JP2851724B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2851724B2
JP2851724B2 JP3193930A JP19393091A JP2851724B2 JP 2851724 B2 JP2851724 B2 JP 2851724B2 JP 3193930 A JP3193930 A JP 3193930A JP 19393091 A JP19393091 A JP 19393091A JP 2851724 B2 JP2851724 B2 JP 2851724B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理装置に関し、特
にフアクシミリ等における文字や線画と疑似中間調画像
の混在した2値画像の解像度変換や拡大縮小変換を行う
画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】解像度の異なるフアクシミリ間での通信
や画像編集装置等でイメージデータの拡大・縮小を行う
場合には、画像の画素密度変換処理を必要とする。従
来、2値画像に対する画素密度変換法として、情報処理
学会誌Vol.25 No.5 に記載されているように、SPC
法,論理和法,9分割法,投影法,線形補間法,距離反
比例法等様々な方式が提案されている。これらの方式の
中で、投影法や線形補間法は変換による幾何学的形状の
保存性に優れ、縮小時の細線の消失が比較的少ない方式
であることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記方式に於ても、変換倍率が小さい場合、線形の抜けや
つぶれが生じ、文字等を対象とした場合、十分でないと
いう欠点があった。論理和法はこの様な点から考案され
たものであるが、如何なる変換倍率に於ても文字のつぶ
れや、太線化が生じる等の欠点が有った。又、上記従来
例では、いずれの方式も疑似中間調処理された画像に対
して処理を行った場合、階調特性が変化したり、モワレ
が発生する等のように大きな欠点があつた。
【0004】更に投影法等をハードウエアで実現する場
合、縮小倍率が1/2以下の場合、参照画素数の増加に
伴い回路規模が大幅に増加するという欠点があつた。本
発明は、上述した従来例の欠点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、ハードウエア実現時の
回路規模の増加を抑え、縮小時の細線消失の軽減と良好
な疑似中間調の変換を可能とする画像処理装置を提供す
る点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の画像処理装置は、原画像に基づいて予め設
定したパターンを検出する検出手段と、前記原画像の画
素データ列を削減する第1の縮小手段と、前記第1の縮
小手段で削減した画素データ列を更に削減する第2の縮
小手段と、前記検出手段で得た検出結果を示すデータ列
を削減する第3の縮小手段と、前記第2の縮小手段で削
減された画素データ列を2値化する第1の2値化手段
と、前記第3の縮小手段で削減された検出結果を示すデ
ータ列に基づいて、前記第1の2値化手段で2値化する
ときの画素値と同様の画素値を前記第1の2値化手段と
は異なる方法で2値化する第2の2値化手段と、前記検
出手段で前記パターンを検出したときに前記第2の2値
化手段で得た2値化結果を選択し、前記検出手段で前記
パターンを検出しないときに前記第1の2値化手段で得
た2値化結果を選択する選択手段とを備えることを特徴
とする。ここで、前記第2の2値化手段は、複数の閾値
を予め記憶する記憶手段と、前記第3の縮小手段で削減
された検出結果を示すデータ列に基づいて、前記記憶手
段で記憶した複数の閾値から1つの閾値を選択する閾値
選択手段と、前記閾値選択手段で選択した閾値に基づい
て、前記第1の2値化手段で2値化するときの画素値と
同様の画素値を単純2値化する単純2値化手段とを含
む。又、本発明の画像処理装置は、原画像に基づいて予
め設定したパターンを検出する検出手段と、前記原画像
の画素データ列を削減する第1の縮小手段と、前記第1
の縮小手段で削減した画素データ列を更に削減する第2
の縮小手段と、前記検出手段で得た検出結果を示すデー
タ列を削減する第3の縮小手段と、前記第2の縮小手段
で削減された画素データ列を2値化する第1の2値化手
段と、前記第2の縮小手段で削減された画素データ列を
前記第1の2値化手段とは異なる異なる方法で2値化す
る第2の2値化手段と、前記検出手段で前記パターンを
検出したときに前記第2の2値化手段で得た2値化結果
を選択し、前記検出手段で前記パターンを検出しないと
きに前記第1の2値化手段で得た2値化結果を選択する
選択手段とを備えることを特徴とする。又、本発明の画
像処理装置は、原画像に基づいて予め設定したパターン
を検出する検出手段と、前記原画像の画素データ列を削
減する第1の縮小手段と、前記第1の縮小手段で削減し
た画素データ列を更に削減する第2の縮小手段と、前記
検出手段で得た検出結果を示すデータ列を削減する第3
の縮小手段と、前記第3の縮小手段で削減された検出結
果を示すデータ列に基づいて前記第2の縮小手段で削減
された画素データ列を2値化する2値化手段とを備える
ことを特徴とする。ここで、前記2値化手段は、複数の
閾値を予め記憶する記憶手段と、前記第3の縮小手段で
削減された検出結果を示すデータ列に基づいて前記記憶
手段で記憶した複数の閾値から1つの閾値を選択する閾
値選択手段と、前記閾値選択手段で選択した閾値に基づ
いて前記画素値を単純2値化する単純2値化手段とを含
む。
【0006】
【作用】かかる構成によれば、原画像を縮小しながら2
値化する場合に、原画像から予め設定したパターンを検
出した検出結果を示すデータ列を削減し、削減された検
出結果に基づいて2値化を制御することにより、縮小時
の細線の抜けやつぶれを軽減し、疑似中間調画像の混在
した原稿も良好に処理する。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。 <第1の実施例>図1は本発明に係る画像処理装置の第
1の実施例の構成を示すブロツク図である。同図におい
て、11は変換画素値演算部、12はパターン検出処理
部、13は画素縮小処理部、14,15は検出結果縮小
処理部、16は単純2値化処理部、17は2値化閾値処
理部、18は濃度保存2値化処理部、19は選択部をそ
れぞれ示している。
【0008】次に、上記構成による動作を説明する。図
2は第1の実施例による信号及びデータのタイミングチ
ヤートである。入力画像は例えば図2に示す様に、ライ
ン同期信号に同期して1ライン分の画像データが、ペー
ジ同期信号に同期して1ページ分の画像データが、画像
同期クロツクに同期して入力されるものとする。図2の
場合、説明のために、1ラインが7画素で構成される画
像を示している。
【0009】変換画素値演算部11は、例えば投影法等
により、変換画素値の演算と各同期信号の制御とを行
い、1/2より大きい倍率の端数倍変換を行う。パター
ン検出処理部12は、予め設定したパターンと原画像パ
ターンとのパターンマツチングを行い、細線や文字のエ
ツジ等を検出する。変換画素値縮小処理部13は、変換
画素値演算部11で得られた変換画像を1/n倍(n:
整数)に変換する為の信号処理と同期信号の制御を行
う。最終的な変換倍率は変換画素値演算部11での変換
倍率と1/n倍処理部での積で決定される。検出結果縮
小処理部14は、パターン検出処理部12で得られたパ
ターン検出結果(細線パターン)を1/n倍に変換する
処理を行う。検出結果縮小処理部15は、パターン検出
処理部12で得られたパターン検出結果(エツジパター
ン)を1/n倍に変換する処理を行う。単純2値化処理
部16は、パターン検出処理結果及びその縮小変換処理
結果から2値化閾値を選択する選択部17で決定された
閾値を用いて変換画素値の2値化処理を行う。濃度保存
2値化処理部18は、画素値縮小処理結果を濃度保存2
値化処理する。選択部19は、パターン検出結果の縮小
処理結果により前記2つの2値化結果を選択する。
【0010】次に、各部の詳細について順を追って説明
する。図3は第1の実施例による投影法の原理を説明す
る図であり、図4は第1の実施例において投影法で16
画素を参照する場合の例を示す図である。ここでは説明
のために主走査,副走査双方の倍率が2/3の場合を示
している。まず、変換画像を原画像上に投影し、1画素
を方形の領域として、注目画素である変換画素Aの画素
面と重なる画素面を有する原画素をP,Q,R,Sとす
る。ここで、投影された変換画素Aの画素面内に原画素
P,Q,R,Sの画素面が占める面積をSP ,SQ ,S
R ,SS とすると注目画素の平均濃度IA は次式(1)
で表される。すなわち、
【0011】
【数1】 である。このIA を2値化することで変換画素の濃度が
決定される。
【0012】図3は参照画素が4画素となる場合の変換
例であるが、この参照画素数は変換倍率によつて変化す
る(変換倍率が小さいほど参照画素数が増加する)。例
えば、変換倍率1/3(主走査,副走査共)の場合には
図4に示すように最大16画素を参照する場合が生じ
る。従つて、ハードウエアにより実現する場合、変換画
素の平均濃度を求める際に必要な乗算回路も16個必要
となる等、回路規模が大幅に増加する。そこで、本実施
例の投影法では4画素のみの参照とし、ここで得られた
変換画素値を整数分の1倍に変換することで最終的な変
換倍率を得る。例えば、1/3倍の変換を行う場合、投
影法処理部で2/3倍の変換を、画素値縮小処理部で1
/2倍の変換を行う。
【0013】図5は第1の実施例による投影法による変
換画素値演算部11の構成を示すブロツク図であり、図
6は第1の実施例による同期信号制御部の構成を示すブ
ロツク図である。同図において、51は変換画素位置演
算部で、原画像上に投影した変換画素の相対位置(X,
Y)を演算する。52は参照画素取出部で、変換画素の
画素面内に現れる画素面を有する原画素を取り出す。具
体的には、図3に示す例の場合はIP ,IQ ,IR ,I
S を取り出す。53は面積演算部で、変換画素の画素面
に含まれる原画像の画素面面積を計算する。図3で示す
例の場合SP ,SQ ,SR ,SS の演算を行う。54は
平均濃度演算部で、参照画素値及び面積演算結果を用い
て変換画素の平均濃度を演算する。図3の例では(1)
式の演算を行う。55は同期信号制御部で、例えば図6
に示す様に、画素数カウンタ61、ラインカウンタ6
4、ROM(リード・オンリ・メモリ)62,65、論
理積ゲート63,66により構成することが可能であ
る。各カウンタ出力(下位アドレスへ)及び変換倍率
(上位アドレスへ)をROMのアドレスとして与え、予
めプログラムしておいた倍率に応じた周期的な間引きパ
ターンを出力する。更に、間引きパターンとの論理積に
より、縮小変換時に必要な間引き同期信号(変換同期信
号)を得る。
【0014】図7は第1の実施例による変換倍率2/3
倍時の主走査に関するタイミングチヤートである。同図
に示するように、画像同期クロツクが2/3に間引かれ
ている。副走査方向に関しては、ライン同期信号に対し
て同様の処理を行えば良い。図8は第1の実施例による
画素値縮小処理部の構成を示すブロツク図であり、図9
は図8の画素値縮小処理部の参照画素を説明する図であ
る。図8において、81はラインバツフアで、投影法に
よつて演算された変換画素データ列を1ライン遅延させ
る。82a〜82dは1画素遅延素子で、ラインバツフ
ア81及び82により画像データ列から図9に示す参照
画素を取出す。83は平均値処理部で、縮小倍率に応じ
て以下の式(2)に従って演算を行う。すなわち、 IV=(A+B+C+D)/4 (主走査1/2倍,副走査1/2倍) IV=(A+B)/2 (主走査1/2倍,副走査1倍) IV=(B+D)/2 (主走査1倍,副走査1/2倍) IV=B (主走査1倍,副走査1倍) …(2) である。同期信号間引き処理部84では上記変換倍率に
応じて画像同期クロツク及びライン同期信号の間引き処
理が行われる。85はレジスタで、平均値処理された画
像データを間引き処理された出力同期信号でストローブ
する。投影法に対しこのような平均値処理を行う事は、
参照画素数を拡張したことと等価になる。以上の処理に
より最終的な変換倍率に画素密度変換された変換画素の
画素値が求められる。
【0015】次に、2値化処理について説明する。図1
0は第1の実施例によるパターン検出処理部の構成を示
すブロツク図であり、図11は第1の実施例による図1
0のパターン検出処理部での参照画素点を説明する図で
あり、図12は第1の実施例による細線及びエツジパタ
ーンの一例を示す図である。図10において、101a
〜101cは1ライン遅延素子で、ラインメモリ等で構
成され、画像データを1ライン分遅らせる。102a〜
102mは1画素遅延素子で、画像データを1クロツク
遅らせる。この様な構成によりシリアル画像データから
図11に示す16画素の参照が可能となる。103はR
OMで、前記参照画素値をROMのアドレスとして与え
ることで予め設定したパターンとのパターンマツチング
が可能となる。例えば一例として、参照画素が図12に
示す黒細線パターンの場合、ROMの出力を1、白細線
パターンの場合を2、エツジパターンの場合を3、その
他の場合を0として出力するように予めROMをプログ
ラムしておく。104はレジスタで、得られた判定結果
を同期信号でストローブする。
【0016】図13は第1の実施例による検出結果縮小
処理部の構成を示すブロツク図である。同図において、
131はラインバツフアであり、パターン検出部によつ
て判定されたパターン検出結果のデータ列を1ライン遅
延させる。132a〜132dは1画素遅延素子であ
り、131及び132によりデータ列から画素縮小処理
部と同様に図9に示す参照データを取出す。133は検
出結果変換演算部であり、検出結果縮小処理部14の場
合、縮小倍率に応じて例えば以下の式(3)に従う演算
を行う。すなわち、 PV1=A・B+C・D+A・C+B・D (主走査1/2倍,副走査1/2倍) PV1=A・B (主走査1/2倍,副走査1倍 ) PV1=B・D (主走査1倍 ,副走査1/2倍) PV1=B (主走査1倍 ,副走査1倍 ) …(3) である。A,B,C,Dの各値は1または0、+は論理
和演算、・は論理積演算を現す。
【0017】上記演算を黒細線、白細線それぞれの判定
結果(各細線と判定された場合を1とする)に対して行
う。また、演算の結果、白黒双方の細線と判定された場
合を1とする)に対して行う。また、演算の結果、白黒
双方の細線と判定された場合には黒細線を優先する。検
出結果縮小処理部15の場合には、縮小倍率に応じて例
えば以下の式(4)に従う演算を行う。すなわち、 PV1=A+B+C+D (主走査1/2倍,副走査1/2倍) PV1=A+B (主走査1/2倍,副走査1倍 ) PV1=B+D (主走査1倍 ,副走査1/2倍) PV1=B (主走査1倍 ,副走査1倍 ) …(4) である。上記演算をエツジと判定された結果に対して行
う(エツジと判定された倍を1とする)。
【0018】演算された結果は画素値縮小処理部13の
出力タイミングと同じ同期信号でレジスタ134にスト
ローブする。上記演算による縮小により1/n倍処理時
の、パターン検出情報の欠落を防ぐ事が可能である。
【0019】ここでの縮小判定結果を使用した単純2値
化処理のしきい値選択及び2つの2値化手段の選択を行
う。具体的には、黒細線パターン時には通常より低いし
きい値による単純2値化処理を、白細線パターン時には
通常のしきい値より高いしきい値による単純2値化処理
により細線の保存を行い、エツジパターン時には通常の
しきい値で単純2値化処理を行い濃度保存処理により発
生するエツジでのノツチを防止する。又、それ以外の場
合には濃度保存2値化処理を行い疑似中間調処された画
像を処理する場合に生じるモワレを防ぐ。
【0020】図14は第1の実施例による2値化閾値選
択部及び単純2値化処理部の構成を示すブロツク図であ
る。同図において、2値化閾値選択部17は、黒細線,
白細線,その他の場合に対応してそれぞれ3つの閾値格
納用のレジスタ141〜143及び、前記パターン検出
結果に基づいて閾値を選択する選択部144を有してい
る。例えば、レジスタ1〜3に、それぞれしきい値T−
a,T+a,Tを設定し、パターン結果に基づいて、黒
細線の場合レジスタ1(T−a)、白細線の場合レジス
タ3(T+a)、それ以外の場合レジスタ1(T)を選
択部144で選択する。単純2値化処理部16におい
て、145は比較器で、選択部144で選択された閾値
と投影法によつて求められた変換画素平均濃度を比較し
結果を2値化データとする。
【0021】図15は第1の実施例において投影法によ
る黒細線消失の例を示す図であり、図16は第1の実施
例による黒細線保存の例を示す図である。具体的には、
図15で示されるような変換(主走査,副走査共に1/
3倍)を行う場合、まず投影法により2/3倍の変換を
行い、次に得られた変換画素値に対して1/2倍の縮小
処理を行う。この場合通常の閾値で変換を行うと図15
に示すように細線が消失する(図中の濃度値は最大値を
1に正規化して表現している)。そこで本発明では図1
6に示すように、投影法処理と同期したパターン検出に
より細線の検出を行い、さらに検出結果に対して縮小変
換処理を行うことで検出結果を保存し、2値化処理部で
は例えば黒細線の場合、閾値を通常の閾値より低い値に
設定することで、前記例の場合黒線保存を行う。
【0022】次に、濃度保存2値化処理部について説明
する。投影法あるいはその他補間法を疑似中間調処理さ
れた画像に適用した場合、その演算結果である変換画素
値を単純2値化すると、量子化誤差のためにモワレが強
調され画質劣化が激しい。本発明では、パターン検出処
理結果を使用して、細線や文字画像のエツジ部以外は濃
度保存処理を行いモワレの発生を抑える。
【0023】実施例では一例として、誤差拡散法による
濃度保存2値化処理部について説明する。図17は第1
の実施例による2値化処理部の構成を示すブロツク図で
あり、図18は第1の実施例による誤差拡散位置を説明
する図である。図17において、171a〜171eは
1画素遅延素子、172a〜172dは加算器、173
はラインバツフア、174は2値化処理部、175は2
値化誤差算出部、176は誤差分配部をそれぞれ示して
いる。
【0024】上記構成による動作について、投影法によ
つて求められた変換画素値である平均濃度ADは1画素
遅延素子171a〜171e、及び、1ラインより3画
素少ないラインバツフア173及び加算器172a〜1
72dを通過する間にそれ以前の周囲画素の2値化時に
生じた量子化誤差e1 〜e4 が加算される。この周囲画
素の量子化画素を含む濃度を2値化処理部174により
一定閾値で2値化した値が求める画素データとなる。
【0025】次に、この2値化で生じた量子化誤差を2
値化誤差算出部175で求め、誤差分配処理部176で
1 〜e4 として分配する。2値化誤差算出部175で
は、2値化誤差をe、2値化処理部への入力濃度を
ED、閾値をT、2値化出力を“1”又は“0”とする
と、下式(5)のように、
【0026】
【数2】 となる。又、誤差分配部では例えば次のようにe1 〜e
4 が演算される。すなわち、e1 =E/6,e2 =2×
E/6,e3 =E/6,e4 =2×E/6となり、e1
〜e4 は、図18に示すように、注目画素の周囲画素へ
分配されることになる。尚、図17に示す例では、誤差
を周囲4画素に拡散させた場合であるが、本発明はこれ
に限るわけではなく、画質と回路規模を考慮して決定す
れば良い。但し、モワレを良好に消失させるためには2
値化誤差を100%周囲へ拡散させる必要がある。即
ち、Σen =E(n:誤差を分配させる周囲画素の数)
を満たすようにen を決定する。以上の処理により、濃
度保存2値化処理が実現され、疑似中間調処理された画
像に対して良好な変換が可能となる。
【0027】選択部19はパターン検出結果の縮小結果
により細線やエツジと判定された画素に対しては、単純
2値化処理を、それ以外の場合は誤差拡散法による2値
化結果を選択する。
【0028】以上説明したように、第1の実施例では、
投影法によつて得られた変換画素の平均濃度を原画像の
パターンによつて選択された閾値で2値化することで、
縮小時の細線の抜けを防ぐことが可能になる。更にパタ
ーン検出結果により細線やエツジ部以外は誤差拡散法に
よる2値化結果を選択することで疑似中間調の混在した
画像に対しても良好に変換処理することが可能になる。
【0029】又、投影法を端数倍処理と整数分の1倍処
理に分離して処理することでハードウエアにより実現し
た場合の回路規模の増大を軽減し、パターン検出結果に
対しても整数分の1倍処理を行うことで、分離処理時の
検出結果情報の欠落を防ぐことが可能になる。
【0030】<第2の実施例>本発明は、変換画素値演
算部の処理を投影法に限るわけではなく、その他様々な
補間法等を用いてもよく、その一例である第2の実施例
により線形補間法を用いた場合について述べる。
【0031】図19は第2の実施例による線型補間法の
原理を説明する図である。線形補間法では、図19に示
す様に変換画素を原画像上に投影し、その投影面上の変
換画素の近傍である4つの原画素P,Q,R,Sの濃度
と、原画像格子内の変換画素Aの近傍原画素に対する相
対座標(x,y)から、次式(6)により、変換画素A
の濃度を決定する方法である。すなわち、 IA =(1−x)・(1−y)・IP +x・(1−y)・IQ +(1−x)・y・IR +x・y・IS …(6) 但し、In を画素nの濃度とし、このIA を2値化する
ことで変換画像を得る。
【0032】図20は第2の実施例による線型補間法に
よる黒細線消失の一例を示す図であり、図21は第2の
実施例による黒細線保存の一例を示す図である。上記補
間法を用いた場合でも例えば主走査,副走査共に1/3
倍の場合、図20に示すように、変換により細線が消失
する。ところが、本発明によれば、図21に示すよう
に、パターン検出処理により低い閾値が選択されるため
に細線の保存がなされる。
【0033】以上説明したように、第2の実施例によれ
ば、変換画素値を処理の過程で一旦多値データに変換す
る様な密度変換処理法であればどのようなものに対して
も適用できる。
【0034】さて、パターン検出処理部は、第1,第2
の実施例で説明した方法に限るわけではなくどの様な方
法でもよい。例えば参照画素のウインドウサイズ等も実
施例に示す4×4だけでなくどの様なものでもよい。
又、細線パターンも実施例で示す場合に限るわけではな
く例えば斜線パターンや、2画素幅の細線パターンを加
える等、様々なパターンを適用してもよい。更に、テン
プレートマチングによる簡単なパターン検出だけでな
く、例えば参照ウインドウ内の周期性や空間周波数等の
特徴パラメータによるパターン検出等も考えられる。
【0035】さらに、画素値縮小処理部も第1,第2の
実施例に示した平均値処理に限るわけではなく、最も簡
単な例としては間引き処理等どの様な処理でもよい。
又、検出結果縮小処理も第1,第2の実施例に示す例に
限るわけではなく、画質を考慮して様々なものが考えら
れる。更に、実施例では上記2つの縮小は1/2倍の場
合について説明したが、参照ウインドウを広げることで
更に小さい倍率に変換することが可能である。又、濃度
保存2値化処理は第1,第2の実施例のような誤差拡散
法に限るわけではなく、濃度保存される2値化処理であ
ればどの様な処理でもよい。
【0036】図22は平均誤差最小法による濃度保存2
値化部を示すブロツク図である。画素値演算処理部によ
つて得られた変換画素の平均濃度は、エラーバツフアメ
モリ220に保存されている以前に発生した入力データ
i,j と出力データYi,j との誤差データei,j に重み
付け係数を発生する重み付け発生器221により指示さ
れた重み係数ai,j をかけた値が規格化され、加算器2
22で加算される。これを式で書くと次式(7)のよう
になる。すなわち、
【0037】
【数3】 である。上式(7)に当てはめるまた重み付け係数の一
例を図23に示す。
【0038】補正データXi,j'は2値化回路223で閾
値と比較され、出力データYi,j を出力する。ここでY
i,j は“1”又は“0”に2値化されている。一方、演
算器224では補正データと出力データYi,j の差分e
i,j が演算され、この結果はエラーバツフアメモリの対
応する画素位置225に保存される。以上の操作を繰り
返す事により濃度保存2値化処理が実行され疑似中間調
画像に対して変換を行った場合のモワレ発生を抑える効
果を得る。
【0039】<第3の実施例>次に、第3の実施例につ
いて説明する。図24は第3の実施例による画像処理装
置の構成を示すブロツク図である。同図において、24
1は変換画素値演算部、242はパターン検出処理部、
243は画素値縮小処理部、244は検出結果縮小処理
部、245は単純2値化処理部、246は濃度保存2値
化処理部、247は選択部をそれぞれ示している。上記
構成において、入力画像は、図2に示す様に、ライン同
期信号に同期して、1ライン分の画像データが、ページ
同期信号に同期して、1ページ分の画像データが、画像
同期クロツクに同期して入力される。
【0040】さらに詳述すると、変換画素値演算部24
1は、投影法等により変換画素値の演算と、各同期信号
の制御が行われる。ここでは、1/2より大きい倍率の
単数倍変換を行う。パターン検出処理部242は、予め
設定したパターンと原画像パターンとのパターンマッチ
ングを行い、細線や文字のエツジ等を検出する。画素値
縮小処理部243は、変換画素値演算部241で得られ
た変換画素を1/n倍(n:整数)に変換するための信
号処理と同期信号の制御を行う。最終的な変換倍率は、
変換画素値演算部241での変換倍率と1/n倍処理部
での倍率の積で決定される。検出結果縮小処理部244
はパターン検出処理部242で得られたパターン検出結
果を1/n倍に変換する処理を行う。単純2値化処理部
245は画素値縮小結果の2値化処理を行う。濃度保存
2値化処理部246は、画素値縮小処理結果を濃度保存
2値化処理する。選択部17は、パターン検出結果の縮
小処理結果により、濃度保存2値化処理部246と単純
2値化処理部245の各2値化結果から一つを選択す
る。
【0041】第1の実施例では、図1に示すように、単
純2値化処理部16の閾値を検出結果縮小処理部14及
び2値化閾値選択部17によって選択するように構成さ
れ、またそのように動作したが、第3の実施例において
は、単純2値化処理部245で扱う閾値を固定として、
他の構成及び動作については、第1の実施例と同様であ
る。
【0042】以上説明した第3の実施例によれば、投影
法を端数倍処理と整数分の1倍処理に分離して処理する
ことでハードウエアにより実現した場合の回路規模の増
大を軽減し、パターン検出結果に対しても整数分の1倍
処理を行うことで、分離処理時の検出結果情報の欠落を
防ぐことが可能になり、文字画像と擬似中間調画像の混
在した画像を良好に処理する装置を容易に実現すること
が可能になる。
【0043】<第4の実施例>次に、第4の実施例につ
いて説明する。図25は第4の実施例による画像処理装
置の構成を示すブロツク図である。同図において、25
1は変換画素値演算部、252はパターン検出処理部、
253は画素値縮小処理部、254は検出結果縮小処理
部、255は単純2値化処理部、256は2値化閾値選
択部をそれぞれ示している。上記構成において、入力画
像は、図2に示す様に、ライン同期信号に同期して、1
ライン分の画像データが、ページ同期信号に同期して、
1ページ分の画像データが、画像同期クロツクに同期し
て入力される。
【0044】さらに詳述すると、変換画素値演算部25
1は、投影法等により変換画素値の演算と、各同期信号
の制御が行われる。ここでは、1/2より大きい倍率の
単数倍変換を行う。パターン検出処理部252は、予め
設定したパターンと原画像パターンとのパターンマッチ
ングを行う。画素値縮小処理部253は、変換画素値演
算部251で得られた変換画素を1/n倍(n:整数)
に変換するための信号処理と同期信号の制御を行う。最
終的な変換倍率は、変換画素値演算部251での変換倍
率と1/n倍処理部での倍率の積で決定される。検出結
果縮小処理部254はパターン検出処理部252で得ら
れたパターン検出結果を1/n倍に変換する処理を行
う。単純2値化処理部255は、パターン検出処理結果
及びその縮小変換処理結果から2値化閾値選択部256
で決定された閾値を用いて変換画素値の2値化処理を行
う。
【0045】図26は第4の実施例による細線検出パタ
ーンを示す図である。パターン検出処理部252におい
て、参照画素は黒細線パターンのどれかあるいは白細線
パターンのどれかとして検出される。
【0046】以上説明したように、第4の実施例では、
第1の実施例のように、濃度保存2値化処理を具備せ
ず、単純2値化処理を行うときの閾値を可変として、縮
小時の細線の抜けやつぶれを軽減することができる。換
言すれば、投影法によって得られた変換画素の平均濃度
を平均値処理により整数分の1に縮小し、縮小された画
素値を原画像のパターンによって選択された閾値で2値
化することにより、縮小倍率が小さい場合のハード規模
増大を抑えた細線保存縮小変換を行うことができる。さ
らに、パターン検出結果に対しても縮小変換処理を行う
ことで縮小倍率が小さい場合の検出結果情報の欠落を防
ぐことが可能になる。
【0047】<第5の実施例>次に、第5の実施例につ
いて説明する。図27は第5の実施例による画像処理装
置の構成を示すブロツク図である。同図において、27
1は変換画素値演算部、272はパターン検出処理部、
273は単純2値化処理部、274は2値化閾値選択
部、275は濃度保存2値化処理部をそれぞれ示してい
る。
【0048】本実施例では、図1の画素値縮小処理部1
3及び検出結果縮小処理部14,15を除いた構成によ
って、画素密度変換が行われる。そこで、まず簡単に動
作を述べる。上記構成において、入力画像は、図2に示
す様に、ライン同期信号に同期して、1ライン分の画像
データが、ページ同期信号に同期して、1ページ分の画
像データが、画像同期クロツクに同期して入力される。
【0049】さらに詳述すると、変換画素値演算部27
1は、投影法等により変換画素値の演算と、各同期信号
の制御を行う。パターン検出処理部272は、予め設定
したパターンと原画像パターンとのパターンマッチング
を行う。単純2値化処理部273は、パターン検出処理
結果から2値化閾値選択部274で決定された閾値を用
いて変換画素値の2値化処理を行う。濃度保存2値化処
理部275は変換画素値演算部271で得られた変換画
素値を濃度保存2値化処理する。選択部276は、パタ
ーン検出結果により単純2値化処理部273と濃度保存
2値化処理部275の各2値化結果から一つを選択す
る。
【0050】次に、本実施例の細線の処理方法について
説明する。図28は投影法による黒細線消失の例を示す
図、図29は第5の実施例による黒細線保存の例を示す
図、図30は投影法による白細線消失の例を示す図、そ
して、図31は第5の実施例による白細線保存の例を示
す図である。
【0051】図28で示されるような変換を行う場合、
通常、閾値で変換を行うと、図に示すように細線が消失
する(図中の濃度値は最大値を1に正規化して表現して
いる)。そこで第5の実施例では、パターン検出により
細線の検出を行い、例えば、黒細線の場合、閾値を通常
の閾値より低い値に設定することで、本実施例の場合、
図29に示すような黒線保存を行う。また図30に示す
ような白細線の場合、通常の閾値では細線が消失する
が、本実施例ではパターン検出結果から低い閾値が選択
され、図31に示すように白線の保存がなされる。
【0052】以上説明したように、第5の実施例によれ
ば、投影法によって得られた変換画素の平均濃度を原画
像のパターンによって選択された閾値で2値化すること
で、縮小時の細線の抜けを防ぐことが可能になる。さら
にパターン検出結果により細線やエツジ部以外は誤差拡
散法による2値化結果を選択することで疑似中間調の混
在した画像に対しても良好に変換処理することが可能に
なる。
【0053】<第6の実施例>本発明は、変換画素値演
算部の処理を投影法に限るわけではなく、その他様々な
補間法等を用いてもよく、その一例である第6の実施例
により線形補間法を用いた場合について述べる。
【0054】図32は黒細線消失の例を示す図であり、
図33は第6の実施例による黒細線保存の例を示す図で
ある。図32に示すような変換では、変換により細線が
消失する。これに対して、図33に示す方法によれば、
パターン検出処理により、低い閾値が選択されるため、
細線の保存がなされる。さらに細線やエツジと判定され
た以外の画素に対しては、濃度保存処理を行うことで、
擬似中間画像を処理した場合に生じるモワレを軽減する
ことができる。このように、変願画素を処理の過程で一
旦多値データに変換するような密度変換処理法であれ
ば、どのようなものに対しても適用できる。
【0055】<第7の実施例>次に、第7の実施例につ
いて説明する。図34は第7の実施例による画像処理装
置の構成を示すブロツク図である。同図において、34
1は変換画素値演算部、342はパターン検出処理部、
343は単純2値化処理部、344は2値化閾値選択部
をそれぞれ示している。上記構成において、入力画像
は、図2に示す様に、ライン同期信号に同期して、1ラ
イン分の画像データが、ページ同期信号に同期して、1
ページ分の画像データが、画像同期クロツクに同期して
入力される。
【0056】さらに詳述すると、変換画素値演算部34
1は、投影法等により変換画素値の演算と、各同期信号
の制御を行う。パターン検出処理部342は、予め設定
したパターンと原画像パターンとのパターンマッチング
を行う。単純2値化処理部343は、パターン検出処理
結果から2値化閾値選択部344で決定された閾値を用
いて変換画素値の2値化処理を行う。このように本実施
例においては、濃度保存2値化処理部、画素値縮小処理
部、及び、検出結果縮小処理部を具備しない画像処理装
置の例を挙げる。
【0057】図35は第7の実施例による変換画素値演
算部341の構成を示すブロツク図である。同図におい
て、351は変換画素位置演算部、352は参照画素取
出部、353は面積演算部、354は平均濃度演算部、
355は同期信号制御部をそれぞれ示している。
【0058】上記構成において、変換画素位置演算部3
51は、原画像上に投影した変換画素の相対位置を演算
する。参照画素位置演算部352は、変換倍率に応じて
変換画素の画素内に現れる画素面を有する原画素を取り
出す。具体的には、図3に示す場合、IP ,IQ ,I
R ,IS を取り出す。面積演算部353は、変換画素の
画素面に含まれる原画像の画素面面積を計算する。図3
で示す例の場合、SP ,SQ ,SR ,SS の演算を行
う。平均濃度演算部354は、参照画素値及び面積演算
結果を用いて変換画素の平均濃度を演算する。図3の例
では、(1)式の演算を行う。一般的には、参照される
画素数は、変換倍率によって変化し、次式(8)で表さ
れる演算により変換画素の平均濃度を求める。すなわ
ち、
【0059】
【数4】 である。ここで、In は注目画素nの平均濃度又は輝
度、IKは投影面上の注目画素nの画素面に重なる画素
面を有する原画素Kの濃度又は輝度、そして、SKは原
画素Kの画素面のうち変換画素nの画素面に重なる面積
である。
【0060】図36は第7の実施例による同期信号制御
部の構成を示すブロツク図である。同図において、36
1は画素数カウンタ、362,365はROM、36
3,366は論理積ゲート、364はラインカウンタを
それぞれ示している。
【0061】上記構成において、各カウンタ出力(下記
アドレスへ)及び変換倍率(上位アドレスへ)をROM
のアドレスとして与え、予めプログラムしておいた倍率
に応じた周期的な間引きパターンを出力する。さらに間
引きパターンとの論理積により、縮小変換時に必要な間
引き同期信号(出力同期信号)を得る。
【0062】以上説明したように、第7の実施例によれ
ば、投影法によって得られた変換画素の平均濃度を原画
像のパターンによって選択された閾値で2値化すること
で、縮小時の細線の抜けを防ぐことが可能になる。
【0063】さて、パターン検出処理部は、上述した第
1〜第7の実施例で説明した方法に限るわけではなくど
の様な方法でもよい。例えば参照画素のウインドウサイ
ズ等も実施例に示す4×4だけでなくどの様なものでも
よい。又、細線パターンも実施例で示す場合に限るわけ
ではなく例えば斜線パターンや、2画素幅の細線パター
ンを加える等、様々なパターンを適用してもよい。更
に、テンプレートマチングによる簡単なパターン検出だ
けでなく、例えば参照ウインドウ内の周期性や空間周波
数等の特徴パラメータによるパターン検出等も考えられ
る。
【0064】さらに、画素値縮小処理部も、上述した第
1〜第7の実施例に示した平均値処理に限るわけではな
く、最も簡単な例としては間引き処理等どの様な処理で
もよい。又、検出結果縮小処理も上記各実施例に示す例
に限るわけではなく、画質を考慮して様々なものが考え
られる。更に、上記2つの縮小は1/2倍の場合につい
て説明したが、本発明においては、参照ウインドウを広
げることで更に小さい倍率に変換することが可能であ
る。
【0065】又、濃度保存2値化処理は、第1〜第7の
実施例のような誤差拡散法に限るわけではなく、濃度保
存される2値化処理であればどの様な処理でもよい。図
22は平均誤差最小法による濃度保存2値化部を示すブ
ロツク図である。画素値演算処理部によつて得られた変
換画素の平均濃度は、エラーバツフアメモリ220に保
存されている以前に発生した入力データXi,j と出力デ
ータYi,j との誤差データei,j に重み付け係数を発生
する重み付け発生器221により指示された重み係数a
i,j をかけた値が規格化され、加算器222で加算され
る。これを式で書くと次式(9)のようになる。すなわ
ち、
【0066】
【数5】 である。上式(9)に当てはめるまた重み付け係数の一
例を図23に示す。
【0067】補正データXi,j'は2値化回路223で閾
値と比較され、出力データYi,j を出力する。ここでY
i,j は“1”又は“0”に2値化されている。一方、演
算器224では補正データと出力データYi,j の差分e
i,j が演算され、この結果はエラーバツフアメモリの対
応する画素位置225に保存される。以上の操作を繰り
返すことにより濃度保存2値化処理が実行され疑似中間
調画像に対して変換を行った場合のモワレ発生を抑える
効果を得る。
【0068】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによつて達成される場合にも適用で
きることは言うまでもない。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
投影法やその他補間法を用いた画素密度変換装置におい
て縮小時の細線の抜けやつぶれを軽減することが可能と
なり、更に疑似中間調画像の混在した原稿も良好に画素
密度変換処理することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置の第1の実施例の構
成を示すブロツク図である。
【図2】第1の実施例による信号及びデータのタイミン
グチヤートである。
【図3】第1の実施例による投影法の原理を説明する図
である。
【図4】第1の実施例において投影法で16画素を参照
する場合の例を示す図である。
【図5】第1の実施例による投影法による変換画素値演
算部11の構成を示すブロツク図である。
【図6】第1の実施例による同期信号制御部の構成を示
すブロツク図である。
【図7】第1の実施例による変換倍率2/3倍時の主走
査に関するタイミングチヤートである。
【図8】第1の実施例による画素値縮小処理部の構成を
示すブロツク図である。
【図9】図8の画素値縮小処理部の参照画素を説明する
図である。
【図10】第1の実施例によるパターン検出処理部の構
成を示すブロツク図である。
【図11】第1の実施例による図10のパターン検出処
理部での参照画素点を説明する図である。
【図12】第1の実施例による細線及びエツジパターン
の一例を示す図である。
【図13】第1の実施例による検出結果縮小処理部の構
成を示すブロツク図である。
【図14】第1の実施例による2値化閾値選択部及び単
純2値化処理部の構成を示すブロツク図である。
【図15】第1の実施例において投影法による黒細線消
失の例を示す図である。
【図16】第1の実施例による黒細線保存の例を示す図
である。
【図17】第1の実施例による2値化処理部の構成を示
すブロツク図であり、図18は第1の実施例による誤差
拡散位置を説明する図である。
【図18】第1の実施例による誤差拡散位置を説明する
図である
【図19】第2の実施例による線型補間法の原理を説明
する図である。
【図20】第2の実施例による線型補間法による黒細線
消失の一例を示す図である。
【図21】第2の実施例による黒細線保存の一例を示す
図である。
【図22】平均誤差最小法による濃度保存2値化部を示
すブロツク図である。
【図23】重み付け係数の一例を示す図である。
【図24】第3の実施例による画像処理装置の構成を示
すブロツク図である。
【図25】第4の実施例による画像処理装置の構成を示
すブロツク図である。
【図26】第4の実施例による細線検出パターンを示す
図である。
【図27】第5の実施例による画像処理装置の構成を示
すブロツク図である。
【図28】投影法による黒細線消失の例を示す図であ
る。
【図29】第5の実施例による黒細線保存の例を示す図
である。
【図30】投影法による白細線消失の例を示す図であ
る。
【図31】第5の実施例による白細線保存の例を示す図
である。
【図32】黒細線消失の例を示す図である。
【図33】第6の実施例による黒細線保存の例を示す図
である。
【図34】第7の実施例による画像処理装置の構成を示
すブロツク図である。
【図35】第7の実施例による変換画素値演算部341
の構成を示すブロツク図である。
【図36】第7の実施例による同期信号制御部の構成を
示すブロツク図である。
【符号の説明】
11,241,251,271,341 変換画素値演
算部 12,242,252,272,342 パターン検出
処理部 13,243,253 画素値縮小処理部 14,15,244,254 検出結果縮小処理部 16,245,255,273,343 単純2値化処
理部 17,256,274,344 2値化閾値選択部 18,246,275 濃度保存2値化処理部 19,144,247,276 選択部 51,351 変換画素位置演算部 52,352 参照画素取出部 53,353 面積演算部 54,354 平均濃度演算部 55,355 同期信号制御部 61,361 画素数カウンタ 62,65,103 ,362,365 ROM 63,66,365,366 論理積ゲート 64 ラインカウンタ 81,131,173 ラインバツフア 82a〜82d,102a〜102m,132a〜13
2d 1画素遅延素子 83 平均値処理部 84 同期信号間引き処理部 85,104,134,141〜143 レジスタ 101a〜101c 1ライン遅延素子 133 検出結果変換演算部 145 比較器 171a〜171d 1画素遅延素子 172a〜172d,222 加算器 174 2値化処理部 175 2値化誤差算出部 176 誤差分配部 220 エラーバツフアメモリ 221 重み付け回路 223 2値化回路 224 演算器 225 画素位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 3/40 H04N 1/387 101 - 1/393 H04N 1/403 - 1/405

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像に基づいて予め設定したパターン
    を検出する検出手段と、 前記原画像の画素データ列を削減する第1の縮小手段
    と、 前記第1の縮小手段で削減した画素データ列を更に削減
    する第2の縮小手段と、 前記検出手段で得た検出結果を示すデータ列を削減する
    第3の縮小手段と、 前記第2の縮小手段で削減された画素データ列を2値化
    する第1の2値化手段と、 前記第3の縮小手段で削減された検出結果を示すデータ
    列に基づいて、前記第1の2値化手段で2値化するとき
    の画素値と同様の画素値を前記第1の2値化手段とは異
    なる方法で2値化する第2の2値化手段と、 前記検出手段で前記パターンを検出したときに前記第2
    の2値化手段で得た2値化結果を選択し、前記検出手段
    で前記パターンを検出しないときに前記第1の2値化手
    段で得た2値化結果を選択する選択手段とを備えること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の2値化手段は、 複数の閾値を予め記憶する記憶手段と、 前記第3の縮小手段で削減された検出結果を示すデータ
    列に基づいて、前記記憶手段で記憶した複数の閾値から
    1つの閾値を選択する閾値選択手段と、 前記閾値選択手段で選択した閾値に基づいて、前記第1
    の2値化手段で2値化するときの画素値と同様の画素値
    を単純2値化する単純2値化手段とを含むことを特徴と
    する請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 原画像に基づいて予め設定したパターン
    を検出する検出手段と、 前記原画像の画素データ列を削減する第1の縮小手段
    と、 前記第1の縮小手段で削減した画素データ列を更に削減
    する第2の縮小手段と、 前記検出手段で得た検出結果を示すデータ列を削減する
    第3の縮小手段と、 前記第2の縮小手段で削減された画素データ列を2値化
    する第1の2値化手段と、 前記第2の縮小手段で削減された画素データ列を前記第
    1の2値化手段とは異なる異なる方法で2値化する第2
    の2値化手段と、 前記検出手段で前記パターンを検出したときに前記第2
    の2値化手段で得た2値化結果を選択し、前記検出手段
    で前記パターンを検出しないときに前記第1の2値化手
    段で得た2値化結果を選択する選択手段とを備えること
    を特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 原画像に基づいて予め設定したパターン
    を検出する検出手段と、 前記原画像の画素データ列を削減する第1の縮小手段
    と、 前記第1の縮小手段で削減した画素データ列を更に削減
    する第2の縮小手段と、 前記検出手段で得た検出結果を示すデータ列を削減する
    第3の縮小手段と、 前記第3の縮小手段で削減された検出結果を示すデータ
    列に基づいて前記第2の縮小手段で削減された画素デー
    タ列を2値化する2値化手段とを備えることを特徴とす
    る画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記2値化手段は、 複数の閾値を予め記憶する記憶手段と、 前記第3の縮小手段で削減された検出結果を示すデータ
    列に基づいて前記記憶手段で記憶した複数の閾値から1
    つの閾値を選択する閾値選択手段と、 前記閾値選択手段で選択した閾値に基づいて前記画素値
    を単純2値化する単純2値化手段とを含むことを特徴と
    する請求項4記載の画像処理装置。
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