JP2831573B2 - 疑似中間調画像処理システム - Google Patents

疑似中間調画像処理システム

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JP2831573B2
JP2831573B2 JP6165233A JP16523394A JP2831573B2 JP 2831573 B2 JP2831573 B2 JP 2831573B2 JP 6165233 A JP6165233 A JP 6165233A JP 16523394 A JP16523394 A JP 16523394A JP 2831573 B2 JP2831573 B2 JP 2831573B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文書等の画像を2値の
画像データとして扱う疑似中間調画像処理システムに係
り、特に、ディザ表現された中間調画像について拡大,
縮小,回転等の処理を高品質に行う疑似中間調画像処理
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2値画像の拡大/縮小を行う手法
として、最近傍法(SPC法),論理和法,投影法等が提
案されている。これら最近傍法,論理和法,投影法に関
連する文献として、例えば、「二値画像の各種拡大/縮
小方式の性能評価および処理速度改良方式」正嶋 博;
情報処理学会論文誌,Vol.26,No.5,pp920〜925(19
85年9月)がある。上記手法のいずれも、原画像上に
マッピングされた拡大,縮小,或いは回転等の処理を行
う変換画素について、周囲4画素の原画像画素の色と原
画像画素との距離を用い、変換画素の色を決定する手法
である。しかし、上記3手法は、線図形を主な処理対象
とする手法であった。そのため、写真等の濃度を持つ画
像を白/黒画素の比率の変化にて表現する疑似中間調画
像では、変倍/回転処理に伴い濃度の変化やモアレ,キ
ズ等が生じる問題があった。
【0003】これに対し、疑似中間調画像を対象とした
拡大,縮小,回転処理方式として、ディザ法により2値
化した疑似中間調画像より多値画像を推定し、この多値
画像に対し拡大,縮小,回転処理等を加え、再びディザ
法を用い2値化する手法がある。該手法の公知例として
は、特開昭62−117072号公報に開示された手
法、もしくは特開平2−90377号公報に開示された
手法が提案されている。前者の特開昭62−11707
2号公報による手法では、組織的ディザ法を用い2値化
された疑似中間調画像に対し可変サイズの窓を選択し適
用することにより、多値画像を精度良く復元し、再び組
織的ディザ法を用い2値化するようにしている。また、
後者の特開平2−90377号公報による手法では、線
画像領域と疑似中間調画像領域とを分離した後、疑似中
間調画像領域を重み付けされた窓にて多値画像に復元
し、再びディザ法を用い2値化するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した先願に開示さ
れた従来技術を用いることにより、ディザ法等を用いた
疑似中間調画像について、高品質な拡大,縮小,回転処
理を行うことが可能となる。
【0005】しかし、上記従来技術では、疑似中間調画
像を生成するディザ法のパターンや、拡大,縮小倍率等
によって、多値画像が精度良く復元されず、高品質な拡
大,縮小,回転処理が実現されない問題点があった。例
えば、特開昭62−117072号公報による手法で
は、組織的ディザパターンとして、図9の(b)に示す
8×8のベイヤ(Bayer)型マトリックスを用いた
場合、中間調画像の濃度の変化に応じ、適切なウインド
ウサイズが選択される。しかし、組織的ディザパターン
として、図9の(a)に示す8×8の2×2画素集中型
マトリックスを用いた場合、黒画素が2×2の4画素ご
とに集中して出現するため、該手法では4×2あるいは
2×2のウインドウが常に選択される事となり、適切な
ウインドウサイズが選択されず、多値画像が精度良く復
元されない問題を含んでいた。また、特開平2−903
77号公報による手法では、倍率によりウインドウサイ
ズを修正する事が考慮されていないため、画像縮小時に
参照されない原画素が生じ、画像のヌケやモアレを生じ
る問題を含んでいた。更に、原画像上に変換画素を一様
にマッピングするため、変換画素の位置演算が複雑であ
り、高速処理に適さない問題があり、加えて、例えば上
記図9の(a)に示すディザパターンを用いる場合に、
特定の倍率時にモアレ或いはキズを生じる問題を含んで
いた。
【0006】本発明の第1の目的は、疑似中間調画像の
拡大,縮小,回転処理時に、ディザパターン及び変倍倍
率に従い、ウインドウサイズ及び重みパターンを変更す
る事により、高品質な拡大,縮小処理を実現することに
ある。本発明の第2の目的は、原画像上への変換画素マ
ッピングにおいて、バイトバウンダリ処理を考慮した8
画素毎のマッピングを行って高速処理を実現すると共
に、マッピング位置を振動させる事によりモアレ或いは
キズの発生を防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による疑似中間調画像の処理システムでは、
2値のディジタル画像データを一時保存する画像記憶手
段と、該画像記憶手段中の画像データをM画素(M≧
1)のウインドウを用いて走査する手段と、M画素の上
記ウインドウを用いて走査した結果得られたM画素の2
値の画像データより各画素の濃度データを復元する手段
と、横軸方向において原画像8画素毎に分離したウイン
ドウのマッピングを行う手段と、を具備する。 また、本
発明による疑似中間調画像の処理システムでは、2値の
ディジタル画像データを一時保存する画像記憶手段と、
該画像記憶手段中の画像データをM画素(M≧1)のウ
インドウを用いて走査する手段と、M画素の上記ウイン
ドウを用いて走査した結果得られたM画素の2値の画像
データより各画素の濃度データを復元する手段と、ウイ
ンドウのシフト量に振動を加えサンプリングを行う手段
と、を具備する。
【0008】
【作用】本発明では、濃度復元処理を適用した疑似中間
調画像の拡大/縮小/回転等の処理において、拡大/縮
小倍率に応じて、例えば、濃度復元に最適なウインドウ
を選択し振動処理を付加する事により、高品質な処理画
像を得ると共に、バイトバウンダリ処理に適したウイン
ドウのマッピングを行うことにより、高速な処理を実現
する。
【0009】本発明における疑似中間調画像の画像処理
手法について、以下に述べる。まず、イメージデータを
入力する。イメージデ−タは、外部情報機器よりネット
ワ−ク及び入力インターフェイスを介して読み込む手
法、スキャナ等の画像入力装置を用い入力する手法、入
力画像蓄積手段に蓄積された画像を取り込む手法等によ
って入力する。次に、制御手段にて、拡大/縮小倍率,
回転角度等の画像処理項目を入力・決定する。画像処理
項目は、マウス或いはキーボードを用いユーザが入力す
る手法、外部情報機器よりネットワーク及び入力インタ
ーフェイスを介して読み込む手法等によって入力する。
更に、制御手段にて決定された拡大/縮小倍率に従い、
濃度復元ウインドウ導出手段にて、濃度復元を行うウイ
ンドウサイズと、ウインドウ重み付けパターンを決定す
る。
【0010】画像処理項目とウインドウサイズとウイン
ドウ重み付けパターンとが決定された後、画像の変換開
始位置(通常は画像の左上)より画像の変換終了位置
(通常は画像の右下)まで画像変換処理が行われる。ま
ず、変換画素位置導出手段にて、処理対象とする変換画
素について、原画像上にウインドウの位置導出、すなわ
ちマッピングを行う。次に、原画像参照画素導出手段に
て、マッピングされたウインドウに対応する原画像参照
画素が導出される。更に、変換画素濃度演算手段にて、
原画像参照画素の白/黒画素色とウインドウサイズ、及
びウインドウ重み付けパターンにより、変換画素ウイン
ドウの濃度が算出される。最後に、多値−2値変換処理
手段にて、算出された変換画素濃度の多値データに対
し、組織的ディザ法による疑似中間調処理、もしくは平
均誤差最小法による疑似中間調処理、もしくは固定閾値
による2値化処理等の2値化処理を加えることにより、
2値データに再変換する。
【0011】上記画像変換処理を、画像処理終了まで行
う。変換処理終了後、変換画像は、出力画像蓄積手段に
蓄積され、あるいは画像出力手段よりCRTあるいはプ
リンタに出力され、あるいは出力インターフェイスを介
して外部情報機器へ出力される。
【0012】かくして本発明によれば、濃度復元処理を
適用した疑似中間調画像の拡大/縮小/回転等の処理に
おいて、これまで用いられた手法よりも高速かつ高品質
な処理を実現することが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図示した実施例によって説明
する。図1は、本発明の1実施例に係る疑似中間調画像
処理システムの構成図である。
【0014】図中、101はネットワークもしくは各種
インターフェイスを介して画像デ−タを取り込む画像入
力部、102は紙面等より画像データを取り込むスキャ
ナ、103は他の情報機器から画像データ、あるいは画
像処理項目を取り込む入力インターフェイス部、104
は画像の拡大/縮小倍率,回転角度等の処理内容を決定
し、他の画像処理部を制御する制御部、105はユーザ
が画像処理項目等を入力するマウス、106はユーザが
画像処理項目等を入力するキーボード、107は入力画
像を蓄積する入力画像蓄積部、108は拡大/縮小倍率
等に従いウインドウサイズやウインドウの重み付け係数
を決定する濃度復元ウインドウ導出部、109は原画像
上に変換画素ウインドウの位置を決定する変換画素位置
導出部、110はウインドウ内の参照画素を導出する原
画像参照画素導出部、111は変換画素の濃度を演算す
る変換画素濃度演算部、112は濃度復元された変換画
素の多値データを再び2値画素に変換する多値−2値変
換処理部、113は変換処理の終了した出力画像を蓄積
する出力画像蓄積部、114は出力画像データをCR
T,スキャナ,あるいはインターフェイスを介して他の
情報機器へ出力を行う画像出力部、115は画像の表示
を行うCRT、116は画像を紙面に打ち出すプリン
タ、117は画像を他の情報機器へ出力するための出力
インターフェイス部、118は相互にデータのやり取り
を実行するイメージ/データバス、119は画像データ
や画像処理内容等のデータを交換する外部情報機器であ
る。
【0015】ここで、上記のシステムにおいて、入力画
像蓄積部107は、画像入力手段101を介してイメー
ジ/データバス118に接続される構成とすることも可
能である。また、出力画像蓄積部113は、画像出力部
114を介してイメージバス118に接続される構成と
することも可能である。更に、上記のシステムにおい
て、入力画像蓄積部107及び出力画像蓄積部113
は、両者を合わせた1つの画像蓄積手段とする構成も可
能である。更に、入力インターフェイス部103及び出
力インターフェイス部117は、両者を合わせた入出力
インターフェイス部とし、1つのインターフェイス部と
する構成も可能である。
【0016】更にまた、上記のシステムにおいて、入力
画像蓄積部107としては、磁気ディスク装置を用いる
構成や、光ディスク装置を用いる構成や、光磁気ディス
ク装置を用いる構成や、CD−ROM装置を用いる構成
等であってもよい。同様に、出力画像蓄積部113とし
ても、磁気ディスク装置を用いる構成や、光ディスク装
置を用いる構成や、光磁気ディスク装置や、CD−RO
M装置を用いる構成等であってもよい。
【0017】次に、図1の各部の動作を、フローチャー
ト(プロブレム・アナリシス・ダイヤグラム;Probrem-
Anarysis・Diagram;以下、PADと称す)を用い詳説す
る。
【0018】図2は、本実施例よる画像処理の流れを示
すPAD図である。まず、画像入力部101より、イメ
ージデータを入力する(ステップS201)。入力する
イメージデ−タは、外部情報機器119よりネットワー
ク及び入力インターフェイス部103を介して読み込む
ものでも良いし、スキャナ102すなわち画像入力装置
を用い入力したものでも良いし、入力画像蓄積部107
に蓄積された画像を取り込んでもよい。また、入力する
イメージデータは、何らかの圧縮手法を用い圧縮された
形式であり、画像入力部101にて伸長を行う構成であ
ってもよい。
【0019】次に、制御部104にて、拡大/縮小倍
率,回転角度等の画像処理項目を入力・決定する(ステ
ップS202)。画像処理項目は、マウス105或いは
キーボード106を用いユーザが入力するものでも良い
し、外部情報機器119よりネットワーク及び入力イン
ターフェイス部103を介して読み込むものでも良い。
【0020】更に、制御部104にて決定された拡大/
縮小倍率に従い、濃度復元ウインドウ導出部108に
て、濃度復元を行うウインドウサイズと、ウインドウ重
み付けパターンとを決定する(ステップS203)。
【0021】画像処理項目とウインドウサイズ及びウイ
ンドウ重み付けパターンとが決定された後、画像の変換
開始位置(通常は画像の左上)より画像の変換終了位置
(通常は画像の右下)まで、画像変換処理が行われる
(ステップS204)。まず、変換画素位置導出部10
9にて、処理対象とする変換画素について原画像上にウ
インドウの位置導出、すなわちマッピングを行う(ステ
ップS205)。次に、原画像参照画素導出部110に
て、マッピングされたウインドウに対応する原画像参照
画素が導出される(ステップS206)。更に、変換画
素濃度演算部111にて、原画像参照画素の白/黒画素
色とウインドウサイズ、及びウインドウ重み付けパター
ンにより、変換画素ウインドウの濃度が算出される(ス
テップS207)。最後に、多値−2値変換処理部11
2にて、算出された変換画素濃度の多値データに対し、
組織的ディザ法による疑似中間調処理、もしくは平均誤
差最小法による疑似中間調処理、もしくは固定閾値によ
る2値化処理等の2値化処理を加えることにより、2値
データに再変換する(ステップS208)。
【0022】上記したステップS205〜S208の画
像変換処理を、画像処理終了まで行う(ステップS20
4)。変換処理終了後、変換画像は、出力画像蓄積部1
13に蓄積され、あるいは画像出力部114よりCRT
115あるいはプリンタ116に出力され、あるいは出
力インターフェイス部117を介して外部情報機器11
9へ出力される(ステップS209)。また、出力する
縮小画像は何らかの圧縮手法を用い、画像出力部114
にて圧縮を行い、出力する構成であってもよい。
【0023】図3は、本実施例で用いられるウインドウ
の例を示す図である。一般に、ウインドウサイズが小さ
い場合、濃度復元された多値画像のボケは少ない。しか
し、多値画像は濃度むらが大きく、また、図9の(a)
に示す様な2×2画素集中型の組織的ディザパターンの
場合、濃度が一様に均一化されないためモアレ,キズ等
が生じる。更に、高縮小倍率時には、参照されない原画
像画素が生じるため、画像の抜け,モアレ等の原因とな
る。
【0024】これに対し、ウインドウサイズが大きい場
合、濃度復元された多値画像は滑らかであり、モアレ,
キズ等も生じない。しかし、画像のボケは強く、細かい
線や点などが埋もれる問題があった。
【0025】従って、原画像のディザパターンと、拡大
/縮小倍率とにあわせて、適切なウインドウを選択する
必要がある。本発明による手法では、拡大/縮小倍率に
従いウインドウサイズを変更し、モアレ,キズ等の発生
しない適切なウインドウを選択する。
【0026】図3は、図9の(a)に示す、2×2画素
集中型の組織的ディザパターンを用い2値化された画像
について、濃度復元を行う場合のウインドウの例を示し
ている。図3において、図3の(a)は拡大時のウイン
ドウ、図3の(b)は1〜1/4倍縮小時のウインド
ウ、図3の(c)は1/4〜1/8倍縮小時のウインド
ウをそれぞれ示している。本例に示す組織的ディザパタ
ーンにおいて、2×2以下のウインドウを用い濃度復元
を行う場合、ディザパターンより、例えば濃度16/6
4等の疑似中間調において、復元された濃度が一様でな
く大きく変化する。このため、2×2以下のウインドウ
を用い復元された多値画像は、モアレ,キズ等を生じ
る。従って、最小のウインドウサイズを4×4とする。
また、1/4〜1/8倍縮小時には、4×4ウインドウ
では参照されない原画像画素が生じるため、画像の抜
け,モアレ等の原因となる。従って、1/4〜1/8倍
縮小時には、ウインドウサイズを広げ8×8ウインドウ
とする。
【0027】また、図3に示すウインドウにおいて、拡
大時あるいは1〜1/4倍縮小時に用いる4×4ウイン
ドウの代りに、図3の(d)に示す重み付けを行った4
×4ウインドウを用いる構成も可能である。更に、拡大
時あるいは1〜1/4倍縮小時に用いる4×4ウインド
ウの代りに、図3の(e)に示す8×4ウインドウや、
図3の(f)に示す4×8ウインドウを用いる構成も可
能である。更に、図3に示すウインドウにおいて、拡大
時あるいは1〜1/2倍縮小時に用いる4×4ウインド
ウの代りに、2×2ウインドウを適用し、合わせて後述
するウインドウシフト量振動配置処理を適用することに
より、モアレ,キズ等を押さえる構成とすることも可能
である。
【0028】図4は、本実施例で用いられるウインドウ
の他の例を示す図である。図4は、図9の(b)に示
す、ベイヤ型のディザパターンを用い2値化された画像
について、濃度復元を行う場合のウインドウを示してい
る。図4において、図4の(a)は拡大時のウインド
ウ、図4の(b)は1〜1/2倍縮小時のウインドウ、
図4の(c)は1/2〜1/4倍縮小時のウインドウ、
図4の(d)は1/4〜1/8倍縮小時のウインドウを
それぞれ示している。本例に示すベイヤ型ディザパター
ンにおいて、2×2以上のウインドウを用い濃度復元を
行う場合、ディザパターンより、復元された濃度が大き
く変化する事はない。従って、最小のウインドウサイズ
を2×2とする。また、1/2〜1/4倍縮小時には、
2×2ウインドウでは参照されない原画像画素が生じる
ため、画像の抜け,モアレ等の原因となる。従って、こ
の場合にはウインドウサイズを広げ、4×4ウインドウ
とする。同様に、1/4〜1/8倍縮小時には、4×4
ウインドウでは参照されない原画像画素が生じるため、
画像の抜け,モアレ等の原因となる。従って、この場合
にもウインドウサイズを広げ、8×8ウインドウとす
る。
【0029】また、図4に示すウインドウにおいて、拡
大時あるいは1〜1/2倍縮小時に用いる2×2ウイン
ドウの代りに、図4の(e)に示すような4×2ウイン
ドウ、あるいは、図4の(f)に示すような2×4ウイ
ンドウを用いる構成とすることも可能である。更に、1
/2〜1/4倍縮小時に用いる4×4ウインドウの代り
に、図4の(g)に示すような8×4ウインドウ、ある
いは、図4の(h)に示すような4×8ウインドウを用
いる構成とすることも可能である。
【0030】図5は、原画像上に、縮小画素ウインドウ
のマッピングを行う手法を示す図である。図5(a)
に、従来の縮小画素及びウインドウのマッピング手法を
示す。同図は縮小倍率1/2倍の場合を示している。従
来手法では、図5の(a)に示す通り、縮小倍率に従い
縮小画像Rxyの位置を画素毎に正確に演算し、原画像上
にマッピングを行う。更に、縮小画像Rxyの位置が求ま
った後、縮小画素を中心とする周囲の原画像画素上にウ
インドウを配置する手法となっていた。このため、縮小
画素の位置演算が複雑であり、またウインドウ位置は、
データのバイトバウンダリ処理を考慮したものではなか
った。
【0031】次に、図5(b)に、本発明によるウイン
ドウのマッピング手法を示す。同図も縮小倍率1/2倍
の場合を示している。本発明では、バイトバウンダリ処
理を考慮し、ウインドウは各バイトデータの最上位ビッ
トより配置し、縮小倍率n/8に従い、1バイト中にn
個のウインドウを配置する。例えば、図5の(b)に示
した例では、xバイトの左端(最上位ビット)よりウイ
ンドウW00を配置し、縮小倍率4/8倍(1/2倍)よ
り、4個のウインドウW00〜W30を2ビットずつシフト
し配置する。本手法を適用することにより、バイトバウ
ンダリ処理時に、ウインドウは処理データの最上位ビッ
トより配置され、また、倍率によりウインドウシフト量
が決定されるため、ウインドウのマッピングに複雑な演
算を必要とせず、高速な処理が可能となる。
【0032】また、本手法では、n/8倍処理を組み合
わせることにより、任意倍率を実現する。1例として、
図6に、本発明における横方向1/3倍実現手法を示
す。1/3倍処理は、2/8倍処理と3/8倍処理と3
/8倍処理とを組み合わせることにより実現される。図
6では、2/8→3/8→3/8の順で処理を行う場合
を示している。このような倍率に応じた組み合わせ処理
を、画像処理終了まで繰り返す。
【0033】次に、本発明による、ウインドウのシフト
量を振動させることによって、モアレ,キズを低減させ
る手法について説明する。図7に、1/2縮小時におけ
るウインドウシフト量振動処理の1例を示す。通常、1
/2縮小時では、ウインドウを2ビット毎に一様にシフ
トする。しかし、ディザパターンに対しウインドウサイ
ズが小さく、濃度むらが生じ、復元された中間調画像は
周期的に振動する状態となる。これは、2値化された原
画像が網点画像等の場合にも同様の結果となる。このと
き、設定された処理倍率が1/2を少しずれている場
合、処理としては2ビット毎の一様なシフト処理に、長
周期を持った1ビットシフト(処理倍率≧1/2)、あ
るいは長周期を持った3ビットシフト(処理倍率≦1/
2)が混在し、中間調画像濃度の振動パターンあるいは
周期がずれる場合が生じる。この中間調画像濃度の振動
パターンあるいは周期のずれが、モアレ,キズの生じる
原因となる。そこで、本発明による方式では、ウインド
ウのシフト量(ウインドウのサンプリング位置)を、ラ
ンダムにかつ細かく1ビット程度振動させ、一様な周期
を持つ連続した中間調画像が生じにくい手法としてい
る。本手法を用いることにより、画像にモアレ,キズが
表れにくい処理とすることが可能となる。
【0034】図7は、1/2縮小におけるウインドウシ
フト量振動配置パターンの1例を示している。同図に示
す通り、シフト量を1ビット程度ランダムに振動させる
ことにより、モアレ,キズの発生を低減することが可能
となる。
【0035】また、図8は、5/8倍縮小時におけるウ
インドウ振動パターンの1例を示している。ランダムな
振動パターンの実現方法としては、図8に示すとおり、
異なるウインドウ振動パターンを複数のテーブルに保持
し、テーブルを順次変える手法を用いる事によって可能
であるし、あるいは、ウインドウシフト量に演算にてラ
ンダムな成分を重畳し、ウインドウを振動させる手法を
用いる事でも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、濃度復元
処理を適用した疑似中間調画像の拡大/縮小/回転等の
処理において、これまで用いられた手法よりも高速かつ
高品質な処理を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る疑似中間調画像処理シ
ステムの構成図である。
【図2】本発明の1実施例による画像処理の流れを示す
PAD図である。
【図3】本発明にて用いられるウインドウ群の1例を示
す説明図である。
【図4】本発明にて用いられるウインドウ群の他の1例
を示す説明図である。
【図5】従来と本発明とにおける、原画像上に縮小画素
ウインドウのマッピングを行う手法を示す説明図であ
る。
【図6】本発明にて用いられる横方向1/3倍実現手法
を示す説明図である。
【図7】本発明にて用いられる1/2倍縮小時における
ウインドウシフト量振動処理の1例を示す説明図であ
る。
【図8】本発明にて用いられる5/8倍縮小時における
ウインドウシフト量振動処理の1例を示す説明図であ
る。
【図9】組織的ディザパターンの例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
101 画像入力部 102 スキャナ 103 入力インターフェイス部 104 制御部 105 マウス 106 キーボード 107 入力画像蓄積部 108 濃度復元ウインドウ導出部 109 変換画素位置導出部 110 原画像参照画素導出部 111 変換画素濃度演算部 112 多値−2値変換処理部 113 出力画像蓄積部 114 画像出力部 115 CRT 116 プリンタ 117 出力インターフェイス部 118 イメージ/データバス 119 外部情報機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 佳弘 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所 システム開発研究 所内 (56)参考文献 特開 平1−312671(JP,A) 特開 平3−117170(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 3/40 G06T 3/00 G06T 5/00 H04N 1/393 H04N 1/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値のディジタル画像に対して画像処理
    を行う画像処理システムにおいて、 2値のディジタル画像データを一時保存する画像記憶手
    段と、 該画像記憶手段中の画像データをM画素(M≧1)の
    インドウを用いて走査する手段と、M画素の上記ウインドウを用いて走査した結果得られた
    M画素の2値の画像データより各画素の濃度データを復
    元する手段と、 横軸方向において原画像8画素毎に分離したウインドウ
    のマッピングを行う手段と、 を有することを特徴とする疑似中間調画像処理システ
    ム。
  2. 【請求項2】 2値のディジタル画像に対して画像処理
    を行う画像処理システムにおいて、 2値のディジタル画像データを一時保存する画像記憶手
    段と、 該画像記憶手段中の画像データをM画素(M≧1)の
    インドウを用いて走査する手段と、M画素の上記ウインドウを用いて走査した結果得られた
    M画素の2値の画像データより各画素の濃度データを復
    元する手段と、 ウインドウのシフト量に振動を加えサンプリングを行う
    手段と、 を有することを特徴とする疑似中間調画像処理システ
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8014631B2 (en) 2006-05-18 2011-09-06 Fuji Xerox Co., Ltd. Image processing apparatus, image processing method, and computer readable medium for generating a reduced image

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