JPH0826238B2 - 水溶性モノアゾ化合物及びそれを用いて繊維材料を染色又は捺染する方法 - Google Patents

水溶性モノアゾ化合物及びそれを用いて繊維材料を染色又は捺染する方法

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JPH0826238B2
JPH0826238B2 JP62039866A JP3986687A JPH0826238B2 JP H0826238 B2 JPH0826238 B2 JP H0826238B2 JP 62039866 A JP62039866 A JP 62039866A JP 3986687 A JP3986687 A JP 3986687A JP H0826238 B2 JPH0826238 B2 JP H0826238B2
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定伸 吉川
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C09B62/00Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves
    • C09B62/44Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group not directly attached to a heterocyclic ring
    • C09B62/503Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group not directly attached to a heterocyclic ring the reactive group being an esterified or non-esterified hydroxyalkyl sulfonyl or mercaptoalkyl sulfonyl group, a quaternised or non-quaternised aminoalkyl sulfonyl group, a heterylmercapto alkyl sulfonyl group, a vinyl sulfonyl or a substituted vinyl sulfonyl group, or a thiophene-dioxide group
    • C09B62/507Azo dyes
    • C09B62/51Monoazo dyes

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、水溶性モノアゾ化合物及びそれを用いて繊
維材料を染色又捺染する方法に関する。
従来の技術 反応染料は、各種の染色方法を適用することができ、
鮮明な色相、染色物が良好な湿潤堅牢度を持つ等のすぐ
れた特徴を有する為セルロース系繊維、ポリアミド系繊
維の浸染、捺染用染料として広く用いられてきている。
しかし、濃厚な染色物を得る目的で反応染料を使用した
場合、従来の染料では充分なビルドアップ性を有してい
ないため染色効率の低下減少が多く認められ、染色コス
ト、廃水処理の点などからさらにレベルアップを望まれ
ている。
発明が解決しようとする問題点 本発明者らは、諸堅牢度、均染性、水溶性等の種々の
染料特性に優れかつ良好なビルドアップ性を有する染料
を見いだすことを目的に鋭意研修を行なった結果、特定
の化合物が目的とする性能を有することを見い出した。
問題を解決するための手段 本発明は、遊離酸の形で下記一般式(I) 〔式中、R1,R2及びR3は互いに独立に水素原子又は置換
されていてもよい低級アルキル基を示し、B1及びB2は互
いに独立にメチル基、メトキシ基、エチル基、エトキシ
基、塩素原子、臭素原子、スルホン酸基又はカルボン酸
基によって置換されていてもよいフェニレン基、又はス
ルホン酸基で置換されていてもよいナフチレン基を示
す。Y1及びY2は互いに独立に−CH=CH2又は、−CH2CH2Z
を示し、ここにZはアルカリの作用で脱離する基であ
る。R4はメチル基、カルボン酸基又はC1〜4アルコキ
シカルボニル基、R5は水酸基、又はアミノ基を表わす。
A1は置換されていてもよいフェニル又はナフチル基を表
わし、A2は基 (R6は水素原子、メチル基又はスルホン酸基を示し、星
印で示した結合は 基に通じている結合を意味する。)又は基 (星印は前記と同じ意味を有する。)である。〕 で示される水溶性モノアゾ化合物及びそれを用いて繊維
材料を染色又は捺染する方法を提供する。
一般式(I)において、R1,R2及びR3で表わされる互
いに独立に置換されていてもよい低級アルキル基として
は、1−4個の炭素原子を有するアルキル基が好まし
く、置換されていてもよい基としては、ヒドロキシ基、
シアノ基、アルコキシ基、ハロゲン基、カルボキシ基、
カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アルキルカ
ルボニルオキシ基、スルホ基、スルファモイル基が好ま
しい。
好ましいR1,R2及びR3としては、たとえば、水素原
子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロ
ピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル
基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル
基、3−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシブチル
基、3−ヒドロキシブチル基、4−ヒドロキシブチル
基、2,3−ジヒドロキシプロピル基、3,4−ジヒドロキシ
ブチル基、シアノメチル基、2−シアノエチル基、3−
シアノプロピル基、メトキシメチル基、エトキシメチル
基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、3
−メトキシプロピル基、3−エトキシプロピル基、クロ
ロメチル基、ブロモメチル基、2−クロロエチル基、2
−ブロモエチル基、3−クロロプロピル基、3−ブロモ
プロピル基、4−クロロブチル基、4−ブロモブチル
基、カルボキシメチル基、2−カルボキシエチル基、3
−カルボキシプロピル基、4−カルボキシブチル基、1,
2−ジカルボキシエチル基、カルバモイルメチル基、2
−カルバモイルエチル基、3−カルバモイルプロピル
基、4−カルバモイルブチル基、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニルメチル基、2−メトキシカルボ
ニルエチル基、2−エトキシカルボニルエチル基、3−
メトキシカルボニルプロピル基、3−エトキシカルボニ
ルプロピル基、4−メトキシカルボニルブチル基、4−
エトキシカルボニルブチル基、メチルカルボニルウオキ
シメチル基、エチルカルボニルオキシメチル基、2−メ
チルカルボニルオキシエチル基、2−エチルカルボニル
オキシエチル基、3−メチルカルボニルオキシプロピル
基、3−エチルカルボニルオキシプロピル基、4−メチ
ルカルボニルオキシブチル基、4−エチルカルボニルオ
キシブチル基、スルホメチル基、2−スルホエチル基、
3−スルホプロピル基、4−スルホブチル基、スルファ
モイルメチル基、2−スルファモイルエチル基、3−ス
ルファモイルプロピル基、4−スルファモイルブチル基
等があげることができる。
中でも、特に好ましいR1,R2及びR3としては、水素原
子、メチル基、又はエチルをあげることができる。
またR1,R2の少なくとも一方は水素原子であることが
より好適であり、R3は水素原子あるいはメチル基である
ことが更に好ましい。
一般式(I)において、B1,B2で表わされる互いに独
立にメチル基、メトキシ基、エチル基、エトキイ基、塩
素原子、臭素原子、スルホン酸基又はカルボン酸基によ
って置換されていてもよいフェニレン基としては、たと
えば (式中、星印で示した結合は、 に通じている結合を意味する。) 等をあげることができる。
又、B1,B2で表わされる互いに独立にスルホン酸基で
置換されていてもよいナフチレン基としては、たとえ
ば、 (式中、星印で示した結合は、 基あるいは 基に通じている結合を意味する。) 等が挙げられる。
なかでも、B1,B2が互いに独立にメチル基、メトキシ
基又はスルホン酸基で置換されていてもよいフェニレン
基であることが好ましい。
Y1又はY2が、−CH2CH2Zである場合のZは、アルカリ
の作用で脱離する基であり、例えば、硫酸エステル基、
チオ硫酸エステル基、リン酸エステル基、ハロゲン原子
等が挙げられる。好ましいY1及びY2は共にβ−スルファ
ートエチルの場合であり、その中に一部ビニルが混在し
ていてもよい。
一般式(I)において、A1で表わされる置換されてい
てもよいフェニル基としては、好ましくはメチル基、エ
チル基、メトキシ基、エトキシ基、ハロゲン、アセチル
アミノ基、プロピオニルアミノ基、ニトロ基、スルホン
酸基及びカルボキシ基の群から選ばれる1,2又は3個の
置換基により置換されているフェニル基であり、又A1
表わされる置換されていてもよいナフチル基としては、
1,2又は3個のスルホン酸基で置換されているナフチル
基である。
A2はたとえば、 〔式中、星印で示した結合は、 基に通じている結合を意味する。〕 等を挙げることができる。
前記一般式(I)において特に好ましいモノアゾ化合
物としては、遊離酸の形で下記一般式(II) 〔式中、R7及びR8は互いに独立に水素原子、メチル基又
はエチル基を示し、R9及びR10は互いに独立に水素原
子、メチル基、メトキシ基又はスルホン酸基を示す。A3
はスルホン酸基を1個又は2個有するフェニルもしくは
ナフチル基を表わす。R4及びR5は前記の意味を有す
る。〕 及び、下記一般式(III) 〔式中、R11は水素原子、メチル基又はエチル基を示
し、R12及びR13は互いに独立に水素原子、メチル基、メ
トキシ基又はスルホン酸基を示す。A4はスルホン酸基を
1個又は2個有するフェニルもしくはナフチル基を表わ
す。R4及びR5は前記の意味を有する。〕 で示されるモノアゾ化合物である。
本発明化合物は、アルカリ金属又はアルカリ土類金属
の塩であることが好ましく、特にナトリウム又はカリウ
ムの塩が好ましい。
本発明化合物は、例えば次の様にして製造することが
できる。
下記一般式(IV) (式中、R3及びA2は前記の意味を有する。) で示される芳香族アミンと、下記一般式(V)又は(V
I) (式中、R1,R2,B1,B2,Y1及びY2は前記の意味を有す
る。) で示される化合物を任意の順序で、水性媒体中一次的に
は温度−10℃ないし40℃でpH2ないしpH9に調整しなが
ら、二次的には温度20℃ないし70℃でpH2にしpH9に調整
しながら、更に三次的には温度40℃ないし90℃でpH2な
いしpH9に調整しながら、塩化シアヌルもしくは弗化シ
アヌルと縮合させることにより下記一般式(VIII) (式中、R1,R2,R3,B1,B2,Y1,Y2及びA2は前記の意味を有
する。) で示される化合物またはその塩を得ることができる。次
いで、一般式(VII)の化合物またはその塩を水性媒体
中通常の方法でジアゾ化し、下記一般式(VIII) (式中、R4,R5及びA1は前記の意味を有する。) で示されるピラゾロン誘導体と温度−10℃ないし50℃
で、pH4ないしpH10に調整しながらカップリングさせる
ことにより、一般式(I)の化合物またはその塩を得る
ことができる。
あるいは一般式(IV)で示される芳香族アミンと塩化
シアヌルもしくは弗化シアヌを水性媒体中で縮合させ、
その後通常の方法でジアゾ化し、一般式(VIII)で示さ
れるピラゾロン誘導体とカップリングさせ、次いで一般
式(V)及び(VI)で示される化合物を任意の順序で縮
合させることによっても一般式(I)の化合物またはそ
の塩を製造することができる。
あるいは一般式(IV)で示される化合物のモノアシル
化合物をジアゾ化し、一般式(VIII)で示されるピラゾ
ロン誘導体とカップリングさせた後、酸またはアルカリ
存在下50℃ないし100℃の温度でアシル基を加水分解し
て、一般式(IX) (式中、R3,R4,R5,A1及びA2は前記の意味を有する。) で示される化合物またはその塩を得る。次いで、式(I
X)の化合物またはその塩と、一般式(V)及び(VI)
で示される化合物を任意の順序で塩化シアヌルもしくは
弗化シアヌルと縮合させることによっても一般式(I)
の化合物またはその塩を得ることができる。
一般式(IV)の化合物としては、例えば、2,4−もし
くは2,5−ジアミノベンゼンスルホン酸、2,4−ジアミノ
ベンゼン−1,5−ジスルホン酸、2,5−ジアミノベンゼン
−1,4−ジスルホン酸、5−メチル−2,4−ジアミノベン
ゼンスルホン酸、4−アミノメチル−2−アミノ−5−
メチルベンゼンスルホン酸、4−もしくは5−アミノメ
チル−2−アミノベンゼンスルホン酸、3−アミノメチ
ル−2−アミノ−5−メチルベンゼンスルホン酸、5−
アミノメチル−2−アミノベンゼン−1,4−ジスルホン
酸、及びこれらの内、アミノメチルを有する化合物にお
いては、そのアミノをN−低級アルキル置換した化合
物、特にN−メチル化した化合物が挙げられ、あるい
は、それらの第1級もしくは第2級のアミノを一時的に
アセチルの様な基で保護した化合物も挙げられる。更
に、ナフタレン環を有する式(IV)化合物として、2−
アミノ−5−アミノメチルナフタレン−1−スルホン酸
もしくは−1,7−ジスルホン酸も挙げられる。
上記の出発化合物は、反応条件次第で酸及び/又は
塩、特にアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩の形で
使用される。
本発明により製造したモノアゾ化合物は、場合によっ
ては無機塩を除去し、必要に応じて安定剤もしくは染色
性改良剤の添加を行い液状品とすることもでき、あるい
はこの液状品または反応溶液を蒸発、たとえば噴霧乾燥
により粉体品とすることもでき、さらに一般に公知の方
法により電解質の添加による塩析分離を経て、液状品ま
たは粉体品とすることもできる。
本発明によるモノアゾ化合物は、繊維反応性染料とし
て利用でき、繊維材料、たとえばヒドロキシ基またはカ
ルボン酸アミド基含有材料を染色できる。
ヒドロキシ基含有材料は天然又は合成ヒドロキシ基含
有材料、たとえばセルローズ繊維材料又はその再生生成
物及びポリビニルアルコールである。セルローズ繊維材
料は木綿、その他の植物繊維、たとえばリネン、麻、ジ
ュート及びラミー繊維が好ましい。再生セルロース繊維
はたとえばビスコース・ステープル及びフィラメントビ
スコースである。
カルボンアミド基含有材料はたとえば合成及び天然の
ポリアミド及びポリウレタン、特に繊維の形で、たとえ
ば羊毛及びその他の動物毛、絹、皮革、ポリアミド−6,
6、ポリアミド−6、ポリアミド−11及びポリアミド−
4である。
本発明化合物は、上述の材料上に、特に上述の繊維材
料上に、物理的化学的性状に応じた方法で、染色又は捺
染できる。
例えば、セルローズ繊維上に吸尽染色する場合、炭酸
ソーダ、第三燐酸ソーダ、苛性ソーダ等の酸結合剤の存
在下、場合により中性塩、例えば芒硝又は食塩を加え、
所望によっては、溶解助剤、浸透剤又は均染剤を併用
し、比較的低い温度で行われる。染料の吸尽を促進する
中性塩は、本来の染色温度に達した後に初めて又はそれ
以前に、場合によっては分割して添加できる。
パジング法に従ってセルローズ繊維を染色する場合、
室温又は高められた温度でパッドし乾燥後、スチーミン
グ又は乾熱によって固着できる。
セルローズ繊維に対して捺染を行う場合、一相で、例
えば重曹又はその他の酸結合剤を含有する捺染ペースト
で捺染し、次いで100〜160℃でスチーミングすることに
よって、あるいは二相で、例えば中性又あ弱酸性捺染ペ
ーストで捺染し、これを熱い電解質含有アルカリ性浴に
通過させ、又はアルカリ性電解質含有パジング液でオー
バーパジングし、スチーミング又は感熱処理して実施で
きる。
捺染ペーストには、例えばアルギン酸ソーダ又は澱粉
エーテルのような糊剤又は乳化剤が、所望によっては、
例えば尿素のような通常の捺染助剤かつ(又は)分散剤
と併用して用いられる。
セルローズ繊維上に本発明化合物を固着させるに適し
た酸結合剤は、例えばアルカリ金属又はアルカリ土類金
属と無機又は有機酸あるいは加熱状態でアルカリを遊離
する化合物との水溶性塩基性塩である。特にアルカリ金
属の水酸化物及び弱ないし中程度の強さの無機又は有機
酸のアルカリ金属塩が挙げられ、その内、特に、ソーダ
塩及びカリ塩が好ましい。この様な酸結合剤として、例
えば苛性ソーダ、苛性カリ、重曹、炭酸ソーダ、蟻酸ソ
ーダ、炭酸カリ、第一,第二又は第三燐酸ソーダ、ケイ
酸ソーダ、トリクロロ酢酸ソーダ等が挙げられる。
合成及び天然のポリアミド及びポリウレタン繊維の染
色は、まず酸性ないし弱酸性の染浴からpH値の制御下に
吸尽させ、次に固着させるために中性、場合によりアル
カリ性のpH値に変化させることによって行える。染色は
通常60〜120℃の温度で行えるが、均染性を達成するた
めに通常の均染剤、例えば塩化シアヌルと3倍モルのア
ミノベンゼンスルホン酸又はアミノナフタレンスルホン
酸との縮合生成物あるいは例えばステアリルアミンとエ
チレンオキサイドとの付加生成物を用いることもでき
る。
本発明化合物は繊維材料に対する染色及び捺染におい
て優れた性能を発揮する点に特徴がある。特にセルロー
ス繊維材料の染色に好適であり、良好な耐光性と耐汗日
光性、優れた耐湿潤性、たとえば耐洗濯性、耐過酸化洗
濯性、耐汗性、耐酸加水分解及び耐アルカリ性、さらに
良好な耐摩擦性と耐アイロン性を有する。また優れたビ
ルトアップ性、均染性及びウオッシュオフ性、さらに良
好な溶解性と高い吸尽・固着性を有する点、染色温度や
染浴比の変動による影響を受けにくく安定した品質の染
色物が得らる点において特徴を有する。
以下実施例により本発明を詳細に説明する。例中、部
および%は夫々重量部および重量%を表わす。
実施例1 水100部に0〜10℃で塩化シアヌル9.2部を加え分散さ
せ、これに2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸9.4部を加
え縮合させた。次いでこの反応溶液を常法によりジアゾ
化し、1−(4′−スルホフェニル)−3−メチルピラ
ゾロン−5 12.7部を加え、pH5〜6、0〜5℃でカッ
プリングさせた。次いで、1−アミノベンゼン−4−β
−スルファートエチルスルホン14部及び1−アミノベン
ゼン−3−β−スルファートエチルスルホン14部と常法
により順次縮合させ、塩析して、遊離酸の形で下式 で示されるモノアゾ化合物を得た。
実施例2 水100部に0〜10℃で塩化シアヌル9.2部を加え分散さ
せ、これに2−アミノ−5−アミノメチルナフタレン−
1−スルホン酸12.6部を加え縮合させた。次いでこの反
応溶液を常法によりジアゾ化し、1−(4′,8′−ジス
ルホ−2′−ナフチル)−3−メチルピラゾロン−5
19.2部を加えカップリングさせた。次いで、1−N−エ
チルアミノベンゼン−3−β−スルファートエチルスル
ホン18.6部及び1−アミノベンゼン−3−β−スルファ
ートエチルスルホン14部は常法により順次縮合させ、塩
析して、遊離酸の形で下式 で示されるモノアゾ化合物を得た。
実施例3 水200部に0〜5℃で塩化シアヌル9.2部を加え分散さ
せ、これに2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸9.4部を加
え縮合させた。次いでの反応溶液を常法によりジアゾ化
し、1−(4′−スルホフェニル)−3−カルボキシピ
ラゾロン−5 14部を加え、カップリングさせた。次い
で、1−N−エチルアミノベンゼン−3−β−スルファ
ートエチルスルホン18.6部及び1−アミノベンゼン−4
−β−スルファートエチルスルホン14部と常法により順
次縮合させ、塩析して、遊離酸の形で下式 で示されるモノアゾ化合物を得た。
実施例4〜35 実施例1において、1−(4′−スルホフェニル)−
3−メチルピラゾロン−5の代りに下表第2欄の化合物
(VII)を、2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸の代りに
第3欄の化合物(IV)を、1−アミノベンゼン−4−β
−スルファートエチルスルホンの代りに第4欄の化合物
(V)を、1−アミノベンゼン−3−β−スルファート
エチルスルホンの代りに第5欄の化合物(VI)を用い
て、実施例1と同様の方法で合成し、4〜35のモノアゾ
化合物を得、第6欄にその化合物のセルロース繊維上の
色調を示した。
実施36 実施例1に記載のモノアゾ化合物0.1、0.3、および0.
6部を各々水200部に溶解し、芒硝20部を加え、木綿10部
を加えて60℃に昇温する。ついで30分経過後、炭酸ソー
ダ3部を加え同温度で1時間染色する。染色終了後、水
洗、ソーピングを行って諸堅牢度、特に日光、汗日光堅
牢度に優れ、極めて良好なビルドアップ性と良好な抜染
性を有する黄色染色物を得た。
この化合物は溶解度も優れ、良好な均染性と染色の再
現性を有する。
実施例37 実施例2〜35に記載のモノアゾ化合物の各々0.3部を2
00部の水に溶解し、芒昇20部を加え、木綿10部を加えて
60℃に昇温する。ついで20分経過後、炭酸ソーダ4部を
加える。その温度で1時間染色する。染色終了後、水
洗、ソーピングを行ってそれぞれ諸堅牢度のすぐれた黄
色の染色物が得られた。
実施例38 色糊組成 実施例1に記載のモノアゾ化合物 5部 尿素 5部 アルギン酸ソーダ(5%)元糊 50部 熱湯 25部 重曹 2部 バランス 13部 上記組成を持った色糊をシルケット加工綿ブロード上
に印捺し、中間乾燥後、100℃で5分間スチーミングを
行ない、湯洗い、ソーピング、湯洗い、乾燥して仕上げ
る。
このようにして諸堅牢度のすぐれた鮮明な黄色の捺染
物が得られた。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊離酸の形で下記一般式(I) 〔式中、R1,R2及びR3は互いに独立に水素原子又は置換
    されていてもよい低級アルキル基を示し、B1及びB2は互
    いに独立にメチル基、メトキシ基、エチル基、エトキシ
    基、塩素原子、臭素原子、スルホン酸基又はカルボン酸
    基によって置換されていてもよいフェニレン基、又はス
    ルホン酸基で置換されていてもよいナフチレン基を示
    す。 Y1及びY2は互いに独立に−CH=CH2又は、−CH2CH2Zを示
    し、ここにZはアルカリの作用で脱離する基である。R4
    はメチル基、カルボン酸基又はC1〜4アルコキシカル
    ボニル基、R5水酸基、又はアミノ基を表わす。A1は置換
    されていてもよいフェニル又はナフチル基を表わし、A2
    は基 (R6は水素原子、メチル基又はスルホン酸基を示し、星
    印で示した結合は 基に通じている結合を意味する。)又は基 (星印は前記と同じ意味を有する)である。〕 で示される水溶性モノアゾ化合物。
  2. 【請求項2】R1,R2及びR3が互いに独立に水素原子、メ
    チル基又はエチル基である特許請求の範囲第1項に記載
    のモノアゾ化合物。
  3. 【請求項3】B1及びB2互いに独立に、メチル基、メトキ
    シ基又はスルホン酸基で置換されていてもよいフェニレ
    ン基である特許請求の範囲第1項又は第2項に記載のモ
    ノアゾ化合物。
  4. 【請求項4】Y1及びY2が同時にβ−スルファートエチル
    基である特許請求の範囲第1項、第2項又は第3項のい
    ずれかに記載のモノアゾ化合物。
  5. 【請求項5】A2 〔式中、星印で示した結合は 基に通じている結合を意味する。〕 である特許請求の範囲第1項、第2項、第3項又は第4
    項のいずれかに記載のモノアゾ化合物。
  6. 【請求項6】遊離酸の形で下記一般式(II) 〔式中、R7及びR8は互いに独立に水素原子、メチル基又
    はエチル基を示し、R9及びR10は互いに独立に水素原
    子、メチル基、メトキシ基又はスルホン酸基を示す。A3
    はスルホン酸基を1個又は2個有するフェニルもしくは
    ナフチル基を表わす。R4及びR5は特許請求の範囲第1項
    に記載の意味を有する。〕 で示される特許請求の範囲第1項に記載のモノアゾ化合
    物。
  7. 【請求項7】遊離酸の形で下記一般式(III) 〔式中、R11は水素原子、メチル基又はエチル基を示
    し、R12及びR13は互いに独立に水素原子、メチル基、メ
    トキシ基又はスルホン酸基を示す。A4はスルホン酸基を
    1個又は2個有するフェニルもしくはナフチル基を表わ
    す。R4及びR5は特許請求の範囲第1項に記載の意味を有
    する。〕 で示される特許請求の範囲第1項に記載のモノアゾ化合
    物。
  8. 【請求項8】遊離酸の形で下記一般式(I) 〔式中、R1,R2及びR3は互いに独立に水素原子又は置換
    されていてもよい低級アルキル基を示し、B1及びB2は互
    いに独立にメチル基、メトキシ基、エチル基、エトキシ
    基、塩素原子、臭素原子、スルホン酸基又はカルボン酸
    基によって置換されていてもよいフェニレン基、又はス
    ルホン酸基で置換されていてもよいナフチレン基を示
    す。Y1及びY2は互いに独立に−CH=CH2又は、−CH2CH2Z
    を示し、ここにZはアルカリの作用で脱離する基であ
    る。R4はメチル基、カルボン酸基又はC1〜4アルコキ
    シカルボニル基、R5は水酸基又はアミノ基を表わす。A1
    は置換されていてもよいフェニル又はナフチル基を表わ
    し、A2は基 (R6は水素原子、メチル基又はスルホン酸基を示し、星
    印で示した結合は 基に通じている結合を意味する。)又は基 (星印は前記と同じ意味を有する。)である。〕 で示される水溶性モノアゾ化合物を用いることを特徴と
    する繊維材料の染色又は捺染方法。
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