JPH11108079A - クラッチ倍力装置 - Google Patents

クラッチ倍力装置

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JPH11108079A
JPH11108079A JP9289136A JP28913697A JPH11108079A JP H11108079 A JPH11108079 A JP H11108079A JP 9289136 A JP9289136 A JP 9289136A JP 28913697 A JP28913697 A JP 28913697A JP H11108079 A JPH11108079 A JP H11108079A
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power piston
power
piston
pressure chamber
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D25/00Fluid-actuated clutches
    • F16D25/08Fluid-actuated clutches with fluid-actuated member not rotating with a clutching member
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D25/00Fluid-actuated clutches
    • F16D25/10Clutch systems with a plurality of fluid-actuated clutches

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】クラッチ倍力装置の径を大型化することなくそ
の出力を増大させる。 【解決手段】クラッチ倍力装置は、パワーシリンダ2
と、ハイドロリックシリンダ4とコントロールバルブ6
とを備えている。パワーシリンダ2のシェル8は、第1
シェル70および第2シェル72から成り、その中間に
センターガイド82が設けられている。第1シェル内に
第1パワーピストン74が、第2シェル内に第2パワー
ピストン76が摺動自在に嵌合し、それぞれ圧力室8
6,90と大気圧室88,92とに区画している。第2
パワーピストンに円柱部76aが形成され、この円柱部
とピストンロッド16との間に第1パワーピストンを挾
持固定している。この円柱部はセンターガイドの中央を
気密を保持して摺動する。また円柱部内に両圧力室を連
通する連通路76eと両大気圧室を連通する連通路76
fが形成されている。 【効果】タンデム化したので、ピストン径を拡大せずに
出力を増大できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクラッチ倍力装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】先ず、従来のクラッチ倍力装置の構成に
ついて簡単に説明する。図6は、従来のクラッチ倍力装
置の一例を示すもので、このクラッチ倍力装置は、パワ
ーシリンダ2とハイドロリックシリンダ4とコントロー
ルバルブ6とを備えている。
【0003】パワーシリンダ2は、シリンダシェル8内
に摺動自在に嵌合されたパワーピストン10を備えてお
り、このパワーピストン10がシリンダシェル8内を圧
力室12と大気圧室14とに区画している。パワーピス
トン10の軸心部にはピストンロッド16が固定されて
一体的に進退動する。
【0004】ハイドロリックシリンダ4は、シリンダシ
ェル8の開口部を閉塞するメインハウジング18に一体
に形成されたシリンダボディ20内に設けられている。
シリンダボディ20のシリンダ孔20a内にハイドロリ
ックピストン22が摺動可能に配置されている。このハ
イドロリックピストン22は、シリンダ孔20a内を液
圧室24と大気室26とに区画している。前記パワーピ
ストン10に連結されたピストンロッド16は、ハイド
ロリックシリンダ4のシリンダ孔20a内に嵌着された
ガイドブロック28を貫通してハイドロリックピストン
22の一方の端面に当接している。また、このハイドロ
リックピストン22の大気室26側の端面には、クラッ
チ操作用のプッシュロッド29が当接している。このプ
ッシュロッド29の他端は図示しないクラッチアウター
レバーに連結されている。
【0005】コントロールバルブ6は、メインハウジン
グ18およびバルブハウジング30に形成されたバルブ
孔31内に設けられている。バルブ孔31内には、バル
ブリフタ32が摺動自在に嵌合している。このバルブリ
フタ32は、バルブ孔31内を液圧室34、排気室35
および変圧室36に区画しており、変圧室36内に配置
されたスプリング38によって、常時液圧室34側へ付
勢されている。また、このバルブリフタ32内には、通
路32aが形成されており、この内部通路32aの一端
が変圧室36側の先端に開口するとともに、他端は排気
室35内に開口し、エキゾーストカバー40を介して大
気に連通されている。
【0006】前記バルブ孔31内のバルブハウジング3
0側には、弁体40が配置されている。この弁体40は
前記バルブリフタ32と対向しており、コントロールバ
ルブ6の非作動時にはスプリング42によって付勢され
て弁座44に着座している。弁体40が弁座44に着座
している状態では、前記変圧室36とエアタンク(図示
せず)に接続されている圧縮エア供給ポート50との間
を遮断している。そして、前記バルブリフタ32が作動
すると、弁体40がこのバルブリフタ32に押し上げら
れて開放し、変圧室36と圧縮エア供給ポート50とを
接続する。
【0007】コントロールバルブ6の液圧室34は、メ
インハウジング18内に形成した通路60によってハイ
ドロリックシリンダ4の液圧室24に連通し、このハイ
ドロリックシリンダ4の液圧室24は、メインハウジン
グ18内に形成した通路62によって入口ポート64に
連通している。さらに、メインハウジング18の入口ポ
ート64は、クラッチペダルによって作動されるマスタ
シリンダの出力圧室に接続されている(図示せず)。
【0008】コントロールバルブ6の圧縮エア供給ポー
ト50は、図示しないエアタンクに接続されており、変
圧室36は、配管66等を介してパワーシリンダ2の圧
力室12に接続されている。
【0009】前記構成に係るクラッチ倍力装置の作動に
ついて説明する。図示しないクラッチペダルを踏み込む
と、マスタシリンダの出力圧室の液体が、メインハウジ
ング18の入口ポート64から通路62を通ってハイド
ロリックシリンダ4の液圧室24に圧送され、さらに通
路60を介してコントロールバルブ6の液圧室34に送
られる。従って、ハイドロリックピストン22が図6の
右方へ移動されるとともに、バルブリフタ32も図の右
方へ押出される。
【0010】バルブリフタ32が移動すると、先ず、こ
のバルブリフタ32の先端が弁体40に当接して、バル
ブリフタ32の内部の通路32aが閉鎖され、さらにバ
ルブリフタ32が移動して弁体40を押し上げて弁座4
4から離座させる。弁体40が弁座44から離座する
と、流路が開放して圧縮エア供給ポート50と変圧室3
6とが接続される。すると、エアタンクの圧縮エアが、
変圧室36および配管66等を通り、パワーシリンダ2
の圧力室12に供給される。この圧力室12に供給され
た圧縮エアが、パワーピストン10を図6の右方へ移動
させる。パワーピストン10が前進すると、それに伴っ
てピストンロッド16およびハイドロリックピストン2
2が図6の右方へ移動し、クラッチ操作用プッシュロッ
ド29を前進させる。このクラッチ操作用プッシュロッ
ド29の前進によってクラッチアウターレバーが作動し
てクラッチを切る。
【0011】クラッチペダルの踏力を解除すると、コン
トロールバルブ6の液圧室34内の圧力が低下して、バ
ルブリフタ32はスプリング38によって図6の状態に
復帰する。すると、バルブリフタ32の内部通路32a
が開放し、変圧室36はこの内部通路32aを経て排気
室35に連通され、パワーシリンダ2の圧力室12内の
エアが配管66、変圧室36、内部通路32a、排気室
35およびエキゾーストカバー40を介して大気に放出
される。すると、パワーピストン10、ピストンロッド
16、ハイドロリックピストン22およびクラッチ操作
用プッシュロッド29は、図6の状態に復帰し、クラッ
チアウターレバーが戻ってクラッチが再び接続される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のクラッチ倍
力装置では、パワーシリンダ2のシェル8内に単一のパ
ワーピストン10が配置され、シェル8内を一組の圧力
室12と大気圧室14に区画し、これら両室12,14
の圧力差でパワーシリンダ10を作動させるようになっ
ている。ところで、最近の自動車では、エンジンの高馬
力化に伴ってクラッチ荷重がアップしているが、これに
対応するためには、クラッチ倍力装置の出力を大きくす
る必要がある。しかしながら、従来のクラッチ倍力装置
のパワーシリンダ2は、パワーピストン10がシングル
であるため、出力をアップするにはパワーピストン10
のピストン径を大きくする必要がある。このようにピス
トン径を大きくすると、トランスミッションとフレーム
との隙間が狭いためクラッチ倍力装置の取付けができな
い場合があり、また、取付け・着脱が困難になるという
問題があった。
【0013】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、パワーピストンの径を大きくすることなく出
力をアップすることができるクラッチ倍力装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るクラッチ倍
力装置は、パワーピストンによってシェル内が圧力室と
大気圧室に区画され、圧力室に導入されたエアによりパ
ワーピストンが作動するパワーシリンダと、ピストンロ
ッドを介してパワーピストンの作動を伝達されるハイド
ロリックピストンを有するハイドロリックシリンダと、
ハイドロリックピストンに連結されて一体的に進退動
し、クラッチの断接を行なうクラッチ操作用プッシュロ
ッドとを備えたものであって、特に、前記シェル内を二
つの空間に仕切るセンターガイドを設け、これら各空間
内に第1パワーピストンと第2パワーピストンを配置し
て、それぞれ圧力室と大気圧室とに区画するとともに、
これら両パワーピストンを連結して一体的に進退動さ
せ、かつ、両パワーピストンの一方を前記センターガイ
ドの内周を貫通させ気密を保持して摺動させるようにし
たものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態によ
り本発明を説明する。図1は本発明の一実施の形態に係
るクラッチ倍力装置の縦断面図、図2はその左側面図で
ある。このクラッチ倍力装置は、前記従来のクラッチ倍
力装置と同様に、パワーシリンダ2とハイドロリックシ
リンダ4とコントロールバルブ6とを備えており、ハイ
ドロリックシリンダ4およびコントロールバルブ6は前
記従来のクラッチ倍力装置と同様の構成を有しているの
で、同一または対応する部分には同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0016】このパワーシリンダ2は、メインハウジン
グ18に固定された第1シェル70と、この第1シェル
70に固定された小径の第2シェル72とによってシリ
ンダシェル8が構成されており、第1シェル70内には
第1パワーピストン74が、そして第2シェル72内に
は第2パワーピストン76が、それぞれ外周に嵌着され
たシール部材78,80に介して摺動自在に嵌合してい
る。これら第1パワーピストン74と第2パワーピスト
ン76とは、後に説明するように互いに連結されて一体
的に進退動する。
【0017】第1シェル70の第2シェル72側端部
(図1の左側の端部)は、外周の円筒部から内周側へ向
けて折曲げられており(以下、この折曲げられた部分を
センターガイド82と呼ぶ)、シリンダシェル8内を第
1シェル70側の空間と第2シェル72側の空間とに仕
切っている。第2シェル72内に嵌合されている第2パ
ワーピストン76の中心部には、第1パワーピストン7
0側へ延びる円柱部76aが形成されており、この円柱
部76aが、前記第1シェル70の折曲げられたセンタ
ーガイド82内を貫通し、このセンターガイド82の内
周面に嵌着されたシール部材84によって気密を保持し
て摺動するようになっている。従って、第1シェル70
内の空間は、第1パワーピストン74とセンターガイド
82との間に形成された第1圧力室86と、第1パワー
ピストン74とメインハウジング18との間に形成され
た第1大気圧室88とに区画され、第2シェル72内の
空間は、第2シェル72と第2パワーピストン76との
間に形成された第2圧力室90と、第2パワーピストン
76と前記センターガイド82との間に形成された第2
大気圧室92とに区画されている。
【0018】第1パワーピストン74は、ほぼ円板状を
しており、その中央に大径の円形凹部74aおよび小径
の貫通穴74bが形成されている。一方、第2パワーピ
ストン76は、円板状の部分76bと、前記センターガ
イド82を摺動自在に貫通する円柱部76aとを有して
おり、この円柱部76aの先端(図1の右側)が第1パ
ワーピストン74の大径の円形凹部74a内に嵌合して
いる。円柱部76aの先端側には、前記第1パワーピス
トン74の貫通穴74bとほぼ同径の円孔76cが形成
され、その内面に雌ねじが形成されている。
【0019】第1および第2パワーピストン74,76
の作動を前記ハイドロリックピストン22に伝達するピ
ストンロッド16は、パワーピストン74,76側の端
部が、フランジ94aを有するキャップ94内に嵌合さ
れ、先端をかしめられてこのキャップ94に固定されて
いる。キャップ94の外周面には雄ねじが形成されてお
り、このキャップ94を第1パワーピストン74の貫通
穴74bを挿通して、前記第2パワーピストン76の円
孔76c内に螺合することにより、第1パワーピストン
74を、第2パワーピストン76の円柱部76aの先端
面とキャップ94のフランジ94aとの間に挾持して、
これら第1パワーピストン74、第2パワーピストン7
6およびピストンロッド16を固定し一体的に進退動す
るようにしている。
【0020】第2パワーピストン76の、第2シェル7
2の内面に向かい合う前面の中央部に、第2パワーピス
トン76の円板状の部分76bよりも前方へ突出したス
トッパ76dが形成されており、このパワーシリンダ2
の非作動時には、両パワーピストン74,76が第1大
気圧室88内に配置されたリターンスプリング96に押
され、このストッパ76dが第2シェル72の内面に当
接することにより停止している。
【0021】第2パワーピストン76の内部には、円板
状の部分76bの前面側(図1の左側)の中央寄りに一
端が開口し、円柱部76a内を通って他端がセンターガ
イド82と第1パワーピストン74との間の第1圧力室
86内に開口する連通路76eが形成されている。この
連通路76eによって、第2パワーピストン76と第2
シェル72との間に形成された第2圧力室90と、前記
第1圧力室86との間を常時連通している。また、第2
パワーピストン76の円柱部76a内には、一端が円板
状の部分76bの近くの側面に開口し、他端が円柱部7
6aの先端面に開口する連通路76fが形成されてお
り、この連通路76fは、さらに、第1パワーピストン
74の両面を貫通する連通路74cに連通している。こ
れら第2パワーピストン76の連通路76fと第1パワ
ーピストン74の連通路76cによって、センターガイ
ド82と第2パワーピストン76との間に形成された第
2大気圧室92と、第1パワーピストン74とメインハ
ウジング18との間に形成された第1大気圧室88との
間を常時連通している。
【0022】前記構成に係るクラッチ倍力装置の作動に
ついて説明する。図示しないクラッチペダルが操作され
ると、前記コントロールバルブ6からの出力エアが、配
管66等を通って第2圧力室90に導入され、さらに、
両圧力室90,86間を連通する連通路76eを介して
第1圧力室86にも導入される。これにより、第1圧力
室86と第1大気圧室88との圧力差による第1パワー
ピストン74の出力と、第2圧力室90と第2大気圧室
92との圧力差による第2パワーピストン76の出力と
が、ピストンロッド16を介してハイドロリックピスト
ン22に伝達され、ハイドロリックピストン22が作動
する。ハイドロリックピストン22の作動によってクラ
ッチ操作用プッシュロッド29が前進し、図示しないク
ラッチアウターレバーを回転させてクラッチを切る。両
パワーピストン74,76が作動する時には、そのスト
ロークに応じて第2大気圧室92の大気が、連通路74
c,76fを介して第1大気圧室88に入り、メインハ
ウジング18内の通路98を通ってエキゾーストカバー
40から大気に排出される。
【0023】また、戻り時には、第1圧力室86のエア
は連通路76eを通って第2圧力室90に入り、第2圧
力室90のエアとともに、コントロールバルブ6および
エキゾーストカバー40を介して大気に排出される。こ
のように本実施例に係るクラッチ倍力装置は、パワーピ
ストン74,76をタンデムにしたので、パワーピスト
ン74、76の径を拡大することなく出力を増大するこ
とができ、従来のクラッチ倍力装置と同様に、容易に取
付け脱着が可能である。しかも、第1パワーピストン7
4と第2パワーピストン76とを一体的に連結し、第1
シェル70の端部に設けたセンターガイド82を、第2
パワーピストン76の円柱部76aを気密を保持して摺
動自在に嵌合させたので、構造が簡単なタンデム式クラ
ッチ倍力装置を得ることができる。また、組立性も極め
て優れている。
【0024】ここで、前記従来のクラッチ倍力装置と前
記実施例に係るクラッチ倍力装置との出力の差について
説明する。第1パワーピストン74の径をA1,第2パ
ワーピストン76の径をA2,第2パワーピストン76
の円柱部76aの径をA0,ハイドロリックピストン2
2の径をAh,ピストンロッド16の径をAr,圧力室
12,90に導入されるエア圧をP,マスタシリンダ圧
をP1,リターンスプリング力をSpとすると、従来の
クラッチ倍力装置の出力は、A1・P+P1(AhーA
r)ーSpであり、前記実施例のクラッチ倍力装置の出
力は、(A1+A2ーA0)P+P1(AhーAr)ー
Spである。従って、本実施例装置の方が、(A2ーA
0)Pだけ出力が増大する。
【0025】なお、本発明は、前記実施例に係るクラッ
チ倍力装置に限らず、半自動クラッチまたは全自動クラ
ッチ式クラッチ装置のクラッチ操作装置として用いられ
るクラッチ倍力装置にも適用可能である。このような装
置でクラッチが自動的に作動する場合には、電磁弁を介
して第2圧力室90にエアが給排される。
【0026】図3および図4は第2の実施例に係るクラ
ッチ倍力装置を示す縦断面図およびその左側面図であ
り、シリンダシェル8およびメインハウジング18の形
状が前記第1実施例と異なっており、異なる部分につい
てだけ説明する。前記実施例では、第1シェル70が別
体のメインハウジング18に固定されており、この第1
シェル70のメインハウジング18と逆側にセンターガ
イド82が一体的に形成されていたが、この実施例で
は、第1シェル170はメインハウジング18と一体の
円筒状をしている。そして、シリンダシェル8内を二つ
の空間に仕切るセンターガイド182は、独立した環状
の円板から成り、前記第1シェル170と第2シェル1
72との間に挾持されている。この構成のクラッチ倍力
装置も、前記クラッチ倍力装置と同様に作動し、同様の
効果を奏することができる。
【0027】図5は第3の実施例を示すもので、この実
施例では、シリンダシェル8およびメインハウジング1
8の構成は、前記第1実施例と同一であるが、第1パワ
ーピストン174および第2パワーピストン176の形
状が異なっている。この実施例では、第2パワーピスト
ン176が、内部に空洞176gを有する円筒状をして
おり、前記ピストンロッド16を固定するキャップ19
4を、円筒部176hの底面を貫通させ、その先端にナ
ット196を螺合して第1パワーピストン174、第2
パワーピストン176およびピストンロッド16を連結
し一体的に進退動するようにしている。
【0028】また、第2パワーピストン176の内部が
空洞176gであるから、中央にはストッパがなく、第
1パワーピストン174の前面(図5の左側)にストッ
パ174dが設けられている。このクラッチ倍力装置の
非作動時には、このストッパ174dが第1シェル70
に形成されたセンターガイド82に当接して両パワーピ
ストン174,176が停止している。さらに、第1圧
力室86と第2圧力室90とを連通する連通路は、円筒
部176hの壁面を貫通する半径方向の穴176iにな
っている。この実施例に係るクラッチ倍力装置も、前記
各実施例と同様に作動し、同様の効果を奏する。なお、
前記各実施例では、第1パワーピストン74,174と
第2パワーピストン76,176の径を異ならせたが、
必ずしも異径である必要はなく、同径であっても良い。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように本発明のクラッチ倍力
装置では、パワーシリンダのシェル内を二つの空間に仕
切るセンターガイドを設け、これら各空間内に第1パワ
ーピストンと第2パワーピストンを配置して、それぞれ
圧力室と大気圧室とに区画するとともに、これら両パワ
ーピストンを連結して一体的に進退動させ、かつ、両パ
ワーピストンの一方を前記センターガイドの内周を貫通
させ気密を保持して摺動させるようにしたことにより、
パワーピストンの径を大きくすることなくパワーシリン
ダの出力を増大することができる。また、簡単な構造で
パワーピストンをタンデム化することができ、しかも組
立性の優れたクラッチ倍力装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るクラッチ倍力装置の縦
断面図である。
【図2】前記クラッチ倍力装置の左側面図である。
【図3】第2の実施例に係るクラッチ倍力装置の縦断面
図である。
【図4】図3のクラッチ倍力装置の左側面図である。
【図5】第3の実施例に係るクラッチ倍力装置の縦断面
図である。
【図6】従来のクラッチ倍力装置の一例を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
2 パワーシリンダ 4 ハイドロリックシリンダ 8 シェル 22 ハイドロリックピストン 29 クラッチ操作用プッシュロッド 70 第1シェル 72 第2シェル 74 第1パワーピストン 76 第2パワーピストン 76e 圧力室間を連通する通路 76f 大気圧室間を連通する通路 82 センターガイド 86 第1圧力室 88 第1大気圧室 90 第2圧力室 92 第2大気圧室

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パワーピストンによってシェル内が圧力
    室と大気圧室に区画され、圧力室に導入されたエアによ
    りパワーピストンが作動するパワーシリンダと、ピスト
    ンロッドを介してパワーピストンの作動を伝達されるハ
    イドロリックピストンを有するハイドロリックシリンダ
    と、ハイドロリックピストンに連結されて一体的に進退
    動し、クラッチの断接を行なうクラッチ操作用プッシュ
    ロッドとを備えたクラッチ倍力装置において、 前記シェル内を二つの空間に仕切るセンターガイドを設
    け、これら各空間内に第1パワーピストンと第2パワー
    ピストンを配置して、それぞれ圧力室と大気圧室とに区
    画するとともに、これら両パワーピストンを連結して一
    体的に進退動させ、かつ、両パワーピストンの一方を前
    記センターガイドの内周を貫通させ気密を保持して摺動
    させるようにしたことを特徴とするクラッチ倍力装置。
  2. 【請求項2】 前記一方のパワーピストンのセンターガ
    イドを貫通している部分内に、二つの圧力室間を連通す
    る連通路と、二つの大気室間を連通する連通路とを形成
    したことを特徴とする請求項1に記載のクラッチ倍力装
    置。
  3. 【請求項3】 前記シェルを第1シェルおよび第2シェ
    ルから構成し、第1シェル内に前記第1パワーピストン
    を、第2シェル内に第2パワーピストンをそれぞれ嵌合
    させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    に記載のクラッチ倍力装置。
  4. 【請求項4】 前記シェルを第1シェルおよび第2シェ
    ルから構成し、前記センターガイドをこれら両シェル間
    に挾持したことを特徴とする請求項1ないし請求項3の
    いずれかに記載のクラッチ倍力装置。
  5. 【請求項5】 前記シェルを第1シェルおよび第2シェ
    ルから構成し、一方のシェルの端部を折曲げて内周側へ
    延長しセンターガイドを形成したことを特徴とする請求
    項1ないし請求項3のいずれかに記載のクラッチ倍力装
    置。
  6. 【請求項6】 第2パワーピストンと第2シェルとの当
    接、または、第1パワーピストンとセンターガイドとの
    当接により非作動時のパワーピストンの後退限を規制す
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか
    に記載の空液圧倍力装置。
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