JPH0824460B2 - 苗植機 - Google Patents

苗植機

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JPH0824460B2
JPH0824460B2 JP1133716A JP13371689A JPH0824460B2 JP H0824460 B2 JPH0824460 B2 JP H0824460B2 JP 1133716 A JP1133716 A JP 1133716A JP 13371689 A JP13371689 A JP 13371689A JP H0824460 B2 JPH0824460 B2 JP H0824460B2
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seedlings
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石田  伊佐男
塩崎  孝秀
清家  理伯
神谷  寿
玉井  利男
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Iseki and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、歩行型田植機等の苗植機に関するもので
ある。
〔従来技術とその問題点〕
従来の歩行型田植機においては、機体左右方向の傾斜
を阻止し機体の左右安定性を維持するために、駆動車輪
の機体外側方に設けた整地フロートの横幅は大きく構成
されていた。併し乍ら、該横幅の大きい整地フロート
は、その側方に泥水を押出し既植苗に悪影響を及ぼすも
のであると共に、機体を大型化し機体の重量を増し苗植
機の操縦性及び苗植付け性能を劣化させていた。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、先に述べた従来技術のもつ問題点を解決
するために、機体の左右傾斜の検出に基づいて左右駆動
車輪12・13の相対上下位置を変更して機体を水平面又は
圃場面に対して平行若しくは略々平行に維持する苗植機
において、前記駆動車輪12・13の左右外側方に設けた整
地フロート32・33により機体の左右傾斜を検出するよう
構成するとともに、該整地フロート32・33の横幅W1を苗
植付け条幅W2の約1/2に構成したことを特徴とする苗植
機としたものである。
〔発明の効果〕
この発明は、駆動車輪12・13の左右外側方に設けた整
地フロート32・33により機体の左右傾斜を検出するよう
構成するとともに、該整地フロート32・33の横幅W1を苗
植付け条幅W2の約1/2に構成したものであるから、左右
整地フロート32・33と既植苗との間を大きく設定するこ
とができるので既植苗に悪影響を及ぼすことが少ない。
然も、左右整地フロート32・33による機体の左右傾斜の
検出に基づいて左右駆動車輪12・13の相対上下位置を変
更して機体を水平面又は圃場面に対して平行若しくは略
々平行に維持するように構成しているので、左右整地フ
ロート32・33の横幅を狭くしても、機体左右方向の安定
性は良好に保たれ、従来の問題点を適切に解決すること
ができる。
〔実施例〕
本発明の一実施例である歩行型田植機について、以下
詳細に説明する。
1は走行ミッションケースであり、その後側面には後
方に向けて延出する円筒上の前フレーム4の前端がボル
トにより固着されている。
2は中央ケース体2aと左右ケース体2bとを筒状ケース
体2cにて連結して構成した植付伝動ケースであって、そ
の中央ケース体2aの下部前側を前フレーム4の後端部に
ボルトにて固着している。そして、中央ケース体2aの下
部両側と左右ケース体2b・2b各内側には、上下に罷動運
動し後記の苗載台50より1株分づつの苗を取りだして圃
場に植付ける苗植付具9…が回転クランクと揺動アーム
とで装着されている。
10は操縦ハンドルであって、前記中央ケース体2aの下
部後側面に前端部がボルトにて固着された後フレーム
4′の上端部に装着されている。
11はエンジンであって、走行ミッションケース1の前
部にボルトにて固着連結されている。
12・13は左右走行車輪で、走行ミッションケース1の
左右両側に突出する左右駆動軸14・15を包むボス16・17
に回動自由に取付けられた左右チェンケース18・19の後
方先端に軸支されていて伝動回転されながら上下にスイ
ング可能に設けられている。21・22は左右チェンケース
18・19に一体に設けられた上記ボス16・17に各々一体的
に設けられた左右アームである。
7は左右走行車輪12・13を上下動せしめる油圧シリン
ダー5及びピストン6よりなる油圧装置である。そし
て、油圧シリンダー5の基部は走行ミッションケース1
上面にボルトにて固着された油圧ケース40の下部後側面
にボルトにて固着されており、油圧シリンダー5の後端
部は前フレーム4に下部が固着された平面視コ字状の前
支持フレーム3aの上部にボルトにて固着されている。そ
して、ピストン6の後端部には、前記左右アーム21・22
の上端にその前端が連結された天秤装置23の左右中央部
を縦軸24回りに回動自在に枢着し、左右走行車輪12・13
が背反的に上下動すべく構成している。
天秤装置23は、その左右中央部がピストン6の先端部
に縦軸24にて回動自在に枢支された天秤体23aと、該天
秤体23aの左右両側に縦軸23b・23cにて回動自在に枢着
された左右連結ロッド23d・23eにて構成されており、該
左右ロッド23d・23eの各々が左右アーム21・22の上端に
回動自在に枢着されている。そして、左ロッド23dには
その中途部に油圧シリンダー23fとピストン23gとよりな
るローリング用油圧装置23hが設けられており、ピスト
ン23gの油圧シリンダー23fに対する入出により左ロッド
23dの長さが変更できるように構成されている。
ここで、ピストン6の後部の構成につき更に詳述する
と、ピストン6はその後部の径を少し細くして中途部に
段部を形成し、該段部にストッパー用座金41を当て、緩
衝バネ42を該座金41と受部材8との間に装着し、そのピ
ストン6の後端部にはボルト43にてストッパー用座金44
を固定している。受部材8は、ピストン6にピストン6
長手方向に摺動自在にはめられており、その下部に形成
した嵌合孔8aを下記案内部材3bに外嵌してピストン6回
りの回動は阻止されるように構成している。然して、上
記天秤体23aは該受部材8に縦軸24にて回動自在に枢着
されているので、天秤装置23は機体前後方向の移動及び
縦軸24回りの回動は可能であるが、ピストン6回りの回
動はしないように構成されている。
案内部材3bは鋼鉄の丸棒にて形成され、前部を前支持
フレーム3aの上部に固着し、後部を前フレーム4に下部
が固着された後支持フレーム3cの上部に固着している。
然して、前フレーム4・案内部材3b・前支持フレーム3a
・後支持フレーム3cにて閉四角形の強固な支持フレーム
が形成され、この案内部材3bにて受部材8を介して前記
ピストン6先端部を支持するように構成している。
従って、油圧装置7は、油圧シリンダー5の後端部が
前支持フレーム3aにて支持され、ピストン6の先端(後
端)が案内部材3bにて支持されるので、油圧ケース40と
油圧シリンダー5基部との連結固定部には大きな力は作
用しないので、その油圧ケース40と油圧シリンダー5と
を強固なものにしなくても良く、肉圧の薄いアルミ製の
軽量なケースにて形成できる。
苗載台50は、植付伝動ケース2内の左右往復動機構に
て左右往復動する移動棒25に左右連結体26・27を介して
連結されて、後傾斜した後フレーム4′及び操縦ハンド
ル10の上方にて左右往復動すべく上下支持装置28・29に
支架されている。尚、下支持装置29には、苗載台50に載
置された苗の下側を受けて摺接案内する側面視L字状の
苗受支枠29aが一体に形成されており、この苗受支枠29a
には4つの苗分割口29b…が設けられ、前記苗植付具9
の苗分割爪9aがこの苗分割口29bへ上から介入して苗載
台50に収容された苗を1株分づつ取出すよう構成されて
いる。
30はエンジン11及び走行ミッションケース1の両者に固
着された平面視U字状のバンパーである。
31・32・33はそれぞれ中央整地フロート・左右整地フ
ロートであって、各々後部は軸34…にて軸支され、前部
は各々の上面に固設された支持金具31a・32a・33aと遊
動リンク35…の長孔35bとを枢支ピンにて連結すること
により上下動自在に支持されている。31′・32′・33′
は、苗植付具9…にて苗を植付ける圃場面を前以て整地
する各整地フロートに一体に形成された板状整地部であ
る。
そして、左右整地フロート32・33の横幅W1は17cmに形
成してあり、苗植付け条幅W2は30cm又は33cmであるか
ら、W1:W2≒1:2になっている。なお、左右整地フロー
ト32・33と既植苗との距離は、苗植付け条幅W2が30cmの
ときは115cm,苗植付け条幅W2が33cmのときは145cmにな
るように設定している。そして、後述の如く、この左右
整地フロート32・33が機体の左右傾斜を検出する接地セ
ンサを構成している。
36は油圧ポンプ37が走行ミッションケース1内から汲
み出した圧油を油圧シリンダー5に送り込んだり油圧シ
リンダー5の圧油を走行ミッションケース1内に戻した
りするピッチング用油圧バルブであって、油圧ケース40
内に設けられており、その切換レバー36aが中央整地フ
ロート31の前部上面とロッド36bにて連結され、中央整
地フロート31の前部の適正範囲を超えた上下動にて油圧
バルブ36は切換られるように構成されている。
38はローリング用油圧バルブであって、油圧ケース40
に設けられており、前記天秤装置23のローリング用油圧
シリンダー23fに油圧ポンプ37からの圧油を送り込んだ
り油圧シリンダー23fの圧油を走行ミッションケース1
内に戻したりするもので、連係切換機構39を介して左右
整地フロート32・43の前部と連係されており、左右整地
フロート32・33の前部の上下動の差が適正範囲を超える
とローリング用油圧バルブ38は切換られるように構成さ
れている。
ここで、連係切換機構39の構成を述べておく。走行ミ
ッションケース1の左右両側には、左右パイプ材48・49
の基部が固着されており、そのパイプ材48・49の内部を
通した状態で左右支持杆51・52が設けられている。
左右支持杆51・52の先端にはアルミ鋳物にて形成され
た前記遊動リンク35・35の基部が回動自在に枢支されて
いる。
53・54は肉厚の鉄板にて形成された左右調節装置付連
結具であって、各々左右支持杆51・52の軸端部にボルト
51a・52aにて基部が固着され、各々が左右支持杆51・52
と一体に回動すべく設けられている。そして、左右調節
装置付連結具53・54の先端部はコ字状に構成されてお
り、該コ字状内に前記遊動リンク35・35を各々入れて、
回動調節具53a・54aの螺子部53b・54bを各々遊動リンク
35・35の螺子孔35a・35aに挿通している。尚、53c・54c
はロックボルト、53d・54dはバネ座金である。然して、
回動調節具53a・54aを回動調節すると、左右調節装置付
連結具53・54に対して左右遊動リンク35・35はヘ−ト方
向に移動調節されるので、左右支持杆51・52に対する左
右遊動リンク35・35の取り付け姿勢を変更できるように
構成してあり、左右整地フロート32・33が上下動したと
きに、遊動リンク35・35及び左右調節装置付連結具53・
54を介して左右支持杆51・52がイ−イ′方向に回動すべ
く設けている。尚、左右調節装置付連結具53・54は、ア
ルミ製の遊動リンク35・35を保護するように遊動リンク
35・35の外側に位置するように設けられている。
55・56は左右連動アームであって、その基部が各々左
右支持杆51・52の基部に固着されており、各々走行ミッ
ションケース1の切欠き部1a・1aから突出して設けられ
ている。
57・58はその下端部が各々左右連動アーム55・56の後
端に形成された係合穴55a・56aに挿通された左右ロッド
であり、その上端部は天秤体59の左右両端に固着された
左右筒体60・61に各々摺動自在に挿通して設けられてい
る。62a・63aは各々左右ロッド57・58に外嵌して設けら
れた下部バネであって、下端は左右ロッド57・58に各々
固定された受座57b・58bに接当し上端は前記天秤体59の
左右筒体60・61の下面に接当して設けられている。62b
・63bは各々左右ロッド57・58に外嵌して設けられた上
部バネであって、上端は左右ロッド57・58に各々固定さ
れた受座57c・58cに接当し下端は前記天秤体59の左右筒
体60・61の上面に接当して設けられている。そして、こ
のバネ62a・63a・62b・63bを介して左右連動アーム55・
56の上下動が天秤体59に伝わるように構成されている。
天秤体59はその中央部に回動軸64を固定し、該回動軸64
をバルブケース40に固設の筒体65に挿通しその先端には
揺動アーム66の下端を固定している。そして、揺動アー
ム66の上端は、ローリング用油圧バルブ38のスプール38
aの先端部に係合しており、天秤体59が回動軸64回りに
回動すると、スプール38aがロ−ハ方向に切換えられる
ように構成されている。
然して、左右整地フロート32・33の上動に起因して、
上記各部材によってローリング用油圧バルブ38が切換え
られるのであるが、左右整地フロート32・33が共に同量
上動した場合には、天秤体59の左右両側に左右のバネ62
a・63a・62b・63bを介して同じ力が作用するために天秤
体59は回動せずローリング用油圧バルブ38は切換えられ
ない。そして、左右整地フロート32・33の上動量に差の
ある場合、例えば左整地フロート32の方が上動量が多い
と天秤体59の左側を突き上げる力が大きくなりローリン
グ用油圧バルブ38がローリング用油圧シリンダー23fの
前室23f1の圧油を抜いて後室23f2に圧油を送込み左連結
ロッド23dの長さを短くし左走行車輪12を下動させる側
に切換えられるように構成している。逆に、右整地フロ
ート33の方が上動量が多いと天秤体59の右側を突き上げ
る力が大きくなりローリング用油圧バルブ38がローリン
グ用油圧シリンダー23fの前室23f1に圧油を送込み後室2
3f2の圧油を抜いて左連結ロッド23dの長さを長くし左走
行車輪12を上動させる側に切換えられるように構成して
いる。
32b・33bは支持金具32a・33aを前方に延出して一体に
形成した感度調節マーカであって、例えば、機体を路上
において左右整地フロート32・33を宙吊りにした状態
で、左整地フロート32を上動せしめてその感度調節マー
カ32bの上面と遊動リンク35上面とが上下方向において
一致したときに、38が切換えられて左走行車輪12が下動
し始めるように回動調節具53aを調節したときを左整地
フロート32の標準感度とし、また、左右整地フロート32
・33を宙吊りにした状態で、右整地フロート33を上動せ
しめてその感度調節マーカ33bの上面と遊動リンク35上
面とが上下方向において一致したときに、38が切換えら
れて左走行車輪12が上動し始めるように回動調節具54a
を調節したときを右整地フロート33の標準感度とするよ
うに設定構成されている。
67は、ピッチング用油圧バルブ36を手動にて切換える
油圧レバーであって、操作ワイヤ68を介してピッチング
用油圧バルブ36の切換レバー36aに連繋されており、ニ
−ホ方向に操作できるように構成されている。この油圧
レバー67をニ方向に操作すると、ピッチング用油圧バル
ブ36は中央整地フロート31の上下動にて切換えられる自
動制御状態となり、ホ方向に操作するとピッチング用油
圧バルブ36は油圧シリンダー5からピストン6が後方に
伸長し左右車輪12・13が共に下降する側に切り換えられ
る。
69は植付けクラッチレバーであって、油圧レバー67と
同じくホ−ニ方向に操作され、ニ方向に操作すると植付
伝動ケース2内の植付けクラッチが接続され苗植付具9
…が上下往復動すると共に苗載台50が左右往復動し、ホ
方向に操作すると上記植付けクラッチが切断され苗植付
具9…及び苗載台50が停止するように構成されている。
45は伝動軸であって、走行ミッションケース1より植
付伝動ケース2に動力を伝動すべく設けられている。
46は機体の上部を覆うボンネット、47は予備苗載台で
ある。
70・71は機体と既植苗との距離(苗植付け条幅W2が30
cmのときは115cm,苗植付け条幅W2が33cmのときは145c
m)を一定に合わすための左右苗マーカであって、各々
一端に赤い合成樹脂性の球70a・71aを固着し、中途部に
巻きバネ部70b・71bを形成し、他端部には係止部70c・7
1cを設けている。そして、各々の巻きバネ部70b・71bに
ボルト72・72を通した状態で左右整地フロート32・33を
貫通してナット73…にて固定している。そして、左右整
地フロート32・33の上面には係止突起74・75が各々一体
に形成されており、該係止突起74又は75にて係止部70c
・71cを係止することにより、左右苗マーカ70・71の位
置を設定できるように構成している。即ち、植付ける苗
の条間(苗植付具9・9の間隔)が30cmの機械の場合に
は、左右苗マーカ70・71の各々の係止部70c・71cを係止
突起74に係止させて第2図のような状態にすると、左右
端の苗植付具9と左右苗マーカ70・71の球70a・71aとの
左右方向の間隔が30cmとなり、この球70a・71aと既植苗
とを合せて機体を前進させて苗の植付けを行うと全ての
条間が30cmになる。また、植付ける苗の条間(苗植付具
9・9の間隔)が33の機械の場合には、左右苗マーカ70
・71の各々の係止部70c・71cを係止突起75に係止させて
第2図の状態から更に各球70a・71aが機体外方に離れる
ようにすると、左右端の苗植付具9と左右苗マーカ70・
71の球70a・71aとの左右方向の間隔が33cmとなり、この
球70a・71aと既植苗とを合せて機体を前進させて苗の植
付けを行うと植付けられた苗の全ての条間が33cmにな
る。そして、その中途部には巻きバネ部70b・71bが形成
されているので、球70a・71aが他の硬い物に当たった場
合にはその弾性により球70a・71aは退避するように動
き、壊れるのを防止できる。尚、74は座金である。
76・77は左右線引きマーカであって、次行程で機体の
左右中心が通る位置の圃場面に線を引くためのものであ
る。
78はセンターマーカであって、上記左右線引きマーカ
76・77にて圃場面に引かれた線に合せて操縦者が機体を
操向するためのものである。
上例の構成の歩行型田植機を水田圃場に入れたのち、
予備苗載台47と苗載台50とに苗を載置収容し、エンジン
11で回転各部を駆動すると、走行車輪12・13の回転によ
り、中央整地フロート31・左右整地フロート32・33が水
田の土壌表面に接地した状態で機体が推進される。
そして、苗植付クラッチレバーをニ方向に揺動させる
と左右方向に並列する苗植付具9…が上下に楕円状の植
付軌跡を描いて運動し、左右に往復動されている苗載台
50上の苗を一株分づつ苗分割口29b…より分割して各整
地フロート31・32・33で整地される土壌表面に次々と植
付けて行く。
このとき、使用する田植機の条間が30cmの場合には左
右苗マーカ70・71の各々の係止部70c・71cを係止突起74
に係止させ、条間が33cmの場合には左右苗マーカ70・71
の各々の係止部70c・71cを係止突起75に係止させる。そ
して、左右苗マーカ70・71の球70a・71aと既植苗とを合
せて機体を前進させて苗の植付けを行うと植付けられた
苗の全ての条間が一定になる。そのとき、整地フロート
32・33の横幅W1は苗植付け条幅W2の約1/2に構成されて
いるので、左右整地フロート32・33と既植苗との間を大
きく設定することができ、既植苗に悪影響を及ぼすこと
が少ない。
尚、条間を一定にするには、上記の苗マーカ70・71を
使用する代わりに左右線引きマーカ76・77とセンターマ
ーカ78とを用いてもよく、その場合には、センターマー
カ78を左右線引きマーカ76・77にて前行程にて圃場面に
引いた線に合せて操縦者が機体を操向すれば良い。
次に、このような苗植付作業中において、油圧レバー
67をニ方向に操作しておくと、耕盤面が浅くなったり深
くなったり変化していると左右走行車輪12・13は自動的
に上下動制御されるが、そのときの制御状態を以下に詳
しく説明する。
先ず、前後方向に耕盤が深くなっているときは、左右
走行車輪12・13が土壌表面から深く沈むために、各整地
フロート31・32・33が共に上方へ押上げられることにな
る。そして、中央整地フロート31が一定以上(苗植付け
作業に適正な範囲以上に機体側へ押上げられたとき)に
なると、油圧切換バルブ36の切換レバー36aが、中央整
地フロート31からロッド36bを介して、油圧装置7のピ
ストン6が突出する側へ切換えられ、このため、ピスト
ン9,天秤装置23,左右アーム21・22,チェンケース18・19
を介して左右走行車輪12・13が下動される。
そして、この走行車輪12・13が次第に耕盤に対して強
く当接してきて、機体が浮上すると、各整地フロート31
・32・33の接地圧が減少し、適正な状態になると油圧切
換バルブ36が中立状態になり、走行車輪12・13の下動が
停止される。
前後方向に耕盤が浅くなる場合は、前述の逆であり、
各整地フロート31・32・33が浮き気味で機体から下動す
るから切換レバー36aが切換られピストン6が油圧シリ
ンダー5内に引込まれ走行車輪12・13が上動する。そし
て、適正な接地状態になると油圧切換バルブ36が中立に
復帰する。従って、耕盤の深さの変化に応じて左右走行
車輪12・13が上下動して、常に適正深さに苗が植付けら
れる。
尚、機体前後方向の耕盤の深さの差が少ない場合に
は、ピストン6に装着された緩衝バネ42の働きにより左
右走行車輪12・13が同時に上下動して機体は適正状態に
保持される。即ち、該緩衝バネ42にて補正できない程度
までに機体前後方向に耕盤の深さが変化した場合に、前
記ピッチング制御装置が作動するのである。
次に、左右側で耕盤深さが異なる場合を説明すると、
先ず、左側が深く、右側が浅くなるときは、当然なが
ら、機体が右走行車輪13の接地点を原点として左側へ傾
むくことになる。すると、左整地フロート32の接地圧が
右整地フロート33の接地圧よりも大となって上動し、逆
に右整地フロート33が下動する。このため、ローリング
用油圧バルブ38が切換られてローリング用油圧シリンダ
ー23fの前室23f1の圧油が抜かれ後室23f2に圧油が送込
まれ左連結ロッド23dの長さが短くなるために左走行車
輪12が下動される。そして、機体が泥面に対して適正状
態になると、ローリング用油圧バルブ38が中立となる。
また、左側の耕盤が浅く右側の耕盤が深いときは、機
体が左走行車輪12の接地点を原点として右側へ傾むくこ
とになる。すると、右整地フロート33の接地圧が左整地
フロート32の接地圧よりも大となって上動し、逆に左整
地フロート32が下動する。このため、ローリング用油圧
バルブ38が切換られてローリング用油圧シリンダー23f
の前室23f1に圧油が送込まれ後室23f2の圧油が抜かれて
左連結ロッド23dの長さが長くなるために左走行車輪12
が上動される。そして、機体が泥面に対して適正状態に
なると、ローリング用油圧バルブ38が中立となる。従っ
て、耕盤の機体左右方向の深さの変化に応じて左走行車
輪12が上下動して、常に適正深さに苗が植付けられる。
尚、機体左右方向の耕盤の深さの差が少ない場合に
は、天秤装置23の働きにより左右走行車輪12・13が背反
的に上下動して機体は適正状態に保持される。即ち、天
秤装置23にて補正できない程度までに機体左右方向の耕
盤の深さに差が有る場合に、前記ローリング制御装置が
作動するのである。
そして、上記ローリング制御装置は、圃場の条件(硬
さ)によりその作動感度を調節すると、より素晴らしい
走行性能を発揮するのであるが、この感度の調節は、左
右の回動調節具53a・54aを回動調節するだけで容易に行
え、適正な感度調節が行える。また、その感度調節時に
は、感度調節マーカ32b・33b先端の上面と遊動リンク35
上面との位置関係を見ながら、調節操作をおこなうと非
常に容易に感度調節をすることができる。更に、左右調
節装置付連結具53・54は、遊動リンク35・35の外側に位
置するように設けられているので、アルミ製の遊動リン
ク35・35を保護することができる。
最後に、上記実施例の左右整地フロート32・33を細幅
に形成したことによる作用を下記に列記しておく。
(1)左右整地フロート32・33周りの泥水の流れが良好
となり、隣接状の苗を押し倒すような不具合が防止され
る。
(2)左右整地フロート32・33は機体傾斜を検出するセ
ンサーとなっており、そのセンサーである左右整地フロ
ート32・33が細幅に形成されていることにより、センサ
ーとして感度の良いもの(敏感)になり、左右傾斜修正
制御が良好におこなえ、機体の左右方向の安定性が向上
する。
(3)細幅の左右整地フロート32・33が、舟の舵のよう
な働きをし、機体の直進性が向上する。
(4)機体全体を小型に構成することができるので、機
体重量を軽くすることができ、操縦性及び苗植付け性能
の良い機械を得ることができる。
(5)軽四貨物自動車の荷台の横幅よりも左右整地フロ
ート32・33の外幅を狭く構成することができ、軽四貨物
自動車の荷台に積載することができる。
(6)機体旋回時に、畦に左右整地フロート32・33が当
りにくくなり機体旋回が容易となるので、作業性が向上
する。換言すると、枕を狭くすることができる。
(7)畦に沿って植付け作業をするとき、畦の際まで苗
を植付けることができる。
(8)既植苗との間隔を意識的に狭くして、一定条間毎
に条間を狭くした密植をおこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
図は、この発明の一実施例である歩行型の田植機を示し
たもので、第1図は側面図、第2図は平面図、第3図は
要部平面図、第4図・第5図は要部側面図、第6図は要
部背面図、第7図は要部側面図、第8図は第7図のA−
A断面図、第9図は要部背面図、第10図は油圧回路図で
ある。 図中記号、12・13は左右駆動車輪、32・33は整地フロー
ト、W1は整地フロート32・33の横幅、W2は苗植付け条幅
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉井 利男 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 審査官 郡山 順 (56)参考文献 実開 昭54−166422(JP,U) 実開 昭62−157312(JP,U) 実開 昭61−105417(JP,U) 実開 昭62−196619(JP,U) 実公 昭63−27548(JP,Y2) 実公 昭64−6322(JP,Y2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体の左右傾斜の検出に基づいて左右駆動
    車輪12・13の相対上下位置を変更して機体を水平面又は
    圃場面に対して平行若しくは略々平行に維持する苗植機
    において、前記駆動車輪12・13の左右外側方に設けた整
    地フロート32・33により機体の左右傾斜を検出するよう
    構成するとともに、該整地フロート32・33の横幅W1を苗
    植付け条幅W2の約1/2に構成したことを特徴とする苗植
    機。
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JPS6327548U (ja) * 1986-08-04 1988-02-23
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