライプ105を残す。前記
ピッチは、第1のコアブロック98のトラックピッチ
(高透磁率磁性膜92のピッチ)に対応している。その
後、破線に沿って非磁性基板100を切断することによ
り第2のコアブロック106を複数個得る。
【0070】以上のようにして第1と第2のコアブロッ
ク98,106を複数個ずつ形成した後、図11(a)
に示す通り第1のコアブロック98の底面にSiO2
Cr23等の酸化物の絶縁膜110を0.1μm〜1μ
mの厚さの範囲で形成する。更にその上に不図示の低融
点ガラス膜を真空成膜技術を用いて成膜した後、図11
(b)の通り、第2のコアブロック106上に第1のコ
アブロック98を重ね、加熱してガラス溶着により接合
し、マルチトラックヘッドが得られる。コアブロック9
8,106は複数個ずつ形成されているので、1度に複
数個のマルチトラックヘッドが得られる。
【0071】なお、コアブロック98,106の他の接
合方法としては、ブロック98,106の接合面の両方
にAu膜を形成し、350〜400℃で拡散接合する方
法があり、信頼性が許されれば有機接着も可能である。
【0072】以上のようにして本実施例のマルチトラッ
クヘッドを一度に複数個製造することができる。なお、
本実施例のヘッドの実装の詳細は省略するが、ヘッドを
基台に固定してヘッドの摺動面をラップした後、各端子
18からリードを引き出す。
【0073】また、本実施例の変形例として、高透磁率
磁性膜92の代わりに、フェライトやセンダストなどの
高透磁率磁性体からなる薄いプレートまたは高透磁率磁
性材としてのアモルファスシート等を設けるようにして
も良い。
【0074】また、他の変形例として、図12(a),
(b)に示すように、1トラック分のMI素子として2
本の細いMI素子116A,116Bを並設し直列接続
することでインピーダンスを稼ぐこともできる。図12
(a)では導電膜122でMI素子116A,116B
を直列接続しており、(b)ではMI素子116A,1
16Bに連続する高透磁率磁性膜からなる連結部124
によりMI素子116A,116Bを直列接続してい
る。なお、この図12の構造は第1実施例のヘッドにも
適用できる。
【0075】さらに、MI素子にDCバイアスをかけら
れるようにした変形例を図13に示す。先述した工程の
図10(d)の段階で非磁性基板100から第2のコア
ブロック106を切り出す前に、MI素子と端子のスト
ライプ105を形成した非磁性基板100上面の上に、
不図示の絶縁膜を形成した後、図13(a)に示すよう
に、コアブロック106となる部分のそれぞれの媒体摺
動方向となる方向の中央部に所定幅の導電膜130をコ
アブロック106の長手方向となる方向に沿って形成す
る。その後、基板100を切断して第2のコアブロック
106を得て、図13(b)のように第1と第2のコア
ブロック98,106を接合してマルチトラックヘッド
を得る。
【0076】このマルチヘッドでは、高透磁率磁性膜9
2とMI素子116のそれぞれからなる閉磁路のそれぞ
れの中を導電膜130が通って絶縁膜を介しMI素子の
それぞれと交差しており、導電膜130にDCバイアス
電流を印加してMI素子のそれぞれにDCバイアスをか
けて再生波形やゲインを調整する事ができる。すなわち
図15に示すとおり、磁気インピーダンス特性を矢印の
ように左側にシフトさせることで、外部磁界0付近の磁
界に対してほぼ直線的な応答が得られ、ゲインも大きく
取れる。
【0077】なお、導電膜130は、第2のコアブロッ
ク106側にではなく、第1のコアブロック98の底面
に設けてもよい。
【0078】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の磁気ヘッドによれば、磁性体からなる一対のコ
ア半体を磁気ギャップを介して接合してなる第1のコア
と、磁気インピーダンス効果を利用した磁気検出素子と
して形成された第2のコアとで閉磁路を構成し、前記磁
気検出素子の両端から再生出力を得る磁気ヘッドであっ
て、前記第1のコアの磁気記録媒体摺動面と反対側の底
面には、前記一対のコア半体と、このコア半体間に設け
られた非磁性材が露出しており、前記磁気検出素子とし
ての第2のコアは、非磁性基板上に成膜された高透磁率
磁性膜として構成され、絶縁膜を介して前記第1のコア
の底面に接合された構成を採用したので、前記磁気検出
素子の有効長を確保するとともに絶縁性を確保し、さら
に端子からの引き出しを容易とすることができるととも
に取り付け面積を十分に確保でき、これにより磁気検出
素子に磁気記録媒体からの磁束が十分に印加される閉磁
路の構造により高感度で再生を行なえ記録の高密度化に
対応できるとともに、実装を容易に確実に行なうことが
できる。また、この磁気ヘッドを第1と第2のコアブロ
ックから一度に多数個製造でき、安価に製造できる製造
方法を提供できた。
【0079】また、本発明の第2の磁気ヘッドによれ
ば、それぞれ複数の非磁性基板と磁性体を交互に積層し
てなる一対のコアブロック半体を磁気ギャップを介して
接合してなる第1のコアブロックと、非磁性基板上に、
高透磁率磁性膜からなる磁気インピーダンス効果を利用
した磁気検出素子を前記第1のコアブロックの磁性体に
対応した間隔で複数形成してなる第2のコアブロックか
らなり、前記第2のコアブロック上に絶縁膜を介して第
1のコアブロックが接合され、前記第1のコアブロック
の磁性体と第2のコアブロックの磁気検出素子のそれぞ
れとで複数の閉磁路が形成され、前記磁気検出素子のそ
れぞれの両端から再生出力を得るようにした構成を採用
したので、上記第1の磁気ヘッドと同様の効果が得られ
る上に、複数の閉磁路のそれぞれで再生を行えるマルチ
トラックヘッドとして機能することができる。また、こ
の磁気ヘッドを一度に複数個製造でき、安価に製造でき
る製造方法を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドの第1実施例の構造を示す
摺動面の平面図及び側面図である。
【図2】同実施例のヘッドの製造工程を示す斜視図であ
る。
【図3】同製造工程を示す斜視図である。
【図4】同製造工程を示す斜視図である。
【図5】同実施例のヘッドの実装状態を示す斜視図であ
る。
【図6】同実施例の変形例のヘッドの斜視図である。
【図7】他の変形例を示す斜視図である。
【図8】更に他の変形例を示す斜視図である。
【図9】第2実施例のヘッドの製造工程を示す斜視図で
ある。
【図10】同製造工程を示す斜視図である。
【図11】同製造工程を示す斜視図である。
【図12】同実施例の変形例を示す要部の平面図であ
る。
【図13】同実施例の他の変形例の製造工程と構造を示
す斜視図である。
【図14】磁路がオープンの場合の磁気記録媒体からM
I素子に対する磁束の印加の様子を示す斜視図である。
【図15】DCバイアスをかけた場合の磁気インピーダ
ンス特性のシフトの様子を示すグラフ図である。
【符号の説明】
10 第1のコア 10A,10B コア半体 11A,11B 磁路接続面 12 規制溝 13 非磁性基板 14 ガラス 15 絶縁膜 16 第2のコア(MI素子) 18 端子(導電膜) 20,20′ フェライト材 22,24 規制溝 26 ガラス棒 28 第1のコアブロック 30 非磁性基板 32 高透磁率磁性膜 34 導電膜 36 第2のコアブロック 50 基台 52 ワイヤー 90 非磁性基板 92 高透磁率磁性膜 93,93′ 積層プレート 98 第1のコアブロック 100 非磁性基板 102 高透磁率磁性膜 104 導電膜 106 第2のコアブロック 116,116A,116B MI素子 118 端子 130 導電膜

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体からなる一対のコア半体を磁気ギ
    ャップを介して接合してなる第1のコアと、磁気インピ
    ーダンス効果を利用した磁気検出素子として形成された
    第2のコアとで閉磁路を構成し、前記磁気検出素子の両
    端から再生出力を得る磁気ヘッドにおいて、 前記第1のコアの磁気記録媒体摺動面と反対側の底面に
    は、前記一対のコア半体と、このコア半体間に設けられ
    た非磁性材が露出しており、 前記磁気検出素子としての第2のコアは、非磁性基板上
    に成膜された高透磁率磁性膜として構成され、絶縁膜を
    介して前記第1のコアの底面に接合されたことを特徴と
    する磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記第2のコアの磁気記録媒体摺動方向
    の幅は前記第1のコアの同方向の幅より大きく、前記第
    2のコアの磁気記録媒体摺動方向の両端部が前記第1の
    コアの底面の両側に露出し、前記両端部のそれぞれの上
    に導電膜からなる端子が形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記絶縁膜の厚さは0.1μm〜1μm
    の範囲内であることを特徴とする請求項1または2に記
    載の磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記第2のコアの厚さが1μm〜20μ
    mの範囲内であることを特徴とする請求項1から3まで
    のいずれか1項に記載の磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記第1のコアは、全体がフェライトか
    らなる一対のコア半体を接合してなるフェライトコアで
    あることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1
    項に記載の磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記第1のコアは、フェライトからなり
    磁気ギャップを介して突き合わされる突き合わせ面に金
    属磁性膜が成膜された一対のコア半体を接合してなるメ
    タルインギャップコアであることを特徴とする請求項1
    から4までのいずれか1項に記載の磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記第1のコアは、高透磁率磁性膜の積
    層を非磁性材で挟んで構成された積層コアであることを
    特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の
    磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記第2のコアの端子が前記第1のコア
    の底面に対して第1のコアの磁気記録媒体摺動面から離
    れる方向に傾斜していることを特徴とする請求項1から
    7までのいずれか1項に記載の磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記第1のコアと第2のコアからなる閉
    磁路が共通の基板上でトラック幅方向に沿って複数並設
    されたことを特徴とする請求項1から8までのいずれか
    1項に記載の磁気ヘッド。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載された磁気ヘッドを製
    造する磁気ヘッドの製造方法であって、 高透磁率磁性体からなる基板の表面に、それぞれ前記第
    1のコアのギャップデプスとトラック幅を規制する規制
    溝を形成し、さらに磁気ギャップを形成するための非磁
    性膜を形成した後、前記基板に、該基板と同様に加工し
    た高透磁率磁性体からなる基板を接合し、この基板どう
    しの接合体を切断することにより、前記第1のコアがト
    ラック幅方向に複数個分連続したものに相当する第1の
    コアブロックを形成する工程と、 非磁性基板の表面に、前記第2のコアとなる高透磁率磁
    性膜と端子となる導電膜を形成した後、前記非磁性基板
    を切断することにより前記第2のコアが非磁性基板上で
    トラック幅方向に複数個分連続して形成されたものに相
    当する第2のコアブロックを得る工程と、 前記第1のコアブロックの底面に絶縁膜を形成した後、
    前記第1のコアブロックを第2のコアブロック上に接合
    し、さらに前記第1と第2のコアブロックの接合体をト
    ラック幅方向に所定間隔で切断して前記磁気ヘッドを複
    数個得る工程とを有することを特徴とする磁気ヘッドの
    製造方法。
  11. 【請求項11】 それぞれ複数の非磁性基板と磁性体を
    交互に積層してなる一対のコアブロック半体を磁気ギャ
    ップを介して接合してなる第1のコアブロックと、 非磁性基板上に、高透磁率磁性膜からなる磁気インピー
    ダンス効果を利用した磁気検出素子を前記第1のコアブ
    ロックの磁性体に対応した間隔で複数形成してなる第2
    のコアブロックからなり、 前記第2のコアブロック上に絶縁膜を介して第1のコア
    ブロックが接合され、前記第1のコアブロックの磁性体
    と第2のコアブロックの磁気検出素子のそれぞれとで複
    数の閉磁路が形成され、前記磁気検出素子のそれぞれの
    両端から再生出力を得るようにしたことを特徴とする磁
    気ヘッド。
  12. 【請求項12】 前記第1のコアブロックの磁性体は高
    透磁率磁性膜であることを特徴とする請求項11に記載
    の磁気ヘッド。
  13. 【請求項13】 前記第1のコアブロックの磁性体はフ
    ェライトであることを特徴とする請求項11に記載の磁
    気ヘッド。
  14. 【請求項14】 前記第1のコアブロックの磁性体はセ
    ンダストであることを特徴とする請求項11に記載の磁
    気ヘッド。
  15. 【請求項15】 前記第1のコアブロックの磁性体はア
    モルファスシートであることを特徴とする請求項11に
    記載の磁気ヘッド。
  16. 【請求項16】 前記磁気検出素子は前記閉磁路毎に複
    数並設され、電気的に直列に接続されたことを特徴とす
    る請求項11から15までのいずれか1項に記載の磁気
    ヘッド。
  17. 【請求項17】 前記複数の閉磁路の中を通り絶縁膜を
    介して前記磁気検出素子のそれぞれに交差する導電膜を
    形成し、この導電膜を、前記磁気検出素子のそれぞれに
    対してDCバイアスをかけるためのDCバイアス電流の
    印加に用いることを特徴とする請求項11から16まで
    のいずれか1項に記載の磁気ヘッド。
  18. 【請求項18】 請求項11に記載された磁気ヘッドを
    製造する磁気ヘッドの製造方法であって、 複数の非磁性基板と磁性体を交互に積層して接合したも
    のを切断し、この切断で得られた積層プレートにギャッ
    プデプスを規制する規制溝を形成し、さらに磁気ギャッ
    プを形成するための非磁性膜を成膜した後、前記積層プ
    レートと同様に加工された積層プレートを接合し、前記
    接合により得られた接合体を切断して前記第1のコアブ
    ロックを複数個得る工程と、 非磁性基板上に高透磁率磁性膜と導電膜を成膜し、前記
    高透磁率磁性膜と導電膜から前記磁気検出素子と端子の
    複数組が連続したものに相当するストライプを形成した
    後、前記非磁性基板を切断して前記第2のコアブロック
    を複数個得る工程と、 前記第1のコアブロックの底面に絶縁膜を形成した後、
    前記第1のコアブロックを第2のコアブロック上に接合
    して前記磁気ヘッドを得る工程とを有することを特徴と
    する磁気ヘッドの製造方法。
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