JP3176195B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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Description
高解像情報に解像度変換する画像処理装置に関する。
が異なる場合や、解像度の異なる装置間で通信を行う場
合等に、低解像情報を高解像情報に変換することが行わ
れている。
に解像度変換する方法として、様々な方法が提案されて
いる。提案されている従来方法は、対象となる画像の種
類(例えば、各画素ごとに階調情報の持つ多値画像、疑
似中間調により2値化された2値画像、固定閾値により
2値化された2値画像、文字画像等)によって、その変
換処理方法が異なっている。本発明で対象としている画
像は各画素ごとに階調情報を持つ自然画像等の多値画像
であるが、従来より知られている多値画像に対する変換
方法である内挿方法には図10に示すような、内挿点に
最も近い同じ画素値を配列する最近接内挿方法、図11
に示すような内挿点を囲む4点(4点の画素値をA、
B、C、Dとする)の距離により、以下の演算によって
画素値Eを決定する共1次内挿法等がある。 E=(1−i)(1−j)A+i・(1−j)B+j・(1−i)C+ijD (但し、画素間距離を1とした場合に、Aから横方向に
i、縦方向にjの距離があるとする。(i≦1、j≦
1))
は、以下に示す欠点がある。
るという利点はあるが、対象画像を自然画像等に用いた
場合には拡大するブロック毎に画素値が決定される為、
視覚的にブロックが目立ってしまい画質的に劣悪である
といった欠点がある。
グラフィック)画像等に用いた場合でも、拡大するブロ
ック毎に同一画素値が連続する為、特に、斜線等には、
図12(a)、(b)に示す様にジャギーといわれるギ
ザギザの目立った劣悪な画像になってしまう。図12で
は、縦横ともに2倍の解像度変換の例であるが、倍率が
大きくなればなるほど、劣化は大きくなる(図中の“2
00”、“10”は画素値である。)。
に良く用いられている方法である。この方法では、平均
化され、スムージングのかかった画質になるが、エッジ
部や、シャープな画質が要求される部分には、ぼけた画
質になってしまう。さらに、地図等をスキャンした画像
や、文字部を含む自然画像の様な場合には、補間による
ぼけの為に、大切な情報が受け手に伝わらないこともあ
る。
2(a)の入力画像情報を縦横2倍ずつに補間処理をし
た画像情報を示している。
辺のみならず、斜線そのものも画素値が均一にならず、
ぼけが生じてしまう。
ンタ等の画像出力装置内部に持たせた時の応用を想定し
て考えてみる。プリンタでは、ホストコンピュータから
送信されてくる画像情報が、イメージスキャナ等の画像
入力装置から入力した自然画像情報であったり、ホスト
コンピュータ上のアプリケーションソフトにて人工的に
作成した文字、線画情報であったり、また、CG(コン
ピュータグラフィック)であったりと様々な状況が考え
られる。これらの画像情報の解像度変換をプリンタ内で
行う時に、いかなる性質の画像かという属性が識別信号
として、画像ごとに送信されてくれば良いが、昨今は識
別信号なしで送信されるシステム構成が増えている。
画像情報の解像度変換が実行されることが多い。つま
り、文字、線画像等の人工的に作成されたものには多
少、犠牲になってもらい(図12(c))、自然画像を
優先することが行われてきている。プリンタでは、文
字、線画が見ずらいのは致命的である。言い換えると、
1画素当たり多階調が出力可能な高精彩なプリンタ等で
は、そのエンジンの出力解像度に見合う良好な解像度変
換が実現されていなかった。
るものであり、1画素の画像情報をN×M画素分の画像
情報に変換する際、階調数を検出し、それに応じて補間
により作成した補間情報か最大値及び最小値を配置した
配置情報かを選択することにより、文字、線画像と自然
画像が混在している画像を高解像情報に変換する場合、
いずれの画像も高画質な画像に変換することができる画
像処理装置の提供を目的とする。
ため本発明の画像処理装置は、多階調の画像情報を入力
し、1画素分をN×M画素分(N、Mは2以上の整数)
に拡大し、低解像度の画像を高解像度の画像に解像度変
換する画像処理装置において、注目画素及びその周辺画
素に用いられている階調数を検出する階調数検出手段
と、注目画素及びその周辺画素の画像情報から最大値及
び最小値を検出する最大値、最小値検出手段と、注目画
素の1画素の画像情報をN×M画素の画像情報に補間処
理する補間手段と、前記最大値、最小値検出手段で検出
された最大値及び最小値をN×M画素内に配置する配置
手段と、前記階調数検出手段によって検出された階調数
に応じて、前記補間手段からの補間情報もしくは前記配
置手段からの配置情報のいずれか一方を選択する選択手
段とを有することを特徴とする。
の実施例を表す要部ブロック図である。本発明の画像処
理装置は、主としてプリンタ等の画像出力装置内部に具
備することが効率的であるが、画像出力装置以外の画像
処理装置、ホストコンピュータ内のアプリケーションソ
フトとして内蔵することも可能である。
手順を説明していく。本実施例では、入力した画像情報
を縦N倍、横M倍(N、Mはそれぞれ2以上の整数)の
画素数の情報に変換する例について述べる。
像情報が入力される。画像情報は1画素当たり多階調の
情報とする。入力した低解像情報は、一時、数ライン分
のラインバッファ101に格納される。ウインドウ作成
手段102は、ラインバッファ101の格納情報より、
注目画素周辺の画素群をレジスタ等に格納する手段を示
す。図2(a)にウインドウの一例を示す。これは、3
×3のウインドウであり、注目画素は中心のEの画素で
ある。ウインドウは、注目画素の処理に伴って、1画素
ごと走査していく。本実施例では、後述する平滑化処理
の為に、図2(b)の3×3のウインドウとそれを含む
5×5のウインドウを作成する。
内の階調の数(種類)を検出する手段である。図3を用
いて説明すると、3×3のウインドウ内で、図3(a)
では、階調数は1、(b)では階調数は2、(c)では
階調数は6となっている。すなわち、ウインドウ内に幾
種の値が存在するのかを検出している。本実施例では、
このウインドウ内の階調数が、注目画素の解像度変換処
理後の(N×M)画素内(以下、注目画素ブロックと称
す)の階調数決定に大きく起因することが大きな特徴で
ある。
みならず、ウインドウ内を平滑化する手段である。い
ま、例えば、図4の平滑化フィルタを用いて、図2
(b)のウインドウを処理すると、3×3のウインドウ
内は図5の様に変換される。
において、階調数が2以下と判断されたか、否かで切り
換える。階調数が2以下(2と1)の場合には、端子A
に、それ以外は端子Bに接続される。
を(N×M)の画素に補間する。これは、主に共1次補
間処理(以下、線形補間処理を称す)が用いられるが、
他の公知の補間手段であっても良い。但し、周辺画素と
の連続性が失われるような補間手段は好ましくない。
り、3×3のウインドウ内の画素値の最大値、最小値を
検出する手段である。ウインドウ内の階調数が1種類の
時には最大値と最小値は同じ値となる。
を図6に示す。
8を示す。200は閾値算出手段を示し、入力した最大
値、最小値より、2値化閾値を算出する。たとえば、閾
値をTH、最大値をMAX、最小値をMINとおくと、 TH=(MAX+MIN)/2 として算出する。201は2値化手段を示し、入力した
(N×M)画素の注目画素ブロック内の補間情報を、算
出した閾値で2値化する。202は画素値代入手段を示
し、2値化後のTH以上の画素には最大値を代入し、T
H未満の画素には最小値を代入する。代入後の注目画素
ブロック内には、ウインドウ内の最大値、最小値が配置
されたブロックになる。
で配置されたブロックか、補間手段106より直接出力
されるブロックかを選択する。スイッチを司るのは、階
調数検出手段103の階調の数であり、スイッチ105
と同様、ウインドウ内の階調数が2以下の場合には、端
子Aに、それ以外の場合には端子Bに接続される。
ック内の(N×M)画素の情報が出力される。
階調数が2の場合には、必ず注目画素ブロック内の階調
数も2、もしくは1になり、階調数が1の場合には、最
大値、最小値とも同じ値である為に、注目画素ブロック
内の階調数も1になる。ウインドウ内の階調数が3以上
の場合には、補間手段から直接出力される為、注目画素
ブロックの階調数は不定である。
ータであるため、プリンタが多値記録できるものであれ
ばそのまま多値データを用いて記録を行い、プリンタが
2値記録のものであれば、2値化処理の後記録を行う。
内の処理と想定して考えてみる。プリンタでは、ホスト
コンピュータから送信されてくる画像情報が、イメージ
スキャナ等の画像入力装置から入力した自然画像情報で
あったり、ホストコンピュータ上のアプリケーションソ
フトにて作成した文字、線画情報であったり、また、C
G(コンピュータグラフィック)画像であったりと様々
な状況が考えられる。これらの画像情報の解像度変換を
プリンタ内で行う時に、いかなる性質の画像かという属
性が識別信号として、画像ごとに送信されてくれば良い
が、昨今は識別信号なしで送信されるシステム構成が増
えてきている。
調数が2の場合には、主に文字、線画像等、ホストコン
ピュータ上のPDL(ページ記述言語)や、様々なアプ
リケーションソフトにより作成した画像の可能性がある
と判断し、解像度変換する際にジャギー(ギザギザ)が
発生しないような変換処理を実行する。
明する。
ある。今、破線で囲んだ画素が注目画素、一点鎖線で囲
んだ部分がウインドウとする。図7(a)の画像はウイ
ンドウ内の階調数が2なので平滑化を行う。図7(b)
は、平滑化後の(a)と同じ部分の画素値を示してい
る。破線の注目画素は平滑化の為、“200”が“15
0”の値に変換されている。
画素値を示している。今、N=M=3として、1画素分
が9画素に増加している。破線で囲んだ9画素が注目画
素ブロックである。図7(a)のウインドウ内の階調数
は2なので配置手段108による再配置を行う。まず、
この注目画素ブロック内を2値化する。図7(a)のウ
インドウより、MAX=200、MIN=50であるの
で、2値化閾値は、TH=125として2値化する。そ
の結果を図7(d)に示す。図7(e)は、注目画素を
ずらして処理したあとの最終結果を示している。
じることなく、任意の倍率で良好な解像度変換が実現で
きる。また、ウインドウ内と同じく、注目画素ブロック
内でも階調数を2に抑えている為、解像度上昇によるぼ
けもない。
いて考えてみる。ホストコンピュータ等で作成した文
字、線画像等では、低解像時に生じているエッジは、原
解像度に依存している為、解像度変換には邪魔な周波数
成分が含まれている。その為、邪魔な周波数成分を消し
てから(エッジを崩してから)解像度変換して、新たな
解像度に見合ったエッジ(高周波成分の情報)を作成す
る必要がある。
LPF(ローパスフィルタ)がかかっている為に、低解
像時でも解像度フリーの状態に近い。すなわち、入力状
態からエッジが崩された状態であるために、邪魔になる
周波数成分が少ない。そこで本実施例では、ウインドウ
内に階調数が3以上あると、注目画素は自然画像部に属
する可能性があると判断し、平滑化手段、及び階調数を
2にする配置手段は用いない。
例を説明する要部ブロック図である。
てその詳細な説明は省略する。本実施例では、注目画素
ブロック内の階調数の決定を、検出した周辺画素の階調
数のみならず、周辺画素のコントラストの大きさも評価
に含めていることに特徴がある。
し、最大値、最小値検出手段107により検出された最
大値、最小値から、その差分、すなわちコントラストを
算出する手段である。算出されたコントラストは選択手
段301に送信される。選択手段301では、前述の実
施例同様、階調性検出手段103から検出された周辺画
素の階調数の情報も入力する。選択手段301は、比較
器を内蔵していて、入力したコントラストと、予め設定
した閾値との比較を行い、閾値よりも大きいか、否かを
判断する。閾値の設定は、実験的に求めても良い。選択
手段301では、周辺画素の階調数が2、かつ、コトラ
ストが、閾値以上の時にのみ、この注目画素は、人工的
に作成された画像、すなわた、ホストコンピュータ上の
アプリケーションソフト等により作成された文字、線画
像、また、PDL(ページ記述言語)等により展開され
た画像等であると判断する。
ジスキャナ等により入力したままの自然画像では、急峻
なエッジ部だとしてもコントラストの高く、しかも階調
数が2であることはないと仮定する。もし、自然画像中
にそのようなエッジが存在しても、そのエッジは前述し
たように原情報の解像度に依存しているものであるか
ら、ジャギーの発生しない解像度変換が必要である。
ラストは0になる。そこで、“階調数が1の場合”、及
び、“階調数が2、かつ、コントラストが大”と判断さ
れた場合には、スイッチ105、スイッチ109にて端
子Aに接続し、前述した実施例にて説明したように平滑
化にて解像度依存性を取り除き、補間した後に、最大
値、最小値を配置することによって、良好な解像度変換
が実行される。
施例を示す要部ブロック図である。図9中、図1、図8
と同一部には同一番号を付してある。本実施例では、選
択手段400による場合分けが、前述の実施例よりも増
えている。本実施例では、より高精彩な画像出力を期待
するプリンタ等に有効である。
同様、周辺画素の階調数と、コントラストであるが、本
実施例では注目画素の属性を5種のカテゴリーに分類す
る。選択手段はスイッチ105、及びスイッチ401の
接続を司るが、スイッチの切り換えは表1の示した様に
設定する。
性が1であった場合を想定する。階調性1の場合は、人
工的な文字、線画像、また、自然画像の一部等、全ての
場合が想定される。周辺画素がひとつの階調により成り
たっているため、この場合には、0次補間手段402に
より、注目画素の画素値を(N×M)画素分繰り返す。
階調数が2、かつ、コントラスト大の場合を想定する。
この場合は、前述したように、人工的にものと判断し、
スイッチ105、スイッチ401ではともにAに接続し
て、注目画素ブロック内を階調数2以下に抑える。
階調数が2、かつ、コントラスト小の場合を想定する。
この場合は、カテゴリーナンバー1と同様、人工的なも
の、自然画像ともに考えられる。もともとコントラスト
が小さいため、いかなる処理でも画質的には目立たない
が、本実施例では0次補間手段402により出力する。
階調数が3以上、かつ、コントラスト大の場合を想定す
る。この場合は、自然画像中のエッジ部にかかっている
場合と想定する。その為、線形補間手段403のまま出
力するのではなく、線形補間後の注目画素ブロック内を
配置手段108にて階調性を2に調整した後の、合成手
段404において、ある配分比率によって合成する。配
分比率の設定は、予め実験的に求めても良いし、コント
ラストの大きさに依存させて動的に切り換えることも可
能である。配置手段後の画像は、エッジを急峻にした画
像であり、線形補間情報と合成することで、階調方向に
滑らかなエッジが作成され、補間ぼけの少ない解像度変
換が実現できる。
階調数が3以上、かつ、コントラスト小の場合を想定す
る。この場合は、自然画像の平坦部と想定され、通常の
線形補間手段により、注目画素ブロック内の情報を作成
する。
したが、この処理に限定されるものではない。また、カ
テゴリーの種類もこれに限定するものではない。
平滑化手段によって示してきたが、この平滑化フィルタ
をウインドウ内の状態により、適応的に切り換えること
も有効である。
により実現する例について説明したが、他の方式とし
て、補間後の注目画素ブロック内の各画素をソートし
て、最大値、最小値を配置していく方式もある。この場
合、例えば注目画素値をMとすると、 M=a・MAX+(1−a)・MIN (0≦a≦1) を満足するaの値を求め、注目画素ブロックのソートに
より、画素値の大きい順から(a×N×M)画素分にM
AX値を配置し、その他の画素にはMIN値を配置する
方式も有効である。
画素の画像情報をN×M画素分の画像情報に変換する
際、階調数を検出し、それに応じて補間により作成した
補間情報か最大値及び最小値を配置した配置情報かを選
択することにより、文字、線画像と自然画像が混在して
いる画像を高解像情報に変換する場合、いずれの画像も
高画質な画像に変換することができる。
像度情報へ容易に変換できる為、解像度の異なる機種間
通信や、拡大変倍して、高画質な画像を出力するプリン
タや、複写機が提供できる。
を構成すると、ホストコンピュータからの送信する情報
が少なくて済み、転送時間の短縮、プリンタ内部のメモ
リの削減が実現できる。
図。
を示した図。
Claims (4)
- 【請求項1】 多階調の画像情報を入力し、1画素分を
N×M画素分(N、Mは2以上の整数)に拡大し、低解
像度の画像を高解像度の画像に解像度変換する画像処理
装置において、 注目画素及びその周辺画素に用いられている階調数を検
出する階調数検出手段と、 注目画素及びその周辺画素の画像情報から最大値及び最
小値を検出する最大値、最小値検出手段と、 注目画素の1画素の画像情報をN×M画素の画像情報に
補間処理する補間手段と、 前記最大値、最小値検出手段で検出された最大値及び最
小値をN×M画素内に配置する配置手段と、 前記階調数検出手段によって検出された階調数に応じ
て、前記補間手段からの補間情報もしくは前記配置手段
からの配置情報のいずれか一方を選択する選択手段とを
有することを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項2】 前記選択手段は、前記階調数検出手段が
階調数が2以下であることを検出すると前記配置手段か
らの配置情報を選択し、前記階調数検出手段が階調数が
2より大きいことを検出すると前記補間手段からの補間
情報を選択することを特徴とする請求項1に記載の画像
処理装置。 - 【請求項3】 更に入力した画像情報を平滑化する平滑
化手段を有し、前記補間手段は、前記階調数検出手段が
階調数が2以下であることを検出すると、前記平滑化手
段により平滑化された1画素の画像情報をN×M画素の
画像情報に変換するとともに、変換された情報を用いて
前記配置手段は前記最大値及び最小値を配置することを
特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 【請求項4】 更に前記最大値、最小値検出手段で検出
された最大値及び最小値からコントラストを算出するコ
ントラスト算出手段とを有し、前記選択手段は前記階調
数検出手段によって検出された階調数及び前記コントラ
スト算出手段によって算出されたコントラストに応じ
て、前記補間手段からの補間情報若しくは前記配置手段
からの配置情報のいずれか一方を選択することを特徴と
する請求項1に記載の画像処理装置。
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