JPS59114151A - タンデム型ブレ−キ倍力装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はタンデム型ブレーキ倍力装置に関し、詳しくは
、互に対向する前後一対のシェルをこれら両者間に互に
平行に配置した複数の接合ロッドにて接合して形成して
なる密閉シェルと、この密閉シェル内に配設されその内
部を前後画室に区画する隔壁部材と、これら両室に互に
同軸的に配設され前記隔壁部材の略中央部を気密的に貫
通して互に作動的に連結されかつ前記両室のそれぞれを
負圧が付与される定圧室と同定圧室および大気に選択的
に連通ずる変圧室とに区画する前後一対のパワーピスト
ンを備え、前記両定圧室と前記両度圧室間の圧力差によ
シ前記両パワーピストンを軸方向−＼−一体的移動させ
るようにしたタンデム型ブレーキ倍力装置に関する。

一般に、この種形式のタンデム型ブレーキ倍力装置にお
いては、前記各接合ロッドがマスクシリンダからの軸方
向の制動反力を受けてこれを車体側へ伝達するため、密
閉シェルを構成する両シェルをカシメ手段のみにより接
合する形式のタンデム型ブレーキ倍力装置に比してその
接合部の接合強度が高くなくてよい。従って、両シエｌ
しにおける接合部の肉厚は薄くてよく、この結果密閉シ
ェル全体の肉厚を薄くし得て装置の重量を総体的に軽減
できる利点がある。

ところで、この種タンデム型ブレーキ倍力装置において
は、前記両パワーピストンを軸方向へ一体的に移動させ
る必要上、前記隔壁部材の略中央部に前記両パワーピス
トンの少くとも一方のピストンポデーの外周を気密的か
つ軸方向へ摺動可能に支持するだめのガイド部材が組付
けられている。

かかるガイド部材は、両パワーピストンを軸方向へ適確
に保持するとともに両パワーピストンの軸方向への移動
時にはこれらを軸方向へ適確に案内するために、軸方向
に所定の長さを必要としている。このため、かかるタン
デム型ブレーキ倍力装置においては、必要な助勢力を発
生すべく両ｌ＜ワーピストンに所定のストロークを確保
しようとすると、前記ガイド部材に起因して軸方向の長
さが不要に長くなり、装置のエンジンルーム内での占有
空間が大きくなる。

本発明は、このような実状に着目してなされたもので、
その主たる目的は、この種形式のタンデム型ブレーキ倍
力装置において、前記各パワーピストンを前記両接合ロ
ッドにより支持することにより前記隔壁部材に設けられ
るガイド部材を軸方向に短かくシ得て、以って装置の軸
方向の長さを短くシてエンジンルーム内での占有空間を
従来に比して小さくすることにある。

本発明は、かかる目的を達成すべくこの種形式のタンデ
ム型ブレーキ倍力装置において、前記各接合ロッドの外
周に気密的かつ軸方向へ摺動可能に嵌合される前後一対
のガイド部材を前記各パワーピストンにそれぞれ気密的
に組付けて、これら各パワーピストンを前記各ガイド部
材を介して前記両接合ロッドにて支持し、前記各パワー
ピストンが前記両接合ロッドにて軸方向へ案内されるよ
うにしたことにその構成上の特徴がある。

これにより、本発明においては、各パワーピストンが両
接合ロッドにより気密的かつ軸方向へ摺動可能に支持さ
れるため、前記隔壁部材の略中央部にはシール機能を有
するが支持機能を全くまたはわずかに有するシール部材
を設ければよく、このためかかるシール部材には従来の
ガイド部材のごとき長い軸長を必要としない。また、両
パワーピストンのそれぞれは２本以上の複数の接合ロッ
ドにて支持するものであるから、これら支持に採用され
る前記各ガイド部材の軸長も接合ロッドの本数に応じて
短かくて済む。従って、本発明によれば、両パワーピス
トンを気密的かつ摺動可能に支持するためのガイド部材
の軸長が短くてよく、この結果筒パワーピストンに所定
のストロークを確保しても装置の軸長が不要に長くなる
ことがなくて、エンジンルーム内での装置の占有空間を
小さくでき、かつ装置の重量軽減を図ることもできる。

以下、本発明を図面に基づいて説明するに、第１図には
本発明に係るタンデム型ブレーキ倍力装置の一実施例が
示されている。このブレーキ倍力装置の密閉シェル１０
は前方シェル１１と後方シェル１２とからなり、その内
部には隔壁板１６が配設されて前方室Ｒ，と後方室Ｒ２
とが形成され、またこれら両室ＲＩ　＋　Ｒ２にはブレ
ーキ倍力装置の主要構成部材たる前後一対のパワーピス
トン２０．６０がそれぞれ配設されている。この密閉シ
ェル１０においては、前方シェル１１の前側壁に固着し
た補強板１４に、２木の接合ロッド４０を構成するそれ
ぞれのロット４１のフランジ部４１１２が固着されてい
る。これらロッド４１は、密閉シェル１０の中、Ｄ軸と
平行に後方へ延びていて、締付ナツト４６とにより、後
方パワーピストン３０のダイアフラムを介して前方シェ
ル１１と後方シェル１２とを気密的に接合させている。

ｍＪ　方パワーピストン２０は、ピストンボデー２１と
ダイアフラム２２を備えている。ピストンポデー２１は
、後述する後方パワーピストン６０のピストンボデーを
兼ねていて、前（ｆｉｌｌ　ｍ部２１．１２および後（
ＪＩ１１筒部２１１）と前側筒部２１．１２の前端に設
けた環状のパワープレート部２１ｃとによって構成され
ている。かかる前方パワーピストン２０においては、そ
のピストンボデー２１が密閉シェル１０内に同心的に配
置されて、その後側筒部２１ｂにて後方シェル１２の略
中央部に気密的かつ軸方向へ摺動可能に支承されている
。また、ダイアフラム２２はピストンボデー２１のパワ
ープレート部２１ｃの後面に貼着されてその外周に延び
、その外周フランジ部２２２を前方シェル１１の段部１
１ｂに係合させている。この外周７ランジ部２２１１１
には、隔壁板１６の外周が嵌着されていて、この隔壁板
１６により外周フランジ部２２ａは段部１１ｂに押圧さ
れて固定されている。隔壁板１３は、その略中央部に筒
状のシール部材１３ａが嵌着されていて、ピストンボデ
ー２１はこのシール部材１３　ａを気密的かつ摺動可能
に貫通している。これにより、前方パワーピストン２０
は密閉シェル１０の前方室Ｒ，を第１定圧室ｒ１２．と
第１変圧室ｒｂ、とに区画している。なお、第１定圧室
ｒ（１１は例えばエンジンのインテークマニホールドＡ
に接続すｈでいて、所定の負圧が付与される。

後方パワーピストン６０は、前方パワーピストン２０の
ピストンボデー２１をそのピストンボデーとして共有し
ていて、当該ピストンボデー２１とその後側筒部２１ｂ
の外周に固着された環状のパワープレート３１およびダ
イアフラム６２を備えている。かかる後方パワーピスト
ン６０において、ダイアフラム６２はパワープレート６
１の後面に貼着されてその外周に延び、その外周フラン
ジ部６２．１２を前方シェル１１の後端側段部１１’ｃ
に係合させている。この外周７ランジ部３２ａには、後
方シェル１２の外周が嵌着されていて、この後方シェル
１２により外周フランジ部３２１２は段部１１ｃに押圧
されて固定されている。これにより、後方パワーピスト
ン６０は密閉シェル１０の後方室Ｒ２を第２定圧室ｒａ
２と第２変圧室ｒｂ２とに区画している。また、この第
２定圧室ｒａ２はピストンボデー２１の前側筒部２１１
１１に径方向に設けた連通孔２１ｄを通して第１定圧室
ｒａ、に連通し、かつ第２変圧室ｒｂ２は後述する接合
ロッド４０に設けた連通路Ｐを通して第１変圧室ｒｂ１
に連通している。

両パワーピストン２０．３０の構成部材たるピストンボ
デー２１の後１則筒部２１ｂの内孔内には、バルブプラ
ンジャ５１が所定量摺動可能に嵌挿され、かつ筒状弁体
５２を保持するリテーナ５６が嵌挿固定されている。バ
ルブプランジャ５１は、ピストンボデー２１の後側筒部
２１ｂの外周および後端部を覆蓋するダストブーツ１５
、エアフィルタ１６を貫通して挿入されたブツシュロッ
ト５４に連結されている。また、筒状弁体５２は小径の
コイルスフリング５５により前方へ付勢されてその前端
がバルブプランジャ５１の後端に当接し、ブツシュロッ
ド５４は中径のコイルスプリング５６により後方へ付勢
されている。このブツシュロッド５４はブレーキペダル
Ｂの踏込み操作に応答して前方へ移動するもので、その
移動時バルブプランジャ５１はピストンボデー２１とこ
れに嵌合同定したオペレーションロッド４４との間に介
在するゴム製の反動ディスク４５から反力を受ける。

なお、オペレーションロッド４４は前方シェル１１の略
中央部を気密的かつ摺動可能に貫通して、図　　　　−
示しないマスクシリンダのピストンに連結している。

これら両パワーピストン２０．３０は、ブツシュロッド
５４の非作動時、前方シェル１１とピストンボデー２１
開に介装した大径のコイルスプリング４６の何勢力にて
第１図に示す元位置に復帰していて、ピストンロッド２
１に設けた軸方向の連通孔２１ｅと径方向の連通孔２１
ｆとは互に連通して第１定圧室ｒａ、と第２変圧室ｒｂ
２とが連通しておシ、かつ第２変圧室ｒｂ２と大気との
連通は遮断されている。これにより、画定圧室ｒａ、　
、　ｒ（１２と両度圧室ｒｂ、　、　ｒｂ２とは互に連
通して所定の負圧になっている。この状態でブレーキペ
ダルＢを踏込み操作すると、ブツシュロッド５４が作動
して前方へ移動し、これと一体向にバルブプランジャ５
１が前方へ移動する。この間、筒状弁体５２が小径コイ
ルスプリング５５の作用により伸長し、ピストンポデー
２１の弁座２１ｇに着座して第１定圧室ｒ　ａｌと第２
変圧室ｒｂ２との連通を遮断し、さらにはバルブプラン
ジャ５１の後端が筒状弁体５２の前端から離間して第２
変圧室ｒｂ３を連通孔２１ｆおよびエアフィルタ１６を
通して大気に連通させる。この結果、両受圧室ｒｂ１．
ｒｂ２には大気がイ」与されてこれら両受圧室ｒｂｌ　
、　ｒｂ２と画定圧室ｒ（Ｉｌｌ　、　ｒＱ２との間に
圧力差が生じ、この圧力差により両パワーピストン２０
．３０は後述スる２本の接合ロッド４０に案内されて前
方へ一体的に移動する。これにより、オペレーションロ
ッド４４が前方へ移動して図示しないマスクシリンダノ
ヒストンを摺動させ、マスクシリンダ内に高い油圧を発
生させて車両を適確に制動する。

しかして、本実施例における２本の接合ロッド４０は、
第１図〜第ｇ図に示すようにロッド４１とスリーブ４２
とによってそれぞれ構成されている。ロッド４１は、密
閉シェル１０内をその中心軸と平行に前後方向に延びて
、前後両シェル１１．１２を貫通しておシ、このロッド
４１の後部上にスリーブ４２が嵌合されている。ロッド
４１は、そのフランジ部４１１２を前方シェル１１の補
強板１４に固着することにより前方シェル１１に取付け
られ、またスリーブ４２の前端は隔壁板１６に気密的に
取付けられていて、ロッド４１の後端突起部に螺着した
締付ナツト４６により両シェル１１．１２は気密的に接
合されている。ロッド４１は、スリーブ４２が嵌合する
部位に第２図に示す断面形状の角状部４１１）と、第６
図に示す断面形状の小径部４１ｃとを備えており、また
スリーブ４２は第１図に示す大径内孔部４２ａと、第１
図および第６図に示すロッド４１の小径部４１ｃに対向
する連通孔４２ｂを備えている。連通孔４２ｂは第２変
圧室ｒｂ２に開口していて、ロッド４１の角状部４’１
ｂおよび小径部４１Ｃとスリーブ４２の大径内孔部４２
１２および連通孔４２ｂとによシ両変圧室ｒｂｌ、　ｒ
ｂ２を連通させる連通路Ｐを形成している。

一方、前方パワーピストン２０のパワープレート部２１
ｃおよびダイアフラム２２における各接合ロッド４０に
対向する部位と、後方パワーピストン３０のパワープレ
ート６１およびダイアフラム３２における各接合ロッド
４０に対向する部位とには、それぞれガイド部材２６．
６６が気密的に嵌着されている。ガイド部材２３は、そ
の内周壁にシールリング２５ａを備えた筒状のもので、
接合ロッド４０のロッド４１上に気密的かつ摺動可能に
嵌合されるように構成されている。また、他方のガイド
部材６３はその内周壁にシールリング６６ａを備えた筒
状のもので、接合ロッド４０のスリーブ４２上に気密的
かつ摺動可能に嵌合されるように構成されている。これ
ら両パワーピストン２０．３０は、前方パワーピストン
２０のガイド部材２６を接合ロッド４０のロッド４１上
に嵌合させかつ後方パワーピストン３０のガイド部材６
３を接合ロッド４０のスリーブ４２上に嵌合させた状態
にて、両接合ロッド４０に気密的かつ軸方向へ摺動可能
に支持されている。このため、画定圧室ｒａｌ、　ｒａ
２と両受圧室ｒｂｉ　、　ｒｂ２との間に圧力差が生じ
ると、両パワーピストン２０．６０は両接合ロッド４０
に案内されて前方へ適確に摺動して図示しないマスクシ
リンダを作動させる。

ところで、本実施例においては、各パワーピストン２０
．６０を両接合ロッド４０に気密的かつ軸方向へ摺動可
能に支持して、これら両接合ロンド４０により軸方向へ
案内するように構成している。このため、ピストンボデ
ー２１が貫通する罷壁板１３の中央部にはシール部材１
５ａのみを使用すればよくて、当該部に使用されていた
所定長を必要とする従来のガイド部材を省略することが
できる。また、本実施例においては各パワーピストン２
０．６０を２本の接合ロッド４０に支持する°ものであ
るから、従来のごとく隔壁板１６の中央部１箇所で支持
する場合に比しガイド部材２３．６３の軸長を短くして
も、各パワーピストン２０．６０は軸方向に向けて適確
に支持されかつ適確に案内される。従って、本実施例に
おいては、ブレーキ倍力装置の軸長時に密閉シェル１０
の両シェル１１．１２間の軸長を従来に比して短かくす
ることができ、以ってエンジンルーム内での装置の占有
空間を小さくすることができるとともに、装置の重量軽
減を図ることもできる。また、本実施例においては、接
合ロッド４０をロッド４１とこれに嵌合したスリーブ４
２とにより構成して、それらの間に両変圧室ｒｂ、　、
　ｒｂ２を連通させる連通路Ｐを形成しているので、ピ
ストンボデー２１に複雑な連通孔を形成することなくか
つ密閉シェル１０の外径を大きくすることなく、両変圧
室ｒｂ、　。

ｒｂ２を合理的に連通させることができる。

なお、本実施例は本発明の最適な実施例であって、本発
明においては上記実施例を次のごとく変更することがで
き、かつ次のごとき装置にも実施することができる。

（１本実施例においては、接合ロッドとしてロッド４１
とスリーブ４２とからなる内部に連通路Ｐを備えた接合
ロッド４０を採用しているが、単なるロッドのみからな
る接合ロッドを採用すること。この場合には、連通路Ｐ
に相当する連通路をピストンボデー２１等に形成する。

（２）本実施例においては、２本の接合ロッド４０によ
シ両シェル１１．１２を接合してなるブレーキ倍力装置
を示しているが、本発明は３本以上の接合ロッドにより
両シェル１１．１２を接合してなるブレーキ倍力装置に
も実施し得る。この場合には、各パワーピストン２０．
３０は３本以上の接合ロッドに支持することができて、
各ガイド部材の軸長を接合ロッドの本数の増加に応じて
一層短くすることができる。

（３）本実施例においては、カシメ手段を全く用いず接
合ロッド４０のみによ９両シェル１１．１２を接合して
なるブレーキ倍力装置を一層しているが、本発明は接合
ロッドとカシメ手段を併用して両シェル１１．１２を接
合してなるブレーキ倍力装置にも実施し得る。

（４）本実施例においては、両パワーピストン２０．６
０がピストンボデー２１を共有する両パワーピストン２
０．３（］一体型のブレーキ倍力装置を示しているが、
本発明は両パワーピストンが独立的に構成されたブレー
キ倍力装置にも実施し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るブレーキ倍力装置の一実施例を示
す縦断面図、第２図は第１図のト」線に沿う拡大断面図
、第３図は第１図のト」線に沿う拡大断面図である。 符号の説明 １０・・・密閉シェル、１１・・・前方シェル、１２・
・・後方シェル、１６・・・隔壁板、２０，５０・・・
パワーピストン、２１・・・ピストンボデー、２１ｃ・
・・パワープレート部、６１・・・パワープレート、２
２．３２・・・ダイアフラム、２６．６６・・・ガイド
部材、４０・・・接合ロッド、４１・・・ロッド、４２
・・・スリーブ、ｒａｌ　＋　ｒ’２日・定圧室、ｒｂ
＋　＋　ｒｂ、、・・・変圧室。 出願人　アイシン精機株式会社 代理人　弁理士　長　谷　照　− −２〔

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 互に対向する前後一対のシェルをこれら両者間に互に平
   行に配置した複数の接合ロッドにて接合して形成してな
   る密閉シェルと、この密閉シェル内に配設されその内部
   を前後画室に区画する隔壁部材と、これら両室に互に同
   軸的に配設され前記隔壁部材の略中央部を気密的に貫通
   して互に作動的に連結されかつ前記両室のそれぞれを負
   圧が付与される定圧室と同定圧室および大気に選択的に
   連通ずる変圧室とに区画する前後一対のパワーピストン
   を備え、前記両定圧室と前記両度圧室間の圧力差により
   前記両パワーピストンを軸方向へ一体的に移動させるよ
   うにしたタンデム型ブレーキ倍力装置において、前記各
   接°合ロッドの外周に気密的かつ軸方向へ摺動可能に嵌
   合される前後一対のガイド部材を前記各パワーピストン
   にそれぞれ気密的に組付けて、これら各パワーピストン
   ヲ前記各ガイド部材を介して前記両接合ロッドにて支持
   し、前記各パワーピストンが前記両接合ロンドにて軸方
   向へ案内されるようにしたことを特徴とするタンデム型
   ブレーキ倍力装置。