JPH0823150B2 - 老朽化した擁壁の補修工法及び擁壁用型枠 - Google Patents

老朽化した擁壁の補修工法及び擁壁用型枠

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JPH0823150B2
JPH0823150B2 JP34845693A JP34845693A JPH0823150B2 JP H0823150 B2 JPH0823150 B2 JP H0823150B2 JP 34845693 A JP34845693 A JP 34845693A JP 34845693 A JP34845693 A JP 34845693A JP H0823150 B2 JPH0823150 B2 JP H0823150B2
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JP
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retaining wall
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reinforcing bar
old
repairing
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静男 田代
慎二 田代
良信 佐藤
勝男 木村
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SEIWA KENSETSU KK
Koiwa Kanaami Co Ltd
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SEIWA KENSETSU KK
Koiwa Kanaami Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は老朽化した擁壁の補修工
法及び擁壁用型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】石積みによって擁壁を構成する工法は古
くから知られているが、最近はこの種の擁壁の老朽化が
目立ち始めている。周囲の環境が許すような現場であれ
ば、老朽化した擁壁をすべて撤去して新たな擁壁を構築
できるが、例えば擁壁の上部が道路に面していたり、家
屋等がある現場にあっては、老朽化した擁壁を撤去せず
に対処する必要がある。老朽化した擁壁を撤去せずに対
処する方法としては、図7に示す方法が提案されてい
る。図7においてaは老朽化した石積等の古擁壁で、古
擁壁aの表面に金網や鉄筋を配置しながら複数の吹付層
b〜dを順次構築することで、古擁壁aの崩落防止を図
ると共に、新たな吹き付けによる擁壁を構築している。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】前記した老朽化した
擁壁の対処技術には次のような問題点がある。
【0004】<イ> 吹き付け作業を複数回に分けて行
わなければならないから、吹付層b〜dの構築に多くの
労力と時間を必要とする。作業員の確保が困難な現状得
に鑑み、大幅な省力化の図れる技術の提案が切望されて
いる。
【0005】<ロ> 各吹付層b〜dの構築に際して、
吹き付けた一部の固結材が跳ね返ってしまい、固結材の
有効利用が図れない。
【0006】<ハ> 古擁壁aの表面が凹凸変化してい
るので、金網や鉄筋を正確に設置することが難しく、し
かも各吹付層b〜dを均一厚に吹き付けることが技術的
に困難である。
【0007】
【本発明の目的】本発明は以上の問題点を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、大幅な省
力化と工期の短縮が図れ、しかも固結材の有効利用が図
れる、老朽化した擁壁の補修方法及び擁壁用型枠を提供
することにある。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明は、老朽化した
古擁壁の表面に補修用の擁壁を施工する老朽化した擁壁
の補修方法において、古擁壁の前面に鉄筋を組み立てる
第1工程と、型枠面と鉄筋に掛止可能な支持脚を備えた
擁壁用型枠を前記鉄筋に掛止する第2工程と、前記擁壁
用型枠内に固結材を注入する第3工程により構成するこ
とを特徴とする、老朽化した擁壁の補修工法である。
【0009】さらに本発明は、老朽化した古擁壁の表面
に構築される補修用擁壁の施工に用いられる擁壁用型枠
において、矩形の型枠面と、前記型枠面の周縁に延設し
た複数の支持脚とからなり、支持脚の自由端に鉄筋に掛
止可能なフックを形成したことを特徴とする、擁壁用型
枠である。
【0010】
【実施例1】以下図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
【0011】<イ>鉄筋組み立て 図1、2に示すように老朽化した古擁壁1の前面に鉄筋
2を縦横方向に組み立てる。これらの鉄筋2は古擁壁1
の前面から一定距離を隔てて配筋し、アンカー3を打設
して固定する。
【0012】<ロ>擁壁用型枠の取り付け つぎに図3に示すように横方向に組み立てた鉄筋2に擁
壁用型枠4を掛止して、古擁壁1の全面を擁壁用型枠4
で覆う。図4を基に擁壁用型枠4について説明すると、
矩形の型枠面41と、型枠面の周縁部から型枠面41の
直交方向に延設した複数の支持脚42とよりなり、さら
に型枠面41は矩形の枠体41aと、枠体41aを覆う
網材41bとにより構成し、また各支持脚42の自由端
には鉄筋2の上方から差し込んで係留可能なフック43
を形成している。各支持脚42の全長はすべて等しく設
定してあり、鉄筋2との対向距離を一定に保って掛止で
きるようになっている。また型枠面41を網材41bで
構成したのは、軽量化を図って擁壁用型枠4の取扱性を
向上させるためである。また図3に示すように支持脚4
2の異なる複数種類の擁壁用型枠4を予め工場等で製作
したものを現場まで運搬し、構築予定の補修用擁壁の壁
厚に応じて脚長の異なる擁壁用型枠4を取り付ける。す
なわち下位の壁厚が上位に対して厚くなるように、古擁
壁1の下位に向かうにしたがって持脚42の長い擁壁用
型枠4を取り付ける。
【0013】<ハ>固結材の注入 図5に示すように擁壁用型枠4の取り付けが完了した
ら、脚長の異なる擁壁用型枠4,4間に発生した間隙を
通じて、或いは擁壁用型枠4の型枠面41に開口を設け
る等して、古擁壁1と擁壁用型枠4の間の空間内に、モ
ルタル、コンクリート等の固結材5を注入する。固結材
5の注入は、例えば吹き付け或いはポンプ打設のいずれ
であっても良い。 擁壁用型枠4の網目は注入した固結
材5の跳ね返りを阻止して型枠外へ飛散するのを防止で
きる程度の大きさに設定しておく必要がある。また注入
した固結材5の打設圧が型枠面41に作用するが、支持
脚42及びフック43を介して鉄筋2に伝えられて支持
されるため、擁壁用型枠4が脱落することはない。
【0014】<ニ>仕上げ 図6に示すように最後に擁壁用型枠4の前面側に、擁壁
用型枠4が隠れるまで固結材5を吹き付け、古擁壁1と
一体の補修用擁壁6を構築する。擁壁用型枠4は埋め殺
しとなる。尚、この仕上工を省略し、型枠面41からは
み出た固結材4をコテ仕上げする場合もある。
【0015】
【実施例2】前記実施例1は予め型枠面41に網材41
bを取り付けた擁壁用型枠4を構成する場合について説
明したが、複数の枠体41aのみを先行して掛止した後
に、各枠体41aに跨がって帯状の網材41bを結束等
により取り付けても良い。
【0016】
【実施例3】前記実施例1は擁壁用型枠4の型枠面41
を網材41bで構成する場合について説明したが、パネ
ルやシート状物であってもよい。
【0017】
【実施例4】前記実施例は支持脚42の異なる擁壁用型
枠4を使用して補修用擁壁6の壁厚を変化させる場合に
ついて説明したが、支持脚42の長さが等しい擁壁用型
枠4を使用して一定壁厚の補修用擁壁6を施工すること
も可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから次
のような効果を得ることができる。
【0019】<イ> 鉄筋の組み立てや固結材の注入が
夫々一回の作業で済み、これらの作業を複数回行う方法
と比べて、労力や工期を大幅に削減できる。また工期の
短縮に伴い、古擁壁が道路に面している場合は、工事中
の交通規制の影響を最小限に抑止できる。
【0020】<ロ> 古擁壁の前面に取り付けた擁壁用
型枠が固結材の跳ね返りを阻止して、固結材の有効利用
が図れる。
【0021】<ハ> 擁壁用型枠は精度良く組み立てた
鉄筋に掛止するため、補修用擁壁の壁厚を設計通りに仕
上げることができる。
【0022】<ニ> 補修用擁壁が一枚ものの壁体で構
成されるから、補修用擁壁自体の強度が高くなる。また
補修用擁壁が鉄筋及びアンカーを介して古擁壁と強固に
連結しているので、補修用擁壁の耐力のより一層の向上
が図れる。
【0023】<ホ> 擁壁用型枠を目安に固結材を吹き
付けでき、熟練者でなくとも容易に補修用擁壁を構築で
きる。
【0024】<ヘ> 擁壁用型枠が軽量であるから運搬
や取扱いに便利なだけでなく、鉄筋に掛止するだけで取
り付けできるから設置が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 古擁壁に擁壁用型枠を取り付けた状態の斜視
【図2】 古擁壁の前面に鉄筋を組み立てたときの擁壁
縦断面図
【図3】 鉄筋に擁壁用型枠を取り付けたときの擁壁縦
断面図
【図4】 擁壁用型枠の斜視図
【図5】 擁壁用型枠内に固結材を注入したときの擁壁
縦断面図
【図6】 擁壁用型枠の前面に固結材を吹き付けた擁壁
縦断面図
【図7】 本発明の前提技術の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 良信 東京都葛飾区白鳥4−17−14 小岩金網株 式会社内 (72)発明者 木村 勝男 東京都葛飾区白鳥4−17−14 小岩金網株 式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 老朽化した古擁壁の表面に補修用の擁
    壁を施工する老朽化した擁壁の補修方法において、 古擁壁の前面に鉄筋を組み立てる第1工程と、 型枠面と鉄筋に掛止可能な支持脚を備えた擁壁用型枠を
    前記鉄筋に掛止する第2工程と、 前記擁壁用型枠内に固結材を注入する第3工程により構
    成することを特徴とする、 老朽化した擁壁の補修工法。
  2. 【請求項2】 老朽化した古擁壁の表面に構築される
    補修用擁壁の施工に用いられる擁壁用型枠において、 矩形の型枠面と、 前記型枠面の周縁に延設した複数の支持脚とからなり、 支持脚の自由端に鉄筋に掛止可能なフックを形成したこ
    とを特徴とする、 擁壁用型枠。
JP34845693A 1993-12-27 1993-12-27 老朽化した擁壁の補修工法及び擁壁用型枠 Expired - Lifetime JPH0823150B2 (ja)

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JPH07189272A JPH07189272A (ja) 1995-07-28
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