JPH08265567A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH08265567A
JPH08265567A JP7066076A JP6607695A JPH08265567A JP H08265567 A JPH08265567 A JP H08265567A JP 7066076 A JP7066076 A JP 7066076A JP 6607695 A JP6607695 A JP 6607695A JP H08265567 A JPH08265567 A JP H08265567A
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4051Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size
    • H04N1/4052Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size by error diffusion, i.e. transferring the binarising error to neighbouring dot decisions

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  • Image Processing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】出力画像のテクスチャの低減化とともに、誤差
拡散処理の簡略化および高速化が図れる画像処理装置を
提供する。 【構成】供給された入力画像の画素データ1を誤差補正
手段2bでその画素の周辺画素から拡散された補正量e
T 、eP でビット毎の論理演算を行い、補正信号3を出
力し、閾値処理手段4bで、その補正信号3に対しビッ
ト毎の論理演算により所定閾値との比較を行い、出力画
素データ5を出力し、誤差算出手段6で出力画素データ
と補正信号3との誤差7を算出し、誤差フィルタ9でフ
ィルタパラメタ発生手段8から供給されたランダムなフ
ィルタパラメタにより誤差7の拡散処理を行って次ライ
ンへ拡散する補正量eN 、次の画素へ拡散する補正量e
T を出力し、補正量eN は誤差記憶手段12に記憶さ
れ、誤差記憶手段12からは、前ラインの画素からの補
正量eP が誤差補正手段2に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、文字や線図、
写真等の画像に対し誤差拡散処理を行って、複製画像を
形成する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コード情報だけでなくイメージ
情報をも扱える画像処理装置においては、スキャナ等の
読み取り手段で読み取った原稿に対して文字や線図など
のコントラストのある画像情報は固定閾値により単純2
値化を行い、写真などの階調を有する画像情報は、ディ
ザ法などの疑似階調化手段によって2値化を行い、階調
の少ない2値プリンタなどに出力する。これは、読み取
った画像情報を固定閾値により単純2値化を行うと、文
字、線画像の領域は解像性が保存されるため画質劣化は
生じないが、写真画像の領域では階調性が保存されない
ために画質劣化が生じる画像となってしまう。また一
方、読み取った画像情報を組織的ディザ法などで階調化
を行うと、写真画像の領域は階調性が保存されるため画
質劣化は生じないが、文字、線画像の領域では解像性が
低下するため画質の劣化した画像となってしまう。すな
わち、読み取った画像情報に対して、単一の2値化処理
では、特徴の異なるそれぞれの領域の画質を同時に満足
することは不可能である。
【0003】しかしながら、写真画像の領域の階調性を
満足し、文字/線画像の領域も組織ディザに比べ解像性
も良い2値化/多値化方式として「誤差拡散法」が提案
されている。「誤差拡散法」(参考文献:An Adaptive
Algorithm for Spatial Grayscale, by R. W. Floyd an
d L. Steinberg, Proceedings of the S.I.D. Vol.17-
2, pp.75-77, Second Quarter 1976 )は、注目画素の
濃度に、既に2値化された周辺画素の2値化誤差にある
重み係数を乗じたものを加え、固定閾値により2値化を
行う方法である。
【0004】図26は「誤差拡散法」による2値化処理
の構成図である。図26において、z1は入力画像信
号、z2は注目画素の画像情報を補正する補正手段、z
3は補正画像信号、z4は補正された注目画素の画像情
報を2値化する2値化手段、z5は2値化画像信号、z
6は2値化された注目画素の2値化誤差を算出する2値
化誤差算出手段、z7は2値化誤差信号、z8は重み誤
差を算出するため誤差フィルタの重み係数を記憶する重
み係数記憶手段、z9は2値化誤差算出手段z6で算出
した2値化誤差に重み係数記憶手段z8の誤差フィルタ
重み係数を乗じて重み誤差を算出する重み誤差算出手
段、z10は重み誤差信号、z11は重み誤差算出手段
z9で算出した重み誤差を記憶する誤差記憶手段、z1
2は画像補正信号である。
【0005】次に、図26を参照して「誤差拡散法」の
2値化処理を詳細に説明する。スキャナ等の入力装置で
読み取られた入力信号z1は、補正手段z2において、
画像補正信号z12により補正処理され、補正画像信号
z3として出力される。補正画像信号z3が供給された
2値化手段z4は、補正画像信号z3と2値化閾値Th
(例えば「80h」、添付の「h」は「hex」で16
進であることを示す)を用い、補正画像信号z3が2値
化閾値Thより大きければ2値化画像信号z5として
「1」(黒画素)を出力し、小さければ「0」(白画
素)を出力する。
【0006】次に、2値化誤差算出手段z6では、補正
画像信号z3と2値化画像信号z5(ただし、ここでは
2値化画像信号が「0」のときは「0h」、「1」のと
きは「FFh」とする)との差を算出し、これを2値化
誤差信号z7として出力する。
【0007】重み係数記憶手段z8に示される誤差フィ
ルタは、一般によく使われている誤差フィルタの構成で
ある。ここで、重み係数記憶手段z8における「*」
は、注目画素の位置を示す。重み誤差算出手段z9で
は、2値化誤差信号z7に重み係数記憶手段z8の重み
係数A、B、C、D(ただし、A=7/16、B=1/
16、C=5/16、D=3/16)を乗じた重み誤差
z10を算出する。つまり、注目画素の2値化誤差に重
み係数A、B、C、Dを乗じて、注目画素の周辺4画素
(重み係数A、B、C、Dの位置に対応する画素)の重
み誤差を算出する。
【0008】誤差記憶手段z11は、重み誤差算出手段
z9で算出した重み誤差z10を記憶するためのもので
あり、重み誤差算出手段z9で算出した4画素分の重み
誤差は、注目画素「*」に対してそれぞれeA 、eB 、
eC 、eD の領域に加算して記憶する。前述した画素補
正信号z12は、「*」の位置の信号であり、以上の手
順で算出した4画素分の重み誤差を蓄積した信号であ
る。
【0009】近年、出力装置の階調数(レベル数)が大
きい場合の誤差拡散処理においても前述の2値化手段z
4を階調数に対応する数だけの閾値を用いる多値化手段
に置き換えて用いられるようになっている。
【0010】上記の「誤差拡散処理」は注目画素の2値
/多値化処理により発生した誤差を、周辺画素に拡散し
て誤差補正を行うことにより、2値/多値化誤差を最小
にするものである。この方法の一つの問題点は出力画像
(特に2値化処理の場合)にテクスチャ(texture :規
則的な模様)が現れるということである。上記のフィル
タ係数を用いる場合、誤差拡散フィルタリング時に乗算
器が必要となるため回路規模が大きくなり、スピードも
遅くなるという問題がある。この問題を解決するために
フィルタの係数を2のべき乗にする方法などが提案され
ているが、出力画像にテクスチャがより目立つようにな
る。テクスチャを低減する方法として、フィルタ係数の
位置をランダムにする方法があるが、各位置に現れる係
数の確率が低く、ランダム性が比較的低い。係数値をラ
ンダムにする方法も考えられるが、これはランダム係数
(A+B+C+D)を1にする条件が必要であり、かな
り複雑なものとなる。
【0011】係数の代わりにマスクと論理積のみからな
る方法も提案されているが、これはスキャナのバラツキ
ノイズなどの相乗効果でテクスチャを低減する高速方法
である。しかし、CG(コンピュータグラフィックス)
などのコンピュータにより数値的に生成されない画像に
対してはそのランダム性は少なくテクスチャの低減は十
分ではない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、誤差
拡散処理を行う画像処理装置において、フィルタ係数を
用いる場合は、乗算器が必要で回路規模が大きくなり、
スピードも遅くなるという問題があった。また、フィル
タ係数を2のべき乗にする方法があるが、出力画像にテ
クスチャがより目立ってしまうという欠点がある。テク
スチャを低減するためにフィルタ位置をランダムにする
とランダム性が低く、係数値をランダムにすると係数発
生が複雑になるという問題がある。さらに、係数の変わ
りにマスクを用いて、2値化誤差とマスク値の論理積に
よる高速フィルタリング方法があるが、CGなどの数値
的に作られた画像に対してはテクスチャ低減の効果がそ
れほどないという問題があった。さらに、高速処理の場
合は、比較器による閾値処理、または加算などの処理に
よる誤差補正など時間がかかるため、隣の画素への拡散
が間に合わないということもあり、閾値処理、補正処理
などの簡略化/高速化が課題となる。そこで、本発明
は、出力画像のテクスチャの低減化とともに、誤差拡散
処理の簡略化および高速化が図れる画像処理装置を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理装置
は、電子的に読取られたまたは生成された原画像を表示
または記録するための画像処理を行う画像処理装置であ
って、前記原画像の画素値を注目画素の周辺画素の各画
素値に基づき算出される補正量をもとに、ビット単位の
論理演算により補正する補正手段と、この補正手段で補
正された画素値と所定の閾値とを比較して、前記複製画
像の画素データを出力する出力手段と、この出力手段で
出力された画素データと前記補正手段で補正された画素
値との誤差を算出する誤差算出手段と、この誤差算出手
段で算出された誤差をもとに、周辺画素へ拡散する前記
補正量を算出して前記補正手段に供給する補正量算出手
段とを具備している。
【0014】また、本発明の画像処理装置は、電子的に
読取られたまたは生成された原画像を表示または記録す
るための画像処理を行う画像処理装置であって、前記原
画像の画素値を注目画素の周辺画素の各画素値をもとに
算出される補正量により補正する補正手段と、この補正
手段で補正された画素値と所定の閾値について、ビット
単位の論理演算により閾値処理を行い、前記複製画像の
画素データを出力する出力手段と、この出力手段で出力
された画素データと前記補正手段で補正された画素値と
の誤差を算出する誤差算出手段と、この誤差算出手段で
算出された誤差をもとに、周辺画素へ拡散する前記補正
量を算出して前記補正手段に供給する補正量算出手段と
を具備している。
【0015】また、本発明の画像処理装置は、電子的に
読取られたまたは生成された原画像を表示または記録す
るための画像処理を行う画像処理装置であって、前記原
画像の画素値を注目画素の周辺画素の各画素値をもとに
算出される補正量により補正する補正手段と、この補正
手段で補正された画素値と所定の閾値とを比較して、前
記複製画像の画素データを出力する出力手段と、この出
力手段で出力された画素データと前記補正手段で補正さ
れた画素値との誤差を算出する誤差算出手段と、この誤
差算出手段で算出された誤差を周辺画素に拡散するため
のランダムなマスク値を発生するマスク値発生手段と、
このマスク値発生手段で発生されたランダムなマスク値
と、前記誤差算出手段で算出された誤差とのビット単位
の論理演算により、周辺画素へ拡散する前記補正量を算
出して前記補正手段に供給する補正量算出手段とを具備
している。
【0016】また、本発明の画像処理装置は、電子的に
読取られたまたは生成された原画像を表示または記録す
るための画像処理を行う画像処理装置であって、前記原
画像の画素値を注目画素の周辺画素の各画素値をもとに
算出される補正量により補正する補正手段と、この補正
手段で補正された画素値と所定の閾値とを比較して、前
記複製画像の画素データを出力する出力手段と、この出
力手段で出力された画素データと前記補正手段で補正さ
れた画素値との誤差を算出する誤差算出手段と、この誤
差算出手段で算出された誤差を各周辺画素に拡散するた
めのあらかじめ設定されたマスク値を各周辺画素へラン
ダムに割り当てるマスク割当手段と、このマスク割当手
段で各周辺画素へ割り当てられたマスク値と、前記誤差
算出手段で算出された誤差とのビット単位の論理演算に
より、周辺画素へ拡散する前記補正量を算出して前記補
正手段に供給する補正量算出手段とを具備している。
【0017】また、本発明の画像処理装置は、電子的に
読取られたまたは生成された原画像を表示または記録す
るための画像処理を行う画像処理装置であって、前記原
画像の画素値を注目画素の周辺画素の各画素値をもとに
算出される補正量により補正する補正手段と、この補正
手段で補正された画素値と所定の閾値とを比較して、前
記複製画像の画素データを出力する出力手段と、この出
力手段で出力された画素データと前記補正手段で補正さ
れた画素値との誤差を算出する誤差算出手段と、この誤
差算出手段で算出された誤差を周辺画素に拡散するた
め、所定の拡散条件を満たす疑似ランダム系列に基づく
マスク値を発生するマスク値発生手段と、このマスク値
発生手段で発生されたマスク値と、前記誤差算出手段で
算出された誤差とのビット単位の論理演算により、周辺
画素へ拡散する前記補正量を算出して前記補正手段に供
給する補正量算出手段とを具備している。
【0018】また、本発明の画像処理装置は、電子的に
読取られたまたは生成された原画像を表示または記録す
るための画像処理を行う画像処理装置であって、前記原
画像の画素値を注目画素の周辺画素の各画素値をもとに
算出される補正量により補正する補正手段と、この補正
手段で補正された画素値と所定の閾値とを比較して、前
記複製画像の画素データを出力する出力手段と、この出
力手段で出力された画素データと前記補正手段で補正さ
れた画素値との誤差を算出する誤差算出手段と、この誤
差算出手段で算出された誤差を周辺画素にランダムに拡
散する誤差拡散手段と、この誤差拡散手段で前記誤差を
周辺画素にランダムに拡散する際、そのランダム値の発
生周期を前記画像の1画素が供給される毎に制御する制
御手段と、前記誤差拡散手段で周辺画素に拡散された前
記誤差をその各周辺画素の画素値を補正するための補正
量として前記補正手段へ供給する補正量供給手段とを具
備している。
【0019】さらに、本発明の画像処理装置は、電子的
に読取られたまたは生成された原画像を表示または記録
するための画像処理を行う画像処理装置であって、前記
原画像の画素値を注目画素の周辺画素の各画素値をもと
に算出される補正量により補正する補正手段と、この補
正手段で補正された画素値と所定の閾値とを比較して、
前記複製画像の画素データを出力する出力手段と、この
出力手段で出力された画素データと前記補正手段で補正
された画素値との誤差を算出する誤差算出手段と、この
誤差算出手段で算出された誤差を周辺画素にランダムに
拡散する誤差拡散手段と、この誤差拡散手段で前記誤差
を周辺画素にランダムに拡散する際、そのランダム値の
発生を前記画像の所定方向の1画素列が供給される毎に
制御する制御手段と、前記誤差拡散手段で周辺画素に拡
散された前記誤差をその各周辺画素の画素値を補正する
ための補正量として前記補正手段へ供給する補正量供給
手段とを具備している。
【0020】
【作用】供給された画像の画素値をその画素の周辺画素
の各画素値に基づき算出される補正量をもとにビット単
位の論理演算により補正を行い、その補正された画素値
と所定の閾値について、ビット単位の論理演算による比
較を行い、前記複製画像の画素データを出力し、その出
力された画素データと前記補正された画素値との誤差を
算出し、その算出された画素を周辺画素に拡散するため
のランダムなマスク値を発生するか、あるいは、あらか
じめ設定されたマスク値を各周辺画素へランダムに割り
当てるかして、前記誤差と前記マスク値とのビット単位
の論理積演算により各周辺画素へ拡散する前記補正量を
算出することにより、前記複製画像のテクスチャの低減
化とともに、誤差拡散処理の簡略化および高速化が図れ
る。
【0021】また、前記誤差を周辺画素にランダムに拡
散する際、そのランダム値の発生を前記画像の1画素が
供給される毎に制御することにより、あるいは、前記画
像の所定方向の1画素列が供給される毎にずらすよう制
御を行うことにより、前記画素を周辺画素へ拡散する際
のランダム性が向上し、前記複製画像のテクスチャの低
減化がより顕著となる。
【0022】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。尚、この発明は、主に、出力画像と
して2値化データを得る目的のものとして説明するが、
この場合に限らず、出力画像として多値化データを得る
目的のものとしても可能である。
【0023】図1は、第1の実施例に係る画像処理装置
の構成を概略的に示したものである。図1において、例
えば、スキャナにより読み取られた画像(入力画像)に
ついて、複数ビット(例えば8ビット)の濃度データで
ある画素毎の入力画素データ1が、この画像処理装置に
入力されると、まず、誤差補正手段2に入力される。す
ると、誤差補正手段2では、画素毎の入力画素データ1
を後述する誤差フィルタ手段9から出力される隣の画素
への補正量10(以下、簡単に補正量eT と呼ぶ)と前
ラインから拡散されてくる誤差補正量13(以下、簡単
に補正量eP と呼ぶ)により補正するもので、この誤差
補正手段2で補正された補正信号3は閾値処理手段4及
び誤差算出手段6に供給される。
【0024】誤差補正手段2は、算術演算による補正手
段2aと、ビット演算による誤差補正手段2bの選択が
可能であり、スイッチ2cを制御することにより切り替
えられる。
【0025】閾値処理手段4は、補正された注目画素の
補正信号8が1ビットの2値化データまたは2ビット以
上の多値化データに変換されて出力画素データ5として
出力するもので、この閾値処理手段4から出力画素され
るデータ5は、外部のプリンタ、ディスプレイ装置等の
出力装置へ供給されて、入力画像の複製画像を形成する
とともに、誤差算出手段6に供給されるようになってい
る。
【0026】閾値処理手段4は、比較演算による閾値処
理手段4aと、処理の高速化・簡略化を目的としたビッ
ト演算による閾値処理手段4bの選択が可能であり、ス
イッチ4cによって切り替えられる。
【0027】誤差算出手段6は、補正信号3と出力画素
データ5から注目画素に対して閾値処理を行った、2値
化データあるいは多値化データの誤差を算出するもので
あり、誤差算出手段6で算出される誤差信号7は誤差フ
ィルタ手段9に供給されるようになっている。
【0028】誤差フィルタ手段9は誤差算出手段6から
の誤差信号7と、フィルタパラメタ発生手段8から出力
されるフィルタパラメタを入力とし、設定されたフィル
タ構成に基づいて、次のラインに対応する誤差補正量1
1(以下、簡単に補正量eNと呼ぶ)と、同じラインの
近傍画素に拡散すべく補正量eT を出力する。
【0029】誤差フィルタ手段9は算術演算によるフィ
ルタ9aと、ビット演算によるフィルタ9bのどちらか
の選択が可能であり、スイッチ9c、9dにより切り替
えが可能である。
【0030】算術演算によるフィルタ9aは、フィルタ
パラメタをフィルタ係数とし、誤差信号7とフィルタ係
数の算術演算(乗算)による誤差フィルタリングを行う
ものである。
【0031】ビット演算によるフィルタ9bは、フィル
タパラメタをフィルタマスクとし、誤差信号7とフィル
タマスクのビット演算(ビット毎の論理積)による誤差
フィルタリングを行うものである。
【0032】フィルタパラメタ発生手段8は、フィルタ
係数発生手段8aとフィルタマスク発生手段8dから構
成されており、算術演算によるフィルタ9aにはフィル
タ係数発生手段8aにより発生されるフィルタ係数8
g、ビット演算によるフィルタ9bにはフィルタマスク
発生手段8dにより発生されるフィルタマスク8hを供
給するものである。ここでは、フィルタ係数8gおよび
フィルタマスク8hをフィルタパラメタと総称する。
【0033】フィルタ係数発生手段8aは、ランダム係
数値発生手段8bとランダム係数位置発生手段8cの選
択が可能であり、スイッチ8iにより切り替えられる。
ランダム係数発生手段8aは、多値化誤差が濡れないよ
うに周辺画素に拡散するという条件のもとで係数の値を
ランダムに発生する手段である。
【0034】ランダム係数位置発生手段8cは、多値化
誤差が濡れないように周辺画素に拡散するという条件に
基づき、予め設定された係数をランダムに周辺画素に対
応づけるランダム係数位置発生手段である。特殊な場合
として、全画素に対して、一定の係数を用いる処理も可
能であり、その場合は従来の誤差拡散と同じものとな
る。
【0035】フィルタマスク発生手段8dは、ランダム
マスク値発生手段8eとランダムマスク位置発生手段8
fの選択が可能であり、スイッチ8jにより切り替えら
れる。
【0036】ランダムマスク値発生手段8eは、多値化
誤差が濡れないように周辺画素に拡散するという条件の
もとでマスクの値をランダムに発生する手段である。ラ
ンダムマスク位置発生手段8fは、多値化誤差が濡れな
いように周辺画素に拡散するという条件に基づき、予め
設定されたマスクをランダムに周辺画素に対応づけるラ
ンダムマスク位置発生手段であり。特殊な場合として、
全画素に対して、一定のマスクを用いる処理も可能であ
る。
【0037】誤差記憶手段12は、誤差フィルタ手段9
から供給される次のラインに拡散すべく補正量eN を蓄
える記憶手段であり、誤差補正手段2には処理対象の注
目画素に対応する前ラインからの補正量eP を供給す
る。
【0038】制御クロック発生手段14は、フィルタパ
ラメタ発生処理用のクロックを発生するもので、例え
ば、スキャナにより原稿の画像を読取る際に得られる画
素クロック14eとライン同期信号14fを入力とし、
フィルタパラメタ発生手段8に制御クロック信号を供給
するものである。この制御クロック信号をもとにフィル
タパラメタの画素毎のランダム化、ライン毎のランダム
化が可能である。
【0039】ライン同期信号14fに基づくライン毎制
御クロック発生部14aから出力される制御クロック信
号14dは、1ライン(すなわち、読取られた画像の1
走査分の画素列)毎にフィルタパラメタ発生手段8での
乱数発生を行うことによりライン毎のランダム化を可能
とするものである。
【0040】画素毎制御クロック発生部14bは、画素
クロック14eそのものによって画素毎にフィルタパラ
メタ発生手段8での乱数発生をシフトすることにより、
画素毎のパラメタのランダム化を可能とするものであ
る。
【0041】ライン毎制御クロック発生部14a、画素
毎制御クロック発生部14bの切り替えはスイッチ14
cによって可能である。外部インターフェース手段15
は、ユーザが画質、処理速度、コストなどを考慮して、
上記各手段の最適な組み合わせを外部から設定できるよ
うな外部入出力インターフェースである。
【0042】次に、上記各手段について詳細に説明す
る。まず、図1の誤差補正部2の算術演算による誤差補
正手段2aについて図2を参照して説明する。
【0043】図2(a)は、算術演算による誤差補正手
段2aの構成の具体例を示す。加算器100において、
入力画素データ1に、隣の画素から拡散される補正量e
T が加算されて、その加算結果(隣の画素の多値化誤差
により補正された入力画素データ)はフリップフロップ
回路101に入力され、画素クロック14eに同期し
て、次の段へ1クロック遅延されて加算器102に出力
される。
【0044】加算器102には、さらに、前ラインから
拡散される補正量eP が入力されて、それらが加算さ
れ、補正された入力画素データ2dとして出力される。
図2(a)で示すような算術演算による誤差補正手段2
aの構成では、演算を行う際、負の値を2の補数で表す
方法(補数表示)を前提としているが、SignedMagnitud
e表現(符号と絶対値の組み合わせで表す絶対表示)の
場合は、図2(b)に示すような構成となる。
【0045】図2(b)において、入力画素データ1
(8ビット正の値)が隣の画素からの補正量eT の絶対
値と加算器103で加算され、さらに、減算器104で
減算され、それらの結果がセレクタ105に入力され
る。
【0046】隣の画素化からの補正量eT のサインビッ
トが正(0)の場合は、加算器103からの加算結果が
セレクタ105から出力され、サインビットが負(1)
の場合は減算器104からの減算結果がセレクタ105
から出力される。
【0047】セレクタ105の出力はフリップフロップ
回路106に入力され、画素クロック14eに同期し
て、隣の画素の多値化による補正画素データとして次段
へ出力される。
【0048】補正手段107では、フリップフロップ回
路106からの補正画素データが前ラインからの補正量
eP によって補正される。まず、フリップフロップ回路
106からの補正画素データと、前ラインからの補正量
eP が加算器108により加算され、さらに、減算器1
09、110により減算され、加算器108での加算結
果は、セレクタ111の第1の入力端子(「00」と表
示されている入力端子)、第4の入力端子(「11」と
表示されている入力端子)、減算器109、110での
減算結果はそれぞれセレクタ111の第2の入力端子
(「01」と表示されている入力端子)、第3の入力端
子(「10」と表示されている入力端子)に出力され
る。
【0049】セレクタ111では、第1〜第4の入力端
子に入力されたデータのうちの1つが、フリップフロッ
プ回路106の出力と補正量eP のサインビットにより
選択されて、補正された入力画素データ2dとして出力
される。すなわち、両方のサインビットが同じであれ
ば、加算器108の加算結果が出力され、補正量eP が
負の場合は減算器109の減算結果が出力され、フリッ
プフロップ回路106の出力が負の場合は減算器110
の減算結果が出力される。このように、符号と絶対値の
表現においても図2(a)と同様な結果を得ることが可
能である。
【0050】次に、図1の誤差補正部2のビット演算に
よる誤差補正手段2bについて図3を参照して説明す
る。図3(a)は、画像データ及び補正量eT を2の補
数で表した場合のビット演算による誤差補正手段2bの
構成の具体例を示す。このビット演算による誤差補正手
段2bは、前述の算術演算による誤差補正手段2aを部
分的にビット演算に置き換えたものである。
【0051】図3(a)において、まず、入力画素デー
タ1は、加算器120により、前画素から拡散される補
正量eT と、前ラインからの補正量eP をビット演算に
よって補正されなかった補正量128が加算されて、そ
の加算結果は、フリップフロップ回路121に入力され
る。
【0052】フリップフロップ回路121は、画素クロ
ック14eに同期して、加算器120の加算結果を次の
段に出力する。セレクタ123には、前ラインからの補
正量eP が入力され、セレクト信号であるオア回路12
2からの出力信号が「0」のとき、前ラインからの補正
量ePを出力し、それ以外は「0」を出力するようにな
っている。
【0053】このセレクト信号はOR回路122から出
力され、フリップフロップ回路121の出力と前ライン
からの補正量eP が正のときのみ「0」となり、それ以
外は「1」となる。従って、セレクタ123は、前ライ
ンからの補正量eP とフリップフロップ回路121から
の出力がともに正のときのみ、前ラインからの補正量e
P を出力し、それ以外は「0」とする。
【0054】ビット演算用オア回路124ではフリップ
フロップ回路121からの出力とセレクタ123からの
出力のビット毎の論理和がとられて補正され、その結果
は、セレクタ127の一方の入力端子に供給される。
【0055】フリップフロップ回路121からの出力
は、さらに、、加算器125に入力されて、ここで、前
ラインからの補正量eP と加算されて補正され、算術演
算による補正出力としてセレクタ127の他方の入力端
子に供給される。
【0056】セレクタ127は、オア回路122から出
力されるセレクト信号が「0」のとき、すなわち、フリ
ップフロップ回路121からの出力と前ラインからの補
正量eP がともに正のときのみ、ビット演算により補正
を行った結果を出力し、補正された入力画素データ2e
とし、それ以外は算術演算による補正結果である加算器
125からの出力を補正された入力画素データ2eとし
て出力するようになっている。
【0057】ビット演算用アンド回路126では、フリ
ップフロップ回路121からの出力と、セレクタ123
からの出力とのビット毎の論理積をとり、ビット演算に
よって補正されなかった補正量128を出力し、次の画
素への補正量として加算器120に供給する。
【0058】セレクタ123のセレクト信号(オア回路
122の出力信号)が「1」の場合、すなわち、前ライ
ンからの補正量eP とフリップフロップ回路121から
の出力の少なくとも一方が負のとき、補正量128が
「0」となる(この場合、画素データ2eは算術演算に
より補正されたものである)。
【0059】図3(a)では、補正された画素データ2
e、オア回路124からの出力であるビット演算により
補正された画素データと、加算器125からの出力であ
る算術演算により補正された画素データとのいづれか一
方を所定の条件により出力しているが、後述の図3
(b)に示すように、補正された画素データ2eをビッ
ト演算により補正されたものとして出力し、フリップフ
ロップ回路121の出力と前ラインからの補正量eP が
ともに正の時のみ、その補正を行い、そうでない場合は
前ラインからの補正量eP を図3(b)に示すようにセ
レクタ136を通して、次の画素への補正量128とし
て出力しても良い。
【0060】次に、入力画素データ1と補正量eT 、e
P を絶対表示した場合のビット演算による誤差補正手段
2bの構成の他の具体例について図3(b)を参照して
説明する。
【0061】図3(b)に示す構成は、図3(a)に示
した構成とほぼ同様であるが、加算器120は、ここで
は、単なる加算器ではなく、図2(b)に示した補正手
段107に相当するものである。
【0062】補正された画素データ2eはビット演算に
より補正されたもので、セレクタ123からの出力は前
述したように、そのセレクト信号が「1」のときは
「0」を出力するため、ビット演算用オア回路124か
ら出力される補正された画素データ2eは、フリップフ
ロップ回路121から出力されたものと同じものであ
る。
【0063】セレクタ123の出力は、そのセレクト信
号が「0」のとき、前ラインの補正量eP となり、ビッ
ト演算用オア回路124から出力される補正された画素
データ2eは、入力画素データ1が前画素からの補正量
eT と加算されて補正された画素データに、さらに前ラ
インからの補正量eP により補正されたものとなる。
【0064】図3(b)において、セレクト信号が
「1」のとき、前ラインからの補正量eP により補正さ
れないため、それをセレクタ136を介して次の画素へ
の補正量128とする。
【0065】このセレクト信号は、排他的論理和(以
下、イクスクルーシブオア、あるいは、EXORと呼ぶ
ことがある)回路132から出力されるもので、排他的
論理和(EXOR)回路132に入力されるフリップフ
ロップ回路121からの出力と前ラインからの補正量e
P のサインビットがともに「1」あるいは「0」のとき
「0」となり、そうでない場合は「1」となる。従っ
て、フリップフロップ回路121の出力と、と前ライン
からの補正量eP がともに負または正のときのみビット
演算による補正がおこなわれ、そうでない場合は、前ラ
インからの補正量eP をセレクタ136を通して次の画
素への補正量128として供給するようになっている。
【0066】図3(b)に示した構成では、セレクト信
号を排他的論理和(EXOR)回路132により生成し
ているが、図3(a)に示したように、論理和により生
成するようにしてもよい。この場合、フリップフロップ
回路121の出力と前ラインからの補正量eP がともに
正のときのみ有効とする。さらに、入力画素データ1の
補正手段としてビット演算によるものだけでなく、図3
(a)に示した構成のように、ビット演算と算術演算の
セレクト信号による切換としても良い。
【0067】次に、上記のビット演算誤差補正手段(図
3(a)と図3(b))におけるビット演算用アンド回
路126とビット演算用OR回路124の構成の具体例
をそれぞれ図4(a)、図4(b)を参照して説明す
る。
【0068】図3(a)と図3(b)におけるフリップ
フロップ回路121の出力とセレクタ123の出力のビ
ット数は同じとし、例えば、10ビット(サインビット
を含む)とする。
【0069】フリップフロップ回路121からの出力を
Hb0、Hb1、Hb2、…、Hb9で表し、セレクタ
123の出力をSb0、Sb1、Sb2、…Sb9で表
現すると、ビット演算用アンド回路126は、図4
(a)に示すように、それら出力をそれぞれアンド回路
140a〜140jに入力し、それぞれの論理積がとら
れて、10ビットの補正量が出力される。また、同様
に、ビット演算用オア回路124は、図4(b)に示す
ように、フリップフロップ回路121からの10ビット
の出力とセレクタ123の10ビットの出力をそれぞれ
オア回路141a〜141jに入力し、それぞれの論理
和がとられて、10ビットの補正された画素データが出
力される。
【0070】結果として、算術演算(乗算)による補正
では、前ラインから拡散される補正量eP のすべてを注
目画素の補正に使うことに対し、ビット演算による補正
の場合は入力画素値、誤差(補正量)の符号などをもと
に、前ラインからの補正量eP のうちの一部のみを注目
画素の補正に使用され、残りは処理対象となる次の画素
の補正に使用される。従って、周辺の画素からの拡散誤
差の量、位置などを動的に変える効果を持ち、一定の係
数を用いて周辺画素に拡散する方法と比較してテクスチ
ャの低減が可能である。
【0071】次に、図1の閾値処理手段4の比較演算に
よる閾値処理手段4aについて、図5〜図10を参照し
て説明する。図5は、比較演算による閾値処理手段4a
の構成の具体例を示したもので、特に、出力画素データ
5として多値化データを得るためには、多値化データと
して所望のビット数に対応する出力レベル数(例えば、
多値化データのビット数が4であれば、出力レベル数は
16値)を設定すればよい。出力画素データ5として2
値化データを得るためには、出力レベル数を1とすれば
よい。
【0072】図5では、出力レベル数を(l+1)とし
て説明する。各出力レベル0、1、…、lに対応して比
較器H1、H2、…、Hlが設けられ、各比較器には、
誤差補正手段2からの補正信号3が入力されて、それぞ
れの比較器H1、H2、…、Hlの出力レベルに応じて
予め定められた閾値Th1〜Thl)とそれぞれ比較さ
れ、その比較結果H01、H02、…、H0lをそれぞ
れ出力する。
【0073】各比較器H1、H2、…、Hl(Hi、i
=0〜l)では、補正信号3と、それぞれに設定された
閾値とが比較され、補正信号3が閾値Thiより小さい
場合は比較結果HOiとして「0」を出力し、それ以外
はHOiとして「1」を出力する。
【0074】エンコーダ150は比較結果HOiをエン
コードするもので、比較結果HOiに対応してl種類の
多値化データ4dを出力する。その際、比較結果HOi
と、エンコード150から出力される多値化データ4d
の対応の具体例を図6に示す。
【0075】出力画素データ5として、2値化データを
得る場合は、「0」、「1」の2つのレベルしか存在し
ないので、図7に示すような構成が可能である。図7に
おいて、比較器151は閾値Th1と補正信号3を比較
し、補正信号3が閾値Th1より小さい場合は「0」を
出力し、それ以外は「1」を出力するようになってい
る。
【0076】閾値処理手段4としては、これら以外にも
様々な構成が考えられる。例えば、図7に示すような2
値化データを得るための閾値処理手段の構成の他の具体
例について図8を参照して説明する。
【0077】図8において、例えば1ビット×1Kバイ
トのRAM152に、考えられるすべての補正信号3に
対応する2値化データを予め書き込み、補正信号3をR
AM152のアドレス信号として使うことによって、2
値化処理が可能である。なお、RAM152に書き込む
変換情報は、例えば、図示しないCPUが予め図示しな
い変換データが記憶されているROMから読み出してR
AM152に書き込むようにしても良い。また、RAM
152の代わりにROMを用いても良い。
【0078】図7、図8に示すような2値化データを得
るための閾値処理手段は、外部から閾値Th1を設定で
きるようになっている。一方、閾値Th1が固定の場合
は、図9に示すような構成が可能である。
【0079】図9は、論理回路を用いて、例えば、閾値
としてTh1=7F(16進法による表示で、以下、7
Fhと表現する)と比較し、補正信号3が7Fhより小
さい場合は、画素データ4dが「0」となり、それ以外
は「1」となるよう論理が組まれている。
【0080】例えば、図10に示すように、補正信号3
が符号1ビット(b9)と絶対値9ビット(b0〜b
8)で構成されるのものとし、閾値Th1=7Fhのビ
ット展開は「01111111」であるので、図9に示
すように、アンド回路A1〜A3によって補正信号3の
下位7ビット(b0〜b6)全てが1の場合はアンド回
路A3の出力が「1」となり、それ以外は「0」とな
る。さらに、オア回路A4には、アンド回路A3の出力
と、補正信号3の8ビット目(b7)、補正信号3の9
ビット目(b8)が入力される。補正信号3が閾値Th
1に等しい場合は、アンド回路A3の出力のみが「1」
となり、補正信号3がTh(1)より大きい場合は、O
R回路A4の他の2つの入力のうち、どちらかが「1」
となる。また、補正信号3のサインビットと、オア回路
A4の出力をアンド回路A5に入力して、補正信号3が
負の場合は、アンド回路A4の出力を強制的に「0」と
する。よって、補正信号3が7Fhに等しいか7Fhよ
り大きい場合はアンド回路A5の出力が「1」となりそ
れ以外は「0」となる。
【0081】ここでは、閾値Th1が7Fhの場合につ
いて説明したが、閾値Th1が7Fh以外の場合でも同
様に、比較回路を構成する事が可能である。このように
論理回路による比較演算手段は回路規模が小さく、高速
に比較演算が可能だが、欠点としては閾値が固定で外部
設定は不可能であるということである。
【0082】次に、図1のビット演算による閾値処理手
段4bの構成の具体例について図11を参照しながら説
明する。図11に示すビット演算による閾値処理手段4
bは、図5、図7に示したような比較演算と異なり、単
なるビット演算により閾値処理を行う。これによって高
速に閾値処理を実現することが可能である。尚、ここで
は、出力画素データ5として2値化データを得る場合に
ついて説明する。
【0083】図11において、閾値Thは、外部から設
定される値、または、後述の疑似ランダム系列を用いて
発生される値とする。図11に示すビット演算による閾
値処理手段4bは、主に、補正信号3の下位8ビット
(図10のb0〜b7)と閾値Thのビット毎の論理積
を算出するためのビット演算用アンド回路160、補正
信号3の他の上位ビットの論理和を求めるためのオア回
路161、アンド回路160の出力の各ビットとオア回
路161の出力ビットとの論理和を算出するためのオア
回路163、補正信号3のサインビットにより出力を制
御するためのアンド回路164から構成される。
【0084】もし、補正信号3が負であれば、アンド回
路163から出力される2値化データである画素データ
4eは、「0」となり、補正信号3が255以上(Th
を8ビットとしたとき(28 −1))の場合は、オア回
路161の出力により、オア回路163の出力は「1」
となり、従ってアンド回路163から出力される画素デ
ータ4eは「1」となる。
【0085】すなわち、図11に示す構成の閾値処理手
段は、補正信号3が「1」から「255」の間の場合
は、閾値Thと補正信号3の開8ビットとのビット毎の
論理積を演算し、その結果として1つでもビットが1で
あれば2値化データ4eを「1」とし、そうでない場合
は「0」とするものである。
【0086】ビット演算用アンド回路160は、図4
(a)同様なものであるが、この具体例ではビット数は
異なる(ビット数は8である)。このように、図11に
示すような構成のビット演算による閾値処理手段4bに
よれば、出力画素データ5としての2値化データ4eに
ついて、「0」、「1」の判断は、閾値ランダム化と同
様な効果が得られるので出力画像のテクスチャ低減が可
能である。さらに、単純な論理演算による構成となって
いるため、処理の簡略化かつ高速化が可能となってい
る。また、上述のように、閾値そのものを疑似ランダム
系列によるものとするとランダム性が向上し、さらにテ
クスチャ低減につながる。
【0087】次に、図1の誤差量算出手段6について、
図12を参照して説明する。図12において、誤差量算
出手段6は、閾値処理手段4から出力される出力画素デ
ータ5(2値化データあるいは多値化データ)を8ビッ
トに変換するビット変換手段6aと、このビット変換手
段6aから供給される変換データと補正画像信号3との
誤差を算出する減算器6dから構成され、減算器6bか
ら誤差信号7が出力されるようになっている。
【0088】例えば、出力画素データ5が2値化データ
の場合、ビット変換手段6aは、8ビット×2のメモリ
(例えばROM)を用いて構成され、閾値Th(1)=
7Fhに対して2値化データが「0」の時、変換データ
を「00h」とし、2値化データが「1」の時、変換デ
ータを「FFh」とする(「h」は16進の値を示
す)。
【0089】出力画素データが多値化データの場合も同
様に出力レベルに対応して、複数のメモリを用いて、そ
れぞれの変換データを求めるようにすればよい。次に、
図1の誤差フィルタ手段9について説明する。
【0090】誤差と係数の算術演算によるフィルタ9a
は、従来の誤差フィルタ手段と同じものであり、従来技
術の説明に記述したように、注目画素についての2値化
あるいは多値化する際の誤差に重み係数KA、KB、K
C、KDを乗じて周辺画素への拡散誤差を算出するよう
になっている。しかし、前述の従来技術の構成と異なる
点はフィルタ係数であり、係数は図1のフィルタパラメ
タ発生手段8のフィルタ係数発生手段8aから供給され
る。その際、係数発生として、ランダム係数発生手段8
bとランダム位置係数発生手段8cのいずれか一方から
発生された係数が有効である。
【0091】従来の誤差拡散法では、フィルタ係数は固
定とされていたが、フィルタ係数発生手段8aでは、固
定係数に加えて、係数値のランダム化、係数位置のラン
ダム化可能とする。
【0092】ランダム係数発生手段8bにおいて、ラン
ダム係数を発生する際、係数の総和が1になるように係
数を発生する必要がある。例えば、KA、KB、KC、
KDが係数とすると、 KA+KB+KC+KD=1 ・・・(1) となる必要がある。乱数発生は例えば後述のM系列を用
いて発生が可能だが、汎用コンピュータなどで使われて
いる乱数の関数や他のランダム発生手段を用いても可能
である。例えば KA=rand( ); KB=(1−KA)*rand( ); ・・・(2) KC=(1−KA−KB)*rand( ); KD=(1−KA−KB−KC) 但し、rand()≦1 ここで rand( )はコンピュータ内部の乱数発生
関数を示す。
【0093】また設定に応じて、外部から設定した値を
係数KA、KB、KC、KDとして出力し、従来と同様
なフィルタリングが可能である。ランダム係数位置発生
手段8cは,後述のランダムマスク位置発生手段8fと
同様なものであり、マスク値m1、m2、m3、m4の
代わりにフィルタ係数k1、k2、k3、k4を予め設
定し、それらの値をランダムに係数KA、KB、KC、
KDに配置することにより係数位置のランダムを行う。
【0094】次に、図13を参照して、上記の誤差フィ
ルタの原理について説明する。図13(a)は、よく使
われる誤差フィルタで、注目画素「*」と、その周辺画
素A、B、C、Dについて、例えば、算術演算によるフ
ィルタ処理を行う場合、周辺画素A、B、C、Dのそれ
ぞれの誤差に係数KA、KB、KC、KDを乗算した分
だけ拡散する。
【0095】同様に後述のビット演算によるフィルタ処
理の場合は周辺画素A、B、C、Dのそれぞれの誤差に
マスクMA、MB、MC、MDの論理積の結果分だけを
拡散する。
【0096】その他の誤差フィルタとしては、例えば、
図13(b)に示すように、注目画素「*」について、
その前の画素1つと全ラインからの画素1つにより、フ
ィルタ処理を行うものや、図13(c)に示すように、
注目画素「*」について、その前の画素によりフィルタ
処理を行うものがある。
【0097】図13(a)のフィルタは、一般的によく
使われる構成であり、本実施例では図12(a)の誤差
フィルタの構成のみを考察して説明を行う。次に、図1
の誤差とマスクのビット演算によるフィルタ9bの構成
について図14を参照して説明する。
【0098】図14において、ビット演算によるフィル
タ9bは、ビットマスク手段21、2つの加算器22
a,22b、および2つの遅延回路としてフリップフロ
ップ回路(レジスタ)23a,23bによって構成され
ている。またビットマスク手段21は、4つのビットマ
スク部24a〜24dとから構成されている。
【0099】誤差記憶手段12は、ラインバッファ12
aにより構成され、これはFIFO(First In-First O
ut)のバッファである。上記のビットマスク部24a〜
24dは、フィルタパラメタ発生手段8のフィルタマス
ク発生手段8dから出力される各ビットマスク値に対応
するマスクMA、MB、MC、MD、誤差算出手段6で
算出される誤差7が供給される。
【0100】本実施例のビットとマスクのビット演算に
よるフィルタ手段9bは、図13(a)に示したような
誤差フィルタを用いており、注目画素と同じラインのす
ぐ隣の画素と、隣接する1ライン後の画素を含む4つの
周辺画素に対応する2値化誤差補正量を算出するもの
で、この4つの画素におけるマスク値MA、MB、M
C、MDが図1のフィルタパラメタ発生手段8のフィル
タマスク発生手段8dから入力される。
【0101】各々の周辺画素A、B、C、Dに拡散すべ
く補正量は、図14の24a〜24dにより算出され
る。これは図15に示すように、アンド回路A10、A
11、A12、A13において、2値化誤差7とマスク
値MA、MB、MC、MDとがビットごとに論理積が算
出され、対応する次の画素への補正量eT (図14を参
照)、または、次ラインの画素への補正量eN (図14
を参照)として拡散される。
【0102】次に、図1のフィルタパラメタ発生手段8
のフィルタマスク発生手段8dについて説明する。フィ
ルタマスク発生手段8dは、ランダムマスク値発生手段
8eとランダムマスク位置発生手段8fにより構成され
ており、スイッチ8jによって切り替えるようになって
いる。
【0103】まず、ランダムマスク値発生手段8eにつ
いて、図16〜図18を参照して説明する。図16は、
図13(a)フィルタの構成に対する、フィルタマスク
の1例を示したものである。全ての誤差を近傍の画素に
拡散させるためにランダムマスク値発生手段8eにより
発生されるビットマスク値の総和は、可能である最大誤
差値と同じ値になる必要があり、例えば8ビットの最大
誤差(255)に対して、図16に示すように、以下の
関係が満足する必要がある。
【0104】 MA+MB+MC+MD=「11111111」 (3) ランダムマスク値発生手段8eは,上記の条件を満たす
ようにマスク値MA、MB、MC、MDを発生する手段
で、その実施例を図17に示す。
【0105】図17において、M1、M2、M3はM系
列といわれる、次数mに対して周期(2m −1)となる
ような最大周期疑似ランダム系列発生手段である。ま
た、論理反転処理部N1、N2、N3はビット毎の論理
反転処理を行い、論理積処理部L1、L2はビット毎の
論理積をとる処理を行う。図17では、次数8のM系列
を用いているが、次数9以上のM系列を発生させ、その
中から任意の8ビットのみを利用することも可能であ
る。
【0106】さらに、図18に示すように、8ビットを
M11(3次)、M12(3次)、M13(2次)のM
系列に分割して8より小さい次数の組み合わせとして用
いることも可能である。またM1、M2、M3を別々の
次数のもの(例えば、次数8、9、10)あるいは同じ
次数で、後述するような別々の特性多項式(Characteri
stic Polynomials)を用いて発生する事もできれば、同
じM系列で、互いに独立になるような3つのシフトによ
って発生させることが可能である。
【0107】図17に示すような構成により発生された
マスクMA、MB、MC、MDにより、式(3)を満足
するため漏れなく誤差が拡散される。M系列の発生手段
の他の具体例を図19に示す。これは次式(4)の特性
多項式(Characteristic Polynomials)を具体化したも
のでる。
【0108】 X8 =X5 +X3 +X1 +X0 (4) 図19に示したM系列の発生手段は、シフトレジスタ
(フリップフロップ回路で構成される)170a〜17
0hと、イクスクルーシブオア回路171a、171
b、171cから構成され、各シフトレジスタ170a
〜170hの初期値は「0」以外のものとし、制御クロ
ック発生手段14から入力される制御クロック信号に同
期して、8ビットのそれぞれのビットに対応する各レジ
スタ170a〜170h内の各ビットを右へシフトすれ
ば、各レジスタ170a〜170hから出力される値、
すなわち、マスク値は、「01h」〜「FFh」の値に
ついて、1周期(255クロック)内に一回のみランダ
ム(疑似的)に現れるように構成されている。また別の
多項式を用いると出力の現れ方の順番が変わる。
【0109】次に、マスクの位置をランダムにする方法
を説明する。ランダムマスク位置発生手段8fは、予め
設定された4つのフィルタマスクの配置をランダムにす
る方法である。例えば、図16に示す4つのマスク値を
図16の上から順にm1、m2、m3、m4とし、図2
0に示す(16×32)のルックアップテーブル180
を作成し、それを5次以上疑似ランダム系列発生手段1
82から発生されるランダムデータの任意の4ビットか
らなるものをデコーダ181でデコードし、その出力を
アドレスとしてルックアップテーブル180にアクセス
して、そのアドレスに対応するテーブルの内容(デー
タ)をMA、MB、MC、MDとすることによりマスク
の位置をランダムに設定できる。
【0110】ここではマスクの位置のランダム化を説明
するが、ランダム係数位置発生手段8cにおける係数の
位置をランダムにする方法も同様なものである。次に、
図1の制御クロック発生手段14について説明する。制
御クロック発生手段14はフィルタパラメタ発生手段8
でののランダム化を制御する制御クロック信号を発生す
るものであり、ライン毎制御クロック発生部14aと画
素毎の制御クロック発生部14bから構成され、スイッ
チ14cによって切り替えられる。
【0111】図21は、制御クロック発生手段14につ
いて説明するための図で、図21(a)は、ライン毎制
御クロック発生部14aの構成の具体例を示し、図21
(b)は、図21(a)に示した構成の各部からの出力
される信号のタイミングを示している。
【0112】ライン同期信号14f(図21(b))
は、論理反転回路185aで論理反転されて(図21
(b)の信号185d参照)、アンド回路185cに入
力される。さらに、ライン同期信号14fは、フリップ
フロップ回路185bにより、1画素クロック分遅延さ
れて(図21(b)の信号185e参照)アンド回路1
85cに入力され、論理積がとられて、ライン制御クロ
ック信号14d(図21(b)参照)として、1ライン
終了時に画素クロック14eの1クロック分のパルスが
出力される。
【0113】図21(c)は、画素毎制御クロック発生
部14bの構成の具体例を示したもので、図21(c)
に示すように、スキャナ等から供給される画素クロック
14eそのものを画素毎制御クロックとして出力する。
【0114】制御クロック発生手段14から出力される
制御クロック信号は、設定に応じて、画素クロックをベ
ースにした1画素毎や複数画素毎に、または、ライン制
御クロックをベースにした1ライン毎や複数ライン毎
に、フィルタパラメタ発生手段8におけるフィルタパラ
メタ(係数、係数の位置、マスク値、マスク位置)のラ
ンダム化をシフトするための制御信号である。
【0115】フィルタパラメタをラインまたは複数ライ
ン毎にランダム化をシフトする一つの利点は、必要とす
る誤差バッファのビット数が制御できる(例えば9ビッ
トのFIFO等)。
【0116】次に、図1の外部インターフェース手段1
5について説明する。外部インターフェース手段15は
ユーザが画質、処理速度、コストなどを考慮して、上述
した各手段の最適な組み合わせを外部から設定できるよ
うな外部入出力インターフェースである(例えば、タッ
チパネル、LCD表示、キーボード、CRTディスプレ
イ)。
【0117】外部インターフェース手段15は外部から
の設定を解読し、フィルタ係数やマスクの設定、スイッ
チ2c、4c、9c、9d、8i、8j、14cの制御
を行うものである。例えば、誤差補正処理として「算術
演算による補正手段」と設定した場合は、スイッチ2c
を算術演算による補正手段2aに接続し、「ビット演算
による補正手段」と設定した場合はスイッチ2cをビッ
ト演算による補正手段2bに接続するものである。同じ
く閾値処理手段として「比較演算による閾値処理手段」
を選択した場合は、スイッチ4cを比較演算による閾値
処理手段4aに接続し、「ビット演算による閾値処理手
段」を選択した場合はスイッチ4cをビット演算による
閾値処理手段4bに接続する。フィルタ処理において
は、「誤差と係数の算術演算によるフィルタリング」を
選択した場合はスイッチ9c、9dを算術演算によるフ
ィルタ9aに接続し、「誤差とマスクのビット演算によ
るフィルタリング」の場合は、スイッチ9c、9dを論
理演算によるフィルタ9bに接続する。
【0118】さらに、算術演算によるフィルタ9aを選
択した場合、「ランダムフィルタ係数」を選択したと
き、スイッチ8iをランダム係数発生手段8bに接続
し、「ランダムフィルタ係数位置」を選択したとき、ス
イッチ8iをランダム係数位置発生手段8cに接続す
る。
【0119】一方、論理演算によるフィルタ9bを選択
した場合、「ランダムマスク値」を選択したとき、スイ
ッチ8jをランダムマスク値発生手段8eに接続し、
「ランダムマスク位置」を選択したときは、スイッチ8
jをランダムマスク位置発生手段8fに接続する。
【0120】同様に、画素毎のランダム化の場合は、制
御クロック発生手段14のスイッチ14cを画素毎制御
クロック発生部14bに接続し、ライン単位のランダム
化の場合は、スイッチ14cをライン毎制御クロック発
生部14aに接続する。
【0121】すなわち、上記の各スイッチにより、各手
段の選択が適宜設定できるようになっている。次に、図
1の構成における、本実施例の基本動作につい説明す
る。例えば、スキャナなどの入力装置で読み取って得ら
れた入力画素データ1は、誤差補正手段2において、前
ラインからの補正量eP と、同ラインの前画素からの補
正量eTにより補正処理され、補正信号3として閾値処
理手段4、及び、誤差算出手段6に出力される。
【0122】この補正信号3が供給された閾値処理手段
4は、補正信号3を出力機器のレベルに応じて2値化あ
るいは多値化データ5に変換して(例えば、2値化デー
タの場合は1ビットの出力)、プリンタ、ディスプレイ
装置等の出力装置、及び、誤差算出手段6に出力する。
【0123】誤差算出手段6は、補正信号3と2値化デ
ータあるいは多値化データである出力画素データ5から
注目画素の誤差7を算出して誤差フィルタ手段9に出力
する。すなわち、誤差算出手段6は、出力画素データ5
である2値化データあるいは多値化データを補正信号3
と同じビット数のデータに変換し、この変換されたデー
タと補正信号3との差を注目画素の誤差7として誤差フ
ィルタ手段9に出力する。
【0124】誤差フィルタ手段9は、誤差算出手段6か
ら供給される誤差7とフィルタパラメタ発生手段8によ
り発生されるフィルタパラメタにより、周辺画素に拡散
すべく誤差補正量を算出する。
【0125】パラメタ発生手段8は、パラメタの値や配
置のランダム化を行うことにより、各周辺画素における
パラメタのランダム化、及び、誤差量のランダム配分を
可能とし、一定の係数を用いる場合に現れるテクスチャ
の低減によりなめらかな階調再現が可能である。
【0126】前述の様に、補正処理、閾値処理、誤差フ
ィルタ処理、フィルタパラメタ発生処理など選択が外部
設定により可能であり、外部インターフェース15によ
って制御される。
【0127】次に、図1の構成の中から可能な組み合わ
せに着目し、図22を参照して、本発明の第2の実施例
に係る2値化画像処理装置について説明する。この画像
処理装置は、例えばイメージスキャナなどの読み取り装
置にて原稿を読み取って得られた画像データを、例えば
1画素当り8ビットのデジタルデータ(濃度データ)と
して入力し、2値化処理するものである。
【0128】すなわち、この画像処理装置は、算術演算
による誤差補正手段2a(構成の具体例は図2
(a))、比較演算による閾値処理手段4a、誤差算出
手段6(構成の具体例は図12)、誤差とマスクのビッ
ト演算によるフィルタ9b、ランダムマスク値発生手段
8e、誤差記憶手段(誤差バッファ)12から構成され
ている。また、誤差量算出手段6は出力値記憶手段6
a、誤差算出手段6bから成り立っている。
【0129】算術演算による誤差補正手段2aは、入力
画素データ1(例えばスキャナなどで読み取った8ビッ
トのデジタル画像データ)に前述したように(図2
(a)参照)、前の画素から拡散される補正量eT を加
え、その補正信号を画素クロック14eに同期して次の
段に供給し、注目画素に対応する前ラインの補正量eP
が加算され、補正信号3が出力される。
【0130】比較演算による閾値処理手段4aは比較器
によって構成される。この閾値の選択の例を以下に示
す。本実施例における出力装置の階調数(レベル数)2
階調とする。2値化閾値を決定する一つの方法を式
(5)に示す。
【0131】 ST=(2n −1)/(m−1) TST=ST/2 (5) Th(i)=i*ST−TST ここで n=入力画像データのビット数 m=出力装置のレベル数 Th(i)=i番目の閾値 i=1,2,3,…,(m−1) 上記の式を用いるとm=2,n=8に対して Th(1)=7Fh となる。ここで「h」は16進の値を示す。
【0132】比較演算による閾値処理手段4aは、補正
信号3と閾値Th(1)とを比較し、補正画像信号3が
Th(1)に等しいかそれより大きい場合に2値化デー
タである出力画素データ5を「1」(黒画素)とし、補
正信号3がTh(1)より小さい場合に出力画素データ
を「0」(白画素)とする。
【0133】誤差補正手段6は閾値処理による2値化誤
差を算出するもので、2値化データの出力画素データ5
と補正信号3から誤差量を算出する(詳細は図12の説
明参照)。
【0134】ランダムマスク値発生手段8eは、フィル
タマスクをランダムに発生する手段である。これは、マ
スク値MA、MB、MC、MDを画素毎制御クロック発
生部14bから出力される制御クロックに同期して、誤
差が漏れないような条件のもので発生するものである
(詳細は図16〜図19の説明参照)。
【0135】誤差とマスクのビット演算によるフィルタ
9bは、マスクMA、MB、MC、MDと誤差のビット
演算によるフィルタ手段である(詳細は図14〜図15
の説明参照)。
【0136】フィルタ出力のうち、隣の画素への補正量
eT は、算術演算による誤差補正手段2aによって次画
素の補正に用いられ、次のラインへの補正量eN は、一
時的に誤差記憶手段12に蓄えられ、次のラインの対応
する画素の補正量として使用される。
【0137】この構成では、誤差フィルタ手段とランダ
ムマスク発生手段は、一定の係数を用いて、比例的に誤
差を拡散する従来の誤差拡散と異なっており、誤差フィ
ルタ自体は、マスクと誤差の論理演算(論理積)である
ため、ランダムな拡散が可能となり、出力画像のテクス
チャ低減が可能である。マスクのランダム化により、拡
散のランダム性が向上され、さらにテクスチャを低減す
ることができる。
【0138】さらに、フィルタ構成、ランダムマスク発
生手段の構成、すなわち、誤差とマスクのビット演算に
よるフィルタ9b、ランダムマスク値発生手段8eの構
成が単純な論理演算で実現されているため、回路の簡略
化および高速化が可能となっている。
【0139】図22に示す構成では、画素クロック14
eをランダム化の制御クロックとしているが、このクロ
ックを遮断すると、一定なマスク値を用いる動作が可能
となり、また、ライン制御クロックを用いることにより
前述のように誤差記憶手段が要する最大ビット数の制御
が可能である。
【0140】次に、図1の構成の中から可能な他の組み
合わせに着目し、図23を参照して、本発明の第3の実
施例について説明する。図22に示した構成と異なる点
は、ランダムマスク値発生手段8eの代わりに、ライン
制御クロックによって制御されるランダムマスク位置発
生手段8fを用いたことである(ランダムマスク位置発
生手段8eの詳細は図20の説明参照)。
【0141】この構成も前述した図22の構成と同様
に、出力のテクスチャ低減が可能である。さらに、フィ
ルタ構成、ランダムマスク発生手段の構成、すなわち、
誤差とマスクのビット演算によるフィルタ9b、ランダ
ムマスク位置発生手段8fの構成が単純な論理演算で実
現されているため、回路の簡略化および高速化が可能と
なっている。
【0142】次に、図1の構成の中から可能なさらに他
の組み合わせに着目し、図24を参照して、本発明の第
4の実施例について説明する。この第4の実施例では、
イメージスキャナなどの読み取り装置にて原稿を読み取
って得られた画像を、例えば1画素当り8ビットのデジ
タルデータ(濃度データ)の入力画素データ1として入
力し、2値化処理するものである。
【0143】図24において、第4の実施例に係る画像
処理装置は、ビット演算による誤差補正手段2b、比較
演算による閾値処理手段4a、誤差算出手段6、誤差と
係数の算術演算によるフィルタ9a、ランダム係数値発
生手段8b、誤差記憶手段(誤差バッファ)12から構
成されている。
【0144】ビット演算による誤差補正手段2bは、前
述したように、入力画素データ1(例えばスキャナなど
で読み取った8ビットのデジタル画像データ)をビット
演算による補正手段を用いて、前の画素から拡散される
補正量eT と前のラインから拡散される補正量eP によ
って補正し、補正信号3を出力する(図3の説明参
照)。
【0145】比較演算による閾値処理手段4aは、比較
器によって構成され、この閾値の選択の例を以下に示
す。この第4の本実施例における出力装置の階調数(レ
ベル数)2階調とする。
【0146】比較演算による閾値処理手段4aは、補正
信号3と閾値Th(1)とを比較し、補正信号3がTh
(1)に等しいかそれより大きい場合に2値データとし
ての出力画素データ5を「1」(黒画素)とし、補正信
号3がTh(1)より小さい場合に出漁画素データ5を
「0」(白画素)とする。
【0147】誤差補正手段6は、比較演算による閾値処
理手段4aによる2値化誤差を算出するもので、2値化
データである出力画素データ5と補正信号3との誤差量
を算出する(図12の説明参照)。
【0148】ランダム係数値発生手段8bは、前述した
ように、フィルタ係数をランダムに発生する手段であ
る。これは、係数KA、KB、KC、KDをライン毎制
御クロック発生部14aから出力されるライン制御クロ
ックに同期して、誤差が漏れないような条件のもとで発
生するものである。
【0149】誤差と係数の算術演算によるフィルタ9a
は、係数KA、KB、KC、KDと誤差7の算術演算
(乗算)による従来の誤差フィルタ手段である。このフ
ィルタ9aの出力のうち、隣の画素への補正量eT は、
誤差補正手段2bによって次画素の補正に用いられ、次
のラインへの補正量eN は、一時的に誤差記憶手段12
に蓄えられ、次のラインの対応する画素の補正量として
使用される。
【0150】図24に示したような構成では、ビット演
算による誤差補正手段2bは、設定されたフィルタのモ
デルに基づき、係数比例した補正量による従来の誤差補
正手段と異なり、ビット毎の論理和と従来の算術演算を
組み合わせたものであるため、前述したように、フィル
タ係数や位置をランダムにした効果と同様な効果を持っ
ているため出力画像のテクスチャ低減を可能とする。
【0151】図24に示した構成では、ライン制御クロ
ックをランダム化の制御クロックとしているが、このク
ロックを遮断すると、一定な係数値を用いる動作が可能
となり、また、ランダム化の制御クロックとしては、画
素クロック14eを用いることも可能である。
【0152】次に、図1の構成の中から可能なさらに他
の組み合わせに着目し、図25を参照して、本発明の第
5の実施例について説明する。図25においては、イメ
ージスキャナなどの読み取り装置にて原稿を読み取って
得られた画像を、例えば1画素当り8ビットのデジタル
データ(濃度データ)を入力画素データ1として入力
し、2値化処理するものである。
【0153】この第5の実施例に係る画像処理装置は、
算術演算による誤差補正手段2a、ビット演算による閾
値処理手段4b、誤差算出手段6、算術演算によるフィ
ルタ9a、ランダム係数位置発生手段8c、誤差記憶手
段(誤差バッファ)12から構成されている。
【0154】算術演算による誤差補正手段2aは、前述
したように、入力画素データ1(例えばスキャナなどで
読み取った8ビットのデジタル画像データ)を算術演算
による補正手段を用いて、前の画素から拡散される補正
量eT と前のラインから拡散される補正量eP によって
補正し、補正信号3を出力する。
【0155】ビット演算による閾値処理手段4bは、前
述したように、閾値と補正後の補正信号3のビット演算
によって2値化データである出力画素データ5を出力す
るようになっている。
【0156】誤差補正手段6は、前述したように、閾値
処理による2値化誤差を算出するもので、2値化データ
である出力画素データ5と補正信号3から誤差量を算出
する。
【0157】ランダム係数位置発生手段8cは、前述し
たように、フィルタ係数をランダムに配置する手段であ
る。これは、係数KA、KB、KC、KDを画素毎制御
クロック発生部14bから出力される画素クロック14
eに同期して、誤差が漏れないような条件のもとで発生
するものであり、その詳細は、図20に示したランダム
マスク位置発生手段8fと同様なものである。
【0158】誤差フィルタ9aは,係数KA、KB、K
C、KDと誤差7の算術演算(乗算)による従来の誤差
フィルタ手段である。この誤差フィルタ9aの出力のう
ち、隣の画素への補正量eT は、誤差補正手段2aで次
画素の補正に用いられ、次のラインへの補正量eN は、
一時的に誤差記憶手段12に蓄えられ、次のラインの対
応する画素の補正量として使用される。
【0159】この第5の実施例の構成では、ビット演算
による閾値処理手段4bは、比較演算による従来の閾値
処理手段4aと異なり、ビット毎の論理積を用いるビッ
ト演算による出力判断処理であり、閾値のランダム化、
あるいは動的変化と同様な効果を用い、出力画像のテク
スチャ低減が図れる。さらに、この処理は単純な論理演
算によるものであるため、閾値処理の簡略化、かつ高速
化が可能である。
【0160】図25に示す構成では、画素クロック14
eをランダム化の制御クロックとしているが、クロック
を遮断すると、一定な係数を用いる動作が可能となり、
また、ライン毎制御クロック発生部14aから出力され
るライン制御クロックを用いることも可能である。
【0161】以上、第2〜第5の実施例では、図1に示
した構成のうち、ビット演算による誤差フィルタ手段9
bとランダムマスク値発生手段8eの組み合わせ、ビッ
ト演算による誤差フィルタ手段9bとランダムマスク位
置発生手段8fの組み合わせ、ビット演算による誤差補
正手段2bとランダム係数値発生手段8bの組み合わ
せ、さらに、ビット演算による閾値処理手段4bとラン
ダム係数位置発生発生手段8cの組み合わせについて説
明したが、これらの中から2つ以上組み合わせても可能
である、また、例えば、従来の誤差補正手段をビット演
算による誤差補正手段2bに、また、従来の閾値処理手
段をビット演算による閾値処理手段4bにした組み合わ
せ等も可能であり、前述同様、出力画像のテクスチャ低
減等が図れる。
【0162】尚、上記第2〜第5の実施例では、出力画
素データ5として2値化データの場合について説明した
が、多値化データの場合においても、前述したように、
閾値処理手段4,誤差算出手段6での出力レベルを複数
設定することにより容易に適用可能である。
【0163】以上説明したように、上記第1〜第5の実
施例によれば、誤差補正手段2bにおいて、供給された
処理対象画像の画素の画素データ1をその画素の周辺画
素から拡散された補正量eT 、epで補正する際、ビッ
ト単位の論理演算を行って誤差補正処理を行うことによ
り、従来の算術演算で誤差補正処理を行う場合(誤差補
正手段2a)と比較して、周辺画素から拡散される補正
量、位置などを動的に変える効果が得られ、テクスチャ
の低減が可能となる。
【0164】また、閾値処理手段4bにおいて、画素デ
ータ1が誤差補正手段2で補正されて出力された補正信
号3に対し、ビット毎の論理積を用いるビット演算によ
り、処理対象画像の複製画像の2値化あるいは多値化さ
れた画素データ5を生成する出力判断処理を行うことに
より、閾値のランダム化、あるいは動的変化と同様な効
果が得られ、出力される複製画像のテクスチャ低減が図
れる。また、ビット演算による処理は単純な論理演算に
よるものであるため、従来の比較演算による閾値処理と
比較して、回路の簡略化、高速化が図れる。
【0165】また、処理対象画像の複製画像の画素デー
タとして出力される画素データ5と、誤差補正手段2で
注目画素の画素データ1が補正されて出力された補正信
号3との誤差7を周辺画素に拡散する際、ランダムマス
ク値発生手段で8fで発生されたランダムなマスク値、
あるいは、ランダムマスク位置発生手段8fで発生され
た固定マスク値のランダムな位置により、フィルタ9b
でビット演算により誤差7の周辺画素への拡散処理を行
うことにより、よりランダムな誤差の拡散が可能とな
り、テクスチャの低減が図れ、しかも、回路の簡略化が
図れる。
【0166】また、補正信号3との誤差7を周辺画素に
拡散する際、ランダム係数発生手段8bで発生されたラ
ンダムなフィルタ係数、あるいは、ランダム係数位置発
生手段8cで発生された固定ランダム係数のランダムな
位置により、フィルタ9aで算術演算により誤差7の周
辺画素への拡散処理を行うことにより、よりランダムな
誤差の拡散が可能となり、テクスチャの低減が図れ、し
かも、回路の簡略化が図れる。
【0167】また、フィルタパラメタ8で、フィルタ係
数、係数位置、マスク値、マスク位置といったランダム
なフィルタパラメタを発生する際、画素クロック14
e、ライン同期信号14dのいずれか一方のタイミング
に基づき、そのフィルタパラメタの発生タイミングを1
画素毎にあるいは1ライン毎にずらすことができ、これ
らフィルタパラメタのランダム性が向上できる。
【0168】さらに、外部インターフェース手段15で
ユーザにより設定された内容をもとに、スイッチ2c、
4c、9c、9d、8i、8j、14cを切り替えた
り、フィルタ係数やマスク値の設定等が行えるので、ユ
ーザが画質、回路規模、コスト、処理速度等を考慮し
て、用途に適した各手段の組み合わせを選択できる。
【0169】尚、上記効果を最も顕著に実現できる各手
段の組み合わせは、例えば、ビット演算による誤差補正
手段2b、ビット演算による閾値処理手段4b、誤差算
出手段6、フィルタマスク発生手段8d、誤差とマスク
のビット演算によるフィルタ9b、誤差記憶手段12、
画素毎制御クロック発生部14bが考えられる。
【0170】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、出
力画像のテクスチャの低減化とともに、誤差拡散処理の
簡略化および高速化が図れる画像処理装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る画像処理装置の構成を概
略的に示す図。
【図2】図1の算術演算による誤差補正手段の構成の具
体例を示した図で、図2(a)は、第1の具体例を示
し、図2(b)は、第2の具体例を示した図。
【図3】図1のビット演算による誤差補正手段の構成の
具体例を示した図で、図3(a)は、第1の具体例を示
し、図3(b)は第2の具体例を示した図。
【図4】図3の構成の具体例におけるビット毎の論理演
算を行う要部の構成の具体例を示した図で、図4(a)
は、ビット演算用アンド回路の構成の具体例を示し、図
4(b)は、ビット演算用オア回路の構成の具体例を示
した図。
【図5】図1の比較演算による閾値処理手段の構成の具
体例で、多値化データを得るための構成を示した図。
【図6】図5のエンコーダの出力例を示した図。
【図7】図1の比較演算による閾値処理手段の構成の他
の具体例で、比較器を用いた2値化閾値処理のための構
成を示した図。
【図8】図1の比較演算による閾値処理手段の構成のさ
らに他の具体例で、RAMを用いた2値化閾値処理のた
めの構成を示した図。
【図9】図1の比較演算による閾値処理手段の構成のさ
らに他の具体例で、固定閾値による2値化閾値処理のた
めの構成を示した図。
【図10】図1の誤差補正手段から出力される補正信号
のビット展開の一例を示した図。
【図11】図1のビット演算による閾値処理手段の構成
の具体例を示した図。
【図12】図1の誤差算出手段の構成の具体例を示した
図。
【図13】誤差フィルタの原理について説明するための
図で、図13(a)、図13(b)、図13(c)は、
それぞれ異なる誤差フィルタの構成を示す。
【図14】図1の誤差とマスクのビット演算によるフィ
ルタの構成の具体例を示した図。
【図15】図14に示したフィルタのビット演算を行う
要部の構成の具体例を示した図。
【図16】ビットマスクの具体例を示した図。
【図17】図1のランダムマスク値発生手段の構成を概
略的に示した図。
【図18】図1のランダムマスク値発生手段の要部の構
成の概略を示した図。
【図19】図1のランダムマスク値発生手段の他の構成
を概略的に示し、疑似ランダム系列を用いた場合の構成
を概略的に示した図。
【図20】図1にランダムマスク位置発生手段の構成を
概略的に示した図。
【図21】図1の制御クロック発生手段について説明す
るための図で、図21(a)は、ライン毎制御クロック
発生部の構成の具体例を示し、図21(b)は、そのタ
イミングチャート、図21(c)は、画素毎制御尾クロ
ック発生部の構成の具体例を示したものである。
【図22】本発明の第2の実施例に係る画像処理装置の
構成を概略的に示した図。
【図23】本発明の第3の実施例に係る画像処理装置の
構成を概略的に示した図。
【図24】本発明の第4の実施例に係る画像処理装置の
構成を概略的に示した図。
【図25】本発明の第5の実施例に係る画像処理装置の
構成を概略的に示した図。
【図26】従来の誤差拡散方法により画像処理を行う画
像処理装置の構成を概略的に示した図。
【符号の説明】
1…入力画素データ、2…誤差補正手段、3…補正信
号、4…閾値処理手段、5…出力画素データ、6…誤差
算出手段、7…誤差、8…フィルタパラメタ発生手段、
9…誤差フィルタ手段、10…補正量(eT )、11…
補正量(eN )、12…誤差記憶手段、13…補正量
(eP )。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子的に読取られたまたは生成された原
    画像を表示または記録するための画像処理を行う画像処
    理装置であって、 前記原画像の画素値を注目画素の周辺画素の各画素値に
    基づき算出される補正量をもとに、ビット単位の論理演
    算により補正する補正手段と、 この補正手段で補正された画素値と所定の閾値とを比較
    して、前記複製画像の画素データを出力する出力手段
    と、 この出力手段で出力された画素データと前記補正手段で
    補正された画素値との誤差を算出する誤差算出手段と、 この誤差算出手段で算出された誤差をもとに、周辺画素
    へ拡散する前記補正量を算出して前記補正手段に供給す
    る補正量算出手段と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 電子的に読取られたまたは生成された原
    画像を表示または記録するための画像処理を行う画像処
    理装置であって、 前記原画像の画素値を注目画素の周辺画素の各画素値を
    もとに算出される補正量により補正する補正手段と、 この補正手段で補正された画素値と所定の閾値につい
    て、ビット単位の論理演算により閾値処理を行い、前記
    複製画像の画素データを出力する出力手段と、 この出力手段で出力された画素データと前記補正手段で
    補正された画素値との誤差を算出する誤差算出手段と、 この誤差算出手段で算出された誤差をもとに、周辺画素
    へ拡散する前記補正量を算出して前記補正手段に供給す
    る補正量算出手段と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 電子的に読取られたまたは生成された原
    画像を表示または記録するための画像処理を行う画像処
    理装置であって、 前記原画像の画素値を注目画素の周辺画素の各画素値を
    もとに算出される補正量により補正する補正手段と、 この補正手段で補正された画素値と所定の閾値とを比較
    して、前記複製画像の画素データを出力する出力手段
    と、 この出力手段で出力された画素データと前記補正手段で
    補正された画素値との誤差を算出する誤差算出手段と、 この誤差算出手段で算出された誤差を周辺画素に拡散す
    るためのランダムなマスク値を発生するマスク値発生手
    段と、 このマスク値発生手段で発生されたランダムなマスク値
    と、前記誤差算出手段で算出された誤差とのビット単位
    の論理演算により、周辺画素へ拡散する前記補正量を算
    出して前記補正手段に供給する補正量算出手段と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 電子的に読取られたまたは生成された原
    画像を表示または記録するための画像処理を行う画像処
    理装置であって、 前記原画像の画素値を注目画素の周辺画素の各画素値を
    もとに算出される補正量により補正する補正手段と、 この補正手段で補正された画素値と所定の閾値とを比較
    して、前記複製画像の画素データを出力する出力手段
    と、 この出力手段で出力された画素データと前記補正手段で
    補正された画素値との誤差を算出する誤差算出手段と、 この誤差算出手段で算出された誤差を各周辺画素に拡散
    するためのあらかじめ設定されたマスク値を各周辺画素
    へランダムに割り当てるマスク割当手段と、 このマスク割当手段で各周辺画素へ割り当てられたマス
    ク値と、前記誤差算出手段で算出された誤差とのビット
    単位の論理演算により、周辺画素へ拡散する前記補正量
    を算出して前記補正手段に供給する補正量算出手段と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 電子的に読取られたまたは生成された原
    画像を表示または記録するための画像処理を行う画像処
    理装置であって、 前記原画像の画素値を注目画素の周辺画素の各画素値を
    もとに算出される補正量により補正する補正手段と、 この補正手段で補正された画素値と所定の閾値とを比較
    して、前記複製画像の画素データを出力する出力手段
    と、 この出力手段で出力された画素データと前記補正手段で
    補正された画素値との誤差を算出する誤差算出手段と、 この誤差算出手段で算出された誤差を周辺画素に拡散す
    るため、所定の拡散条件を満たす疑似ランダム系列に基
    づくマスク値を発生するマスク値発生手段と、 このマスク値発生手段で発生されたマスク値と、前記誤
    差算出手段で算出された誤差とのビット単位の論理演算
    により、周辺画素へ拡散する前記補正量を算出して前記
    補正手段に供給する補正量算出手段と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 電子的に読取られたまたは生成された原
    画像を表示または記録するための画像処理を行う画像処
    理装置であって、 前記原画像の画素値を注目画素の周辺画素の各画素値を
    もとに算出される補正量により補正する補正手段と、 この補正手段で補正された画素値と所定の閾値とを比較
    して、前記複製画像の画素データを出力する出力手段
    と、 この出力手段で出力された画素データと前記補正手段で
    補正された画素値との誤差を算出する誤差算出手段と、 この誤差算出手段で算出された誤差を周辺画素にランダ
    ムに拡散する誤差拡散手段と、 この誤差拡散手段で前記誤差を周辺画素にランダムに拡
    散する際、そのランダム値の発生周期を前記画像の1画
    素が供給される毎に制御する制御手段と、 前記誤差拡散手段で周辺画素に拡散された前記誤差をそ
    の各周辺画素の画素値を補正するための補正量として前
    記補正手段へ供給する補正量供給手段と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 電子的に読取られたまたは生成された原
    画像を表示または記録するための画像処理を行う画像処
    理装置であって、 前記原画像の画素値を注目画素の周辺画素の各画素値を
    もとに算出される補正量により補正する補正手段と、 この補正手段で補正された画素値と所定の閾値とを比較
    して、前記複製画像の画素データを出力する出力手段
    と、 この出力手段で出力された画素データと前記補正手段で
    補正された画素値との誤差を算出する誤差算出手段と、 この誤差算出手段で算出された誤差を周辺画素にランダ
    ムに拡散する誤差拡散手段と、 この誤差拡散手段で前記誤差を周辺画素にランダムに拡
    散する際、そのランダム値の発生を前記画像の所定方向
    の1画素列が供給される毎に制御する制御手段と、 前記誤差拡散手段で周辺画素に拡散された前記誤差をそ
    の各周辺画素の画素値を補正するための補正量として前
    記補正手段へ供給する補正量供給手段と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
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