JP3451490B2 - 画情報の処理方法 - Google Patents

画情報の処理方法

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JP3451490B2
JP3451490B2 JP08778993A JP8778993A JP3451490B2 JP 3451490 B2 JP3451490 B2 JP 3451490B2 JP 08778993 A JP08778993 A JP 08778993A JP 8778993 A JP8778993 A JP 8778993A JP 3451490 B2 JP3451490 B2 JP 3451490B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画情報の各画素が原稿
の地肌部分であるかどうか判定し、地肌部分でない場合
に画素の濃淡を強調する画情報の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿画像を読み取って処理する画像処理
装置では、原稿から読み取った画情報の各画素につい
て、原稿画像の地肌部分であるかどうか判定し、地肌部
分でない場合にMTF(Modulation Tra
nsfer Function)補正がよく実行され
る。MTF補正は、隣接画素間の濃度差を大きくする処
理であり、これにより、例えば、濃度の薄い文字原稿の
文字画像を鮮明に出力することができる。
【0003】画情報の地肌部分を判定する1つの方法と
して、注目画素と隣接画素との濃度差を検出する方法が
よく知られている。この方法では、1ページの画情報か
ら、図9に示すように、3×3のマトリクス状に9個の
画素A〜Iを順次抽出する。そして、中央の画素Eに注
目し、その注目画素Eと隣接画素B,D,F,Hとの濃
度差をそれぞれ検出する。そして、検出したそれぞれの
濃度差がいずれも一定のしきい値以下である場合に、注
目画素Eが地肌部分であると判定する。
【0004】すなわち、この判定方法では、画素D〜F
により主走査方向の濃度変化の大きさを判定し、画素
B,E,Hにより副走査方向の濃度変化の大きさを判定
している。
【0005】ところで、例えば、G3ファクシミリ装置
の画像の線密度は、主走査方向×副走査方向という形式
で表現すると、8×7.7(ドット/mm),8×1
5.4(ドット/mm)および16×15.4(ドット
/mm)の3種類ある。ユーザは、これらの線密度を任
意に使い分けている。
【0006】いま、図10に示すように、副走査方向に
対して一定の勾配で濃度が変化している原稿画像を、8
×7.7(ドット/mm)の線密度で読み取ったとす
る。地肌部分の判定処理を実行する場合、画素BとE,
EとHの各画素間の濃度差を検出する。この場合、副走
査ピッチである1/7.7mmに対応する濃度差dが検
出され、その濃度差dと一定のしきい値とを比較するこ
とになる。
【0007】次に、同一原稿を8×15.4(ドット/
mm)の線密度で読み取ったとする。この場合、副走査
ピッチが1/15.4mmなので、検出される濃度差
は、上記濃度差dの1/2になる。
【0008】このように画情報の線密度により検出され
る濃度差が変化するにも拘らず、従来は、検出した濃度
差と、常に一定のしきい値とを比較していた。このた
め、同一原稿の同一部分が、低い線密度で読み取った場
合には、地肌でないと判定されて強調処理されるが、高
い線密度で読み取ると地肌部分であると判定されて強調
処理が実行されないということがあった。このように、
読取線密度により地肌の判定条件や画情報の処理方法が
変化していた。
【0009】ところで、例えば、ファクシミリ装置の場
合、上記のように画情報の地肌を判定し、画情報の地肌
でない部分に対してMTF補正を実行した後2値化す
る。そして、2値化した画情報を記録紙に記録したり送
信したりする。
【0010】また、通常のファクシミリ装置では、画情
報を記録したり送信したりする際に、「濃く」または
「普通」というようにオペレータが出力する画像濃度を
任意に切り換えられるようになっている。この画像濃度
の切り換えは、画情報を2値化する際のしきい値を高低
に変化させることにより実行している。
【0011】いま、スキャナ部で読み取られた画情報
に、図12(a)に示すように、地肌ノイズNが含まれ
ていたとする。この地肌ノイズNは、原稿画像の地肌の
汚れなどが読み取られて生じたものである。
【0012】この画情報に対して地肌判定を実行する場
合、前記地肌判定用のしきい値を小さく設定すると、地
肌ノイズNの部分が地肌でないと判定されて、同図
(b)に示すように、地肌ノイズNもMTF補正により
強調されるようになる。
【0013】この画情報を2値化する際には、画像濃度
「普通」のとき、一定のしきい値S1が設定され、画像
濃度「濃い」のとき、しきい値S1より低いしきい値S
2が設定される。
【0014】いま、オペレータにより、画像濃度「普
通」が選択され、しきい値S1で2値化されたとする。
この場合、この場合、地肌ノイズNのレベルは、しきい
値S1に達していないので、2値化された画情報には、
地肌ノイズは生じない。また、この場合、地肌判定用の
しきい値を小さく設定しているので、小さい濃度変化部
分でもMTF補正により強調される。従って、これによ
り、薄い文字画像でも鮮明な出力画像が得られる。
【0015】ところが、ここで、画像濃度「濃い」が選
択され、しきい値S2で2値化されたとする。この場
合、地肌ノイズNのレベルが、しきい値S2を越えてい
るので、2値化された画情報に、地肌ノイズが生じ、画
質が悪化してしまう。
【0016】従来は、このような画質の悪化を防止する
場合、地肌判定用の上記しきい値を大きく設定するよう
にしていた。これにより、図12(a)の地肌ノイズN
を地肌と判定することができ、地肌ノイズNをMTF補
正により強調してしまうことが防止される。従って、画
情報がしきい値S2に達しなくなって、2値化された画
情報に、地肌ノイズが生じなくなる。
【0017】従来は、地肌判定用のしきい値は、出力す
る画像濃度に拘らず、常に一定値に設定していた。従っ
て、画像濃度「濃く」を選択した場合の地肌ノイズNを
防止しようとすると、原稿画像の薄い部分を強調でき
ず、出力画像の画質が悪化していた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来
は、画情報の線密度により地肌部分の判定条件や画情報
の処理方法が変化するため、安定した画像を得られず、
また、画像を出力する濃度により地肌ノイズが現われた
り画像が薄くなったりするなど、画質が悪化するという
問題があった。
【0019】本発明は、上記の問題を解決し、画情報の
線密度や出力する画像濃度に拘らず、常に安定した良好
な画像を得ることができる画情報の処理方法を提供する
ことを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
予め設定された線密度のうち任意の線密度を選択して原
稿画像を読み取り、得られた画情報の各画素に注目して
注目画素とその周囲の各画素との濃度差を検出し、検出
した濃度差としきい値とを比較して注目画素が原稿の地
肌部分であるかどうか判定し、地肌部分でない場合に注
目画素を強調する画情報の処理方法において、上記注目
画素との濃度差を検出する各画素位置は、その注目画素
の隣接位置に設定する一方、上記しきい値は、前記線密
度を高く選択した場合に小さい値に変化させることを特
徴とする。
【0021】請求項2に係る発明は、予め設定された線
密度のうち任意の線密度を選択して原稿画像を読み取
り、得られた画情報の各画素に注目して注目画素とその
周囲の各画素との濃度差を検出し、検出した濃度差とし
きい値とを比較して注目画素が原稿の地肌部分であるか
どうか判定し、地肌部分でない場合に注目画素を強調す
る画情報の処理方法において、上記しきい値は、一定値
に設定する一方、上記注目画素との濃度差を検出する各
画素位置は、前記線密度を高く選択した場合に上記注目
画素から離れた位置に設定することを特徴とする。
【0022】請求項3に係る発明は、画情報の各画素に
注目し注目画素とその周囲の各画素との濃度差を検出
し、検出した濃度差と地肌判定用のしきい値とを比較し
て注目画素が原稿の地肌部分であるかどうか判定し、地
肌部分でない場合に注目画素を強調処理する一方、処理
した画情報を2値化して出力すると共に、その2値化の
際のしきい値を高低に変化させて出力する画像濃度を切
り換える画情報の処理方法において、出力する画像濃度
が濃くなるように切り換えた場合に、上記地肌判定用の
しきい値が大きく設定されるようにしたことを特徴とす
る。
【0023】請求項4に係る発明は、画情報の各画素に
注目し注目画素とその周囲の各画素との濃度差を検出
し、検出した濃度差と地肌判定用のしきい値とを比較し
て注目画素が原稿の地肌部分であるかどうか判定し、地
肌部分でない場合に注目画素を強調処理する一方、処理
した画情報を2値化して出力すると共に、その2値化の
際のしきい値を高低に変化させて出力する画像濃度を切
り換える画情報の処理方法において、上記しきい値は、
一定値に設定すると共に、上記注目画素との濃度差を検
出する各画素位置は、出力する画像濃度が低くなるよう
に切り換えた場合に、上記注目画素から離れる位置に設
定されるようにしたことを特徴とする。
【0024】
【作用】上記第1および第2の発明では、原稿画像の読
取線密度が変化しても、常に濃度変化が一定値以下の場
合に地肌部分と判定することができるので、安定した画
像が得られる。
【0025】また、第3および第4の発明では、濃い画
像を出力する場合には、濃度変化が比較的大きくても地
肌部分と判定されるので、地肌ノイズが強調されなくな
り、出力画像に地肌ノイズが現われることを防止でき
る。また、薄い画像を出力する場合には、濃度変化が比
較的小さくても地肌部分ではないと判定され、画情報が
強調されるので、薄い原稿画像でも鮮明に出力すること
ができる。これにより、常に良好な画像が得られる。
【0026】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0027】図1は、本発明の第1の実施例に係る画像
処理装置のブロック構成図を示したものである。図にお
いて、スキャナ1は、原稿画像を多階調で読み取るもの
である。本実施例では、スキャナ1の読み取り階調数は
32階調で、読取線密度は、8×7.7(ドット/m
m)と8×15.4(ドット/mm)とで任意に切り換
えるものとする。
【0028】マトリクスメモリ2は、読み取られた画情
報から、一定のマトリクスサイズの複数画素を順次抽出
するものである。MTF補正部3は、画情報の注目画素
に対してMTF補正を実行するものである。地肌判定部
4は、注目画素が原稿画像の地肌部分であるかどうかを
判定するものである。
【0029】選択回路5は、注目画素をそのまま取り出
すか、MTF補正を実行した後取り出すかを画素単位で
選択するものである。2値化部6は、32階調の画情報
を白黒2階調の画情報に変化するものである。プロッタ
7は、画情報を記録紙に記録するものである。送信部8
は、画情報を他の装置に送信するものである。
【0030】以上の構成で、本実施例の画像処理装置を
使用する場合、オペレータは、スキャナ1に原稿をセッ
トし、8×7.7(ドット/mm)または8×15.4
(ドット/mm)の読取線密度を選択して装置を起動す
る。
【0031】画像処理装置は起動すると、原稿画像を読
み取って画情報を出力する。マトリクスメモリ2は、出
力された画情報から、図9に示したように、3×3のマ
トリクスサイズで9個の画素A〜Iを順次抽出して出力
する。ここで、抽出された画素Eが注目画素となる。
【0032】MTF補正部3は、次式により注目画素E
の濃度を濃度E’に補正する。なお、以下に示す数式の
画素符号は、画素濃度を示すものとする。 E’=3・E−(B+D+F+H)/2 これにより、注目画素Eが強調されるようになる。
【0033】地肌判定部4は、注目画素Eが原稿画像の
地肌部分かどうかを判定する。この判定処理では、上記
と同様に、注目画素Eと各画素B,D,F,Hを参照す
る。この場合、図2に示すように、読取線密度が8×
7.7(ドット/mm)の場合、各画素の間隔は、主走
査方向1/8mm、副走査方向1/7.7mmになる。
また、8×15.4(ドット/mm)の場合、主走査方
向は上記と同一で、副走査方向は1/15.4mmにな
る。
【0034】地肌判定部4は、同図判定式で示すよう
に、注目画素Eと画素B,D,F,Hとの濃度差|B−
E|,|D−E|,|F−E|,|H−E|を検出す
る。そして、濃度差|B−E|と|H−E|とが共にし
きい値J1より小さく、かつ濃度差|D−E|と|F−
E|とが共にしきい値J2より小さい場合に,注目画素
Eが地肌部分であると判定する。このとき、読取線密度
が8×7.7(ドット/mm)の場合、しきい値J1,
J2とも「4/32」に設定し、8×15.4(ドット
/mm)の場合、しきい値J1を「2/32」、しきい
値J2を「4/32」に設定する。
【0035】選択回路5は、地肌判定部4において、注
目画素Eが地肌部分と判定された場合、マトリクスメモ
リ2から出力される注目画素Eの画情報をそのまま取り
出す。一方、地肌部分と判定されなかった場合、MTF
補正部3で濃度M’に補正された注目画素Eの画情報を
取り出す。
【0036】2値化部6は、取り出された画情報の濃度
と一定のしきい値とを比較することにより、白黒2階調
の画情報に変換する。プロッタ7は、その画情報を記録
紙に記録し、送信部8は、他の装置に送信する。
【0037】以上のように、本実施例では、副走査方向
の読取線密度が2段階に切り換わるが、その副走査方向
の各画素間で検出した濃度差|B−E|,|H−E|と
比較するしきい値J1を、読取線密度が低い場合には大
きく設定し、読取線密度が高い場合には小さく設定する
ようにしている。
【0038】従って、読取線密度が変化しても、原稿画
像の濃度変化が一定値以下の場合に、地肌部分と判定す
ることができる。これにより、常に同一条件で画情報の
MTF補正を実行できるので、安定した画像が得られる
ようになる。
【0039】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
【0040】本実施例の画像処理装置は、図1と同一構
成で、マトリクスメモリ2は、図3に示すように、5×
5のマトリクスサイズで25個の画素A〜Yを抽出する
ものとする。
【0041】そして、本実施例では、中央の画素Mを注
目画素として、地肌判定部4は、地肌判定処理を実行す
る。例えば、読取線密度が8×7.7(ドット/mm)
の場合には、図4に示すように、注目画素Mと隣接画素
H,L,N,Rを参照して、それぞれの濃度差|H−M
|,|L−M|,|N−M|,|R−M|を検出する。
そして、それらの濃度差がいずれもしきい値Jより小さ
い場合に,注目画素Mが地肌部分であると判定する。
【0042】また、読取線密度が8×15.4(ドット
/mm)の場合には、注目画素Mと、隣接画素L,N
と、2画素離れた画素C,Wとを参照して、それぞれの
濃度差|L−M|,|N−M|,|C−M|,|W−M
|を検出する。そして、それらの濃度差がいずれもしき
い値Jより小さい場合に,注目画素Mが地肌部分である
と判定する。
【0043】本実施例では、上記しきい値Jは、読取線
密度に拘らず、常に「4/32」に設定する。そして、
前述の実施例と同様に、地肌部分でない画情報に対して
MTF補正を実行する。この場合、次式により注目画素
Mの濃度を濃度M’に補正する。 M’=3・M−(H+L+N+R)/2 そして、画情報を2値化して記録あるいは送信する。
【0044】以上のように、本実施例では、地肌判定用
のしいき値Jは、常に一定値に設定している。そして、
2段階に切り換わる副走査方向において、注目画素Mと
の濃度差を検出する画素は、読取線密度が低い場合に
は、隣接画素H,Rに設定する一方、読取線密度が高い
場合、1画素おいて離れた画素C,Wに設定するように
している。
【0045】これにより、前記第1の実施例と同様に、
読取線密度が変化しても、原稿画像の濃度変化が一定値
以下の場合に、地肌部分と判定することができ、安定し
た画像が得られるようになる。
【0046】なお、以上の各実施例では、読取線密度が
副走査方向だけ変わる場合を例にとったので、地肌判定
用のしきい値や参照画素位置も、副走査方向に対応する
ものだけ変更するようにしたが、主走査方向も変る場合
には、走査方向に対応する地肌判定用のしきい値や参照
画素位置を同様に変更すればよい。
【0047】次に、本発明の第3の実施例を説明する。
【0048】本実施例の画像処理装置は、図1と同一構
成で、スキャナ1の読取線密度は、8×7.7(ドット
/mm)に固定されているものとする。また、本実施例
では、出力する画情報の濃度を「普通」または「濃く」
というように、オペレータが任意に選択する機能を有し
ているものとする。そして、図5に示すように、その選
択結果が地肌判定部4と2値化部6とに入力され、動作
条件が変更されるようになっている。また、マトリクス
メモリ2は、図9に示したように、3×3のマトリクス
サイズで9個の画素A〜Iを抽出するものとする。
【0049】本実施例では、オペレータは出力する画情
報の濃度を任意に選択して装置を起動する。
【0050】これにより、画像処理装置が所定の動作を
開始する。この場合、地肌判定部4は、図6に示すよう
に、注目画素Eと隣接する4つの画素B,D,F,Hを
参照して、それぞれの濃度差|B−E|,|D−E|,
|F−E|,|H−E|を検出する。そして、それらの
濃度差がいずれもしきい値Jより小さい場合に、注目画
素Eが地肌部分であると判定する。このとき、しきい値
Jは、図7に示すように、画像濃度「普通」と選択され
ている場合「4/32」に設定し、「濃く」と選択され
ている場合「6/32」に設定する。
【0051】このように地肌部分を判定して、地肌部分
でない画情報に対してMTF補正を実行する。
【0052】2値化部6は、画像濃度「普通」と選択さ
れている場合、例えば、画情報の最大濃度レベルの半分
のレベルをしきい値として、画情報を2値化する。ま
た、画像濃度「濃く」と選択されている場合、そのしき
い値よりも低いしいき値により、画情報を2値化する。
【0053】このようにして、2値化した画情報を記録
したり送信したりする。
【0054】以上のように、本実施例では、常に注目画
素Eと隣接画素B,D,F,Hとの濃度差を検出して地
肌判定している。そして、濃い画像を出力する場合に
は、地肌判定用のしきい値Jを大きく設定するようにし
たので、濃度変化が比較的大きくても地肌部分と判定さ
れるので、地肌ノイズが強調されなくなり、出力画像に
地肌ノイズが現われることが防止される。また、薄い画
像を出力する場合には、しきい値Jを小さく設定するよ
うにしたので、濃度変化の小さい薄い画像部分でも地肌
でないと判定され、濃淡が強調されるので、鮮明な画像
が出力される。これにより、常に良好な画像が得られる
ようになる。
【0055】次に、本発明の第4の実施例を説明する。
【0056】本実施例の画像処理装置は、上記第3の実
施例と同一構成で、マトリクスメモリ2は、図3に示し
たように、25個の画素A〜Yを抽出するものとする。
【0057】本実施例では、地肌判定部4は、図8に示
すように、画像濃度が「普通」と選択されている場合、
注目画素Mと、2画素離れた各画素C,K,O,Wとを
参照して、それぞれの濃度差|C−M|,|K−M|,
|O−M|,|W−M|を検出する。そして、それらの
濃度差がいずれもしきい値Jより小さい場合に,注目画
素Mが地肌部分であると判定する。
【0058】また、画像濃度が「濃く」と選択されてい
る場合、注目画素Mと隣接する各画素H,L,N,Rと
を参照して、それぞれの濃度差|H−M|,|L−M
|,|N−M|,|R−M|を検出する。そして、それ
らの濃度差がいずれもしきい値Jより小さい場合に,注
目画素Mが地肌部分であると判定する。
【0059】本実施例では、上記しきい値Jは、画像濃
度に拘らず、常に「4/32」に設定する。そして、前
述の実施例と同様に、地肌部分でない画情報に対してM
TF補正を実行する。その後、画情報を2値化して記録
あるいは送信する。
【0060】以上のように、本実施例では、地肌判定用
のしきい値Jは常に一定値に設定している。そして、濃
い画像を出力する場合には、注目画素Mとの濃度差を検
出する画素は、隣接画素L,H,N,Rに設定する一
方、薄い画像を出力する場合には、2画素離れた画素
C,K,O,Wに設定している。
【0061】これにより、前記第3の実施例と同様に、
濃い画像を出力する場合、濃度変化が比較的大きくても
地肌部分と判定されるようになり、出力画像の地肌ノイ
ズが防止される。また、薄い画像を出力する場合には、
濃度変化が比較的小さくても地肌部分ではないと判定さ
れるようになり、薄い画像も鮮明になる。これにより、
常に良好な画像が得られるようになる。
【0062】なお、以上の各実施例では、画情報の読取
階調数は32階調にしたが、任意に設定できることはい
うまでもない。また、地肌判定用のしきい値もその階調
数に応じた適正値を任意に設定できることもいうまでも
ない。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本願の第1の発明では、
注目画素と隣接画素との間で検出した濃度差と比較する
しきい値を、読取線密度が高くなるほど小さい値に変化
させるようにしたので、読取線密度に拘らず、常に一定
条件で地肌部分を判定することができ、安定した画像が
得られるようになる。
【0064】また、第2の発明では、注目画素との間の
濃度差を検出する画素位置を、読取線密度に応じて変更
するようにしたので、上記同様に、読取線密度に拘ら
ず、安定した画像が得られるようになる。
【0065】第3の発明では、出力する画像濃度に応じ
て地肌判定用のしきい値を変更することにより、濃い画
像を出力する場合には、地肌ノイズの出力を防止し、濃
度の薄い画像を出力する場合には、濃度変化の小さい画
像でも強調するようにしたので、常に良好な画像が得ら
れるようになる。
【0066】また、第4の発明では、出力する画像濃度
に応じて注目画素との濃度差を検出する画素位置を変更
することにより、上記と同様に、地肌ノイズの出力を防
止し、濃度変化の小さい画像でも強調するようにしたの
で、常に良好な画像が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の画像処理装置のブロッ
ク構成図である。
【図2】上記実施例の地肌判定処理の説明図である。
【図3】本発明の第2の実施例の画像処理装置における
マトリクスメモリの抽出画素の説明図である。
【図4】上記実施例の地肌判定処理の説明図である。
【図5】本発明の第3の実施例の画像処理装置の一部を
示すブロック構成図である。
【図6】上記実施例の地肌判定処理の説明図である。
【図7】その地肌判定処理におけるしきい値の設定方法
の説明図である。
【図8】本発明の第4の実施例の画像処理装置における
地肌判定処理の説明図である。
【図9】従来の地肌判定処理における抽出画素の説明図
である。
【図10】1つの読取線密度における原稿画像の濃度検
出動作の説明図である。
【図11】別の読取線密度における原稿画像の濃度検出
動作の説明図である。
【図12】地肌ノイズが出力される動作例を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 スキャナ 2 マトリクスメモリ 3 MTF補正部 4 地肌判定部 5 選択回路 6 2値化部 7 プロッタ 8 送信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め設定された線密度のうち任意の線密
    度を選択して原稿画像を読み取り、得られた画情報の各
    画素に注目して注目画素とその周囲の各画素との濃度差
    を検出し、検出した濃度差としきい値とを比較して注目
    画素が原稿の地肌部分であるかどうか判定し、地肌部分
    でない場合に注目画素を強調する画情報の処理方法にお
    いて、 上記注目画素との濃度差を検出する各画素位置は、その
    注目画素の隣接位置に設定する一方、上記しきい値は、
    前記線密度を高く選択した場合に小さい値に変化させる
    ことを特徴とする画情報の処理方法。
  2. 【請求項2】 予め設定された線密度のうち任意の線密
    度を選択して原稿画像を読み取り、得られた画情報の各
    画素に注目して注目画素とその周囲の各画素との濃度差
    を検出し、検出した濃度差としきい値とを比較して注目
    画素が原稿の地肌部分であるかどうか判定し、地肌部分
    でない場合に注目画素を強調する画情報の処理方法にお
    いて、 上記しきい値は、一定値に設定する一方、上記注目画素
    との濃度差を検出する各画素位置は、前記線密度を高く
    選択した場合に上記注目画素から離れた位置に設定する
    ことを特徴とする画情報の処理方法。
  3. 【請求項3】 画情報の各画素に注目し注目画素とその
    周囲の各画素との濃度差を検出し、検出した濃度差と地
    肌判定用のしきい値とを比較して注目画素が原稿の地肌
    部分であるかどうか判定し、地肌部分でない場合に注目
    画素を強調処理する一方、処理した画情報を2値化して
    出力すると共に、その2値化の際のしきい値を高低に変
    化させて出力する画像濃度を切り換える画情報の処理方
    法において、 出力する画像濃度が濃くなるように切り換えた場合に、
    上記地肌判定用のしきい値が大きく設定されるようにし
    たことを特徴とする画情報の処理方法。
  4. 【請求項4】 画情報の各画素に注目し注目画素とその
    周囲の各画素との濃度差を検出し、検出した濃度差と地
    肌判定用のしきい値とを比較して注目画素が原稿の地肌
    部分であるかどうか判定し、地肌部分でない場合に注目
    画素を強調処理する一方、処理した画情報を2値化して
    出力すると共に、その2値化の際のしきい値を高低に変
    化させて出力する画像濃度を切り換える画情報の処理方
    法において、 上記しきい値は、一定値に設定すると共に、上記注目画
    素との濃度差を検出する各画素位置は、出力する画像濃
    度が低くなるように切り換えた場合に、上記注目画素か
    ら離れる位置に設定されるようにしたことを特徴とする
    画情報の処理方法。
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