JP2001280489A - 自動二輪車用電動式変速装置 - Google Patents
自動二輪車用電動式変速装置Info
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- JP2001280489A JP2001280489A JP2001019624A JP2001019624A JP2001280489A JP 2001280489 A JP2001280489 A JP 2001280489A JP 2001019624 A JP2001019624 A JP 2001019624A JP 2001019624 A JP2001019624 A JP 2001019624A JP 2001280489 A JP2001280489 A JP 2001280489A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 変速機のドッグクラッチの変速歯車を特殊な
形状に形成することなく、モータが過負荷になるのを阻
止できるようにする。 【解決手段】 モータ42と変速機11のシフトロッド
32との間の動力伝達系に動力伝達機構を介装する。前
記動力伝達機構は、モータ42の変速動作に伴って回動
する第1のベルクランク47を備える。また、前記第1
のベルクランク47によって一方を押圧すると他方が伸
びる二つの圧縮コイルばね49,50を備える。さら
に、これらの圧縮コイルばね49,50の伸縮に伴なう
荷重によって回動するとともにシフトロッド32が連動
する第2のベルクランク48を備える。
形状に形成することなく、モータが過負荷になるのを阻
止できるようにする。 【解決手段】 モータ42と変速機11のシフトロッド
32との間の動力伝達系に動力伝達機構を介装する。前
記動力伝達機構は、モータ42の変速動作に伴って回動
する第1のベルクランク47を備える。また、前記第1
のベルクランク47によって一方を押圧すると他方が伸
びる二つの圧縮コイルばね49,50を備える。さら
に、これらの圧縮コイルばね49,50の伸縮に伴なう
荷重によって回動するとともにシフトロッド32が連動
する第2のベルクランク48を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータによって変
速機を駆動する自動二輪車用電動式変速装置に関するも
のである。
速機を駆動する自動二輪車用電動式変速装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用の電動式変速装置として
は、例えば特開平11−82734号公報に開示された
ものがある。この公報に示された電動式変速装置は、小
型四輪車に装備するもので、変速機のシフトロッドに歯
車式減速機を介してモータを接続し、このモータを正転
または逆転させて変速する構造を採っている。前記変速
機は、シフトロッドの回動に対応して回動する変速ドラ
ムを備えており、この変速ドラムに係合させたシフトフ
ォークが変速歯車を軸線方向へ移動させ、変速歯車間の
ドッグクラッチの噛合い状態を切換えることによって変
速するようになっている。ドッグクラッチは、隣接する
一対の歯車のうち一方の歯車の軸端面に形成した歯と、
他方の歯車に前記歯が係入するように形成した凹陥部と
によって構成している。
は、例えば特開平11−82734号公報に開示された
ものがある。この公報に示された電動式変速装置は、小
型四輪車に装備するもので、変速機のシフトロッドに歯
車式減速機を介してモータを接続し、このモータを正転
または逆転させて変速する構造を採っている。前記変速
機は、シフトロッドの回動に対応して回動する変速ドラ
ムを備えており、この変速ドラムに係合させたシフトフ
ォークが変速歯車を軸線方向へ移動させ、変速歯車間の
ドッグクラッチの噛合い状態を切換えることによって変
速するようになっている。ドッグクラッチは、隣接する
一対の歯車のうち一方の歯車の軸端面に形成した歯と、
他方の歯車に前記歯が係入するように形成した凹陥部と
によって構成している。
【0003】また、この従来の変速装置は、前記シフト
ロッドの回転を往復運動に変換してクラッチを切断した
り接続するスイッチ機構を備えており、モータによる変
速を開始した直後に前記スイッチ機構によってクラッチ
が切断され、変速終了後にモータを逆回転させることに
よってクラッチが接続されるようにしている。前記モー
タと減速機は、クラッチに対してクランク軸の軸線方向
の同一側部に位置する変速装置ケースに支持させてい
る。
ロッドの回転を往復運動に変換してクラッチを切断した
り接続するスイッチ機構を備えており、モータによる変
速を開始した直後に前記スイッチ機構によってクラッチ
が切断され、変速終了後にモータを逆回転させることに
よってクラッチが接続されるようにしている。前記モー
タと減速機は、クラッチに対してクランク軸の軸線方向
の同一側部に位置する変速装置ケースに支持させてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ドッグクラッチを有す
る変速機においては、変速時に変速歯車が軸線方向へ移
動することによってドッグクラッチの歯が凹陥部に直接
係入することもあるが、歯が凹陥部に係入する以前に被
接続側の歯車の軸端面に当接し、駆動側の歯車が回転し
て歯と凹陥部の位置が合致した瞬間に歯が凹陥部に係入
する場合がある。
る変速機においては、変速時に変速歯車が軸線方向へ移
動することによってドッグクラッチの歯が凹陥部に直接
係入することもあるが、歯が凹陥部に係入する以前に被
接続側の歯車の軸端面に当接し、駆動側の歯車が回転し
て歯と凹陥部の位置が合致した瞬間に歯が凹陥部に係入
する場合がある。
【0005】従来の電動式変速装置においては、ドッグ
クラッチの歯が歯車の軸端面に当接してから凹陥部に係
入するような変速形態を採る場合に問題が発生する。す
なわち、モータは通電された状態にあるにもかかわら
ず、従動側のシフトロッドが前記歯の当接によって変速
途中で回転を規制されてしまい、モータが過負荷になる
からである。モータが過負荷になると故障し易くなって
しまう。
クラッチの歯が歯車の軸端面に当接してから凹陥部に係
入するような変速形態を採る場合に問題が発生する。す
なわち、モータは通電された状態にあるにもかかわら
ず、従動側のシフトロッドが前記歯の当接によって変速
途中で回転を規制されてしまい、モータが過負荷になる
からである。モータが過負荷になると故障し易くなって
しまう。
【0006】このような不具合を解消するために、従来
の電動式変速装置においては、前記歯を相対的に小さく
形成するとともに歯と凹陥部の数量を増大させ、ドッグ
クラッチが円滑に噛み合うことができるようにしてい
る。しかしながら、このような特殊な形状の変速歯車
は、歯と凹陥部を高い精度をもって形成しなければなら
ず、生産性が低下してコストアップになってしまう。
の電動式変速装置においては、前記歯を相対的に小さく
形成するとともに歯と凹陥部の数量を増大させ、ドッグ
クラッチが円滑に噛み合うことができるようにしてい
る。しかしながら、このような特殊な形状の変速歯車
は、歯と凹陥部を高い精度をもって形成しなければなら
ず、生産性が低下してコストアップになってしまう。
【0007】また、従来の電動式変速装置は、モータの
軸線方向が車幅方向であり、モータが変速装置ケースか
ら側方へ突出するために、この変速装置を自動二輪車に
採用すると、車幅が大きくなってしまうとともに、モー
タに乗員の足が接触し易くなってしまう。しかも、既存
の自動二輪車用変速装置の変速歯車と、上述した特殊な
電動式変速装置用の変速歯車とが混在するようになって
しまい、部品管理が煩雑になってしまうという問題も生
じる。
軸線方向が車幅方向であり、モータが変速装置ケースか
ら側方へ突出するために、この変速装置を自動二輪車に
採用すると、車幅が大きくなってしまうとともに、モー
タに乗員の足が接触し易くなってしまう。しかも、既存
の自動二輪車用変速装置の変速歯車と、上述した特殊な
電動式変速装置用の変速歯車とが混在するようになって
しまい、部品管理が煩雑になってしまうという問題も生
じる。
【0008】さらに、従来の電動式変速装置は、モータ
とシフトロッドとの間の動力伝達系の部材(歯車式減速
機)をクラッチとはクランク軸の軸線方向の同一側部に
配設しているから、エンジンが片側に突出するという問
題もあった。
とシフトロッドとの間の動力伝達系の部材(歯車式減速
機)をクラッチとはクランク軸の軸線方向の同一側部に
配設しているから、エンジンが片側に突出するという問
題もあった。
【0009】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、変速機のドッグクラッチの変速歯
車を特殊な形状に形成することなく、モータが過負荷に
なるのを阻止できる自動二輪車用電動式変速装置を提供
することを第1の目的とする。また、エンジンの小型化
を図ることができる電動式変速装置を提供することを第
2の目的とする。
めになされたもので、変速機のドッグクラッチの変速歯
車を特殊な形状に形成することなく、モータが過負荷に
なるのを阻止できる自動二輪車用電動式変速装置を提供
することを第1の目的とする。また、エンジンの小型化
を図ることができる電動式変速装置を提供することを第
2の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係る自動二輪車用電動式変速装置は、モー
タと変速機のシフトロッドとの間の動力伝達系に、モー
タの変速動作に伴って回動する第1のアームと、この第
1のアームによって一方を押圧すると他方が伸びる二つ
のばね部材と、これらのばね部材の伸縮に伴なう荷重に
よって回動するとともにシフトロッドを連動するように
連結した第2のアームとを有する動力伝達機構を介装し
たものである。
め、本発明に係る自動二輪車用電動式変速装置は、モー
タと変速機のシフトロッドとの間の動力伝達系に、モー
タの変速動作に伴って回動する第1のアームと、この第
1のアームによって一方を押圧すると他方が伸びる二つ
のばね部材と、これらのばね部材の伸縮に伴なう荷重に
よって回動するとともにシフトロッドを連動するように
連結した第2のアームとを有する動力伝達機構を介装し
たものである。
【0011】本発明によれば、モータとともに第1のア
ームが変速動作をすると、二つのばね部材のうち一方が
伸張し、他方が圧縮される。伸張する方のばね部材の弾
発力によって第2のアームが回動し、第2のアームが変
速動作をする。すなわち、ばね部材に予め蓄積された力
(弾発力)が第1のアームによって開放され、このばね
部材の弾発力によって第2のアームが駆動されてシフト
ロッドが変速動作をする。このため、変速時に変速機の
ドッグクラッチが歯の当接によって待機している状態で
も第1のアームの作動が妨げられることはなく、前記待
機状態が解消された後にばね部材の弾発力によってドッ
グクラッチが噛合うようになる。
ームが変速動作をすると、二つのばね部材のうち一方が
伸張し、他方が圧縮される。伸張する方のばね部材の弾
発力によって第2のアームが回動し、第2のアームが変
速動作をする。すなわち、ばね部材に予め蓄積された力
(弾発力)が第1のアームによって開放され、このばね
部材の弾発力によって第2のアームが駆動されてシフト
ロッドが変速動作をする。このため、変速時に変速機の
ドッグクラッチが歯の当接によって待機している状態で
も第1のアームの作動が妨げられることはなく、前記待
機状態が解消された後にばね部材の弾発力によってドッ
グクラッチが噛合うようになる。
【0012】請求項2に記載した発明に係る自動二輪車
用電動式変速装置は、請求項1記載の自動二輪車用電動
式変速装置において、二つのばね部材をコイルばねによ
って形成して軸線が略水平になる状態で同一軸線上に一
列に並べ、これらのばね部材どうしの間に第1および第
2のアームを介装したものである。この発明によれば、
最低地上高さが低くなるのを阻止しながら、ばね部材の
巻き数を多くとることができるから、最低地上高さに制
約を受けることなくばね部材の設計上の自由度を向上さ
せることができる。
用電動式変速装置は、請求項1記載の自動二輪車用電動
式変速装置において、二つのばね部材をコイルばねによ
って形成して軸線が略水平になる状態で同一軸線上に一
列に並べ、これらのばね部材どうしの間に第1および第
2のアームを介装したものである。この発明によれば、
最低地上高さが低くなるのを阻止しながら、ばね部材の
巻き数を多くとることができるから、最低地上高さに制
約を受けることなくばね部材の設計上の自由度を向上さ
せることができる。
【0013】請求項3に記載した発明に係る自動二輪車
用電動式変速装置は、請求項1または請求項2に記載し
た発明に係る自動二輪車用電動式変速装置において、モ
ータと第1のアームとの間の動力伝達系にウォームとウ
ォームホイールとからなる減速機構を介装したものであ
る。この発明によれば、モータの軸線方向が車幅方向と
は直交する方向になる。また、ばね部材の弾発力で第1
のアームが初期位置へ復帰するのを減速機構によって阻
止できるから、変速動作が終了した後にモータへの給電
を絶つことができる。
用電動式変速装置は、請求項1または請求項2に記載し
た発明に係る自動二輪車用電動式変速装置において、モ
ータと第1のアームとの間の動力伝達系にウォームとウ
ォームホイールとからなる減速機構を介装したものであ
る。この発明によれば、モータの軸線方向が車幅方向と
は直交する方向になる。また、ばね部材の弾発力で第1
のアームが初期位置へ復帰するのを減速機構によって阻
止できるから、変速動作が終了した後にモータへの給電
を絶つことができる。
【0014】請求項4に記載した発明に係る自動二輪車
用電動式変速装置は、モータと、このモータと変速機の
シフトロッドとの間の動力伝達系の部材とを、クラッチ
とは車幅方向の反対側に配設したものである。この発明
によれば、クラッチと、変速機の電動化に用いる部材と
がエンジンの車幅方向の両側に振り分けられる。
用電動式変速装置は、モータと、このモータと変速機の
シフトロッドとの間の動力伝達系の部材とを、クラッチ
とは車幅方向の反対側に配設したものである。この発明
によれば、クラッチと、変速機の電動化に用いる部材と
がエンジンの車幅方向の両側に振り分けられる。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明に係る自動二輪車用電動式変速装置の一実施の形態を
図1ないし図7によって詳細に説明する。図1は本発明
に係る電動式変速装置を装備した自動二輪車の側面図、
図2はエンジンのクランクケース内の各部材の位置を示
す図、図3は変速機および多板式クラッチの断面図、図
4はモータ駆動装置の横断面図、図5はモータ駆動装置
を車体右側から見た状態を示す側面図、図6はモータ駆
動装置の縦断面図である。図6の破断位置を図4におい
てVI−VI線によって示す。図7は伝動機構の構成を示す
分解斜視図である。
明に係る自動二輪車用電動式変速装置の一実施の形態を
図1ないし図7によって詳細に説明する。図1は本発明
に係る電動式変速装置を装備した自動二輪車の側面図、
図2はエンジンのクランクケース内の各部材の位置を示
す図、図3は変速機および多板式クラッチの断面図、図
4はモータ駆動装置の横断面図、図5はモータ駆動装置
を車体右側から見た状態を示す側面図、図6はモータ駆
動装置の縦断面図である。図6の破断位置を図4におい
てVI−VI線によって示す。図7は伝動機構の構成を示す
分解斜視図である。
【0016】これらの図において、符号1で示すもの
は、本発明に係る電動式変速装置を装備した自動二輪車
である。符号2はこの自動二輪車のエンジンを示し、3
は前輪、4は後輪、5は操向ハンドル、6はシート、7
はフートレストをそれぞれ示す。前記エンジン2は空冷
式4サイクル単気筒エンジンで、クランクケース8の前
端部にシリンダ9をシリンダ軸線が車体の前方を指向す
るように取付けている。クランクケース8は、車幅方向
に分割できるように形成し、車体左側のケース半部と車
体右側のケース半部とにクランク軸10(図2参照)と
変速機11を支持させている。
は、本発明に係る電動式変速装置を装備した自動二輪車
である。符号2はこの自動二輪車のエンジンを示し、3
は前輪、4は後輪、5は操向ハンドル、6はシート、7
はフートレストをそれぞれ示す。前記エンジン2は空冷
式4サイクル単気筒エンジンで、クランクケース8の前
端部にシリンダ9をシリンダ軸線が車体の前方を指向す
るように取付けている。クランクケース8は、車幅方向
に分割できるように形成し、車体左側のケース半部と車
体右側のケース半部とにクランク軸10(図2参照)と
変速機11を支持させている。
【0017】クランク軸10の車体左側の端部には、フ
ライホイールマグネトウ12(図2参照)を設け、車体
右側の端部には、図示していない遠心クラッチを介して
図3中に符号13で示す多板式クラッチのハウジング1
3aを歯車結合させている。この多板式クラッチ13
は、従来からよく知られているように、前記ハウジング
13aと中間軸14との間の動力伝達系に多数の摩擦板
15を備えており、中間軸14の軸心部に移動自在に貫
通させたプッシュロッド16を復帰用ばね17の弾発力
に抗して押圧し、車体右側へ移動させることによって切
断状態になり、プッシュロッド16に加える押圧力を消
失させることによって接続状態になる構造を採ってい
る。前記押圧力の印加は、後述するオートレリーズ機構
18(図4参照)のプレッシャレバー19でプッシュロ
ッド16の車体左側の先端を押圧することによって実施
する。
ライホイールマグネトウ12(図2参照)を設け、車体
右側の端部には、図示していない遠心クラッチを介して
図3中に符号13で示す多板式クラッチのハウジング1
3aを歯車結合させている。この多板式クラッチ13
は、従来からよく知られているように、前記ハウジング
13aと中間軸14との間の動力伝達系に多数の摩擦板
15を備えており、中間軸14の軸心部に移動自在に貫
通させたプッシュロッド16を復帰用ばね17の弾発力
に抗して押圧し、車体右側へ移動させることによって切
断状態になり、プッシュロッド16に加える押圧力を消
失させることによって接続状態になる構造を採ってい
る。前記押圧力の印加は、後述するオートレリーズ機構
18(図4参照)のプレッシャレバー19でプッシュロ
ッド16の車体左側の先端を押圧することによって実施
する。
【0018】クランクケース8の前記車体左側のケース
半部を図3中に符号8aで示し、車体右側のケース半部
を符号8bで示す。前記中間軸14は、これらのケース
半部8a,8bに軸受20,21を介して回転自在に支
持させ、変速機11の複数の駆動側変速歯車22〜25
を軸装している。前記変速機11は、前記多板式クラッ
チ13と同様に従来からよく知られている構造のもの
で、前記複数の駆動側変速歯車22〜25と、前記中間
軸14より車体後側に配置した出力軸26に軸装した複
数の従動側変速歯車27〜30と、これらの変速歯車の
うち前記中間軸14または出力軸26にスプライン嵌合
させたスライド式変速歯車24,28を軸線方向に移動
させるシフトフォーク(図示せず)を有するシフトカム
31(図2参照)と、このシフトカム31を回動させる
シフトロッド32などによって構成している。
半部を図3中に符号8aで示し、車体右側のケース半部
を符号8bで示す。前記中間軸14は、これらのケース
半部8a,8bに軸受20,21を介して回転自在に支
持させ、変速機11の複数の駆動側変速歯車22〜25
を軸装している。前記変速機11は、前記多板式クラッ
チ13と同様に従来からよく知られている構造のもの
で、前記複数の駆動側変速歯車22〜25と、前記中間
軸14より車体後側に配置した出力軸26に軸装した複
数の従動側変速歯車27〜30と、これらの変速歯車の
うち前記中間軸14または出力軸26にスプライン嵌合
させたスライド式変速歯車24,28を軸線方向に移動
させるシフトフォーク(図示せず)を有するシフトカム
31(図2参照)と、このシフトカム31を回動させる
シフトロッド32などによって構成している。
【0019】前記二つのスライド式変速歯車24,28
の軸方向の両端面と、これらのスライド式変速歯車2
4,28に隣接する変速歯車の軸方向の端面には、一方
の変速歯車に形成した歯33と、他方の変速歯車に形成
した凹陥部34とからなるドッグクラッチ35を設けて
いる。これらの変速歯車22〜25、27〜30は、既
存の自動二輪車用変速機のものを用いている。
の軸方向の両端面と、これらのスライド式変速歯車2
4,28に隣接する変速歯車の軸方向の端面には、一方
の変速歯車に形成した歯33と、他方の変速歯車に形成
した凹陥部34とからなるドッグクラッチ35を設けて
いる。これらの変速歯車22〜25、27〜30は、既
存の自動二輪車用変速機のものを用いている。
【0020】前記シフトロッド32は、クランクケース
8内を車幅方向と平行に延びており、車体右側の端部に
間欠作動機構36(図2参照)を介して前記シフトカム
31を接続している。間欠作動機構36は、シフトロッ
ド32を中立位置から例えば増速側へ回動させることに
よってシフトカム31を増速側へ一定角度だけ回動さ
せ、変速終了後にはシフトカム31を静止させた状態で
シフトロッド32のみが中立位置に復帰する構造を採っ
ている。このシフトロッド32の途中に、図4に示すよ
うに、上述した多板式クラッチ13での接続・切断を切
換えるためのオートレリーズ機構18を設けている。
8内を車幅方向と平行に延びており、車体右側の端部に
間欠作動機構36(図2参照)を介して前記シフトカム
31を接続している。間欠作動機構36は、シフトロッ
ド32を中立位置から例えば増速側へ回動させることに
よってシフトカム31を増速側へ一定角度だけ回動さ
せ、変速終了後にはシフトカム31を静止させた状態で
シフトロッド32のみが中立位置に復帰する構造を採っ
ている。このシフトロッド32の途中に、図4に示すよ
うに、上述した多板式クラッチ13での接続・切断を切
換えるためのオートレリーズ機構18を設けている。
【0021】このオートレリーズ機構18は、シフトロ
ッド32の回動を往復運動に変えるボール式カム機構3
7と、このカム機構37の往復運動を前記プッシュロッ
ド16に伝達する前記プレッシャレバー19とを備え、
シフトロッド32を中立位置から例えば増速側へ回動さ
せたときに、前記変速機11による変速が実行される以
前にプレッシャレバー19がプッシュロッド16の車体
左側の先端を押圧し、多板式クラッチ13を切断状態に
するようになっている。すなわち、この変速機11の変
速は、シフトロッド32を中立位置から増速側、減速側
のどちらに回動させた場合でも、多板式クラッチ13が
切断状態になってから変速し、変速後にシフトロッド3
2を逆方向へ回して中立位置に復帰させることによっ
て、多板式クラッチ13が接続状態になる。
ッド32の回動を往復運動に変えるボール式カム機構3
7と、このカム機構37の往復運動を前記プッシュロッ
ド16に伝達する前記プレッシャレバー19とを備え、
シフトロッド32を中立位置から例えば増速側へ回動さ
せたときに、前記変速機11による変速が実行される以
前にプレッシャレバー19がプッシュロッド16の車体
左側の先端を押圧し、多板式クラッチ13を切断状態に
するようになっている。すなわち、この変速機11の変
速は、シフトロッド32を中立位置から増速側、減速側
のどちらに回動させた場合でも、多板式クラッチ13が
切断状態になってから変速し、変速後にシフトロッド3
2を逆方向へ回して中立位置に復帰させることによっ
て、多板式クラッチ13が接続状態になる。
【0022】シフトロッド32の車体左側の端部(多板
式クラッチ13とは車幅方向の反対側の端部)には、図
4に示すように、変速機11とともに本発明に係る電動
式変速装置を構成するモータ駆動装置41を取付けてい
る。このモータ駆動装置41は、モータ42の動力によ
って変速機11に変速動作をさせるためのもので、クラ
ンクケース8の車体左側の端部に取付けたクランクケー
スカバー43に後述する各部材を支持させ、クランクケ
ースカバー43とともにクランクケース8に対して着脱
できるようにしている。上述した各部材とは、図4〜図
6に示すように、クランクケースカバー43の車体前側
の端部に軸線方向が車体の前後方向を指向するように取
付けた前記モータ42と、このモータ42の回転軸44
の後端部に形成したウォーム45に噛合するウォームホ
イール46と、このウォームホイール46に一体に形成
した第1のベルクランク47と、この第1のベルクラン
ク47の側方に設けた第2のベルクランク48と、これ
ら第1および第2のベルクランク47,48の下方に設
けた第1および第2の圧縮コイルばね49,50と、前
記第2のベルクランク48とシフトロッド32との間に
介装した伝動機構51などである。前記圧縮コイルばね
49,50が本発明に係るばね部材を構成し、前記第1
および第2のベルクランク47,48が本発明に係る第
1のアームと第2のアームを構成している。また、本発
明に係る「モータと変速機のシフトロッドとの間の動力
伝達系の部材」は、前記回転軸44と、ウォーム45
と、ウォームホイール46と、第1および第2のベルク
ランク47,48と、伝動機構51などによって構成し
ている。
式クラッチ13とは車幅方向の反対側の端部)には、図
4に示すように、変速機11とともに本発明に係る電動
式変速装置を構成するモータ駆動装置41を取付けてい
る。このモータ駆動装置41は、モータ42の動力によ
って変速機11に変速動作をさせるためのもので、クラ
ンクケース8の車体左側の端部に取付けたクランクケー
スカバー43に後述する各部材を支持させ、クランクケ
ースカバー43とともにクランクケース8に対して着脱
できるようにしている。上述した各部材とは、図4〜図
6に示すように、クランクケースカバー43の車体前側
の端部に軸線方向が車体の前後方向を指向するように取
付けた前記モータ42と、このモータ42の回転軸44
の後端部に形成したウォーム45に噛合するウォームホ
イール46と、このウォームホイール46に一体に形成
した第1のベルクランク47と、この第1のベルクラン
ク47の側方に設けた第2のベルクランク48と、これ
ら第1および第2のベルクランク47,48の下方に設
けた第1および第2の圧縮コイルばね49,50と、前
記第2のベルクランク48とシフトロッド32との間に
介装した伝動機構51などである。前記圧縮コイルばね
49,50が本発明に係るばね部材を構成し、前記第1
および第2のベルクランク47,48が本発明に係る第
1のアームと第2のアームを構成している。また、本発
明に係る「モータと変速機のシフトロッドとの間の動力
伝達系の部材」は、前記回転軸44と、ウォーム45
と、ウォームホイール46と、第1および第2のベルク
ランク47,48と、伝動機構51などによって構成し
ている。
【0023】前記モータ42は、図4に示すように、ク
ランクケースカバー43の前側であって平面視において
シリンダ9の側方に配設し、回転軸44をクランクケー
スカバー43内に車体前側から挿入している。また、こ
のモータ42は、図示していない変速制御装置によって
回転が制御されるように構成している。前記変速制御装
置は、操向ハンドル5に設けた変速スイッチ(図示せ
ず)を増速側または減速側へ操作することによって、モ
ータ42に増速動作または減速動作をさせる回路を採っ
ている。モータ42が増速動作をするときには、シフト
ロッド32が中立位置から増速側に回って変速終了後に
中立位置に戻るように回転軸44が回動する。減速動作
の場合には、回転軸44の回動方向が逆方向になる。変
速機11による変速が終了したことを検出するために
は、この実施の形態では前記シフトカム31に角度検出
センサ(図示せず)を接続し、この角度検出センサの出
力に基づいて実施している。
ランクケースカバー43の前側であって平面視において
シリンダ9の側方に配設し、回転軸44をクランクケー
スカバー43内に車体前側から挿入している。また、こ
のモータ42は、図示していない変速制御装置によって
回転が制御されるように構成している。前記変速制御装
置は、操向ハンドル5に設けた変速スイッチ(図示せ
ず)を増速側または減速側へ操作することによって、モ
ータ42に増速動作または減速動作をさせる回路を採っ
ている。モータ42が増速動作をするときには、シフト
ロッド32が中立位置から増速側に回って変速終了後に
中立位置に戻るように回転軸44が回動する。減速動作
の場合には、回転軸44の回動方向が逆方向になる。変
速機11による変速が終了したことを検出するために
は、この実施の形態では前記シフトカム31に角度検出
センサ(図示せず)を接続し、この角度検出センサの出
力に基づいて実施している。
【0024】モータ42の回転軸44は、図5,6に示
すように、クランク軸10の左端部に設けたフライホイ
ールマグネトウ12の下方で後方へ向けて延設してい
る。この回転軸44の後端部のウォーム45に下方から
ウォームホイール46を噛合させている。前記ウォーム
ホイール46は、車体の側方から見て扇状に形成して中
心部のボスに第1のベルクランク47を一体に形成して
おり、車幅方向に延びる支軸52に貫通させてこの支軸
52に回動自在に支持させている。支軸52は、図4に
示すように、車体左側の端部をクランクケースカバー4
3に支持させ、車体右側の端部をクランクケースカバー
内側に位置する支持板53に支持させている。この支持
板53は、図5に示すように、車体の前後方向に延びる
ように形成し、固定用ボルト54によってクランクケー
スカバー43の内面側に固定している。
すように、クランク軸10の左端部に設けたフライホイ
ールマグネトウ12の下方で後方へ向けて延設してい
る。この回転軸44の後端部のウォーム45に下方から
ウォームホイール46を噛合させている。前記ウォーム
ホイール46は、車体の側方から見て扇状に形成して中
心部のボスに第1のベルクランク47を一体に形成して
おり、車幅方向に延びる支軸52に貫通させてこの支軸
52に回動自在に支持させている。支軸52は、図4に
示すように、車体左側の端部をクランクケースカバー4
3に支持させ、車体右側の端部をクランクケースカバー
内側に位置する支持板53に支持させている。この支持
板53は、図5に示すように、車体の前後方向に延びる
ように形成し、固定用ボルト54によってクランクケー
スカバー43の内面側に固定している。
【0025】前記第1のベルクランク47は、前記支軸
52より車体の前方に延出する前部アーム47aと、支
軸52より車体の後方に延出する後部アーム47bとに
よって形成している。前記第2のベルクランク48は、
図4に示すように、前記第1のベルクランク47の前部
アーム47aに隣接する前部アーム48aと、第1のベ
ルクランク47の後部アーム47bに隣接する後部アー
ム48bとを一体に形成するとともに、後端部に、後述
する伝動機構51の伝動レバー55が噛合するギヤ48
cを形成しており、前記支軸52に回動自在に支持させ
ている。また、前部アーム47aと48a、後部アーム
47bと48bとは支軸52の軸方向の投影形状が同一
となっている。
52より車体の前方に延出する前部アーム47aと、支
軸52より車体の後方に延出する後部アーム47bとに
よって形成している。前記第2のベルクランク48は、
図4に示すように、前記第1のベルクランク47の前部
アーム47aに隣接する前部アーム48aと、第1のベ
ルクランク47の後部アーム47bに隣接する後部アー
ム48bとを一体に形成するとともに、後端部に、後述
する伝動機構51の伝動レバー55が噛合するギヤ48
cを形成しており、前記支軸52に回動自在に支持させ
ている。また、前部アーム47aと48a、後部アーム
47bと48bとは支軸52の軸方向の投影形状が同一
となっている。
【0026】これら第1のベルクランク47と第2のベ
ルクランク48の下方に前記第1の圧縮コイルばね49
と第2の圧縮コイルばね50を配設している。第1およ
び第2の圧縮コイルばね49,50は、図6に示すよう
に、それぞれ径寸法が異なる2種類の圧縮コイルばねに
よって構成し、クランクケースカバー43に下方へ突出
するように形成した二つの円筒部43a,43bに伸縮
方向が上下方向になるとともに車体の前後方向に並ぶよ
うに装填し、上端部に有底円筒状のリフター49a,5
0aをそれぞれ装着している。前記円筒部43a,43
bの下端開口は、キャップ56によって閉塞している。
ルクランク48の下方に前記第1の圧縮コイルばね49
と第2の圧縮コイルばね50を配設している。第1およ
び第2の圧縮コイルばね49,50は、図6に示すよう
に、それぞれ径寸法が異なる2種類の圧縮コイルばねに
よって構成し、クランクケースカバー43に下方へ突出
するように形成した二つの円筒部43a,43bに伸縮
方向が上下方向になるとともに車体の前後方向に並ぶよ
うに装填し、上端部に有底円筒状のリフター49a,5
0aをそれぞれ装着している。前記円筒部43a,43
bの下端開口は、キャップ56によって閉塞している。
【0027】第1の圧縮コイルばね49を第1のベルク
ランク47の前部アーム47aによって押圧して圧縮さ
せるとともに、第2の圧縮コイルばね50を第1のベル
クランク47の後部アーム47bによって押圧して圧縮
させている。中立位置は図6中に実線にて示されるよう
にリフター49a,50aが同一高さになる状態であ
る。このように第1および第2の圧縮コイルばね49,
50を弾装することによって、例えば第1のベルクラン
ク47を前部アーム47aが上方へ移動するとともに後
部アーム47bが下方へ移動するように揺動させると、
第2のベルクランク48の負荷が無い場合には、前記前
部アーム47aが押圧している第1の圧縮コイルばね4
9が自らの弾発力によって伸張するとともに、第2の圧
縮コイルばね50が後部アーム47bによってさらに圧
縮される。
ランク47の前部アーム47aによって押圧して圧縮さ
せるとともに、第2の圧縮コイルばね50を第1のベル
クランク47の後部アーム47bによって押圧して圧縮
させている。中立位置は図6中に実線にて示されるよう
にリフター49a,50aが同一高さになる状態であ
る。このように第1および第2の圧縮コイルばね49,
50を弾装することによって、例えば第1のベルクラン
ク47を前部アーム47aが上方へ移動するとともに後
部アーム47bが下方へ移動するように揺動させると、
第2のベルクランク48の負荷が無い場合には、前記前
部アーム47aが押圧している第1の圧縮コイルばね4
9が自らの弾発力によって伸張するとともに、第2の圧
縮コイルばね50が後部アーム47bによってさらに圧
縮される。
【0028】このときには、第1の圧縮コイルばね49
に予め蓄積された力(弾発力)が開放され、この第1の
圧縮コイルばね49の弾発力によって第2のベルクラン
ク48の前部アーム48aが上方へ押圧されて第2のベ
ルクランク48が第1のベルクランク47と同方向へ揺
動する。第1のベルクランク47の揺動方向が上記とは
逆方向の場合には、第2のベルクランク48は第2の圧
縮コイルばね50の弾発力によって第1のベルクランク
47と同方向へ揺動する。すなわち、第1のベルクラン
ク47に追従するように第2のベルクランク48が第1
または第2の圧縮コイルばね49,50の弾発力によっ
て揺動する。
に予め蓄積された力(弾発力)が開放され、この第1の
圧縮コイルばね49の弾発力によって第2のベルクラン
ク48の前部アーム48aが上方へ押圧されて第2のベ
ルクランク48が第1のベルクランク47と同方向へ揺
動する。第1のベルクランク47の揺動方向が上記とは
逆方向の場合には、第2のベルクランク48は第2の圧
縮コイルばね50の弾発力によって第1のベルクランク
47と同方向へ揺動する。すなわち、第1のベルクラン
ク47に追従するように第2のベルクランク48が第1
または第2の圧縮コイルばね49,50の弾発力によっ
て揺動する。
【0029】前記伝動機構51は、モータ42を使用し
て変速するときに前記第2のベルクランク48とシフト
ロッド32とを接続するとともに、モータ42を使用せ
ずに足の操作によってシフトペダル57(図1および図
4参照)で変速するときにシフトペダル57と第2のベ
ルクランク48との間の動力伝達系を切断するためのも
ので、図4、図6,7に示すように、シフトロッド32
に軸線方向へ移動自在に嵌合させた円筒からなる内筒6
1と、この内筒61の外周部に周方向および軸線方向へ
移動自在に嵌合させた外筒62と、前記内筒61を車体
の側方へ付勢する圧縮コイルばね63などによって構成
している。図4は、シフトロッド32の軸心を示す一点
鎖線Cより同図の左側がシフトペダル57を装着した状
態を示し、右側がシフトペダル57を取外した状態を示
している。
て変速するときに前記第2のベルクランク48とシフト
ロッド32とを接続するとともに、モータ42を使用せ
ずに足の操作によってシフトペダル57(図1および図
4参照)で変速するときにシフトペダル57と第2のベ
ルクランク48との間の動力伝達系を切断するためのも
ので、図4、図6,7に示すように、シフトロッド32
に軸線方向へ移動自在に嵌合させた円筒からなる内筒6
1と、この内筒61の外周部に周方向および軸線方向へ
移動自在に嵌合させた外筒62と、前記内筒61を車体
の側方へ付勢する圧縮コイルばね63などによって構成
している。図4は、シフトロッド32の軸心を示す一点
鎖線Cより同図の左側がシフトペダル57を装着した状
態を示し、右側がシフトペダル57を取外した状態を示
している。
【0030】前記内筒61は、シフトロッド32ととも
にクランクケースカバー43を貫通してクランクケース
カバー43の外方に突出しており、ケース内側の部位
に、第1および第2のガイド穴64,65を形成すると
ともに、ケース外側に位置する突出側端部に受圧用円筒
部66を一体に形成している。この受圧用円筒部66の
内周面とシフトロッド32との間にシール部材67を介
装している。
にクランクケースカバー43を貫通してクランクケース
カバー43の外方に突出しており、ケース内側の部位
に、第1および第2のガイド穴64,65を形成すると
ともに、ケース外側に位置する突出側端部に受圧用円筒
部66を一体に形成している。この受圧用円筒部66の
内周面とシフトロッド32との間にシール部材67を介
装している。
【0031】前記第1のガイド穴64は、シフトロッド
32に立設した第1の連結ピン68が嵌合できる開口幅
をもって内筒61のケース内側の端部からシフトロッド
32の軸線方向に延びるように溝状に形成している。第
2のガイド穴65は、シフトロッド32の軸線方向に延
びる軸方向延在部65aと、内筒61の周方向に延びる
周方向延在部65bとによってT字状に形成している。
これらの軸方向延在部65aと周方向延在部65bは、
外筒62に中空部内へ突出するように取付けた第2の連
結ピン69が嵌合できる開口幅をもって形成している。
32に立設した第1の連結ピン68が嵌合できる開口幅
をもって内筒61のケース内側の端部からシフトロッド
32の軸線方向に延びるように溝状に形成している。第
2のガイド穴65は、シフトロッド32の軸線方向に延
びる軸方向延在部65aと、内筒61の周方向に延びる
周方向延在部65bとによってT字状に形成している。
これらの軸方向延在部65aと周方向延在部65bは、
外筒62に中空部内へ突出するように取付けた第2の連
結ピン69が嵌合できる開口幅をもって形成している。
【0032】前記外筒62は、前記内筒61に嵌合する
円筒部62aの外周部分に前記伝動レバー55を一体に
形成し、図4に示すように、円筒部62aを前記クラン
クケースカバー43と前記支持板53との間に位置付け
てこれらによって軸線方向への移動が阻止されるように
している。この外筒62の前記第2の連結ピン69は、
前記円筒部62aに穿設したピン孔62bに挿通させて
いる。前記伝動レバー55は、図6に示すように扇状に
形成し、扇の円弧部分に上述した第2のベルクランク4
8のギヤ48cに噛合するギヤ55aを形成している。
円筒部62aの外周部分に前記伝動レバー55を一体に
形成し、図4に示すように、円筒部62aを前記クラン
クケースカバー43と前記支持板53との間に位置付け
てこれらによって軸線方向への移動が阻止されるように
している。この外筒62の前記第2の連結ピン69は、
前記円筒部62aに穿設したピン孔62bに挿通させて
いる。前記伝動レバー55は、図6に示すように扇状に
形成し、扇の円弧部分に上述した第2のベルクランク4
8のギヤ48cに噛合するギヤ55aを形成している。
【0033】伝動レバー55のギヤ55aと第2のベル
クランク48のギヤ48cは、シフトロッド32が中立
位置に位置している状態で歯の形成範囲の中央部分どう
しを噛合させている。言い換えれば、この伝動機構51
は、中立位置に位置するシフトロッド32の第1の連結
ピン68を内筒61の第1のガイド穴64に係入させる
とともに、この内筒61の第2のガイド穴65の軸方向
延在部65aに外筒62の第2の連結ピン69を係入さ
せた状態で、前記第2のベルクランク48と伝動レバー
55の歯の形成範囲の中央部どうしが噛合するように、
第1および第2のガイド穴64,65の形成位置と、第
1および第2の連結ピン68,69の取付位置とを設定
している。図6は、上述したようにシフトロッド32を
中立位置に位置付けた状態で描いてある。なお、図7に
示す第1のガイド穴64は、その形状を理解し易くする
ために第2のガイド穴65の近傍に描いてあるが、実際
には図6に示す位置に形成している。
クランク48のギヤ48cは、シフトロッド32が中立
位置に位置している状態で歯の形成範囲の中央部分どう
しを噛合させている。言い換えれば、この伝動機構51
は、中立位置に位置するシフトロッド32の第1の連結
ピン68を内筒61の第1のガイド穴64に係入させる
とともに、この内筒61の第2のガイド穴65の軸方向
延在部65aに外筒62の第2の連結ピン69を係入さ
せた状態で、前記第2のベルクランク48と伝動レバー
55の歯の形成範囲の中央部どうしが噛合するように、
第1および第2のガイド穴64,65の形成位置と、第
1および第2の連結ピン68,69の取付位置とを設定
している。図6は、上述したようにシフトロッド32を
中立位置に位置付けた状態で描いてある。なお、図7に
示す第1のガイド穴64は、その形状を理解し易くする
ために第2のガイド穴65の近傍に描いてあるが、実際
には図6に示す位置に形成している。
【0034】この伝動機構51のクランクケースカバー
43への組付けは、クランクケースカバー43をクラン
クケース8に取付けていない状態で行う。クランクケー
ス8には、シフトロッド32を含めて変速機11を予め
組付けておく。先ず、内筒61に外筒62を嵌合させ、
第2の連結ピン69を外筒62のピン孔62bに挿入し
て内筒61の第2のガイド穴65に係入させる。組立時
には、第2の連結ピン69を第2のガイド穴65の軸方
向延在部65aに係入させておく。
43への組付けは、クランクケースカバー43をクラン
クケース8に取付けていない状態で行う。クランクケー
ス8には、シフトロッド32を含めて変速機11を予め
組付けておく。先ず、内筒61に外筒62を嵌合させ、
第2の連結ピン69を外筒62のピン孔62bに挿入し
て内筒61の第2のガイド穴65に係入させる。組立時
には、第2の連結ピン69を第2のガイド穴65の軸方
向延在部65aに係入させておく。
【0035】そして、これら内筒61と外筒62をクラ
ンクケースカバー43にカバー内側から装着するととも
に、支軸52と、第2のベルクランク48と、第1のベ
ルクランク47と、支持板53とをクランクケースカバ
ー43に取付ける。このときにモータ42もクランクケ
ースカバー43に取付け、回転軸44のウォーム45を
ウォームホイール46に噛合させる。次いで、第1およ
び第2の圧縮コイルばね49,50をクランクケースカ
バー43に装填する。このように支持板53やモータ4
2をクランクケースカバー43に取付けることによっ
て、伝動機構51の組付けが終了する。この時点におい
て、伝動機構51が組付けられたクランクケースカバー
43をクランクケース8に取付けるまでの間、支持板5
3の車幅方向外方への突出部53aが外筒62の脱落を
防止する。
ンクケースカバー43にカバー内側から装着するととも
に、支軸52と、第2のベルクランク48と、第1のベ
ルクランク47と、支持板53とをクランクケースカバ
ー43に取付ける。このときにモータ42もクランクケ
ースカバー43に取付け、回転軸44のウォーム45を
ウォームホイール46に噛合させる。次いで、第1およ
び第2の圧縮コイルばね49,50をクランクケースカ
バー43に装填する。このように支持板53やモータ4
2をクランクケースカバー43に取付けることによっ
て、伝動機構51の組付けが終了する。この時点におい
て、伝動機構51が組付けられたクランクケースカバー
43をクランクケース8に取付けるまでの間、支持板5
3の車幅方向外方への突出部53aが外筒62の脱落を
防止する。
【0036】クランクケースカバー43は、上述したよ
うに伝動機構51を組付けた状態でクランクケース8の
車体左側のケース半部8aに取付ける。このときには、
先ず、シフトロッド32に内筒付勢用の圧縮コイルばね
63を装着し、このシフトロッド32を内筒61の中空
部に嵌入させる。そして、第1の連結ピン68を内筒6
1の第1のガイド穴64に係入させ、図4において一点
鎖線Cより右側に示すように、シフトロッド32の先端
を内筒61の受圧用円筒66から車体左側に突出させ
る。
うに伝動機構51を組付けた状態でクランクケース8の
車体左側のケース半部8aに取付ける。このときには、
先ず、シフトロッド32に内筒付勢用の圧縮コイルばね
63を装着し、このシフトロッド32を内筒61の中空
部に嵌入させる。そして、第1の連結ピン68を内筒6
1の第1のガイド穴64に係入させ、図4において一点
鎖線Cより右側に示すように、シフトロッド32の先端
を内筒61の受圧用円筒66から車体左側に突出させ
る。
【0037】このようにクランクケースカバー43をク
ランクケース8に取付けた状態で圧縮コイルばね63の
弾発力によって内筒61がケース外側へ付勢されるよう
にしている。また、第2の連結ピン69が第2のガイド
穴65の穴壁面に当接することによって、内筒61がケ
ース外方へ抜けて外れることがないようにしている。
ランクケース8に取付けた状態で圧縮コイルばね63の
弾発力によって内筒61がケース外側へ付勢されるよう
にしている。また、第2の連結ピン69が第2のガイド
穴65の穴壁面に当接することによって、内筒61がケ
ース外方へ抜けて外れることがないようにしている。
【0038】シフトロッド32にシフトペダル57を取
付けていないときには、内筒61が圧縮コイルばね63
の弾発力によって付勢されているために、第2の連結ピ
ン69が第2のガイド穴65の軸方向延在部65aに係
入する状態に保たれる。この状態では、第2のベルクラ
ンク48→外筒62→第2の連結ピン69→内筒61→
第1の連結ピン68→シフトロッド32からなる動力伝
達系が構成され、モータ駆動装置41とシフトロッド3
2とが結合される。すなわち、この状態ではシフトロッ
ド32の変速動作に伴って第2のベルクランク48が揺
動し、この第2のベルクランク48の前部アーム48a
と後部アーム48bとが互いに逆方向へ移動するように
なる。
付けていないときには、内筒61が圧縮コイルばね63
の弾発力によって付勢されているために、第2の連結ピ
ン69が第2のガイド穴65の軸方向延在部65aに係
入する状態に保たれる。この状態では、第2のベルクラ
ンク48→外筒62→第2の連結ピン69→内筒61→
第1の連結ピン68→シフトロッド32からなる動力伝
達系が構成され、モータ駆動装置41とシフトロッド3
2とが結合される。すなわち、この状態ではシフトロッ
ド32の変速動作に伴って第2のベルクランク48が揺
動し、この第2のベルクランク48の前部アーム48a
と後部アーム48bとが互いに逆方向へ移動するように
なる。
【0039】この状態でモータ42が変速のために回転
すると、このモータ42の回転軸44とともにウォーム
ホイール46が回転し、さらに、このウォームホイール
46に一体に形成した第1のベルクランク47が支軸5
2を中心にして揺動する。これらの部材の回転・揺動方
向は、シフトアップ時とシフトダウン時とで逆方向にな
る。第1のベルクランク47が揺動することによって、
前部アーム47aと後部アーム47bが互いに逆方向へ
移動し、これらのアームのうち上方へ移動する一方のア
ームの下方に位置する圧縮コイルばねは、予め蓄積され
た力(弾発力)が開放されて第2のベルクランク48の
一方のアームを上方へ押圧する。この結果、第2のベル
クランク48が第1のベルクランク47と同方向へ揺動
する。例えば、第1のベルクランク47の前部アーム4
7aが上方へ移動した場合には、第1の圧縮コイルばね
49によって第2のベルクランク48の前部アーム48
aが上方へ付勢され、第2のベルクランク48が揺動す
る。
すると、このモータ42の回転軸44とともにウォーム
ホイール46が回転し、さらに、このウォームホイール
46に一体に形成した第1のベルクランク47が支軸5
2を中心にして揺動する。これらの部材の回転・揺動方
向は、シフトアップ時とシフトダウン時とで逆方向にな
る。第1のベルクランク47が揺動することによって、
前部アーム47aと後部アーム47bが互いに逆方向へ
移動し、これらのアームのうち上方へ移動する一方のア
ームの下方に位置する圧縮コイルばねは、予め蓄積され
た力(弾発力)が開放されて第2のベルクランク48の
一方のアームを上方へ押圧する。この結果、第2のベル
クランク48が第1のベルクランク47と同方向へ揺動
する。例えば、第1のベルクランク47の前部アーム4
7aが上方へ移動した場合には、第1の圧縮コイルばね
49によって第2のベルクランク48の前部アーム48
aが上方へ付勢され、第2のベルクランク48が揺動す
る。
【0040】第2のベルクランク48は、上述したよう
に伝動機構51を介してシフトロッド32に接続してい
るから、この第2のベルクランク48が揺動して間欠作
動機構36によって変速機11で変速が行われる。シフ
トロッド32が円滑に回って変速が行われたときには、
第1のベルクランク47に追従するように第2のベルク
ランク48が揺動する。しかし、変速機11のドッグク
ラッチ35において歯33が被接続側の変速歯車の軸端
面に当接したりしていわゆる変速待機状態になると、第
2のベルクランク48は、第1のベルクランク47の変
速動作が終了した後に、シフトロッド32の回転が規制
されることによって停止する。
に伝動機構51を介してシフトロッド32に接続してい
るから、この第2のベルクランク48が揺動して間欠作
動機構36によって変速機11で変速が行われる。シフ
トロッド32が円滑に回って変速が行われたときには、
第1のベルクランク47に追従するように第2のベルク
ランク48が揺動する。しかし、変速機11のドッグク
ラッチ35において歯33が被接続側の変速歯車の軸端
面に当接したりしていわゆる変速待機状態になると、第
2のベルクランク48は、第1のベルクランク47の変
速動作が終了した後に、シフトロッド32の回転が規制
されることによって停止する。
【0041】この状態では、第2のベルクランク48
は、第1のベルクランク47と同方向へ揺動する方向へ
第1または第2の圧縮コイルばね49,50によって付
勢される。言い換えれば、モータ42の動力の代わりに
第1または第2の圧縮コイルばね49,50の弾発力が
変速機11に伝達されるようになる。このため、変速時
に変速機11のドッグクラッチ35が歯33の当接によ
って待機している状態でも第1のベルクランク47の作
動が妨げられることはないから、モータ42は、途中で
停止することがなく、制御装置によって設定された回転
数だけ連続して回転することができる。このように回転
した後(変速動作が終了した後)にモータ42は給電が
絶たれる。モータ42が停止した後は、第1または第2
の圧縮コイルばね49,50の弾発力によってシフトロ
ッド32が変速方向へ継続して付勢される。
は、第1のベルクランク47と同方向へ揺動する方向へ
第1または第2の圧縮コイルばね49,50によって付
勢される。言い換えれば、モータ42の動力の代わりに
第1または第2の圧縮コイルばね49,50の弾発力が
変速機11に伝達されるようになる。このため、変速時
に変速機11のドッグクラッチ35が歯33の当接によ
って待機している状態でも第1のベルクランク47の作
動が妨げられることはないから、モータ42は、途中で
停止することがなく、制御装置によって設定された回転
数だけ連続して回転することができる。このように回転
した後(変速動作が終了した後)にモータ42は給電が
絶たれる。モータ42が停止した後は、第1または第2
の圧縮コイルばね49,50の弾発力によってシフトロ
ッド32が変速方向へ継続して付勢される。
【0042】ドッグクラッチ35が待機状態から接続状
態になると、変速が終了したことをシフトカム31の位
置に基づいて角度検出センサが検出し、モータ制御用制
御装置がシフトロッド32を中立位置に戻すためにモー
タ42を逆転させる。このようにして、操向ハンドル5
に設けた変速スイッチにより変速を行なうことができ
る。
態になると、変速が終了したことをシフトカム31の位
置に基づいて角度検出センサが検出し、モータ制御用制
御装置がシフトロッド32を中立位置に戻すためにモー
タ42を逆転させる。このようにして、操向ハンドル5
に設けた変速スイッチにより変速を行なうことができ
る。
【0043】一方、シフトロッド32の先端部にシフト
ペダル57を取付けると、図4において一点鎖線Cより
左側に示したように、内筒61の受圧用円筒66がシフ
トペダル57によって押圧されて内筒61が圧縮コイル
ばね63の弾発力に抗して車体右側へ移動する。このよ
うに内筒61が移動すると、第2の連結ピン69に対し
て第2のガイド穴65の位置が変化し、第2の連結ピン
69が第2のガイド穴65の周方向延在部65bに係入
できるようになる。この状態では、外筒62の回動は内
筒61に伝達されることがなく、モータ駆動装置41と
シフトロッド32との間の動力伝達系が切断される。
ペダル57を取付けると、図4において一点鎖線Cより
左側に示したように、内筒61の受圧用円筒66がシフ
トペダル57によって押圧されて内筒61が圧縮コイル
ばね63の弾発力に抗して車体右側へ移動する。このよ
うに内筒61が移動すると、第2の連結ピン69に対し
て第2のガイド穴65の位置が変化し、第2の連結ピン
69が第2のガイド穴65の周方向延在部65bに係入
できるようになる。この状態では、外筒62の回動は内
筒61に伝達されることがなく、モータ駆動装置41と
シフトロッド32との間の動力伝達系が切断される。
【0044】このため、モータ42を変速動作させて第
2のベルクランク48とともに外筒62が回動したとし
ても、シフトロッド32に駆動力が伝達されることはな
いから、シフトペダル57で変速することができる。し
かも、シフトペダル64による入力はモータ駆動系を駆
動することなく、すなわちモータが抵抗になることがな
いから、従来の自動二輪車と同等の変速感覚で変速する
ことができる。
2のベルクランク48とともに外筒62が回動したとし
ても、シフトロッド32に駆動力が伝達されることはな
いから、シフトペダル57で変速することができる。し
かも、シフトペダル64による入力はモータ駆動系を駆
動することなく、すなわちモータが抵抗になることがな
いから、従来の自動二輪車と同等の変速感覚で変速する
ことができる。
【0045】したがって、上述した電動式変速装置によ
れば、変速時に変速機11のドッグクラッチ35が歯3
3の当接によって待機している状態で第1のベルクラン
ク47の揺動が妨げられることはないから、変速機11
の状態に影響を受けることなくモータ42が変速動作を
することができ、過負荷になるのを確実に阻止すること
ができる。また、変速機11の変速歯車を特殊な形状に
形成しなくてもよいから、既存の自動二輪車用変速機を
使用することができる。
れば、変速時に変速機11のドッグクラッチ35が歯3
3の当接によって待機している状態で第1のベルクラン
ク47の揺動が妨げられることはないから、変速機11
の状態に影響を受けることなくモータ42が変速動作を
することができ、過負荷になるのを確実に阻止すること
ができる。また、変速機11の変速歯車を特殊な形状に
形成しなくてもよいから、既存の自動二輪車用変速機を
使用することができる。
【0046】さらに、モータ42の軸線方向が車幅方向
とは直交する方向(前後方向)であるから、車体が大型
化するのを阻止しながら、軸線方向に相対的に長くなる
モータ42を搭載することができる。すなわち、モータ
42をエンジン2の車体左側に搭載するにもかかわら
ず、エンジン2の車幅方向の寸法を小さくすることがで
きる。しかも、クランクケースカバー43の前端部にモ
ータ42を配設しているから、モータ42に乗員の足が
接触するのを阻止することができる。加えて、第1また
は第2の圧縮コイルばね49,50の弾発力で第1のベ
ルクランク47が逆転するのをウォーム45およびウォ
ームホイール46からなる減速機構によって阻止できる
から、変速動作が終了した後にモータ42への給電を絶
つことによって、モータ42の負荷をより一層低減する
ことができる。
とは直交する方向(前後方向)であるから、車体が大型
化するのを阻止しながら、軸線方向に相対的に長くなる
モータ42を搭載することができる。すなわち、モータ
42をエンジン2の車体左側に搭載するにもかかわら
ず、エンジン2の車幅方向の寸法を小さくすることがで
きる。しかも、クランクケースカバー43の前端部にモ
ータ42を配設しているから、モータ42に乗員の足が
接触するのを阻止することができる。加えて、第1また
は第2の圧縮コイルばね49,50の弾発力で第1のベ
ルクランク47が逆転するのをウォーム45およびウォ
ームホイール46からなる減速機構によって阻止できる
から、変速動作が終了した後にモータ42への給電を絶
つことによって、モータ42の負荷をより一層低減する
ことができる。
【0047】また、モータ駆動装置41を多板式クラッ
チ13とは車幅方向の反対側に配設しているから、多板
式クラッチ13と、モータ駆動装置41(変速機の電動
化に用いる部材)とがエンジン2の車幅方向の両側に振
り分けられる。このため、これらが同一側部に並ぶ場合
に較べてエンジン2を車幅方向にコンパクトに形成する
ことができる。
チ13とは車幅方向の反対側に配設しているから、多板
式クラッチ13と、モータ駆動装置41(変速機の電動
化に用いる部材)とがエンジン2の車幅方向の両側に振
り分けられる。このため、これらが同一側部に並ぶ場合
に較べてエンジン2を車幅方向にコンパクトに形成する
ことができる。
【0048】この実施の形態によれば、第1のベルクラ
ンク47と第2のベルクランク48とは同軸上で、且つ
平面視第1および第2の圧縮コイルばね49,50の間
に位置する単一の支軸52によって回動自在に支持され
ているので、前記支軸52を含め2つのベルクランクお
よび2つの圧縮コイルばねの計5部材が簡潔な構成で且
つコンパクトに配置され、これらの作動も円滑に行なわ
れる。また、第1および第2の圧縮コイルばね49,5
0は2つのベルクランクの下方に配置され、クランクケ
ースカバー43の下面から組付けることができるので、
組付けが容易である。また、キャップ56の雄ねじ部の
長さは圧縮コイルばねの取付時たわみ量以上に設定され
ており、キャップ56の組付け初期段階では圧縮コイル
ばねの反力が作用しないので更に組付けが容易である。
ンク47と第2のベルクランク48とは同軸上で、且つ
平面視第1および第2の圧縮コイルばね49,50の間
に位置する単一の支軸52によって回動自在に支持され
ているので、前記支軸52を含め2つのベルクランクお
よび2つの圧縮コイルばねの計5部材が簡潔な構成で且
つコンパクトに配置され、これらの作動も円滑に行なわ
れる。また、第1および第2の圧縮コイルばね49,5
0は2つのベルクランクの下方に配置され、クランクケ
ースカバー43の下面から組付けることができるので、
組付けが容易である。また、キャップ56の雄ねじ部の
長さは圧縮コイルばねの取付時たわみ量以上に設定され
ており、キャップ56の組付け初期段階では圧縮コイル
ばねの反力が作用しないので更に組付けが容易である。
【0049】(第2の実施の形態)モータ駆動装置は図
8ないし図10に示すように構成することができる。図
8は第2の実施の形態による電動式変速装置を搭載した
自動二輪車の側面図、図9はモータ駆動装置の縦断面
図、図10は図9のX−X線断面図である。これらの図に
おいて、前記図1〜図7によって説明したものと同一も
しくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説
明を適宜省略する。
8ないし図10に示すように構成することができる。図
8は第2の実施の形態による電動式変速装置を搭載した
自動二輪車の側面図、図9はモータ駆動装置の縦断面
図、図10は図9のX−X線断面図である。これらの図に
おいて、前記図1〜図7によって説明したものと同一も
しくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説
明を適宜省略する。
【0050】図8〜図10に示すモータ駆動装置41
は、第1および第2の圧縮コイルばね49,50を車体
の前後方向に沿って一列に並べて設けている。詳述する
と、図9に示すように、クランクケースカバー43の下
端部に前後方向へ延びる筒状部71を形成し、この筒状
部71内の前端部に第1の圧縮コイルばね49を軸線が
前後方向を指向する状態で装填し、後端部に第2の圧縮
コイルばね50を第1の圧縮コイルばね49と同一軸線
上に位置するように装填している。これら第1および第
2の圧縮コイルばね49,50の内端部にリフター49
a,50aを装着し、これら両リフター49a,50a
どうしの間に、後述する第1のアーム72と第2のアー
ム73を介装している。前記筒状部71の前端と後端の
開口は、キャップ56によって閉塞している。この実施
の形態でも、第1および第2の圧縮コイルばね49,5
0をそれぞれ圧縮させた状態で装填している。また、筒
状部71における前後方向の中央部には、前記アーム側
へ下方から指を挿入できるようにメンテナンス用開口7
4を形成している。このメンテナンス用開口74は、通
常は蓋体75によって閉塞している。
は、第1および第2の圧縮コイルばね49,50を車体
の前後方向に沿って一列に並べて設けている。詳述する
と、図9に示すように、クランクケースカバー43の下
端部に前後方向へ延びる筒状部71を形成し、この筒状
部71内の前端部に第1の圧縮コイルばね49を軸線が
前後方向を指向する状態で装填し、後端部に第2の圧縮
コイルばね50を第1の圧縮コイルばね49と同一軸線
上に位置するように装填している。これら第1および第
2の圧縮コイルばね49,50の内端部にリフター49
a,50aを装着し、これら両リフター49a,50a
どうしの間に、後述する第1のアーム72と第2のアー
ム73を介装している。前記筒状部71の前端と後端の
開口は、キャップ56によって閉塞している。この実施
の形態でも、第1および第2の圧縮コイルばね49,5
0をそれぞれ圧縮させた状態で装填している。また、筒
状部71における前後方向の中央部には、前記アーム側
へ下方から指を挿入できるようにメンテナンス用開口7
4を形成している。このメンテナンス用開口74は、通
常は蓋体75によって閉塞している。
【0051】前記第1のアーム72は、図10に示すよ
うに、車幅方向に延びる回動軸76の軸線方向の中央部
に下方へ延びるように一体に形成している。前記回動軸
76は、クランクケースカバー43と、このカバー43
の内側に設けた支持板53とに軸受77,78によって
回動自在に支持させている。回動軸76の車体右側(図
10においては左側)の端部に、ウォームホイール46
を一体に形成し、他端部に、この回動軸76の回動角度
を検出するためのエンコーダ79を連結している。前記
ウォームホイール46は、モータ42の回転軸44に形
成したウォーム45に噛合している。
うに、車幅方向に延びる回動軸76の軸線方向の中央部
に下方へ延びるように一体に形成している。前記回動軸
76は、クランクケースカバー43と、このカバー43
の内側に設けた支持板53とに軸受77,78によって
回動自在に支持させている。回動軸76の車体右側(図
10においては左側)の端部に、ウォームホイール46
を一体に形成し、他端部に、この回動軸76の回動角度
を検出するためのエンコーダ79を連結している。前記
ウォームホイール46は、モータ42の回転軸44に形
成したウォーム45に噛合している。
【0052】すなわち、この実施の形態では、モータ4
2の回転軸44が回動することによって、第1のアーム
72が前後方向へ揺動し、第1の圧縮コイルばね49と
第2の圧縮コイルばね50の何れか一方が圧縮されると
ともに他方が伸張する。
2の回転軸44が回動することによって、第1のアーム
72が前後方向へ揺動し、第1の圧縮コイルばね49と
第2の圧縮コイルばね50の何れか一方が圧縮されると
ともに他方が伸張する。
【0053】前記第2のアーム73は、前記第1のアー
ム72と前記回動軸76の軸線方向の投影形状が同一に
なるように形成して第1のアーム72より車体左側に配
設し、前記回動軸76に回動自在に支持させている。ま
た、この第2のアーム73は、回動軸76から車体の後
方へ延びるようにギヤ81を一体に形成し、このギヤ8
1を介して伝動機構51の伝動レバー55を連結してい
る。なお、伝動機構51および変速機は、第1の実施の
形態で示したものと同一の構造を採っている。
ム72と前記回動軸76の軸線方向の投影形状が同一に
なるように形成して第1のアーム72より車体左側に配
設し、前記回動軸76に回動自在に支持させている。ま
た、この第2のアーム73は、回動軸76から車体の後
方へ延びるようにギヤ81を一体に形成し、このギヤ8
1を介して伝動機構51の伝動レバー55を連結してい
る。なお、伝動機構51および変速機は、第1の実施の
形態で示したものと同一の構造を採っている。
【0054】すなわち、第1のアーム72が揺動するこ
とにより伸張する方の圧縮コイルばねによって第2のア
ーム73が押圧され、この第2のアーム73の回動が前
記ギヤ81から伝動機構51に伝達されて変速が行われ
る。第2のアーム73とギヤ81および伝動レバー55
は、図9中に二点鎖線で示すようにそれぞれ揺動する。
とにより伸張する方の圧縮コイルばねによって第2のア
ーム73が押圧され、この第2のアーム73の回動が前
記ギヤ81から伝動機構51に伝達されて変速が行われ
る。第2のアーム73とギヤ81および伝動レバー55
は、図9中に二点鎖線で示すようにそれぞれ揺動する。
【0055】このように構成した電動式変速装置によれ
ば、第1および第2の圧縮コイルばね49,50を軸線
が略水平になる状態で同一軸線上に一列に並べ、これら
両ばね49,50どうしの間に第1および第2のアーム
72,73を介装しているから、この装置を搭載した自
動二輪車の最低地上高さが低くなるのを阻止しながら、
第1、第2の圧縮コイルばね49,50の巻き数を多く
とる(長さを長くする)ことができる。したがって、最
低地上高さに制約を受けることなく両圧縮コイルばね4
9,50の設計上の自由度を向上させることができる。
ば、第1および第2の圧縮コイルばね49,50を軸線
が略水平になる状態で同一軸線上に一列に並べ、これら
両ばね49,50どうしの間に第1および第2のアーム
72,73を介装しているから、この装置を搭載した自
動二輪車の最低地上高さが低くなるのを阻止しながら、
第1、第2の圧縮コイルばね49,50の巻き数を多く
とる(長さを長くする)ことができる。したがって、最
低地上高さに制約を受けることなく両圧縮コイルばね4
9,50の設計上の自由度を向上させることができる。
【0056】この結果、変速が円滑に行われる弾発力を
発生する条件と、モータ42の負荷が過大になることが
ない条件の両方を満たす特性を有する圧縮コイルばねを
使用することができる。なお、例えば巻き数が多い圧縮
コイルばねを用いる場合には、キャップ56として厚み
が薄いものを使用することによって、クランクケースカ
バー43を変更することなく実施することができる。ま
た、第1および第2のアーム72,73の長さを第1の
実施の形態に較べて長くとることができるから、第1お
よび第2の圧縮コイルばね49,50の長さ寸法の誤差
が弾発力に及ぼす影響を小さくすることができる。
発生する条件と、モータ42の負荷が過大になることが
ない条件の両方を満たす特性を有する圧縮コイルばねを
使用することができる。なお、例えば巻き数が多い圧縮
コイルばねを用いる場合には、キャップ56として厚み
が薄いものを使用することによって、クランクケースカ
バー43を変更することなく実施することができる。ま
た、第1および第2のアーム72,73の長さを第1の
実施の形態に較べて長くとることができるから、第1お
よび第2の圧縮コイルばね49,50の長さ寸法の誤差
が弾発力に及ぼす影響を小さくすることができる。
【0057】上述した第2の実施の形態では第1および
第2の圧縮コイルばね49,50を車体の前後方向に並
べる例を示したが、これらの圧縮コイルばね49,50
は、車幅方向に一列に並べることもできる。この構造を
採る場合には、モータ42の軸線と第1および第2のア
ーム72,73の軸線が平行になるから、ウォームとウ
ォームホイールからなる減速機構を省略し、回転軸44
に設けたピニオンを第1のアーム72の歯車に噛合させ
てもよい。
第2の圧縮コイルばね49,50を車体の前後方向に並
べる例を示したが、これらの圧縮コイルばね49,50
は、車幅方向に一列に並べることもできる。この構造を
採る場合には、モータ42の軸線と第1および第2のア
ーム72,73の軸線が平行になるから、ウォームとウ
ォームホイールからなる減速機構を省略し、回転軸44
に設けたピニオンを第1のアーム72の歯車に噛合させ
てもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、変
速時に変速機のドッグクラッチが歯の当接によって待機
している状態でも第1のベルクランクの作動が妨げられ
ることはなく、前記待機状態が解消された後にばね部材
の弾発力によってドッグクラッチが噛合うようになるか
ら、変速機の状態に影響を受けることなくモータが変速
動作をすることができ、過負荷になるのを確実に阻止す
ることができる。このため、耐久性が高い自動二輪車用
電動式変速装置を実現することができる。また、変速機
の変速歯車を特殊な形状に形成しなくてもよいから、既
存の自動二輪車用変速機を使用することができる。この
ため、部品を共通化できるから生産性が向上し、コスト
ダウンを図ることができる。変速歯車の種類が増大する
こともなく、部品管理も簡単である。
速時に変速機のドッグクラッチが歯の当接によって待機
している状態でも第1のベルクランクの作動が妨げられ
ることはなく、前記待機状態が解消された後にばね部材
の弾発力によってドッグクラッチが噛合うようになるか
ら、変速機の状態に影響を受けることなくモータが変速
動作をすることができ、過負荷になるのを確実に阻止す
ることができる。このため、耐久性が高い自動二輪車用
電動式変速装置を実現することができる。また、変速機
の変速歯車を特殊な形状に形成しなくてもよいから、既
存の自動二輪車用変速機を使用することができる。この
ため、部品を共通化できるから生産性が向上し、コスト
ダウンを図ることができる。変速歯車の種類が増大する
こともなく、部品管理も簡単である。
【0059】請求項2記載の発明によれば、最低地上高
さが低くなるのを阻止しながら、ばね部材の巻き数を多
くとることができるから、最低地上高さに制約を受ける
ことなくばね部材の設計上の自由度を向上させることが
できる。このため、変速が円滑に行われる弾発力が生じ
るとともにモータの負荷が小さくなるような最適な特性
を有するばね部材を使用することができる。
さが低くなるのを阻止しながら、ばね部材の巻き数を多
くとることができるから、最低地上高さに制約を受ける
ことなくばね部材の設計上の自由度を向上させることが
できる。このため、変速が円滑に行われる弾発力が生じ
るとともにモータの負荷が小さくなるような最適な特性
を有するばね部材を使用することができる。
【0060】請求項3記載の発明によれば、モータの軸
線方向が車幅方向とは直交する方向になるから、車体が
大型化するのを阻止しながら、軸線方向に相対的に長く
なるモータを搭載することができる。しかも、乗員の足
を避けて前方にモータを配設することによって、モータ
に乗員の足が接触するのを阻止することができる。ま
た、ばね部材の弾発力で第1のベルクランクが初期位置
へ復帰するのを減速機構によって阻止できるから、変速
動作が終了した後にモータへの給電を絶つことによっ
て、モータの負荷をより一層低減することができる。
線方向が車幅方向とは直交する方向になるから、車体が
大型化するのを阻止しながら、軸線方向に相対的に長く
なるモータを搭載することができる。しかも、乗員の足
を避けて前方にモータを配設することによって、モータ
に乗員の足が接触するのを阻止することができる。ま
た、ばね部材の弾発力で第1のベルクランクが初期位置
へ復帰するのを減速機構によって阻止できるから、変速
動作が終了した後にモータへの給電を絶つことによっ
て、モータの負荷をより一層低減することができる。
【0061】請求項4記載の発明によれば、クラッチ
と、変速機の電動化に用いる部材とがエンジンの車幅方
向の両側に振り分けられるから、これらが同一側部に並
ぶ場合に較べてエンジンを車幅方向にコンパクトに形成
することができる。
と、変速機の電動化に用いる部材とがエンジンの車幅方
向の両側に振り分けられるから、これらが同一側部に並
ぶ場合に較べてエンジンを車幅方向にコンパクトに形成
することができる。
【図1】 本発明に係る電動式変速装置を装備した自動
二輪車の側面図である。
二輪車の側面図である。
【図2】 エンジンのクランクケース内の各部材の位置
を示す図である。
を示す図である。
【図3】 変速機および多板式クラッチの断面図であ
る。
る。
【図4】 モータ駆動装置の横断面図である。
【図5】 モータ駆動装置を車体右側から見た状態を示
す側面図である。
す側面図である。
【図6】 モータ駆動装置の縦断面図である。
【図7】 伝動機構の構成を示す分解斜視図である。
【図8】 第2の実施の形態による電動式変速装置を搭
載した自動二輪車の側面図である。
載した自動二輪車の側面図である。
【図9】 モータ駆動装置の縦断面図である。
【図10】 図9のX−X線断面図である。
11…変速機、32…シフトロッド、41…モータ駆動
装置、42…モータ、45…ウォーム、46…ウォーム
ホイール、47…第1のベルクランク、47a,48a
…前部アーム、47b,48b…後部アーム、48…第
2のベルクランク、49…第1の圧縮コイルばね、50
…第2の圧縮コイルばね、51…伝動機構、72…第1
のアーム、73…第2のアーム。
装置、42…モータ、45…ウォーム、46…ウォーム
ホイール、47…第1のベルクランク、47a,48a
…前部アーム、47b,48b…後部アーム、48…第
2のベルクランク、49…第1の圧縮コイルばね、50
…第2の圧縮コイルばね、51…伝動機構、72…第1
のアーム、73…第2のアーム。
Claims (4)
- 【請求項1】 モータを変速操作の動力源とする自動二
輪車用電動式変速装置において、前記モータと前記変速
機のシフトロッドとの間の動力伝達系に、モータの変速
動作に伴って回動する第1のアームと、この第1のアー
ムによって一方を押圧すると他方が伸びる二つのばね部
材と、これらのばね部材の伸縮に伴なう荷重によって回
動するとともにシフトロッドを連動するように連結した
第2のアームとを有する動力伝達機構を介装したことを
特徴とする自動二輪車用電動式変速装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の自動二輪車用電動式変速
装置において、二つのばね部材をコイルばねによって形
成して軸線が略水平になる状態で同一軸線上に一列に並
べ、これらのばね部材どうしの間に第1および第2のア
ームを介装したことを特徴とする自動二輪車用電動式変
速装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の自動二輪
車用電動式変速装置において、モータと第1のアームと
の間の動力伝達系にウォームとウォームホイールとから
なる減速機構を介装したことを特徴とする自動二輪車用
電動式変速装置。 - 【請求項4】 モータを変速操作の動力源とする自動二
輪車用電動式変速装置において、前記モータと、このモ
ータと前記変速機のシフトロッドとの間の動力伝達系の
部材とを、クラッチとは車幅方向の反対側に配設したこ
とを特徴とする自動二輪車用電動式変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001019624A JP2001280489A (ja) | 2000-01-27 | 2001-01-29 | 自動二輪車用電動式変速装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-18346 | 2000-01-27 | ||
JP2000018346 | 2000-01-27 | ||
JP2001019624A JP2001280489A (ja) | 2000-01-27 | 2001-01-29 | 自動二輪車用電動式変速装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001280489A true JP2001280489A (ja) | 2001-10-10 |
Family
ID=26584267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001019624A Pending JP2001280489A (ja) | 2000-01-27 | 2001-01-29 | 自動二輪車用電動式変速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001280489A (ja) |
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- 2001-01-29 JP JP2001019624A patent/JP2001280489A/ja active Pending
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