JPH1117953A - 画像出力装置 - Google Patents

画像出力装置

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JPH1117953A
JPH1117953A JP9183253A JP18325397A JPH1117953A JP H1117953 A JPH1117953 A JP H1117953A JP 9183253 A JP9183253 A JP 9183253A JP 18325397 A JP18325397 A JP 18325397A JP H1117953 A JPH1117953 A JP H1117953A
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JP9183253A
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Shingo Nishizaki
伸吾 西崎
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力多値画像の処理に必要なメモリ容量を増
大させることなく階調性を維持した出力を可能とする画
像出力装置を提供すること。 【解決手段】 入力多値画像を構成する各画素を所定数
の画素毎にグループ化して得られた各画素群のそれぞれ
について、画素群を構成する画素の平均濃度値を当該画
素群についての濃度値とすることで、前記入力多値画像
を前記各画素群を新たな構成画素とする多値画像に変換
する解像度低減手段と、その解像度低減手段により低解
像度化された多値画像を所定の階調数の多値画像に変換
する階調低減手段と、その階調数低減手段からの前記所
定の階調数の多値画像を構成する各画素に対応した黒ド
ットを当該画素の濃度値に応じた面積で記録する画像記
録手段とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力多値画像を記
録出力する画像出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等
が画像を記録紙に記録するために備える画像出力装置と
しては、電子写真方式のものが多く利用されている。そ
の電子写真方式の画像出力装置では、画像の出力解像度
は400dpiないし600dpiのものが主流となっ
てきている。また、画像出力装置に対して記録すべき画
像を入力するためのスキャナ等の画像入力装置において
も、入力解像度は400dpi〜600dpiが主流と
なってきている。
【0003】そのような処理対象画像の入出力時の解像
度の向上に伴い、画像出力装置が取り扱う画像データの
サイズが大幅に増加している。
【0004】デジタル複写機では、写真やカラー画像の
ような階調性が重視される中間調の画像(多値的画像)
を忠実に再現するために、図7に示すように、画像入力
部200において、原稿画像をスキャナ1により多値画
像として読み取り、その読み取った多値画像に対して、
多値のままMTF補正や変倍処理等を画像処理部2で行
って得た多値画像を、画像出力装置100に入力し、画
像出力装置100では入力された多値画像を多値のまま
多値プロッタ6で出力する構成をとるものが多い。
【0005】また、デジタル複写機では、図7に示すよ
うに、操作パネル等からのコピーモード選択信号に応じ
て、モード設定部7が選択部3及び4を、a側またはb
側に切り換えることで、画像入力部200から入力され
た多値画像を、直接多値プロッタ6で出力する通常動作
と、いったんメモリ5に蓄積してから出力するメモリコ
ピー動作や、メモリ5に蓄積した多値画像に編集処理を
行ったりする動作とを切り換えられるものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、画像出力装置
において、多値画像を多値のまま扱うと、多値画像の処
理のために必要なメモリ容量はその解像度に比例して増
大し、多値画像を多値のままメモリ5に蓄積したり、メ
モリ5に蓄積した多値画像データに各種編集処理を行う
ために必要なメモリ5として、さらに大容量のものが必
要になる。
【0007】そこで、多値画像の処理のためのメモリ容
量の節約法として、図8に示すように、図7の構成に、
メモリ5の前段の2値化処理部8を追加し、メモリコピ
ー時には、2値化処理部8で入力多値画像データを所定
のしきい値で2値化して、元の多値画像データよりもず
っとデータ量の少ない2値画像データに変換してからメ
モリ5に蓄積し、多値(2値)プロッタ6で2値で出力
する構成とするものもある。しかし、この場合、メモリ
コピー時の出力画像が、入力された多値画像を2値化し
て得た2値画像である一方、通常コピー時の出力画像
は、入力された多値画像そのものであるため、メモリコ
ピー時の出力画像の画質と、通常コピー時の出力画像の
画質との差が大きくなってしまう。特に、誤差拡散また
はディザ処理等の擬似中間調処理方式で2値化した写真
モードについては階調の再現性に大きな差が生じてしま
う問題がある。
【0008】そのため、図9に示すように、図8の構成
に、メモリ5の後段の2値多値変換部9を追加し、メモ
リコピー時には、2値化処理部7で入力多値画像データ
を所定のしきい値で2値化して、元の多値画像データよ
りもずっとデータ量の少ない2値画像データに変換して
からメモリ5に蓄積し、多値(2値)プロッタ6での出
力時には、メモリ5に蓄積された2値画像データを、2
値多値変換部9により、フィルター処理を用いて多値化
して出力することで階調再現性を向上させる構成も考え
られる。しかし、この場合、階調性を重視するにはフィ
ルターのサイズを大きくしなければならないため回路規
模が増大する。また、フィルターのサイズを大きくした
場合には画像全体がボケてしまう一方、画像のボケを防
ぐためには、特開平3−117269号公報に記載され
た、複数の走査開口を使用して疑似中間調画像から多値
画像を推定する「中間調画像推定装置」や、特開平3−
177161号公報に記載された、ディザ処理で2値化
された画像から、ディザ処理のディザパターンを推定
し、オリジナルの多値画像を推定する「ディザ画像から
の中間調画像推定方式」に見られる技術のように、画像
の特徴に応じてフィルターのサイズおよび係数を変える
ような複雑な処理が必要となるといった問題がある。
【0009】文字や線画の画像(2値的画像)のコピー
を考えた場合は、階調性より解像度が重視されるため基
本的には2値で記録出力し、それに加えて記録時のレー
ザビームの位相制御で解像度を向上させることで、十分
な画質が得られるため、文字や線画の原稿を読み取って
得られた多値画像を出力する場合は、多値で処理し多値
出力する構成は必須とはいえない。
【0010】また、コピー時に読み取られる原稿の種別
としては、文字や線画等の2値的な原稿のほうが、写真
やカラー画像等の多値的な原稿よりもずっと高頻度で読
み取られるため、読み取られる頻度の少ない多値的な原
稿に対応するために、画像出力装置が多値画像処理用の
メモリを大容量に設定するのは最適な構成とはいえな
い。
【0011】一方、写真やカラー画像を記録出力する場
合は、文字や線画の画像を記録出力する場合と比較し
て、解像度の高さは要求されない。そのため、解像度を
落として、その分階調性を得られるようにしても問題は
ないといえる。実際、多値で処理を行う多値コピー機で
も、実際には、1ドットで出力できる階調は、数〜10
数階調のため、写真やカラー画像のように階調性が必要
な出力の場合は、数画素をまとめて1つの濃度の画素と
して出力する処理を行っている。
【0012】そこで、入力多値画像を低解像度化した後
に画像処理を行って出力しても、出力画像の画質には大
きな影響は現れないといえる。
【0013】本発明は係る事情に鑑みてなされたもので
あり、入力多値画像の処理に必要なメモリ容量を増大さ
せることなく階調性を維持した出力を可能とする画像出
力装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の画像出力装置は、入力多値画像を記
録出力する画像出力装置において、前記入力多値画像を
構成する各画素を所定数の画素毎にグループ化して得ら
れた各画素群のそれぞれについて、画素群を構成する画
素の平均濃度値を当該画素群についての濃度値とするこ
とで、前記入力多値画像を前記各画素群を新たな構成画
素とする多値画像に変換する解像度低減手段と、その解
像度低減手段により低解像度化された多値画像を所定の
階調数の多値画像に変換する階調低減手段と、その階調
数低減手段からの前記所定の階調数の多値画像を構成す
る各画素に対応した黒ドットを当該画素の濃度値に応じ
た面積で記録する画像記録手段とを備えたことを特徴と
する。
【0015】請求項2記載の画像出力装置は、入力多値
画像を記録出力する画像出力装置において、前記入力多
値画像を構成する各画素をn(nは2以上の整数)画素
毎にグループ化して得られた各画素群のそれぞれについ
て、画素群を構成する画素の平均濃度値を当該画素群に
ついての濃度値とすることで、前記入力多値画像を前記
各画素群を新たな構成画素とする多値画像に変換する解
像度低減手段と、その解像度低減手段により低解像度化
された多値画像を2^n階調の多値画像に変換する階調
低減手段と、その階調数低減手段により得られた2^n
階調の多値画像を構成する各画素の濃度値を、n個の画
素で構成された2値の画素群の各画素の画素値とするこ
とで、前記2^n階調の多値画像を前記2値の画素群を
構成する各画素を新たな構成画素とする2値画像に変換
する2値化手段と、その2値化手段により得られた2値
画像を構成する各画素をn画素毎にグループ化して得ら
れた各画素群のそれぞれについて、画素群を構成する各
画素の画素値により表現される2^n階調の濃度値を当
該画素群についての濃度値とすることで、前記2値画像
を前記各画素群を新たな構成画素とする2^n階調の多
値画像に変換する2値多値変換手段と、その2値多値変
換手段により得られた2^n階調の多値画像を構成する
各画素に対応した黒ドットを当該画素の濃度値に応じた
面積で記録する画像記録手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0016】請求項3記載の画像出力装置は、入力多値
画像を記録出力する画像出力装置において、前記入力多
値画像が多値的画像であるかまたは2値的画像であるか
を設定する入力画像種別設定手段と、入力画像種別が多
値的画像に設定されている場合は、前記入力多値画像を
構成する各画素をn(nは2以上の整数)画素毎にグル
ープ化して得られた各画素群のそれぞれについて、画素
群を構成する画素の平均濃度値を当該画素群についての
濃度値とすることで、前記入力多値画像を前記各画素群
を新たな構成画素とする多値画像に変換する一方、入力
画像種別が2値的画像に設定されている場合は、前記入
力多値画像をそのまま出力する解像度低減手段と、入力
画像種別が多値的画像に設定されている場合は、前記解
像度低減手段により低解像度化された多値画像を2^n
階調の多値画像に変換する一方、入力画像種別が2値的
画像に設定されている場合は、前記解像度低減手段から
の多値画像をそのまま出力する階調低減手段と、入力画
像種別が多値的画像に設定されている場合は、前記階調
数低減手段により得られた2^n階調の多値画像を構成
する各画素の濃度値を、n個の画素で構成された2値の
画素群の各画素の画素値とすることで、前記2^n階調
の多値画像を前記2値の画素群を構成する各画素を新た
な構成画素とする2値画像に変換する一方、入力画像種
別が2値的画像に設定されている場合は、前記階調低減
手段からの多値画像を、当該多値画像の解像度のまま2
値化する2値化手段と、入力画像種別が多値的画像に設
定されている場合は、前記2値化手段により得られた2
値画像を構成する各画素をn画素毎にグループ化して得
られた各画素群のそれぞれについて、画素群を構成する
各画素の画素値により表現される2^n階調の濃度値を
当該画素群についての濃度値とすることで、前記2値画
像を前記各画素群を新たな構成画素とする2^n階調の
多値画像に変換する一方、入力画像種別が2値的画像に
設定されている場合は、前記2値化手段からの2値画像
をそのまま出力する2値多値変換手段と、入力画像種別
が多値的画像に設定されている場合は、前記2値多値変
化手段により得られた2^n階調の多値画像を構成する
各画素に対応した黒ドットを当該画素の濃度値に応じた
面積で記録する一方、入力画像種別が2値的画像に設定
されている場合は、前記2値多値変換手段からの2値画
像をそのまま2値で記録する画像記録手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0017】請求項4記載の画像出力装置は、請求項
1、2または3のいずれかの記載の画像出力装置におい
て、前記階調低減手段は、前記解像度低減手段により低
解像度化された多値画像の階調数を多値ディザ処理によ
り低減することを特徴とする。
【0018】請求項5記載の画像出力装置は、請求項
1、2または3のいずれかの記載の画像出力装置におい
て、前記階調低減手段は、前記解像度低減手段により低
解像度化された多値画像の階調数を多値誤差拡散処理に
より低減することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0020】先ず、図1は、本発明に係る画像出力装置
100を複写機に適用した場合のブロック構成を示して
いる。
【0021】同図において、画像入力部200は、図7
に示した画像入力部200と同一構成であり、スキャナ
部1と画像処理部2とから構成されていて、原稿画像を
スキャナ1により多値画像として読み取り、その読み取
った多値画像に対して、多値のままMTF補正や変倍処
理等を画像処理部2で行って得た多値画像を画像出力装
置100の解像度・階調数低減部10に入力するための
構成である。画像入力部200から画像出力装置100
に入力される多値画像の解像度は600dpiで、階調
数は、8ビット・256階調である。なお、本発明を、
例えば、ファクシミリ装置に適用する場合は、受信画像
を入力多値画像とし、本発明をプリンタ装置に適用した
場合は、コンピュータ装置等の上位装置からインターフ
ェースを介して転送される多値画像を入力多値画像とす
ることで、画像出力装置100は、それら各入力多値画
像を同様に処理できる。
【0022】モード設定部18は、図示しない操作パネ
ル等から入力されるコピーモード選択信号及び写真/文
字モード選択信号に応じて画像出力装置100の動作モ
ードを設定するためのものである。コピーモード選択信
号は、メモリ14を使用してメモリコピーを行うか否か
を選択するための信号であり、モード設定部18は、メ
モリコピー時には、選択部12及び13を共にb側に切
り替え、通常コピー時には、選択部12及び13を共に
a側に切り替える。写真/文字モード選択信号は、画像
入力部200から入力される多値画像が、写真やカラー
原稿を読み取って得られた多値的な画像であるのか、ま
たは、文字や線画原稿を読み取って得られた2値的な画
像であかを選択するための信号であり、モード設定部1
8は、その選択状態を解像度・階調数低減部10、2値
化処理部11、2値多値変換部15、及び、位相制御処
理部16に通知する。
【0023】次に、「写真モード」時における、解像度
・階調数低減部10、2値化処理部11、2値多値変換
部15、位相制御部16及びプロッタ17の動作につい
て説明する。
【0024】解像度・階調数低減部10は、入力多値画
像を構成する各画素をn(nは2以上の整数:本実施の
形態ではn=3であるとする)画素毎にグループ化して
得られた各画素群のそれぞれについて、画素群を構成す
る画素の平均濃度値を当該画素群についての濃度値とす
ることで入力多値画像を前記各画素群を新たな構成画素
とする多値画像に変換する。
【0025】具体的には、図2に示すように、主走査方
向の連続する3画素をグループ化して画素群を形成す
る。そして、各画素群を新たな画素とみなす。例えば、
画素1、2及び3で構成される画素群を新たな画素Aと
する。これにより、主操作方向の解像度が3分の1にな
り、入力多値画像のデータ量を3分の1に減らすことが
できる。
【0026】しかし、多値の3画素を1画素に変換する
る場合、元の3画素のそれぞれの濃度値の情報を変換後
の1画素に引き継ぐ必要がある。そこで、解像度・階調
数低減部10は、図3に示すように、256階調の入力
多値画像の主走査方向に連続する3画素の濃度値を平均
化した値を変換後の1画素の濃度値とする。これによ
り、元の3画素の各濃度値の情報が変換後の1画素に引
き継がれ、解像度低下による画質低下を最小限としてい
る。
【0027】解像度・階調数低減部10は、主走査方向
に3分の1に低解像度化した256(8ビット)階調の
多値画像を、図4に示すしきい値テーブルに基づいて、
8(3ビット)階調の多値画像に変換する。
【0028】つまり、濃度値が0ないし31の画素につ
いては、新たな濃度値0に変換し、濃度値が32ないし
63の画素については、新たな濃度値1に変換し、濃度
値が64ないし95の画素については、新たな濃度値2
に変換し、濃度値が96ないし127の画素について
は、新たな濃度値3に変換し、濃度値が128ないし1
59の画素については、新たな濃度値4に変換し、濃度
値が160ないし191の画素については、新たな濃度
値5に変換し、濃度値が192ないし223の画素につ
いては、新たな濃度値6に変換し、濃度値が224ない
し255の画素については、新たな濃度値7に変換す
る。このようにしきい値で8値化することで、図3に示
すように、濃度値25の画素は濃度値0に変換され、濃
度値98の画素は濃度値3に変換され、濃度値85の画
素は濃度値2に変換され、濃度値40の画素は濃度値1
に変換され、濃度値80の画素は、濃度値2に変換され
る。この低階調化処理により、多値画像のデータ量は8
分の3に低減されることになり、解像度・階調数低減部
10では、解像度低減処理と合わせて入力多値画像のデ
ータ量は8分の1に低減される。
【0029】解像度・階調数低減部10からの8(2^
3)階調の多値画像は、2値化処理部11に入力され
る。2値化処理部11に入力される多値画像は、1画素
当たり3ビットの濃度値を持つため、図3に示すよう
に、3ビットの濃度値は、3個の2値画素(1ビット/
画素)の画素値として表現できる。つまり、濃度値0の
画素は、000(2進数)で表現でき、主走査方向に連
続する3個の2値画素(0、0、0)に置き換えること
ができる。同様に、濃度値3の画素は3個の2値画素
(0、1、1)に、濃度値2の画素は3個の2値画素
(0、1、0)に、濃度値1の画素は3個の2値画素
(0、0、1)に置き換えることができる。
【0030】このようにして2値化処理部11から得ら
れる画像は、解像度が入力多値画像と同一な2値画像と
なる。これにより、2値化処理部11からの2値画像
は、従来の2値画像と同様の取り扱いが可能となる。
【0031】2値化処理部11からの2値画像は、コピ
ーモードがメモリコピーの場合には、いったんメモリ1
4に蓄積されてから2値多値変換部15に入力され、通
常コピー時には、そのまま2値多値変換部15に入力さ
れるが、2値化処理部11からの2値画像は、元の入力
多値画像と比較してずっとデータ量が少ないため、メモ
リ14を、従来よりもずっと低容量のものとすることが
できる。また、メモリ14として、1ビット/画素の構
成のものを使用でき、従来の2値画像用のものをそのま
ま使用できる。
【0032】2値多値変換部15には、図3に示すよう
に、2値化処理部11で2値画像に変換された多値画像
が入力されるが、2値化処理部11からの2値画像は、
通常の2値画像とは違って、主走査方向の連続する3画
素が8階調の1画素分の濃度値を表しているため、各3
画素の画素値から1画素分の3ビットの濃度値に変換す
ることで、多値化を行う。
【0033】これにより、図3に示すように、2値多値
変換部15において、解像度・階調数低減部10から得
られた8階調の多値画像が復元される。その復元された
8階調の多値画像データは、位相制御処理部16に入力
される。
【0034】位相制御処理部16は、電子写真方式のプ
ロッタ17に出力する各画素毎の記録信号の位相を制御
して、1画素を4分割して記録させるためのものであ
る。
【0035】つまり、電子写真方式のプロッタ17にお
いては、記録すべき黒画素に対応して実際に記録紙に記
録される黒ドットの大きさ(面積)は、感光体上に照射
するレーザビームの幅に応じて変化する。例えば、図5
(a)に示す正方形が1黒画素に対応するとすると、主
走査書込み用の画素クロックは、同図(b)に示すよう
に、同図(a)に示す黒画素の幅と同一幅のクロックと
なる。ここで、同図(b)に示す画素クロックの幅を基
準として、同図(c)に示すように、位相を4段階に切
り換えることで、同図(d)に示すように、1黒画素を
4分割された黒画素片の集合体と考えることができる。
そこで、例えば、同図(e)に示すように、画素クロッ
クのデューティ比が50%にないように位相を制御する
と、同図(f)に示すように、記録される黒画素の面積
を同図(a)に示す既定面積に対して半分にすることが
できる。なお、図5の例では、記録される黒画素の面積
を、既定面積に対して25%(黒画素片1個分)、50
%(黒画素片2個分)、75%(黒画素片3個分)及び
100%(黒画素片4個分)のいずれかに設定可能であ
り、また、黒画素片の位置も位相制御により調節可能で
ある。
【0036】したがって、位相制御部16は、図6に示
すように、2値多値変換部15から出力される8階調の
多値画素の濃度値0ないし7に対応して、その8階調の
多値画素の変換前の主走査方向に連続する2値の3画素
に対応する、3画素分の記録信号の位相を、黒比率が8
階調の多値画素の濃度値に比例するように設定する。こ
れにより、図3に示すように、2値多値変換部15から
出力される8階調の多値画像を構成する各画素は、その
濃度値に比例する黒比率の3画素に対応する位相制御デ
ータに変換され、プロッタ17は、その位相制御データ
に応じて画像記録を行う。これにより、従来2値画像の
記録のために用いていた、位相制御に対応した2値のプ
ロッタ17により、入力多値画像の階調性を維持した記
録が可能となる。
【0037】次に、「文字モード」時における、解像度
・階調数低減部10、2値化処理部11、2値多値変換
部15、位相制御部16及びプロッタ17の動作につい
て説明する。
【0038】「文字モード」時には、解像度・階調数低
減部10は、入力多値画像に処理を行わずに、そのまま
2値化処理部11に入力し、2値化処理部11は、入力
された256階調の多値画像を、所定のしきい値(例え
ば、127)で1画素単位で2値化処理して、入力多値
画像と同一解像度の2値画像に変換する。その2値画像
は、メモリ14を介して、または、直接2値多値変換部
15に入力されるが、2値多値変換部15は、入力され
た2値画像をそのまま位相制御部16に入力し位相制御
部16は、その入力された2値画像の各画像に対応した
記録信号をプロッタ17に出力する。プロッタ17は、
位相制御部16からの記録信号に応じて画像記録を行
う。
【0039】これにより、文字や線画等の2値的な画像
については、入力解像度を維持した画像記録を行うこと
ができる。また、プロッタ17は、入力多値画像が多値
的なものであっても2値的なものであっても、基本的に
2値画像として記録するため、プロッタ17として2値
出力のものを使用でき、低コストで階調性を維持した画
像記録を実現できる。
【0040】なお、以上説明した実施の形態において
は、主走査方向に3画素の連続した画素を1つの画素と
して処理を行う場合を例にとって説明したが、本発明は
それにかぎらず、主走査方向に連続した2画素または4
画素以上、副走査方向に連続した複数画素、あるいは、
主走査方向及び副操作方向のm×l(m及びlは2以上
の整数)画素を1つの画素とするような構成とすれば、
画像の縦横の解像度を維持したままの画像出力を行うこ
とができる。
【0041】また、解像度・階調数低減部10における
階調数低減処理として、図4に示したしきい値テーブル
による単純な処理行うのではなく、それ自体よく知られ
た処理である多値ディザ処理を使用するようにしてもよ
い。その場合、階調の再現性が向上する利点がある。
【0042】また、解像度・階調数低減部10における
階調数低減処理として、図4に示したしきい値テーブル
による単純な処理行うのではなく、それ自体よく知られ
た処理である多値誤差拡散処理を使用するようにしても
よい。その場合、階調の再現性がいっそう向上する利点
がある。
【0043】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、前記解像
度低減手段が、前記入力多値画像を構成する各画素を所
定数の画素毎にグループ化して得られた各画素群のそれ
ぞれについて、画素群を構成する画素の平均濃度値を当
該画素群についての濃度値とすることで前記入力多値画
像を、前記各画素群を新たな構成画素とする多値画像に
変換する。これにより、前記解像度低減手段から得られ
る多値画像のデータ量は、入力多値画像に比較して、前
記画素群を構成する画素分の1に低減される。また、前
記解像度低減手段により低解像度化された多値画像は前
記階調低減手段により所定の階調数の多値画像に変換さ
れる。これにより、階調数が低減された分更に多値画像
のデータ量が低減される。そして、前記画像記録手段
は、前記階調数低減手段からの前記所定の階調数の多値
画像を構成する各画素に対応した黒ドットを当該画素の
濃度値に応じた面積で記録する。したがって、前記階調
低減手段からの多値画像のデータ量は、低解像度化され
ると共に階調数が低減された分前記入力多値画像よりも
少なくなり、前記入力多値画像の処理に必要なメモリ容
量を低減することが可能となる効果が得られる。また、
出力画像の解像度は、前記入力多値画像の解像度よりも
低下するが、前記画像記録手段における黒ドットの記録
面積の制御により、階調の再現性が向上するため、画質
の劣化はなく、階調性を維持した出力が可能となる効果
が得られる。
【0044】請求項2に係る発明によれば、前記解像度
低減手段が、前記入力多値画像を構成する各画素をn
(nは2以上の整数)画素毎にグループ化して得られた
各画素群のそれぞれについて、画素群を構成する画素の
平均濃度値を当該画素群についての濃度値とすること
で、前記入力多値画像を前記各画素群を新たな構成画素
とする多値画像に変換する。これにより、前記解像度低
減手段から得られる多値画像のデータ量は、入力多値画
像に比較して、前記画素群を構成する画素分の1、すな
わち、n分の1に低減される。また、前記解像度低減手
段により低解像度化された多値画像は前記階調低減手段
により2^n階調の多値画像に変換される。これによ
り、階調数が低減された分更に多値画像のデータ量が低
減される。また、前記2値化手段により、前記階調数低
減手段により得られた2^n階調の多値画像を構成する
各画素の濃度値が、n個の画素で構成された2値の画素
群の各画素の画素値とされることで、前記2^n階調の
多値画像が前記2値の画素群を構成する各画素を新たな
構成画素とする2値画像に変換される。これにより、前
記2^n階調の多値画像を、2値画像として扱うことが
可能となる。そして、その2値画像としての2^n階調
の多値画像を記録出力する場合には、前記2値多値変換
手段が、前記2値化手段により得られた2値画像を構成
する各画素をn画素毎にグループ化して得られた各画素
群のそれぞれについて、画素群を構成する各画素の画素
値により表現される2^n階調の濃度値を当該画素群に
ついての濃度値とすることで、前記2値画像を前記各画
素群を新たな構成画素とする2^n階調の多値画像に変
換し、前記画像記録手段が、その2値多値変換手段によ
り得られた2^n階調の多値画像を構成する各画素に対
応した黒ドットを当該画素の濃度値に応じた面積で記録
する。したがって、前記2値化手段からの2値画像とし
ての2^n階調の多値画像のデータ量は、低解像度化さ
れると共に階調数が低減された分前記入力多値画像より
も少なくなり、前記入力多値画像の処理に必要なメモリ
容量を低減することが可能となる効果が得られる。ま
た、出力画像の解像度は、前記入力多値画像の解像度よ
りも低下するが、前記画像記録手段における黒ドットの
記録面積の制御により、階調の再現性が向上するため、
画質の劣化はなく、階調性を維持した出力が可能となる
効果が得られる。また、前記2値化手段により、2^n
階調の多値画像を2値画像に変換することで、入力多値
画像を、従来の2値画像を対象とした画像出力装置にお
ける場合と同様に扱えるため、2値出力の画像出力装置
の構成を大きく変えることなく入力多値画像の階調性を
維持した出力が可能となる利点がある。また、前記2値
多値変換手段における2値画像から多値画像への変換
は、2値のn画素の画素値から2^n階調の濃度値に変
換する単純な処理であるため、従来のように、2値画像
にフィルタ処理を行い多値画像に変換する構成と比較し
て、ずっと低コストかつ容易に実現可能できる。
【0045】請求項3に係る発明によれば、前記入力多
値画像が多値的画像であるかまたは2値的画像であるか
を設定する入力画像種別設定手段を備え、その入力画像
種別設定手段により、前記入力多値画像が多値的画像に
設定されている場合には、請求項2に係る発明と同様に
入力多値画像を処理し、前記入力多値画像が2値的画像
に設定されている場合には、入力多値画像を前記2値化
手段により解像度を維持して2値化して、前記画像記録
手段により2値で記録するため、入力多値画像が文字や
線画等の2値的画像である場合には、解像度を重視した
画像記録を行え、入力多値画像が写真やカラー画像等の
多値的画像である場合には、階調性を重視した画像記録
を行うことができ、入力多値画像の持つ情報を忠実に再
現することが可能となる効果が得られる。
【0046】請求項4に係る発明によれば、前記階調低
減手段は、前記解像度低減手段により低解像度化された
多値画像の階調数を低減するために、多値ディザ処理を
使用するため、階調の再現性がさらに向上する効果が得
られる。
【0047】請求項5に係る発明によれば、前記階調低
減手段は、前記解像度低減手段により低解像度化された
多値画像の階調数を低減するために、多値誤差拡散処理
を使用するため、階調の再現性がさらにいっそう向上す
る効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像入力部及び本発明の実施の形態に係る画像
出力装置のブロック構成を示す図である。
【図2】3画素群とそれに対応する1画素との関係を示
す模式図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る画像出力装置の「写
真モード」時の動作について説明するための模式図であ
る。
【図4】しきい値テーブルを示す図である。
【図5】記録信号の位相制御について説明するための図
である。
【図6】濃度値の2値データ及び多値データと、位相制
御のための画素分割データに対応する分割画素の形状を
示す模式図である。
【図7】従来の画像入力部及び画像出力装置のブロック
構成を示す図である。
【図8】従来の画像入力部及び画像出力装置のブロック
構成を示す図7とは別の図である。
【図9】従来の画像入力部及び画像出力装置のブロック
構成を示す図7または図8とは別の図である。
【符号の説明】
1 スキャナ 2 画像処理部 3、4 選択部 5 メモリ 6 多値プロッタ 7 モード設定部 8 2値化処理部 9 2値多値変換部 10 解像度・階調数低減部 11 2値化処理部 12、13 選択部 14 メモリ 15 2値多値変換部 16 位相制御処理部 17 プロッタ 100 画像出力装置 200 画素入力部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力多値画像を記録出力する画像出力装
    置において、 前記入力多値画像を構成する各画素を所定数の画素毎に
    グループ化して得られた各画素群のそれぞれについて、
    画素群を構成する画素の平均濃度値を当該画素群につい
    ての濃度値とすることで、前記入力多値画像を前記各画
    素群を新たな構成画素とする多値画像に変換する解像度
    低減手段と、その解像度低減手段により低解像度化され
    た多値画像を所定の階調数の多値画像に変換する階調低
    減手段と、その階調数低減手段からの前記所定の階調数
    の多値画像を構成する各画素に対応した黒ドットを当該
    画素の濃度値に応じた面積で記録する画像記録手段とを
    備えたことを特徴とする画像出力装置。
  2. 【請求項2】 入力多値画像を記録出力する画像出力装
    置において、 前記入力多値画像を構成する各画素をn(nは2以上の
    整数)画素毎にグループ化して得られた各画素群のそれ
    ぞれについて、画素群を構成する画素の平均濃度値を当
    該画素群についての濃度値とすることで、前記入力多値
    画像を前記各画素群を新たな構成画素とする多値画像に
    変換する解像度低減手段と、その解像度低減手段により
    低解像度化された多値画像を2^n階調の多値画像に変
    換する階調低減手段と、その階調数低減手段により得ら
    れた2^n階調の多値画像を構成する各画素の濃度値
    を、n個の画素で構成された2値の画素群の各画素の画
    素値とすることで、前記2^n階調の多値画像を前記2
    値の画素群を構成する各画素を新たな構成画素とする2
    値画像に変換する2値化手段と、その2値化手段により
    得られた2値画像を構成する各画素をn画素毎にグルー
    プ化して得られた各画素群のそれぞれについて、画素群
    を構成する各画素の画素値により表現される2^n階調
    の濃度値を当該画素群についての濃度値とすることで、
    前記2値画像を前記各画素群を新たな構成画素とする2
    ^n階調の多値画像に変換する2値多値変換手段と、そ
    の2値多値変換手段により得られた2^n階調の多値画
    像を構成する各画素に対応した黒ドットを当該画素の濃
    度値に応じた面積で記録する画像記録手段とを備えたこ
    とを特徴とする画像出力装置。
  3. 【請求項3】 入力多値画像を記録出力する画像出力装
    置において、 前記入力多値画像が多値的画像であるかまたは2値的画
    像であるかを設定する入力画像種別設定手段と、入力画
    像種別が多値的画像に設定されている場合は、前記入力
    多値画像を構成する各画素をn(nは2以上の整数)画
    素毎にグループ化して得られた各画素群のそれぞれにつ
    いて、画素群を構成する画素の平均濃度値を当該画素群
    についての濃度値とすることで、前記入力多値画像を前
    記各画素群を新たな構成画素とする多値画像に変換する
    一方、入力画像種別が2値的画像に設定されている場合
    は、前記入力多値画像をそのまま出力する解像度低減手
    段と、入力画像種別が多値的画像に設定されている場合
    は、前記解像度低減手段により低解像度化された多値画
    像を2^n階調の多値画像に変換する一方、入力画像種
    別が2値的画像に設定されている場合は、前記解像度低
    減手段からの多値画像をそのまま出力する階調低減手段
    と、入力画像種別が多値的画像に設定されている場合
    は、前記階調数低減手段により得られた2^n階調の多
    値画像を構成する各画素の濃度値を、n個の画素で構成
    された2値の画素群の各画素の画素値とすることで、前
    記2^n階調の多値画像を前記2値の画素群を構成する
    各画素を新たな構成画素とする2値画像に変換する一
    方、入力画像種別が2値的画像に設定されている場合
    は、前記階調低減手段からの多値画像を、当該多値画像
    の解像度のまま2値化する2値化手段と、入力画像種別
    が多値的画像に設定されている場合は、前記2値化手段
    により得られた2値画像を構成する各画素をn画素毎に
    グループ化して得られた各画素群のそれぞれについて、
    画素群を構成する各画素の画素値により表現される2^
    n階調の濃度値を当該画素群についての濃度値とするこ
    とで、前記2値画像を前記各画素群を新たな構成画素と
    する2^n階調の多値画像に変換する一方、入力画像種
    別が2値的画像に設定されている場合は、前記2値化手
    段からの2値画像をそのまま出力する2値多値変換手段
    と、入力画像種別が多値的画像に設定されている場合
    は、前記2値多値変化手段により得られた2^n階調の
    多値画像を構成する各画素に対応した黒ドットを当該画
    素の濃度値に応じた面積で記録する一方、入力画像種別
    が2値的画像に設定されている場合は、前記2値多値変
    換手段からの2値画像をそのまま2値で記録する画像記
    録手段とを備えたことを特徴とする画像出力装置。
  4. 【請求項4】 前記階調低減手段は、前記解像度低減手
    段により低解像度化された多値画像の階調数を多値ディ
    ザ処理により低減することを特徴とする請求項1、2ま
    たは3のいずれかの記載の画像出力装置。
  5. 【請求項5】 前記階調低減手段は、前記解像度低減手
    段により低解像度化された多値画像の階調数を多値誤差
    拡散処理により低減することを特徴とする請求項1、2
    または3のいずれかの記載の画像出力装置。
JP9183253A 1997-06-25 1997-06-25 画像出力装置 Pending JPH1117953A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007088970A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Fuji Xerox Co Ltd 出力装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007088970A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Fuji Xerox Co Ltd 出力装置

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