JPH0823560B2 - 免疫的に結合可能の物質の測定法及び診断剤 - Google Patents

免疫的に結合可能の物質の測定法及び診断剤

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JPH0823560B2
JPH0823560B2 JP1050230A JP5023089A JPH0823560B2 JP H0823560 B2 JPH0823560 B2 JP H0823560B2 JP 1050230 A JP1050230 A JP 1050230A JP 5023089 A JP5023089 A JP 5023089A JP H0823560 B2 JPH0823560 B2 JP H0823560B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、免疫的に結合可能の多価物質を免疫的に結
合可能の物質に対する特異性反応体少なくとも2種の存
在で、この場合この反応体の少なくとも1種はFc含有の
ものであり、またヒト血清試料中の障害因子を補償する
阻害剤の存在で測定する改良された方法並びにこれに適
した試薬に関する。
従来の技術 免疫的に結合可能の物質例えば多価抗原(ペプチド、
蛋白質、多糖類、ウイルス、細菌、特異細胞)を空間的
に異なる各抗原決定基に対応する2つ又は場合によって
はそれ以上の抗体を使用して迅速に測定する方法は放射
免疫分析又は酵素免疫分析によるサンドイッチ検定法
(2−部位−免疫検定法)として公知である。この公知
測定法は最も慣用されているものであり、この場合測定
すべき抗原(試料)は第1抗体(これは固相でセファロ
ース、アガロース、プラスチックチューブ及び同様のも
ののような適当な担持材料に結合されているか又は例え
ばビオチン基化のように均一に液状で存在する)及び液
相の第2又は他の標識された抗体の特定量でインキュベ
ートされる。第2の及び場合によっては他の抗体の特異
性は、これが第1抗体とは異なる測定すべき抗原の決定
基に対応するように選択するのが有利であり、これによ
り試験感度を阻害する可能性のある、測定すべき抗原の
同じ結合箇所に各抗体が同時発生することは阻止され
る。第1の固相結合されているか又はビオチン基化され
た抗体並びに第2又は他の液状で存在する標識された抗
体は共に過剰量で添加される。それぞれの抗原は第1の
抗体に固定された活性度(Aktivitt)又は溶液に残
存する免疫的に結合されていない活性度を介して測定す
ることができる。後者の場合には標識された第2抗体を
特定された量で加えることが必要である。
免疫的サンドイッチ検定法に対してはその必要な特異
性により特にモノクローナル抗体(MAKs)から誘導され
た完全IgGs又はその免疫反応性フラグメント(Fab,F(a
b′))が使用される。しかしこの試験には、ポリク
ローナル抗体(PAKs)から生じる免疫反応性成分を使用
することもできる。
前記の2−部位−免疫検定法では測定すべき分析体に
対する特異性抗体を使用するにもかかわらず、非特異反
応を引き起こすヒト血清試料がかなりの頻度で生じる。
これは臨床処置のためその数値に相応して余裕を持たせ
た場合好ましくない結果をもたらす。非特異反応の発生
は資料中に存在する物質(これは測定すべき分析体(多
価抗原)と同様に、しかし他の作用部位で、特異性免疫
グロブリン試薬(阻害因子)を形成する)に起因する。
従って通常この種の免疫検定法は、特異性抗体が生じ
るのと同じ動物種からの非特異性免疫グロブリン又は免
疫グロブリンフラグメント(一般にこれは免疫グロブリ
ンG、IgGである)を予防的に過剰量で添加する[アジ
ソン(G.M.Addison)著「ラジオイムノアッセイ・アン
ド・リレーテッド・プロスィージャズ・イン・メディシ
ン」(Radioimmunoassay and Related Procedures in M
edicine)、第1巻、第131頁〜第147頁、1974年;欧州
特許出願公開第0 174 026号明細書]。一般にマウスか
ら生じる特異性モノクローナル抗体を使用し初めて以
来、免疫検定法において上記の障害を除去するため多量
の非特異性マウスIgGが、マウス−血清、マウス−腹水
又は分離したマウス−免疫グロブリンの形で必要とされ
ている(約300〜500ug/ml、“Clin Chem."、32、第1491
頁〜第1495頁、1986年)。例えば欧州特許出願公開第0
174 026号明細書によれば適切な非特異性マウス−又は
ラットIgG約30ug/mlを前記形式の免疫検定法で加えるこ
とによって特定の血清でまた特殊な場合(ネガティブ試
料)にのみ障害は完全に補償される。しかし要求される
キロ規模でマウス−IgGを準備することは現在の実施可
能な方法では経済的に不可能であり、また倫理的観点か
らも批判的である。
上記形式の免疫検定法での障害を阻止するための本質
的な手段は、この免疫検定法で使用される特異性抗体の
少なくとも1つとしてFab−又はF(ab′)−フラグ
メントを使用することである。これによりIgGのFc−部
分に対応する試料におけるすべての障害因子(リウマチ
因子、例えばIgMのような抗−Fc−免疫グロブリン)
は、特異性免疫試薬の1つでその作用部位を失い、従っ
て補償する必要はなくなる。
しかし多くのヒト血清では免疫検定法で、Fc−不含の
特異性抗体試薬を使用したにもかかわらず更に障害が生
じる。これは血清中のFab−又はF(ab′)に対応す
る物質に起因する。欧州特許第0 083 869号明細書によ
ればこれらの障害因子はFab−部位に、しかもFc−部位
が除去された場合にのみ認められる。これは相応する免
疫検定法で、測定すべき抗原に対する非特異性の、自然
の又は網状化されたFab−又はF(ab′)−フラグメ
ントを加えることによって除去することができる(欧州
特許第0 083 869号明細書)。この場合凝集されたFab−
又はF(ab′)−フラグメントは自然成分に比べて2
〜3倍もの高い障害除去作用を示す。これに対し完全非
特異性IgGsは欧州特許第0 083 869号明細書によれば自
然形でもまた凝集された形でも上記の免疫検定法におい
て障害除去作用を有さない。更にこの方法は、測定すべ
き抗原に対する特異性免疫グロブリン試薬の他に高価な
非特異性免疫グロブリン試薬を多量に必要とするという
著しい欠点を有する(これは経済的並びに倫理的に重大
な問題点を有する)。更に例えば障害を除去するために
は有効と思われる凝集された非特異性のFc−不含免疫グ
ロブリンフラグメントを少なくとも100ug/ml使用する。
発明が解決しようとする課題 従って本発明は特異性反応体としてFc−含有及びFc−
不含の特異性抗体試薬を用いて免疫検定法での非特異性
反応を補償する新規可能性を提供することを根本課題と
し、これによりヒト血清における完全IgGs及びFab−又
はF(ab′)−フラグメントに対応する障害因子を確
実に除去しまた倫理面の考慮下に改良された試験システ
ムを経済的に利用することを可能にすることである。
課題を解決するための手段 この課題は本発明によれば、第1動物種又は人間の体
液中の免疫的に結合可能の物質を、第2動物種の免疫的
に結合可能の物質に対する特異性反応体少なくとも2種
の存在で、この場合この反応体の少なくとも1種はFc含
有のものであり、また障害因子を補償する阻害剤の存在
で測定する方法において、障害因子を補償するため反応
混合物を第2及び/又は第3動物種の免疫的に結合可能
の物質に対する非特異性で、モノクローナル又はポリク
ローナル抗体から誘導された、少なくとも320,000ダル
トンの分子量を有する凝集体0.1〜50ug/mlと接触させる
ことを特徴とする、免疫的に結合可能の物質の測定法に
よって解決される。
免疫的に結合可能の物質としては特に多価抗原例えば
ペプチド、蛋白質、多糖類、ウイルス、細菌及び他の特
異細胞又はこれらの成分が挙げられる。それぞれ測定す
べき免疫的に結合可能の物質に対する特異性反応体とし
てはポリクローナル並びにモノクローナル抗体を使用す
ることができるが、この場合IgGs及びその免疫反応性成
分例えばFab−又はF(ab′)−フラグメントを組合
わせて使用するのが有利である。特に有利なのは2種又
は場合によってはそれ以上の特異性反応体を使用するこ
とであり、その少なくとも1つはFab−又はF(ab′)
−フラグメントであり、他の特異性反応体は完全IgGs
である。
障害を補償するための、免疫的に結合可能の物質に対
する非特異性抗体−凝集体としては、免疫的に結合可能
の物質に対する非特異性IgGsの凝集体を使用するのが有
利であり、特に好ましいのは非特異性IgG及び他の巨大
分子からなるIgG−凝集体である。この場合特異性反応
体の少なくとも1種と同じ動物種から生じる非特異性Ig
Gsが有利である。巨大分子としては例えばFab−又はF
(ab′)−フラグメント、すなわちマウス又は他の種
から誘導されるMAKs又はPAKsから得られるFc−不含IgG
−フラグメント又は蛋白質(例えばアルブミン)、多糖
類(例えばデキストラン)又は他の水溶性ポリマーが適
している。更に例えばマウス−IgGから架橋性牛−IgG
(verbrckendes Rinder−IgG)を介して形成されるヘ
テロポリマーを障害補償のために使用することができ
る。特に有利なのはIgG−分子及びFc不含IgG−フラグメ
ントからなる凝集体であり、この場合特異性反応体の1
つと同じ動物種から生じるIgGs並びにFc不含IgG−フラ
グメントも使用される。このIgG/Fab−又はF(ab′)
−ポリマーは純粋なIgG−凝集体の約3倍の改良され
た障害除去作用を示す。個々の血清試料との関連におい
て障害を効果的に除去するにはIgG−コポマー0.1〜50ug
/mlで十分であり、有利には5〜25ug/mlの濃度で、特に
有利には5〜最高10ug/mlの濃度で操作する。それとい
うのも多くの場合非特異性IgG−凝集体は一層僅かな添
加量で完全に有効であるからである。
本発明の優れた実施態様の1つによればヒト血清の障
害因子を補償するには、分子量320,000ダルトン及び以
上の非特異性ホモポリマー又はヘテロポロマーIgG−凝
集体又はIgG/Fab−又はF(ab′)−凝集体を使用す
る。IgG−凝集体は、特異性反応体の少なくとも1つが
もたらされる種のIgGを含みまた有利には特異性反応体
の少なくとも1つと同じサブクラスに属する。この場合
分子量320,000〜10,000,000ダルトンのポリマーIgG調剤
を使用するのが有利であり、その際血清障害因子に対す
る補償作用は分子量の増大と共に上昇する。本発明の特
に有利な実施態様は2個又はそれ以上の特異性マウス−
又はラット−MAK−反応体での2−部位−免疫検定法で
あり、そのうちの少なくとも1つの反応体はFab−又は
F(ab′)−フラグメントであり、他の反応体の少な
くとも1つはFc−含有IgGである。障害因子を補償する
ため分子量320,000ダルトン以上のホモポリマー又はヘ
テロポリマーの非特異性IgG−凝集体又はIgG/Fab−又は
F(ab′)−凝集体を加えるが、その際非特異性凝集
体に含まれるIgGs及びFab−又はF(ab′)−フラグ
メントはモノクローナルでありまた特異性反応体の少な
くとも1つと同じ種及びサブクラスに由来する。この場
合非特異性IgG−又はFab−フラグメントが腹水、発酵又
は遺伝子工学を介して微生物中で発現することにより製
造されるか否かは問題ではない。
本発明方法により障害を補償するのに適した、重合化
された非特異性IgG−分子又は非特異性IgG−/Fab−又は
F(ab′)−凝集体は、被分析試料を生じる種とは異
なる種から得る必要がある。一般にヒト血清を分析する
ための免疫測定法ではマウスから誘導される特異性モノ
クローナル抗体又はその免疫反応性フラグメントを使用
する。しかし特異性抗体試薬は他の動物種に由来するも
のであってもよい。障害除去のため添加された非特異性
抗体凝集体はマウスから得るか又はマウスIgG又はそのF
ab−フラグメントと組合わせて他の第1種のものとは異
なる動物種から得ることもできる。例えば特異性抗体試
薬としてマウスMAKs又はマウスIgGsを使用する免疫検定
法で、障害除去のためにマウス−IgG/牛−IgGヘテロポ
リマー(s.o)を使用することもできる。
非特異性IgG−凝集体又はIgG/Fab−又はF(ab′)
−凝集体を本発明で添加することによって、測定すべき
免疫原に対する特異性反応体少なくとも2個(そのうち
の少なくとも1つはFab−又はF(ab′)−フラグメ
ントから誘導)を用いての免疫検定法で非特異性反応の
補償に関して、自然IgGsに比べてファクタ20〜1000また
自然又は凝集されたFc−不含IgG−フラグメントに比べ
てファクタ20〜1500又は3倍もの高められた作用効果を
得ることができる。これはIgG−含有非特異性反応体
が、モノクローナル又はポリクローナル抗体のFc−不含
特異性免疫グロブリン試薬が関与する免疫検定法で、主
としてFab−又はF(ab′)−フラグメントに向けら
れた障害の補償を生じるとは予測し得なかったことから
驚くべきことである。更に最新の技術水準としての欧州
特許第0 083 869号明細書は当業者をむしろ逆の結論に
導く、すなわちこの特許明細書には、自然IgGs並びに凝
集されたIgGsがそこに記載された免疫凝集試験では障害
除去効果を示さず、障害除去のためには特異性凝集のた
めに添加された抗原と同様IgG不含でなければならない
ことが強調されている。
非特異性IgGはそれ自体と又は抗体フラグメントと並
びに蛋白質、多糖類又は他の水溶性巨大分子と熱の作用
により化学的にか又は共有することなく生物学的親和性
(bioaffine)の相互作用を介して文献から公知の方法
により網状化可能である。いずれの場合にも水性緩衝溶
液中で可溶性の凝集体が生じる。化学的網状化は例えば
ホモ−及びヘテロ二官能性の化学的結合腕(Linker)に
よって蛋白質又は活性化デキストランを介してか或はIg
G−分子又はその及び/又は他のFc−不含フラグメント
のカルボジイミドとの自己網状化によって行われる。更
に抗体モノマーは二硫化還元及び再酸化を介してか又は
その炭化水素成分の酸化を介してそれ自体と又は適当な
巨大分子と網状化することが可能である。化学的結合体
としては例えばビス(マレインイミド)−メチルエステ
ル、ジメチル−スベルイミダート、ジサクシンイミジル
−スベレート、グルタルジアルデヒド、N−サクシンイ
ミジル−3−(2−ピリジルジチオ)プロピオネート、
N−5−アジド−2−ニトロベンゾイルサクシンイミ
ド、N−サクシンイミジル(4−ヨード−アセチル)−
アミノベンゾエート、又はマレインイミドヘキサノイル
サクシンイミダートとS−アセチル−メルカプトコナク
酸無水物又は類似化合物との組成物を挙げることができ
る。活性化デキストランは例えば特定された分子量のア
ミノデキストランからマレインイミドヘキサノイルサク
シンイミダートを用いて製造することができ、これを引
続きメルカプトアセチル−誘導体化された非特異性IgG
−分子量で網状化する。生物学的親和性の相互作用とは
一般に、例えばビオチン/アビジン(又はストレプトア
ビジン)、ハプテン/アンチ−ハプテン抗体、抗原/ア
ンチ抗原−抗体、配位子/結合蛋白質(例えばチロキシ
ン/チロキシン結合蛋白質)、ホルモン/受容体の各対
で存在するような結合を意味する。適当な1実施態様で
は非特異性IgGを少なくとも2箇所でビオチン基化し、
ストレプトアビジンを加えるか又はIgGを少なくとも2
個のジゴキシゲニン分子で誘導体化し、モノクローナル
又はポリクローナルのアンチ−ジゴキシン抗体で網状化
する。同様にポリ−ヒトアルブミンをモノクローナルア
ンチ−ヒトアルブミン抗体と反応させることによって生
じる凝集体も適当である。
その都度得られる凝集体−粗製混合物は透析後直ちに
使用することができるか、又は例えばゲル濾過により増
大する分子量に応じて分画し、引続き障害因子を補償す
るため免疫検定法に直接使用することができる。
試験混合物に添加した特異性反応体の1つ、有利には
Fc−含有IgG−抗体は、当業者に周知の方法で例えばア
ガロース又はプラスチックチューブ及び同様のもののよ
うな担持材料に固相として結合されているか又は例えば
ビオチンと結合して液相として存在する。ビチオン基化
された第1の抗体を使用する場合、まず抗原及び標識さ
れた第2の特異性反応体からなる複合体を形成し、次い
でこれをその場でビチオン結合性蛋白質例えばアビジン
又はストレプトアビジンで被覆された担持材料に結合さ
せる。しかしその際同時に第1のビオチン基化された抗
体を用いての他の試験も実施することができる。すなわ
ち抗原をビオチン基化MAKと反応させ、その場で又は特
定の予備インキュベーション期の後にビオチン結合固相
に結合し、その後に初めて第2の特異性反応体と合す
る。またまず抗原を第2の特異性反応体と、次いでビオ
チン基化抗体と反応させることもできる。第2のまた場
合によっては別の特異性反応体(これは有利にはFc−不
含のIgG−フラグメントである)の標識化は酵素、蛍光
性、化学発光性又は放射性物質との結合によって得るこ
とができる。この種の抗体誘導体を標識化する方法は当
業者にとっては例えば石川(E.Ishikawa)その他の論文
“J.of Immunoassay"、、(1983年)、第209頁〜第32
7頁から公知であり、ここではこれ以上の説明は必要な
いものと考える。
本発明の他の対象は、2−部位−免疫検定法で免疫的
に結合可能の多価物質を測定するための、先に記載した
非特異体抗体凝集体を含む診断剤である。
この診断剤は、1つがIgG−分子でありまた少なくと
も1つがFc−不含IgG−フラグメントである2つ又は場
合によってはそれ以上の特異性抗体と共に、適当な緩衝
液系及び前記の非特異性抗体−凝集体並びに場合によっ
ては別の通常使用される助剤例えば反応促進剤、清浄剤
又は安定剤を含む。適当な緩衝液系としては例えば燐酸
塩緩衝液(pH7.0)20〜60mM又はHEPES50mM/NaCl−緩衝
液系100mM(pH7.4)を使用することができる。反応促進
剤としては例えばデキストランサルフェート又はポリエ
チレングリコール6000〜40 000を、清浄剤として例えば
トリトン(Triton)x−100、ツイーン(Tween)20又は
プルロニック(Pluronic)F68をまた適当な安定剤とし
てはフェノール、オキシピリオン、クロルアセトアミ
ド、メルチオレート等を挙げることができる。
診断剤は分子量320,000ダルトン及びそれ以上、有利
には10,000,000ダルトンまでの非特異性抵抗−凝集体を
0.1〜50ug/ml、有利には5〜25ug/ml、特に好ましくは
5〜10um/mlの濃度で含む。
診断剤は溶液又は無水化学試薬の形で吸収性担体に塗
布されてか又は開放フィルム状で存在していてもよい。
場合によっては所望のpH値に緩衝された溶液形の本発
明による診断剤は有利には、試験に必要な全試薬を含
む。安定性の理由から試験に必要な試薬を、固有の検査
に際して初めて混合される2種又はそれ以上の溶液に分
割することも可能である。この場合非特異性抗体−凝集
体が適当な緩衝液系に別個に又は/及び1つ又は/及び
2つの或は他の特異性抗体と一緒に存在するか又は否か
は問題ではない。
診断剤を試験リボン状で製造するには吸収性担体、有
利には瀘紙、セルロース又は合成繊維フリースに、試験
リボンを製造するのに通常使用される必要な試薬を易揮
発性溶剤例えば水、メタノール、エタノール又はアセト
ン中に溶かした溶液を含浸させる。これは1含浸工程で
行う。しかし含浸処理を数工程で行うこともしばしば有
利であり、この場合にはそれぞれ診断剤の成分の1部を
含む溶液を使用する。
更に診断剤を試験リボン状に製造するには、フィルム
結合剤及び顔料の他に特異性抗体又は−フラグメント、
前記の非特異性抗体(フラグメント)−凝集体、適当な
緩衝液系及び診断剤に対して通常使用されるその他の添
加剤を含む開放フィルムを使用することもできる。
完成した試験紙及び試験フィルムはそのまま使用する
か又は自体公知の方法で担体箔に接着させてか又は有利
には西ドイツ国特許第21 18 455号明細書に基づきプラ
スチックと細かい網目の網状物との間に封入し、検査す
べき体液(例えば血液、血漿、血清)と接触させること
もできる。
本発明は少なくとも2個の抗原決定基を有するすべて
の抗原を測定するのに適している。この例はチレオトロ
ピン(TSH)、発がん抗原(CEA)、肝炎ウィルス(B型
肝炎表面抗原、HBs)、1−フェト蛋白質(AFP)、ヒト
絨毛膜ゴナドロピン(HCG)、黄体形成ホルモン(L
H)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、B2−低分子グロブリ
ン、酸性前立腺フォスファターゼ、プロラクチン、フェ
リチン及びインシュリンである。
〔実施例〕
次の実施例につき本発明を説明する。
例 1 ホモ2官能性試薬との網状化によるモノクローナルマウ
ス−IgG−凝集体の製造 モノクローナルMAK33−IgG(>95%純度;サブクラス
組成K、γ1;特異性抗−クレアチンキナーゼ)を腹水か
ら硫酸アルミニウム沈殿及びDEAE−イオン交換体でのク
ロマトグラフイにより単離する(A.Johnstone und R.Th
orpe,Immuno−Chemistry in practice,Blackwell Scien
tific Publications 1982.44〜45頁)。
IgG50mlを0.025M重炭酸塩/炭酸塩緩衝液(pH9.5)3m
l中に溶かす。この溶液に、12.5%グルタールジアルデ
ヒド溶液17μをピペツト導入し、25℃で2時間インキ
ユベートする。引続き、この溶液を氷浴中で冷却し、50
mMトリエタノールアミン緩衝液でpH8.2まで調節する。
この溶液に新製ホウ水素化ナトリウム溶液(ホウ水素化
ナトリウム8ml/再蒸溜水1ml)0.6mlを加え、更に0℃で
2.5時間インキユベートする。0〜4℃で、NaCl0.2Mを
含有する10mM燐酸塩緩衝液(pH7.5)に対する16時間の
透析により、過剰の試薬を除去する。この透析液を限外
濾過により1.25mlまで濃縮する。この濃縮物(粗製混合
物)の1部分を直接、障害除去のために使用する;即ち
その1.0mlをAcA22−充填物(LKB)を有するゲル濾過カ
ラムを通すクロマトグラフイにかける。カラムの寸法2
×40cm、操作緩衝液10mM燐酸塩/100mM NaCl(pH7.5)。
カラムの溶離液をUV−モニターを用いて280nmで蛋白質
含分に関して検査し、分別する。集められた蛋白質含有
溶離範囲のフラクシヨンを同じ量の4プール(Pool)に
集める。公知分子量の蛋白質を用いるゲルクロマトグラ
フイカラムの較正により、これらのプールを、分子量範
囲160000〜400000、400000〜1000000、1000000〜200000
0及び2000000〜10000000に分類することができる。
これらのプールを約2mg/mlの蛋白質濃度まで濃縮の後
に、種々の分子量範囲のIgG−凝集体溶液を障害除去の
ために使用することができる。
例 2 ヘテロ2官能性試薬との網状化によるモノクローナルマ
ウス−IgG−凝集体の製造 a) MAK33−IgG−MH(マイレンイミドヘキサノイル−
MAK33−IgG)の製造 MAK33−IgG100mgを30mM燐酸塩緩衝液(pH7.1)4ml中
に溶かす。この溶液に、ジメチルスルホキシド中のマレ
インイミドヘキサノイルスクシンイミデートの0.2M溶液
20μ(4μモル)をピペツト導入する。この反応混合
物を25℃で1時間インキユベートし、次いで、50mM NaC
lを含有する10mM燐酸塩緩衝液(pH6.1)に対して0〜4
℃で16時間透析させる。MAK33−IgG−MH22mg/mlを含有
する溶液4.45mlが得られる。
b) MAK33−IgG−SAMS(S−アセチルメルカプトスク
シニル−MAK33−IgG)の製造 MAK33−IgG100mlを0.1M燐酸塩緩衝液(pH8.0)4ml中
に溶かす。この溶液に、ジメチルスルホキシド中の無水
S−アセチル−メルカプトコハク酸の0.25M溶液40μ
をピペツト導入する。反応混合物を25℃で1時間インキ
ユベートし、次いで、50mM NaClを含有する10mM燐酸塩
緩衝液(pH6.1)に対して0〜4℃で、16時間透析させ
る。MAK33−IgG−SAMS21.8mg/mlを含有する4.45mlが得
られる。
c) MAK33−IgG−MHとMAK33−IgG−MS(メルカプトス
クシニル−MAK33−IgG)との網状化 MAK33−IgG−SAMS50mgを、2mMエチレンジアミン四酢
酸を含有する25mM燐酸塩緩衝液(緩衝液A)(pH6.5)
中の15ml/mlの濃度まで稀釈する。この溶液に、1Mヒド
ロキシルアミン溶液75μをピペツト導入し、25℃で20
分インキユベートする。
MAK33−IgG−MS44mgを含有するこの溶液3mlを緩衝液
Aで6.0mlまで稀釈する。この溶液に、MAK33−IgG−MH8
8mlを含有する溶液4mlを加える。この混合物を25℃で40
分間インキユベートし、次いで、網状化反応の停止のた
めに2mMまでシステインを加える。更に、25℃で30分間
のインキユベーシヨンの後に、N−メチルマレインイミ
ド5mMまでを加え、更に25℃で1時間保持する。この反
応溶液をNaCl0.2Mを含有する10mM燐酸塩緩衝液(pH7.
5)に対して透析させる。透析液を限外濾過により蛋白
質濃度35mg/mlまで濃縮し、遠心により僅かな濁りを除
く。このような透析物(粗混合物)に関するMAK33−凝
集体の分子量分布を第1図に示す。このクロマトグラフ
イの仕様:HPLG−ゲル濾過カラムTSK G4000SW(LKB)で
のクロマトグラフイ、280nmでのUV−吸光度を示す。流
速1ml/min。紙移動0.5cm/min、作業緩衝液:0.1M燐酸塩
(pH6.8)。
この凝集体混合物は直接又は分子量フラクシヨンに分
離(例1におけると同様にAc22−クロマトグラフイ)の
後に、障害除去のために使用することができる。
例 3 アミノデキストランを介しての網状化によるMAK33−IgG
−凝集体の製造 a) S−アセチルチオアセチル−アミノデキストラン
の製造 アミノデキストラン(DextranT40、pharmacia;アミノ
基28/分子量40000)100mgを30mM燐酸塩(pH7.1)4ml中
に溶かす。この溶液に、ジメチルスルホキシド中の0.2M
S−アセチルチオアセチルスクシンイミデート溶液0.
25mlをピペツト導入する。反応混合物を25℃で1時間イ
ンキユベートし、次いで、NaCl5mMを含有する10mM燐酸
塩緩衝液(pH6.1)に対して透析させる。収量:溶液4.5
ml中のS−アセチルチオアセチルアミノデキストラン90
mg。
b) MAK33−IgG−MHとチオアセチル−アミノデキスト
ランとの網状化 S−アセチルチオアセチル−アミノデキストラン20mg
/mlを有する溶液2mlを注意深く0.1M NaOHでpH6.5に調節
し、エチレンジアミンの四酢酸2mMまでを添加する。こ
の溶液に、1Mメトキシルアミン溶液40μをピペツト導
入し、25℃で20分間インキユベートする。引続き、この
溶液を25mM燐酸塩緩衝液(pH6.5)で6.8mlまで稀釈し、
MAK33−IgG−MH(例2aと同様にして製造)158.4mgを含
有する溶液7.2mlを加える。25℃で30分間のインキユベ
ーシヨンの後に、この反応混合物にシステイン2mMまで
を加え、30分後に、付加的にこれにN−メチルマレイン
イミド5mMまでを加える。25℃で更に1時間後に、この
重合体を10mM燐酸塩緩衝液(pH7.5/50mM NaCl)に対し
て透析させる。僅かな濁りの遠心除去の後に、蛋白質含
分7.1mg/mlのMAK33−IgG−デキストラン−凝集体の溶液
19.5mlが得られる。
例 4 ウシ−IgGを介する網状化によるMAK33−IgG−凝集体の
製造 a) ウシ−IgG−MH−製造 ポリクローナル牛−IgG100mgを例2a)と同様に、マレ
インイミドヘキサノイルスクシンイミデート4μモルと
反応させる。収量:牛−IgG−MH22mg/mlを含有する4.45
ml。
b) MAK33−SATA(S−アセチルチオアセチル−MAK33
−IgG)の製造 MAK33−IgG100mgを30mM燐酸塩緩衝液(pH7.1)4ml中
に溶かす。この溶液に、ジメチルスルホキシド中のS−
アセチルチオアセチルスクシンイミデートの0.1M溶液20
μ(2μモル)をピペツト導入する。反応混合物を25
℃で1時間インキユベートし、次いで、0〜4℃で10mM
燐酸塩緩衝液(pH6.1)/NaCl50mMに対して透析させる。
MAK33−IgG−SATA22mg/mlを含有する溶液4.45mlが得ら
れる。
c) チオアセチル−MAK33IgGと牛−IgG−MHとの網状
化 MAK33−IgG−SATA50mgを、エチレンジアミン四酢酸2m
Mを含有する25mM燐酸塩緩衝液(pH6.5)で15mg/mlの濃
度まで稀釈する。この溶液に、1Mヒドロキシルアミン溶
液75μをピペツト導入し、25℃で20分インキユベート
する。
チオアセチル−MAK33−IgG44mgを含有するこの溶液3m
lに、牛−IgG−MH88mgを含有する溶液4mlを加え、25℃
で25分間インキユベートする。網状化の停止のために、
システイン2mMまでを加え、25℃で30分インキユベーシ
ヨンの後に、ヨードアセタミド5mMまでを添加する。更
に25℃で更に1時間インキユベーシヨンの後に、0〜4
℃で10mM燐酸塩緩衝液(pH7.5)/50mM NaClに対して16
時間透析させる。透析液の遠心の後に、蛋白質濃度13mg
/mlのMAK33−IgG−牛−IgG−凝集体8.9mlが得られる。
例 5 MAK33−Fabを介して網状化されたMAK33−IgG−凝集体の
製造 a) MAK33−Fab−SATAの製造 MAK33−IgG200mgを、パパインでFab/Fcに分解し、こ
の混合物からDE52セルロース(Whatman)でのクロマト
グラフイにより、MAK33−Fabを単離する(方法はA.John
stone und R.ThorpeのImmunochemistry in Practice,Bl
ackwell Scientific Publications1982、52〜53参
照)。収量:塩不含の凍結乾燥物としてのMAK33−Fab95
mg。
MAK33−Fab50mgを30mM燐酸塩緩衝液(pH7.1)2ml中に
溶かす。この溶液に、ジメチルスルホキシド中のS−ア
セチルチオアセチルスクシンイミデートの0.1M溶液30μ
(3μモル)をピペツト導入する。この反応混合物を
25℃で1時間インキユベートし、次いで、0〜4℃で、
10mM燐酸塩緩衝液(pH6.0)/50mM NaCl/2mMエチレンジ
アミン四酢酸に対して16時間透析させる。MAK33−Fab−
SATA18.5mg/mlを含有する溶液2.6mlが得られる。
b) MAK33−IgG−MHとチオアセチル−MAK33−Fabとの
網状化 MAK33−Fab−SATA30mgを25mM燐酸塩緩衝液(pH6.5)
で15mg/mlの濃度まで稀釈する。この溶液に1Mヒドロキ
シルアミン溶液50μをピペツト導入し、25℃で20分イ
ンキユベートする。
チオアセチル−MAK33−Fab22mgを含有するこの溶液1.
5mlにMAK33−IgG−MH(例2aと同様にして製造)55mgを
加え、再蒸溜水で全量10mlになるまで稀釈する。このバ
ツチを25℃で35分間インキユベートし、次いで、網状化
の停止のために、システイン2mMまでを加える。25℃で3
0分後に、N−メチルマレインイミド5mMまでを加え、改
めて、25℃で1時間インキユベートする。引続き、反応
溶液を0〜4℃で、10mM燐酸塩緩衝液(pH7.5)/0.1M N
aCl)に対して16時間透析する。遠心の後に、MAK33−Ig
G−Fab−凝集体5.3mg/mlを含有する澄明溶液12.8mlが得
られる。
例 6 ビオチン/ストレプトアビジンを介する網状化によるMA
K33−IgG−凝集体の製造 a) ビオチニル化MAK33−IgGの製造 0.1M燐酸カリウム緩衝液(pH8.5)2.5ml中のMAK33−I
gG50mgに、ジメチルスルホキシド50μ中のビオチニル
−ε−アミノカプロン酸−N−ヒドロキシスクシンイミ
ド(Boehringer Mannheim GmbH)1.13mgを加え(IgG:ビ
オチンのモル比=1:7.5)、混合後に25℃で90分間イン
キユベートする。ビオチニル化IgGを4℃で、2mM燐酸カ
リウム緩衝液(pH7.0)に対して1晩透析させた。
収量:6.4ml中のMAK33−IgG−ビオチン45mg b) ストレプトアビジンの網状化 MAK33−IgG−ビオチン−溶液4mlに5分間隔で、50mM
燐酸カリウム緩衝液/0.1M塩化ナトリウム中のストレプ
トアビジン(Boehringer Mannheim GmbH)各1.5mlを3
回加え、25℃で20分間インキユベートする。IgG:ストレ
プトアビジンのモル比=2.5:1。このバツチを限外濾過
により2mlまで濃縮し、例1におけると同様に、AcA22カ
ラムクロマトグラフイにかける。分子量>320000のすべ
てのフラクシヨンを一緒にした。
収量:IgG−含分17mgの溶液12ml中のMAK33−IgG−ストレ
プトアビジン凝集体21mg。
例 7 MAK−抗−ヒト−アルブミンとヒト−アルブミンとの網
状結合 50mM燐酸カリウム緩衝液(pH7.0)1ml中のヒト−アル
ブミン(Behringwerke,Marburg)40mgを3時間70℃に加
熱することにより凝集させる。25℃まで冷却の後に、ヒ
ト−アルブミン−凝集体25mgを含有する分を50mM燐酸カ
リウム緩衝液/0.1M NaCl(pH7.0)で2.5mg/mlまで稀釈
し、5分間隔で、50mM燐酸カリウム緩衝液(pH7.0)0.2
ml中のMAK MI−抗−ヒト−アルブミン(γ、K)各2.
5mgの4分量(Anteil)を加える。25℃で20分間インキ
ユベーシヨンの後に、限外濾過により、2mlまで濃縮
し、前記のようにAcAゲル−カラムでのクロマトグラフ
イにかける。分子量>320000の蛋白質含有フラクシヨン
を一緒にする。
収量:IgG−含分8.86mgを含有する7.8ml中のMAK MI−IgG
−アルブミン−凝集体12.4mg 例 8 2種の特異的MAK反応体を用いるCEAエンザイム−免疫検
定法における天然MAK33−IgG及び種々のMAK33−IgG−凝
集体の障害除去の比較 テストパツキングエンツイムン CEA(Boehringer Ma
nnheim GmbH)からの試薬を使用した。このテストに包
含されている試験管は、モノクローナルなCEA−特異性
マウス−IgG(IgG1、K)で塗被されている。この酵素
標識された反応成分はモノクローナルなCEA−特異性マ
ウス−Fab−ペルオキシダーゼ接合体であり、このFabの
サブクラス組成はK、γ)である。
種々のMAK33−IgG−調製物(Prparate)を上昇性濃
度でそれぞれインキユベーシヨン緩衝液に添加し、ヒト
血清(P45)を用いて試験を実施し、この際、極めて有
効な障害因子(Strfaktoren)が確認された。第1表
は、適切な分析質含分が正常範囲(1〜3.5ng/ml)内に
認められるまで充分障害を阻止したインキユベーシヨン
緩衝液中のMAK33−IgG−調製物の濃度(蛋白質μg/ml)
を示している。
例 9 CEAエンツイムンテスト(CEA Enzymun Test)におけ
る、非共有性で生体親和性の結合を介して網状化された
MAK−IgG−凝集体の障害除去作用 試薬及び試験実施は例8参照。参照法で測定した使用
ヒト血清試料の実際のCEA−含分は、2.8〜4.2ng/mlであ
つた。第2表は、較正曲線で読み取つた、インキユベー
シヨン緩衝液への種々のIgG−凝集体−添加物における
障害因子を有するヒト血清試料(Mr.108)に関する見か
けのCEA−濃度を示している。
この表から、双方の生体親和性に網状化されたIgG−
凝集体は、IgG重量で計算して、非網状化IgGよりも著る
しく有効に障害除去することが明らかである:倍率>50
0もしくは60。使用量を部分的にのみ障害除去を示すよ
うに選択すると、このような条件下では、種々の調製物
の相対的障害除去作用は最良に評価できる。
例10 障害除去作用とMAK33−IgG−凝集体の分子量との関係 この試料の試薬及び実施は、例8に記載されている。
MAK33−IgG−調製物は例2により製造した。
1) 参照法で測定したCEAの真の含量は、1〜3.5ng/m
lの範囲内、 2) 見かけのCEA−含分は、吸光度及びエンツイムンC
EAに関する操作に従がうCEA−標準試料による較正曲線
から確認、 3) 較正点により限定された較正曲線範囲外の値、 例11 種々のモノクローナル抗体から製造されたMAK−IgG−凝
集体の障害除去作用の比較 モノクローナル抗−TSHマウス−IgG(IgG1、K)で塗
被されているエンツイムン TSH−パツキングからの試
験管(Enzymun TSH−Packung;Boehringer Mannheim Gm
bH)を使用する。残りの試薬は例8におけるエンツイム
ンCEA−パツキングと同じものを採用した。試験は、こ
のパツキングの操作指示に従がう。この試験実施の際
に、双方の特異的反応体は異なる特異性を有するので、
血清試料の1分析質分による信号は得られない。従つ
て、これは、血清試料で障害フアクターを有する場合に
のみ空値に関する信号を与えるモデルテストのみに関す
る。比較のために記載してMAK−IgG−凝集体は、例2cと
同様にしてMAK33から製造した。
CEA不含及び障害フアクター不含の血清試料に関する吸
光度:0.162 結果:種々のモノクローナルMAK−IgG−凝集体の障害除
去作用は、誤差範囲内で同じである。
例12 ビオチニル化MAK33−IgG−反応成分を用いる試験でのMA
K33−IgG−凝集体及びモノマーMAK33−IgGの障害除去作
用 この試験では、2種のモノクローナルヘパチチス−表
面抗原(HBsAg)−特異性MAK−IgGをビオチニル化され
た形で使用する(ビオチニル化は、T.V.Updyke及びG.L.
NicolsonのMethods in Enzymology121、(1986)717〜7
25に依り実施)。その1つMAK6E7−IgGは、サブ型IgG1/
Kからのものであり、他のMAK5A10−IgGは、サブ型IgG2
a,Kからのものである。酵素標識された反応体として、M
AK5A10−Fab−POD−接合体を使用した。
インキユベーシヨン緩衝液の組成: 燐酸塩緩衝液(pH7.0) 40 mM 酒石酸ナトリウム 0.2 M 牛血清アルブミン 0.5 (w/v)% 牛−IgG 0.1 (w/v)% プルロニツクF68 0.5 (w/v)% フエノール 0.01(w/v)% MAK6E7−IgG(ビオチニル化) 200 ng/ml MAK5A10−IgG(ビオチニル化) 25 ng/ml MAK5A10−Fab−POD−接合体 200 mU/ml 障害除去蛋白質添加物は第5表参照。
MAK33−IgG−凝集体粗製混合物は例2cにより製造し
た。
この試験のために、血清試料各0.2ml及びインキユベ
ーシヨン緩衝液1mlを、ストレプトアビジンで塗被され
たポリスチロール小管中にピペツト導入した。次いで、
室温で4時間インキユベートした。引続き、各小管を水
道水3×1.5mlで洗浄し、エンツイムンCEA−テストパツ
キングからの基質溶液(ABTS/ペルオキシド)各1mlを添
加した。更に、室温で1時間インキユベーシヨンの後
に、反応した基質溶液の吸光度を405nmで測定した。
1) 血清試料No100及びNo489は、血液銀行から入手
し、HBsAg不含として申告されていた。
2) 健常供血者の血清、これはHBsAgも障害因子も含
有していなかつた。
血清No100そのものに関して、0.125の信号までの障害
除去がMAK33−IgGモノマー200μg/mlで又はMAK33−IgG
−凝集体1μg/mlで達成されることの観察から、この試
験に関してIgG−凝集体は200倍の障害除去活性であるこ
とが判る。
例13 乾燥化学−試薬キヤリア(Trochenchemie−Reagenztr
ger)を用いる試験でのMAK33−IgG−凝集体の障害除去
作用 この測定は、西ドイツ特許出願公開(DE−OS)第3425
008.5号に記載の分析装置を用い、遠心分析装置を有す
る回転挿入素子中での二重−抗体固相−サンドイツチ原
理による1工程試験で、乾燥化学試薬キヤリアを用いて
実施する。
1. 試薬溶液の製造 a) 緩衝液I 50mモル/燐酸カリウム緩衝液(pH6.0)は、K2HPO4
−溶液50mモル/とKH2PO4−溶液50mモルをpH6.0に達
するまで混合することにより製造する。
b) 緩衝液II 緩衝液IIは、緩衝液Iと同様であるが、pH値を7.5に
調節し、この緩衝液に付加的に牛血清アルブミン10g/
及びNaCl150mモル/を含有する点で異なる。
c) TSHと結合可能である反応体R1−溶液反応体R1
して、モロクローナルマウス−抗−TSH−抗体を使用す
る。この抗体を含有する腹水に硫酸アンモニウムを1.8M
まで加える。沈殿を、15mM燐酸ナトリウム(pH7.0)及
び50mM塩化ナトリウムよりなる緩衝液中に入れる。こう
して得た溶液をDEAE−セルロースに通す。こうして得た
TSH−結合性抗体をビオチニル化し(ビオチン5/IgG)、
緩衝液IIで蛋白質濃度1mg/mlまで稀釈する。
d) 酵素標識された反応体R2−溶液 反応体R2として、同様に、反応体R1とは異なる抗原決
定子と認識されるモノクローナルマウス−抗−TSH−抗
体を使用する。この抗体を含有する腹水を1.3に記載の
ように精製する。完全な抗体は公知方法で、R.R.Porter
の方法(Biochem.J.73(1959)、119頁)により分解さ
れてFab−フラグメントになる。得られたFab−フラグメ
ントをイシカワ(Ishikawa)等によるJ.of Immunology
(1983)、209〜327頁の記載に従つて、β−ガラクト
シダーゼと結合させる。反応体R2−溶液を緩衝液II中に
500mU/ml(37℃でo−ニトロフエニル−β−ガラクトシ
ドを用いて測定)の濃度まで稀釈する。
e) 障害除去蛋白質 例2におけると同様にして製造したMAK33−IgG−ポリ
マーを緩衝液II中に1mg/mlの濃度になるまで溶かす。
f) アビジン−溶液 アビジンを緩衝液I中に蛋白質濃度50μg/mlまで稀釈
する。
g) 基質溶液 クロルフエノールレツド−β−ガラクトシド5 mモル
/(3.05g/) (西ドイツ特許出願公開第3345748号により製造) HEPES 70 mモル/(16.7 g/) NaCl 154m モル/(9 g/) 牛血清アルブミン 0.3 % (3 g/) ツイーン20 0.2 % (2 g/) pH(NaOHで) 7.25 2. 試薬キヤリアの製造 a) 試薬キヤリア1(障害除去蛋白質不含)1当り
燐酸ナトリウム(pH7.3、37℃)100mモル、塩化マグネ
シウム2mモル、塩化ナトリウム9g、牛血清アルブミン5
g、マウスからのビオチニル化抗−TSHモノクローナル抗
体(反応体R1)0.5mg、抗−TSH−抗体−(マウス)−Fa
b−フラグメント−β−ガラクトシダーゼ−接合体(反
応体R2−溶液)(活性は、37℃でオルト−ニトロフエニ
ル−β−D−ガラクトシドを用いて測定)1000Uを含有
する溶液40μを、市販のポリエステル紙より成るフリ
ース上に滴加する。引続き、室温で乾燥させる。このフ
リースを、使用するまで、4℃及び相対湿度20%で保持
する。
b) 試薬キヤリア1′(障害除去蛋白質含有) この製造は、試薬キヤリア1と同様であるが、付加的
に含浸溶液1当り例2cからのMAK33−IgG−凝集体(粗
製混合物)0.01gを含有する点で異なる。
c) 試薬キヤリア2 セルロースフリース上に、ブロムシアン−活性化法
(西ドイツ特許出願公開第1768512号)によりアビジン
(アビジン溶液)を固定させ、この際、繊維材料1g当り
アビジン10μgを固定のために提供する。洗浄により、
結合されなかつた抗体を除去し、このフリースを室温で
注意深く乾燥させる。こうして得たフリースの貯蔵は、
試薬キヤリア1と同様に行なう。
3. 測定の実施 この2つの試薬キヤリア1及び2もしくは1′及び2
を用いる測定は、西ドイツ特許出願公開第3425008.5号
明細書に記載の分析測定の実施用装置を用いて行なう。
これは、それぞれ1種の特定の試薬で含浸された吸着
性キヤリア材料を有する試薬区分多数と連結している試
料装入室、少なくとも1個の混合弁室及び測定室(これ
らは一緒になつて、この挿入素子がローター上に固定さ
れる際に放射状に内から外に通じる試料液体搬送路を形
成し、更に測定実施のための少なくとももう1個の室に
導びき、試料液体搬送路と少なくとも部分的に同じであ
る)を有する成形体製の自動遠心分析用の回転挿入素子
(Rotoreinsatzelement)である。
この場合、試料液体搬送路は、試料装入室(P)か
ら、吸収性材料の充填された緩衝液含有室(a)、室
(b)及び室(a)と(c)の間に配置された第1弁室
(VK1)を経て、第2弁室(VK2)に至り、ここから、室
(d)及び収容室(AK)を経て、測定室(K)に至る。
もう1種の液体を収容するために、ポンプ室として構成
されている基質室(PK)が備えられており、これは、配
量室(DK)及び毛細管(kap)より成つている配量装置
及び溢流室(K)を経て第2弁室(VK2)と連結して
いる(第2図参照)。
吸光度a(妨害信号を含む測定信号)を測定するた
め、試薬キヤリア1及び試薬キヤリア2を用い、吸光度
b(妨害信号を有しない特異的な測定信号)の測定のた
めに、試薬キヤリア1′及び2を用いる。
試薬キヤリア1もしくは1′を回転挿入素子の区分c
に配置し、試薬キヤリア2を区分dに配置する。この
際、濃縮試料40μを上縁部の開口から直接、区分aに
ピペツト導入する。基質溶液270μを、室PKにピペツ
ト導入する。高い回転数が静止を伴なつて交代する適当
な遠心プログラムにより、試料及び基質溶液は分離マト
リツクス及びキユベツトの方向へ送られる。
このプログラムの経過で障害除去蛋白質不含及び含有
の反応体R1及びR2は試料液体で区分cから流離され、引
続き均質混合物は反応に供される。区分dで、生じた錯
体がR1を介してアビジンと結合される。区分cからdへ
の試料の搬送は非常に短時間内で行なわれる。
基室溶液は配量室DKにより少量艶に分けられ、このう
ちの第1のものは、過剰の錯体化されていない接合体の
洗浄のために役立つ。R2を網状化することのできる障害
因子は、障害除去蛋白質10μg/試験溶液mlの使用の際に
中和され、同様に洗浄除去されうる(試薬キヤリア1′
の使用)。
錯結合を介してdに結合したβ−ガラクトシダーゼ活
性は、試料中に含有されるTSB量もしくは試料空値に比
例する。この活性を、他の基質分を用いて測定し、この
際、この基質は5分間の反応で着色生成物に変えられ
る。生じる色及び液相中での他の呈色/minをキユベツト
中、576nmで測定する。
この条件下で、次の結果が得られた。
すべての測定は、層厚0.3cmで、λ=576nmで実施し、
層厚d=1cmに換算した。
a) 試薬キヤリア1を用いるTSH−測定 b) M−Fab−特異性障害因子中和用のMAK33−IgG−
ポリマーを有する試薬キヤリア1′を用いるTSH−測定 c) TSH−標準を2.IRP80/588で較正 ヒト血清43中のTSHの含分は、ベーリンガーマンハイ
ム社のエンツイムンTSHテストを用いて1.4μU/mlであつ
た。このテストは特異性反応体として小管に塗被された
MAK−抗−TSH及びポリクローナル羊−抗−TSH−Fab−PO
D−接合体を含有する。後者は、HS/43中の障害因子に対
して不活性である。
【図面の簡単な説明】
第1図はMAK33−IgG−凝集体の分子量分布を示す図であ
り、第2図は実施例13による測定を実施する装置を示す
図である。 P……試料装入室、a,b,c,d……室、VK1……第1弁室、
VK2……第2弁室、AK……収容室、K……測定室、PK…
…基質室、DK……配量室、Kap……毛細管、k……溢
流室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴエルナー・シユトツク ドイツ連邦共和国グレーフエリング・グラ ヴオルフシユトラーセ 2 (72)発明者 ノルベルト・フランケン ドイツ連邦共和国ミユンヘン21・ヴイルヘ ルム‐マイル‐シユトラーセ 11 (72)発明者 ロバート・クランス・マツカーシイ アメリカ合衆国インデイアナ・カーメル・ ブルツクシヤイアー・パークウエイ 12103 (72)発明者 アルベルト・レーダー ドイツ連邦共和国アマーラント・ミユンジ ング・ネルトリツヒエ・ゼーシユトラーセ 12 (72)発明者 ハーラルト・ハウグ ドイツ連邦共和国パイセンベルク・クロイ ツエツカーシユトラーセ 12 (56)参考文献 特開 昭62−15464(JP,A) 特開 昭58−146855(JP,A)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1動物種又は人間の体液中の免疫的に結
    合可能の物質を、第2動物種の免疫的に結合可能の物質
    に対する特異性反応体少なくとも2種の存在で、この場
    合この反応体の少なくとも1種はFc含有のものであり、
    また障害因子を補償する阻害剤の存在で測定する方法に
    おいて、障害因子を補償するため反応混合物を第2及び
    /又は第3動物種の免疫的に結合可能の物質に対する非
    特異性で、モノクローナル又はポリクローナル抗体から
    誘導された、少なくとも320,000ダルトンの分子量を有
    する凝集体0.1〜50μg/mlと接触させることを特徴とす
    る、免疫的に結合可能の物質の測定法。
  2. 【請求項2】免疫的に結合可能の物質が多価抗原であ
    り、特異性反応体はその少なくとも1つがFab−又はF
    (ab′)−フラグメントである抗体であり、非特異性
    凝集体は凝集したIgGsである、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】非特異性IgG−凝集体がIgG及び第2巨大分
    子からなる、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】第1動物種又は人間の体液中の免疫的に結
    合可能の物質を測定するための、第2動物種の免疫的に
    結合可能の物質に対する特異性反応体少なくとも2種
    と、この場合この反応体の少なくとも1種はFc含有のも
    のであり、障害因子を補償する阻害剤と、適当な緩衝物
    質と、場合によってはその他の通常使用される助剤とを
    含む診断剤において、障害因子を補償するため、第2及
    び/又は第3動物種の、免疫的に結合可能の物質に対す
    る非特異性で、モノクローナル又はポリクローナル抗体
    から誘導される、分子量320,000ダルトン以上の凝集体
    0.1〜50μg/mlを使用することを特徴とする、免疫的に
    結合可能の物質を測定する診断剤。
  5. 【請求項5】非特異性IgG−凝集体として、IgG凝集体又
    はIgG/Fab−又はF(ab′)−凝集体及び第2巨大分
    子からなるIgG−凝集体を使用する、請求項4記載の診
    断剤。
  6. 【請求項6】2種又はそれ以上の特異性マウス−又はラ
    ット−MAK−反応体と、ホモポリマー又はヘテロポリマ
    ーの非特異性で、分子量が320,000ダルトン以上であるI
    gG凝集体又はIgG/Fab−又はF(ab′)−凝集体とが付
    加されており、反応体の少なくとも1つはFab−又はF
    (ab′)−フラグメントでありまた他の反応体の少なく
    とも1つはFc−含有IgGであり、非特異性凝集体中に含
    まれるIgGs及びFab−又はF(ab′)−フラグメント
    がモノクローナルでありまた特異性反応体の少なくとも
    1つと同じ種及びサブクラスに由来する、請求項4又は
    5記載の診断剤。
  7. 【請求項7】付加的な助剤として反応促進剤、清浄剤及
    び/又は安定剤を使用する、請求項5又は6記載の診断
    剤。
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