JPH08225621A - 両性水溶性重合体分散液、その製造方法および該分散液からなる処理剤 - Google Patents

両性水溶性重合体分散液、その製造方法および該分散液からなる処理剤

Info

Publication number
JPH08225621A
JPH08225621A JP7346256A JP34625695A JPH08225621A JP H08225621 A JPH08225621 A JP H08225621A JP 7346256 A JP7346256 A JP 7346256A JP 34625695 A JP34625695 A JP 34625695A JP H08225621 A JPH08225621 A JP H08225621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soluble polymer
amphoteric water
polymer dispersion
dispersion
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7346256A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3208473B2 (ja
Inventor
Hisao Takeda
久雄 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hymo Corp
Original Assignee
Hymo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hymo Corp filed Critical Hymo Corp
Priority to JP34625695A priority Critical patent/JP3208473B2/ja
Publication of JPH08225621A publication Critical patent/JPH08225621A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3208473B2 publication Critical patent/JP3208473B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯蔵安定性に優れ、流動性がよく取り扱い易
く、汚泥、油分離、製紙工程などの凝集処理などに用い
ることができる両性水溶性重合体分散液、その製造方法
および該分散液からなる処理剤を提供する。 【解決手段】 生成する重合体を溶解しない塩水溶液中
で、その塩水溶液に溶解可能な高分子電解質の分散剤の
共存下に特定のカチオン性単量体およびアニオン性単量
体からなる単量体混合物を攪拌しながら重合して得られ
る両性水溶性重合体分散液中の重合体濃度、塩濃度、分
散剤濃度、分散液の粘度、分散液中の両性水溶性重合体
粒子の粒径が特定の範囲にある分散液により目的を達成
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は両性水溶性重合体分
散液、その製造方法ならびに該分散液からなる処理剤に
関するものであり、さらに詳しくは、都市下水、屎尿、
一般産業排水の生汚泥、余剰汚泥、凝集汚泥、消化汚泥
あるいはこれらの混合汚泥を凝集処理する際、またはデ
カンター、ベルトプレス、フィルタープレス、スクリュ
ウプレス脱水機などで凝集脱水する際に添加する薬剤、
製油工程あるいは油分を含む産業排水の油分離工程及び
処理に用いる油分離剤、製紙工程に用いる濾水性向上
剤、歩留り剤、白水中の有価物回収剤等の製紙用薬剤な
どとして使用できる貯蔵安定性の優れた易流動性の両性
水溶性重合体分散液、その製造方法および該分散液から
なる処理剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、都市下水、屎尿、一般産業排水の
生汚泥、余剰汚泥、凝集汚泥、消化汚泥あるいはこれら
の混合汚泥の凝集処理、脱水処理にはカチオン性高分子
凝集剤が使用されてきたが、近年、汚泥発生量の増加や
汚泥性状の悪化などにより、カチオン性高分子凝集剤の
単独使用では汚泥処理量が上がらない上に、脱水ケーキ
の含水率、懸濁物(以下SSと略す)の回収率、ケーキ
のろ布からの剥離性などについて、必ずしも満足できる
ものではなく、その改善が求められてきた。
【0003】このようなカチオン性高分子凝集剤の欠点
を改良するために、これまでにいくつかの提案がなされ
てきた。例えば、アクリロイルオキシエチルトリメチル
アンモニウム塩とアクリロイルオキシエチルジメチルベ
ンジルアンモニウム塩とを必須成分とする共重合体(特
開昭62−262799号公報)、第三級または第四級
アミノ基を有するカチオン性単量体とアクリル酸との両
性水溶性共重合体(特開昭56−118798号公
報)、第三級および第四級アミノ基を有するカチオン性
単量体と(メタ)アクリル酸との両性共重合体(特開平
3−189000号公報)、アミノ基を有するアクリレ
ート単量体およびアミノ基を有するメタクリレート単量
体とアクリル酸との両性共重合体(特開平3−2931
00号公報)などが提案されている。
【0004】これらの提案の中で、特に両性重合体は、
凝集性能の点でかなり優れた性能を有し注目されてい
る。
【0005】また、製油工程あるいは油分を含む産業排
水の油分離工程及び処理に用いる油分離剤としてはカチ
オン性水溶性重合体が用いられており、また、製紙工程
においても濾水性向上剤、歩留り剤、白水中の有価物回
収剤としてカチオン性水溶性重合体が用いられている。
【0006】従来、こうした中間工程用および廃水処理
用の凝集剤、油分離剤あるいは製紙用薬剤として使用さ
れているカチオン性水溶性重合体の製造方法としては、
水溶液中での静置重合、油中水型のエマルジョン重合
(特開昭54−102388号公報)、疎水性溶剤中で
の懸濁重合(特開昭54−69196号公報)などが知
られている。
【0007】また、ノニオンあるいはアニオン性の水溶
性重合体を製造する方法としては、硫酸アンモニウム水
溶液中での沈澱重合が文献に記載されている(特開昭5
0−70489号公報)。
【0008】しかし水溶液の静置重合法では、高分子量
の重合体を得るためには、10重量%以上の単量体濃度
で重合を行う必要があり、重合生成物は含水したゲル状
となり、そのままでは溶解も困難なため、さらに希釈し
て流動性のある5重量%以下の低濃度溶液で市販する
か、乾燥して粉末化する必要がある。低濃度で市販する
場合は、輸送費が高くなる欠点があり、一方で粉末化す
る場合は乾燥のための熱エネルギーが多大なものとな
り、また加熱により、三次元的架橋が起こる可能性も有
り、その為に水不溶性の部分を生じる欠点があった。
【0009】油中水型のエマルジョン重合で得られるも
のは引火の危険性を有し、さらに貴重な有機溶剤を無駄
に消費する欠点を有している。また疎水性溶剤中での懸
濁重合ではシクロヘキサン、トルエン等の引火性物質を
用いるため、製造設備に多額の費用が必要となる欠点を
有している。
【0010】硫酸アンモニウム水溶液中での沈澱重合
は、設備の面でも低コストであり、よい方法ではある
が、生成した重合物が互いに付着し合い、大きな塊とな
り、取り扱いが非常に困難になる欠点を有している。
【0011】これらの欠点を克服するためにカチオン性
単量体の重合を行う際に、生成重合体を溶解しない塩水
溶液中で、その塩水溶液に溶解可能な高分子電解質の分
散剤の共存下に攪拌しながら重合して得られる易流動性
のカチオン性重合体分散液の製造方法が提案されている
(特開昭61−123610号公報)。
【0012】しかしながら、この技術はカチオン性重合
体の分散液に適用されるものであり、両性水溶性重合体
の分散液については全く従来知られておらず、その開発
が強く求められていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、都市
下水、屎尿、一般産業排水の生汚泥、余剰汚泥、凝集汚
泥、消化汚泥あるいはこれらの混合汚泥を凝集処理する
のに使用でき、また、デカンター、ベルトプレス、フィ
ルタープレス、スクリュウプレス脱水機などで凝集脱水
する際に添加する薬剤としても使用でき、また、製油工
程あるいは油分を含む産業排水の油分離工程及び処理に
用いる油分離剤、製紙工程に用いる濾水性向上剤、歩留
り剤、白水中の有価物回収剤等の製紙用薬剤などとして
も使用できる貯蔵安定性に優れ、且つ流動性がよく取り
扱い易い両性水溶性重合体分散液および低コストの製造
設備で容易にその分散液を製造できる方法、ならびにそ
れら分散液からなる処理剤を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題に鑑
み鋭意研究した結果、生成する重合体を溶解しない塩水
溶液中で、その塩水溶液に溶解可能な高分子電解質の分
散剤の共存下に、特定のカチオン性単量体とアニオン性
単量体からなる単量体混合物を攪拌しながら重合して得
られる分散液であって、分散液中の両性水溶性重合体の
濃度、塩の濃度および分散剤の濃度、分散液の粘度、分
散液中の両性水溶性重合体粒子の粒径などが特定の範囲
にある分散液が、貯蔵安定性に優れ、且つ流動性がよく
取り扱い易いことを見いだした。また、そのような分散
液は公知の装置を用いて容易に製造できることを見いだ
し本発明を成すに至った。
【0015】すなわち本発明の第1の発明は、生成する
重合体を溶解しない塩水溶液中で、且つその塩水溶液に
溶解可能な高分子電解質の分散剤の共存下に下記式
(I)で表されるカチオン性単量体およびアニオン性単
量体を必須成分とする複数種の単量体混合物を攪拌しな
がら重合させて得られる下記の特性(1)〜(5)を有
する貯蔵安定性の優れた易流動性の両性水溶性重合体分
散液である。
【0016】
【化5】
【0017】(ただし、式中、AはOまたはNH;Bは
炭素数2〜3のアルキル基;R1 はHまたはCH3 ;R
2 、R3 は炭素数1〜2のアルキル基;X- はアニオン
性対イオンを表す。)
【0018】 (1)分散液中の両性水溶性重合体濃度 5重量%以上 (2)分散液中の両性水溶性重合体粒子の平均粒径 0.1〜150μm (3)分散液の粘度 10〜3000cp (4)分散液中の塩濃度 15重量%〜飽和濃度 (5)分散液中の分散剤濃度(両性水溶性重合体に対して)1〜15重量%
【0019】本発明の第2の発明は、上記の式(I)で
表されるカチオン性単量体およびアニオン性単量体を必
須成分とする複数種の単量体混合物の重合を行う際に、
この重合体を溶解しない塩水溶液中で、その塩水溶液に
溶解可能な高分子電解質の分散剤の共存下に攪拌しなが
ら重合することを特徴とする貯蔵安定性の優れた易流動
性の両性水溶性重合体分散液の製造方法である。
【0020】本発明の第3の発明は、上記本発明による
両性水溶性重合体分散液からなる凝集脱水剤、油分離
剤、濾水性向上剤、歩留剤、あるいは白水中からの有価
物回収剤である。
【0021】本発明の分散液中の両性水溶性重合体濃度
は5重量%以上の高濃度であり、通常は5重量%以上で
約40重量%以下である。また、本発明の両性水溶性重
合体分散液中には上記の塩および上記の分散剤が特定量
含まれている。
【0022】本発明の分散液は両性水溶性重合体を高濃
度で含有するが、両性水溶性重合体は微粒子の状態で分
散媒体中に安定に分散しているのでその粘度は低く、通
常10〜3000cpの低粘度である。従って、容易に
流動し、非常に取り扱い易い特徴がある。
【0023】本発明の分散液中の両性水溶性重合体粒子
の平均粒径は通常0.1〜150μmであり、好ましく
は0.1〜50μm、さらに好ましくは0.1〜30μ
mである。両性水溶性重合体粒子の平均粒径が150μ
mを超えると沈殿し易くなるので貯蔵安定性に欠ける
上、分散液の使用時に水と混合しても両性水溶性重合体
粒子が大きいために溶解性が悪く、完全に溶解するまで
に長時間を要する。それに対し、本発明の分散液は貯蔵
安定性に優れており、常温で保存しても粒子が付着し合
って塊になるなどの不都合を生じない。また使用時の水
に対する溶解性も非常に優れたものとなっている。
【0024】本発明の分散液中の両性水溶性重合体の分
子量は特に限定されない。都市下水、屎尿、一般産業排
水の生汚泥、余剰汚泥、凝集汚泥、消化汚泥あるいはこ
れらの混合汚泥を凝集処理する際、またはデカンター、
ベルトプレス、フィルタープレス、スクリュウプレス脱
水機などで凝集脱水する際に添加する薬剤、製紙工程に
用いる製紙用薬剤などとしての使用を考慮すれば、分子
量は大きいことが好ましい。両性水溶性重合体の濃度が
0.5重量%となるように本発明の分散液を2重量%硫
酸アンモニウム塩水溶液に溶解した際の溶液粘度(ブル
ックフィールド型粘度計を用いて25℃で測定した粘
度)で表すと、通常、およそ10〜200cpが好まし
い範囲である。
【0025】本発明においては、カチオン性単量体とし
て上記式(I)で表されるカチオン性単量体から選ばれ
る1種あるいは2種類以上を必須成分として用いる。上
記式(I)で表されるカチオン性単量体の代表的なもの
としては、例えばアクリロイルオキシエチルジメチルベ
ンジルアンモニウムクロリド、メタクリロイルオキシエ
チルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、アクリル
アミドプロピルジメチルベンジルアンモニウムクロリ
ド、メタクリルアミドプロピルジメチルベンジルアンモ
ニウムクロリドなどを挙げることができる。
【0026】また、本発明においては上記式(I)で表
されるカチオン単量体と共に下記式(II)で表される
カチオン性単量体を共重合することができる。
【0027】
【化6】
【0028】(ただし、式中、AはOまたはNH;Bは
炭素数2〜3のアルキル基;R1 はHまたはCH3 ;R
2 、R3 は炭素数1〜2のアルキル基;R4 はHまたは
炭素数1〜2のアルキル基;X- はアニオン性対イオン
を表す。)
【0029】上記式(II)で表されるカチオン性単量
体の代表的なものとしては、具体的にはアクリロイルオ
キシエチルトリメチルアンモニウムクロリド、メタクリ
ロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド、
アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム
クロリド、あるいはジメチルアミノエチルアクリレー
ト、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルア
ミノプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピル
メタクリルアミドの塩酸あるいは硫酸塩などを挙げるこ
とができる。
【0030】また本発明においては、上記のカチオン性
単量体と共に必須成分としてアニオン性単量体を用い
る。アニオン性単量体としては、例えばイタコン酸、
(メタ)アクリル系アニオン性単量体を挙げることがで
きる。
【0031】(メタ)アクリル系アニオン性単量体の代
表的なものとしては、例えば(メタ)アクリル酸あるい
は2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸
が挙げられる。
【0032】また、本発明においてはこれらの複数のイ
オン性単量体と(メタ)アクリルアミドを共重合するこ
とも可能である。
【0033】しかしながら両性水溶性重合体の特徴を示
すためには、カチオン、アニオンを含めた全イオン性単
量体は共重合体中に5モル%以上含まれることが好まし
く、10モル%以上含まれることがさらに好ましい。全
イオン性単量体が共重合体中に5モル%未満であると凝
集、脱水性能などの各種の特性が不十分となる。
【0034】また、それぞれのイオン性単量体のモル比
に関しては、両性共重合体中のカチオン基がアニオン基
より多いほうが好ましいため、カチオン性単量体のグラ
ム当量値がアニオン性単量体のグラム当量値より大なる
ことが好ましい。
【0035】本発明においては使用される単量体は、重
合媒体である塩水溶液に溶解することが好ましいが、さ
らに、上記以外の単量体、例えば、アクリロニトリル、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エチル
ヘキシルアクリレート、スチレン等の疎水性単量体も、
生成した共重合体が水溶性であるならば、共重合させる
ことも可能である。
【0036】本発明において、重合は分散剤の共存下に
複数単量体を塩水溶液中で撹拌しながら行うが、この時
の単量体濃度は5重量%以上が好ましく、10重量%以
上がさらに好ましく、15〜40重量%が特に好まし
い。単量体濃度が5重量%未満であると分散液中の重合
体濃度が低くなるので経済的に好ましくない。
【0037】また本発明において、重合溶媒であり、分
散媒である塩水溶液については、重合生成物が溶解しな
い、すなわち塩析することが重要な条件である。
【0038】すなわち本発明においては、この条件を満
たす、両性水溶性重合体の単量体組成、塩の種類、塩の
濃度の組み合わせが重要である。従って、この組合わせ
において両性水溶性重合体が塩析し分散液となるものは
本発明の範疇であると言う事が出来る。
【0039】本発明で用いる塩の代表的なものとして
は、例えば硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、硫酸マ
グネシウム、硫酸アルミニウム、リン酸二水素ナトリウ
ムなどの多価アニオンの塩を好ましく挙げることができ
るが、これら以外の塩でも、重合生成物を溶解しないも
のならば用いることができる。
【0040】重合時の反応液中の塩濃度は、上記式
(I)および式(II)で表されるカチオン性単量体、
アニオン性単量体のモル比や、使用する塩の種類などに
より異なるので、特に限定されない。しかし、通常、重
合時の反応液中の塩濃度は、重合反応液の重量から単量
体の重量を除いた重合溶媒に対して15重量%以上で、
飽和濃度まであるいは溶解度の限界までの範囲が好まし
く、15重量%以上30重量%以下がさらに好ましく、
15重量%以上25重量%以下が特に好ましい。塩濃度
が15重量%未満であると反応中の反応液の粘度が高く
なり重合が困難になる。
【0041】本発明においては塩は重合時の溶媒中に添
加して重合するが、塩の一部は重合終了後、製造された
分散液中に添加してもよい。重合時の溶媒中に塩を一度
に添加して重合するよりも、塩の一部を重合終了後、分
散液に添加した方が分散液の粘度を低下させることがで
きる。塩の一部を重合終了後、分散液に添加して得られ
る分散液中の塩濃度は15重量%以上、飽和濃度まであ
るいは溶解度の限界までの範囲が好ましく、さらに好ま
しくは15〜25重量%である。
【0042】重合生成物の塩析が起きない両性水溶性重
合体の単量体組成と塩の種類、濃度の組み合わせは本発
明の範囲外である。
【0043】本発明においては、重合時に共存させる高
分子電解質の分散剤は、塩水溶液に溶解可能なことが必
須条件である。
【0044】分散剤としては、生成物である両性共重合
体中のカチオン性単量体のグラム当量値がアニオン性単
量体のグラム当量値より大なることが好ましいため、カ
チオン性高分子電解質の使用が好ましい。
【0045】本発明で用いるカチオン性高分子電解質の
代表的なものとしては、例えばジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート塩酸あるいは硫酸塩、ジメチルア
ミノプロピル(メタ)アクリルアミド塩酸あるいは硫酸
塩、(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアン
モニウムクロリド、(メタ)アクリルアミドプロピルト
リメチルアンモニウムクロリド、ジメチルジアリルアン
モニウムクロリドのカチオン性単量体の中から選ばれる
1種を50〜100モル%含有し、残与がアクリルアミ
ドである単量体の(共)重合体を好ましく挙げることが
できる。
【0046】高分子電解質の分散剤の量は全単量体の量
に対して、およそ1〜15重量%であり、さらに約1〜
10重量%が好ましい。1重量%未満では重合生成物が
分散状態で得られず、互いに付着し大きな塊となってし
まい好ましくない。また15重量%を超える量の使用は
最終的に得られた分散液自体の粘性が高くなり易流動性
が失われる場合もあるので好ましくない。
【0047】本発明における重合温度は、重合開始剤の
種類により異なるので特に限定されず、重合開始剤が機
能する温度であればよい。また、重合開始剤も一般的に
使用されているレドックス系、アゾ系などどのようなも
のを使用してもよく、特に限定されない。
【0048】本発明の用途としては、都市下水、屎尿、
一般産業排水の生汚泥、余剰汚泥、消化汚泥あるいはこ
れらの混合汚泥を凝集処理する際、またはデカンター、
ベルトプレス、フィルタープレス、スクリュウプレス脱
水機などで凝集脱水する際に添加する薬剤、製油工程あ
るいは油分を含む産業排水の油分離工程及び処理に用い
る油分離剤、製紙工程に用いる濾水性向上剤、歩留り
剤、白水中の有価物回収剤等の製紙用薬剤などがその例
として挙げられる。
【0049】本発明の両性水溶性重合体分散液は、上記
式(I)で表されるカチオン性単量体および任意のアニ
オン性単量体が同一分子中に共存する共重合体であるた
めに、その特異的な相乗効果によって一般的なカチオン
性あるいは両性水溶性重合体に比べて凝集能力が非常に
優れており、また油分に対する親和性も強い。
【0050】通常、これらの一般的なカチオン性あるい
は両性水溶性重合体は、使用する時に所定の低濃度の水
溶液(重合体濃度約0.2%)へと溶解される。本発明
の分散液は粒径が細かく低粘度の易流動性であり溶解速
度が速い事から、種々の産業用設備に自動溶解システム
として組込む事が非常に容易である。また、本発明の重
合体分散液は溶解性に優れているために、分散液を排
水、汚泥あるいは製紙工程中に直接添加する事も可能で
ある。
【0051】排水処理あるいは油分離に用いる場合、そ
の添加量は通常、排水中の固形分、油分に対して0.1
〜2%であり、製紙工程への添加剤として用いる場合に
は、パルプ重量に対して0.001〜0.1%である。
【0052】
【作用】分散液中の両性水溶性重合体の濃度、塩の濃度
および分散剤の濃度、分散液の粘度、分散液中の両性水
溶性重合体粒子の粒径などが特定の範囲にある本発明の
分散液は貯蔵安定性に優れ、且つ流動性がよく取り扱い
易い。
【0053】本発明の分散液は公知の装置を用いて、塩
水溶液中で、それに溶解可能な高分子電解質の分散剤の
共存下で特定の上記式(I)で表されるカチオン性単量
体およびアニオン性単量体を含む複数の単量体を撹拌下
に重合することにより容易に製造できる。
【0054】本発明においては、塩水溶液は生成した重
合体を溶解せず、塩析させるために用いる。本発明にお
いて、共存させる高分子電解質の分散剤の作用は充分解
明されてないが、おそらく保護コロイドとして作用し、
重合生成物の付着を防止しているものと考えられる。
【0055】上記式(I)のカチオン性単量体はアミノ
基に疎水性の強いベンジル基が結合しており、その結
果、得られる重合生成物は水溶性重合体にもかかわらず
塩溶液に溶解しにくくなっているものと考えられる。
【0056】本発明の両性水溶性重合体分散液を凝集脱
水剤等に使用した場合、上記式(I)で表されるカチオ
ン性単量体および任意のアニオン性単量体が同一分子中
に共存する共重合体であるために、その特異的な相乗効
果によって一般的なカチオン性あるいは両性水溶性重合
体に比べて凝集能力が非常に優れており、また油分に対
する親和性も強い。また、本発明の分散液は従来の物と
比べ溶解性に優れているために、凝集脱水剤、油分離
剤、濾水性向上剤、歩留り剤、白水中の有価物回収剤と
して直接排水、汚泥あるいは製紙工程に添加して使用す
る事が出来る。
【0057】
【実施例】次に実施例によって、本発明を具体的に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施
例に制約されるものではない。
【0058】(実施例1)撹拌器、温度計、還流冷却
器、窒素導入管を備えた1リットルの五つ口のセパラブ
ルフラスコ中、分散剤としてアクリロイルオキシエチル
トリメチルアンモニウムクロリドの単独重合体を4.2
gならびに硫酸ナトリウム84.0gを、イオン交換水
303.2gに溶解した。これにアクリルアミド49.
79g(85モル%)、アクリロイルオキシエチルジメ
チルベンジルアンモニウムクロリドの80%水溶液2
7.8g(純分22.24g;10モル%)、アクリル
酸2.97g(5モル%)を加え、50℃に加温しなが
ら、窒素置換した。これに、重合開始剤として 2,2'-ア
ゾビス(2-アミジノプロパン)塩酸塩の1%水溶液を
2.0g加え、撹拌下、50℃で10時間重合すると、
塩水溶液に分散した微粒子の重合体が得られた。
【0059】この反応液に26gの硫酸ナトリウムを加
えると分散液の粘度は低下し、最終分散液の粘度は11
0cpであった。これを重合体濃度0.5%になるよう
に2%硫酸アンモニウム水溶液に溶解したところ、その
溶液の粘度(以下、0.5%塩水溶液粘度と呼ぶ)は5
6cpであった。なお、本明細書内で表示されている粘
度の測定は全てブルックフィールド粘度計を用い25℃
で行った。
【0060】最終分散液を光学顕微鏡で600倍で観察
すると、平均粒径5μmの独立した粒子が観察された。
この分散液を密閉し室温で1ケ月保存したものを、再び
光学顕微鏡で観察すると、製造直後と同様の独立した粒
子が観察され、粒子は互いに付着し合ってはいなかっ
た。この分散液中の重合体粒子は長期保存しても付着し
合わず、安定に分散していることが判った。
【0061】表1に、重合の条件および追加塩の種類と
量をまとめて示す。
【0062】
【表1】
【0063】尚、表1中の各化合物(単量体等)略号の
記載については下記の化合物を表すものとする。 DMABC: アクリロイルオキシエチルシ゛メチルヘ゛ンシ゛ルアンモニウムクロリト゛ DMBC: メタクリロイルオキシエチルシ゛メチルヘ゛ンシ゛ルアンモニウムクロリト゛ DMPBC: アクリルアミト゛フ゜ロヒ゜ルシ゛メチルヘ゛ンシ゛ルアンモニウムクロリト゛ DMPQ:アクリルアミト゛フ゜ロヒ゜ルトリメチルアンモニウムクロリト゛ DMC: メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリト゛ DMQ: アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリト゛ AAm:アクリルアミド AAc:アクリル酸 IA:イタコン酸 AMPS:2-アクリルアミト゛-2-メチルフ゜ロハ゜ンスルホン酸 (1) :Na2 SO4 (2) :(NH42 SO4 (3) :p−DMQ: ホ゜リアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリト゛ (4) :p−DMC: ホ゜リメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリト
゛ (5) :p−DMDAC: ホ゜リシ゛メチルシ゛アリルアンモニウムクロリト゛
【0064】表2に、得られた最終的な分散液の量およ
び分散液の性質をまとめて示す。
【0065】
【表2】
【0066】この分散液の溶解性試験を以下の手順で行
ない、溶解時間としてそれを評価した。300mlのビ
ーカーに蒸留水を200gとり、マグネティックスター
ラーで約1000rpmで攪拌子を回転させ、渦巻き状
の水流を作った。その中に注射器を用いて重合体濃度が
0.2%になるような量の分散液を注入して蒸留水に溶
解させ、目視により完全に均一に透明に溶解するまでの
時間を測定した。完全溶解時間を表2に併せて示す。
【0067】以下、実施例2〜9および比較例1〜4を
示すが、これらにおいて得られた最終分散液の量は、い
ずれも500gとした。
【0068】(実施例2〜6)表1に示した重合条件と
した以外は実施例1と同様の方法で重合して分散液を製
造した後、得られた分散液に表1に示した種類および量
の塩を追加で添加し、低粘度の分散液を得た。表2に得
られた分散液の性質をまとめて示す。
【0069】(実施例7〜8)実施例7では分散剤を1
0g(対単量体10%)、実施例8では分散剤を15g
(対単量体15%)に増やした他は、実施例4と同様な
単量体組成、塩濃度で重合して分散液を製造した後、得
られた分散液に表1に示した種類および量の塩を追加し
て添加し、低粘度の分散液を得た。表2に得られた分散
液の性質をまとめて示す。
【0070】(実施例9)実施例4で重合時に用いた塩
および重合後に分散液に追加した塩を合計した量の塩を
重合時に使用し、高い塩濃度で重合した他は、実施例4
と同様な単量体組成、分散剤濃度で重合して分散液を製
造した。表1に重合の条件をまとめて示す。表2に得ら
れた分散液の性質をまとめて示す。
【0071】最終分散液は流動性は有るものの、その粘
度は2500cpと実施例4の分散液より高い値を示し
た。従って、塩の一部を重合終了後に添加すると、最終
分散液の粘度を低下するのに有効であることが判る。ま
た分散液中の粒子の平均粒径が大きいので完全溶解時間
が長い。
【0072】(比較例1)(実施例9との比較) 実施例1で用いたセパラブルフラスコ中で、分散剤とし
てアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムク
ロリドの単独重合体を5.0gならびに硫酸アンモニウ
ム105.0gを、イオン交換水269.74gに溶解
した。これにアクリルアミド16.08g(30モル
%)、アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウ
ムクロリドの80%水溶液91.31g(純分73.0
5g;50モル%)、アクリル酸10.87g(20モ
ル%)を仕込み、50℃に加温しながら、窒素置換し
た。式(I)に相当する単量体は使用しなかった。これ
に、重合開始剤として 2,2'-アゾビス(2-アミジノプロ
パン)塩酸塩の1%水溶液を2.0g加え、撹拌下、5
0℃で重合を行った。重合が進むにしたがって系の粘度
が高くなり、約1時間後には攪拌不可能となった。最終
的に全体が一つの塊となり、分散状態での重合体は得ら
れなかった。表1に重合の条件をまとめて示す。表2に
重合の結果を示す。
【0073】(比較例2)(実施例9との比較) 実施例1で用いたセパラブルフラスコに、分散剤として
アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロ
リドの単独重合体を5.0g、イオン交換水323.7
4gを加え、硫酸アンモニウムの量を実施例9の10
5.0gに対し少ない量の50g(対溶媒12.5%、
対最終生成物10.0%)を加えて溶解した。実施例9
と同様に、これにアクリルアミド13.72g(30モ
ル%)、アクリロイルオキシエチルジメチルベンジルア
ンモニウムクロリドの80%水溶液65.1g(純分5
2.08g;30モル%)、アクリロイルオキシエチル
トリメチルアンモニウムクロリドの80%水溶液31.
16g(純分24.93g;20モル%)、アクリル酸
9.28g(20モル%)を仕込み、50℃に加温しな
がら、窒素置換した。これに、重合開始剤として 2,2'-
アゾビス(2-アミジノプロパン)塩酸塩の1%水溶液を
2.0g加え、撹拌下、50℃で重合を行った。重合が
進むにしたがって系の粘度が高くなり、約1時間後には
攪拌不可能となった。最終的に全体が一つの塊となり、
分散状態で重合体は得られなかった。表1に重合の条件
をまとめて示す。表2に重合の結果を示す。
【0074】(比較例3)(実施例9との比較) 実施例1で用いたセパラブルフラスコに、硫酸アンモニ
ウム105.0gをとり、イオン交換水273.24g
を加えて、分散剤としてアクリロイルオキシエチルトリ
メチルアンモニウムクロリドの単独重合体を実施例9の
5.0gに対し少ない量の0.5g(対単量体0.5
%)を溶解した。実施例9と同様に、これにアクリルア
ミド13.72g(30モル%)、アクリロイルオキシ
エチルジメチルベンジルアンモニウムクロリドの80%
水溶液65.1g(純分52.08g;30モル%)、
アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロ
リドの80%水溶液31.16g(純分24.93g;
20モル%)、アクリル酸9.28g(20モル%)を
仕込み、50℃に加温しながら、窒素置換した。これ
に、重合開始剤として 2,2'-アゾビス(2-アミジノプロ
パン)塩酸塩の1%水溶液を2.0g加え、撹拌下、5
0℃で10時間重合すると、平均粒径5mm(5000
μm)の重合体の沈殿物が塩水溶液中に得られた。この
重合体の沈殿物は一晩静置しておくと粒子が互いに付着
し合い、攪拌しても分散状態にはならなかった。表1に
重合の条件をまとめて示す。表2に生成物の性質を分散
液の性質の項に示す。
【0075】得られた平均粒径5mmの粒子0.5gを
蒸留水中に投入して溶解させ、目視により完全に均一に
透明に溶解するまでの時間を測定した。完全溶解時間を
表2に合わせて示す。上記の粒子は通常の粉末品と同程
度の2時間でやっと溶解した。
【0076】(比較例4)(実施例9との比較) 分散剤を20g(対単量体20%)に増やした以外は、
実施例9と同様な単量体組成、塩濃度で重合を行った。
最終分散液の粘度は8500cpと高く、ほとんど流動
性はなかった。表1に重合の条件をまとめて示す。表2
に生成物の性質を分散液の性質の項に示す。
【0077】実施例1と同様にして完全溶解時間を測定
し、その結果を表2に合わせて示す。分散液中の粒子の
平均粒径は小さいものの、粘度が著しく高いため、注射
器で蒸留水中に注入するとき、ポタポタと固まりで落
ち、粒径の大きな重合体を溶解するのと結果的に同様な
結果が得られた。
【0078】(実施例10) 凝集脱水剤 実施例4で合成した分散液を都市下水の処理場の汚泥に
対して適用し、凝集脱水性能を試験した。試験は以下の
手順で行なった。汚泥200mlを500mlのビーカ
ーに入れ、次いで実施例4で合成した分散液を重合体濃
度0.2%となる様に溶解した水溶液を所定量添加し
た。先端に直径5mm長さ20mmの丸棒を3本付けた
攪拌棒を用いて、200rpmで20秒間攪拌した。こ
の凝集汚泥を重力濾過により60メッシュのナイロン濾
布で濾過し、20秒後の濾過水量を測定した。また、重
力濾過後の汚泥を30cm角のポリエステル製モノフィ
ラメント濾布2枚に挟み、さらにこれを水抜けの溝を有
するポリ塩化ビニル板に挟み、ピストン径20mmの油
圧プレス機によってピストン圧50kg/cm2 の加圧
条件を保ちつつ30秒間プレス脱水した。脱水汚泥の重
量と、120℃3時間乾燥後の汚泥乾固形分の重量から
脱水汚泥の含水率を測定した。
【0079】比較サンプルについても同様に試験した。
なお、サンプル1としては、特開昭61−123610
号公報に記載の製法により製造したカチオン性水溶性重
合体の分散液(モル比DMABC:DMQ:AAm=3
0:20:50の共重合体、0.5%塩水溶液粘度63
cp)を、またサンプル2としては、粉末タイプの市販
両性水溶性重合体(モル比DMQ:AAc:AAm=5
0:20:30の共重合体、0.5%塩水溶液粘度65
cp)を使用した。表3に得られた結果を示す。なお、
重合体添加量は、汚泥固形分重量に対する重量%で示し
た。
【0080】
【表3】
【0081】本発明の実施例4による両性水溶性重合体
分散液を使用した場合には、サンプル1、2と比べ凝集
力が上昇しており、また含水率も低下してより良好な結
果となっている。これは本発明による重合体がベンジル
基を有するカチオン性単量体とアニオン性単量体との相
乗作用が寄与しているものと考えられる。
【0082】(実施例11)油分離剤 実施例5および6で合成された両性水溶性重合体分散液
を原油採掘中に排出される油分を含んだ鹹水に対して適
用し、油分離剤としての効果を試験した。アラビア原油
1リットルを模擬鹹水(蒸留水に、KCl 37mg/リットル、
Na2 SO4 50mg/リットル 、CaCl2 36mg/リットル 、Mg
Cl2 ・6H2 O 50mg/リットル、NaHCO3 743mg/リットル
の塩を加え調整したもの)10リットルに加え、ミキサ
ーで10000rpmで10分間攪拌し、1分間静置
後、下部の濁った含油水を分離し模擬排水とした。
【0083】試験は、ジャーテスターを用いて、以下の
手順で行なった。模擬排水500mlを1000mlの
ビーカーに入れ、ジャーテスターで200rpmで攪拌
した。次いで実施例5で合成した分散液を重合体濃度
0.1%となる様に溶解した水溶液を所定量添加し、3
0秒攪拌を継続し、その後に回転数を50rpmに落と
し、形成されたフロックの平均粒径を観察した。攪拌停
止後5分間静置した後に、下部の液を分取し、その濁度
(JIS K0101に準拠)および含油量を測定し
た。
【0084】あわせて、実施例6で合成した分散液およ
び比較サンプルについても同様に試験した。なお、サン
プル3としては、特開昭61−123610号公報に記
載の製法により製造したカチオン性水溶性重合体の分散
液(モル比DMABC:DMQ:AAm=40:20:
40の共重合体、0.5%塩水溶液粘度60cp)を、
またサンプル4としては、粉末タイプの市販両性水溶性
重合体(モル比DMQ:AAc:AAm=60:20:
20の共重合体、0.5%塩水溶液粘度48cp)を使
用した。表4に得られた結果を示す。なお、重合体添加
量は、模擬排水容量に対する重量で示した。
【0085】
【表4】
【0086】本発明の実施例5および6による両性水溶
性重合体分散液を使用した場合には、サンプル3、4と
比べ凝集力も油分離性能も上昇している。これは本発明
による重合体がベンジル基を有するカチオン性単量体と
アニオン性単量体との相乗作用が寄与しているものと考
えられる。
【0087】(実施例12)濾水性向上剤 段ボールライナー紙原料(段ボール故紙パルプ(カナテ゛ィア
ンスタンタ゛ート゛フリーネス(CSF)=420ml)に、硫酸バン
ド3%、サイズ剤0.1%、紙力剤0.2%を添加済
み、添加量は全て対パルプの量)に対する濾水性試験を
行なった。試験は以下の手順で行なった。ライナー紙原
料を白水にて希釈し、パルプ濃度0.3%とした(pH
=5.5)。この希釈原料を1000mlのメスシリン
ダーに1000ml採取し、次いで実施例2で合成した
分散液を重合体濃度0.1%となる様に溶解した水溶液
を所定量添加し、メスシリンダーを3回、転倒攪拌し、
カナディアンスタンダードフリーネステスターに投入し
側管からでる濾液量を測定した。また、実施例3,4で
合成した分散液、前述の比較サンプル1,2の重合体に
ついても同様に試験した。表5に得られた結果を示す。
【0088】
【表5】
【0089】(実施例13)濾水性向上剤 段ボール中芯原紙原料パルプ(段ボール故紙90%、新
聞故紙10%の混合パルプ、CSF=400ml)に対
する濾水性試験を行なった。試験は以下の手順で行なっ
た。原料パルプを白水にて希釈し、パルプ濃度1%とし
た。この希釈原料を1000mlのビーカーに420m
l採取し、攪拌器で600rpmで攪拌しながら、硫酸
バンド3%、紙力剤0.2%(添加量は全て対パルプの
量)を添加し、次いで実施例2で合成した分散液を重合
体濃度0.1%となる様に溶解した水溶液を所定量添加
した。その後にTAPPI標準抄紙機を用いて40メッ
シュワイヤー上で坪量100g/m2 に抄紙した。抄紙
したウエットシートを2枚の毛布に挟み、テスト用キャ
レンダープレス機に通して脱水を行ない、脱水後のシー
トの含水率を測定した。また、実施例3,4で合成した
分散液、前述の比較サンプル1,2の重合体についても
同様に試験した。表6に得られた結果を示す。
【0090】
【表6】
【0091】(実施例14)濾水性向上剤 白板紙アンコ層原料パルプ(段ボール故紙90%、新聞
故紙10%の混合パルプ、CSF=180ml)に対す
る濾水性試験を行なった。試験は以下の手順で行なっ
た。原料パルプを白水にて希釈し、パルプ濃度0.3%
とし、硫酸バンド3%(対パルプ)を添加し、pHを
6.80とした。それ以降の手順は実施例12と同様の
方法で行なった。また、実施例3,4で合成した分散
液、前述の比較サンプル1,2の重合体についても同様
に試験した。表7に得られた結果を示す。
【0092】
【表7】
【0093】(実施例15)歩留剤 酸性中質紙インレット原料(GP=40%,DIP=4
5%,BKP=15%,pH=4.80、SS=796
7ppm、灰分=727ppm)を用いてブリット式ダ
イナミックジャーテスターにより歩留率を測定した。試
験は、以下の手順で行なった。インレット原料を500
ml採取し、ブリット式ダイナミックジャーテスターに
投入する。1500rpmでインレット原料を攪拌しな
がら歩留剤として実施例2で合成した分散液を重合体濃
度0.1%となる様に溶解した水溶液を所定量添加し
た。歩留剤を添加して30秒後に白水採取用コックを開
き、ワイヤー(200メッシュ)を通過した白水を流出
させた。初期10秒間の白水を捨て、その後30秒間の
白水を採取し、その白水中のSS濃度及び灰分を測定し
た。
【0094】比較サンプルについても同様に試験した。
なお、サンプル5としては、特開昭61−123610
号公報に記載の製法により製造したカチオン性水溶性重
合体の分散液(モル比DMABC:DMQ:AAm=2
0:10:70の共重合体、0.5%塩水溶液粘度58
cp)を、またサンプル6としては、粉末タイプの市販
両性水溶性重合体(モル比DMQ:AAc:AAm=3
0:10:60の共重合体、0.5%塩水溶液粘度62
cp)を使用した。表8および9に得られた結果を示
す。なお、歩留率は下記計算式にて算出した。
【0095】
【0096】
【0097】
【表8】
【0098】
【表9】
【0099】(実施例16)歩留剤 中性紙インレット原料(パルプLBKP、CSF=40
0ml、填料として重質炭酸カルシウム13%、硫酸バ
ンド0.5%、カチオン澱粉0.5%、中性サイズ剤
0.5%を既に添加済み、添加量は対パルプの量、pH
=7.70、SS=9200ppm、灰分=1265p
pm)に対して、実施例1で合成した分散液を重合体濃
度0.1%となる様に溶解した水溶液を所定量添加し
て、実施例15と同様にブリット式ダイナミックジャー
テスターにより歩留率を測定した。
【0100】比較サンプルについても同様に試験した。
なお、サンプル7としては、特開昭61−123610
号公報に記載の製法により製造したカチオン性水溶性重
合体の分散液(モル比DMABC:AAm=10:90
の共重合体、0.5%塩水溶液粘度55cp)を、また
サンプル8としては、粉末タイプの市販両性水溶性重合
体(モル比DMQ:AAc:AAm=10:5:85の
共重合体、0.5%塩水溶液粘度58cp)を使用し
た。表10および11に得られた結果を列記する。な
お、歩留率は前記計算式にて算出した。
【0101】
【表10】
【0102】
【表11】
【0103】(実施例17)白水中の有価物回収剤 酸性上質紙の抄紙白水(pH=5.70、SS=168
0mg/リットル)に対する凝集効果試験をジャーテス
ターを用いて行なった。試験は、以下の手順で行なっ
た。、白水500mlを1000mlのビーカーに入
れ、ジャーテスターで200rpmで攪拌した。次いで
実施例2で合成した分散液を重合体濃度0.1%となる
様に溶解した水溶液を所定量添加し、30秒攪拌を継続
し、その後回転数を100rpmに落とし30秒攪拌
し、さらに回転数を50rpmに落とし60秒攪拌を続
け、その後に停止した。攪拌停止後1分間静置した後
に、上澄み液を200ml採取して、その液のSSを測
定した。また、形成されたフロックの平均粒径および攪
拌停止後のフロックの沈降性を観察した。なお、前述の
サンプル5,6についても同様に試験し比較した。表1
2に得られた結果を示す。なお、重合体添加量は、白水
容量に対する重量で示した。
【0104】
【表12】
【0105】(実施例18)白水中の有価物回収剤 中性PPC用紙の抄紙白水(pH=7.20、SS=1
960mg/リットル)に対する凝集効果試験をジャー
テスターを用いて行なった。試験は、実施例1の分散液
ならびに前述のサンプル7、8を使用して、実施例17
と同様に行なった。表13に結果を示す。
【0106】
【表13】
【0107】
【発明の効果】本発明の両性水溶性重合体分散液は、生
成する重合体を溶解しない塩水溶液中で、その塩水溶液
に溶解可能な高分子電解質の分散剤の共存下に、特定の
カチオン性単量体とアニオン性単量体からなる単量体混
合物を攪拌しながら重合して得られる分散液であって、
分散液中の両性水溶性重合体の濃度、塩の濃度および分
散剤の濃度、分散液の粘度、分散液中の両性水溶性重合
体粒子の粒径などが特定の範囲にあり、貯蔵安定性に優
れると共に、流動性がよく取り扱い易い。
【0108】本発明の両性水溶性重合体分散液は公知の
装置を用いて容易に製造できる。また、有機溶媒の使
用、加熱乾燥の必要性、低濃度製品での輸送等の従来の
問題点を全て解決した分散液である。
【0109】本発明の両性水溶性重合体分散液は都市下
水、屎尿、一般産業排水の生汚泥、余剰汚泥、凝集汚
泥、消化汚泥あるいはこれらの混合汚泥を凝集処理する
際、またはデカンター、ベルトプレス、フィルタープレ
ス、スクリュウプレス脱水機などで凝集脱水する際に添
加する薬剤、製油工程あるいは油分を含む産業排水の油
分離工程および処理に用いる油分離剤、製紙工程に用い
る濾水性向上剤、歩留剤、白水中の有価物回取剤等の製
紙用薬剤などとして使用した際に、粒径が細かく低粘度
の易流動性でありまた溶解速度が速い事から、本発明の
分散液を自動溶解システムに容易に適用する事が出来
る。従ってこの自動溶解システムにより、種々の処理用
設備の自動化がより容易に進める事が出来る。また、本
発明の分散液のポリマーは溶解性が優れているため、場
合によっては、分散液を処理の対象物である排水、汚泥
あるいは製紙工程中に直接に添加できる。またさらに、
本発明の両性水溶性重合体分散液は、上記の式(I)で
表されるカチオン性単量体およびアニオン性単量体が同
一分子内に共存する共重合体であるために、その特異な
相乗効果から、一般的なカチオン性あるいは両性水溶性
重合体に比べて凝集力が強く、また油分に対しても親和
力が強く、非常に優れた効果が得られ、産業上の利用価
値が高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 220/06 MLU 8619−4J C08F 220/06 MLU 220/54 MNF 220/54 MNF MNH MNH 246/00 MPY 246/00 MPY C08L 33/02 LHR C08L 33/02 LHR 33/24 LJV 33/24 LJV

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生成する重合体を溶解しない塩水溶液中
    で、且つその塩水溶液に溶解可能な高分子電解質の分散
    剤の共存下に下記式(I)で表されるカチオン性単量体
    およびアニオン性単量体を必須成分とする複数種の単量
    体混合物を攪拌しながら重合させて得られる下記の特性
    (1)〜(5)を有する貯蔵安定性の優れた易流動性の
    両性水溶性重合体分散液。 【化1】 (ただし、式中、AはOまたはNH;Bは炭素数2〜3
    のアルキル基;R1 はHまたはCH3 ;R2 、R3 は炭
    素数1〜2のアルキル基;X- はアニオン性対イオンを
    表す。) (1)分散液中の両性水溶性重合体濃度 5重量%以上 (2)分散液中の両性水溶性重合体粒子の平均粒径 0.1〜150μm (3)分散液の粘度 10〜3000cp (4)分散液中の塩濃度 15重量%〜飽和濃度 (5)分散液中の分散剤濃度(両性水溶性重合体に対して)1〜15重量%
  2. 【請求項2】 上記式(I)および下記式(II)で表
    されるカチオン性単量体、(メタ)アクリルアミドおよ
    びアニオン性単量体を必須成分とする複数種の単量体混
    合物を用いて重合を行う請求項1記載の両性水溶性重合
    体分散液。 【化2】 (ただし、式中、AはOまたはNH;Bは炭素数2〜3
    のアルキル基;R1 はHまたはCH3 ;R2 、R3 は炭
    素数1〜2のアルキル基;R4 はHまたは炭素数1〜2
    のアルキル基;X- はアニオン性対イオンを表す。)
  3. 【請求項3】 アニオン性単量体が、イタコン酸、(メ
    タ)アクリル系アニオン性単量体、及びこれらの混合物
    から選ばれる1種を含んでいる事を特徴とする請求項1
    あるいは2記載の両性水溶性重合体分散液。
  4. 【請求項4】 アニオン性単量体が、イタコン酸である
    ことを特徴とする請求項3記載の両性水溶性重合体分散
    液。
  5. 【請求項5】 アニオン性単量体が、(メタ)アクリル
    系アニオン性単量体であることを特徴とする請求項3記
    載の両性水溶性重合体分散液。
  6. 【請求項6】 (メタ)アクリル系アニオン性単量体が
    (メタ)アクリル酸、2−アクリルアミド−2−メチル
    プロパンスルホン酸およびこれらの混合物から選ばれる
    1種である請求項5記載の両性水溶性重合体分散液。
  7. 【請求項7】 カチオン性単量体のグラム当量値がアニ
    オン性単量体のグラム当量値より大なることを特徴とす
    る請求項1ないし請求項6記載の両性水溶性重合体分散
    液。
  8. 【請求項8】 式(II)で表されるカチオン性単量体
    がアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩
    である請求項2記載の両性水溶性重合体分散液。
  9. 【請求項9】 式(I)で表されるカチオン性単量体が
    アクリロイルオキシエチルジメチルベンジルアンモニウ
    ム塩である請求項1ないし請求項8記載の両性水溶性重
    合体分散液。
  10. 【請求項10】 前記分散剤が1種あるいは2種以上の
    カチオン性高分子電解質である請求項1ないし請求項9
    記載の両性水溶性重合体分散液。
  11. 【請求項11】 前記分散剤が、50〜100モル%の
    ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート塩酸あるい
    は硫酸塩,ジメチルアミノプルピル(メタ)アクリルア
    ミド塩酸あるいは硫酸塩,(メタ)アクリロイルオキシ
    エチルトリメチルアンモニウムクロリド,(メタ)アク
    リルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド,
    ジメチルジアリルアンモニウムクロリド及びそれらの混
    合物の中から選ばれる1種のカチオン性単量体、および
    50〜0モル%のアクリルアミドとの(共)重合物であ
    る請求項1ないし請求項10記載の両性水溶性重合体分
    散液。
  12. 【請求項12】 下記式(I)で表されるカチオン性単
    量体およびアニオン性単量体を必須成分とする複数種の
    単量体混合物の重合を行う際に、この重合体を溶解しな
    い塩水溶液中で、その塩水溶液に溶解可能な高分子電解
    質の分散剤の共存下に攪拌しながら重合することを特徴
    とする貯蔵安定性の優れた易流動性の両性水溶性重合体
    分散液の製造方法。 【化3】 (ただし、式中、AはOまたはNH;Bは炭素数2〜3
    のアルキル基;R1 はHまたはCH3 ;R2 、R3 は炭
    素数1〜2のアルキル基;X- はアニオン性対イオンを
    表す。)
  13. 【請求項13】 上記式(I)および下記式(II)で
    表されるカチオン性単量体、(メタ)アクリルアミドお
    よびアニオン性単量体を必須成分とする複数種の単量体
    混合物を用いて重合を行うことを特徴とする請求項12
    記載の両性水溶性重合体分散液の製造方法。 【化4】 (ただし、式中、AはOまたはNH;Bは炭素数2〜3
    のアルキル基;R1 はHまたはCH3 ;R2 、R3 は炭
    素数1〜2のアルキル基;R4 はHまたは炭素数1〜2
    のアルキル基;X- はアニオン性対イオンを表す。)
  14. 【請求項14】 重合により得られた両性水溶性重合体
    分散液にさらに塩を添加することを特徴とする請求項1
    2あるいは請求項13記載の両性水溶性重合体分散液の
    製造方法。
  15. 【請求項15】 都市下水、屎尿、一般産業排水等の汚
    水処理時に使用される凝集脱水剤であって、請求項1な
    いし11に記載の両性水溶性重合体分散液からなる凝集
    脱水剤。
  16. 【請求項16】 油分を含む産業排水等の油分分離工程
    に使用される油分離剤であって、請求項1ないし11に
    記載の両性水溶性重合体分散液からなる油分離剤。
  17. 【請求項17】 製紙工程における抄紙時に使用される
    濾水性向上剤であって、請求項1ないし11に記載の両
    性水溶性重合体分散液からなる濾水性向上剤。
  18. 【請求項18】 製紙工程において添加剤を抄紙時に紙
    中に留めるために使用される歩留剤であって、請求項1
    ないし11に記載の両性水溶性重合体分散液からなる歩
    留剤。
  19. 【請求項19】 製紙工程に於いて排出される白水中か
    ら有用な有価物を回収する有価物回収剤であって、請求
    項1ないし11に記載の両性水溶性重合体分散液からな
    る白水中からの有価物回収剤。
JP34625695A 1994-12-15 1995-12-13 両性水溶性重合体分散液からなる処理剤 Expired - Fee Related JP3208473B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34625695A JP3208473B2 (ja) 1994-12-15 1995-12-13 両性水溶性重合体分散液からなる処理剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33290894 1994-12-15
JP6-332908 1994-12-15
JP34625695A JP3208473B2 (ja) 1994-12-15 1995-12-13 両性水溶性重合体分散液からなる処理剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08225621A true JPH08225621A (ja) 1996-09-03
JP3208473B2 JP3208473B2 (ja) 2001-09-10

Family

ID=26574339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34625695A Expired - Fee Related JP3208473B2 (ja) 1994-12-15 1995-12-13 両性水溶性重合体分散液からなる処理剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3208473B2 (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002129493A (ja) * 2000-08-03 2002-05-09 Hymo Corp 濾水性向上方法
JP2002227095A (ja) * 2001-01-30 2002-08-14 Hymo Corp 紙力増強剤及び紙力増強方法
JP2002294593A (ja) * 2001-01-30 2002-10-09 Hymo Corp 紙力増強方法
WO2002100944A1 (en) * 2001-06-11 2002-12-19 Hymo Corporation Amphoteric water-soluble polymer dispersion and use thereof
JP2003041135A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Hymo Corp 水溶性高分子分散液及びその製造方法
JP2003041139A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Hymo Corp 水溶性高分子分散液及びその製造方法
JP2003041137A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Hymo Corp 水溶性高分子分散液及びその製造方法
JP2003041136A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Hymo Corp 水溶性高分子分散液及びその製造方法
JP2005125214A (ja) * 2003-10-23 2005-05-19 Hymo Corp 有機汚泥の脱水方法
JP2005177667A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Hymo Corp 有機汚泥の脱水方法
JP2005213343A (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Tomooka Kaken Kk 有機凝結剤および高分子凝集剤
JP2005537374A (ja) * 2002-09-04 2005-12-08 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 両性保護コロイドを用いた陽イオン性のホモポリマーおよびコポリマーの水性分散液の製造
JP2006348421A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Harima Chem Inc 製紙用添加剤及び当該添加剤を含有する紙
JP2008208494A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Hymo Corp 製紙方法
JP2012096199A (ja) * 2010-11-05 2012-05-24 Kurita Water Ind Ltd 汚泥脱水剤及び汚泥脱水方法
JP2012170944A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Hymo Corp 凝集処理剤およびそれを用いた汚泥脱水方法
KR101482560B1 (ko) * 2012-10-11 2015-01-16 코오롱생명과학 주식회사 수용성 고분자 분산액 및 그 제조 방법
JP2019530566A (ja) * 2016-09-19 2019-10-24 エス・ペー・セー・エム・エスアー 香料を封入する方法におけるコロイド安定剤としての両性電解質コポリマーの使用
CN113831480A (zh) * 2020-06-23 2021-12-24 中国石油化工股份有限公司 一种生物基两性聚合物及其制备方法和应用
CN115894792A (zh) * 2022-10-26 2023-04-04 浙江海联新材料科技有限公司 一种高电荷密度akd用高分子乳化剂及其制备方法和应用

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4589495B2 (ja) * 2000-08-03 2010-12-01 ハイモ株式会社 濾水性向上方法
JP2002129493A (ja) * 2000-08-03 2002-05-09 Hymo Corp 濾水性向上方法
JP2002227095A (ja) * 2001-01-30 2002-08-14 Hymo Corp 紙力増強剤及び紙力増強方法
JP2002294593A (ja) * 2001-01-30 2002-10-09 Hymo Corp 紙力増強方法
JP4593801B2 (ja) * 2001-01-30 2010-12-08 ハイモ株式会社 紙力増強方法
US7250462B2 (en) 2001-06-11 2007-07-31 Hymo Corporation Amphoteric water-soluble polymer dispersion and use thereof
WO2002100944A1 (en) * 2001-06-11 2002-12-19 Hymo Corporation Amphoteric water-soluble polymer dispersion and use thereof
KR100853926B1 (ko) * 2001-06-11 2008-08-25 하이모 가부시키가이샤 양성 수용성 고분자 분산액 및 그 사용방법
JP2003041136A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Hymo Corp 水溶性高分子分散液及びその製造方法
JP2003041137A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Hymo Corp 水溶性高分子分散液及びその製造方法
JP2003041135A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Hymo Corp 水溶性高分子分散液及びその製造方法
JP2003041139A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Hymo Corp 水溶性高分子分散液及びその製造方法
JP2005537374A (ja) * 2002-09-04 2005-12-08 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 両性保護コロイドを用いた陽イオン性のホモポリマーおよびコポリマーの水性分散液の製造
JP2005125214A (ja) * 2003-10-23 2005-05-19 Hymo Corp 有機汚泥の脱水方法
JP2005177667A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Hymo Corp 有機汚泥の脱水方法
JP4498762B2 (ja) * 2004-01-29 2010-07-07 友岡化研株式会社 有機凝結剤および高分子凝集剤
JP2005213343A (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Tomooka Kaken Kk 有機凝結剤および高分子凝集剤
JP2006348421A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Harima Chem Inc 製紙用添加剤及び当該添加剤を含有する紙
JP4694279B2 (ja) * 2005-06-16 2011-06-08 ハリマ化成株式会社 製紙用添加剤及び当該添加剤を含有する紙
JP2008208494A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Hymo Corp 製紙方法
JP2012096199A (ja) * 2010-11-05 2012-05-24 Kurita Water Ind Ltd 汚泥脱水剤及び汚泥脱水方法
JP2012170944A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Hymo Corp 凝集処理剤およびそれを用いた汚泥脱水方法
KR101482560B1 (ko) * 2012-10-11 2015-01-16 코오롱생명과학 주식회사 수용성 고분자 분산액 및 그 제조 방법
JP2019530566A (ja) * 2016-09-19 2019-10-24 エス・ペー・セー・エム・エスアー 香料を封入する方法におけるコロイド安定剤としての両性電解質コポリマーの使用
CN113831480A (zh) * 2020-06-23 2021-12-24 中国石油化工股份有限公司 一种生物基两性聚合物及其制备方法和应用
CN113831480B (zh) * 2020-06-23 2024-02-13 中国石油化工股份有限公司 一种生物基两性聚合物及其制备方法和应用
CN115894792A (zh) * 2022-10-26 2023-04-04 浙江海联新材料科技有限公司 一种高电荷密度akd用高分子乳化剂及其制备方法和应用
CN115894792B (zh) * 2022-10-26 2023-10-03 浙江海联新材料科技有限公司 一种高电荷密度akd用高分子乳化剂及其制备方法和应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP3208473B2 (ja) 2001-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5708071A (en) Aqueous dispersion of an amphoteric water-soluble polymer, a method of manufacturing the same, and a treating agent comprising the same
JPH08225621A (ja) 両性水溶性重合体分散液、その製造方法および該分散液からなる処理剤
AU2005229335B2 (en) Process for the dewatering of aqueous suspensions
AU2005231565B2 (en) Dewatering process
AU2005229334B2 (en) Dewatering process
AU2005229336B2 (en) Dewatering process
JP4854432B2 (ja) 汚泥の脱水方法
JPS62262799A (ja) 汚泥脱水剤
JP3247795B2 (ja) 両性高分子汚泥脱水剤及びこれを用いた汚泥脱水方法
JP2004283716A (ja) 汚泥の脱水方法
JP2004122081A (ja) 汚泥の脱水方法
JP3305466B2 (ja) 汚泥脱水剤及びそれを用いた汚泥処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070713

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080713

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080713

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090713

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130713

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees