JP2002257154A - 自動二輪車用変速機のドッグクラッチ - Google Patents

自動二輪車用変速機のドッグクラッチ

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JP2002257154A
JP2002257154A JP2001053822A JP2001053822A JP2002257154A JP 2002257154 A JP2002257154 A JP 2002257154A JP 2001053822 A JP2001053822 A JP 2001053822A JP 2001053822 A JP2001053822 A JP 2001053822A JP 2002257154 A JP2002257154 A JP 2002257154A
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JP
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convex portion
transmission
concave
clutch
projection
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JP2001053822A
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Yoshiharu Isaka
義治 井坂
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊び角や接触角が大きくなるのを阻止しなが
ら、製造コストを低減した自動二輪車用変速機のドッグ
クラッチを提供する。 【解決手段】 凹部側突起88を、凸部側突起87の総
数の半数だけ回転方向に等間隔おいて突設する。この凹
部側突起88と凸部側突起87を接触角αと遊び角βが
一致するように形成した。接触角αは、凹部側突起88
の軸線方向の外端面に凸部側突起87が当接する待機状
態での回転角度のことをいう。遊び角βは、凹部86と
凸部85とが噛合する状態から一方のクラッチ部材を逆
転させて再度噛合状態になるまでの回転角度のことをい
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一方のクラッチ部
材の凹部内に他方のクラッチ部材の凸部を収容させ、凹
部側突起と凸部側突起とを噛合させて動力を伝達する自
動二輪車用変速機のドッグクラッチに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のドッグクラッチとして
は、例えば特開平11−82734号公報に開示された
ものがある。この公報に示されたドッグクラッチは、互
いに接離する二つのクラッチ部材のうち一方のクラッチ
部材に軸線方向から見て円環状の凸部を形成するととも
に、他方のクラッチ部材に前記凸部を収容する凹部を形
成している。
【0003】前記凸部は、外周面の8箇所に径方向の外
側へ突出する凸部側突起を形成している。前記凹部は、
内周面の8箇所に径方向の内側へ突出する凹部側突起を
形成している。このドッグクラッチにおいては、前記凸
部が凹部内に収容されて凸部側突起と凹部側突起とが噛
合うことによって、一方のクラッチ部材から他方のクラ
ッチ部材に動力が伝達される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように構成し
た従来のドッグクラッチにおいては、8個ずつの凸部側
突起と凹部側突起の全てが噛合するように、凸部と凹部
とを高い精度をもって形成しなければならず、コストア
ップになるという問題があった。このような不具合は、
突起の数を低減させて凸部と凹部を単純な形状に形成す
ることによって解消することができる。
【0005】しかし、単に突起の数を低減させただけで
は、いわゆる遊び角が大きくなったり、伝達可能なトル
クが低減されるという問題が生じる。前記遊び角とは、
凹部と凸部とが噛合する状態から一方のクラッチ部材を
逆転させて再度噛合状態になるまでの回転角度のことを
いう。この遊び角が大きくなると、スロットルを閉じた
後(凹部と凸部の噛合状態が解消された後)にスロット
ルを開いてから再度噛合状態になるまでの時間(スロッ
トルを開けてから駆動力が生じるまでの時間)が長くな
り、円滑に加速することができなくなる。
【0006】伝達可能なトルクを増大させるためには、
それぞれの突起を強度が向上するように大きく形成すれ
ばよいが、このようにすると、凹部側突起の軸線方向の
外端面に凸部側突起が当接する待機状態が長くなってし
まう。以下、この待機状態での一方のクラッチ部材に対
する他方のクラッチ部材の回転角度を接触角という。こ
の接触角が大きくなる(前記待機時間が長くなる)と、
噛合い難いクラッチになる。
【0007】本発明は、上述したような問題点を解消す
るためになされたもので、遊び角や接触角が大きくなる
のを阻止しながら、製造コストを低減できる自動二輪車
用変速機のドッグクラッチを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係る自動二輪車用変速機のドッグクラッチ
は、凹部側突起を、凸部側突起の総数の半数だけ回転方
向に等間隔おいて突設し、この凹部側突起と前記凸部側
突起を、凹部側突起の軸線方向の外端面に凸部側突起が
当接する待機状態での回転角度からなる接触角と、凹部
と凸部とが噛合する状態から一方のクラッチ部材を逆転
させて再度噛合状態になるまでの回転角度からなる遊び
角とが一致するように形成したものである。本発明によ
れば、凸部側突起と凹部側突起の強度向上(接触角増
大)と遊び角低減とを両立させながら、凹部側突起の数
を低減させることができる。
【0009】請求項2に記載した発明に係る自動二輪車
用変速機のドッグクラッチは、凸部を軸線方向から見て
外形が正多角形になるように形成するとともに凹部側突
起を前記軸線方向から見て頂部の両側に平坦な傾斜面を
有する山形状に形成し、前記傾斜面は、前記凸部の外面
に面接触するように形成されているものである。この発
明によれば、凸部を単純な形状に形成することができ
る。また、凹部側突起の突出寸法が相対的に短くても受
圧部分の面積を広くとることができ、伝達トルクを増大
させることができるから、凹部側突起の数を凸部側突起
の総数の半数に低減させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自動二輪車用
変速機のドッグクラッチの一実施の形態を図1ないし図
11によって詳細に説明する。図1は本発明に係る電動
式変速装置を装備した自動二輪車の側面図、図2はエン
ジンのクランクケース内の各部材の位置を示す図、図3
は変速機および多板式クラッチの断面図、図4はモータ
駆動装置の縦断面図、図5はモータ駆動装置の横断面図
である。図5の破断位置を図4においてV−V線によっ
て示す。図6は伝動機構の構成を示す分解斜視図、図7
はオートレリーズ機構の断面図、図8はオートレリーズ
機構の側面図で、同図中に図7の破断位置をVII−VII線
によって示す。図9は変速機の断面図、図10は一、二
速用ドッグクラッチの断面図、図11は三、四速用ドッ
グクラッチの断面図である。
【0011】これらの図において、符号1で示すもの
は、本発明に係るドッグクラッチを装備した自動二輪車
である。2はこの自動二輪車のエンジンを示し、3は前
輪、4は後輪、5は操向ハンドル、6はシート、7はフ
ートレストをそれぞれ示す。前記エンジン2は空冷式4
サイクル単気筒エンジンで、クランクケース8の前端部
にシリンダ9をシリンダ軸線が車体の前方を指向するよ
うに取付けている。クランクケース8は、車幅方向に分
割できるように形成し、車体左側のケース半部と車体右
側のケース半部とにクランク軸10(図2参照)と後述
する変速機11を支持させている。クランクケース8の
前記車体左側のケース半部を図3中に符号8aで示し、
車体右側のケース半部を符号8bで示す。
【0012】クランク軸10の車体左側の端部には、フ
ライホイールマグネトウ12(図2参照)を設け、車体
右側の端部には、図示していない遠心クラッチを介して
図3中に符号13で示す多板式クラッチのハウジング1
3aを歯車結合させている。この多板式クラッチ13
は、従来からよく知られているように、前記ハウジング
13aと中間軸14との間の動力伝達系に多数の摩擦板
15を備えており、中間軸14の軸心部に移動自在に貫
通させたプッシュロッド16を復帰用ばね17の弾発力
に抗して押圧し、車体右側へ移動させることによって切
断状態になり、プッシュロッド16に加える押圧力を消
失させることによって接続状態になる構造を採ってい
る。前記押圧力の印加は、後述するオートレリーズ機構
18(図7,8参照)のプレッシャレバー19でプッシ
ュロッド16の車体左側の先端を押圧することによって
実施する。
【0013】前記中間軸14と、この中間軸14より車
体後側に配設した出力軸21とに変速機11を設けてい
る。この変速機11は、従来からよく知られているよう
に、図において符号22で示すシフトロッドを回動させ
ることによって変速するもので、この実施の形態では、
モータ23(図1および図4参照)とシフトペダル24
(図1および図7参照)の何れか一方によって変速する
ように構成している。モータ23を有するモータ駆動装
置を図4および図5中に符号25で示す。
【0014】前記モータ駆動装置25は、クランクケー
ス8の車体左側の端部に取付けたクランクケースカバー
26に後述する各部材を支持させ、クランクケースカバ
ー26とともにクランクケース8に対して着脱できるよ
うに形成している。上述した各部材とは、図4および図
5に示すように、クランクケースカバー26の車体前側
の端部に軸線方向が車体の前後方向を指向するように取
付けた前記モータ23と、このモータ23の回転軸27
の後端部に形成したウォーム28に噛合するウォームホ
イール29と、このウォームホイール29に一体に形成
した第1のアーム30と、この第1のアーム30の側方
に設けた第2のアーム31と、これら第1および第2の
アーム30,31の前方および後方に設けて両アームを
挾む第1および第2の圧縮コイルばね32,33と、前
記第2のアーム31とシフトロッド22との間に介装し
た伝動機構34などである。
【0015】前記モータ23は、図4に示すように、ク
ランクケースカバー26の前側であって平面視において
シリンダ9の側方に配設し、回転軸27をクランクケー
スカバー26内に車体前側から挿入している。また、こ
のモータ23は、図示していない変速制御装置によって
回転が制御されるように構成している。前記変速制御装
置は、操向ハンドル5に設けた変速スイッチ(図示せ
ず)を増速側または減速側へ操作することによって、モ
ータ23に増速動作または減速動作をさせる回路を採っ
ている。モータ23が増速動作をするときには、シフト
ロッド22が初期位置から増速側に回って変速終了後に
初期位置に戻るように回転軸27が回動する。減速動作
の場合には、回転軸27の回動方向が逆方向になる。変
速機11による変速が終了したことを検出するために
は、図5に示すように、前記ウォームホイール29およ
び第1のアーム30を有する回動軸35の車体左側(図
5においては右側)の軸端部に角度検出センサ36を接
続し、この角度検出センサ36の出力に基づいて動作さ
せている。
【0016】モータ23の回転軸27は、図4,5に示
すように、クランク軸10の左端部の近傍に設けたフラ
イホイールマグネトウ12の下方で後方へ向けて延設し
ている。この回転軸27の後端部のウォーム28に下方
からウォームホイール29を噛合させている。前記ウォ
ームホイール29は、図5に示すように、回動軸35の
車体右側に一体に形成している。この回動軸35は、第
1のアーム30も一体に形成し、クランクケースカバー
26と、このカバー26の内側に設けた支持板37とに
軸受38,39によって回動自在に支持させている。前
記支持板37は、車体の前後方向に延びるように形成
し、図示していない固定用ボルトによってクランクケー
スカバー26の内面側に固定している。
【0017】前記第1のアーム30は、車幅方向に延び
る前記回動軸35の軸線方向の中央部に下方へ延びるよ
うに一体に形成している。この第1のアーム30に隣接
する第2のアーム31は、前記第1のアーム30と前記
回動軸35の軸線方向の投影形状が同一になるように形
成して第1のアーム30より車体左側に配設し、前記回
動軸35に回動自在に支持させている。また、この第2
のアーム31は、図4に示すように、回動軸35から車
体の後方へ延びるようにギヤ40を一体に形成し、この
ギヤ40を介して後述する伝動機構34の伝動レバー4
1を連結している。
【0018】前記第1および第2の圧縮コイルばね3
2,33は、図4に示すように、それぞれ径寸法が異な
る2種類の圧縮コイルばねによって構成し、クランクケ
ースカバー26の下端部に前後方向に延びるように形成
した筒状部42に装填している。詳述すると、前記筒状
部42内の前端部に第1の圧縮コイルばね32を軸線が
前後方向を指向する状態で装填し、後端部に第2の圧縮
コイルばね33を第1の圧縮コイルばね32と同一軸線
上に位置するように装填している。これら第1および第
2の圧縮コイルばね32,33の内端部にリフター32
a,33aを装着し、これら両リフター32a,33a
どうしの間に、前記第1のアーム30と第2のアーム3
1を介装している。
【0019】前記筒状部42の前端と後端の開口は、キ
ャップ43によって閉塞している。このキャップ43と
第1および第2のアーム 30,31との間に第1およ
び第2の圧縮コイルばね32,33をそれぞれ圧縮させ
た状態で装填している。また、筒状部42における前後
方向の中央部には、前記アーム側へ下方から指を挿入で
きるようにメンテナンス用開口44を形成している。こ
のメンテナンス用開口44は、通常は蓋体45によって
閉塞している。
【0020】このように第1および第2の圧縮コイルば
ね32,33を弾装することによって、例えば第1のア
ーム30を車体前側に揺動させると、第2のアーム31
の負荷が無い場合には、第2の圧縮コイルばね33に予
め蓄積された力(弾発力)が開放され、第2の圧縮コイ
ルばね33の弾発力によって第2のアーム31も車体前
側に揺動する。第1のアーム30の揺動方向が上記とは
逆方向の場合には、第2のアーム31は第1の圧縮コイ
ルばね32の弾発力によって第1のアーム30と同方向
へ揺動する。すなわち、第1のアーム30に追従するよ
うに第2のアーム31が第1または第2の圧縮コイルば
ね32,33の弾発力によって揺動する。
【0021】前記伝動機構34は、モータ23を使用し
て変速するときに前記第2のアーム31とシフトロッド
22とを接続するとともに、モータ23を使用せずに足
の操作によってシフトペダル24で変速するときにシフ
トペダル24と第2のアーム31との間の動力伝達系を
切断するためのもので、図4、図6,7に示すように、
シフトロッド22に軸線方向へ移動自在に嵌合させた円
筒からなる内筒46と、この内筒46の外周部に周方向
および軸線方向へ移動自在に嵌合させた外筒47と、前
記内筒46を車体の側方へ付勢する圧縮コイルばね48
などによって構成している。図7は、シフトロッド22
の軸心を示す一点鎖線Cより同図の右側がシフトペダル
24を装着した状態を示し、左側がシフトペダル24を
取外した状態を示している。
【0022】前記内筒46は、シフトロッド22ととも
にクランクケースカバー26を貫通してクランクケース
カバー26の外方に突出しており、ケース内側の部位
に、第1および第2のガイド穴49,50を形成すると
ともに、ケース外側に位置する突出側端部に受圧用円筒
部51を一体に形成している。この受圧用円筒部51の
内周面とシフトロッド22との間にシール部材51aを
介装している。
【0023】前記第1のガイド穴49は、シフトロッド
22に立設した第1の連結ピン52が嵌合できる開口幅
をもって内筒46のケース内側の端部からシフトロッド
22の軸線方向に延びるように溝状に形成している。第
2のガイド穴50は、シフトロッド22の軸線方向に延
びる軸方向延在部50aと、内筒46の周方向に延びる
周方向延在部50bとによってT字状に形成している。
これらの軸方向延在部50aと周方向延在部50bは、
外筒47に中空部内へ突出するように取付けた第2の連
結ピン53が嵌合できる開口幅をもって形成している。
【0024】前記外筒47は、前記内筒46に嵌合する
円筒部47aの外周部分に前記伝動レバー41を一体に
形成している。前記伝動レバー41は、図6に示すよう
に扇状に形成し、扇の円弧部分に上述した第2のアーム
31のギヤ40に噛合するギヤ41aを形成している。
【0025】伝動レバー41のギヤ41aと第2のアー
ム31のギヤ40は、シフトロッド22が初期位置(中
立位置)に位置している状態で歯の形成範囲の中央部分
どうしを噛合させている。言い換えれば、この伝動機構
34は、初期位置に位置するシフトロッド22の第1の
連結ピン52を内筒46の第1のガイド穴49に係入さ
せるとともに、この内筒46の第2のガイド穴50の軸
方向延在部50aに外筒47の第2の連結ピン53を係
入させた状態で、前記第2のアーム31のギヤ40と伝
動レバー41の歯の形成範囲の中央部どうしが噛合する
ように、第1および第2のガイド穴49,50の形成位
置と、第1および第2の連結ピン52,53の取付位置
とを設定している。図4は、上述したようにシフトロッ
ド22を初期位置に位置付けた状態で描いてある。
【0026】この伝動機構34のクランクケースカバー
26への組付けは、クランクケースカバー26をクラン
クケース8に取付けていない状態で行う。クランクケー
ス8には、シフトロッド22を含めて変速機11を予め
組付けておく。先ず、内筒46に外筒47を嵌合させ、
第2の連結ピン53を外筒47の挿通穴から内筒46の
第2のガイド穴50に係入させる。組立時には、第2の
連結ピン53を第2のガイド穴50の軸方向延在部50
aに係入させておく。
【0027】そして、これら内筒46と外筒47をクラ
ンクケースカバー26にカバー内側から装着するととも
に、回動軸35と、第2のアーム31と、支持板37と
をクランクケースカバー26に取付ける。このときにモ
ータ23もクランクケースカバー26に取付け、回転軸
27のウォーム28をウォームホイール29に噛合させ
る。次いで、第1および第2の圧縮コイルばね32,3
3をクランクケースカバー26に装填する。このように
支持板37やモータ23をクランクケースカバー26に
取付けることによって、伝動機構34の組付けが終了す
る。
【0028】クランクケースカバー26は、上述したよ
うに伝動機構34を組付けた状態でクランクケース8の
車体左側のケース半部8aに取付ける。このときには、
先ず、シフトロッド22に内筒付勢用の圧縮コイルばね
48を装着し、このシフトロッド22を内筒46の中空
部に嵌入させる。そして、第1の連結ピン52を内筒4
6の第1のガイド穴49に係入させ、図7において一点
鎖線Cより左側に示すように、シフトロッド22の先端
を内筒46の受圧用円筒51から車体左側に突出させ
る。
【0029】このようにクランクケースカバー26をク
ランクケース8に取付けた状態で圧縮コイルばね48の
弾発力によって内筒46がケース外側へ付勢される。ま
た、第2の連結ピン53が第2のガイド穴50の穴壁面
に当接し、内筒46がケース外方へ抜けて外れるのを阻
止する。
【0030】シフトロッド22にシフトペダル40を取
付けていないときには、内筒46が圧縮コイルばね48
の弾発力によって付勢されているために、第2の連結ピ
ン53が第2のガイド穴50の軸方向延在部50aに係
入する状態に保たれる。この状態では、第2のアーム3
1→外筒47→第2の連結ピン53→内筒46→第1の
連結ピン52→シフトロッド22からなる動力伝達系が
構成され、モータ駆動装置25とシフトロッド22とが
結合される。
【0031】一方、シフトロッド22の先端部にシフト
ペダル24を取付けると、図7において一点鎖線Cより
右側に示したように、内筒46の受圧用円筒51がシフ
トペダル24によって押圧されて内筒46が圧縮コイル
ばね48の弾発力に抗して車体右側へ移動する。このよ
うに内筒46が移動すると、第2の連結ピン53に対し
て第2のガイド穴50の位置が変化し、第2の連結ピン
53が第2のガイド穴50の周方向延在部50bに係入
できるようになる。この状態では、外筒47の回動は内
筒46に伝達されることがなく、モータ駆動装置25と
シフトロッド22との間の動力伝達系が切断される。
【0032】前記シフトロッド22は、図7に示すよう
に、途中に前記オートレリーズ機構18を設け、車体右
側の端部に変速機11を接続している。オートレリーズ
機構18は、シフトロッド22の回動を往復運動に変え
るボール式カム機構61と、このカム機構61の往復運
動を多板式クラッチ13の前記プッシュロッド16に伝
達する前記プレッシャレバー19とによって構成してい
る。このオートレリーズ機構18においては、シフトロ
ッド22を初期位置から例えば増速側へ回動させたとき
に、前記変速機11による変速が実行される以前にプレ
ッシャレバー19がプッシュロッド16の車体左側の先
端を押圧し、多板式クラッチ13を切断状態にする。
【0033】すなわち、変速機11は、シフトロッド2
2を初期位置から増速側、減速側のどちらに回動させた
場合でも、多板式クラッチ13が切断状態になってから
変速し、変速後にシフトロッド22を逆方向へ回して初
期位置に復帰させることによって、多板式クラッチ13
が接続状態になる。前記ボール式カム機構61は、シフ
トロッド22に連結ピン62を介して接続してシフトロ
ッド22とともに回動する第1のカムプレート63と、
この第1のカムプレート63に対向する第2のカムプレ
ート64と、これらのカムプレート63,64の対向面
にそれぞれ凹設したカム溝65,66に係入させて両カ
ムプレート63,64で挟持した3個のボール67など
によって構成している。
【0034】前記プレッシャレバー19は、前記第2の
カムプレート64に押圧板68を介して一端部を添接さ
せるとともに、他端部を前記プッシュロッド16に添接
方向が前記押圧板68と一致するように添接させ、長手
方向の中央部を支軸69に揺動自在に支持させている。
この支軸69は、プレッシャレバー19とは反対側の端
部に雄ねじ69aを形成し、この雄ねじ69aを前記ク
ランクケースカバー26に締結させている。
【0035】変速機11は、変速段数が4段になるよう
に形成しており、図9に示すように、前記中間軸14に
軸装した駆動側変速歯車71〜74と、前記出力軸21
に軸装した複数の従動側変速歯車75〜78と、これら
の変速歯車のうち前記中間軸14または出力軸21にス
プライン嵌合させたスライド式変速歯車73,76を軸
線方向に移動させるシフトフォーク(図示せず)を有す
るシフトカム79(図2参照)と、このシフトカム79
を間欠作動機構80を介して回動させる前記シフトロッ
ド22などによって構成している。前記間欠作動機構8
0は、シフトロッド22を初期位置から例えば増速側へ
回動させることによってシフトカム79を増速側へ一定
角度だけ回動させ、変速終了後にはシフトカム79を静
止させた状態でシフトロッド22のみが初期位置に復帰
する構造を採っている。
【0036】前記二つのスライド式変速歯車73,76
の軸方向の両端面と、これらの端面に対向する変速歯車
の軸方向の端面との間には、第1〜第4のドッグクラッ
チ81〜84を設けている。第1のドッグクラッチ81
は、スライド式変速歯車76と従動側変速歯車75との
間に設け、第2のドッグクラッチ82は、スライド式変
速歯車73と駆動側変速歯車74との間に設けている。
第3のドッグクラッチ83は、スライド式変速歯車76
と従動側変速歯車29との間に設け、第4のドッグクラ
ッチ84は、スライド式変速歯車73と駆動側変速歯車
23との間に設けている。
【0037】第1のドッグクラッチ81のみを接続状態
にすることで変速機11の変速段位が一速になり、第2
のドッグクラッチ82のみが接続されて二速になり、第
3のドッグクラッチ83のみが接続されて三速になり、
第4のドッグクラッチ84のみが接続されて四速にな
る。この実施の形態では、スライド式変速歯車73,7
6と、変速歯車72,74,75,29が本発明に係る
クラッチ部材を構成している。
【0038】第1および第2のドッグクラッチ81,8
2(一速および二速用のドッグクラッチ)は図10に示
すように形成し、第3および第4のドッグクラッチ8
3,84(三速および四速用のドッグクラッチ)は図1
1に示すように形成している。これらのドッグクラッチ
81〜84は、何れも凸部85と、この凸部85を収容
する凹部86とを備え、前記凸部85の外面に突設した
凸部側突起87と、前記凹部86の内面に突設した凹部
側突起88とが噛合して動力を伝達する。
【0039】前記凸部85は、変速歯車の軸線方向から
見て環状に形成し、周方向に六等分される部位にそれぞ
れ凸部側突起87を径方向の外側へ突出するように形成
している。図10に示す第1および第2のドッグクラッ
チ81,82の凸部85は、円環部分から外方へ凸部側
突起87を突出させている。この凸部側突起87は、前
記軸線方向から見て頂部87aの両側に平坦な傾斜面8
7bを有する山形状に形成している。図11に示す第3
および第4のドッグクラッチ84は、前記凸部85を軸
線方向から見て外形が正六角形になるように形成してお
り、六箇所の角が凸部側突起87を構成している。
【0040】前記凹部86は、内周面における周方向に
三等分される部位に凹部側突起88を径方向の内側へ突
出するように形成している。すなわち、凹部側突起88
は、凸部側突起87の総数の半数だけ設けている。これ
らの凹部側突起88は、前記軸線方向から見て頂部88
aの両側に平坦な傾斜面88bを有する山形状に形成し
ている。凹部側突起88の前記傾斜面88bは、凸部側
突起87の傾斜面87b(第3および第4のドッグクラ
ッチ83,84においては凸部85の外面)に面接触す
る状態で対接するように傾斜角度を設定している。
【0041】前記凸部側突起87と凹部側突起88は、
凹部側突起88の軸線方向の外端面に凸部側突起87が
当接する待機状態での回転角度からなる接触角αと、凹
部86と凸部85とが噛合する状態から一方の変速歯車
を逆転させて再度噛合状態になるまでの回転角度からな
る遊び角βとが一致するように形成している。この実施
の形態では、接触角αと遊び角βがそれぞれ30°にな
るように形成している。このように凸部85と凹部86
を有する変速用歯車は、この実施の形態では鍛造によっ
て形成している。
【0042】上述したように構成した第1〜第4のドッ
グクラッチ84を備えた変速機11においては、スライ
ド式変速歯車73,76が平行移動して凸部85が凹部
86内に臨み、凸部側突起87と凹部側突起88とが噛
合することによって変速が終了する。この変速行程の初
期に凹部側突起88の軸方向端面と凸部側突起87の軸
方向端面とが当接すると、スライド式歯車73,76の
移動が規制されて待機状態になる。この状態は、凸部8
5と凹部86のうち一方が他方に対して回転角度にして
多くても30°(接触角α分)だけ回転した後に解消さ
れる。
【0043】前記待機状態が解消されて凸部85と凹部
86が噛合している状態(駆動状態)で、スロットル弁
を閉じてエンジンブレーキが作用するような運転形態を
採る場合には、スロットル弁が閉じた後に前記噛合状態
が解消されて凸部85と凹部86のうち一方が他方に対
して30°(遊び角β分)回転し、その後に他の凸部側
突起87と凹部側突起88とが噛合状態になる。そし
て、再びスロットル弁を開くと、遊び角30°分だけ凸
部85と凹部86のうち一方が他方に対して回転してか
ら駆動状態になる。
【0044】前記接触角αと遊び角βは、ドッグクラッ
チ81〜84の噛合し易さや伝達トルクに影響を及ぼす
条件であり、凸部側突起87および凹部側突起88の大
きさ(伝達トルクの大きさ)に密接に関係している。す
なわち、伝達トルクを大きくとるために両突起87,8
8を大きく形成すると接触角αが大きくなって噛合し難
くなり、噛合し易いように接触角αを小さくすると、伝
達トルクが小さくなるし、遊びが増大しないように突起
の数を増大させなければならない。
【0045】前記第1〜第4のドッグクラッチ81〜8
4は、接触角αと遊び角βをそれぞれ30°になるよう
に形成しているから、凸部側突起87と凹部側突起88
の強度向上(接触角増大)と遊び角低減とを両立させな
がら、凹部側突起88の数を凸部側突起87の半数にす
ることができる。また、図11に示した第3および第4
のドッグクラッチ83,84によれば、凸部85を軸線
方向から見て外形が正六角形になるように形成している
から、凸部85を単純な形状に形成でき、製造が簡単に
なる。さらに、第3,4のドッグクラッチ83,84
は、凹部側突起88の傾斜面が凸部85外面に面接触
し、凹部側突起88の突出寸法が相対的に短くても受圧
部分の面積を広くとることができるから、伝達トルクを
増大させることができる。この結果、凹部側突起88の
数を凸部側突起87の総数の半数に低減させることがで
きた。
【0046】さらに、一速用ドッグクラッチ81と二速
用ドッグクラッチ82は、三速、四速用ドッグクラッチ
83,84より凸部側突起87と凹部側突起88との接
触部分の面圧が小さくなり、接続・切断時の摩擦抵抗が
相対的に小さくなる。このため、減速比が大きく接続・
切断に要する荷重が大きくなる一速、二速用ドッグクラ
ッチ81,82を図11に示した三速、四速用ドッグク
ラッチ83,84と同等の形状に形成する場合に較べて
変速が容易である。この結果、モータ駆動装置25を用
いて変速する場合でも変速が円滑に行われる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、凸
部側突起と凹部側突起の強度向上(接触角増大)と遊び
角低減とを両立させながら、凹部側突起の数を低減させ
ることができるから、遊び角や接触角が大きくなるのを
阻止しながら、製造コストを低減した自動二輪車用変速
機のドッグクラッチを提供することができる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、凸部を単純
な形状に形成することができる。また、凹部側突起の突
出寸法が相対的に短くても受圧部分の面積を広くとるこ
とができ、面圧が低減されて伝達トルクを増大させるこ
とができるから、凹部側突起の数を凸部側突起の総数の
半数に低減させることができる。このため、凸部と凹部
の両方を簡単な形状に形成できるから、製造コストを低
減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電動式変速装置を装備した自動
二輪車の側面図である。
【図2】 エンジンのクランクケース内の各部材の位置
を示す図である。
【図3】 変速機および多板式クラッチの断面図であ
る。
【図4】 モータ駆動装置の縦断面図である。
【図5】 モータ駆動装置の横断面図である。
【図6】 伝動機構の構成を示す分解斜視図である。
【図7】 オートレリーズ機構の断面図である。
【図8】 オートレリーズ機構の側面図である。
【図9】 変速機の断面図である。
【図10】 一、二速用ドッグクラッチの断面図であ
る。
【図11】 三、四速用ドッグクラッチの断面図であ
る。
【符号の説明】
11…変速機、81〜84…ドッグクラッチ、85…凸
部、86…凹部、87…凸部側突起、88…凹部側突
起、72,74,75,77…変速歯車、73,76…
スライド式変速歯車、接触角α、遊び角β。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに接離する二つのクラッチ部材のう
    ち一方のクラッチ部材に凸部を形成するとともに他方の
    クラッチ部材に前記凸部を収容する凹部を形成し、前記
    凸部の外面に突設した凸部側突起と、前記凹部の内面に
    突設した凹部側突起とが噛合して動力を伝達する自動二
    輪車用変速機のドッグクラッチにおいて、前記凹部側突
    起は、凸部側突起の総数の半数だけ回転方向に等間隔お
    いて突設され、この凹部側突起と前記凸部側突起は、凹
    部側突起の軸線方向の外端面に凸部側突起が当接する待
    機状態での回転角度からなる接触角と、凹部と凸部とが
    噛合する状態から一方のクラッチ部材を逆転させて再度
    噛合状態になるまでの回転角度からなる遊び角とが一致
    するように形成されていることを特徴とする自動二輪車
    用変速機のドッグクラッチ。
  2. 【請求項2】 互いに接離する二つのクラッチ部材のう
    ち一方のクラッチ部材に凸部を形成するとともに他方の
    クラッチ部材に前記凸部を収容する凹部を形成し、前記
    凸部の外面に突設した凸部側突起と、前記凹部の内面に
    突設した凹部側突起とが噛合して動力を伝達する自動二
    輪車用変速機のドッグクラッチにおいて、前記凸部を軸
    線方向から見て外形が正多角形になるように形成すると
    ともに前記凹部側突起を前記軸線方向から見て頂部の両
    側に平坦な傾斜面を有する山形状に形成し、前記傾斜面
    は前記凸部の外面に面接触するように形成されているこ
    とを特徴とする自動二輪車用変速機のドッグクラッチ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007239964A (ja) * 2006-03-13 2007-09-20 Konica Minolta Business Technologies Inc クラッチ装置
JP2007285453A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Yamaha Motor Co Ltd クラッチ用アクチュエータ、エンジンユニットおよび鞍乗型車両
JP2008137417A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Honda Motor Co Ltd 変速用アクチュエータを備えるエンジン
JP2011106750A (ja) * 2009-11-18 2011-06-02 Daikin Industries Ltd 空気調和装置の室内機

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