JP3240389B2 - 2値化処理装置 - Google Patents

2値化処理装置

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JP3240389B2
JP3240389B2 JP05757792A JP5757792A JP3240389B2 JP 3240389 B2 JP3240389 B2 JP 3240389B2 JP 05757792 A JP05757792 A JP 05757792A JP 5757792 A JP5757792 A JP 5757792A JP 3240389 B2 JP3240389 B2 JP 3240389B2
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肇 奥村
康弘 堤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、イメージスキャナ,
ファクシミリ,複写機などに適用される技術であって、
対象物より読み取られた濃淡画像を2値化処理するのに
用いられる2値化処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、その種の装置では、新聞などの文
書や写真より読み取られた濃淡画像をアナログ量からデ
ィジタル量に変換して、濃度が256階調で表現される
画素データより成る濃淡画像を得た後、この濃淡画像を
中間の濃度階調をもつ固定の2値化しきい値により2値
化処理して2値画像を生成しかつ出力している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら固定の2
値化しきい値を用いた2値化手法では、画素データが2
値化しきい値より少しでも小さければ、黒画素を表す2
値データ(例えば「0」)に変換され、また逆に画素デ
ータが2値化しきい値より少しでも大きければ、白画素
を表す2値データ(例えば「1」)に変換されるため、
網点写真のように中間濃度を有するものについては網点
写真の各ドットを忠実に再現することが困難である。こ
のため網点写真の濃淡画像を2値化処理した場合、適正
な2値画像出力が得られず、またモアレパターンも一緒
に表現して2値画像が汚いものとなる。
【0004】また新聞のように生地が粗い対象物の場
合、黒地または白地部分のむらが2値画像にノイズとな
って現れ、さらに文字などの背景が着色地である場合、
文字などが鮮明に再現されないという問題がある。さら
にまた細い線については、2値画像から細い線が消失
し、忠実な画像の再現が困難であるという問題もある。
【0005】この発明は、上記問題に着目してなされた
もので、画素毎に、その画素の周辺の濃度レベルや濃度
変化の度合いに基づいて2値化しきい値を可変設定する
ことにより、適正かつ忠実な画像の再現が可能な2値化
処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、濃淡
画像の各画素データを2値化処理するための2値化処理
装置であって、前記濃淡画像を生成する画像入力手段
と、前記濃淡画像上に着目画素を含む局所領域を設定す
る領域設定手段と、前記局所領域に含まれる複数の画素
画素濃度の和を予め定められた定数により除算して、
その除算値を前記局所領域内の濃度レベルの基準値とし
て設定する基準値算出手段と、予め前記基準値の大きさ
に応じて区分けされた複数の段階に対し、前記基準値算
出手段により算出された濃度レベルの基準値がいずれの
段階に属するかを判定する判定手段と、前記判定手段に
よる判定結果によって異なる算出方法を用いて前記着目
画素の画素データを2値化処理するための2値化しきい
値を決定する2値化しきい値決定手段と、前記2値化し
きい値決定手段により決定された2値化しきい値により
着目画素の画像データを2値化処理する2値化処理手段
とを備えたものである。
【0007】請求項2の発明にかかる2値化処理装置
は、前記2値化しきい値決定手段は、前記濃度レベルの
基準値について設定された段階毎に異なる複数とおりの
計算式の中から前記基準値が属すると判定された段階に
対応する計算式を選択して実行し、この演算結果を前記
濃度レベルの基準値に加算した値を前記着目画素の画素
データを2値化処理するための2値化しきい値として決
定する。
【0008】請求項3の発明にかかる2値化処理装置
は、前記濃淡画像を生成する画像入力手段と、前記濃淡
画像上に着目画素を含む局所領域を設定する領域設定手
段と、前記局所領域に含まれる複数の画素の画素濃度の
和を予め定められた定数により除算して、その除算値を
前記局所領域内の濃度レベルの基準値として設定する基
準値算出手段と、前記局所領域内における着目画素と周
辺画素との濃度差を算出する濃度差算出手段と、予め前
記濃度レベルの基準値の大きさおよび着目画素と周辺画
素との濃度差の大きさによって区分けされた複数の段階
に対し、前記基準値算出手段により算出された濃度レベ
ルの基準値と濃度差算出手段により算出された濃度差と
の組合せがいずれの段階に属するかを判定する判定手段
と、前記判定手段による判定結果によって異なる算出方
法を用いて前記着目画素の画素データを2値化処理する
ための2値化しきい値を決定する2値化しきい値決定手
段と、前記2値化しきい値決定手段により決定された2
値化しきい値により着目画素の画像データを2値化処理
する2値化処理手段とを備えたものである。
【0009】請求項4の発明にかかる2値化処理装置で
は、前記2値化しきい値決定手段は、前記濃度レベルの
基準値および着目画素と周辺画素との濃度差について設
定された段階毎に異なる複数とおりの計算式の中から前
記算出された基準値と濃度差との組合せが属すると判定
された段階に対応する計算式を選択して実行し、この演
算結果を前記濃度レベルの基準値に加算した値を前記着
目画素の画素データを2値化処理するための2値化しき
い値として決定する
【0010】
【0011】
【作用】請求項1,2の発明にかかる2値化処理装置で
は、着目画素を含む局所領域内の複数画素の画素濃度の
平均値を基準値として設定し、この基準値の示す濃度レ
ベルが複数の段階のうちのいずれに属するかによって、
着目画素に対する2値化しきい値の算出方法を変更する
ので、着目画素の周辺の濃度レベルに応じて着目画素の
2値化しきい値を可変設定することができる。
【0012】請求項3,4の発明にかかる2値化処理装
置では、前記と同様の基準値を算出するとともに、局所
領域における着目画素と周辺画素との濃度差を算出し、
前記基準値の示す濃度レベルと前記濃度差との組合せが
複数の段階のうちのいずれに属するかによって着目画素
に対する2値化しきい値の算出方法を変更するので、着
目画素の周辺の濃度レベルと濃度変化の度合とに応じて
着目画素の2値化しきい値を可変設定することができ
る。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【実施例】図1は、この発明の一実施例にかかる2値化
処理装置の回路構成を示すもので、画像入力装置1,画
像メモリ2,領域設定装置3,基準値算出装置4,加算
値算出装置5,2値化しきい値決定装置6,2値化出力
装置7などを構成として含んでいる。
【0017】画像入力装置1は、CCDなどの撮像素子
を有し、対象物より文字,図形などを読み取って濃淡画
像を生成する。アナログ量の濃淡画像信号はディジタル
量に変換され、濃度が256階調(0〜255)で表現
される画素データが得られる。
【0018】画像メモリ2は各画素データを画素単位で
格納するもので、各画素データのデータ構造が図2に例
示してある。同図中、各数字は、各画素データの濃度階
調であって、数字が小さいほど暗い画素であることを示
している。
【0019】領域設定装置3は、前記濃淡画像上の着目
画素の周辺に着目画素を含む局所領域を設定するための
もので、図3および図4に局所領域の設定例が示してあ
る。図3の例では、20が座標(i,j)の位置の着目
画素、24が局所領域であり、この局所領域24には、
前記着目画素20と、その周辺の座標(i−1,j−
1)(i−1,j)(i,j−1)の各位置の画素21
〜23が含まれる。なおD,A,B,Cは各画素20〜
23の画素データを意味する。
【0020】図4の例では、20が座標(i,j)の位
置の着目画素、24,29が局所領域である。一方の局
所領域24には、前記着目画素20と、その周辺の座標
(i−1,j−1)(i−1,j)(i,j−1)の各
位置の画素21〜23が含まれ、他方の局所領域29に
は、さらに座標(i−2,j−1)(i−2,j)(i
+1,j−1)(i+1,j−1)の各位置の画素25
〜28が含まれる。なおD,A,B,Cは各画素20〜
23の画素データを、E,F,G,Hは各画素25〜2
8の画素データを、それぞれ意味する。
【0021】図1に戻って、基準値算出装置4および加
算値算出装置5は前記局所領域24,29に含まれる所
定の画素の画素データより2値化しきい値を決定するた
めの基準値および加算値をそれぞれ算出し、また2値化
しきい値決定装置6は前記基準値および加算値を用いて
2値化しきい値THを算出する。
【0022】2値化出力装置7は着目画素20の画素デ
ータDが前記2値化しきい値TH以上であれば(D≧T
H)、白画素を表現する「1」の2値データに、着目画
素の画素データが前記2値化しきい値THより小さけれ
ば(D<TH)、黒画素を表現する「0」の2値データ
に、それぞれ変換して、2値画像を生成しかつ出力す
る。
【0023】前記領域設定装置3,基準値算出装置4お
よび,加算値算出装置5は、この2値化処理装置の使用
目的,用途などに応じて適宜構成されるものであって、
以下に4種類の実施例(第1実施例〜第4実施例)につ
き説明する。
【0024】まず第1実施例は、文字などの黒地部分で
は2値化しきい値THを高く設定し、背景の白地部分で
は2値化しきい値THを低く設定し、中間調の部分は2
値化しきい値THを中間に設定することにより、文字な
どの黒地や背景の白地は忠実かつノイズが現れない2値
画像に再現すると共に、中間調の部分は濃度変化に対応
するようにしたものである。
【0025】この第1実施例において、領域設定装置3
は、図3に示す局所領域24を設定し、基準値算出装置
4は、局所領域24に含まれる3個の画素21,22,
23の画素データA,B,Cを用いてつぎの(1) 式によ
り局所領域24内の濃淡画像の濃度レベルSを、つぎの
(2) 式により基準値Tを、それぞれ算出する。
【0026】
【数1】
【0027】
【数2】
【0028】また加算値算出装置5は、前記濃度レベル
Sの大きさに応じて加算値Kを決定するもので、濃度レ
ベルSが下限値S1以下であれば(S≦S1)つぎの
(3) 式により、上限値S2より大きければ(S>S2)
つぎの(4) 式により、下限値S1より大きくかつ上限値
S2以下であれば(S1<S≦S2)つぎの(5) 式によ
り、それぞれ加算値Kを算出する。
【0029】
【数3】
【0030】
【数4】
【0031】
【数5】
【0032】上式において、下限値S1は、対象が例え
ば細い横線である場合を、また上限値S2は対象が例え
ば新聞の地肌である場合を、それぞれ想定して、具体的
にはS1を「180」、S2を「480」に設定する。
【0033】前記基準値算出装置4により基準値Tが、
また加算値算出装置5により加算値Kが、それぞれ算出
されると、2値化しきい値決定装置6は基準値Tに濃度
レベルSの大きさに応じた加算値Kを加算して2値化し
きい値THを算出する。
【0034】つぎに第2実施例は、文字などの黒地部分
や背景の白地部分のように濃度変化が小さい部分では濃
度変化を拾いにくい2値化しきい値THに、また網点写
真のように狭い領域内での濃度変化が大きい部分や細い
線が存在する部分では濃度変化を拾い易い2値化しきい
値THに、それぞれ設定することにより、黒地,白地,
網点写真のドットおよび,細い線を忠実に再現するよう
にしたものである。
【0035】この第2実施例の領域設定装置3も、図3
に示す局所領域24を設定するもので、第2実施例の場
合、基準値算出装置4は、局所領域24に含まれる4個
の画素20,21,22,23の画素データD,A,
B,Cを用いてつぎの(6) 式により局所領域24内の濃
淡画像の濃度レベルSを、前記の(2) 式により2値化基
準値Tを、つぎの(7) 式により濃度差Wを、それぞれ算
出する。
【0036】
【数6】
【0037】
【数7】
【0038】また加算値算出装置5は、前記基準値Tお
よび濃度差Wの大きさに応じて加算値Kを決定するもの
で、基準値Tが下限値T1以下であれば(T≦T1)つ
ぎの(8) 式により、上限値T2以上であれば(T≧T
2)つぎの(9) 式により、下限値T1より大きくかつ上
限値T2より小さく、しかも濃度差Wが網点領域の判別
値W1(例えばW1=32)以下であれば(T1<T<
T2,W≦W1)つぎの(10)式により、下限値T1より
大きくかつ上限値T2より小さく、しかも濃度差Wが網
点領域の判別値W1より大きければ(T1<T<T2,
W>W1)つぎの(11)式により、それぞれ加算値Kを算
出する。この場合、前記濃度差Wが判別値W1以下であ
れば、網点領域でないと判断し、判別値W1より大きけ
れば、網点領域であると判断している。
【0039】
【数8】
【0040】
【数9】
【0041】
【数10】
【0042】
【数11】
【0043】上式において、下限値T1は、対象が黒っ
ぽい領域である場合を、また上限値S1は対象が白っぽ
い領域である場合を、それぞれ想定して、具体的にはT
1を「96」、T2を「160」に設定する。
【0044】前記基準値算出装置4により基準値Tが、
また加算値算出装置5により加算値Kが、それぞれ算出
されると、2値化しきい値決定装置6は基準値Tにその
基準値Tの大きさおよび濃度差Wの大きさに応じた加算
値Kを加算して2値化しきい値THを算出する。
【0045】つぎに第3実施例は、着目画素20の座標
値iが偶数であるか、奇数であるかによって異なる局所
領域を設定し、いずれか局所領域内の所定の画素の画素
データを用いて2値化しきい値を設定することにより、
網点写真のドット周期と画素データのサンプリング周期
とに起因するモアレパターンの発生を防止するようにし
たものである。
【0046】この第3実施例の領域設定装置3は、図4
に示す2種類の局所領域24,29のうち、そのいずれ
かを選択して設定し、基準値算出装置4は、着目画素2
0の座標値iが偶数であるときは、一方の局所領域29
に含まれる各画素25,26,27,28の画素データ
E,F,G,Hを用いてつぎの(12)式により局所領域2
9内の濃淡画像の濃度レベルSを算出し、着目画素20
の座標値iが奇数であるときは、他方の局所領域24に
含まれる各画素20,21,22,23の画素データ
D,A,B,Cを用いて前記の(6) 式により局所領域2
4内の濃淡画像の濃度レベルSを算出して、前記の(2)
式により基準値Tを算出する。
【0047】
【数12】
【0048】また加算値算出装置5は、前記濃度レベル
Sの大きさに応じて加算値Kを決定するもので、濃度レ
ベルSが下限値S1(例えばS1=180)以下であれ
ば(S≦S1)前記の(3) 式により、上限値S2(例え
ばS2=480)より大きければ(S>S2)前記(4)
式により、下限値S1より大きくかつ上限値S2以下で
あれば(S1<S≦480)前記(5) 式により、それぞ
れ加算値Kを算出し、2値化しきい値決定装置6は基準
値Tに濃度レベルSの大きさに応じた加算値Kを加算し
て2値化しきい値THを算出する。
【0049】つぎに第4実施例は、第3実施例による手
法の問題点、すなわち文字画像が多少崩れるという問題
点を解消するための改良手法であって、網点写真のドッ
ト周期と画素データのサンプリング周期とに起因するモ
アレパターンの発生を防止すると共に、黒地,白地,網
点写真のドットおよび,細い線を忠実に再現しかつ文字
画像の崩れを防止したものである。
【0050】この第4実施例の領域設定装置3は、図4
に示す2種類の局所領域24,29のうち、そのいずれ
かを選択して設定し、基準値算出装置4は、つぎの(13)
式で与えられる濃度差Wが網点領域と文字領域との判別
値W2(例えばW2=16)より小さく(W<W2)か
つ着目画素20の座標値iが偶数であるときは、一方の
局所領域29に含まれる各画素25,26,27,28
の画素データE,F,G,Hを用いて前記(12)式により
局所領域29内の濃淡画像の濃度レベルSを算出し、濃
度差Wが前記判別値W2より小さく(W<W2)かつ着
目画素20の座標値iが奇数であるとき、または前記濃
度差Wが前記判別値W2以上(W≧W2)であるとき
は、他方の局所領域24に含まれる各画素20,21,
22,23の画素データD,A,B,Cを用いて前記
(6) 式により局所領域24内の濃淡画像の濃度レベルS
を算出して、前記の(2) 式により基準値Tを算出する。
この場合、前記濃度差Wが判別値W2以上であれば、文
字領域であると判断し、判別値W2より小さければ網点
領域であると判断している。
【0051】
【数13】
【0052】また加算値算出装置5は、前記濃度レベル
Sの大きさに応じて加算値Kを決定するもので、濃度レ
ベルSが下限値S1(例えばS1=180)以下であれ
ば(S≦S1)前記(3) 式により、上限値S2(例えば
S2=480)より大きければ(S>S2)前記(4) 式
により、下限値S1より大きくかつ上限値S2以下であ
れば(S1<S≦S2)前記(5) 式により、それぞれ加
算値Kを算出し、2値化しきい値決定装置6は基準値T
に濃度レベルSの大きさに応じた加算値Kを加算して2
値化しきい値THを算出する。
【0053】図5は、上記2値化処理装置の動作の流れ
をステップ1(図中「ST1」で示す)〜ステップ8で
示す。まずステップ1で画像入力装置1により濃淡画像
が生成されると、その濃淡画像の各画素データが画像メ
モリ2に画素単位で格納される(ステップ2)。つぎの
ステップ3で領域設定装置3により濃淡画像上に1個ま
たは2個の局所領域が設定された後、ステップ4で基準
値算出装置4により基準値Tが、また加算値算出装置5
により加算値Kが、それぞれ算出される(ステップ4,
5)。
【0054】つぎのステップ6で2値化しきい値決定装
置6は前記基準値Tに加算値Kを加算して2値化しきい
値THを算出した後、続くステップ7で2値化出力装置
7が前記2値化しきい値THにより着目画素の画素デー
タを2値化して出力する。同様の手順が濃淡画像を構成
する全ての画素につき実行されると、ステップ8が「Y
ES」となり、濃淡画像の2値化処理が完了する。
【0055】図6は、上記したいずれか実施例の2値化
処理装置が適用されたハンディ型のイメージスキャナ1
0を示すが、この発明は、イメージスキャナに限らず、
ファクシミリや複写機などにも適用できる。また図6の
イメージスキャナは、いずれか実施例の2値化処理装置
のみが適用されたものであるが、第1〜第4の全ての実
施例にかかる2値化処理装置を実施して、選択によりい
ずれか実施例の2値化処理装置を作動させるようにして
もよい。
【0056】図示例のイメージスキャナ10は、対象物
11の表面を移行させ、文字などを読み取って2値化処
理を行い2値画像を得るものであって、機内には、図示
しないが、対象物11の表面へ光を照射する発光ダイオ
ード,照射面の文字などをCCD12に結像させる光学
系などが組み込んである。前記CCD12により読み取
られた濃淡画像はコード線15より機械本体(図示せ
ず)へ送られて前記した2値化処理が行われる。なお図
中、13は対象物を上方より透視する透視窓、14は読
取りを開始させるスタート釦スイッチである。
【0057】
【発明の効果】請求項1,2の発明では、着目画素を含
む局所領域内の複数画素の画素濃度の平均値を基準値と
して設定し、この基準値の示す濃度レベルが複数の段階
のうちのいずれに属するかによって、着目画素に対する
2値化しきい値の算出方法を変更するので、着目画素の
周辺の濃度レベルに応じて着目画素の2値化しきい値を
可変設定することができる。よって文字などの黒部分
は2値化しきい値を高く設定し、背景の白地部分では2
値化しきい値を低く設定することにより、文字などの
背景の白地を忠実に再現でき、また中間調の部分に
は、周辺領域の濃度レベルに応じた2値化しきい値を設
定することによって、文字などの部分と背景部分とを切
り分けて鮮明に再現することが可能となる。さらに前記
基準値の大きさに対する段階の設定を細かく設定すれ
ば、着目画素に対する2値化しきい値も細かく設定する
ことができ、ノイズのない鮮明な2値画像を再現するこ
とができる。
【0058】請求項3,4の発明では、前記と同様の基
準値を算出するとともに、局所領域における着目画素と
周辺画素との濃度差を算出し、前記基準値の示す濃度レ
ベルと前記濃度差との組合せが複数の段階のうちのいず
れに属するかによって着目画素に対する2値化しきい値
の算出方法を変更するので、着目画素の周辺の濃度レベ
ルと周辺に対する濃度変化の度合とに応じて着目画素の
2値化しきい値を可変設定することができる。よって、
文字などの黒部分や背景の白地部分のように濃度変化が
小さい部分では濃度変化を拾いにくい2値化しきい値
に、また網点写真のように狭い領域内での濃度変化が大
きい部分や細かい線が存在する部分では濃度変化を拾い
易い2値化しきい値に、それぞれ設定することにより、
文字などの黒,白地,網点写真のドット、および細い線
を忠実に再現できる。
【0059】
【0060】
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる2値化処理装置の
回路構成を示すブロック図である。
【図2】画像メモリに格納された各画素データのデータ
構造の具体例を示す説明図である。
【図3】濃淡画像上に設定される局所領域を示す説明図
である。
【図4】濃淡画像上に設定される局所領域の他の実施例
を示す説明図である。
【図5】図1の2値化処理装置の動作の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図6】この発明が実施されるハンディ型イメージスキ
ャナーの外観を示す斜面図である。
【符号の説明】
1 画像入力装置 2 画像メモリ 3 領域設定装置 4 基準値算出装置 5 加算値算出装置 6 2値化しきい値決定装置 7 2値化出力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 厚志 京都市右京区花園土堂町10番地 オムロ ン株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−243668(JP,A) 特開 平3−154569(JP,A) 特開 平2−140887(JP,A) 特開 平2−67869(JP,A) 特開 昭64−17566(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濃淡画像の各画素データを2値化処理す
    るための2値化処理装置であって、 前記濃淡画像を生成する画像入力手段と、 前記濃淡画像上に着目画素を含む局所領域を設定する領
    域設定手段と、 前記局所領域に含まれる複数の画素の画素濃度の和を予
    め定められた定数により除算して、その除算値を前記局
    所領域内の濃度レベルの基準値として設定する基準値算
    出手段と、予め前記基準値の大きさに応じて区分けされた複数の段
    階に対し、前記基準値算出手段により算出された濃度レ
    ベルの基準値がいずれの段階に属するかを判定する判定
    手段と、 前記判定手段による判定結果によって異なる算出方法を
    用いて前記着目画素の 画素データを2値化処理するため
    の2値化しきい値を決定する2値化しきい値決定手段
    と、 前記2値化しきい値決定手段により決定された2値化し
    きい値により着目画素の画像データを2値化処理する2
    値化処理手段とを備えて成る2値化処理装置。
  2. 【請求項2】 前記2値化しきい値決定手段は、前記濃
    度レベルの基準値について設定された段階毎に異なる複
    数とおりの計算式の中から前記基準値が属すると判定さ
    れた段階に対応する計算式を選択して実行し、この演算
    結果を前記濃度レベルの基準値に加算した値を前記着目
    画素の画素データを2値化処理するための2値化しきい
    値として決定する請求項1に記載された2値化処理装
    置。
  3. 【請求項3】 濃淡画像の各画素データを2値化処理す
    るための2値化処理装置であって、 前記濃淡画像を生成する画像入力手段と、 前記濃淡画像上に着目画素を含む局所領域を設定する領
    域設定手段と、 前記局所領域に含まれる複数の画素の画素濃度の和を予
    め定められた定数により除算して、その除算値を前記局
    所領域内の濃度レベルの基準値として設定する基準値算
    出手段と、 前記局所領域内における着目画素と周辺画素との 濃度差
    を算出する濃度差算出手段と、予め前記濃度レベルの基準値の大きさおよび着目画素と
    周辺画素との濃度差の大きさによって区分けされた複数
    の段階に対し、前記基準値算出手段により算出された濃
    度レベルの基準値と濃度差算出手段により算出された濃
    度差との組合せがいずれの段階に属するかを判定する判
    定手段と、 前記判定手段による判定結果によって異なる算出方法を
    用いて前記着目画素の 画素データを2値化処理するため
    の2値化しきい値を決定する2値化しきい値決定手段
    と、 前記2値化しきい値決定手段により決定された2値化し
    きい値により着目画素の画像データを2値化処理する2
    値化処理手段とを備えて成る2値化処理装置。
  4. 【請求項4】 前記2値化しきい値決定手段は、前記濃
    度レベルの基準値および着目画素と周辺画素との濃度差
    について設定された段階毎に異なる複数とおりの計算式
    の中から前記算出された基準値と濃度差との組合せが属
    すると判定された段階に対応する計算式を選択して実行
    し、この演算結果を前記濃度レベルの基準値に加算した
    値を前記着目画素の画素データを2値化処理するための
    2値化しきい値として決定する請求項3に記載された
    値化処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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