JPH0826494B2 - 仮撚複合スラブ糸の製法 - Google Patents

仮撚複合スラブ糸の製法

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JPH0826494B2
JPH0826494B2 JP60093088A JP9308885A JPH0826494B2 JP H0826494 B2 JPH0826494 B2 JP H0826494B2 JP 60093088 A JP60093088 A JP 60093088A JP 9308885 A JP9308885 A JP 9308885A JP H0826494 B2 JPH0826494 B2 JP H0826494B2
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茂 竹前
重一 武田
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は複数のマルチフィラメント糸を用いた仮撚機
上でスラブ糸を製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
複数のマルチフィラメント糸を用いて、仮撚機上でス
ラブ糸を得る方法は、特公昭47−49459号公報、特開昭5
3−52757号公報等に見られる様に、仮撚加工されつつあ
るマルチフィラメント糸(芯糸)の加撚域に他のマルチ
フィラメント糸(効果糸)を過供給することにより発生
する芯糸への効果糸の捲付点の変動により三重捲付構造
によるスラブを発生させる手段が知られている。また、
実開昭57−200573号には、長さ方向に濃淡異染性を示す
糸(不均一延伸された糸)を効果糸に用いたスラブヤー
ンが記載され、そのスラブヤーンを得るに際して、濃淡
異染色性を与える工程に連続して仮撚機上で効果糸を巻
き付けても良いとも記載されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の方法では、不均一延伸した糸を
用いて製造するためコストが高くなる。しかも、濃淡パ
ターンを変更するには、不均一延伸工程の条件を変更す
る必要があり、エンドユースに要求に対して、すぐに対
応できるものでなかった。
また、実開昭57−200573号には、濃淡異染色性を与え
る工程に連続して仮撚機上で効果糸を巻き付けても良い
とも記載されているが、意匠性が高く、しかも、柔らか
い風合いを示すスラブ糸を得ることについては何ら記載
されていない。
本発明は、かかる問題点を解決して、形態による意匠
効果と色彩効果に優れ、しかも、柔らかな風合いを示す
複合スラブ糸を仮撚工程だけで製造する方法を提供する
ものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、仮撚加工されつつある芯糸のヒーター上流
の撚遡及域に効果糸を供給して芯糸に捲回せしめてスラ
ブ糸を得るに際し、芯糸は張力規制しつつ供給し、効果
糸に複屈折率Δnが0.04〜0.06の高配向未延伸糸を用
い、回転変動している第1フィードローラーから効果糸
を供給し、該第1フィードローラーの最高速度に対し
て、1.05倍以上の速度で定常回転させた第2フィードロ
ーラーにより、該第1フィードローラーと該第2フィー
ドローラーとの間で、任意の間隔で該効果糸に延伸斑を
引き起こし、しかる後第2フィードローラーから、芯糸
と一定距離を隔てて位置するガイドを介して、延伸斑を
引き起こした効果糸を供給して、芯糸に効果糸を捲回す
ることを特徴とする仮撚複合スラブ糸の製法にある。
以下、図面に従い、本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明の一例の工程図である。
マルチフィラメント糸からなる芯糸(1)はマグネツ
トテンサー(3)により張力規制しつつ芯糸ガイド
(6)からスピンドル(9)の回転により得られる加撚
域に供給される。効果糸(2)として用いられるΔnが
0.06である高配向未延伸糸は任意の間隔で回転数変動し
ている第1フィードローラー(4)と第1フィードロー
ラー(4)の最高速度に対して1.05倍以上の速度で定常
回転している第2フィードローラー(5)で延伸され、
延伸斑が引き起こされる。この延伸斑によって高配向未
延伸糸はその配向度に変化を引き起こすことになる。こ
の様な処理を施した後、引き続き第2フィードローラー
(5)から過供給することにより効果糸ガイド(7)を
介し芯糸(1)に捲回してスラブ糸が得られる。得られ
たスラブ糸は第1ヒーター(8)により熱固定され、第
1デリベリーローラー(10)、第2ヒーター(11)、第
2デリベリーローラー(12)を経てワインダー(13)で
巻取られる。もちろん得られるスラブ糸の使用目的、用
途によりスラブ糸のトルクが問題とならない場合は第2
ヒーター(11)を介す必要はない。かかる手段により得
られた仮撚複合スラブ糸は糸の表面が配向斑を持った効
果糸で覆われているために、本発明によるスラブ糸を用
いた織編物を染色した場合、配向斑に応じた濃淡色が発
現し、形態効果のみならず特異な色彩効果を奏すること
になる。
さらに、芯糸を定速回転しているフィードローラーを
用いるのではなく、張力規制したマグネットテンサーを
用いることにより、芯糸の供給速度がランダムになり、
得られるスラブ形状も、定速回転しているフィードロー
ラーを用いた場合に比べ、よりランダムなスラブ形状に
なる。
本発明で用いる効果糸はΔnが0.04〜0.06の高配向未
延伸糸であるので、スラブ糸にした時の毛羽立ちが少な
く、品位が高くなり、色彩効果も強調され、しかも、柔
らかな風合いを示す織編物を得ることができる。
効果糸のΔnが0.04未満であると、織編物にしたとき
風合いの硬い織編物になり、しかも、未延伸部分の配向
度が引くので熱劣化が激しくなり、衣料用途としては適
さない織編物になる。一方、効果糸のΔnが0.06を越え
ると濃淡異染色性が低くなり、意匠効果が乏しくなる。
第1フィードローラー(4)の回転数変動は例えば別
に設けたランダム信号発振器により発生させた信号を用
いてサーボモーターを第1フィードローラー(4)に連
結することにより可能となる。また、第2フィードロー
ラー(5)は、第1フィードローラー(4)の最高速度
に対して1.05倍以上の速度の定常回転とする。第2フィ
ードローラー(5)が第1フィードローラー(4)より
低速とすると両ローラー間で効果糸は過剰供給されるこ
とになり、第2フィードローラー(5)に効果糸が巻付
き、糸加工上のトラブル発生の原因となる。従つて、第
2フィードローラー(5)は第1フィードローラー
(4)の最高速度に対して1.05倍以上で回転させること
が必要である。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1、2 芯糸にポリエステルマルチフィラメント糸100デニー
ル48フィラメント(Δn>0.16の延伸糸)、効果糸にポ
リエステルマルチフィラメント糸50デニール12フィラメ
ント(Δn=0.0464の高配向未延伸糸)を用い、第1図
に示す工程に従がい下記条件に本発明を実施した。
スピンドル(9)回転数:15×104rpm 撚数:2000T/M(Z加撚) 第1ヒーター(8)温度:180℃ 第2ヒーター(11)温度:180℃ マグネツトテンサー(3)による芯糸張力:10g 第1フィードローラー(4)と第2フィードローラー
(5)間の延伸比と時間間隔:下表の通り 第2オーバーフィード率:+5% 捲取りオーバーフィード率:+5% 効果糸ガイド(7)の位置:芯糸より30cm離れ、第1ヒ
ーター上流より芯糸ガイド(7)に至る距離の1/2の位
置 得られた仮撚複合スラブ糸を織編物とし、常法に従が
い分散染料にて染色したところ、スラブ部、道中部に各
々の濃淡部分が任意に発現し形態変化にみならず色彩変
化のある極めて意匠性の高く、しかも柔らかな風合いを
示す織編物が得られた。
実施例3、4 実施例1と同じ芯糸及び効果糸を用いて、第1フィー
ドローラーとダイ2フィードローラーの間で温度120℃
で熱ピン延伸で、延伸比1.33倍(実施例3)及び1.05倍
(実施例4)で斑延伸を行う他は、実施例1と同様な条
件でスラブ糸を得た。
得られた仮撚複合スラブ糸を織編物とし、常法に従が
い分散染料にて染色したところ、スラブ部、道中部の各
々に濃淡部分が任意に発現し形態変化のみならず色彩変
化のある極めて意匠性の高く、しかも柔らかな風合いを
示す織編物が得られた。延伸比が高い実施例3の方が実
施例4よりも、より色彩変化が強調されたものであっ
た。
比較例1、2 芯糸にポリエステルマルチフィラメント糸100デニー
ル48フィラメント(Δn>0.16の延伸糸)、効果糸にポ
リエステルマルチフィラメント糸79デニール10フィラメ
ント(Δn=0.018の未延伸糸)を用いる以外は、実施
例3、及び、実施例4と同様な条件でスラブ糸を得た。
得られた仮撚複合スラブ糸を織編物とし、常法に従が
い分散染料にて染色したところ、スラブ部、道中部の各
々の濃淡部分が発現しているものの、風合いは硬く、ま
た、未延伸部分が残っているので、熱劣化も大きく、衣
料用途としては、あまり適さないものであった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、形態による意匠効果を有するだけで
なく、効果糸に延伸斑を引き出すことによって染色によ
り特異な色彩効果を奏するものであり、本発明によつて
得られたスラブ糸を織編物としたときは色彩変化に富む
従来にない極めて意匠性の高い染色織編物であって、効
果糸に複屈折率Δnが0.04〜0.06の高配向未延伸糸を用
いるので、未延伸糸を用いた場合と比べて、風合いが柔
らかく、熱劣化の少ない織編物を得ることができる。ま
た、芯糸を張力規制して供給するため、よりランダムな
スラブ形状とすることができる。しかも、本発明は、仮
撚工程だけで、前記の形態による意匠効果と色彩効果に
優れた仮撚複合スラブ糸を製造できるので、コストを低
く抑えることができ、エンドユースの要求に対しても、
濃淡パターンをすぐに変更できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を実施するための一例を示す工程図で
ある。 1…芯糸 2…効果糸 3…マグネットテンサー 4…第1フィードローラー 5…第2フィードローラー 6…芯糸ガイド 7…効果糸ガイド 8…第1ヒーター 9…スピンドル 10…第1デリベリーローラー 11…第2ヒーター 12…第2デリベリーローラー 13…ワインダー 14…捲取チーズ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】仮撚加工されつつある芯糸のヒーター上流
    の撚遡及域に効果糸を供給して芯糸に捲回せしめてスラ
    ブ糸を得るに際し、芯糸は張力規制しつつ供給し、 効果糸に複屈折率Δnが0.04〜0.06の高配向未延伸糸を
    用い、回転変動している第1フィードローラーから効果
    糸を供給し、該第1フィードローラーの最高速度に対し
    て、1.05倍以上の速度で定常回転させた第2フィードロ
    ーラーにより、該第1フィードローラーと該第2フィー
    ドローラーとの間で、任意の間隔で該効果糸に延伸斑を
    引き起こし、しかる後第2フィードローラーから、芯糸
    と一定距離を隔てて位置するガイドを介して、延伸斑を
    引き起こした効果糸を供給して、芯糸に効果糸を捲回す
    ることを特徴とする仮撚複合スラブ糸の製法。
  2. 【請求項2】第1フィードローラーの回転数変動を、ラ
    ンダム信号発振器により発生させた信号を用いたサーボ
    モーターを第1フィードローラーに連結させることによ
    り行う特許請求範囲第1項記載の仮撚複合スラブ糸の製
    法。
JP60093088A 1985-04-30 1985-04-30 仮撚複合スラブ糸の製法 Expired - Lifetime JPH0826494B2 (ja)

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JPS61252334A JPS61252334A (ja) 1986-11-10
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