JPS61229659A

JPS61229659A - 牽引型の気圧式倍力装置

Info

Publication number: JPS61229659A
Application number: JP60070362A
Authority: JP
Inventors: Hideyuki Morimoto; 秀行森本
Original assignee: Nabco Ltd
Current assignee: Nabco Ltd
Priority date: 1985-04-03
Filing date: 1985-04-03
Publication date: 1986-10-13
Also published as: US4653382A; GB2173567A; GB2173567B; GB8607887D0

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、車両等のブレーキあるいはクラッチにおい
て運転手のペダル操作を助勢するために用いられる気圧
式倍力装置、特に、入力および出力が牽引力として作用
する牽引型の気圧式倍力装置に関するものである。

（従来の技術）一般に、この種の気圧式倍力装置では、ケーシングを成
す本体の内部空間に可動体を有し、この可動体は一方側
に低圧室、他方側に高圧室を各々区画している。そして
、−力価の低圧室が常時低圧に保持されているのに対し
、他方側の高圧室は、弁装置の作動によって、低圧室あ
るいは外部の圧力源のいずれかに選択的に連通される。

外部の圧力源として、低圧室がエンジンのインテークマ
ニホルド等に連絡される負圧式のものでは、大気が利用
され、また、低圧室が大気に通じる圧縮空気圧式のもの
では、コンプレッサによって得る圧縮空気が利用される
。どちらにしても、倍力のための助勢力は、可動体の前
後に生じる差圧に基づく力による。

ところで、前記弁装置の一つの弁座が、入力部材に連結
されるプランジャに設けられているため、入力部材とプ
ランジャとは、通常、ボールジヨイントを介して互いに
連結される。これは、入力側の揺動による悪影響を避け
、弁装置における着座性を良好に保つためである。した
がって、牽引型のものでは、前記プランジャに対し、一
端にボール部を有するロンドを介してワイヤを引き出す
という方法が採られている。なお、以上については、た
とえば、特開昭５８−８９４５１−号あるいは同５８−
９７５５０号の各公報に示されている。

（発明が解決しようとする問題点）既述した従来の技術の場合、ボールジヨイントを介して
いるため、入力側の揺動による影響は一般的には解消さ
れるが、急ブレーキの作動時等に弁装置の着座性が不安
定となり、圧力洩れの問題を生じるおそれがある。これ
は、前記プランジャの案内、特に軸線に対し直角方向の
案内が有効になされていないことに起因していると考え
られる。

（問題点を解決するための手段）この発明では、前記プランジャに対し、可動体の壁部分
を貫いて低圧室内に延びる延長部を形成し、この延長部
の端部に入力部材との連結部分を配置し、しかも、前記
延長部とは反対側のプランジャ端部に、前記可動体の筒
状部の内壁に沿って摺動する筒状の案内部を形成するよ
うにしている。

そして、この筒状の案内部の内側に、一端側が出力部材
に、他端側か前記可動体の筒状部および前記プランジャ
に各々力を伝達可能な弾性体を収容している。

なお、入力部材とプランジャ端部との連結については、
従来と同様にボールジヨイントを介して行なうこともで
きるし、ボールジヨイントを介さずに入力部材とプラン
ジャ端部とを直結することもできる。

（作用）弁装置を作動するプランジャの両端に案内部を設けてい
るので、そのプランジャを軸線方向に沿ってスムーズに
移動させるようにすることができ、弁装置における着座
性を安定化することができる。

また、プランジャの一方の案内部を筒形状とし、この内
側に反力を得るための弾性体を収容していること、およ
び、入力部材とプランジャとの連結部分を可動体の外に
位置していることは、各々、倍力装置を小型化する上で
有利な構造を与える。

（実施例）第１図はこの発明を圧縮空気圧式のものに適用した一実
施例を示す側断面図である。

倍力装置は全体として符号１０で示されており、その外
郭、すなわち、本体は厚みのある後方シェル１−２と、
椀形状の前方シェル１４とである。両シェル１２．１４
はシール部材１６を介して互いに固定され、内部に空間
１８を構成している。中空な本体１１のうち、大径な前
方シェル１４が全体的に一様な径であるのに対し、厚み
のある後方シェル１２には、小径な筒部分１−２ａが中
央部に設けられている。また、後方シェル１−２の上方
の突出部分に圧縮空気供給口２０、一方、前方シェル１
４の前面部の凹部中央に大気への連通口２２が各々設け
られている。

こうした本体１１内の空間１８には、可動体２４が挿通
されている。可動体２４は、小径な筒部分１２ａの内周
に沿って摺動可能な筒状部２４ａと、大径な前方シェル
１４の内周に沿って摺動可能な壁部分２４ｔ）とから成
る。各摺動部にはシールリング２６，２８および３０が
配置されている。そこで、本体１１−内の空間１８は、
可動体２４によって二つの室３２．３４に区画される。

前方の室３２が大気への連通口２２およびエアフィルタ
３６を通して大気に通じる低圧室、後方の室３４が圧縮
空気供給口２０を通して圧縮空気源に連通可能な高圧室
である。なお、可動体２４の壁部分２４１）と前方シェ
ル］−４との間に、強い予負荷ばね３８が設けられてい
るため、可動体２４は通常の状態では後方に付勢され、
その壁部分２４１）の一部が後方シェル１２の内壁に当
たっている。

可動体２４は、大径な壁部分２４１）が本体１１内の空
間】８に位置する一方、それと一体となった筒状部２４
ａが空間１−８から小径な筒部分１−２ａの内周を通り
、その後端部２４ｃは本体の外部に位置している。こう
した可動体２４の内周には、前端の壁部分２４ｂから後
端部２４ｃまで完全に貫く内孔４０がある。内孔４０は
、大径な孔部分４０ａ、中径な孔部分４０１）および小
径な孔部分４０ｃの三つに大別することができる。この
内孔４０に対し、プランジャ４２が摺動可能に挿通され
ている。プランジャ４２にも大径部分４２ａと中径部分
４２ｂと小径部分４２ｃとがあり、プランジャ４２は小
径部分４２ｃのＡ点およびＢ点。

ならびに大径部分４２ａの０点で各々支持され、その中
間に弁装置６４が配置されている。このプランジャ４２
は、中径部分４２ｂの外周に設けた戻しばね４６の力に
より後方に付勢され、通常は端部材８２のフランジ部分
８２ａの前面に当たっている。端部材８２自体はストッ
パリング５０によって抜は防止が図られている。

大径なプランジャ端部４２ａは筒状の案内部を構成して
おり、その外周は可動体２４の筒状部２４ａの内壁に沿
って摺動する。軸線に対し直角方向の案内を有効になす
ため、この筒状の案内部４２ａにはある程度の長さをも
たせることが必要である。したがって、案内部４２ａの
内側にある程度のスペースが生°じる。このスペースを
反力用の弾性体８４の収容に利用している。筒状の案内
部４２ａの内側には、断面形状Ｔ字型の出力側の連結部
材４８が挿入されているが、この連結部材４８の軸部４
８　ａにゴムから成る弾性体８４と前起端部材８２とが
隣り合わせにはめ込まれている。

弾性体８４は平行な二面８４ａ、８４ｂを有するディス
ク形状であり、その前面８４ａは連結部材４８のフラン
ジ部４８ｍ−＞に当接可能であり、また、後面８４ｂは
、内周部分が端部材８２に、そして外周部分はストッパ
リング８６に当たった伝達リング８８に当接可能である
。連結部材４８にはワイヤ支持ボルト５２およびナツト
５４によって出力側のワイヤ５６が支持されている。ワ
イヤ５６はたとえばブレーキ作動機器に接続される。

一方、こうしたプランジャ４２の軸線方向反対側に入力
部材が連結されるが、ここでは、その連結部分を低圧室
３２の中に配置するようにしている。そのため、プラン
ジャ４２の小径な部分４２Ｃの前端に、可動体２４の壁
部分２４ｂを貫き低圧室３２内に延びる延長部４２ｄを
形成している。

この延長部４．２ｄについては、プランジャ４２の他の
部分よりも細く形成することができ、それによって延長
部４２ｄの周りの可動体２４の強度上の信頼性を高める
ことができる。したがって、可動体２４をプラスチック
化する上で非常に有利である。また、延長部４２ｄは他
方の筒状の案内部４２ａと相俟ってプランジャ４２の軸
線方向の長さを長くし、それに応じてプランジャ４２に
対する案内部分のスパン（Ａ−Ｃ間の距離）を大きくす
る。こうした延長部４２ｄの前端には、出力側と同様に
ワイヤ支持ボルト５８およびナツト６０によって入力側
のワイヤ６２が連結されている。

ワイヤ６２は大気への連通口２２およびエアフィルタ３
６の中央を貫いて本体１１の外部に引き出され、図示し
ないブレーキペダルに連結される。

ここで、前方の低圧室３２が常時大気に連通しているの
に対し、後方の高圧室３４は、前方の低圧室３２あるい
はエアタンク等の外部の圧縮空気源のいずれかに選択的
に連通ずる。その切換えを司るのが弁装置６４である。

弁装置６４は、プランジャ４２の外周に設けた筒型の弁
部材６６と、弁部材６６の後端の弁ゴム６６　ａに対向
して配置した二つの弁座６８，７０とによって構成され
ている。両弁座は同心状に配置されており、外周側の第
２弁座６８はスリーブ４４の前端に設けられ、また、内
周側の第１弁座７０はプランジャ４２の中径部分４２Ｉ
）の前端に設けられている。弁部材６６は中径な孔部分
４０））に案内されつつ、弁ばね７２により後方に付勢
され、通常は図示するように外周側の第２弁座６８に当
たっており、内周側の第１弁座７０とは所定の距離をお
いて対向している。こうした通常の状態、つまりはブレ
ーキ非作動時には、高圧室３４は可動体２４に設けた通
路７４．７６およびプランジャ４２の内外に設けた各通
路７８．８０を通して低圧室３２と連通している。他方
、ペダルが踏まれ、内周側の第１弁座７０が弁ゴム６６
ａに当たり、外周側の第２弁座６８が弁ゴム６６ａから
離れるブレーキ作動時には、高圧室３４は低圧室３２と
遮断され、外部の圧縮空気源に連通ずる。

なお、前記実施例では、プランジャ４２の延長部４．２
ｄに入力部材であるワイヤ６２を直結しているが、ポー
ルジョイトンを介して入力部材とプランジャ４２とを連
結するようにすることもてきる。また、プランジャ４２
の戻り位置において、プランジャ４２と入力部材との連
結部分を本体１１の外部に配置することによって、ワイ
ヤ支持ボルト５８およびナラ１へ６０等による長さ調節
の作業性を高めることができる。

さらに、端部材８２をストッパリング５０によって固定
することに代えて、端部材８２を二重壁構造とし、外側
の筒を成す外壁を可動体２４の筒状部２４ａの内周とプ
ランジャ４２の大径部分４２ａの外周との間に挿入し、
前記外壁を可動体２４の筒状部２４　ａの内周にねじ結
合するようにすることができる。

（効果）この発明では、弁装置６４を作動するプランジャ４２の
軸方向両端に案内部４２ａ　、　４２ｄを設けているの
で、プランジャ４２を軸線方向に沿ってスムーズに移動
させることができ、弁装置６４における着座性を安定化
させることができる。

また、前記プランジャ４２の一方の案内部４２ａを筒形
状とし、その内側に反力を得るための弾−１１＝性体８４を収容しているため、スペースを有効に利用す
ることができ、しかも、プランジャ４２と入力部材との
連結部分を可動体２４の外に配置しているので、可動体
２４の強度」二有利な構成となり、全体として倍力装置
の小型化を図ることができる。

さらに、弾性体４２を用いて反力を得るようにしている
ので、急ブレーキの時などに発生しゃするハンチング防
止の上でも有効である。

【図面の簡単な説明】

第１１図はこの発明の一実施例の全体構成を示す断面図
である。１０・・・圧縮空気圧式倍力装置、１１・・・本体、１
−２ａ・・・筒部分、２４・・・可動体、２４ａ・・・
筒状部、２４Ｉ−）・・・壁部分、３２・・・低圧室、
３４・・・高圧室、４０・・・内孔、４２・・・プラン
ジャ、４．２ａ・・・大径部分（筒状の案内部）、４．
２ｄ・・・延長部、５６・・・出方側のワイヤ、６２・
・・入力側のワイヤ、６４・・・弁装置、６６・・・弁
部材、６８・・・第２弁座、７０・・・第１弁座、８４
・・・弾性体。

Claims

【特許請求の範囲】

１、大径な部分、および小径な筒部分を有する中空な本
体と、該本体の大径な部分の内部にあり、一方側に低圧
室、他方側に高圧室を各々区画する壁部分、および前記
筒部分の内側に位置する筒状部を有し、前記本体の軸線
に沿って移動可能な可動体と、該可動体の筒状部内側の
内孔内に挿入され、前記軸線に沿って移動可能なプラン
ジャと、外部から前記低圧室の方に延び、その端部が前
記プランジャに連結される入力部材と、前記プランジャ
に設けた第１の弁座、前記筒状部の内壁部分に設けた第
２の弁座、およびこれらの第１、第２弁座に着座可能な
弁部材を有し、前記プランジャの移動に応じて前記高圧
室を前記低圧室あるいは外部の圧力源に選択的に連通す
る弁装置と、前記筒状部内側の内孔の端部側から前記軸
線に沿って外部に延びる出力部材とを備えた牽引型の気
圧式倍力装置において、前記プランジャに対し、前記可
動体の壁部分を貫いて前記低圧室内に延びる延長部を形
成し、この延長部の端部に前記入力部材との連結部分を
配置し、しかも、前記延長部とは反対側のプランジャ端
部に、前記可動体の筒状部の内壁に沿って摺動する筒状
の案内部を形成し、この筒状の案内部の内側に、一端側
が前記出力部材に、他端側が前記可動体の筒状部および
前記プランジャに各々力を伝達可能な弾性体を収容した
牽引型の気圧式倍力装置。