JPH07170393A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH07170393A
JPH07170393A JP5342065A JP34206593A JPH07170393A JP H07170393 A JPH07170393 A JP H07170393A JP 5342065 A JP5342065 A JP 5342065A JP 34206593 A JP34206593 A JP 34206593A JP H07170393 A JPH07170393 A JP H07170393A
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JP
Japan
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pixel
image
reduction ratio
density
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Pending
Application number
JP5342065A
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English (en)
Inventor
Kazumasa Koike
和正 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Publication of JPH07170393A publication Critical patent/JPH07170393A/ja
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformations in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
    • G06T3/4007Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting based on interpolation, e.g. bilinear interpolation

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多階調の画情報を縮小する場合に縮小率の大
小に拘らず常に良好な画像を得る。 【構成】 元の画情報を縮小率に応じて設定する一定画
素数単位に読み取ってその平均濃度を算出し、算出した
平均濃度を1つ1つの画素で表して1/kに縮小した画
情報を生成し、その縮小した画情報をさらに線形補間法
により所定の縮小率の画情報に変換する。 【効果】 元の画情報の画素濃度が全画素とも縮小後の
画情報に反映されるので、微小画像の消失が防止され
る。また、縮小率が大きい場合には、縮小後の1画素を
生成する際に、参照する元の画情報の画素数を少なくす
るので、出力画像がぼやけることも防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多階調の画情報を縮小
する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置を始め各種画像処理装
置では、画情報の画素数を削減する縮小処理がよく実行
される。この場合の縮小処理は、一般に、間引法、最近
傍法あるいは線形補間法により実行されている。
【0003】間引法は、縮小前の元の画情報を一定画素
数ごとに規定画素数だけ単純に間引いて必要数の画素だ
け取り出す方法である。最近傍法は、縮小後の画情報の
各画素位置を判定し、元の画情報の中から、縮小後の各
画素位置に最も近い画素を1つずつ取り出す方法であ
る。これらの2つの方法は、いずれも元の画情報の中の
一部の画素が全く無視され、縮小後の画像に反映されな
かった。従って、縮小処理により、例えば、画像中の細
線のような微小画像が消失してしまうことがあった。
【0004】一方、線形補間法は、例えば、特開平2−
9269号公報に開示されているように、元の画情報の
内、縮小後の画素位置に隣接する各画素を参照して、縮
小後の1つの画素濃度を設定する方法である。
【0005】ここで、線形補間法の一例として1次元線
形補間法を考える。例えば、縮小率が50%の場合、図
13に示すように、1ラインの元の画情報Sは、2画素
ずつ参照されて、縮小した目的の画情報Tが生成され
る。なお、この場合、元の画情報Sの画素間隔をdとす
ると、画情報Tの画素間隔は2×dになる。
【0006】この場合、元の画情報Sが、多数の白画素
の中に黒画素が1つだけあるような画情報であったとし
ても、縮小した画情報Tの対応する画素は、中間濃度と
して出力される。従って、元の画像の中に微小画像があ
った場合、微小画像の濃度はやや薄くなるものの、縮小
後の画像に残ることになる。
【0007】次に、例えば、縮小率が30%の場合、画
素間隔が(3.33・・・)×dの画情報Tを生成する
ことなる。この場合、図14に示すように、画情報Tの
各画素を生成する際に、元の画情報Sの最も近い2画素
を参照する。すると、元の画情報Sは、2〜3画素おき
に1〜2画素ずつ参照されない画素が発生する。この場
合、参照されない画素が黒画素であっても無視され、縮
小後の画情報Tに反映されない。従って、元の画像の中
の微小画像は、縮小処理によって消失してしまうことが
ある。
【0008】このような微小画像の消失は、縮小率が5
0%より小さくなった場合に発生することになる。
【0009】線形補間法でも、縮小率が小さくなると、
このように微小画像の消失が発生していた。
【0010】ところで、上記1次元線形補間法では、縮
小した画情報を1画素生成する際に、元の画情報を2画
素しか参照していない。しかし、より高度な処理方法と
して、例えば、3次関数コンボリュージョン法のよう
に、3画素以上を参照する処理方法も知られている。
【0011】図15は、このような処理方法で、元の画
情報Sを4画素ずつ参照して、縮小率50%の画情報T
を生成する処理例を示している。この場合、4つの各画
素位置はそれぞれ予め重み付けされている。その重み付
けに従って4画素の各濃度に対して一定の演算を実行
し、縮小後の1画素の濃度を決定する。
【0012】この処理方法は、元の画情報の全画素を縮
小後に反映することができるので、画像の消失を極力防
止することができる。ところが、従来は、縮小率に拘ら
ず、常に一定数の多くの画素を参照していたため、縮小
率が大きい場合には、返って画像がぼやけてしまってい
た。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
縮小処理は、縮小率の大小によって、微小画像が消失し
たり画像がぼやけたりするという問題があった。
【0014】本発明は、上記の問題を解決し、縮小率の
大小に拘らず常に良好な画像を得ることができる画像処
理装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このために本発明は、多
階調の画情報を入力して、1次元の縮小処理を実行する
場合には、設定される縮小率の逆数に近い自然数をkと
して、入力した画情報を主走査方向にk画素ずつ読み取
ってk画素ごとの平均濃度を算出し、算出した平均濃度
を1つ1つの画素で表して1/kに縮小した画情報を生
成し、その生成した画情報を1次元線形補間法により所
定の縮小率の画情報にさらに変換するようにしている。
【0016】また、2次元の縮小処理を実行する場合に
は、上記と同様に縮小率の逆数に近い自然数をkとし
て、入力した画情報を主走査方向・副走査方向ともk画
素ずつの複数区画に区切って各区画の平均濃度を算出
し、算出した平均濃度を1つ1つの画素で表して主走査
方向・副走査方向とも1/kに縮小した画情報を生成
し、その生成した画情報を2次元線形補間法により設定
された縮小率の画情報にさらに変換するようにしてい
る。
【0017】
【作用】元の画像の各画素濃度は、常に全画素とも縮小
後の画像に反映されるので、微小画像の消失が極力防止
される。また、縮小後の1画素の濃度を決定する際に参
照する画素数は、縮小率に応じて調節されるので、縮小
率が大きい場合に画像がぼやけるということも防止され
る。
【0018】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明の第1の実施例に係る画像
処理装置のブロック構成図を示したものである。図にお
いて、スキャナ1は、原稿画像を1ラインずつ多階調で
読み取るものである。このスキャナ1内には、原稿画像
を副走査するピッチを変更する副走査ピッチ可変手段1
aを備えている。これは、取り出す画情報を設定される
縮小率で副走査方向に縮小するためである。
【0020】主走査方向縮小部2は、1ラインずつ入力
する画情報を設定される縮小率で主走査方向に縮小する
ものである。この主走査方向縮小部2は、平均濃度算出
部2aと1次元線形補間部2bとで構成されている。平
均濃度算出部2aは、各ラインの画情報を一定画素ずつ
読み取って平均濃度を算出すると共に、算出した平均濃
度の画情報を出力するものである。1次元線形補間部2
bは、その平均濃度の画情報を1次元線形補間法により
設定された縮小率の画情報に変換するものである。
【0021】2値化部3は、多階調の画情報を2値化す
るものである。この画情報2値化は、一定のしきい値と
比較する単純な2値化処理、または擬似中間調処理によ
り実行する。画像出力部4は、画像を画面表示する表示
装置あるいは画像記録するプリンタである。
【0022】以上の構成で、本実施例の画像処理装置を
使用する場合、オペレータは、スキャナ1に原稿をセッ
トし、画像の縮小率を設定した後、装置を起動する。
【0023】画像処理装置は起動すると、各部が次のよ
うに動作する。すなわち、スキャナ1は、副走査ピッチ
可変手段1aにより、上記設定された縮小率に応じた副
走査ピッチに調節される。そして、原稿画像を順次読み
取って、得られた画情報を1ラインずつ出力する。
【0024】平均濃度算出部2aは、その画情報を順次
入力し、縮小率に応じた一定画素数ごとの平均濃度を算
出して、算出した平均濃度を表す画情報を1画素ずつ順
次出力する。
【0025】すなわち、いま、設定された縮小率をRと
すると、 1/k ≧ R > 1/(k+1) を満足する変数kを求める。但し、この変数kは自然数
とする。例えば、縮小率Rが30%であったとすると、
変数kは「3」となる。この場合、平均濃度算出部2a
は、図2に示すように、入力した画情報Sを3画素ずつ
読み取って3画素ごとの平均濃度を算出し、その平均濃
度を示す画情報Uを順次出力する。
【0026】画情報Sの画素間隔をdとすると、この画
情報Uの画間隔は3×dになり、画情報が1/3に縮小
されることになる。
【0027】1次元線形補間部2bは、このように1/
3に縮小された画情報Uを、1次元線形補間法により縮
小率30%の画情報Tに変換する。この画情報Tの画素
間隔は、(3.33・・・)×dになる。
【0028】この1次元線形補間法では、図3に示すよ
うに、変換後の画情報Tの1画素T(x)の濃度は、変
換前の画情報Uの隣接する2つの画素U(m)とU(m
+1)の各画素濃度に基ずいて算出する。
【0029】すなわち、画情報Uの画素間隔を「1」、
画素U(m)から画素T(x)までの距離をiとする
と、画素T(x)を次式で算出される濃度に設定する。 T(x)=(1−i)・U(m)+i・U(x+1)
【0030】主走査方向縮小部2は、このようにして設
定された縮小率Rの画情報を出力する。2値化部3は、
その出力された画情報を2値化する。この場合、原稿画
像が例えば文字画像の場合、単純に2値化し、写真など
の濃淡画像の場合、擬似中間調処理により2値化する。
画像出力部4は、このように2値化した画情報を画面表
示あるいは記録出力する。
【0031】以上のように、本実施例では、画情報を主
走査方向に縮小する場合、縮小率の逆数に近い自然数を
変数kとおき、画情報をk画素ずつ読み取って、k画素
ごとの平均濃度を算出して1/kに縮小した画情報を生
成し、その生成した画情報を1次元線形補間法により、
設定された縮小率の画情報に変換して出力するようにし
ている。
【0032】これにより、スキャナ1で読み取った画情
報の各画素濃度は、常に全画素とも出力画像に反映され
るので、微小画像の消失を極力防止することができる。
【0033】ここで、例えば、縮小率Rが100%以下
で50%を越える場合、変数kは「1」となり、元の画
情報の2画素から新たな1画素を生成する。この場合、
1画素の濃度を決定する際に、元の画情報の2画素が参
照されることになる。
【0034】また、縮小率Rが50%以下で33%を越
える場合、変数kは「2」となり、元の画情報は2画素
ずつ平均濃度が算出され、1/2に縮小された画情報が
生成される。そして、その画情報が2画素ずつ参照され
て、所定の縮小率の各画素が生成される。従って、この
場合、1画素の濃度を決定する際に、元の画情報の4画
素が参照されることになる。
【0035】また、縮小率Rが33%以下で25%を越
える場合、変数kは「3」となり、この場合、1画素の
濃度を決定する際に、元の画情報の6画素が参照される
ことになる。
【0036】このように、本実施例では、出力画像の1
画素の画素濃度を決定する際に参照される元の画情報の
画素数は、縮小率が大きい場合には少なく、縮小率が小
さくなるほど多くなるようになっている。これにより、
縮小率が大きい場合に、画像がぼやけることも防止され
る。
【0037】図4は、本発明の第2の実施例に係る画像
処理装置を示している。
【0038】図において、スキャナ5は、原稿画像を1
ラインずつ多階調で読み取るものである。縮小部6は、
入力した画情報を、設定される縮小率に従って、主走査
方向と副走査方向との両方向に縮小するものである。こ
の縮小部6は、平均濃度算出部6aと2次元線形補間部
6bとで構成されている。平均濃度算出部6aは、入力
した画情報を複数区画に区切って、各区画の平均濃度を
算出し、算出した平均濃度の画情報を出力するものであ
る。2次元線形補間部6bは、その出力された画情報を
2次元線形補間法により、設定された縮小率の画情報に
変換するものである。
【0039】マトリクス画素抽出部7は、入力される画
情報の各画素に注目し注目画素を含む一定範囲の各画素
を抽出するものである。
【0040】MTF補正部8は、画情報の画素間の濃度
変化を大きくするMTF(Modulation Tr
ansfer Function)補正を実行するもの
である。平滑部9は、上記とは反対に画素間の濃淡変化
を小さくする平滑処理を実行するものである。
【0041】エッジ画素判定部10は、注目画素が画像
の輪郭部に相当するエッジ画素である場合に、2値画情
報の黒画素の信号を出力するものである。
【0042】2値化部11は、多階調の画情報を2値化
するものである。この2値化部11内は、単純2値化手
段11aと擬似中間調2値化手段11bとを有してい
る。単純2値化手段11aは、画情報の画素濃度を一定
のしきい値と比較して単純に2値化するものである。擬
似中間調2値化手段11bは、ディザ処理など既知の擬
似中間調処理により2値化するものである。
【0043】選択部12は、入力される2種類の画情報
の一方を選択出力するものである。オア処理部13は、
入力される2種類の画情報の論理和を出力するものであ
る。画像出力部4は、画情報を画面表示したり記録出力
したりするものである。
【0044】以上の構成で、本実施例の画像処理装置を
使用する場合、オペレータは、スキャナ5に原稿をセッ
トする。そして、原稿画像が文字画像であるか濃淡画像
であるかを指定すると共に、画像画像の縮小率を設定し
て、装置を起動する。
【0045】画像処理装置は起動すると、各部が次のよ
うに動作する。すなわち、スキャナ5は、原稿画像を一
定の解像度で読み取って、得られた画情報を出力する。
【0046】平均濃度算出部6aは、その画情報を入力
して、縮小率に応じた一定区画ごとの平均濃度を算出し
て、算出した平均濃度を表す画情報を出力する。
【0047】すなわち、平均濃度算出部6aは、まず、
前述の実施例と同様にして、縮小率Rに対応する変数k
を求める。いま、例えば、縮小率Rが30%で、変数k
が「3」であったとする。この場合、平均濃度算出部6
aは、図5に示すように、入力した画情報Sを、主走査
方向と副走査方向とにそれぞれ3画素ずつ区切って、区
切った各区画の平均濃度を算出し、その平均濃度を示す
画情報Uを出力する。
【0048】画情報Sの画素間隔をdとすると、この画
情報Uの画間隔は、主走査方向・副走査方向とも、3×
dとになり、画情報が各方向に1/3に縮小されたこと
になる。
【0049】2次元線形補間部6bは、このように1/
3に縮小された画情報Uを、2次元線形補間法により縮
小率30%の画情報Tに変換する。この画情報Tの画素
間隔は、(3.33・・・)×dになる。
【0050】この1次元線形補間法では、図6に示すよ
うに、変換後の画情報Tの1画素T(x,y)の濃度
は、変換前の画情報Uの隣接する4つの画情報Uの各画
素(m,n),U(m+1,n),U(m,n+1),
U(m+1,n+1)の濃度に基ずいて算出する。
【0051】この場合、画情報Uの画素間隔を「1」、
画素U(m,n)から画素T(x,y)までの主走査方
向の距離をi、副走査方向の距離をjとして、画素T
(x,y)を次式で算出される濃度に設定する。 T(x,y)=(1−i)・(1−j)・U(m,n) +i・(1−j)・U(m+1,n) +(1−i)・j・U(m,n+1) +i・j・U(m+1,n+1)
【0052】縮小部6は、このようにして設定された縮
小率Rの画情報を出力する。
【0053】マトリクス画素抽出部7は、その出力され
た画情報の各画素に注目し、注目画素を中心とする縦横
3×3画素分の画情報を抽出する。
【0054】ここで、抽出される画情報を、図7に示す
ように、画素A〜Iとする。また、図8に示すように、
上記各画素B,D,E,F,Hに対応する係数b,d,
e,f,hを想定する。なお、中央の画素Eが処理対象
の注目画素である。
【0055】MTF補正部8は、その注目画素Eの濃度
を、 E’=e・E−b・B−d・D−f・F−h・H として得られる濃度E’に補正する。但し、この場合、
図9に示すように、係数b,d,e,f,hを、前記変
数kに応じて変更する。この変数kは、前述したように
縮小率Rから算出するもので、縮小率Rの逆数に近い数
値になる。
【0056】すなわち、縮小率Rが100%以下で50
%を越える場合、変数kは「1」であり、この場合、係
数b,d,f,hを「−0.5」、係数eを「3」にそ
れぞれ設定する。また、縮小率Rが50%以下で33%
を越える場合、変数kは「2」であり、この場合、係数
b,hを「−0.5」、係数d,fを「−1」、係数e
を「4」にそれぞれ設定する。さらに、縮小率Rが33
%以下で25%を越える場合、変数kは「3」であり、
この場合、係数b,h,d,fを「−1」、係数eを
「5」にそれぞれ設定する。なお、この場合、係数b,
d,e,f,hの合計は、「+1」になるように設定す
る必要がある。
【0057】MTF補正部8は、このような設定で注目
画素Eを濃度補正する。この補正処理は、既知のMTF
補正である。これにより、注目画素が周囲画素に対して
強調される。また、この場合、縮小率Rが小さくなるほ
ど、係数b,d,f,hの絶対値を大きくしているの
で、注目画素がより強く強調されるようになる。
【0058】単純2値化手段11aは、このように濃度
補正された画情報を一定のしきい値と比較することによ
り単純に2値化する。
【0059】一方、平滑部9は、マトリクス画素抽出部
7から出力された画情報の内の注目画素Eの濃度を、 E’=(e・E+b・B+d・D+f・F+h・H)/X として得られる濃度E’に補正する。なお、Xは、新た
な係数である。但し、この場合、図10に示すように、
係数b,d,e,f,h,Xを、変数kに応じてそれぞ
れ変更する。すなわち、変数kが「1」の場合、係数
b,d,e,f,hをいずれも「1」、係数Xを「5」
に設定する。また、変数kが「2」の場合、係数b,
h,d,fは同一値で、係数eを「2」、係数Xを
「6」にそれぞれ設定する。また、変数kが「3」の場
合、係数b,h,d,fは同一値で、係数eを「3」、
係数Xを「7」にそれぞれ設定する。なお、この場合、
係数b,d,e,f,hの合計と係数Xとが一致するよ
うに設定する必要がある。
【0060】平滑部9は、このような設定で注目画素E
を濃度補正する。この補正処理は、既知の平滑化処理で
ある。これにより、注目画素の周囲画素に対する濃度変
化が抑制される。また、この場合、縮小率Rが小さくな
るほど、係数eの値を大きくしているので、縮小率Rが
小さくなるほど、濃度変化の抑制の度合いは低くなる。
【0061】擬似中間調2値化手段11bは、このよう
に濃度補正された画情報を、擬似中間調処理により2値
化する。
【0062】選択部12は、スキャナ5で読み取った画
情報が文字画像の場合には、単純2値化手段11aから
出力される2値画情報を選択して出力する。また、濃淡
画像の場合には、擬似中間調2値化手段11bから出力
される2値画情報を選択して出力する。
【0063】一方、エッジ画素判定部10は、注目画素
が、画像の輪郭部であるエッジ画素であるかどうか判定
し、エッジ画素であるとき、2値画情報の黒画素の情報
を出力する。
【0064】すなわち、エッジ画素判定部10は、図1
1に示すように、マトリクス画素抽出部7から画情報か
ら出力されると、まず、注目画素Eと隣接している画素
Bとの濃度差(E−B)を検知して、検知した濃度差
(E−B)と、しいき値Thとを比較する(処理10
1)。ここで、濃度差(E−B)が、しきい値Thより
大きい場合(処理101のY)、注目画素Eはエッジ画
素であると判定して、黒画素の情報を出力する(処理1
02)。
【0065】一方、濃度差(E−B)が、しいき値Th
以下であった場合には(処理101のN)、次に、同様
の手順で、濃度差(E−D)と、しいき値Thとを比較
する(処理103)。そして、濃度差(E−D)が、し
きい値Thより大きい場合(処理102のY)、黒画素
情報を出力する(処理102)。
【0066】一方、濃度差(E−D)が、しいき値Th
以下であった場合には(処理103のN)、次に、濃度
差(E−F)と、しいき値Thとを比較する(処理10
4)。そして、濃度差(E−F)が、しきい値Thより
大きい場合(処理104のY)、黒画素情報を出力する
(処理102)。
【0067】一方、濃度差(E−F)が、しいき値Th
以下であった場合には(処理104のN)、次に、濃度
差(E−H)と、しいき値Thとを比較する(処理10
5)。そして、濃度差(E−H)が、しきい値Thより
大きい場合(処理105のY)、黒画素情報を出力する
(処理102)。
【0068】一方、濃度差(E−H)も、しいき値Th
以下であった場合には(処理105のN)、2値情報の
白画素の情報を出力する(処理106)。
【0069】エッジ画素判定部10は、マトリクス画素
抽出部7から画情報が出力されるごとに以上の処理を実
行する。但し、上記処理を実行する場合、上記しきい値
Thを変数kに応じて変更する。いま、処理している多
階調の画情報が、例えば、64階調のものであったとす
る。この場合、図12に示すように、変数kが「1」の
場合、上記しきい値Thを「12/64」に設定する。
また、変数kが「2」の場合、しきい値Thを「10/
64」に設定し、変数kが「3」の場合、しきい値Th
を「8/64」に設定する。
【0070】これにより、縮小率Rが小さくなるほど、
注目画素と周囲画素との濃度差が小さくても、画像の輪
郭部と判定されることになる。
【0071】オア処理部13は、選択部12とエッジ画
素判定部10とから出力されるそれぞれの2値画情報の
論理和をとって出力する。画像出力部4は、その2値画
情報を画面表示あるいは記録出力する。
【0072】以上のように、本実施例では、入力した元
の画情報を主走査方向と副走査方向とに縮小、すなわち
2次元の縮小処理を実行するようにしている。この場合
に、縮小率Rの逆数に近い変数をkとおき、元の画情報
を主走査方向・副走査方向ともk画素ずつの複数区画に
区切って各区画の平均濃度を算出し、算出した平均濃度
を1つ1つの画素で表して主走査方向・副走査方向とも
1/kに縮小した画情報を生成し、その生成した画情報
を2次元線形補間法により、所定の縮小率の画情報に変
換するようにしている。
【0073】本実施例でも、前述の実施例と同様に、元
の画情報の各画素濃度は、常に全画素とも縮小後の画像
に反映されるので、微小画像の消失を極力防止すること
ができる。また、出力画像の1画素の画素濃度を決定す
る際に参照される元の画情報の画素数は、縮小率が大き
い場合には少なく、縮小率が小さくなるほど多くなるの
で、縮小率が大きい場合に、画像がぼやけることも防止
される。
【0074】さらに、本実施例では、文字画像を処理す
る場合、2値化する前に、MTF補正を実行するように
したので、文字の輪郭部が鮮明な良好な画像が得られ
る。また、この場合、縮小率が小さくなるほど、MTF
補正の補正度を強くしている。縮小率が小さくなると、
縮小された画情報の画素間の濃度変化が小さくなるが、
上記補正度を強くすることにより、常に鮮明な画像が得
られるようになる。
【0075】また、濃淡画像を処理する場合、2値化す
る前に、平滑処理を実行するようにしたので、出力画像
にモアレが発生して画質が劣化することが防止される。
また、この場合、縮小率が小さくなるほど、平滑処理の
補正度を弱くしている。縮小率が小さくなると、上記の
ように濃度変化が自然に小さくなるので、上記補正度を
弱くすることより、画像がぼやけてしまうことを防止す
ることができる。
【0076】さらに、注目画素がエッジ画素の場合、黒
画素を強制的に出力するようにしたので、画像の輪郭部
がより一層明瞭になる。また、注目画素がエッジ画素で
あるかどうかは、隣接画素との濃度差としきい値とを比
較することにより判定するが、縮小率が小さくなるほ
ど、そのしきい値を小さくするようにしたので、エッジ
画素を常に正確に判定することができる。
【0077】なお、以上の各実施例では、縮小率は最低
25%までとしたが、これ以下に縮小する場合も同様に
処理すればよいことはいうまでもない。また、スキャナ
で読み取った画情報を処理する場合を例にとって説明し
たが、例えばファクシミリ装置のように、受信した画情
報を処理する場合にも、本発明が同様に適用できること
は当然である。
【0078】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、多階調
の画情報を1次元あるいは2次元で縮小する場合、縮小
率の逆数に近い自然数をkとおき、画情報を各方向にk
画素ずつ区切って、各区間の平均濃度を算出し、算出し
た平均濃度を1つ1つの画素で表して1/kに縮小した
画情報を生成し、その生成した画情報をさらに線形補間
法により所定の縮小率の画情報に変換するようにしたの
で、元の画像は、常に全画素とも縮小後の画像に反映さ
れるので、微小画像の消失が極力防止されると共に、出
力する画情報を1画素生成する際に参照する画素数は、
縮小率に応じて調節されるため、縮小率が大きいときに
出力画像がぼやけることも防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る画像処理和をとっ
て出力する。画像出力部4は、その2値画情報を画面表
示あるいは記録出力する。
【図2】画情報の縮小処理の説明図である。
【図3】1次元線形補間法による画素濃度の設定方法の
説明図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る画像処理装置のブ
ロック構成図である。
【図5】上記実施例における画情報の縮小処理の説明図
である。
【図6】2次元線形補間法による画素濃度の設定方法の
説明図である。
【図7】マトリクス画素抽出部から出力される画情報の
説明図である。
【図8】MTF補正および平滑処理で用いる係数の説明
図である。
【図9】MTF補正の係数の設定方法を示す説明図であ
る。
【図10】平滑処理の係数の設定方法を示す説明図であ
る。
【図11】エッジ画素判定処理の動作フローチャートで
ある。
【図12】エッジ画素判定用のしきい値の設定方法を示
す説明図である。
【図13】1次元線形補間法による従来の縮小処理の一
例を示す説明図である。
【図14】従来の縮小処理の他の例を示す説明図であ
る。
【図15】従来の縮小処理のさらに別の例を示す説明図
である。
【符号の説明】
1,5 スキャナ 1a 副走査ピッチ可変手段 2 主走査方向縮小部 2a,6a 平均濃度算出部 2b 1次元線形補間部 3,11 2値化部 4 画像出力部 6 縮小部 6b 2次元線形補間部 7 マトリクス画素抽出部 8 MTF補正部 9 平滑部 10 エッジ画素判定部 11a 単純2値化手段 11b 擬似中間調2値化手段 12 選択部 13 オア処理部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多階調の画情報を入力して設定される縮
    小率に応じて主走査方向に画素数を削減する1次元縮小
    処理を実行する画像処理装置において、設定される縮小
    率の逆数に近い自然数をkとするとき、入力した上記画
    情報を主走査方向にk画素ずつ読み取ってk画素ごとの
    平均濃度を算出する手段と、算出した平均濃度を1つ1
    つの画素で表して1/kに縮小した画情報を生成する手
    段と、その生成した画情報を1次元線形補間法により設
    定された縮小率の画情報にさらに変換する手段とを備え
    ていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 多階調の画情報を入力して設定される縮
    小率に応じて主走査方向と副走査方向との両方向に画素
    数を削減する2次元縮小処理を実行する画像処理装置に
    おいて、設定される縮小率の逆数に近い自然数をkとす
    るとき、入力した上記画情報を主走査方向・副走査方向
    ともk画素ずつの複数区画に区切って各区画の平均濃度
    を算出する手段と、算出した平均濃度を1つ1つの画素
    で表して主走査方向・副走査方向とも1/kに縮小した
    画情報を生成する手段と、その生成した画情報を2次元
    線形補間法により設定された縮小率の画情報にさらに変
    換する手段とを備えていることを特徴とする画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 設定された縮小率に変換した画情報に対
    して画素間の濃度変化を大きくするMTF補正を実行す
    る手段と、上記縮小率が小さくなるほど上記MTF補正
    の補正度を大きく設定する手段とを備えていることを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 設定された縮小率に変換した画情報に対
    して画素間の濃度変化を小さくする平滑処理を実行する
    手段と、上記縮小率が小さくなるほど上記平滑処理の補
    正度を大きく設定する手段とを備えていることを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 設定された縮小率に変換した画情報の各
    画素に注目し注目画素と隣接画素との濃度差が一定のし
    きい値以上ある場合に注目画素をエッジ画素と判定する
    手段と、上記縮小率が小さくなるほど上記しきい値を小
    さく設定する手段とを備えていることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の画像処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012050009A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Canon Inc 画像処理装置およびその制御方法
CN109767382A (zh) * 2019-01-21 2019-05-17 上海联影智能医疗科技有限公司 图像重建方法、装置、计算机设备和存储介质

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JP2012050009A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Canon Inc 画像処理装置およびその制御方法
CN109767382A (zh) * 2019-01-21 2019-05-17 上海联影智能医疗科技有限公司 图像重建方法、装置、计算机设备和存储介质

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