JP2010215085A5 - - Google Patents

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車両用電子クラッチ制御装置
本発明は、クラッチ装置を駆動するアクチュエータと、クラッチレバーの操作量を検出する操作量検出手段と、該操作量検出手段の検出値に基づいて前記アクチュエータの作動を制御する電子制御ユニットとを備える車両用電子クラッチ制御装置に関する。
クラッチレバーの操作力をクラッチ装置側に伝達し得る作動力伝達部材に、アクチュエータによる動力を伝達し得るように構成してクラッチ操作力をアシストするようにした技術が特許文献1で知られている。一方、スロットルレバーの操作量をスロットルセンサで検出し、スロットルバルブを駆動するアクチュエータの作動をスロットルセンサで検出された操作量に応じて制御するようにした電子スロットルバルブ制御装置が、たとえば特許文献2によって知られている。そこで、特許文献2に開示される技術をクラッチ装置の駆動に適用し、クラッチ装置を駆動するアクチュエータの作動をクラッチレバーの操作量に応じて制御するように構成すると、クラッチレバーおよびクラッチ装置間に設けられていた油圧系統やワイヤの配索等が不要になり、部品点数の低減および車体レイアウトの自由度向上を図ることができる上に、クラッチレバーの操作力を低減することができるので、特許文献1で開示されるようなアシスト装置も省略することができる。
特開2008−275084号公報 特開2003−239772号公報
ところで、クラッチ装置を駆動するアクチュエータの作動をクラッチレバーの操作量に応じて制御するように構成するにあたっては、クラッチレバーに操作反力を与えるための反力付与手段が必要となるが、クラッチレバーの操作力を油圧やワイヤでクラッチ装置側に伝達するようにしていた従来の技術では、クラッチレバーの操作開始からクラッチスプリングの反力が発生するまではたとえばホースの撓み等による油圧系統の遊びや、ワイヤの伸び等のワイヤ系統の遊びが生じており、そのような遊びが生じている状態と、クラッチスプリングの弾発力に抗してクラッチ装置を断・接作動させるまでと、それ以降とで、クラッチレバーの操作量および操作荷重の関係が変化するものであり、前記反力付与手段をクラッチレバーの操作量に応じて反力が比例的に大きくなるように単純に構成すると、従来のクラッチレバーの操作感覚と異なる操作感覚を車両運転者に与えてしまう。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、クラッチレバーの操作感覚を従来のものと大きく異なることがないようにして、クラッチ装置をアクチュエータで駆動するようにした電子クラッチ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、クラッチ装置を駆動するアクチュエータと、クラッチレバーの操作量を検出する操作量検出手段と、該操作量検出手段の検出値に基づいて前記アクチュエータの作動を制御する電子制御ユニットとを備える車両用電子クラッチ制御装置において、ばね定数の異なる複数のスプリングを有して前記クラッチレバーに操作反力を付与する反力付与手段を含み、該反力付与手段は、操作量が大きくなる側への前記クラッチレバーの操作時に前記各スプリングの弾発力が前記クラッチレバーに操作反力として順次作用するように構成されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記反力付与手段は、第1のスプリングと、第1のスプリングよりもばね定数を小さくかつセット荷重を大きく設定されて第1のスプリングに直列に接続される第2のスプリングとを有し、前記クラッチレバーの操作量が所定値以下の範囲では前記クラッチレバーに第1のスプリングによる弾発力を付与し、前記クラッチレバーの操作量が所定値を超える範囲では前記クラッチレバーに第1および第2のスプリングによる弾発力を付与するように構成されることを第2の特徴とする。
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記反力付与手段は、固定のシリンダ体と、前記クラッチチレバーに連動するようにして前記シリンダ体に摺動可能に嵌合される第1のピストンと、第1のピストンとの間に前記第1のスプリングが設けられるようにして前記シリンダ体に摺動可能に嵌合される第2のピストンとを含み、第2のピストンおよび前記シリンダ体間に第2のスプリングが設けられることを第3の特徴とする。
本発明は、第3の特徴の構成に加えて、第1のピストンに同軸にかつ一体に設けられる軸部を摺動可能に嵌合せしめるガイド孔を形成する筒部が第2のピストンに一体に設けられ、圧縮コイルスプリングである第2のスプリングの一端部に前記筒部が挿入されることを第4の特徴とする。
さらに本発明は、第3または第4の特徴の構成に加えて、圧縮コイルスプリングである第1のスプリングの一端が第1のピストンに当接され、第2のピストンに、第1のスプリングの他端部を挿入せしめる保持凹部が設けられることを第5の特徴とする。
なお実施の形態の電動モータ17が本発明のアクチュエータに対応し、実施の形態のレバー角センサが本発明の操作量検出手段に対応する。
本発明の第1の特徴によれば、クラッチレバーに反発力を付与する反力付与手段が、ばね定数の異なる複数のスプリングを有し、操作量が大きくなる側へのクラッチレバーの操作時に各スプリングの弾発力がクラッチレバーに順次作用するので、クラッチレバーに作用する反力の特性を、各スプリングによる反力特性を組み合わせたものとし、クラッチレバーの操作力を油圧やワイヤでクラッチ装置側に伝達するようにしていた従来のものと同様な操作感覚を運転者に与えることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、反力付与手段が、直列に接続される第1および第2のスプリングを有し、クラッチレバーの操作量が所定値以下の範囲ではクラッチレバーに第1のスプリングによる弾発力を付与し、クラッチレバーの操作量が所定値を超える範囲では第1のスプリングよりもばね定数を小さくかつセット荷重を大きく設定された第2のスプリングおよび第1のスプリングによる弾発力をクラッチレバーに付与するので、クラッチスプリングの弾発力に抗してクラッチ装置を断・接作動させるまでと、それ以降とでのクラッチレバーの操作量および操作荷重の関係変化を実現することができる。
本発明の第3の特徴によれば、クラッチレバーに連動するようにして固定のシリンダ体に摺動可能に嵌合される第1のピストンと、シリンダ体に嵌合される第2のピストンとの間に第1のスプリングが設けられ、第2のピストンおよびシリンダ体間に第2のスプリングが設けられるので、クラッチレバーの操作力を油圧でクラッチ装置側に伝達するようにしていた従来のもので用いていたマスタシリンダの一部を利用して反力付与手段を構成することができ、専用の部品を最初から作成する場合に比べてコスト低減を図ることができる。
本発明の第4の特徴によれば、第1のピストンが同軸かつ一体に有する軸部を摺動可能に嵌合せしめるガイド孔を形成する筒部が第2のピストンに一体に設けられ、第2のスプリングの一端部に筒部が挿入されるので、第1のピストンのシリンダ体内での摺動円滑化および第2のスプリングの一端部の位置決めを、専用部品を用いることのない簡単な構造で実現することができる。
本発明の第5の特徴によれば、一端を第1のピストンに当接せしめた第1のスプリングの他端部を挿入せしめる保持凹部が、第2のピストンに設けられるので、第1のスプリングの他端部の位置決めを、専用部品を用いることのない簡単な構造で実現することができる。
電子クラッチ制御装置の構成を示す系統図である。 クラッチレバーおよび反力付与手段付近の斜視図である。 反力付与手段の縦断面図である。 第1および第2のスプリングの荷重特性線図である。 クラッチレバーの操作荷重特性線図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の実施例について図1〜図5を参照しながら説明すると、先ず図1において、クラッチ装置11は、たとえば自動二輪車のエンジンおよび変速機間に設けられるものであり、スレーブシリンダ12で軸方向に駆動されるロッド13の軸方向作動に応じて前記エンジンおよび前記変速機間の動力伝達の断・接を切換える。またスレーブシリンダ12には、リザーバ14が接続されたマスタシリンダ15が電磁開閉弁16を介して接続されており、マスタシリンダ15はアクチュエータである電動モータ17が発揮する動力で駆動される。
図2を併せて参照して、自動二輪車のバーハンドル21のたとえば左端部には、運転者が左手で握るグリップ22が設けられ、該グリップ22に内方側から隣接する位置に配置されるスイッチケース23が前記バーハンドル21に設けられる。またスイッチケース23を前記グリップ22との間に挟む位置で前記バーハンドル21に固定されるレバーホルダ24に、レバーベース25と、該レバーベース25に連結されるノッカ26とがレバー支持ボルト27を介して回動可能に支承され、クラッチレバー28が、前記グリップ22を握った左手で回動操作することを可能として前記レバーベース25に連結される。
前記レバーホルダ24には、前記クラッチレバー28に操作反力を付与するための反力付与手段30の一部を構成するシリンダ体31が一体に形成されており、このシリンダ体31から突出されたプッシュロッド29の突出端に前記ノッカ26が連結される。而してクラッチレバー28を回動操作したときに、そのクラッチレバー28とともにレバーベース25が回動するのに応じて前記プッシュロッド29がノッカ26で軸方向に駆動されることになる。この際、レバー支持ボルト27の中心からクラッチレバー28の操作荷重作用点までの長さと、前記レバー支持ボルト27の中心から前記プッシュロッド29へのノッカ26の連結点までの長さとの比(レバー比)だけ、クラッチレバー28に加えられた操作荷重が倍加されて前記プッシュロッド29に作用することになる。
またクラッチレバー28の操作量を検出する操作量検出手段であるレバー角センサ32が、前記クラッチレバー28および前記レバーベース25の回動量を検出するようにして前記レバーホルダ24に取付けられる。
再び図1において、前記レバー角センサ32で検出されるクラッチレバー28の操作量すなわち回動操作量は電子制御ユニット18に入力され、この電子制御ユニット18は、レバー角センサ32の検出値に基づいて電動モータ17の作動を制御する。また電動モータ17の作動量を検出するセンサ33の検出値が電子制御ユニット18に入力され、マスタシリンダ15およびスレーブシリンダ12間に介設される電磁開閉弁16の作動も電子制御ユニット18で制御される。
図3において、反力付与手段30は、ばね定数の異なる複数たとえば第1および第2のスプリング35,36を有するものであり、回動操作量が大きくなる側への前記クラッチレバー28の操作時に第1および第2のスプリング35,36の弾発力が前記クラッチレバー28に操作反力として順次作用するように構成される。この実施例では、第1のスプリング35と、第1のスプリング35よりもばね定数を小さくかつセット荷重を大きく設定されて第1のスプリング35に直列に接続される第2のスプリング36とが、レバーホルダ24と一体である前記シリンダ体31内に収容されており、反力付与手段30は、クラッチレバー28の操作量が所定値以下の範囲ではクラッチレバー28に第1のスプリング35による弾発力を反力として付与し、クラッチレバー28の操作量が所定値を超える範囲では前記クラッチレバー28に第1および第2のスプリング35,36による弾発力を反力として付与するように構成されるものであり、前記シリンダ体31、第1および第2のスプリング35,36に加えて、第1および第2のピストン37,38を有する。
前記シリンダ体31は、一端を開放するとともに他端を蓋部材39で閉じるようにして有底円筒状に構成されており、このシリンダ体31には、その開放端側から順に第1孔40、第1孔40よりも小径の第2孔41、第2孔41よりも大径の第3孔42が同軸に連なるようにして設けられる。第1孔40にはプッシュロッド29が挿入され、該プッシュロッド29の内端部を首振り可能に当接せしめる球面受け部43を有する第1のピストン37が第2孔41に摺動可能に嵌合され、第2のピストン38が第3孔42に摺動可能に嵌合され、圧縮コイルスプリングである第1のスプリング35が第1および第2のピストン37,38間に設けられ、圧縮コイルスプリングである第2のスプリング36が前記蓋部材39および第2のピストン38間に設けられる。
前記プッシュロッド29の中間部には、第1孔40の内端部内周に弾発的に当接するブーツ44が取付けられ、第1孔40の内端内周には第1のピストン37の第2孔41からの離脱を阻止する止め輪45が装着される。また第2孔41および第3孔42間でシリンダ体31には環状段部46が形成され、この環状段部46には第2のピストン38が当接可能である。
而して第1のスプリング35は、図4で示すようなばね定数、すなわち小さなストロークでばね荷重が大きく変化するようにして比較的大きなばね定数を有するものであり、止め輪45に当接した第1のピストン37と、前記環状段部46に当接した第2のピストン38との間の距離よりも小さいか、わずかに大きな自由長を有するように形成されるものであり、第1のスプリング35のセット荷重は「0」もしくはごく小さな値に設定される。
また第2のスプリング36は、図4で示すようなばね定数、すなわち小さなストロークではばね荷重の変化が小さくなるようにして、第1のスプリング35よりも小さなばね定数を有するものであり、環状段部46に当接した第2のピストン38および蓋部材39間の長さよりも大きな自由長を有することにより、第2のスプリング36のセット荷重は大きな値SLに設定されている。
ところで第1のピストン37には軸部37aが同軸にかつ一体に設けられており、その軸部37aを摺動可能に嵌合せしめるガイド孔47を形成する筒部38が第2のピストン38に一体に設けられ、第2のスプリング36の一端部に前記筒部38が挿入される。また一端を第1のピストン37に当接せしめた第1のスプリング35の他端部を挿入せしめる横断面円形の保持凹部48が第2のピストン38に設けられる。
ところで前記筒部38の先端部には、第1のピストン37の摺動動作を円滑化するための空気抜き孔49が設けられる。またシリンダ体31の他端を閉じる蓋部材39には、第1および第2のピストン37,38の摺動動作を円滑化するための空気抜き孔50が設けられることが望ましい。但し、第2ピストン38の外周および第3孔42の内周間に、第2ピストン38の外周および第3孔42の内周のいずれか一方に設けられる溝による空気抜き通路が、前記空気抜き孔50に代えて形成されるようにしてもよく、このようにすれば、空気抜き孔50に比べると水等が第3孔42内に侵入することを防止することができる。
このような反力付与手段30では、クラッチレバー28の操作によってプッシュロッド29が押し込まれると、第1のピストン37が第1のスプリング35を撓ませながら移動するが、セット荷重が大きな値SLに設定されている第2のスプリング36が撓むことはなく第2のピストン38は環状段部46に当接したままである。この際のレバー操作荷重は、図5で示すように急激に立ち上がる。次いでレバー操作荷重が第2のスプリング36のセット荷重SLに達すると、第2のスプリング36を撓ませながら第2のピストン38の移動が開始されることになり、これ以降は、第1および第2のスプリング35,36の弾発力がクラッチレバー28に反力として作用することになり、第2のスプリング36のばね定数は第1のスプリング35よりも小さいので荷重変化に応じて第2のスプリング36が大きく撓むことになり、レバー操作荷重が前記セット荷重SLに達して以降は、それまでよりも荷重変化量が小さくなる。
次にこの実施例の作用について説明すると、クラッチ装置11を駆動する電動モータ17が、クラッチレバー28の操作量を検出するレバー角センサ32の検出値に基づいて電子制御ユニット18で制御されるのであるが、クラッチレバー28には、ばね定数の異なる第1および第2のスプリング35,36を有する反力付与手段30によって反力が付与されるものであり、該反力付与手段30は、操作量が大きくなる側への前記クラッチレバー28の操作時に第1および第2のスプリング35,36の弾発力が前記クラッチレバー28に操作反力として順次作用するように構成されているので、クラッチレバー28に作用する反力の特性を、第1および第2のスプリング35,36による反力特性を組み合わせたものとし、クラッチレバー28の操作力を油圧やワイヤでクラッチ装置11側に伝達するようにしていた従来のものと同様な操作感覚を運転者に与えることができる。
ところで、クラッチレバー28の操作力を油圧でクラッチ装置11側に伝達するようにしていた従来のものでは、図5の破線で示すようにレバー操作荷重が変化するものであり、初期のストローク範囲Aでは、クラッチレバー28およびクラッチマスタシリンダのプッシュロッド間の遊びによって荷重はほぼ一定であり、次のストローク範囲Bは、油圧ホースの撓み等の遊びを吸収するようにして荷重が比較的急激に大きくなり、その後のストローク範囲Cでは、クラッチ装置11内のスプリング反力に対応してストローク範囲Bよりも荷重変化を緩やかにして荷重が大きくなり、荷重SLに達したときに、クラッチ装置11が動力伝達の断・接を切換えることになる。
図5で示すように、本発明に従えばクラッチレバー28の操作荷重特性を、従来のものの荷重特性に類似したものとすることができ、従来のものと同様な操作感覚を運転者に与えることができる。
また反力付与手段30は、第1のスプリング35と、第1のスプリング35よりもばね定数を小さくかつセット荷重を大きく設定されて第1のスプリング35に直列に接続される第2のスプリング36とを有し、クラッチレバー28の操作量が所定値以下の範囲では前記クラッチレバー28に第1のスプリング35による弾発力を付与し、前記クラッチレバー28の操作量が所定値を超える範囲では前記クラッチレバー28に第1および第2のスプリング35,36による弾発力を付与するように構成されているので、クラッチ装置11を断・接作動させるまでと、それ以降とでのクラッチレバー28の操作量および操作荷重の関係変化を実現することができる。
しかも第1および第2のスプリング35,36として、ばね定数や自由長に基づく反力特性が安定する圧縮コイルスプリングとしたので、量産時のばらつきを抑えることができる。また第1および第2のスプリング35,36のばね荷重やセット荷重は自由に設定可能であり、ばね荷重やセット荷重を低く設定することによって図5の鎖線で示すように、クラッチレバー28の操作荷重を従来のものに比べて大幅に低減することも可能であり、その際の荷重も従来のものと同じように変化させる特性を得ることができるので、操作感を損ねることはない。
またクラッチレバー28に連動する第1のピストン37が固定のシリンダ体31に摺動可能に嵌合され、第1のピストン37との間に第1のスプリング35が設けられる第2のピストン38がシリンダ体31に摺動可能に嵌合され、第2のピストン38およびシリンダ体31間に第2のスプリング36が設けられるので、クラッチレバー28の操作力を油圧でクラッチ装置11側に伝達するようにしていた従来のもので用いていたマスタシリンダの一部を利用して反力付与手段30を構成することができ、専用の部品を最初から作成する場合に比べてコスト低減を図ることができる。
しかもこの実施例で用いたレバーホルダ24、レバーベース25、ノッカ26およびプッシュロッド29も、クラッチレバー28の操作力を油圧でクラッチ装置11側に伝達するようにしていた従来のものを流用可能であり、これによってもコスト低減を図ることができる。
また第1のピストン37に同軸にかつ一体に設けられる軸部37aを摺動可能に嵌合せしめるガイド孔47を形成する筒部38aが第2のピストン38に一体に設けられ、圧縮コイルスプリングである第2のスプリング36の一端部に前記筒部38aが挿入されるので、第1のピストン37のシリンダ体31内での摺動円滑化および第2のスプリング36の一端部の位置決めを、専用部品を用いることのない簡単な構造で実現することができる。
さらに圧縮コイルスプリングである第1のスプリング35の一端が第1のピストン37に当接され、第2のピストン38に、第1のスプリング35の他端部を挿入せしめる保持凹部48が設けられるので、第1のスプリング35の他端部の位置決めを、専用部品を用いることのない簡単な構造で実現することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記実施の形態では、反力付与手段30が第1および第2のスプリングを35,36を有するように構成されたが、ばね定数の異なる3以上の複数のスプリングを有するように反力付与手段が構成されていてもよく、そうすれば、図5の破線で示した従来の操作荷重特性により近似した操作荷重特性を得ることも可能である。
また圧縮コイルスプリングに代えてねじりばねを用いることも可能であり、その場合、ばね特性の安定性の上では圧縮コイルスプリングに比べて不利となるが、省スペース化を図ることができる。また異なるばね定数を有する複数の部分から成る単一のコイルスプリングを用いてもよく、そのようなコイルスプリングによっても同様の特性を得ることが可能である。
11・・・クラッチ装置
17・・・アクチュエータである電動モータ
18・・・電子制御ユニット
28・・・クラッチレバー
30・・・反力付与手段
31・・・シリンダ体
32・・・操作量検出手段であるレバー角センサ
35・・・第1のスプリング
36・・・第2のスプリング
37・・・第1のピストン
37a・・・軸部
38・・・第2のピストン
38a・・・筒部
47・・・ガイド孔
48・・・保持凹部

Claims (5)

  1. クラッチ装置(11)を駆動するアクチュエータ(17)と、クラッチレバー(28)の操作量を検出する操作量検出手段(32)と、該操作量検出手段(32)の検出値に基づいて前記アクチュエータ(17)の作動を制御する電子制御ユニット(18)とを備える車両用電子クラッチ制御装置において、ばね定数の異なる複数のスプリング(35,36)を有して前記クラッチレバー(28)に操作反力を付与する反力付与手段(30)を含み、該反力付与手段(30)は、操作量が大きくなる側への前記クラッチレバー(28)の操作時に前記各スプリング(35,36)の弾発力が前記クラッチレバー(28)に操作反力として順次作用するように構成されることを特徴とする車両用電子クラッチ制御装置。
  2. 前記反力付与手段(30)は、第1のスプリング(35)と、第1のスプリング(35)よりもばね定数を小さくかつセット荷重を大きく設定されて第1のスプリング(35)に直列に接続される第2のスプリング(36)とを有し、前記クラッチレバー(28)の操作量が所定値以下の範囲では前記クラッチレバー(28)に第1のスプリング(35)による弾発力を付与し、前記クラッチレバー(28)の操作量が所定値を超える範囲では前記クラッチレバー(28)に第1および第2のスプリング(35,36)による弾発力を付与するように構成されることを特徴とする請求項1記載の車両用電子クラッチ制御装置。
  3. 前記反力付与手段(30)は、固定のシリンダ体(31)と、前記クラッチチレバー(28)に連動するようにして前記シリンダ体(31)に摺動可能に嵌合される第1のピストン(37)と、第1のピストン(37)との間に前記第1のスプリング(35)が設けられるようにして前記シリンダ体(31)に摺動可能に嵌合される第2のピストン(38)とを含み、第2のピストン(38)および前記シリンダ体(31)間に第2のスプリング(36)が設けられることを特徴とする請求項2記載の車両用電子クラッチ制御装置。
  4. 第1のピストン(37)に同軸にかつ一体に設けられる軸部(37a)を摺動可能に嵌合せしめるガイド孔(47)を形成する筒部(38a)が第2のピストン(38)に一体に設けられ、圧縮コイルスプリングである第2のスプリング(36)の一端部に前記筒部(38a)が挿入されることを特徴とする請求項3記載の車両用電子クラッチ制御装置。
  5. 圧縮コイルスプリングである第1のスプリング(35)の一端が第1のピストン(37)に当接され、第2のピストン(38)に、第1のスプリング(3)の他端部を挿入せしめる保持凹部(48)が設けられることを特徴とする請求項3または4記載の車両用電子クラッチ制御装置。
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