JPH0822017B2 - 画像信号処理装置 - Google Patents

画像信号処理装置

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JPH0822017B2
JPH0822017B2 JP4031708A JP3170892A JPH0822017B2 JP H0822017 B2 JPH0822017 B2 JP H0822017B2 JP 4031708 A JP4031708 A JP 4031708A JP 3170892 A JP3170892 A JP 3170892A JP H0822017 B2 JPH0822017 B2 JP H0822017B2
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真一 佐藤
和人 小林
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松下電送株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多階調画像入力を2値
化する画像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿をスキャナ等で読み取った多階調画
像を画素単位で2値化して得られる出力画像は、一般に
ぼけたり、細かい明暗を生じたりするため、ぼけを修復
し画像を尖鋭化する処理が必要となる。
【0003】このような処理の一例を説明する。図16に
示すように、多階調画像入力1は、ラプラシアン型エッ
ジ強調フィルタ2により注目画素の主走査方向、副走査
方向及び斜め方向の高周波成分を増幅され、文字のエッ
ジ、ライン交番の画像を強調される。次にフィルタ出力
データに同期してディザパターン発生回路73より読み出
されたディザパターンとフィルタ出力データを2値化比
較器5で比較されて2値化され、ハーフトーン画像出力
6となる。
【0004】図17にラプラシアン型エッジ強調フィルタ
の係数、図18にラプラシアン型フィルタの空間周波数・
振幅利得特性を示す。このエッジ強調フィルタは、図17
に示すように注目画素の主走査・副走査方向に隣接する
画素のフィルタ係数を負の値とし、また斜め方向に隣接
する画素のフィルタ係数を零もしくは負の係数に定めて
いる。図18は注目画素から主走査方向及び副走査方向の
空間周波数空間フィルタの振幅特性を示したもので、注
目画素とこの注目画素に隣接する画素に対し図17に示す
マトリックスを作用させた空間周波数・振幅利得特性を
示す。本図によれば、図17に示すフィルタの場合、主走
査方向、副走査方向の高周波成分を増幅すると同時に斜
め方向の高周波成分もそれ以上に増幅していることがわ
かる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常よく使用されるス
クリーン角度45度の133 〜150 線の網掛けが施されてい
る写真画像を解像度8本/mm(4ラインペア/mm)
で読み取り、従来のラプラシアン型の空間フィルタによ
りエッジ強調した場合、フィルタ出力の多値画像に著し
いモアレが生じていた。
【0006】これは読み取りのサンプリング周波数(4
ラインペア/mm)の近傍に網掛け画像の主走査方向の
周波数成分(133 線:約3.8 ラインペア/mm相当、15
0 線:約4.2 ラインペア/mm相当)が存在するためで
ある。図19は読み取りのサンプリング窓の位相と網掛け
画像の位相の関係を図示したものであり、図中太線で示
した四角は各ラインのサンプリング窓を示し、各窓内の
平均反射率に対応した画信号レベルを得ている。
【0007】空間フィルタに入力する多値画像が、図19
(a)に示すように読み取りサンプリングの位相と網掛
け画像の位相が一致している箇所では1画素交番の画像
信号となり、また図19(b)に示すように位相のずれが
大きい箇所では網点のパターンに対応した中間レベルと
なる。
【0008】このような多値レベルで入力する画像信号
を従来のラプラシアン型エッジ強調フィルタで処理した
場合、斜め方向が強調(主走査・副走査方向よりもより
強く)されるため、1画素交番の画像信号が増幅され図
19(a)に示す位相の一致した画像においてはその1画
素交番が強調され、1画素交番の白と黒レベルの画像と
なる。
【0009】一方、図19(b)に示す位相の不一致な画
像では白黒のレベル差が少なく、強調されても中間レベ
ルとなり、位相の一致・不一致の程度による画像の違い
がさらに強調され、その結果モアレを生じていた。
【0010】さらに、そのデータをディザ処理をした場
合は、位相の一致している箇所では網掛け画像の白黒周
期パターンとディザパターンの周期の干渉により著しい
モアレを生じてしまうと言う問題があった。
【0011】また、ディザ処理に替えて、誤差拡散処理
した場合は、位相の一致している箇所と一致していない
箇所で異なるテクスチャーが発生しモアレとなる。フィ
ルタの強調度を弱めればモアレは減少するが完全では無
く、さらに文字・線画の解像性が失われてしまうと言っ
た問題を生じていた。
【0012】なお、従来のラプラシアンフィルタの前処
理として、主走査方向に2画素の加算平均演算を行うこ
とにより、1画素交番の画像を平均レベルに変換しモア
レを除去することは可能であるが、加算平均演算により
エッジ強調効果は失われてしまい、さらに解像度パター
ンの様な1ライン交番の画像が再現不能となる。
【0013】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、モアレの発生を除去し尖鋭な画像が得られるフ
ィルタとこフィルタを用いて多階調画像を2値化する画
像信号処理装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、フィルタ係数として正の値A、負の値−Bを入力す
る入力手段と、前記入力値Aを注目画素の主走査及び副
走査方向に隣接する画素のフィルタ係数とし、前記入力
値−Bを注目画素の斜め方向に隣接する画素のフィルタ
係数とし、1+4B−4Aを注目画素のフィルタ係数と
し、入力した多階調画像の注目画素とその周辺画素に前
記各フィルタ係数を乗算し、その総和をフィルタ修正値
として出力するサドル型エッジ強調フィルタと、このフ
ィルタ修正値と誤差集積値の差を演算する誤差補正回路
と、この誤差補正回路の出力を2値化する2値化手段
と、この2値化手段の出力と前記誤差補正回路の出力と
の差値を演算する差分回路と、この差値の内、次の注目
画素の周辺画素の対応する差値に予め定めた誤差配分係
数を乗算しその総和である前記誤差集積値を前記誤差補
正回路へ出力する誤差集積値算出手段とを備えたもので
ある。
【0015】また、前記誤差補正回路より出力されるデ
ータの符号ビットおよび上位ビットより2値化レベルを
演算する2値化デコーダを前記2値化手段に代えて設け
たものである。
【0016】また、前記誤差集積値算出手段が、前記差
値を注目画素およびこの周辺画素に対応して誤差値とし
て記憶する誤差記憶回路と、この誤差記憶回路より次の
注目画素の周辺画素に対応する前記誤差値を読み出して
予め定めた誤差配分係数を乗算しその総和である前記誤
差集積値を前記誤差補正回路へ出力する重み付け加算回
路よりなるようにする。
【0017】また、前記誤差集積値算出手段が、前記差
値を注目画素およびこの周辺画素に対応させ、予め定め
た重み付け係数を乗算し周辺画素ごとに出力する誤差重
み付け配分回路と、この誤差重み付け配分回路の出力を
次の注目画素の各周辺画素位置に対応させて順次集積加
算した値である前記誤差集積値を前記誤差補正回路へ出
力する集積加算回路よりなるようにする。
【0018】また、フィルタ係数として正の値A、負の
値−Bを入力する入力手段と、前記入力値Aを注目画素
の主走査及び副走査方向に隣接する画素のフィルタ係数
とし、前記入力値−Bを注目画素の斜め方向に隣接する
画素のフィルタ係数とし、1+4B−4Aを注目画素の
フィルタ係数とし、入力した多階調画像の注目画素とそ
の周辺画素に前記各フィルタ係数を乗算し、その総和を
フィルタ修正値として出力するサドル型エッジ強調フィ
ルタと、ディザパターン発生回路と、このディザパター
ン発生回路から前記入力した多階調画像と同期して出力
されるディザパターンと前記フィルタ修正値を比較し、
注目画素の2値化レベルを決定する2値化比較器とを備
えたものである。
【0019】また、フィルタ係数として正の値A、負の
値−Bを入力する入力手段と、前記入力値Aを注目画素
の主走査及び副走査方向に隣接する画素のフィルタ係数
とし、前記入力値−Bを注目画素の斜め方向に隣接する
画素のフィルタ係数とし、1+4B−4Aを注目画素の
フィルタ係数とし、入力した多階調画像の注目画素とそ
の周辺画素に前記各フィルタ係数を乗算し、その総和を
フィルタ修正値として出力するサドル型エッジ強調フィ
ルタと、ディザパターン発生回路と、このディザパター
ン発生回路から前記入力した多階調画像と同期して出力
されるディザパターンと前記フィルタ修正値を加算する
加算器と、この加算値の出力を2値化する2値化手段と
を備えたものである。
【0020】また、前記2値化手段が、前記加算器の出
力を予め定められたスライスレベルと比較し注目画素の
2値化レベルを決定するようにする。
【0021】また、前記2値化手段が、前記加算器のキ
ャリービットの有無を2値化値として出力するようにす
る。
【0022】
【作用】本発明のサドル型エッジ強調フィルタは図2に
示す空間フィルタ係数で構成され、注目画素の斜め方向
の高周波成分が減衰され、かつ主走査方向と副走査方向
の高周波成分が増幅される。入力手段より、このA,B
について、入力画像に応じた適切な数値を入力する。こ
れにより文字部に多い主走査方向、副走査方向のエッジ
ライン交番の画像が強調され網掛け写真部の1画素交番
の画像が平滑化される。
【0023】このフィルタを通したフィルタ修正値と後
述する誤差集積値との差を誤差補正回路で求め、これを
2値化手段で予め定めたフライスレベルで2値化し、ハ
ーフトーン画像を出力する。差分回路はこの2値化した
値と誤差補正回路の出力との差値を求め、この差値の
内、次の注目画素の周辺画素の対応する差値に予め定め
た誤差配分係数を乗算し、その総和である前記誤差集積
値を誤差補正回路へ出力する。これによって2値化によ
って生じる誤差を修正し、ハーフトーンの画像を出力で
きる。
【0024】また、このとき2値化手段に代えて、誤差
補正回路の出力されるデータの符号ビットと上位ビット
を2値化デコーダで2値化する。符号ビットと上位ビッ
トより得られる2値化値は2値化デコーダの設定により
そのスライスレベルを任意に設定できる。
【0025】また、誤差集積値算出手段は、差分回路よ
りの差値を図8(a)に示すように注目画素の周辺画素
に対応して誤差記憶回路に記憶し、重み付け加算回路で
は次の注目画素の周辺に対する差値にK,L,M,Nで
示す値を重み付けし、この総和を前述した誤差集積値と
して誤差補正回路に入力する。これにより2値化によっ
て生じる誤差を修正し、ハーフトーンの画像を出力でき
る。
【0026】また、誤差集積値算出手段は、差分回路よ
りの差値を誤差重み付け配分回路で、図8(b)に示す
ように注目画素の周辺画素に分け、重み付け係数を乗
じ、集積加算回路で次の注目画素の各周辺画素位置に対
応させて順次集積加算した値である誤差集積値を誤差補
正回路に入力する。これにより2値化によって生じる誤
差を修正し、ハーフトーンの画像を出力できる。
【0027】また、上述したフィルタ修正値と、ディザ
パターン発生回路からサドル型エッジ強調フィルタに入
力した多階調画像と同期して出力されるディザパターン
とを2値化比較回路で比較して2値化しハーフトーンの
画像を出力する。
【0028】また、上述したフィルタ修正値と、ディザ
パターン発生回路からサドル型エッジ強調フィルタに入
力した多階調画像と同期して出力されるディザパターン
とを加算器で加算し、この加算値の出力を2値化手段に
より2値化し、ハーフトーンの画像を出力する。
【0029】この2値化手段は、この加算値を予め定め
られたスライスレベルと2値化比較器で比較して2値化
し、ハーフトーンの画像を出力する。
【0030】また、この2値化手段は、加算器が加算し
たとき、その際のキャリービットのあるときと、ない場
合を2値化値として出力することにより、ハーフトーン
の画像を出力できる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0032】図1は本発明の第1実施例を示す。同図お
いて、1は多階調画像入力、2は注目画素の斜め方向の
高周波成分を減衰し、かつ主走査方向、副走査方向の高
周波成分を増幅するサドル型エッジ強調フィルタ、32は
フィルタ係数A,Bを入力する強調係数入力部、3は周
辺画素の集積誤差を加算する誤差補正回路、4は予め定
められたスライスレベル、5は誤差補正回路3の出力と
スライスレベル4を比較する2値化比較器、6はハーフ
トーン画像出力、7は誤差補正回路3の出力値と2値化
値の差分を誤差データとして演算する差分回路である。
【0033】8は注目画素位置に対応させて誤差データ
を記憶し、また注目画素の周辺画素位置の1組の誤差デ
ータを読み出す誤差記憶回路、9は誤差記憶回路8より
読み出された周辺誤差データに予め定められた係数を乗
算しその総和である重み値を誤差補正回路3へ出力する
重み付け加算回路、40は1ラインデータをシフトする1
ライン誤差メモリ、41〜43は1画素データをシフトする
1画素シフトレジスタ、44〜47は重み付け係数を乗算す
る乗算器、48〜50は総和を演算する加算器である。
【0034】図2は、本発明の実施例におけるサドル強
調フィルタで、3×3画素の空間フィルタ係数を示す。
中央の注目画素の主走査方向、副走査方向に隣接する画
素に正の係数Aを、斜め方向に隣接する画素に負の係数
−Bを有し、フィルタ全体の係数を1とするため注目画
素の係数を1+4B−4Aとしている。
【0035】図3は図2に示すフィルタにおいてA=1
/8,B=Kとし、図4に示すフィルタ係数を有するフ
ィルタの回路構成の一例を示す図である。図3におい
て、11,12はそれぞれ主走査方向の1ライン分を蓄積し
つつ1ライン分の処理終了と同時に11から12へと順次1
ラインシフトとする1ラインバッファメモリ、17,18 は
それぞれ1ラインバッファメモリ12に記憶されている1
行分の画素情報を1画素毎にシフトし、図4における画
素(h),(i)の画素情報を発生する1画素シフトレ
ジスタ、15,16 は上記同様1ラインバッファメモリ11よ
り図4における画素(e),(f)の画素情報を発生す
る1画素シフトレジスタ、13,14 はそれぞれ図4におけ
る画素(b),(c)の画素情報を発生する1画素シフ
トレジスタである。
【0036】19,20,21は注目画素の主走査方向、副走査
方向に隣接する画素の画素情報を加算する加算器、29は
前記加算結果に正の係数1/8を乗算する乗算器、22,2
3,24は注目画素の斜め方向に隣接する画素の画素情報を
加算する加算器、28は前記加算結果に負の係数−Kを乗
算する乗算器、27は注目画素にフィルタ全体の係数を1
とするための係数4K+1/2を乗算する乗算器、25,
26は上述の乗算器27,28,29によりされぞれの係数を乗算
された各画素情報を加算する加算器である。30はフィル
タ出力、31は強調係数よりフィルタ係数に変換するフィ
ルタ係数変換回路、32は強調係数入力部である。
【0037】以上のように構成されたこのサドル型エッ
ジ強調フィルタについて、以下その動作を説明する。図
3において、強調係数入力部32より入力した強調係数K
はフィルタ係数変換回路31によりフィルタ係数4K+1
/2および−Kに変換され、また、図示しないスキャナ
等により入力する画像信号は、その主走査方向に1ライ
ン目の画素情報を1ラインバッファメモリ11へ、次に入
力する2ライン目ではこの1ラインバッファメモリ11の
情報を1ラインバッファメモリ12に記憶した後に、この
2 ライン目の画素情報を1ラインバッファメモリ11へと
記憶し、この動作を毎ラインごと繰り返すことにより常
時3ライン分のシフトした画信号を発生する。そしてこ
の3ライン分の画信号を1画素シフトレジスタ13〜18で
1画素毎にシフトすることにより図4に示す3×3のマ
トリクスへの画素情報の入力画信号を毎画素ごとに発生
し、図4に示すマトリクスに対応した信号a〜iを発生
する。
【0038】ここで図3に示すように、乗算器27は注目
画素eに係数4K+1/2を乗算する。また加算器19,2
0,21は注目画素eの主走査・副走査方向に隣接する画素
b,d,f,hを累積加算し、乗算器29はこの加算結果
に1/8を乗算する。さらに加算器22,23,24は注目画素
eの斜め方向に隣接する画素a,c,g,iを累積加算
し、乗算器28はこの加算結果に負の係数−Kを乗算す
る。加算器25,26 は乗算器27,28,29で得た結果を加算し
注目画素eに対する画像処理結果を求める。以降注目画
素を1画素ずつ次の画素へシフトし同様の演算を行う。
【0039】図5にK=1/8、図6にK=1/4、図
7にK=3/8とした場合のフィルタの空間周波数・振
幅利得特性を示す。Kの値を大きくするに従い主走査及
び副走査方向の高周波成分の振幅利得が大きくなり、か
つ斜め方向の高周波成分の振幅利得は何れの場合でも低
く抑えられ、文字のエッジを強調しながら網掛け画像で
生じる1画素交番のモアレ画像を減衰する。さらに、K
の値のみでフィルタの特性を保持したまま強調の強弱が
制御出来る事が分かる。
【0040】係数Kに対し、周波数応答は空間フィルタ
の係数h(K1,K2)の2次元フーリェ変換として与
えられ、この場合以下の式で示される。
【0041】
【数1】
【0042】図1に戻り、多階調画像入力1は、サドル
型エッジ強調フィルタ2により注目画素の斜め方向の高
周波成分を減衰され、かつ主走査方向、副走査方向の高
周波成分が増幅される。そのため文字部に多い主走査・
副走査方向のエッジ,ライン交番の画像が強調され、網
掛け写真部の1画素交番の画像が平滑化される。
【0043】次に既にハーフトーン化された周辺画素の
重み付け誤差の総和を誤差補正回路3により減算し、そ
のデータを2値化比較器5で2値化しハーフトーン画像
出力6となる。次に差分回路7で2値化データの1を白
レベル(6bit処理であれば(3F)16進表示) 、0
を黒レベル(6bit処理であれば(00)16進表示)
とし、その値より2値化前のデータを減算し誤差データ
を求める。
【0044】次にその誤差データを誤差記憶回路8の1
画素シフトレジスタ43により1画素シフトし、また1ラ
イン誤差メモリ40の現注目画素アドレスに書き込む。次
に1ライン誤差メモリ40より現注目画素アドレス+1の
アドレスのデータ(1ライン前のに書き込んだデータ)
を読み出し1画素シフトレジスタ42、43により1 画素毎
にシフトする。以上の誤差記憶回路8の動作より現注目
画素の1画素前、1ライン前の1画素前、1ライン前、
1ライン前の1画素後の周辺画素位置の誤差データを重
み付け加算回路9に出力する。
【0045】重み付け加算回路9では乗算器44〜47で重
み付け係数K,L,M,N,(K+L+M+N=1)を
乗算し、加算器48〜50で総和を求め誤差補正回路3へ出
力する。
【0046】図8は注目画素Xと重み付け係数K,L,
M,Nの対応する周辺画素の位置関係を示した図であ
る。
【0047】以上の動作を1画素毎に繰り返し実行す
る。
【0048】次に第2実施例を説明する。図9は本実施
例の構成を示すブロック図である。本実施例は図1に示
す第1実施例の2値化比較器5を2値化デコーダ5aに
代えたもので図1と同一符号は同一の部材を示す。
【0049】本実施例は多階調画像入力は4ビット(16
階調) で入力するものとして説明する。これによりサド
ル型エッジ強調フィルタ2の出力も4 ビットである。一
方重み付け加算回路9 より出力されるビット数は符号ビ
ットと4ビットの計5ビットとなっている。誤差補正回
路3で4ビットと符号+4ビットの差を演算すると桁上
げが生じる場合を考慮し符号+5ビットの計6ビットが
出力される。
【0050】2値化デコーダ5aは符号ビットと上位ビ
ット2個の3ビットによりデコートするものとする。
【0051】図10(a)は2値化デコーダ5aのデコー
ド内容を示す。これにより50%のレベルで入力多階調画
像を出力できる。なお、デコードの方法を変えることに
よりスライスレベルを変更することができる。図10
(b)は2値化デコード5aを実現するゲートの一例を
示す図である。本図は誤差補正回路3の出力が符号ビッ
ト+5ビットの場合を示す。
【0052】本実施例は入力する多階調画像を4ビッ
ト、またデコードを符号ビット+上位2ビットとした
が、これらは一例を示したもので他の値とすることも可
能である。
【0053】次に第3実施例の説明をする。図11は第3
実施例の構成を示す。本実施例は第1実施例に対して誤
差重み付け配分回路60と集積加算回路61が相違し、図1
と同一符号は同一部材を示す。なお以降の図面において
も同様である。
【0054】60は誤差データを予め定められた重み付け
係数により周辺画素に配分する誤差重み付け配分回路、
61は誤差重み付け配分回路により配分された誤差を周辺
画素位置に対応させて順次シフトしながら集積加算する
集積加算回路、62〜65は重み付け係数を乗算する乗算
器、66〜68は1画素データをシフトする1画素シフトレ
ジスタ、69〜71は集積加算を実行する加算器、72は1ラ
インデータをシフトする1ライン誤差メモリである。
【0055】次に本実施例特有の誤差重み付け配分回路
60と集積加算回路61の動作について説明する。
【0056】差分回路7からの誤差データを誤差重み付
け配分回路60の乗算器62〜65により重み付け係数K,
L,M,N,( K+L+M+N=1) を乗算し図8
(b)のように周辺画素へ誤差を分配し、集積加算回路
61に出力する。K,L,M,N,に対応する周辺画素の
配置は図8と同じである。
【0057】集積加算回路61ではL,M,Nの係数が掛
けられた誤差データは1画素シフィトレジスタ67,68,加
算器70,71 により1画素毎にデータをシフトしながら集
積加算し、1ライン誤差メモリ72の現注目画素アドレス
に書き込む、次に1ライン誤差メモリ72より現注目画素
アドレス+1のアドレスのデータ(1ライン前のに書き
込んだデータ)を読み出し加算器69に入力する。一方K
の係数が掛けられた誤差データは1画素シフトレジスタ
66により1画素シフトし加算器69で1ライン前の集積誤
差(1ライン前の1画素前データ×L、1ライン前デー
タ×M、1ライン前の1画素後データ×Nの総和)と加
算され、誤差補正回路3に出力される。以上の動作を1
画素毎に繰り返し実行する。
【0058】次に第4実施例を説明する。図12は本実施
例の構成を示す。本実施例は図11に示す第3実施例に対
して2値化比較器5を2値化デコーダ5aに変更したも
のである。2値化デコーダ5aの働きは第2実施例にお
いて説明した図10に示す内容と同一である。
【0059】次に第5実施例を説明する。図13は本実施
例の構成を示す。同図において73はサドル型エッジ強調
フィルタ2の出力データに同期してディザパターンを発
生するディザパターン発生回路であり、2値化比較器5
はフィルタ2の出力データをディザパターンと比較し2
値化値を決定し、ハーフトーン画像6を得る。
【0060】次に第6実施例を説明する。図14は本実施
例の構成を示す。同図において73はディザパターン発生
器で第5実施例と同じものである。
【0061】サドル型エッジ強調フィルタ2の出力デー
タに同期してディザパターン発生回路73より読み出され
たディザパターンデータとフィルタ出力データを加算器
74で加算し、2値化比較器5で予め定められたスライス
レベル4と比較し2値化してハーフトーン画像出力6を
得る。
【0062】次に第7実施例を説明する。図15は本実施
例の構成を示す。本実施例は図14に示す第6実施例の2
値化比較器5を除き、加算器をキャリービット付加算器
に変更したものである。
【0063】キャリービット付加算器がキャリービット
を出力したか否かにより2値化値を決定するもので、こ
れによりハーフトーン画像出力6を得る。
【0064】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、サドル型エッジ強調フィルタの係数を入力画像の特
性に応じて、入力手段より入力することにより、このサ
ドル型エッジ強調フィルタ出力をハーフトーン処理した
場合、グラビア印刷等の網掛け写真部でモアレを生じる
事がなく、かつ文字・線画を強調し凹凸や不連続の発生
を押さえるため、文字・写真・網掛け写真混在原稿のハ
ーフトーン画像の画質の階調性と解像性を共に向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成図
【図2】本発明のサドル型エッジ強調フィルタの係数を
示す図
【図3】本発明のサドル型エッジ強調フィルタの構成図
【図4】本実施例で用いるサドル型エッジ強調フィルタ
係数を示す図
【図5】K=1/8の場合のサドル型エッジ強調フィル
タの空間周波数・振幅利得特性図
【図6】K=1/4の場合のサドル型エッジ強調フィル
タの空間周波数・振幅利得特性図
【図7】K=3/8の場合のサドル型エッジ強調フィル
タの空間周波数・振幅利得特性図
【図8】重み付け係数に対応する周辺画素を示す図
【図9】第2実施の構成図
【図10】2値化デコーダの構成例を示す図
【図11】第3実施例の構成図
【図12】第4実施例の構成図
【図13】第5実施例の構成図
【図14】第6実施例の構成図
【図15】第7実施例の構成図
【図16】従来のラプラシアン型エッジ強調フィルタを
用いた画像信号処理装置の構成図
【図17】従来のラプラシアン型エッジ強調フィルタの
係数を示す図
【図18】従来のラプラシアン型エッジ強調フィルタの
空間周波数・振幅利得特性図
【図19】画像読み取りのサンプリング周波数と網掛け
画像の周波数成分との関係を示す図
【符号の説明】
1 多階調画像入力 2 サドル型エッジ強調フィルタ 3 誤差補正回路 32 強調係数入力部 4 スライスレベル 5 2値化比較器 5a 2値化デコーダ 6 ハーフトーン画像出力 7 差分回路 8 誤差記憶回路 9 重み付け加算回路 60 誤差重み付け配分回路 61 集積加算回路 73 ディザパターン発生回路 74 加算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/40 103 A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルタ係数として正の値A、負の値−
    Bを入力する入力手段と、前記入力値Aを注目画素の主
    走査及び副走査方向に隣接する画素のフィルタ係数と
    し、前記入力値−Bを注目画素の斜め方向に隣接する画
    素のフィルタ係数とし、1+4B−4Aを注目画素のフ
    ィルタ係数とし、入力した多階調画像の注目画素とその
    周辺画素に前記各フィルタ係数を乗算し、その総和をフ
    ィルタ修正値として出力するサドル型エッジ強調フィル
    タと、このフィルタ修正値と誤差集積値の差を演算する
    誤差補正回路と、この誤差補正回路の出力を2値化する
    2値化手段と、この2値化手段の出力と前記誤差補正回
    路の出力との差値を演算する差分回路と、この差値の
    内、次の注目画素の周辺画素の対応する差値に予め定め
    た誤差配分係数を乗算しその総和である前記誤差集積値
    を前記誤差補正回路へ出力する誤差集積値算出手段とを
    備えたことを特徴とする画像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 前記誤差補正回路より出力されるデータ
    の符号ビットおよび上位ビットより2値化レベルを演算
    する2値化デコーダを前記2値化手段に代えて設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記誤差集積値算出手段が、前記差値を
    注目画素およびこの周辺画素に対応して誤差値として記
    憶する誤差記憶回路と、この誤差記憶回路より次の注目
    画素の周辺画素に対応する前記誤差値を読み出して予め
    定めた誤差配分係数を乗算しその総和である前記誤差集
    積値を前記誤差補正回路へ出力する重み付け加算回路よ
    りなることを特徴とする請求項1または2記載の画像信
    号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記誤差集積値算出手段が、前記差値を
    注目画素およびこの周辺画素に対応させ、予め定めた重
    み付け係数を乗算し周辺画素ごとに出力する誤差重み付
    け配分回路と、この誤差重み付け配分回路の出力を次の
    注目画素の各周辺画素位置に対応させて順次集積加算し
    た値である前記誤差集積値を前記誤差補正回路へ出力す
    る集積加算回路よりなることを特徴とする請求項1また
    は2記載の画像信号処理装置。
  5. 【請求項5】 フィルタ係数として正の値A、負の値−
    Bを入力する入力手段と、前記入力値Aを注目画素の主
    走査及び副走査方向に隣接する画素のフィルタ係数と
    し、前記入力値−Bを注目画素の斜め方向に隣接する画
    素のフィルタ係数とし、1+4B−4Aを注目画素のフ
    ィルタ係数とし、入力した多階調画像の注目画素とその
    周辺画素に前記各フィルタ係数を乗算し、その総和をフ
    ィルタ修正値として出力するサドル型エッジ強調フィル
    タと、ディザパターン発生回路と、このディザパターン
    発生回路から前記入力した多階調画像と同期して出力さ
    れるディザパターンと前記フィルタ修正値を比較し、注
    目画素の2値化レベルを決定する2値化比較器とを備え
    たことを特徴とする画像信号処理装置。
  6. 【請求項6】 フィルタ係数として正の値A、負の値−
    Bを入力する入力手段と、前記入力値Aを注目画素の主
    走査及び副走査方向に隣接する画素のフィルタ係数と
    し、前記入力値−Bを注目画素の斜め方向に隣接する画
    素のフィルタ係数とし、1+4B−4Aを注目画素のフ
    ィルタ係数とし、入力した多階調画像の注目画素とその
    周辺画素に前記各フィルタ係数を乗算し、その総和をフ
    ィルタ修正値として出力するサドル型エッジ強調フィル
    タと、ディザパターン発生回路と、このディザパターン
    発生回路から前記入力した多階調画像と同期して出力さ
    れるディザパターンと前記フィルタ修正値を加算する加
    算器と、この加算値の出力を2値化する2値化手段とを
    備えたことを特徴とする画像信号処理装置。
  7. 【請求項7】 前記2値化手段が、前記加算器の出力を
    予め定められたスライスレベルと比較し注目画素の2値
    化レベルを決定することを特徴とする請求項1または6
    記載の画像信号処理装置。
  8. 【請求項8】 前記2値化手段が、前記加算器のキャリ
    ービットの有無を2値化値として出力するものであるこ
    とを特徴とする請求項6記載の画像信号処理装置。
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