JPH08226537A - 変速機操作用倍力装置 - Google Patents

変速機操作用倍力装置

Info

Publication number
JPH08226537A
JPH08226537A JP3199895A JP3199895A JPH08226537A JP H08226537 A JPH08226537 A JP H08226537A JP 3199895 A JP3199895 A JP 3199895A JP 3199895 A JP3199895 A JP 3199895A JP H08226537 A JPH08226537 A JP H08226537A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
striker
output rod
operating
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3199895A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Abe
進治 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jidosha Kiki Co Ltd filed Critical Jidosha Kiki Co Ltd
Priority to JP3199895A priority Critical patent/JPH08226537A/ja
Publication of JPH08226537A publication Critical patent/JPH08226537A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/26Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms
    • F16H61/28Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms with at least one movement of the final actuating mechanism being caused by a non-mechanical force, e.g. power-assisted
    • F16H61/30Hydraulic or pneumatic motors or related fluid control means therefor
    • F16H2061/301Hydraulic or pneumatic motors or related fluid control means therefor for power assistance, i.e. servos with follow up action

Landscapes

  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作力取出部の部品点数を削減し得て構造の
簡素化、並びに小型・軽量化を図ることができると共
に、操作力取出部の組立作業を簡単に行うことができ、
しかもチェンジレバー操作時における操作フィーリング
の悪化を来すようなことのない構成の変速機操作用倍力
装置を提供する。 【構成】 操作力取出部のストライカ5にピン部6を一
体成形し、出力ロッド3及び操作ロッド4にそれぞれ形
成された貫通孔8,9及び10にピン部6を挿入して出
力ロッド3及び操作ロッド4の軸心方向に対して直交し
た状態で配置し、ピン部6によって出力ロッド3と操作
ロッド4との相対回動及び出力ロッド3とストライカ5
との相対回動を規制するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変速機操作用倍力装置に
係り、さらに詳しくは、変速機操作用倍力装置における
出力伝達部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】変速機の操作は、一般的にセレクト操作
に比べてシフト操作に大きな力を要する。このため、特
に大型の変速機を有するバスやトラック等では、その変
速機に倍力装置が取付けられ、軽い力でスムーズなシフ
ト操作ができるようになっている。
【0003】図4及び図5は、従来の変速機操作用倍力
装置51の一例を示したものであって、入力軸としての
操作ロッド52はその端部に取付けた連結部材53とワ
イヤ(図示せず) を介して図外のチェンジレバーに連結
されている。一方、出力軸としてシリンダ本体54内に
摺動可能に配設された出力ロッド55の外周には、スト
ライカ56が取付けられ、このストライカ56はトラン
スミッション側の変速機レバー57, 図示しないリンク
機構を介してシフトフォークと連結されている。そし
て、図外のチェンジレバーを操作することにより、ワイ
ヤ及び連結部材53を介して操作ロッド52を軸方向に
移動させ、それによって図示しない切換バルブ機構を作
動させて圧縮空気を左右の圧力室(図示せず)のいずれ
か一方に供給し、出力ロッド55を操作ロッド52の移
動に追従させ、当該出力ロッド55から倍力された操作
力を操作力取出部Cを介して得るように構成されてい
る。
【0004】この操作力取出部Cは、シフト操作時にお
いて切換バルブ機構(図示せず) を開閉作動させるため
に操作ロッド52と出力ロッド55との軸方向の相対的
移動を許容すると共に、操作ロッド52と出力ロッド5
5との相対的な回動を規制するようになっている。すな
わち、操作力取出部Cにおいては、図5に示すように、
操作ロッド52の軸心方向と直交する方向にピン部材5
8が操作ロッド52の長孔59,60に組込まれてお
り、このピン部材58の両端部58a,58bは操作ロ
ッド52の外周面から外方へ突出するように配置されて
いる。そして、これら突出されたピン部材58の両端部
58a,58bは、出力ロッド55の円孔61,62内
に嵌入されている。
【0005】また、操作力取出部Cは出力ロッド55の
外周面に取付けられたストライカ56を備えている。こ
のストライカ56は基体部63と円筒部64とからなる
一体成形品であり、その基体部63が図5に示す如くト
ランスミッション側の変速機レバー57に連結されてい
る。そして、ストライカ56の円筒部64は出力ロッド
55の外周に同軸状に密着して取付けられ、この円筒部
64によって出力ロッド55の円孔61,62が覆われ
ている。また、ストライカ56の基体部63内には、図
4及び図5に示す如く結合部材65が収納配置されてい
ると共に、この結合部材65の先端に形成されたボス部
66が出力ロッド55の嵌合孔67に嵌入されている。
このため、ストライカ56と出力ロッド55とは、結合
部材65によって一体的に結合され、軸心を中心として
相対的に回動しないように構成されている。なお、前記
ストライカ56は一対のリテーナリング68,69によ
って出力ロッド55に位置決め固定されている。また、
結合部材65はスナップリング70によってストライカ
56の基体部63から抜け出ることのないように配設さ
れている。しかして、前記操作ロッド52は、ピン部材
58に対して図4において左右方向に移動し得ると共
に、操作ロッド52の長孔59,60がピン部材58に
当接された後にはストライカ56が出力ロッド55と一
緒に左右方向に移動し得るように構成されている。
【0006】従って、前記操作力取出部Cを有する倍力
装置51では、図示しないエアホースの振れ等によって
チェンジレバーのシフト操作時に出力ロッド55に回動
力が加わっても、出力ロッド55は結合部材65によっ
てストライカ56に対して回動が阻止されていると共
に、操作ロッド52もピン部材58によって回動規制さ
れているため、操作ロッド52には回動力が発生せず、
チェンジレバーと連結するワイヤ(図示せず)が傾斜す
ることはなくなり、適正なシフト操作力を操作ロッド5
2に伝えることが可能ならしめられている。
【0007】ところが、上述した従来の変速機操作用倍
力装置51においては、ピン部材58によって操作ロッ
ド52と出力ロッド55との相対的な回動を規制すると
共に、結合部材65によって出力ロッド55とストライ
カ56との相対的な回動を規制しているので、操作力取
出部Cの構造が複雑であり、部品点数及び加工工数が多
くなることによって製品コストが嵩むという欠点があっ
た。また、ストライカ56は一対のリテーナリング6
8,69によって出力ロッド55に位置決め固定されて
いるため、当該出力ロッド55をシリンダ本体54内に
挿入するときにリテーナリング68,69の嵌合溝7
1,72によってパッキンなどのシール部材を傷つける
ことが起こり、製品の信頼性を損ねるおそれがあった。
【0008】そこで、このような不具合を解消するため
に、図6に示すような構成の操作力取出部C′が提案さ
れている。この操作力取出部C′は、ストライカ56の
挿通孔81,出力ロッド55の貫通孔82a,82b及
び操作ロッド52の貫通孔83a、83bをそれぞれ貫
通する軸状部材80を操作ロッド52の軸心方向と直交
して配設し、この軸状部材80によって操作ロッド52
と出力ロッド55との相対回動及び出力ロッド55とス
トライカ56との相対回動を規制するようにしたもので
ある。
【0009】このような操作力取出部C′によれば、一
本の軸状部材80によって操作ロッド52と出力ロッド
55との相対回動及び出力ロッド55とストライカ56
との相対回動を規制しているため、既述の操作力取出部
Cの場合に比べて部品点数を少なくできて構造が簡単と
なる。
【0010】また、図7及び図8は上述の操作力取出部
C,C′とは別の構成を有する従来の操作力取出部C″
を示すものであって、この操作力取出部C″は出力ロッ
ド55及び操作ロッド52に切欠き部90,91を形成
すると共に、変速機操作レバー(シフト操作軸の入力レ
バー)93にピン94を植設し、このピン94の先端を
前記切欠き部90,91に臨ませ、出力ロッド55の運
動を前記ピン94に伝達させるように構成したものであ
る。なお、同図において、95はスペーサ、96はブッ
シュ、97はホルダである。
【0011】このような構成の操作力取出部C″によれ
ば、出力ロッド55の出力は出力ロッド55上で変速機
操作レバー93に伝達されることとなるため、変速機操
作レバー93からの反力による出力ロッド55へのモー
メントは小さく抑えられ、出力ロッド55の軸受部にか
かる負担が軽減される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き操作力取出部を備えた変速機操作用倍力装置では、
次のような問題点があるのが実状である。すなわち、操
作力取出部C及びC′にあっては、何れの場合も、スト
ライカ56と、ピン部材58又は軸状部材80とが別個
の部材であることから、部品点数が多くなる上に組立作
業も面倒で高価になるといった不具合がある。一方、操
作力取出部C″にあっては、基体部63と円筒部64と
から成るストライカ56を省略することができるもの
の、操作力取出部C″の部品点数及び組立工数がさらに
多くなってその構造が非常に複雑になり、製造コストが
高くなってしまう不具合がある。
【0013】また、軸状部材80を用いるようにした操
作力取出部C′にあっては、ストライカ56の挿入孔8
1及び出力ロッド55の貫通孔82a,82bを互いに
一致させた状態の下で前記軸状部材80をこれらの孔8
1及び82a,82bに貫通配置する必要があるが、前
記孔81と82aの位置合わせが悪いと、軸状部材80
を組み込めない事態を来すことがある。そのため、これ
らの孔81,82aの相互間の位置決めに高精度が要求
され、従ってコスト高になる不具合がある。なお、この
ような不具合を解消するためには、軸状部材80を挿通
する孔81,82aの穴径を軸状部材80の軸径よりも
大きくして軸状部材80と前記孔81,82aとの間に
隙間が存在するように構成すればよいが、そのように構
成した場合には、軸状部材80と前記孔81,82との
間のガタツキが大きくなり、チェンジレバー操作時にお
ける操作フィーリングが悪くなるという問題を生じる。
【0014】本発明はこのような種々の実状に鑑みてな
されたものであって、その目的は、操作力取出部の部品
点数を削減し得て構造の簡素化、並びに小型・軽量化を
図ることができると共に、操作力取出部の組立作業を簡
単に行うことができ、しかもチェンジレバー操作時にお
ける操作フィーリングの悪化を来すようなことのない構
成の変速機操作用倍力装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、シリンダ本体と、該シリンダ本体内
に摺動可能に配設される中空の出力ロッドと、該出力ロ
ッドに取付けられかつ変速機レバーに連結されるストラ
イカと、変速機のチェンジレバーに連結手段を介して連
結されかつ前記出力ロッド内に摺動可能に配設される操
作ロッドとをそれぞれ備え、前記変速機のチェンジレバ
ーの操作力を前記連結手段を介して前記操作ロッドに伝
達して該操作ロッドを前記出力ロッド内で軸方向に移動
させ、この移動に伴って前記出力ロッドを前記操作ロッ
ドの移動に追従させ、前記出力ロッドから倍力された変
速機操作力を前記ストライカを介して得るようにした変
速機操作用倍力装置において、前記ストライカにピン部
を一体成形し、前記出力ロッド及び操作ロッドにそれぞ
れ形成された貫通孔に前記ピン部を挿入して前記出力ロ
ッド及び操作ロッドの軸心方向に対して直交した状態で
配置し、前記ピン部によって前記出力ロッドと操作ロッ
ドとの相対回動及び前記出力ロッドとストライカとの相
対回動を規制するように構成している。
【0016】また、本発明では、前記ストライカを前記
ピン部よりも大径に構成して前記出力ロッドの一側部に
配置するようにしている。
【0017】また、本発明では、前記ピン部のうち前記
ストライカの側の付け根部分を相対的に大径に形成し、
この大径のピン部分を前記出力ロッドの貫通孔に挿通す
ると共に、前記大径のピン部分より先端側に一体成形さ
れた相対的に小径のピン部分を前記出力ロッド及び操作
ロッドの貫通孔に挿通するようにしている。
【0018】
【作用】出力を伝達するための部材であるストライカ
に、出力ロッドと操作ロッドとの相対回動及び出力ロッ
ドとストライカとの相対回動を規制するピン部を一体に
結合して互いに一体化するようにしているため、部品点
数の削減が図られる。さらに、出力ロッドへのストライ
カの取付けはストライカに一体成形されたピン部を介し
てなされるので、ストライカを出力ロッドの外周面に取
付けるための円筒部を設けなくても済むこととなり、そ
の分だけストライカの小型・軽量化が図られると共に操
作力取出部の小径化が図られ、ひいては変速機操作用倍
力装置の小型・軽量化が図られる。しかも、操作力取出
部の組立作業が容易となる。
【0019】また、ストライカとピン部との一体化に伴
い、従来のようにピン部材をストライカの挿通孔及び出
力ロッドの貫通孔にそれぞれ挿通させる必要がなくな
り、ピン部を直接的に出力ロッドの貫通孔に差し込めば
良くなり、従来のようなストライカと出力ロッドとの間
の高精度の位置合わせを行う必要がなくなる。従って、
ピン部と出力ロッドとをガタツキなく組み付けることが
容易に可能となり、これによりチェンジレバー操作時に
おける操作フィーリングが良好となる。
【0020】また、ストライカをピン部より大径にした
ことにより、ストライカから変速機レバーへの操作力伝
達箇所の強度が充分に確保される。また、前記ピン部に
大径部と小径部とを設けてその大径部を出力ロッドの貫
通孔に挿入することにより、出力ロッドとピン部とが広
い面で接触されて相互間の取付精度が良好となる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1及び図
2を参照して説明する。
【0022】第1図は本発明に係る変速機操作用倍力装
置1を示すものである。この倍力装置1は、ほぼ円筒状
に形成されたシリンダ本体2を有し、シリンダ本体2内
には中空の出力ロッド3が摺動自在に配設されている。
そして、この出力ロッド3の中空部内に操作ロッド4が
軸方向に摺動自在に配設されており、これらの出力ロッ
ド3及び操作ロッド4は、ストライカ5にピン部(軸状
部)6を一体成形して成る出力伝達部材7が後述の如き
状態で装着されている。
【0023】すなわち、上述の出力伝達部材7は、図1
及び図2に示すように、円柱状のストライカ5の片面か
ら同軸状に突出するようにピン部6を一体成形したもの
であって、このピン部6のうちのストライカ5の側の付
け根部分は前記ストライカ5の外径と同じ外径を有する
大径部6aとなされると共に、ピン部6の先端側の部分
が前記ストライカ5の外径よりも相対的に小さい外径を
有する小径部6bとなされている。一方、出力ロッド3
には、ピン部6の大径部6aの外径とほぼ同じ穴径を有
する貫通孔8が形成されると共に、この貫通孔8に対応
する箇所にピン部6の小径部6bの外径とほぼ同じ穴径
を有する貫通孔9が設けられている。また、操作ロッド
4には、図1に示すように直径方向に沿って貫通され、
かつ図1に示すように軸心方向の沿って長手状に延びる
長孔から成る貫通孔10が設けられている。なお、軸心
方向に沿って延びる長孔から成る貫通孔10の対向辺部
間の幅は、前記ピン部6の小径部6bの外径とほぼ同様
に成形されている。
【0024】しかして、出力ロッド3の貫通孔8,9と
操作ロッド4の貫通孔10とが互いに一致せしめられた
状態で出力ロッド3と操作ロッド4とが組み付けられ、
その状態の下で、前記貫通孔8,9及び貫通孔(長孔)
10に出力伝達部材7のピン部6が差し込まれ、これに
より前記ピン部6が軸心方向と直交して配設されるよう
になっている。さらに具体的に述べると、図2に明示す
るように、前記ピン部6の大径部6aが出力ロッド3の
一方の貫通孔8内に挿入配置されると共に、前記ピン部
6の小径部6bが出力ロッド3の他方の貫通孔9と操作
ロッド4の貫通孔10とにそれぞれ挿入配置されてい
る。かくして、操作ロッド4のみが前記ピン部6と当接
するまで出力ロッド3に対して図1において左右方向に
単独で移動し得るように構成されている。また、前記小
径部6bの先端に装着されたスナップリング11と前記
大径部6aと小径部6bとの間に形成された肩部6cと
によって、出力ロッド3及び操作ロッド4からの出力伝
達部材7の抜け止めがなされている。
【0025】このようにして、出力伝達部材7のピン部
6が出力ロッド3の一対の貫通孔8,9及び操作ロッド
4の貫通孔10に直交状態で貫通配置されることによ
り、操作ロッド4と出力ロッド3との相対回動及び出力
ロッド3とストライカ5との相対回動がそれぞれ規制さ
れるように構成されている。
【0026】一方、ストライカ5は、従来、変速機レバ
ーに連結される基体部と出力ロッドの外周面に取付けら
れる円筒部とから構成するようにしていたが、本例の場
合はこれとは異なり、従来の場合に基体部に相当する部
分のみから構成されており、出力ロッドの外周面に取付
けるための円筒部は省略された構成となされている。具
体的には、図2に明示するように、ストライカ5は出力
ロッド3の一側部のみに対応する部材にて構成されてお
り、このストライカ5はトランスミッション側の変速機
レバー12に連結されている。
【0027】なお、図示を省略したが、操作ロッド4の
端部には連結部材が取付けられており、この連結部材及
びワイヤを介して操作ロッド4が運転席側のチェンジレ
バーに連結されている。従って、このチェンジレバーを
シフト操作するのに伴い、操作ロッド4が図1において
左右方向(図2において紙面に直交する方向)に移動操
作され、またチェンジレバーによるシフト操作を解除し
た時には、中立位置復帰手段にて操作ロッド4が出力ロ
ッド3に対して中立位置(第1図に示す位置)に自動復
帰されるように構成されている。
【0028】上述のように構成した変速機操作用倍力装
置1は次のように作動する。すなわち、図外のチェンジ
レバーを操作すると、このシフト操作力が図外のワイヤ
及び連結部材を介して操作ロッド4に伝達される。これ
に伴い、操作ロッド4のみが、図1において例えば右方
向に引張され、操作ロッド4の長孔から成る貫通孔10
の端面がピン部6の小径部6bに当接するまで静止状態
の出力ロッド3に対して同方向に移動する。この際に、
シリンダ本体2において出力ロッド3に右方向への空気
圧が作用するため、この出力ロッド3は操作ロッド4及
び出力伝達部材7と共に同方向へ移動する。この移動動
作に応じて、ストライカ5に連結されたトランスミッシ
ョン側の変速機レバー12が作動し、所定のシフト操作
が行われる。
【0029】本例の変速機操作用倍力装置1によれば、
操作力取出部D(図2参照)を構成する部品の点数を削
減し得てその構成を簡素にでき、しかも小型・軽量化を
図ることができる。すなわち、出力ロッド3へのストラ
イカ5の取付けは、このストライカ5に一体成形したピ
ン部6を出力ロッド3及び操作ロッド4に対して直交配
置するだけの簡単な作業で達成されることとなるため、
従来では必要としていた取付用の円筒部(出力ロッド3
の外周面に取付けられる部分)をストライカ5に具備せ
しめる必要がなくなり、従ってこの円筒部を省略した分
だけストライカ5の構成が簡素となる上にストライカ5
の小寸法化及び軽量化が可能となる。
【0030】また、上述の如くストライカ5にピン部6
を一体成形して成る出力伝達部材7を用いるようにした
ので、部品点数が少なくなり、しかも出力伝達部材7の
組付作業も容易であるため組付作業性の向上、並びにコ
ストダウンを図ることが可能である。
【0031】また、ストライカ5とピン部6との一体化
に伴い、従来のようにピン部材をストライカの挿通孔及
び出力ロッドの貫通孔にそれぞれ挿通させる必要がなく
なり、ピン部を直接的に出力ロッドの貫通孔に差し込む
だけの構造となるため、従来のようなストライカと出力
ロッドとの間の高精度の位置合わせを行う必要がなくな
る。従って、ピン部6と出力ロッド3とをガタツキなく
組み付けることが容易に可能となり、これによりチェン
ジレバー操作時における操作フィーリングを良好に維持
できる。
【0032】以上、本発明の一実施例につき述べたが、
本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明
の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能であ
る。例えば、既述の実施例では、ストライカ5の外径を
ピン部6の大径部6aと同じに構成したが、図3に示す
ように前記ストライカ5及び大径部6aの外径を異なら
しめ、ストライカ5の外径を必要に応じてピン部6の大
径部6aより大きく構成するようにしてもよい。この場
合には、ストライカ5の大径化にて剛性の向上が図られ
るため、大きな出力が作用するストライカ5と変速機レ
バー12との連結箇所の強度を充分に大きく確保するこ
とができる。
【0033】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、操作力取出部の
ストライカにピン部を一体成形し、出力ロッド及び操作
ロッドにそれぞれ形成された貫通孔に前記ピン部を挿入
して前記出力ロッド及び操作ロッドの軸心方向に対して
直交した状態で配置し、前記ピン部によって前記出力ロ
ッドと操作ロッドとの相対回動及び前記出力ロッドとス
トライカとの相対回動を規制するように構成したもので
あるから、ストライカとピン部との一体化により、部品
点数の削減ができると共に、操作力取出部の構成の簡素
化並びに組立作業性の向上を図ることができる。しか
も、出力ロッドにストライカを取付けるための部分を前
記ストライカの一部として設ける必要がなくなるため、
小型・軽量化を図り得ると共に、コストダウンが可能と
なる。
【0034】また、ストライカとピン部との一体化に伴
い、従来のようにピン部材をストライカの挿通孔及び出
力ロッドの貫通孔にそれぞれ挿通させる必要がなく、ピ
ン部を直接的に出力ロッドの貫通孔に差し込めば良くな
り、従来のようなストライカと出力ロッドとの間の高精
度の位置合わせを行う必要がないため、ピン部と出力ロ
ッドとをガタツキなく組み付けることが容易に可能とな
り、これによりチェンジレバー操作時における操作フィ
ーリングが良好となるように構成できる。
【0035】また、ストライカをピン部より大径にする
ことにより、ストライカから変速機レバーへの操作力伝
達箇所の強度を充分に確保することが可能である。ま
た、前記ピン部に大径部と小径部とを設けてその大径部
を出力ロッドの貫通孔に挿入することにより、出力ロッ
ドとピン部とを広い面で接触させ得て相互間の取付精度
の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変速機操作用倍力装置の一実施例
を示す断面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す変速機操作用倍力装
置の操作力取出部の断面図である。
【図4】従来の変速機操作用倍力装置の断面図である。
【図5】図4におけるB−B線断面図である。
【図6】従来の別の変速機操作用倍力装置における操作
力取出部の断面図である。
【図7】従来のさらに別の変速機操作用倍力装置におけ
る操作力取出部の分解斜視図である。
【図8】図7に示す操作力取出部の要部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 変速機操作用倍力装置 3 出力ロッド 4 操作ロッド 5 ストライカ 6 ピン部 6a 大径部 6b 小径部 7 出力伝達部材 8,9 貫通孔 10 貫通孔(長孔) 12 変速機レバー D 操作力取出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ本体と、該シリンダ本体内に摺
    動可能に配設される中空の出力ロッドと、該出力ロッド
    に取付けられかつ変速機レバーに連結されるストライカ
    と、変速機のチェンジレバーに連結手段を介して連結さ
    れかつ前記出力ロッド内に摺動可能に配設される操作ロ
    ッドとをそれぞれ備え、前記変速機のチェンジレバーの
    操作力を前記連結手段を介して前記操作ロッドに伝達し
    て該操作ロッドを前記出力ロッド内で軸方向に移動さ
    せ、この移動に伴って前記出力ロッドを前記操作ロッド
    の移動に追従させ、前記出力ロッドから倍力された変速
    機操作力を前記ストライカを介して得るようにした変速
    機操作用倍力装置において、前記ストライカにピン部を
    一体成形し、前記出力ロッド及び操作ロッドにそれぞれ
    形成された貫通孔に前記ピン部を挿入して前記出力ロッ
    ド及び操作ロッドの軸心方向に対して直交した状態で配
    置し、前記ピン部によって前記出力ロッドと操作ロッド
    との相対回動及び前記出力ロッドとストライカとの相対
    回動を規制するように構成したことを特徴とする変速機
    操作用倍力装置。
  2. 【請求項2】 前記ストライカを前記ピン部よりも大径
    に構成して前記出力ロッドの一側部に配置するようにし
    たことを特徴とする請求項1に記載の変速機操作用倍力
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ピン部のうち前記ストライカの側の
    付け根部分を相対的に大径に形成し、この大径のピン部
    分を前記出力ロッドの貫通孔に挿通すると共に、前記大
    径のピン部分より先端側に一体成形された相対的に小径
    のピン部分を前記出力ロッド及び操作ロッドの貫通孔に
    挿通するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の変速機操作用倍力装置。
JP3199895A 1995-02-21 1995-02-21 変速機操作用倍力装置 Pending JPH08226537A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3199895A JPH08226537A (ja) 1995-02-21 1995-02-21 変速機操作用倍力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3199895A JPH08226537A (ja) 1995-02-21 1995-02-21 変速機操作用倍力装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08226537A true JPH08226537A (ja) 1996-09-03

Family

ID=12346587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3199895A Pending JPH08226537A (ja) 1995-02-21 1995-02-21 変速機操作用倍力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08226537A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101043600B1 (ko) * 2009-10-30 2011-06-24 주식회사 영동테크 변속배력 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101043600B1 (ko) * 2009-10-30 2011-06-24 주식회사 영동테크 변속배력 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4785115B2 (ja) 油圧操作用レバー装置
JP2000104827A (ja) 無段変速機のパーキング装置
JP2010215085A5 (ja)
US7246538B2 (en) Centering device for longitudinal elements and a resetting device for motor vehicles
JP3660022B2 (ja) 変速機用チェンジ装置
JPH08226537A (ja) 変速機操作用倍力装置
US6443026B1 (en) Shift lever operating apparatus for automatic transmission
JP2003276581A (ja) パーキング装置
US5775764A (en) Wire type teleoperational system
JPS61229659A (ja) 牽引型の気圧式倍力装置
JP3580418B2 (ja) 非常時切換装置付き変速装置
JPH0221471B2 (ja)
JP2001280489A (ja) 自動二輪車用電動式変速装置
JP5258587B2 (ja) 変速機操作用倍力装置
JP2000240790A (ja) マニュアルバルブレバーの位置決め構造
WO2023085274A1 (ja) 車両のペダル装置
JPH09210049A (ja) マニュアル式シフトレバーの連結構造
JP2509237Y2 (ja) 変速機操作用倍力装置
JP3989214B2 (ja) 非常時切換装置付き変速装置
JPS6211705Y2 (ja)
JP2560085Y2 (ja) 変速機操作装置
JP2002161978A (ja) ギヤシフト装置
JP2588385Y2 (ja) 自動車用変速操作レバーの位置決め装置
JPH0130679Y2 (ja)
EP1447596B1 (en) Device for manual gearchange in a gearbox in a vehicle