JPH10191038A - 多値画像2値化方法 - Google Patents

多値画像2値化方法

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JPH10191038A
JPH10191038A JP8354739A JP35473996A JPH10191038A JP H10191038 A JPH10191038 A JP H10191038A JP 8354739 A JP8354739 A JP 8354739A JP 35473996 A JP35473996 A JP 35473996A JP H10191038 A JPH10191038 A JP H10191038A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ページメモリが不要で、多値画像を高密度化
しつつ最適な2値画像に変換できる多値画像2値化方法
を提供すること。 【解決手段】 注目画素の濃度値に対して(S×T)個
の固定しきい値で(S×T+1)階調へ変換する単純2
値化処理を行った結果得られた階調出力値を前記注目画
素から変換される(S×T)個の2値画素のうちの黒画
素数として、前記注目画素を前記階調出力値個だけの黒
画素を含むS×T個の2値画素に変換することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多値画像を2値画
像に変換する多値画像2値化方法に関し、特に、多値画
像を、その多値画像よりも高密度な2値画像に変換する
多値画像2値化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、スキャナ装置で読み取った多値
画像を、2値画像に対応したプロッタ装置で出力するデ
ジタル複写機等においては、多値画像を、白画素及び黒
画素の2値画素から構成される2値画像に変換する必要
がある。その2値化処理においては、多値画像を構成す
る各画素の濃度値のとり得る範囲のどのレベルをしきい
値として白画素または黒画素とするかが2値化後の画像
の画質に大きく影響する。
【0003】そのため、特告昭56−46187号公報
記載の「画像濃度の2値化のしきい値設定方法」に見ら
れるように、3×3マトリクスの画素の濃度レベルの連
結性に応じて、2値化しきい値を設定する方式など、多
値画像の2値化において、対象画像の特徴を正確に再現
できるようにした提案がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
告昭56−46187号公報に見られる方法は、連結性
のヒストグラムを求めるために多値画像データを保持す
るページメモリが必要となり、その方法を実現するため
の装置は高コストとなる。
【0005】また、近年においては、多値画像を読み取
るためのイメージスキャナ等の入力装置の解像度は30
0〜400dpiが主流であるが、2値画像を出力する
ためのプロッタ装置等の出力装置の解像度は600〜1
200dpiへと高密度化が進んでおり、そのために、
多値画像を、その多値画像の画素密度よりも高密度の2
値画像に変換する必要があるが、上記従来の方法では、
それに対応できないという問題点があった。
【0006】本発明は、係る事情に鑑みてなされたもの
であり、ページメモリが不要で、多値画像を高密度化し
つつ最適な2値画像に変換できる多値画像2値化方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の多値画像2値化方法は、多値の濃度
値を持つ画素で構成される多値画像の各画素を注目画素
として、その注目画素を主走査方向S(Sは自然数)倍
及び副走査方向T(Tは自然数)倍で分割して(S×
T)個の2値画素に変換することにより、前記多値画像
を高密度2値画像に変換する多値画像2値化方法におい
て、前記注目画素の濃度値に対して(S×T)個の固定
しきい値で(S×T+1)階調へ変換する単純2値化処
理を行った結果得られた階調出力値を前記注目画素から
変換される(S×T)個の2値画素のうちの黒画素数と
して、前記注目画素を前記階調出力値個だけの黒画素を
含むS×T個の2値画素に変換することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の多値画像2値化方法は、多
値の濃度値を持つ画素で構成される多値画像の各画素を
注目画素として、その注目画素を主走査方向S(Sは自
然数)倍及び副走査方向T(Tは自然数)倍で分割して
(S×T)個の2値画素に変換することにより、前記多
値画像を高密度2値画像に変換する多値画像2値化方法
において、前記注目画素の濃度値に対して(S×T+
1)階調の多値誤差拡散処理を行った結果得られた階調
出力値を前記注目画素から変換される(S×T)個の2
値画素のうちの黒画素数として、前記注目画素を前記階
調出力値個だけの黒画素を含む(S×T)個の2値画素
に変換することを特徴とする。
【0009】請求項3記載の多値画像2値化方法は、多
値の濃度値を持つ画素で構成される多値画像の各画素を
注目画素として、その注目画素を主走査方向S(Sは自
然数)倍及び副走査方向T(Tは自然数)倍で分割して
(S×T)個の2値画素に変換することにより、前記多
値画像を高密度2値画像に変換する多値画像2値化方法
において、前記注目画素の濃度値に対して(S×T+
1)階調の多値ディザ処理を行った結果得られた階調出
力値を前記注目画素から変換される(S×T)個の2値
画素のうちの黒画素数として、前記注目画素を前記階調
出力値個だけの黒画素を含む(S×T)個の2値画素に
変換することを特徴とする。
【0010】請求項4記載の多値画像2値化方法は、請
求項1、2または3のいずれかの記載の多値画像2値化
方法において、前記注目画素の(M×N)周辺画素
(M、Nは自然数)の濃度値の分布状況に応じて、当該
注目画素から変換される前記(S×T)個の2値画素中
に含まれる黒画素の配置位置を決定することを特徴とす
る。
【0011】請求項5記載の多値画像2値化方法は、請
求項1、2または3のいずれかの記載の多値画像2値化
方法において、前記注目画素から変換される前記(S×
T)個の2値画素中に含まれる黒画素の配置位置を、予
め定めた優先度に応じて決定することを特徴とする。
【0012】請求項6記載の多値画像2値化方法は、請
求項5記載の多値画像2値化方法において、前記予め定
められる優先度は、変換後の高密度2値画像が縦筋画像
となる優先度であることを特徴とする。
【0013】請求項7記載の多値画像2値化方法は、請
求項6記載の多値画像2値化方法において、前記予め定
められる優先度は、前記主走査方向に隣合う画素のそれ
ぞれから変換される前記(S×T)個の2値画素につい
ての各優先度が前記主走査方向に対称になる優先度であ
ることを特徴とする。
【0014】請求項8記載の多値画像2値化方法は、請
求項5記載の多値画像2値化方法において、前記予め定
められる優先度は、変換後の高密度2値画像が網点画像
になる優先度であることを特徴とする。
【0015】請求項9記載の多値画像2値化方法は、請
求項1、2または3のいずれかの記載の多値画像2値化
方法において、前記注目画素の(M×N)周辺画素
(M、Nは自然数)の濃度値の分布状況から、当該注目
画素がエッジ画素か否かを判定し、当該注目画素がエッ
ジ画素である場合には、当該注目画素から変換される前
記(S×T)個の2値画素中に含まれる黒画素の配置位
置を、前記(M×N)周辺画素の濃度値の分布状況に応
じて決定する一方、当該注目画素がエッジ画素でない場
合には、当該注目画素から変換される前記(S×T)個
の2値画素中に含まれる黒画素の配置位置を、予め定め
た優先度に応じて決定することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の実施の形態に係る多値画像
2値化方法が適用される画像処理装置のブロック構成を
示す図である。
【0018】同図において、スキャナ部1は光電変換装
置、A/D変換装置を備え、原稿を読み取って多値画像
データに変換して出力するものである。2値化部2はス
キャナ部1からの多値画像データをスキャナ部1での読
み取り密度の主走査方向S倍、副走査方向T倍の密度の
2値画像データに変換するものである。なお、S及びT
は、1以上の整数、すなわち、自然数であり、本実施の
形態では、後述するように、S=T=2または、S=T
=3または、S=T=4の場合を例として説明する。プ
リンタ3は、2値化部2からの2値画像をスキャナ部1
での読み取り密度の主走査方向S倍、副走査方向T倍の
密度で記録出力するものである。制御部4は上記各部を
制御するマイクロコンピュータである。
【0019】以上の構成で、2値化部2において行われ
る本発明に係る多値画像2値化方法について、第1ない
し第8実施形態に分けて説明する。
【0020】先ず、第1実施形態では、2値化部2は、
スキャナ部1から入力される多値画像データを構成す
る、多値の濃度値を持つ各画素を順次入力して注目画素
とし、その注目画素の濃度値に対して(S×T)個の固
定しきい値で(S×T+1)階調へ変換する単純多値化
処理を行ない、その結果得られた、値0から値(S×
T)までの範囲の階調出力値を、当該注目画素から変換
する(S×T)個の2値画素のうちの黒画素数とし、当
該注目画素をその階調出力値個だけの黒画素を含む(S
×T)個の2値画素に変換して出力することで、スキャ
ナ部1からの多値画像を主走査方向にS倍、副走査方向
にT倍に高密度化した2値画像出力する。
【0021】具体的には、S=T=2の場合、図2に示
す、3×3の周辺画素A、B、C、D、E、G、Hの中
心に位置する注目画素Xは、図3に示す(2×2)=4
個の2値画素a、b、c、及び、dに変換されるが、そ
の(2×2)2値画素中の黒画素数と、その(2×2)
マトリクスにおける黒画素の配置位置の組み合わせパタ
ーンは、図4(1)ないし(16)の16通りとなる。
同図(1)は黒画素数が0個の場合、同図(2)ないし
(5)は黒画素数が1個の場合、同図(6)ないし(1
1)は黒画素数が2個の場合、同図(12)ないし(1
5)は黒画素数が3個の場合、同図(16)は黒画素数
が4個の場合を示しており、この第1実施形態では、
(2×2)2値画素中の黒画素数に対応して図4(1)
ないし(16)のいずかのパターンを選択する。
【0022】注目画素の濃度値の(2×2)2値画素中
の黒画素数への変換は、注目画素の濃度値をf(x,
y)とし、その濃度値f(x,y)が、4つのしきい濃
度値(th1、th2、th3、th4:ただしth4
>th3>th2>th1)で区切られる所定の5段階
の濃度範囲のうちのいずれの濃度範囲に属するかに応じ
て、その注目画素Xから変換される図3に示す(2×
2)=4個の2値画素に含まれる黒画素数を0ないし4
個のうちのいずれかに決定することで行う。
【0023】すなわち、注目画素Xの濃度値f(x,
y)が f(x,y)≧th4 ならば 黒画素数=4 th4>f(x,y)≧th3 ならば 黒画素数=3 th3>f(x,y)≧th2 ならば 黒画素数=2 th2>f(x,y)≧thl ならば 黒画素数=l th1>f(x,y) ならば 黒画素数=0 というように、注目画素Xの濃度値が属する5段階の濃
度範囲に応じて(2×2)2値画素に含まれる黒画素数
を0ないし4個のうちのいずれかに決定し、その決定し
た黒画素数に応じて、図4(1)ないし(16)のいず
かのパターンを選択する。
【0024】このように、第1実施形態の多値画像2値
化方法では、注目画素を(S×T)個の2値画素に変換
するというページメモリが不要な処理により、スキャナ
部1からの多値画像を高密度2値画像に変換してプリン
タ3に出力することができる。また、注目画素の濃度値
を単純多値化処理して得られた階調出力値を注目画素か
ら変換した(S×T)個の2値画素中の黒画素数とする
ことで、2値化部2は、スキャナ部1で文字原稿を読み
取って得られた多値画像に適した高密度2値画像をプリ
ンタ3に出力することができ、プリンタ3では良好な画
質の文字画像が記録できる。
【0025】次に第2実施形態について説明する。この
第2実施形態では、2値化部2は、スキャナ部1から入
力される多値画像データを構成する、多値の濃度値を持
つ各画素を順次入力して注目画素とし、その注目画素の
濃度値に対して(S×T+1)階調の多値誤差拡散処理
を行い、その結果得られた、値0から値(S×T)まで
の範囲の階調出力値を、当該注目画素から変換する(S
×T)個の2値画素のうちの黒画素数とし、当該注目画
素をその階調出力値個だけの黒画素を含む(S×T)個
の2値画素に変換して出力することで、スキャナ部1か
らの多値画像を主走査方向にS倍、副走査方向にT倍に
高密度化した2値画像出力する。
【0026】具体的には、S=T=2の場合で、64階
調(濃度値が0ないし63)の注目画素に対して5階調
の多値誤差拡散処理を行う場合、図2に示す、3×3の
周辺画素A、B、C、D、E、G、Hの中心に位置する
注目画素Xは、図3に示す(2×2)=4個の2値画素
a、b、c、及び、dに変換されるが、その(2×2)
2値画素中の多値誤差拡散処理の5階調に対応する黒画
素数(0ないし4)と、その(2×2)マトリクスにお
ける黒画素の配置位置の組み合わせパターンは、図4
(1)ないし(16)の16通りとなる。同図(1)は
黒画素数が0個の場合、同図(2)ないし(5)は黒画
素数が1個の場合、同図(6)ないし(11)は黒画素
数が2個の場合、同図(12)ないし(15)は黒画素
数が3個の場合、同図(16)は黒画素数が4個の場合
を示しており、この第2実施形態では、(2×2)2値
画素中の黒画素数に対応して図4(1)ないし(16)
のいずかのパターンを選択する。
【0027】注目画素の64階調の濃度値の(2×2)
2値画素中の黒画素数への変換は、注目画素の入力濃度
値をf(x,y)とし、その入力濃度値f(x,y)と
注目画素の所定の周辺画素から当該注目画素に拡散され
た誤差との合計である濃度値f´(x,y)が、4つの
しきい濃度値(th1、th2、th3、th4:ただ
しth4>th3>th2>th1)で区切られる所定
の5段階の濃度範囲のうちのいずれの濃度範囲に属する
かに応じて、その注目画素Xから変換される図3に示す
(2×2)=4個の2値画素に含まれる黒画素数を0な
いし4個のうちのいずれかに決定することで行う。
【0028】すなわち、注目画素Xの濃度値を上記した
ようにf´(x,y)とし、注目画素の位置(x,y)
に対して(x−i,y−j)に位置する周辺画素の誤差
値をe(x−i,y−j)、拡散係数をμ(i、j)、
そして注目画素の誤差値をe(x,y)とするとき、 f´(x,y)=f(x,y)+(1/Σμ(i、j))×Σμ(i、j)e(x-
i,y-j) により求められるf´(x,y)が f'(x,y)≧th4 ならば 黒画素数=4:e(x,y)=f'(x,y)−63 th4>f'(x,y)≧th3 ならば 黒画素数=3:e(x,y)=f'(x,y)−47 th3>f'(x,y)≧th2 ならば 黒画素数=2:e(x,y)=f'(x,y)−31 th2>f'(x,y)≧thl ならば 黒画素数=l:e(x,y)=f'(x,y)−15 th1>f'(x,y) ならば 黒画素数=0:e(x,y)=f'(x,y) というように、注目画素Xの濃度値が属する5段階の濃
度範囲に応じて(2×2)2値画素に含まれる黒画素数
が0ないし4個のうちのいずれかに決定し、その決定し
た黒画素数に応じて、図4(1)ないし(16)のいず
かのパターンを選択する。また、同時に注目画素近傍
の、いずれ注目画素として処理されることとなる周辺画
素において多値誤差拡散処理が行えるように、現在の注
目画素についての誤差値e(x,y)も算出しておく。
その誤差値e(x,y)は、多値画像における1画素を
(2×2)=4画素中に含まれる0から4個の黒画素数
として表される5階調で表現する多値誤差拡散処理にお
けるものであるため、注目画素から変換された(2×
2)2値画像中の黒画素数に応じた数式により算出して
いる。なお、誤差拡散処理の応用である多値誤差拡散処
理自体は、既に知られた技術であるため、詳細な説明は
省略する。
【0029】このように、第2実施形態の多値画像2値
化方法では、注目画素を(S×T)個の2値画素に変換
するというページメモリが不要な処理により、スキャナ
部1からの多値画像を高密度2値画像に変換してプリン
タ3に出力することができる。また、注目画素の濃度値
に対して(S×T+1)階調の多値誤差拡散処理をして
得られた階調出力値を注目画素から変換した(S×T)
個の2値画素中の黒画素数とすることで、2値化部2
は、スキャナ部1で写真原稿を読み取って得られた多値
画像に適した高密度2値画像をプリンタ3に出力するこ
とができ、プリンタ3では良好な画質の写真画像が記録
できる。
【0030】次に第3実施形態について説明する。この
第3実施形態では、2値化部2は、スキャナ部1から入
力される多値画像データを構成する、多値の濃度値を持
つ各画素を順次入力して注目画素とし、その注目画素の
濃度値に対して(S×T+1)階調の多値ディザ処理を
行い、その結果得られた、値0から値(S×T)までの
範囲の階調出力値を、当該注目画素から変換する(S×
T)個の2値画素のうちの黒画素数とし、当該注目画素
をその階調出力値個だけの黒画素を含む(S×T)個の
2値画素に変換して出力することで、スキャナ部1から
の多値画像を主走査方向にS倍、副走査方向にT倍に高
密度化した2値画像出力する。
【0031】具体的には、S=T=2の場合で、64階
調(濃度値が0ないし63)の注目画素に対して5階調
の多値ディザ処理を行う場合、図2に示す、3×3の周
辺画素A、B、C、D、E、G、Hの中心に位置する注
目画素Xは、図3に示す(2×2)=4個の2値画素
a、b、c、及び、dに変換されるが、その(2×2)
2値画素中の多値ディザ処理の5階調に対応する黒画素
数(0ないし4)と、その(2×2)マトリクスにおけ
る黒画素の配置位置の組み合わせパターンは、図4
(1)ないし(16)の16通りとなる。同図(1)は
黒画素数が0個の場合、同図(2)ないし(5)は黒画
素数が1個の場合、同図(6)ないし(11)は黒画素
数が2個の場合、同図(12)ないし(15)は黒画素
数が3個の場合、同図(16)は黒画素数が4個の場合
を示しており、この第3実施形態では、(2×2)2値
画素中の黒画素数に対応して図4(1)ないし(16)
のいずかのパターンを選択する。
【0032】注目画素の64階調の濃度値の(2×2)
2値画素中の黒画素数への変換は、注目画素の濃度値を
f(x,y)とし、その濃度値f(x,y)が、4つの
しきい濃度値(th(i、j)、th(i、j)+15、th(i、
j)+31、th(i、j)+47)で区切られる所定の5段
階の濃度範囲のうちのいずれの濃度範囲に属するかに応
じて、その注目画素Xから変換される図3に示す(2×
2)=4個の2値画素に含まれる黒画素数を0ないし4
個のうちのいずれかに決定することで行う。
【0033】なお、th(i、j)は、変動しきい値であ
り、図5に示すように、4×4の変動しきい値マトリク
スにより定義されている。例えば、th(1、1)=1
2、th(4、4)=14となる。2値化部2に入力され
るスキャナ部1からの多値画像データ上に仮想的にタイ
ル状に敷き詰められた、図5に示す4×4の変動しきい
値マトリクスにおいて、注目画素が、主走査方向(図に
おいて横方向)、及び、副走査方向(図において縦方
向)のどの位置(i、j)に在るか応じて、当該注目画
素についての変動しきい値th(i、j)が決まる。
【0034】すなわち、注目画素Xの濃度値f(x,
y)が f(x,y)≧th(i、j)+47 ならば 黒画素数=4 th(i、j)+47>f(x,y)≧th(i、j)+31 ならば 黒画素数=3 th(i、j)+31>f(x,y)≧th(i、j)+15 ならば 黒画素数=2 th(i、j)+15>f(x,y)≧th(i、j) ならば 黒画素数=l th(i、j)>f(x,y) ならば 黒画素数=0 というように、注目画素Xの濃度値が属する5段階の濃
度範囲に応じて(2×2)2値画素に含まれる黒画素数
が0ないし4個のうちのいずれかに決定し、その決定し
た黒画素数に応じて、図4(1)ないし(16)のいず
かのパターンを選択する。なお、ディザ処理の応用であ
る多値ディザ処理自体は、既に知られた技術であるた
め、詳細な説明は省略する。
【0035】このように、第3実施形態の多値画像2値
化方法では、注目画素を(S×T)個の2値画素に変換
するというページメモリが不要な処理により、スキャナ
部1からの多値画像を高密度2値画像に変換してプリン
タ3に出力することができる。また、注目画素の濃度値
に対して(S×T+1)階調の多値ディザ処理をして得
られた階調出力値を注目画素から変換した(S×T)個
の2値画素中の黒画素数とすることで、2値化部2は、
スキャナ部1で写真原稿を読み取って得られた多値画像
に適した高密度2値画像をプリンタ3に出力することが
でき、プリンタ3では良好な画質の写真画像が記録でき
る。
【0036】次に、第4実施形態について説明する。こ
の第4実施形態は、上記の第1ないし第3実施形態の多
値画像2値化方法の変形例である。
【0037】上記の第1ないし第3実施形態では、単純
多値化処理、多値誤差拡散処理、または、多値ディザ処
理により注目画素の階調出力値を求め、注目画素から変
換される(S×T)2値画像中の黒画素数をその求めた
階調出力値個とするだけで、(S×T)2値画像中の黒
画素の配置位置については、特に限定していなかった。
【0038】そこで、この第4実施形態は、上記の第1
ないし第3実施形態により求まった個数の黒画素の(S
×T)2値画像中における配置を最適にしようとするも
のである。
【0039】つまり、この第4実施形態は、2値化部2
において、スキャナ部1から入力される多値画像データ
の各画素を注目画素として、当該注目画素の濃度値に応
じた個数の黒画素を含むように当該注目画素から変換さ
れる(S×T)2値画素中における黒画素の配置を、当
該注目画素を中心とする(M×L)周辺画素(M、Lは
自然数)の各濃度値の分布状況に応じて決定するもので
ある。
【0040】具体的には、S=T=2、M=L=3の場
合を例にすると、注目画素から変換される(2×2)2
値画素中における黒画素の配置は、前述したように、含
まれる黒画素数に応じて、図4(1)ないし(16)に
示すパターンとなる。なお、以下の説明において、注目
画素Xの(3×3)周辺画素は、図2に示したように配
置される画素AないしHであるとする。
【0041】黒画素数が0個の場合は、図4(1)に示
す1パターンしかないため、選択の余地はなく、(3×
3)周辺画素の各濃度値の分布状況によらず図4(1)
に示すパターンを選択する。また、黒画素数が4個の場
合も、図4(16)に示す1パターンしかないため、選
択の余地はなく、(3×3)周辺画素の各濃度値の分布
状況によらず図4(16)に示すパターンを選択する。
【0042】黒画素数が3個ならば、図4(12)ない
し(15)のパターンのいずれかが選択可能である。そ
の場合、図3に示した(2×2)2値画素マトリクスを
図2の注目画素Xの枠に当てはめたと想定して、周辺画
素A、C、F及びHの濃度値を比較し、それらのうちの
最も濃度値が小さく薄い周辺画素に隣接する2値画素を
白画素、残りの3つを黒画素とする。つまり、周辺画素
Aが最も濃度値が小さい場合には図4(12)のパター
ンを選択し、周辺画素Cが最も濃度値が小さい場合には
図4(13)のパターンを選択し、周辺画素Fが最も濃
度値が小さい場合には図4(15)のパターンを選択
し、周辺画素Hが最も濃度値が小さい場合には図4(1
4)のパターンを選択する。
【0043】黒画素数が2個ならば、図4(6)ないし
(11)のパターンのいずれかが選択可能である。その
場合、図3に示した(2×2)2値画素マトリクスを図
2の注目画素Xの枠に当てはめたと想定して、対角に位
置する2つ周辺画素の合計濃度値を比較して最も合計濃
度値が大きい対角上に沿った2つの2値画素を黒画素と
する。つまり、A+H、B+G、C+F、D+Eの4つ
の組みで合計濃度値を比較し、A+Hが最大ならば図4
(10)のパターンを選択し、B+Gが最大ならば図4
(8)または(9)のパターンを選択し、C+Fが最大
ならば図4(11)のパターンを選択し、D+Eが最大
ならば図4(6)または(7)のパターンを選択する。
【0044】黒画素数が1個ならば、図4(2)ないし
(5)のパターンのいずれかが選択可能である。その場
合、図3に示した(2×2)2値画素マトリクスを図2
の注目画素Xの枠に当てはめたと想定して、周辺画素
A、C、F及びHの濃度値を比較し、それらのうちの最
も濃度値が大きく濃い周辺画素に隣接する2値画素を黒
画素、残りの3つを白画素とする。つまり、周辺画素A
が最も濃度値が大きい場合には図4(2)のパターンを
選択し、周辺画素Cが最も濃度値が大きい場合には図4
(3)のパターンを選択し、周辺画素Fが最も濃度値が
大きい場合には図4(5)のパターンを選択し、周辺画
素Hが最も濃度値が大きい場合には図4(4)のパター
ンを選択する。
【0045】このように、第4実施形態の多値画像2値
化方法では、第1ないし第3実施形態により決定された
個数の黒画素の(S×T)2値画素マトリクスにおける
配置位置を、注目画素の(M×N)周辺画素の濃度値の
分布状況に応じて、当該注目画素から変換される(S×
T)2値画素マトリクス含まれる黒画素が前記周辺画素
の高濃度側に優先配置されるように決めているため、2
値化部2は、スキャナ部1から入力される多値画像中の
エッジを精細な高密度2値画像に変換してプリンタ3に
出力でき、プリンタ3では、多値画像中の文字や写真の
輪郭部を明瞭に再現した高密度2値画像を出力すること
ができる。
【0046】次に、第5実施形態について説明する。こ
の第5実施形態は、上記の第1ないし第3実施形態の多
値画像2値化方法の、第4実施形態とは別の変形例であ
る。
【0047】上記の第1ないし第3実施形態では、単純
多値化処理、多値誤差拡散処理、または、多値ディザ処
理により注目画素の階調出力値を求め、注目画素から変
換される(S×T)2値画像中の黒画素数をその求めた
階調出力値個とするだけで、(S×T)2値画像中の黒
画素の配置位置については、特に限定していなかった。
【0048】そこで、この第5実施形態は、上記の第1
ないし第3実施形態により求まった個数の黒画素の(S
×T)2値画像中における配置を最適にしようとするも
のである。
【0049】つまり、この第5実施形態は、2値化部2
において、スキャナ部1から入力される多値画像データ
の各画素を注目画素として、当該注目画素の濃度値に応
じた個数の黒画素を含むように当該注目画素から変換さ
れる(S×T)2値画素中における黒画素の配置を、予
め定めた優先度応じて決定するものである。
【0050】具体的には、S=T=2の場合を例にする
と、注目画素から変換される(2×2)2値画素中にお
ける黒画素の配置は、前述したように、含まれる黒画素
数に応じて、図4(1)ないし(16)に示すパターン
となる。
【0051】それら含まれる黒画素数に応じて選択され
得る各パターンが複数ある場合、例えば、含まれる黒画
素数が1個の場合は図4(2)ないし(5)の4通りの
パターンが選択可能であり、含まれる黒画素数が2個の
場合は図4(6)ないし(11)の6通りのパターンが
選択可能であり、含まれる黒画素数が3個の場合は図4
(12)ないし(15)の4通りのパターンが選択可能
である。
【0052】そこで、この第5実施形態では(2×2)
2値画素に、図6に示す優先度マトリクスに示す優先順
位を付ける。図6に示す優先度マトリクスと、図3に示
した(2×2)2値画素マトリクスを重ね合わせたとす
ると、2値画素b、d、a、cの順で優先順位が高く、
(2×2)2値画素に含まれる黒画素は、2値画素b、
d、a、cの順に配置される。
【0053】したがって、(2×2)2値画素に含まれ
る黒画素が1個の場合は、図4(3)のパターンが選択
され、含まれる黒画素が2個の場合は、図4(9)のパ
ターンが選択され、含まれる黒画素が3個の場合は、図
4(15)のパターンが選択される。また、含まれる黒
画素が0個の場合は、図4(1)のパターンしか選択で
きないため、図4(1)のパターンが選択される。含ま
れる黒画素が4個の場合も同様で、図4(16)のパタ
ーンしか選択できないため、図4(16)のパターンが
選択される。
【0054】このように、第5実施形態の多値画像2値
化方法では、第1ないし第3実施形態により決定された
個数の黒画素の(S×T)2値画素マトリクスにおける
配置位置を、予め定めた優先度に応じて決めているた
め、注目画素から変換される(S×T)個の2値画素中
に含まれる黒画素を規則的に配置でき、2値化部2は、
スキャナ部1から入力される写真を読み取って得られた
多値画像を階調性が規則的で滑らかな高密度2値画像に
変換してプリンタ3に出力でき、プリンタ3では、階調
性が規則的で滑らかな高密度2値画像を出力することが
できる。
【0055】次に、第6実施形態について説明する。こ
の第6実施形態は、上記の第5実施形態の多値画像2値
化方法の変形例である。
【0056】つまり、この第6実施形態では、第5実施
形態において、2値化部2が、注目画素から変換される
(S×T)2値画素中における黒画素の配置を決定する
際に参照した、(S×T)2値画素の優先度を、変換後
の高密度2値画像が縦筋画像となる優先度に設定するも
のてある。
【0057】具体的には、S=T=2の場合を例にする
と、図6に示す優先度マトリクスに示す優先順位を(2
×2)2値画素に重ね合わせて対応させる。図6に示し
た優先度マトリクスは、第5実施形態においても参照し
たものであるが、実は、その図6に示す優先度マトリク
スでは、変換後の高密度2値画像が縦筋画像となる優先
度が設定されている。
【0058】つまり、図6に示す優先度マトリクスと、
図3に示した(2×2)2値画素マトリクスを重ね合わ
せたとすると、優先順位が1番目の2値画素bと、2番
目の2値画素dとが、縦方向(副走査方向)に連続して
おり、注目画素から変換される(2×2)2値画素中に
含まれる黒画素数が2個の場合、その2個の黒画素は、
縦に並ぶことになる。したがって、変換後の高密度2値
画像全体としては、主走査方向(横方向)に1画素おき
で、副走査方向に伸びる縦筋状の画像となる。
【0059】したがって、2値化部2から出力された高
密度2値画像をプリンタ3で記録紙に記録する際に生じ
得るプリンタ3における記録紙の副走査方向の送りムラ
に起因するジッターの影響を受けにくい高品質な状態で
高密度2値画像を出力できる。なお、変換後の高密度2
値画像が縦筋状の画像であるといっても、前述の第1な
いし第3実施形態の多値画像2値化方法により、注目画
素から変換される黒画素数は、変換前の多値画像におけ
る濃度値に応じて最適に決定されているため、注目画素
から変換される(S×T)2値画素の微小領域の範囲内
で縦方向に黒画素を配置したとしても、変換後の高密度
2値画像において、目に見えてわかるような縦筋が生じ
て画質を悪化させることはない。
【0060】次に、第7実施形態について説明する。こ
の第7実施形態は、上記の第6実施形態の多値画像2値
化方法の変形例である。
【0061】つまり、上記第6実施形態では、注目画素
から変換される(S×T)2値画素の優先度を、変換後
の高密度2値画像が縦筋画像となる優先度に設定するこ
とで、プリンタ3における記録紙の副走査方向の送りム
ラに起因するジッターの影響を受けにくくできるが、プ
リンタ3の記録密度が高い場合に、例えば、第6実施形
態の場合にプリンタ3の解像度が200dpi程度で、
この第7の実施形態の場合が、400dpi以上の解像
度の場合、第6実施形態のように、変換後の高密度2値
画像全体として主走査方向(横方向)に1画素おきで、
副走査方向に伸びる縦筋状の画像とすることができて
も、プリンタ3での記録時に、縦筋の幅が狭すぎて、か
すれた画像となってしまうおそれがある。
【0062】そこで、この第7実施形態では、S=T=
2の場合を例にすると、2値化部2は、スキャナ部1か
ら入力される多値画像データの主走査方向の奇数番目の
画素を注目画素として処理するときには、図6に示す優
先度マトリクスを採用し、偶数番目の画像を注目画素と
して処理するときは、図7に示す、図6とは互いに主走
査方向に対称になる優先度マトリクスを採用する。もち
ろん偶数番目に図6に示す優先度マトリクスを採用し、
奇数番目に図7に示す優先度マトリクスを採用してもよ
い。
【0063】そのように、主走査方向に隣合う画素につ
いてそれぞれ参照する優先度マトリクスが左右(主走査
方向)に対称になることで、図6及び図7に示す優先度
マトリクスと図3に示した(2×2)2値画素マトリク
スを重ね合わせたとすると、主走査方向に隣合う、図6
の優先度マトリクスが適用される画素と、図7の優先度
マトリクスが適用される画素とで、優先順位が1番目の
2値画素bと2番目の2値画素d、及び、優先順位が1
番目の2値画素aと2番目の2値画素cとが互いに隣合
うこととなり、実質的に、縦筋の太さが2倍になる。し
たがって、プリンタ3の記録解像度が高くても、縦筋が
かすれにくく良好な記録画像を得ることができる。
【0064】次に、第8実施形態について説明する。こ
の第8実施形態は、前述の第5実施形態の多値画像2値
化方法の変形例である。
【0065】つまり、この第8実施形態では、第5実施
形態において、2値化部2が、注目画素から変換される
(S×T)2値画素中における黒画素の配置を決定する
際に参照した、(S×T)2値画素の優先度を、変換後
の高密度2値画像が網点画像となる優先度に設定するも
のである。
【0066】具体的には、S=T=4の場合を例にする
と、図8に示す優先度マトリクスに示す優先順位を(4
×4)2値画素に重ね合わせて対応させる。図8に示し
た優先度マトリクスは、変換後の高密度2値画像が網点
画像となる優先度が設定されている。
【0067】つまり、図8に示す優先度マトリクスと、
注目画素から変換される(4×4)2値画素マトリクス
を重ね合わせたとすると、(4×4)2値画素マトリク
スに含まれる、第1ないし第3実施形態の多値画像2値
化方法によりその個数が決定された黒画素は、その個数
が4個までなら、2値画素マトリクス中央の2×2画素
内に図8に示す優先順位で順に配置され、4個以上の場
合でも、できるだけ黒画素が(4×4)2値画素マトリ
クスの中央側に配置される。
【0068】このように、(S×T)2値画素の優先度
を、(S×T)2値画素マトリクス中の黒画素ができる
だけマトリクス中央に配置される優先度に設定すること
で、変換後の高密度2値画像が網点画像となるため、2
値化部2は、スキャナ部1から入力される多値画像を階
調性が規則的で滑らかな高密度2値画像に変換してプリ
ンタ3に出力でき、プリンタ3では、多値画像中の写真
の階調性が規則的でなめらかな高密度2値画像を出力す
ることができる。
【0069】次に、第9実施形態について説明する。こ
の第9実施形態は、前述の第1ないし第3実施形態の多
値画像2値化方法の変形例である。
【0070】前述の第1ないし第3実施形態では、単純
多値化処理、多値誤差拡散処理、または、多値ディザ処
理により注目画素の階調出力値を求め、注目画素から変
換される(S×T)2値画像中の黒画素数をその求めた
階調出力値個とするだけで、(S×T)2値画像中の黒
画素の配置位置については、特に限定していなかった。
【0071】そこで、この第9実施形態は、前述の第1
ないし第3実施形態により求まった個数の黒画素の(S
×T)2値画像中における配置を最適にしようとするも
のである。
【0072】図9に第9実施形態の多値画像2値化方法
が適用される画像処理装置のブロック構成を示す。同図
において、スキャナ部1が光電変換装置、A/D変換装
置を備え、原稿を読み取って多値画像データに変換して
出力するものであり、2値化部2がスキャナ部1からの
多値画像データをスキャナ部1での読み取り密度の主走
査方向S倍、副走査方向T倍の密度の2値画像データに
変換するものであり、プリンタ3が、2値化部2からの
2値画像をスキャナ部1での読み取り密度の主走査方向
S倍、副走査方向T倍の密度で記録出力するものであ
り、制御部4が上記各部を制御するマイクロコンピュー
タである点は、図1に示した第1ないし第8実施形態の
多値画像2値化方法が適用される画像処理装置と同様で
ある。異なる点は、エッジ判定部5を備えている点であ
る。
【0073】2値化部2は、前述の第1ないし第3実施
形態の単純多値化処理、多値誤差拡散処理、または、多
値ディザ処理により注目画素の階調出力値を求め、注目
画素から変換される(S×T)2値画像中の黒画素数を
その求めた階調出力値個とする多値画像2値化方法によ
り、(S×T)2値画像中の黒画素数を決定する。ま
た、2値化部2は、注目画素が画像のエッジ部を構成す
るエッジ画素であるか否かに応じて決定した個数の黒画
素の(S×T)2値画像中での配置を決定する。
【0074】その注目画素がエッジ画素か否かの判定を
するのが、エッジ判定部5である。エッジ判定部5は、
2値化部2が今注目画素として処理している画素と同一
の画素を注目画素として、その注目画素がエッジ画素か
否かの判定をし、その判定結果を2値化部2に通知す
る。
【0075】エッジ判定部5における注目画素がエッジ
画素か否かの判定は、具体的には、注目画素を中心とす
る(M×L)周辺画素(M、Lは自然数)の各濃度値
と、注目画素の濃度値の差の絶対値により判定する。
【0076】すなわち、M=L=3の場合を例にとる
と、図2に示す3×3画素の中央に位置する注目画素X
の濃度値をX、周辺画素A、B、C、D、E、G、F及
びHの濃度値をそれぞれ、A、B、C、D、E、G、F
及びHとし、所定のしきい値をTEとするとき、 |X−B|>TE |X−D|>TE |X−E|>TE |X−G|>TE のうちのいずれかの条件が満たされるとき、エッジ判定
部5は、注目画素Xをエッジ画素と判定する。これは、
注目画素Xがエッジ画素であれば、隣接する画素である
周辺画素B、D、E、Gの画素値と注目画素の画素値と
の差の絶対値が比較的大きいく、注目画素Xがエッジ画
素でなければ、隣接する画素である周辺画素B、D、
E、Gの画素値と注目画素の画素値との差の絶対値が比
較的小さいということに基づくものである。
【0077】図10に、図9に示した画像処理装置の2
値化部2における、スキャナ部1から入力される多値画
像データを高密度2値化画像データに変換する処理手順
を示す。
【0078】図10において、2値化部2は、入力され
る多値画像データを構成する各画素を注目画素として、
その注目画素と周辺画素とを順次取り込む(処理10
1)。そして、前述の第1ないし第3実施形態の多値画
像2値化方法により、注目画素から変換する(S×T)
2値画素中の黒画素数を決定する(処理102)。
【0079】そして、エッジ判定部5からの判定結果の
通知から、注目画素がエッジ画素か否かを判断する(判
断103)。注目画素がエッジ画素である場合(判断1
03のYes)は、第4実施形態の多値画像2値化方法
により、エッジ部優先で(S×T)2値画素中での黒画
素位置を決定する(処理104)。注目画素がエッジ画
素でない場合(判断103のNo)は、第5実施形態の
多値画像2値化方法により、予め定めた優先度に応じ
て、写真部優先で(S×T)2値画素中での黒画素位置
を決定する(処理105)。
【0080】2値化部2は、このようにして、含まれる
黒画素数と、黒画素の配置が決定した(S×T)2値画
素を出力する(処理106)。
【0081】以上の処理が未処理画素が有る限り繰り返
される(判断107Noループ)ことで2値化部2は、
入力される多値画像を、高密度2値画像に変換して出力
する。
【0082】その入力される多値画像が、文字と写真が
混在した原稿をスキャナ部1で読み取って得られたもの
である場合でも、文字のエッジを構成する画素について
は、そのエッジの明瞭さを保存しつつ(S×T)2値画
素に変換し、写真の中間調部分を構成する画素について
は、その中間調の滑らかさを保存しつつ(S×T)2値
画素に変換するため、文字部の画質及び写真部の画質の
双方を両立しつつの多値画像の高密度2値化が可能とな
る。また、エッジ判定部5でのしきい値TEは、入力さ
れる多値画像の階調数に応じて決定されるものであり、
まて、文字部の画質を優先するか、写真部の画質を優先
するかに応じて設定変更可能なものである。
【0083】なお、以上説明した実施の形態において
は、高密度2値画像に変換すべき多値画像を構成する各
画素の濃度値が高い程、その画素はより黒く、濃度値が
低い程、より白くなる対応とした場合について、本発明
を適用したが、それは便宜的な対応付けに過ぎないた
め、その逆の対応、すなわち、濃度値が低い程、その画
素はより黒く、濃度値が高い程、より白い対応とした場
合においても、本発明は、対応付けの読み換えにより、
同様に適用可能なのもであることはいうまでもない。
【0084】また、以上説明した実施の形態において、
2値化部2やエッジ判定部5において、注目画素の周辺
画素の濃度値を参照する場合、注目画素が含まれる主走
査ラインの前後数ラインを記憶するラインバッファメモ
リを2値化部2やエッジ判定部5が備える必要がある。
しかし、従来のように、多値画像の2値化処理のため
に、ページメモリを備える必要がある場合と比較して、
たかだか数ライン分のラインバッファメモリを備えるこ
とは、ずっと低コストで実現できるものである。
【0085】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、前記注目
画素の濃度値に対して(S×T)個の固定しきい値で
(S×T+1)階調へ変換する単純2値化処理を行った
結果得られた階調出力値を前記注目画素から変換される
(S×T)個の2値画素のうちの黒画素数として、前記
注目画素を前記階調出力値個だけの黒画素を含む(S×
T)個の2値画素に変換することにより前記多値画像を
高密度2値画像に変換するため、注目画素を(S×T)
個の2値画素に変換するというページメモリが不要な処
理により、前記多値画像を高密度2値画像に変換するこ
とができる。また、単純多値化処理により変換される黒
画素数を決定しているため、文字原稿を読み取って得ら
れた多値画像に適した高密度2値画像出力が得られる。
【0086】請求項2に係る発明によれば、前記注目画
素の濃度値に対して(S×T+1)階調の多値誤差拡散
処理を行った結果得られた階調出力値を前記注目画素か
ら変換される(S×T)個の2値画素のうちの黒画素数
として、前記注目画素を前記階調出力値個だけの黒画素
を含む(S×T)個の2値画素に変換するため、注目画
素を(S×T)個の2値画素に変換するというページメ
モリが不要な処理により、前記多値画像を高密度2値画
像に変換することができる。また、多値誤差拡散処理に
より変換される黒画素数を決定しているため、写真原稿
を読み取って得られた多値画像に適した高密度2値画像
出力が得られる。
【0087】請求項3に係る発明によれば、前記注目画
素の濃度値に対して(S×T+1)階調の多値ディザ処
理を行った結果得られた階調出力値を前記注目画素から
変換される(S×T)個の2値画素のうちの黒画素数と
して、前記注目画素を前記階調出力値個だけの黒画素を
含む(S×T)個の2値画素に変換するため、注目画素
を(S×T)個の2値画素に変換するというページメモ
リが不要な処理により、前記多値画像を高密度2値画像
に変換することができる。また、多値ディザ処理により
変換される黒画素数を決定しているため、写真原稿を読
み取って得られた多値画像に適した高密度2値画像出力
が得られる。
【0088】請求項4に係る発明によれば、請求項1、
2、または、3のいずれかに係る発明において、前記注
目画素の(M×N)周辺画素(M、Nは自然数)の濃度
値の分布状況に応じて、当該注目画素から変換される前
記(S×T)個の2値画素中に含まれる黒画素が前記周
辺画素の高濃度側に優先配置されるため、特に多値画像
中のエッジを精細な高密度2値画像に変換でき、多値画
像中の文字や写真の輪郭部を明瞭に再現した高密度2値
画像出力を得ることができる。
【0089】請求項5に係る発明によれば、請求項1、
2、または、3のいずれかに係る発明において、前記注
目画素から変換される前記(S×T)個の2値画素中に
含まれる黒画素の配置位置が、予め定めた優先度に応じ
て決定されるため、注目画素から変換される前記(S×
T)個の2値画素中に含まれる黒画素が規則的に配置さ
れ、写真を読み取って得られた多値画像を階調性が規則
的で滑らかな高密度2値画像に変換することができる。
【0090】請求項6に係る発明によれば、請求項5に
係る発明において、前記予め定められる優先度が、変換
後の高密度2値画像が縦筋画像となる優先度であるた
め、変換後の高密度2値画像が縦筋状の画像となり、当
該高密度2値画像を記録紙に記録する際に生じ得るプリ
ンタ部における記録紙の送りムラに起因するジッターの
影響を受けにくい高密度2値画像を得ることができる。
【0091】請求項7に係る発明によれば、請求項6に
係る発明において、前記予め定められる優先度が、前記
主走査方向に隣合う画素のそれぞれから変換される前記
(S×T)個の2値画素についての各優先度が前記主走
査方向に対称になる優先度であるため、前記多値画像に
おける2画素単位で縦筋が構成され、変換後の高密度2
値画像における縦筋幅が請求項6に係る発明と比較して
2倍になる。したがって、当該高密度2値画像を記録紙
に記録する際に生じ得るプリンタ部における記録紙の送
りムラに起因するジッターの影響を、前記プリンタ部の
解像度が、請求項6に係る発明では縦筋幅が狭すぎて、
記録された画像においての縦筋がかすれてしまうような
高解像度である場合においても受けにくい十分な太さの
縦筋を含む高密度2値画像を得ることができる。
【0092】請求項8に係る発明によれば、請求項5に
係る発明において、前記予め定められる優先度が、変換
後の高密度2値画像が網点画像になる優先度であるた
め、前記S、Tの値が4以上の場合に変換後の高密度2
値画像がドット集中型の網点状の画像になり、写真を読
み取って得られた多値画像を階調性が規則的で滑らかな
高密度2値画像に変換することができる。
【0093】請求項9に係る発明によれば、請求項1、
2、または、3のいずれかに係る発明において、前記注
目画素の(M×N)周辺画素(M、Nは自然数)の濃度
値の分布状況から、当該注目画素がエッジ画素か否かを
判定し、当該注目画素がエッジ画素である場合には、当
該注目画素から変換される前記(S×T)個の2値画素
中に含まれる黒画素の配置位置を、前記(M×N)周辺
画素の濃度値の分布状況に応じて決定するため、多値画
像中のエッジを精細な高密度2値画像に変換でき、多値
画像中の文字の輪郭部を明瞭に再現した高密度2値画像
出力を得ることができる。一方、当該注目画素がエッジ
画素でない場合には、当該注目画素から変換される前記
(S×T)個の2値画素中に含まれる黒画素の配置位置
を、予め定めた優先度に応じて決定するため、注目画素
から変換される前記(S×T)個の2値画素中に含まれ
る黒画素が規則的に配置され、写真を読み取って得られ
た多値画像を階調性が規則的で滑らかな高密度2値画像
に変換することができる。したがつて、文字と写真が混
在した原稿を読み取って得られた多値画像であっても、
最適な高密度2値画像に変換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る多値画像2値化方法
が適用される画像処理装置のブロック構成を示す図であ
る。
【図2】3×3マトリクスの中心の注目画素Xと、その
注目画素Xの8つの周辺画素A、B、C、D、E、F、
G及びHの配置について示す図である。
【図3】注目画素Xから変換される(2×2)2値画素
マトリクスの4個の2値画素a、b、c及びdの配置に
ついて示す図である。
【図4】2×2マトリクスの2値画素における黒画素
(または白画素)の16通りの配置について示す図であ
る。
【図5】4×4の変動しきい値マトリクスを示す図であ
る。
【図6】2×2の優先度マトリクスの一例を示す図であ
る。
【図7】図6に示す2×2の優先度マトリクスと左右対
称な優先度マトリクスを示す図である。
【図8】変換後の高密度2値画像が網点画像になる4×
4優先度マトリクスの一例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る多値画像2値化方法
が適用される画像処理装置の図1とは別のブロック構成
を示す図である。
【図10】図9に示す画像処理装置の2値化部において
行われる多値画像を高密度2値画像に変換する処理手順
を示す図である。
【符号の説明】
1 スキャナ部 2 2値化部 3 プリンタ 4 制御部 5 エッジ判定部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値の濃度値を持つ画素で構成される多
    値画像の各画素を注目画素として、その注目画素を主走
    査方向S(Sは自然数)倍及び副走査方向T(Tは自然
    数)倍で分割して(S×T)個の2値画素に変換するこ
    とにより、前記多値画像を高密度2値画像に変換する多
    値画像2値化方法において、 前記注目画素の濃度値に対して(S×T)個の固定しき
    い値で(S×T+1)階調へ変換する単純2値化処理を
    行った結果得られた階調出力値を前記注目画素から変換
    される(S×T)個の2値画素のうちの黒画素数とし
    て、前記注目画素を前記階調出力値個だけの黒画素を含
    むS×T個の2値画素に変換することを特徴とする多値
    画像2値化方法。
  2. 【請求項2】 多値の濃度値を持つ画素で構成される多
    値画像の各画素を注目画素として、その注目画素を主走
    査方向S(Sは自然数)倍及び副走査方向T(Tは自然
    数)倍で分割して(S×T)個の2値画素に変換するこ
    とにより、前記多値画像を高密度2値画像に変換する多
    値画像2値化方法において、 前記注目画素の濃度値に対して(S×T+1)階調の多
    値誤差拡散処理を行った結果得られた階調出力値を前記
    注目画素から変換される(S×T)個の2値画素のうち
    の黒画素数として、前記注目画素を前記階調出力値個だ
    けの黒画素を含む(S×T)個の2値画素に変換するこ
    とを特徴とする多値画像2値化方法。
  3. 【請求項3】 多値の濃度値を持つ画素で構成される多
    値画像の各画素を注目画素として、その注目画素を主走
    査方向S(Sは自然数)倍及び副走査方向T(Tは自然
    数)倍で分割して(S×T)個の2値画素に変換するこ
    とにより、前記多値画像を高密度2値画像に変換する多
    値画像2値化方法において、 前記注目画素の濃度値に対して(S×T+1)階調の多
    値ディザ処理を行った結果得られた階調出力値を前記注
    目画素から変換される(S×T)個の2値画素のうちの
    黒画素数として、前記注目画素を前記階調出力値個だけ
    の黒画素を含む(S×T)個の2値画素に変換すること
    を特徴とする多値画像2値化方法。
  4. 【請求項4】 前記注目画素の(M×N)周辺画素
    (M、Nは自然数)の濃度値の分布状況に応じて、当該
    注目画素から変換される前記(S×T)個の2値画素中
    に含まれる黒画素の配置位置を決定することを特徴とす
    る請求項1、2または3のいずれかの記載の多値画像2
    値化方法。
  5. 【請求項5】 前記注目画素から変換される前記(S×
    T)個の2値画素中に含まれる黒画素の配置位置を、予
    め定めた優先度に応じて決定することを特徴とする請求
    項1、2または3のいずれかの記載の多値画像2値化方
    法。
  6. 【請求項6】 前記予め定められる優先度は、変換後の
    高密度2値画像が縦筋画像となる優先度であることを特
    徴とする請求項5記載の多値画像2値化方法。
  7. 【請求項7】 前記予め定められる優先度は、前記主走
    査方向に隣合う画素のそれぞれから変換される前記(S
    ×T)個の2値画素についての各優先度が前記主走査方
    向に対称になる優先度であることを特徴とする請求項6
    記載の多値画像2値化方法。
  8. 【請求項8】 前記予め定められる優先度は、変換後の
    高密度2値画像が網点画像になる優先度であることを特
    徴とする請求項5記載の多値画像2値化方法。
  9. 【請求項9】 前記注目画素の(M×N)周辺画素
    (M、Nは自然数)の濃度値の分布状況から、当該注目
    画素がエッジ画素か否かを判定し、当該注目画素がエッ
    ジ画素である場合には、当該注目画素から変換される前
    記(S×T)個の2値画素中に含まれる黒画素の配置位
    置を、前記(M×N)周辺画素の濃度値の分布状況に応
    じて決定する一方、当該注目画素がエッジ画素でない場
    合には、当該注目画素から変換される前記(S×T)個
    の2値画素中に含まれる黒画素の配置位置を、予め定め
    た優先度に応じて決定することを特徴とする請求項1、
    2または3のいずれかの記載の多値画像2値化方法。
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