JP2604356B2 - マルチフイラメント仮撚捲縮糸 - Google Patents

マルチフイラメント仮撚捲縮糸

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JP2604356B2
JP2604356B2 JP13085886A JP13085886A JP2604356B2 JP 2604356 B2 JP2604356 B2 JP 2604356B2 JP 13085886 A JP13085886 A JP 13085886A JP 13085886 A JP13085886 A JP 13085886A JP 2604356 B2 JP2604356 B2 JP 2604356B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、長手方向に沿って染着性の異なる部分が交
互に存在するマルチフィラメント仮撚捲縮糸に関するも
のである。
(従来の技術) 従来、織編物に表面効果を現出する糸条として、霜降
り調の細かな柄模様や絣調の粗い柄模様の織編物を得る
ことができる、染色性の異なる短繊維あるいはフィラメ
ント糸を2種以上混用して得られる糸条、短繊維を間欠
的に混入したスラブ糸等、種々の糸条が用いられてい
る。
(発明が解決しようとする問題点) 織編物に表面効果を現出する糸条は、上記のごとくい
ずれも、少なくとも2種の染色性の異なる繊維を混用し
たものであり、糸条や織編物の実生産においては、作業
性や管理が非常に複雑であった。
本発明は、従来技術における上記のごとき問題点を解
決して、3種以上の濃淡染着性を有し、製編織、染色す
れば、極めて鮮明な淡色部で形成される絣調の柄模様の
中に、比較的細かい太細繊維斑による濃色・中色の杢が
混合して極めて斬新な外観柄模様を呈し、且つ羊毛紡績
糸様のボリュウム感とぬめり感を有する織編物となるマ
ルチフィラメント仮撚捲縮糸を提供しようとするもので
ある。
(問題点を解決するための手段) 本発明のマルチフィラメント仮撚捲縮糸は、各単フィ
ラメントが濃色に染着する部分と中色に染着する部分と
を長手方向にランダムに有する濃中色染着混合部と、各
単フィラメントが一様に淡色に染着する淡色染着部とが
長手方向に交互に存在してなる仮撚捲縮糸条であって、
該糸条の濃中色染着混合部の濃色部は0.5〜3.6cmの長さ
を有し、且つ淡色染着部は15〜20cmの長さを有すること
を特徴とするものである。
本発明のマルチフィラメント仮撚捲縮糸は、第1図に
模式的に示すごとく、マルチフィラメント仮撚捲縮糸1
の長手方向に沿って、各単フィラメント2の濃色に染着
する太部2aと中色に染色する中太部2bとを長手方向にラ
ンダムに有する部分が集合した濃中色染色混合部1Aと、
各単フィラメントが一様に淡色に染着する細部2cが集合
した淡色染着部1Bとが交互に存在して構成される。前記
濃中色染着混合部1Aにおいて、断面方向に各単フィラメ
ント2の太部2aが揃ってもよく、あるいは不揃いであっ
てもよい。本発明のマルチフィラメント仮撚捲縮糸の各
部の染着性の順は、濃中染着混合部1Aの太部2aが最も濃
色に染着し、次いで中太部2bが中色に染着し、淡色染着
部1Bが最も淡色に染着する。
さらに、本発明糸条は、仮撚捲縮が付与されており、
このため、濃中色染着混合部1Aは、太部2aが捩り変形に
よって、他の部分より大きく伸長し、糸長による2層構
造を形成し、布帛に羊毛紡績糸様のボリュウム感とぬめ
り感が与えられる。
本発明のマルチフィラメント仮撚捲縮糸は、たとえば
次のような方法で製造することができる。熱可塑性未延
伸糸に、間歇的に水性液体を付着し、この糸条を熱処理
した後、冷延伸し、次いで延伸仮撚加工を施す。また供
給原糸にポリエステル高配未延伸糸を用いる場合は、長
手方向に沿って水または水性液体を間歇的に付着し、次
いで熱収縮させた後冷延伸し、さらに延伸仮撚加工を施
す。上記の方法による製造過程において、濃中色染着混
合部1Aは、未延伸糸の冷延伸時に発生する、いわゆるネ
ック延伸により形成されるのであって、未延伸糸の製造
あるいは処理条件により、濃中色染着混合部1Aの発現状
態を制御して濃中色染着混合部中の濃色部の長さを0.5
〜3.6cmにすることができる。一方淡色染着部1Bは、未
延伸糸に間歇的に水性液付を付与して熱処理を施すこと
により、糸条の長手方向に熱処理斑を形成し、次いで熱
延伸することにより、その部を優先的に延伸して形成す
る。すなわち熱処理時における水の熱遮弊効果を利用す
るものであり、この場合十分な効果を得るためには、非
接触式のヒータを用いるのが良い。接触式ヒータを用い
ると、液体が容易に蒸発してしまい、十分な熱遮弊効果
が得難い。糸条の長手方向に水性液体を付与する頻度、
長さをマイクロコンピュータなどで適宜変化させて淡色
染着部の長さを15〜20cmとすれば,淡色染着部で織編物
に鮮明な絣様外観を形成することができる。上記におい
て、水性液体とは重量比で水を50%以上含有するもので
あり、水以外の物質としては、界面活性剤、染色助剤、
防錆剤等があげられる。未延伸条に水または水性液体を
付着させるには、下部が水性液体中に浸漬された回転ロ
ーラの上部を間歇的に接触通過させる方法、水性液体を
間歇的に噴霧して付着させる方法など、糸条に水性液体
を適宜の長さで間歇的に付着させることができる方法で
あればいかなる方法でもよい。
(作用) 本発明のマルチフィラメント仮撚捲縮糸は、長手方向
に濃中色染着混合部と淡色染着部とが交互に存在し、織
編物にして染色することにより、極めて鮮明な淡色部で
形成される絣調の柄模様の中に、比較的細かい太細繊維
斑による濃色・中色の杢が混合して極めて斬新な外観柄
模様を呈し、且つ羊毛紡績糸様のボリュウム感とぬめり
感を有する織編物を得ることができる。
(実施例) まず本発明のマルチフィラメント仮撚捲縮糸の製造方
法の一例を第2図に基づいて説明する。第2図は製造工
程の一例を示す工程概略図であり、供給原糸としてポリ
エステル高配向未延伸糸を用いる場合の一例である。ポ
リエステル高配向未延伸糸スプール11から引出した糸条
Fに、第1フィードローラ12を経て水性液体付着装置14
によって間歇的に水性液体を付与し、続いて第1加熱装
置15に入れ、第1フィードローラ12と第1デリベリロー
ラ13によって所定の弛緩率で熱収縮させ、第1デリベリ
ローラ1と第2デリベリローラ16との間で所定の延伸倍
率で延伸する。次いで第2デリベリローラ16によって送
り出した糸条Fを仮撚施撚施置18により加撚しつつ、第
2加熱装置17により熱固定し、第3デリベリローラ19を
経て、捲取ローラ20により仮撚捲縮糸としてパッケージ
21に捲取る。
次に第2図に示す工程による実施例を説明する。
高速紡糸して得たポリエステル高配向未延伸糸110d/3
6f(複屈折率Δn:51×10-3)を第2図に示す工程に供給
して加工した。第1フィードローラ12に前記未延伸糸を
供給し、マイクロコンピュータとランダムパレス発生ユ
ニットとを併用して糸条の長手方向に沿って間歇的に水
を付着した後、第1フィードローラ12と第1デリベリロ
ーラ13との間で、弛緩率65%として第1加熱装置15温度
155℃で熱収縮させ、続いて第1デリベリローラ13と第
2デリベリローラ16間で延伸倍率1.65倍で延伸する。引
続き第2デリベリローラ16と第3デリベリローラ19間
で、1.18倍の延伸倍率で、かつ仮撚施撚装置18のスピン
ドル回転数30×104r.p.m,仮撚数2680T/M(撚方向S)、
第2加熱装置17温度175℃で延伸仮撚加工を行ない、捲
取ローラ20によりパッケージ21に捲取った。
得られたマルチフィラメント仮撚捲縮糸は、濃中色染
着混合部1A中の太部2aの長さは0.5〜3.6cmであり、淡色
染着部1Bの長さは15〜20cmであった。
次に、前記のマルチフィラメント仮撚捲縮糸を平組織
(織密度…経;72本/吋、緯;64本/吋)で織成し、分散
染料により茶色に染色し、仕上げを行なったところ、極
めて鮮明な淡色部を経、緯に有する絣調の柄模様の中
に、比較的細かい太細繊維斑による濃色・中色の杢が混
合して極めて斬新な外観柄模様を呈した。また得られた
織物は、手触り感が柔らかで、ボリュウム感があり、し
かも張り、腰のある羊毛織物様の風合を持っていた。
(発明の効果) 本発明のマルチフィラメント仮撚捲縮糸は、長手方向
に濃中色染着混合部と淡色染着部とが交互に存在し、染
色した場合3種以上の濃淡差のある色が混在することに
なり、織編物にして染色することにより、極めて鮮明な
淡色部で形成される絣調の柄模様の中に、比較的細かい
太細繊維斑による濃色・中色の杢が混合して極めて斬新
な外観柄模様を呈し、且つ羊毛紡績糸様のボリュウム感
とぬめり感を有する編織物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のマルチフィラメント仮撚捲縮糸の一例
を示す模式図、第2図は本発明のマルチフィラメント仮
撚捲縮糸の製造工程の一例を示す工程概略図である。 1……マルチフィラメント仮撚捲縮糸、1A……濃中色染
着混合部、1B……淡色染着部、2……単フィラメント、
2a……太部、2b……中太部、2c……細部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大林 徹治 宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株式会 社中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−59145(JP,A) 特開 昭58−81646(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各単フィラメントが濃色に染着する部分と
    中色に染着する部分とを長手方向にランダムに有する濃
    中色染着混合部と、各単フィラメントが一様に淡色に染
    着する淡色染着部とが長手方向に交互に存在してなる仮
    撚捲縮糸条であって、該糸条の濃中色染着混合部の濃色
    部は0.5〜3.6cmの長さを有し、且つ淡色染着部は15〜20
    cmの長さを有することを特徴とするマルチフィラメント
    仮撚捲縮糸。
JP13085886A 1986-06-05 1986-06-05 マルチフイラメント仮撚捲縮糸 Expired - Fee Related JP2604356B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9318889B2 (en) 2013-11-07 2016-04-19 The Korea Development Bank Lightning protection and grounding device for vehicle

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9318889B2 (en) 2013-11-07 2016-04-19 The Korea Development Bank Lightning protection and grounding device for vehicle

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