JPH0775395B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JPH0775395B2
JPH0775395B2 JP61098210A JP9821086A JPH0775395B2 JP H0775395 B2 JPH0775395 B2 JP H0775395B2 JP 61098210 A JP61098210 A JP 61098210A JP 9821086 A JP9821086 A JP 9821086A JP H0775395 B2 JPH0775395 B2 JP H0775395B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
area
circuit
processing
linear density
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61098210A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62256573A (ja
Inventor
等 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP61098210A priority Critical patent/JPH0775395B2/ja
Publication of JPS62256573A publication Critical patent/JPS62256573A/ja
Publication of JPH0775395B2 publication Critical patent/JPH0775395B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、画像処理装置に係わり、特に文字または線
画、網点写真及び連続階調を含む写真が混在したいわゆ
る画像一般の線密度変換処理を行なう画像処理装置に関
する。
(従来の技術) 従来から、デジタル画像の拡大,縮小処理である線密度
変換処理は、ファクシミリにおいて走査線密度が異なる
異機種間において通信を可能とする場合、あるいはプリ
ンタあるいはディスプレイでは、キャラクタジェネレー
タ(C.G)から種々の大きさの文字パターンを出力する
場合、さらに、文書処理機器においては、各種の編集結
果を規定サイズのイメージに割り付ける場合等に行なわ
れてきた。
これらの線密度変換処理では、従来、種々の変換方式
(spc法、論理和法、9分割法、投影法等)で処理が行
なわれてきたが、対象画像が文字または線画の画像の限
定されていた。(情報処理学会論文誌Vol.26,No.5,p920
−925(1985)) また、網点写真や連続階料写真に対しては、サンプリン
グ点の濃度を近傍の参照画素から求めることにより局所
濃度を保存する変換方法が知られている。
ところが、最近、文書処理機器を中心にして、種々の画
像を扱う要求が高まり、新聞写真やグラビア等で代表さ
れる網点写真や連続階調を有する写真が文字または線画
と混在したいわゆる一般の画像を対象とする機会が増大
してきた。
このような画像に従来の文字または線画に対応した線密
度変換方式を適用すると、例えば網点写真の二値画像で
は、網点周期と線密度変換処理における変倍率に対応し
たサンプリング周期との干渉によりモアレ(濃度縞模
様)が発生する。モアレとは二つ以上の周期パターンが
重なって生じる干渉パターンであり、画像上では濃度縞
模様となって現れるため、変換画像が著しく劣化する不
都合が生じていた。
また、文書処理機器を中心に、中間調画像を取扱う要求
が高まり、類似階調表現の一手法であるディザ法を用い
たディザ画像を対象とする機会が増大してきた。さら
に、ファクシミリ通信においても、中間調画像の伝送が
行なわれ、圧縮効率の点からディザ処理した画像で伝送
を行なう試みがなされている。このような場合でも、デ
ィザ画像を対象とした線密度変換処理の技術が必要にな
ってくる。
しかし、ディザ画像を対象として従来の方式で線密度変
換処理を施すと、ディザパターンの繰返し周期と線密度
変換処理における変倍率に対応したサンプリング周期と
の干渉のために、モアレが発生してしまう。従って、デ
ィザ処理を行なった中間調画像は、画質劣化が著しい変
換画像しか得られなかった。
以上、文字または線画等の二値画像を対象として従来か
ら行なわれている線密度変換方式で、一般の文書または
線画,網点写真及び連続階調写真などを含んだ画像に線
密度変換処理を施すと、網点写真及び連続階調写真の領
域で変換画像にモアレが生じ、変換画像の画質が著しく
劣化する欠点があった。
一方、網点写真及び連続階調写真に対する線密度変換方
式で一般の画像に変換処理を行なうと、文字または線画
領域では高周波成分が欠落してエッジ部分の鮮鋭度が低
下した解像性の低い変換画像しか得られなかった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、上述した従来の欠点を改良したもので、一般
の画像に対して、解像特性は高く、かつ原画像の局所濃
度が保存されたモアレのない原画像に忠実な階調特性を
有した変換画像を得ることが可能な画像処理を提供する
ことを目的とする。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明の画像処理装置は、上記問題点を解決するため
に、文字又は線画像領域、網点画像領域、連続階調写真
画像領域が混在する所定画像に対して線密度変換処理を
行う画像処理装置において、文字又は線画像領域に対応
する線密度変換処理を行って第1の変換画像信号を出力
する第1の処理手段と、網点画像領域に対応する線密度
変換処理を行って第2の変換画像信号を出力する第2の
処理手段と、連続階調写真画像領域に対応する線密度変
換処理を行って第3の変換画像信号を出力する第3の処
理手段と、前記所定画像に対応する画像信号から、連続
階調写真画像領域を識別する第1の識別回路と、前記所
定画像に対する画像信号をディザ処理するディザ処理回
路と、前記所定画像に対する画像信号を単純2値化処理
する単純2値化回路と、前記第1の識別回路の識別結果
に応じて、連続階調写真画像領域に対しては前記ディザ
処理回路で処理された結果を選択して第1、第2及び第
3の処理手段に出力するとともに、前記連続階調写真画
像領域以外の領域に対しては、前記単純2値化回路にて
処理された結果を選択して第1、第2及び第3の処理手
段に出力する第1の選択手段と、前記単純2値化回路か
ら出力された画像信号から、文字又は線画像領域か、網
点画像領域かを検出する第2の識別回路と、前記第1、
第2及び第3の変換画像信号が入力されるとともに、前
記第1および第2の識別回路での識別結果に基づいて、
文字または線画像領域と識別された領域に対しては前記
第1の変換画像信号を選択し、網点画像領域と識別され
た領域に対しては第2の変換画像信号を選択し、連続階
調写真画像領域と識別された領域に対しては第3の変換
画像信号を選択して出力する第2の選択手段とから構成
されているものである。
(作用) 画像の領域の特徴に応じた制御信号を発生させる像域分
離手段を有することにより、この像域分離手段の識別結
果に応じて、複数の線密度変換処理手段で処理された線
密度変換処理から所定の線密度変換処理を選択して処理
を施すことが可能である。従って、一般の画像におい
て、文字または線画領域の線密度変換処理においては、
原画像のビット情報が保存された線密度変換方式で処理
することができ、一方、網点写真や連続階調写真などの
写真画像領域の線密度変換処理においては、原画像の局
所濃度を保存した線密度変換方式で処理することができ
る。よって本発明では、原画像の各領域毎にその領域に
適応した所定の線密度変換処理を施すことにより、文字
または線画領域では、解像特性が高く、また写真画像領
域ではモアレがなく、かつ原画像に忠実な階調特性を有
した変換画像を得ることができる。
(発明の実施例) 以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら
詳細に説明する。
第2図は、本発明の一実施例に係わる画像処理装置のブ
ロック図を示す図である。線密度変換処理される画像
(以下、原画像と称す)は、例えばCCDを有したスキャ
ナである入力装置1により、16本/mmの線密度でサンプ
リングされ、かつ4ビットのデジタル信号に変換され、
標本化された多値画像データが得られる。
この多値画像データは、入力画像信号4となり、処理手
段2に入力される。処理手段2では、原画像の像域分離
が行なわれ、その結果に応じて、適応的な線密度変換処
理を選択し、所望の変倍率の変換画像に変換される。こ
の線密度変換処理の結果、1ビットのデジタル信号とな
った変換画像信号5は、解像度が16本/mmのレーザプリ
ンタである出力手段3に入力され、所望の変倍率に応じ
た解像性及び原画像に忠実な階調再現特性の変換画像が
得られる。
次に、処理手段2について、その構成及び作用について
詳細に説明する。
処理手段2は、第1図に示すように、この処理手段2に
入力される画像の各領域を文字または線画、網点写真、
連続階料写真の3つの領域に識別し、像域識別制御信号
(制御信号)28を発生させる像域分離手段21、文字また
は線画領域に対応した線密度変換処理を施す第1の線密
度変換手段22、網点写真領域に対応した線密度変換処理
を施す第2の線密度変換手段23、連続階調写真領域に対
応した線密度変換処理を施す第3の線密度変換手段24及
び、像域分離手段21の識別結果に応じて第1、第2、第
3の線密度変換手段22、23、24から出力された1ビット
の変換画像信号22′、23′、24′から所定の変換画像信
号を選択して出力する選択手段であるセレクタ25とから
構成されている。
すなわち、入力手段1からこの線密度変換処理手段2に
入力画像信号4として入力された原画像は、まず、像域
分離手段21により、文字または線画、網点写真、連続階
調写真の3つの領域に識別される。この像域分離手段21
は、これら3つの領域の識別結果に基づき、領域識別制
御信号28を発生し、さらに、二値化画像信号26、網点刺
繍機信号27を出力させる。二値化画像信号26は、それぞ
れ第1、第2、第3の線密度変換手段22、23、24に入力
されて、それぞれ所定の線密度変換処理が施され、1ビ
ットの変換画像信号22′、23′、24′を出力する。つま
り、第1の線密度変換手段22では、文字または線画に対
応した線密度変換処理が施され、第2の線密度変換手段
23では、像域分離手段21から出力される網点周期信号27
を基に網点写真に対応した線密度変換処理が施され、第
3の線密度変換手段24では、連続階調写真に対応した線
密度変換処理が施される。これら第1、第2、第3の線
密度変換処理手段22、23、24から得られた変換画像信号
22′、23′、24′は、セレクタ25に入力され、像域分離
手段21から出力された像域識別制御信号28により、原画
像の各領域にそれぞれ対応した変換画像信号5が選択さ
れて出力されるものである。次に、この処理手段2の各
構成についてさらに詳細に説明する。
まず、像域分離手段21の構成について第3図に示す像域
分離手段21のブロック回路図を参照しながら説明する。
像域分離手段21は、4ビットの入力画像信号4から、原
画像の各領域を文字または線画、網点写真、連続階調写
真の3つの領域の識別し、各領域に対応した領域識別制
御信号28を出力するものである。この像域分離手段21
は、中間調レベルの検出を行ない、二値または多値の識
別制御信号(以下、第1の識別制御信号と称す)217を
出力する識別回路211、ディザ処理を施しディザ化画像
信号218を出力するディザ処理回路212、単純二値化処理
を施し単純二値化画像信号219を出力する単純二値化回
路213、識別制御信号217の制御のもとにディザ化画像信
号218が単純二値化信号219かを選択して二値化画像信号
26として出力するセレクタ215、網点写真特有の網点写
真の周期を検出して、網点周期信号27と網点写真識別制
御信号(以下、第2の識別制御信号と称す)220を出力
する網点写真識別回路214及び、第1、第2の識別制御
信号217、220が入力され、領域識別制御信号28を出力す
る符号化回路216とから構成されている。
すなわち識別回路211は、例えばある特定の範囲の濃度
を検出し、その平均濃度を求める方法等を用いて入力画
像信号4から中間調レベルの検出を行ない、第1の識別
制御信号217を出力するものである。その結果、原画像
の領域の中で連続階調写真領域を分離することができ
る。また、入力画像信号4は、ディザ処理回路212及び
単純二値化処理回路213に入力され、ディザ処理回路21
では、例えば第7図(a)に示したしきい値配置を有し
たディザマトリックスを用いてディザ処理が施され、ま
た、単純二値化回路213では、第7図(b)に示したし
きい値配置を有したディザマトリックスを用いて単純二
値化処理が施される。その結果、それぞれディザ化画像
信号218及び単純二値化画像信号219が得られる。このデ
ィザ化画像信号218と単純二値化信号219は、セレクタ21
5に入力され、第1の識別制御信号217の制御のもとに、
原画像において、この画像領域の連続階調写真領域にお
いてはディザ化画像信号218を、また、その他の領域で
は単純二値化画像信号219を選択して二値化画像信号26
として出力するものである。さらに、単純二値化画像信
号219は網点写真識別回路214に入力され、網点写真特有
の網点周期を検出することにより、文字または線画領域
と網点写真領域とを分離する第2の識別制御信号220と
網点周期信号27を出力する。
ところで、文字または線画領域と網点写真領域とを分離
するには、後述する方法で網点写真の網点周期を検出す
る際に、この網点周期が周期的に検出されるか否かで2
つの領域を識別することができる。すなわち、周期的に
網点周期が検出される領域は、網点写真領域であり、ま
た、周期的に網点周期が検出されない領域は、文字また
は線画領域である。よって、網点写真識別回路214は、
網点周期を検出することによって、文字また線画領域と
網点写真領域に領域を識別し、その領域に対応した第2
の識別制御信号220を出力するものである。
また、第1の識別制御信号217と第2の識別制御信号220
は、符号化回路216に入力され、この符号化回路216から
領域識別制御信号28として出力される。
ここで、網点写真識別回路214において網点写真の網点
周期を検出する方法について説明する。第4図は網点周
期がTなる網点写真の模式図を示したものである。第4
図(a)は、網点写真を画素の大きさに着目して、二次
元的に示した場合であり、この図の上半分はドット径
(Ra)で代表される濃度を示し、この図の下半分はドッ
ト径(Rb)で代表される濃度をそれぞれ示している。一
方、第4図(b)は、第4図(a)の網点写真を走査し
て得られた一時元の画像信号を示しており、上から第4
図(a)の上半部分のドット径Raで代表されるものと下
半部分のドット径Raで代表されるものとにそれぞれ対応
している。従って、網点周期Tを検出するためには、一
時元画像信号における連続する極大値(あるいは極小
値)間の間隔を検出すればよい。従って、まずスパイク
ノイズ等の雑音を除去するために低周波通通過フィルタ
により平滑化を行ない、次にこの画像信号の大きさを逐
次比較することにより、極大値(あるいは極小値)を検
出し、網点写真の網点周期を検出するものである。とこ
ろで、一般に、網点写真は50線/インチの網点密度で作
製されている。そのため、例えば入力手段10において、
16本/mmの解像度で画像を入力すると、網点写真の網点
周期Tは、入力画素を単位として2〜8画素の範囲とな
る。例えば100線/インチの網点写真を原画像に用いる
と、その検出結果は4画素相当の網点周期となるもので
ある。
次に、第1、第2、第3の線密度変換手段22、23、24に
ついて、その構成及び作用について詳細に説明する。
まず第1の線密度変換手段22について説明する。第5図
(a)に示す通り、第1の線密度変換手段22は、変換画
素の基準画素を求める領域判定回路221、参照画素を決
定する参照画素選択回路222、基準画素の濃度値を決定
する濃度演算回路223及び単純二値化処理が行なわれる
単純二値化224とで構成されているものである。
この第1の線密度変換手段22では、文字または線画に対
応した次のような線密度変換処理が実行される。
まず、二値化画像信号26は、領域判定回路221に入力さ
れ、変倍率に応じた変換画素の原画像上での位置(x,
y)が求められる。次に、(x,y)のデータを基に、参照
画素選択回路222により、参照画素が決定される。そし
て、濃度演算回路223により、参照画素選択回路222で求
めた参照画素の濃度から、変換画素の濃度が決定され
る。さらに、濃度演算回路223で求めた濃度値を単純二
値化処理回路224により、単純二値化処理を行ない、所
望の変倍率に応じた変換画像信号22が得られるものであ
る。
以下、各処理回路毎にその処理方法を詳細に説明する。
まず、領域判定回路221での基準画素の位置(x1,y1)の
決定方法について、第6図(a)に示した原画素と変換
画素との位置関係を示した図を参照して説明する。第6
図(a)においては、原画素O1(i1,j1)を○で表わ
し、変換画素Q1(I1,J1)を×で表わし、また、変倍率
(Cv)が4/7の縮小画像の場合を示したものである。但
し、i,j,I,Jは零を含む正の整数である。
まず、予め与えられた変倍率(Cv)に基づいて変換画素
Q1(I1,J1)の原画像上での位置(x1,y1)を求める。こ
の(x1,y1)は次式で求められる。
x1=I1/Cv ……(1) y1=J1/Cv ……(2) ここで、(1)式,(2)式を基に参照領域の基準画素
Of1(i1,j1)を求める。基準画素Of1(i1,j1)は、変換
画素Q1(I1,J1)と最も近接した位置関係にある原画素O
1(i1,j1)とする。ガウス記号([ ])を用いて、こ
の基準画素(i1,j1)は、 i1=[I1/(Cv+0.5)] ……(3) j1=[J1/(Cv+0.5)] ……(4) で与えられる。領域判定回路221では、このOf1(i1,
j1)を基準画素とする。
次に、参照画素選択回路(222)は、基準参照画素Of
1(i1,j1)を中心とした参照画素範囲を例えば変倍率に
応じて決定する。変倍率に応じて参照画素を決定する方
法では、拡大,縮小率に応じて、例えば変倍率が小さく
なるに従い、変換画素のサンプリング点が広がるため、
参照画素範囲を大きくする。また、変倍率が小さくなる
に従い、変換画素のサンプリング点は縮まるため参照画
素範囲を小さくするものである。そのため本実施例で
は、変倍率(Cv)が4/7の場合について説明しているの
で、この変倍率に応じて決定される参照画素範囲は、第
6図(a)の破線で示すように(2×2)画素の領域と
する。この(2×2)画素の領域は第6図(a)の破線
で示す領域の他にも、適宜選択可能なことは言うまでも
ない。
次に、濃度演算回路223は、選択された(2×2)の参
照画素O1(i1,j1)(0≦i1≦1,0≦j1≦1)の濃度D
0(i,j)(0≦i1≦1,0≦j1≦1)から、変換画素Q1(I
1,J1)の濃度Dq1(I1,J1)を算出する。これは、次式で
求めることができる。
Dq1(I1,J1)=Σa(i1,j1)・Do1(i1,j1) /Σa(i1,j1) ……(5) 但し、a(i1,j1)は変換画素の濃度Dq1(I1,J1)に対
する各参照画素の濃度{Do1(i1,j1)}の重み係数を表
す。本実施例では、標本画素O1(I1,J1)と各参照画素O
1(i1,j1)との距離を求め、その距離に反比例した重み
関数を用いてa(i1,j1)を決定している。尚、Σa(i
1,j1)=1である。
以上、原画像から変倍率に応じた変換画素Q1(I1,J1
の各濃度Dq1(I1,J1)が決定される。
次に、単純二値化回路224では、変換画素Q1(I1,J1)の
各濃度Dq1(I1,J1)を、例えば第7図(b)図に示すデ
ィザマトリクスによって単純二値化処理し、1ビットの
変換画像信号22が得られるものである。
次に第2の線密度変換手段23について説明する。第5図
(b)に示す通り、第2の線密度変換手段23は、領域判
定回路231、参照画素選択回路232、濃度演算回路233及
び、ディザ処理回路234とで構成されている。
この第2の線密度変換手段23では、網点写真に対応した
次のような線密度変換処理が実行される。
まず、第1の線密度変換手段22で説明したのと同様に、
領域判定回路231では、二値化画像信号26から基準参照
画素Of2(i2,j2)が求められる。
次に、参照画素選択回路232では、網点写真識別回路214
で検出される網点周期信号27から網点周期Tの大きさに
基づき基準参照画素Of2(i2,j2)を中心とした参照画素
範囲が決定される。網点写真識別回路214で検出された
網点周期に対応して、例えば100線/インチの網点写真
の場合、参照画素範囲は(4×4)画素の領域の大きさ
となるので、参照画素はこの(4×4)の画素の大きさ
の範囲が抽出される。この範囲で参照画素を抽出すれ
ば、原画像の局所濃度を保存できるので、原画像の濃度
情報を忠実に得ることができる。本実施例では、例えば
第6図(b)中、A,Bで示された破線の範囲で参照画素
領域を抽出することが考えられるが、どの範囲を選択す
るかは全く任意である。
次に、濃度演算回路233では、選択された(4×4)の
参照画素O2(i2,j2)(0≦i2≦3,0≦j2≦3)のDo2(i
2,j2)(0≦i2≦3,0≦j2≦3)から、参照領域内の平
均濃度を求め、その値を変換画素Q2(I2,J2)の濃度Dq2
(I2,J2)とする。これは、次式で求めることができ
る。
Dq2(I2,J2)=ΣDo2(i2,j2)/M ……(6) 但し、Mは参照画素領域内の総画素数(この例では16)
を表わし、Aは参照画素の集合を表わす。
以上、原画像から変倍率に応じて変換画像の各濃度Dq2
(I2,J2)が決定される。
次に、ディザ処理回路234において、上記で決定した変
換画素の濃度Dq2(I2,J2)を、例えば第7図(c)に示
すしきい値配置を有した4×4のディザマトリクスによ
ってディザ処理し、1ビットの変換画像信号23が得られ
る。このディザ処理回路234で使用したディザマトリク
スのしきい値配置はドット集中型である。ディザマトリ
ックスのしきい値配置は、ドット分散型のしきい配置も
可能であるが、網点写真に対しては、ドット集中型のし
きい値配置が好ましい。
次に第3の線密度変換手段24について説明する。第5図
(c)に示す通り、第3の線密度変換手段24は、領域判
定回路241,参照画素選択回路242,濃度演算回路243,ディ
ザ処理回路244とで構成されている。
この第3の線密度変換手段24では、連続階調写真に対応
した次のような線密度変換処理が実行される。
まず、第1の線密度変換手段22で説明したのと同様に、
領域判定回路241では、二値化画像信号26から基準参照
画素Of3(i3,j3)が求められる。
次に、参照画素選択回路242は、基準参照画沿Of(i,j)
を中心として、ディザ処理回路212の、ディザマトリク
スの大きさに応じて参照画素範囲が決定される。本実施
例では、ディザ処理回路212においては、第7図(a)
で示す(4×4)のディザマトリクスでディザ処理が行
なわれているので、この参照画素選択回路242では基準
参照画素Of3(i3,j3)を中心として周囲16画素を参照画
素O3(i3,j3)として決定されるものである。本実施例
では、例えば第6図(c)中A,Bで示された破線の範囲
で参照画素領域を抽出することが考えられるが、どの範
囲を選択するかは全く任意である。
尚、この参照画素選択回路242で選択される参照画素の
範囲は、ディザ処理回路212でのディザマトリクスの大
きさに依存して変化する。例えばディザ処理回路212の
ディザマトリックスの大きさが、(2×2)の大きさの
場合は、基準参照画素Of3(i3,j3)を中心として周囲4
画素を参照画素O3(i3,j3)として決定される。
この範囲で参照画素を抽出すれば、ディザマトリックス
の1単位のドットデータを全て抽出することができるの
で、原画像の局所濃度を保存し、原画像の濃度情報を忠
実に得ることができる。
さらに、濃度演算回路243では、選択された(4×4)
の参照画素O3(i3,j3)(0≦i3≦3,0≦j3≦3)の濃度
Do3(i3,j3)(0≦i3≦3,0≦j3≦3)から、参照領域
内の平均濃度を求め、その値を変換画素Q2(I2,J2)の
濃度Dq3(I3,J3)とする。これは、次式で求めることが
できる。
Dq3(I3,J3)=ΣDo3(i3,j3)/M ……(7) 但し、Mは参照画素領域内の総画素数(この例では16)
を表わし、Aは参照画素の集合を表わす。
以上、原画像から変倍率に応じて変換画像の各濃度Dq3
(I3,J3)が決定される。
次に、ディザ処理回路244において、上記で決定した変
換画像の濃度Dq3(I3,J3)を、例えば第7図(d)に示
すしきい値配置を有した(4×4)のディザマトリクス
によってディザ処理し、1ビットの変換画像信号24が得
られる。このディザ処理回路244で使用したディザマト
リクスのしきい値配置はドット集中型である。ディザマ
トリックスのしきい値配置は、ドット分散型のしきい値
配置も可能である。
この第1、第2、第3の線密度変換手段22,23,24で処理
され出力された変換画像信号22′,23′,24′は、セレク
タ25に入力される。このセレクタ25では、像域分離手段
から出力される領域識別制御信号28により、画像の各領
域(文字まは線画,網点写真,連続階調写真)に最適な
変換画像信号22′,23′,24′を選択し、変換画像信号5
が出力される。よって、このセレクタ25からは、原画像
の各領域に対応して、その領域に適応した線密度変換処
理が施された変換画像信号5を出力されるものである。
このセレクタ25から出力される原画像の各領域に対応し
た線密度変換処理が施された変換画像信号5は、出力手
段3の入力信号となり、この出力手段により、変倍率に
応じた変換画像の記録が行われる。
このように、本実施例に係わる画像処理装置によれば、
文字または線画,網点写真及び連続階調写真などを含む
一般の画像に対して、任意の変倍率で線密度変換処理を
行なう際に、画像の各領域に対応した線密度変換処理を
施した画像出力信号を選択することができるので、解像
性が高く、また、モアレがなく、原画像に忠実な階調再
現特性を有した線密度変換画像を得ることができる。
また、この画像処理装置では、複数の線密度変換手段で
処理され線密度変換処理から、各領域に対応した所定の
線密度変換処理を選択できるので、種々様々の画像に対
して適用することが可能であり、低コストの汎用性の高
い画像処理装置を実現することができる。
尚、本発明の画像処理装置では、上記の考えを逸脱しな
い範囲で種々の実施例が考えられる。例えば、像域分離
手段21の二値または多値の識別方法は、パターンマッチ
ングによって連続階調写真領域を原画像から分離しても
よい。一方、網点写真識別方法においては、二次元的に
網点周期の検出を行なうことにより、斜交パターンの網
点の判定が可能となり、より正確な識別が可能となる。
また、その結果に基づき出力デディザパターンも斜めパ
ターンとすることで、より原画像に忠実な変換画像を得
ることができる。さらに、文字または線画領域に対応し
た第1の線密度変換手段22で行なわれる線密度変換処理
は、必ずしも本実施例に限定されるものではなく、例え
ば9分割法や投影法等の種々の方式を用いて、線密度変
換処理を行なうことができる。
[発明の効果] 以上のように、本発明の文書画像処理装置においては、
一般の画像(文字または線画、網点写真、連続階調写
真)の任意の変倍率で線密度変換処理を行なっても、文
字または線画領域では解像性が高く、また中間調画像領
域ではモアレの発生がなく、原画像に忠実な階調再現特
性を有した変換画像を得ることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係わる画像処理装置の線密
度変換処理手段の構成を示すブロック図、第2図は本発
明の一実施例に係わる画像処理装置の構成を示すブロッ
ク図、第3図は本発明の一実施例に係わる像域分離手段
の構成を示すブロック図、第4図は網点写真の模式図、
第5図は本発明の線密度変換処理手段に具備された各線
密度変換手段の構成を示すブロック回路図、第6図は本
発明の各線密度変換手段における参照画素の決定方法に
関する説明図、第7図は本発明の画像処理装置に用いら
れるディザマトリクスの一例を示す図である。 2……線密度変換処理手段、21……像域分離手段、22…
…第1の線密度変換手段、23……第2の線密度変換手
段、24……第3の線密度変換手段、25……選択手段(セ
レクタ)、211……識別回路、212……ディザ処理回路、
213……単純2値化回路、214……網点写真識別回路、21
5……セレクタ、216……符号化回路、221,231,241……
領域判定回路、222,232,242……参照画素選択回路、22
3,233,243……濃度演算回路、224……単純2値化回路、
234,244……ディザ処理回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字又は線画像領域、網点画像領域、連続
    階調写真画像領域が混在する所定画像に対して線密度変
    換処理を行う画像処理装置において、 文字又は線画像領域に対応する線密度変換処理を行って
    第1の変換画像信号を出力する第1の処理手段と、 網点画像領域に対応する線密度変換処理を行って第2の
    変換画像信号を出力する第2の処理手段と、 連続階調写真画像領域に対応する線密度変換処理を行っ
    て第3の変換画像信号を出力する第3の処理手段と、 前記所定画像に対応する画像信号から、連続階調写真画
    像領域を識別する第1の識別回路と、 前記所定画像に対する画像信号をディザ処理するディザ
    処理回路と、 前記所定画像に対する画像信号を単純2値化処理する単
    純2値化回路と、 前記第1の識別回路の識別結果に応じて、連続階調写真
    画像領域に対しては前記ディザ処理回路で処理された結
    果を選択して第1、第2及び第3の処理手段に出力する
    とともに、前記連続階調写真画像領域以外の領域に対し
    ては、前記単純2値化回路にて処理された結果を選択し
    て第1、第2及び第3の処理手段に出力する第1の選択
    手段と、 前記単純2値化回路から出力された画像信号から、文字
    又は線画像領域か、網点画像領域かを検出する第2の識
    別回路と、 前記第1、第2及び第3の変換画像信号が入力されると
    ともに、前記第1および第2の識別回路での識別結果に
    基づいて、文字または線画像領域と識別された領域に対
    しては前記第1の変換画像信号を選択し、網点画像領域
    と識別された領域に対しては第2の変換画像信号を選択
    し、連続階調写真画像領域と識別された領域に対しては
    第3の変換画像信号を選択して出力する第2の選択手段
    とを具備したことを特徴とする画像処理装置。
JP61098210A 1986-04-30 1986-04-30 画像処理装置 Expired - Lifetime JPH0775395B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61098210A JPH0775395B2 (ja) 1986-04-30 1986-04-30 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61098210A JPH0775395B2 (ja) 1986-04-30 1986-04-30 画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62256573A JPS62256573A (ja) 1987-11-09
JPH0775395B2 true JPH0775395B2 (ja) 1995-08-09

Family

ID=14213618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61098210A Expired - Lifetime JPH0775395B2 (ja) 1986-04-30 1986-04-30 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0775395B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01194661A (ja) * 1988-01-29 1989-08-04 Konica Corp 画像処理装置
JPH029268A (ja) * 1988-06-27 1990-01-12 Canon Inc 画像処理装置
JP2911473B2 (ja) * 1989-04-10 1999-06-23 キヤノン株式会社 画像縮小装置及び方法
JP2941843B2 (ja) * 1989-04-10 1999-08-30 キヤノン株式会社 画像信号の縮小装置及び方法
JP3384299B2 (ja) 1997-10-15 2003-03-10 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置および画像処理方法
US7373015B2 (en) 1999-12-15 2008-05-13 Sharp Kabushiki Kaisha Image processing device and method

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56123055A (en) * 1980-03-03 1981-09-26 Ricoh Co Ltd Picture processing method
JPS5825767A (ja) * 1981-08-07 1983-02-16 Oki Electric Ind Co Ltd 画像処理装置
JPS58218272A (ja) * 1982-06-11 1983-12-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 網点検出装置
JPS59168767A (ja) * 1983-03-14 1984-09-22 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 画像判別方法
JPS6085681A (ja) * 1983-10-17 1985-05-15 Canon Inc 画像情報処理システム
JPS60106269A (ja) * 1983-11-15 1985-06-11 Ricoh Co Ltd 中間調画像伝送方式

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62256573A (ja) 1987-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3276985B2 (ja) イメージピクセル処理方法
US5491564A (en) Data compression method and apparatus for binary image using Markov model encoding
JPH0775395B2 (ja) 画像処理装置
JP3118469B2 (ja) 像域分離装置
JP2972172B2 (ja) 網点領域検出方法
JPS6359272A (ja) 画像処理装置
JP3093235B2 (ja) 画像処理方法および装置
JP2962742B2 (ja) 画像処理装置
JPH05292312A (ja) 網点領域分離装置
JPS60136478A (ja) 画調識別方法
JP2778669B2 (ja) 網点領域検出方法
JP2777378B2 (ja) 網点領域検出方法
JPH0457274B2 (ja)
JP2972171B2 (ja) 網点領域検出方法
JP2777380B2 (ja) 網点領域検出方法
JP3064896B2 (ja) 画像処理装置
JP3004245B2 (ja) 網点領域検出方法
JP3245586B2 (ja) 極点画素検出装置
JP3115301B2 (ja) 網点領域分離方法及び装置
JP3679273B2 (ja) 画像処理装置
JPS62256572A (ja) 画像処理装置
JPH06152947A (ja) 画像処理装置
JP3183788B2 (ja) 網点領域判定装置
JP3136650B2 (ja) 画像処理装置
JP2836992B2 (ja) 画像変倍処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term