JPH08225498A - ジメチルアミンの製法 - Google Patents

ジメチルアミンの製法

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JPH08225498A
JPH08225498A JP7325284A JP32528495A JPH08225498A JP H08225498 A JPH08225498 A JP H08225498A JP 7325284 A JP7325284 A JP 7325284A JP 32528495 A JP32528495 A JP 32528495A JP H08225498 A JPH08225498 A JP H08225498A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゼオライト触媒によるジメチルアミンの製造
の際、高いメタノール転化率での急激なジメチルアミン
選択性の低下を抑制し、より高いジメチルアミン選択性
とより低いトリメチルアミン選択性およびより高いメタ
ノール消費反応活性を与えるゼオライト触媒の開発およ
びその使用によりジメチルアミンを高選択的に製造する
方法を提供すること。 【解決手段】 メタノールとアンモニア、メタノールと
メチルアミン混合物とアンモニア、またはメチルアミン
混合物とアンモニアを触媒の存在下に気相にて反応させ
てジメチルアミンを製造する方法において、触媒として
キレート剤を含む溶液で処理をした変性ゼオライトを使
用することを特徴とするジメチルアミンの製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタノールとアン
モニアの気相接触反応によりジメチルアミンを製造する
方法に関する。さらに具体的には本発明は使用する触媒
に特徴を有するジメチルアミンの製造法に関する。ジメ
チルアミンは、各種の溶剤、医薬品、ゴム薬品、界面活
性剤等の原料として重要な化学中間体である。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】ジメチルアミンは、一
般にアルミナ、シリカアルミナ等の脱水およびアミネー
ション作用をもつ固体酸触媒の存在下にメタノールとア
ンモニアを気相で高温(400℃前後)で反応させるこ
とにより製造される。この反応ではジメチルアミン(以
下、DMAと記す)の他にモノメチルアミン(以下、M
MAと記す)及びトリメチルアミン(以下、TMAと記
す)が副生し、これらの副生メチルアミンはその需要が
DMAに較べ著しく少ないため反応生成物から分離され
た後、反応系に転送されて再利用される。
【0003】メチルアミンの反応生成物からジメチルア
ミンを分離するため蒸留が行われるが、TMAがアンモ
ニア、MMA、DMAと複雑な共沸系を形成することか
ら非常に煩雑で大型な蒸留操作が必要となり、DMA回
収プロセスの消費エネルギーコストはこのため大変大き
なものとなる。回収プロセスについては、例えば「改訂
製造工程図全集」(昭和53年4 月25日株式会社化学工業
社発行)に詳しく示されている。
【0004】DMA製造コストの低減及び装置の小型化
を実現するためには、反応において副生メチルアミン、
特にTMAの生成を極力抑制し、DMAの生成を促進す
ることが肝要である。しかしながら、3種のメチルアミ
ンの選択率は、前記のアルミナ、シリカアルミナ等の通
常の非晶質固体酸触媒上では熱力学的に決まり、通常の
反応条件ではTMAの生成率がDMAを大幅に上回る。
【0005】例えば、反応温度400℃、反応器入口の
アンモニアとメタノールの比率1:1(重量比)の場
合、熱力学的に計算される各アミンの平衡生成比は、重
量比でMMA:DMA:TMA=0. 284:0. 28
0:0. 436である。このため、常に多量のMMA及
びTMAを分離し、反応を平衡的にDMAに有利に進行
させるために存在せしめる多量の過剰アンモニアと共に
反応系へ再循環しなければならない。
【0006】近年、この問題の解決を目指し各種のゼオ
ライト触媒が提案されている。例えば、ゼオライトAに
関する特開昭56-69846号、FU−1に関する特開昭54-1
48708 号、特開昭58-69846号、ZSMー 5に関する米国
特許第 4,082,805号、フェリエライト及びエリオナイト
に関する特開昭56-113747 号、rho、ZK−5及びシ
ャバサイトに関する特開昭61-178951 号、特開昭63-835
8 号、モルデナイトに関する特開昭56-46846号、特開昭
59-210050 号、特開昭58-049340 号等の各公報が挙げら
れる。
【0007】このようなゼオライト触媒を用いる方法
は、全て熱力学平衡値を上回るDMA選択率を与える
が、DMA選択率およびTMA生成の抑制は必ずしも充
分なものでなく、また通常DMA選択率はメタノール転
化率が95〜96%を越えると急速に低下し、高いDM
A選択率を維持するためには常に相当量の未反応メタノ
ールを残さなければならないという問題も残っている。
例えば、特開昭59ー210050号公報は、Naー モルデナイ
トを用いてメタノール転化率が80から96%の範囲で
反応を行うDMAの選択的製法を開示しており、この方
法は過去に提案されたゼオライト触媒の中でも優れたD
MA選択率及びメタノール消費反応活性を与えるもので
ある。ここでは、通常、好ましいN/C範囲である1〜
2. 5の間、またメタノール転化率80%以上の条件で
優れた成績は、重量百分率でDMA53. 0%、TMA
7. 7%(メタノール転化率;86. 1%、SV;20
10)またはDMA53. 9%、TMA12. 9%(メ
タノール転化率;94. 1%、SV;2020)となっ
ている。
【0008】また、多くの場合、活性(メタノール消費
反応速度)と選択性は両立せず、高い選択率を維持する
ためには或程度の活性を犠牲、あるいはこの逆で高い活
性を維持するためには或程度の選択性を犠牲にしなけれ
ばならない。例えば前記特開昭59ー210050 号公報の実施
例1では、重量百分率でDMA39. 5%をアルカリカ
チオン増量することにより49. 3まで上げた場合、メ
タノール転化率約90%における反応活性はSV201
0からSV1010に低下している。ゼオライト触媒を
用いたDMAの選択的製法については「触媒,29 巻4 号
322 頁」に詳しく示されている。
【0009】メチルアミン製造において、処理を施した
ゼオライト触媒を使用することによりDMAの選択性を
改善させる方法として、次のような方法が知られてい
る。特開昭61-254256 号公報には、チャバサイト、エリ
オナイト、ゼオライトrhoもしくはゼオライトZKー
5を、珪素、アルミニウム、燐および硼素から選ばれた
少なくとも1つの元素を含む化合物で処理して、ゼオラ
イトの上に元素を沈澱させて変性したゼオライト触媒を
使用する方法が記載されている。また、モルデナイトに
関しては、次のような方法が知られている。特開昭59-2
27841 号公報には、モルデナイトを水蒸気処理した触媒
を使用する方法、特開平6-179640号公報には、モルデナ
イトを液相にてシリル化処理した触媒を使用する方法、
また、特開平3-262540号公報には、モルデナイトをSi
Cl4 により気相において処理した触媒を使用する方法
等が記載されている。
【0010】Naー モルデナイトを用いたDMAの製法
として、特開昭56-46846号公報にはNa量を調節したモ
ルデナイトを用いMMAよりDMAを選択的に得る方
法、特開昭59-210050 号公報にはNa量を調節したモル
デナイトを用いDMAを選択的に得る方法が記載されて
いる。また、高シリカモルデナイトを用いたDMAの製
法として、特開平6-9510号公報にはMg含有高シリカモ
ルデナイトを用いる方法が記載されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このようにメチルアミ
ンの製造に用いる触媒としては、いろいろなゼオライト
触媒が提案されているが、当該反応においてTMAの生
成を抑制しながらより高いDMAを製造すことのできる
ゼオライト触媒の一層の改良、開発が望まれている。
【0012】本発明は、メタノールあるいはメチルアミ
ン混合物とアンモニアからジメチルアミンを製造する反
応に使用する触媒として、従来のゼオライト触媒が有す
るメタノールの転化率が95%以上になるとDMA選択
率が急激に低下するという欠点を改善し、より高いDM
A選択性とより低いTMA選択性及びより高いメタノー
ル消費反応活性を与える新規なゼオライト触媒を提供す
ことを目的とするもである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するために鋭意努力した結果、後述の実施例に示
したように、ゼオライトをキレート剤で処理をして得た
変性ゼオライトは、メタノールあるいはメチルアミン混
合物とアンモニアからジメチルアミンを製造する触媒と
して、極めて高いDMA選択性及び低いTMA選択性を
示し、また高いメタノール消費反応活性も示すことを見
い出し本発明に至った。
【0014】すなわち、本発明は、メタノールとアンモ
ニア、メタノールとメチルアミン混合物とアンモニア、
またはメチルアミン混合物とアンモニアを触媒の存在下
に気相にて反応させてジメチルアミンを製造する方法に
おいて、触媒としてゼオライトをキレート剤を含む溶液
で処理した変性ゼオライトを使用することを特徴とする
ジメチルアミンの製法に関する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の方法における変性ゼオライト触媒はキレート剤
で処理されたものであることが重要な点である。
【0016】本発明において使用するゼオライトとして
は、アンモニアとメタノールからメチルアミンを生成す
る反応に形状選択性を示すゼオライト、例えばモルデナ
イト、シャバサイト、クリノプチロライト、レビナイ
ト、ゼオライトrho、ゼオライトA、FU−1、エリ
オナイト、ZSM−5、ZSM−11、ZSM−21、
モンモリナイト等が好ましい。特にモルデナイト、シャ
バサイトが好ましい。その中でも100g当たりナトリ
ウム含量が0.01gから2. 0gの範囲にあるモルデ
ナイトもしくは水素型モルデナイトが好ましい。Si/
Al原子比が5.5から9の範囲に調整されたモルデナ
イトはさらに好ましい。
【0017】ゼオライトの処理に使用するキレート剤と
しては、アミノポリカルボン酸またはピリジンカルボン
酸を使用するのが好ましく、特に一分子中に2〜6のカ
ルボキシル基を有するアミノポリカルボン酸、またはピ
リジンジカルボン酸を使用するのが好ましい。また一分
子中に2〜6のカルボキシル基を有し、且つその最高解
離定数(全カルボキシル基、pKn )が9〜12の範囲
であるアミノポリカルボン酸の使用は特に好ましい結果
を与える。さらに好ましくは一分子中に3〜6のカルボ
キシル基を有しpKn が9.5〜12の範囲にあるアミ
ノポリカルボン酸の使用である。このようなアミノポリ
カルボン酸およびピリジンジカルボン酸の具体例として
は、下記の表1〜表2に記載の化合物が挙げられる。な
お、当然のことながら、実施溶液中ではこれらのアミノ
ポリカルボン酸またはピリジンジカルボン酸の塩も酸ア
ニオンに解離することから、本発明におけるアミノポリ
カルボン酸およびピリジンジカルボン酸にはその塩も包
含していることを意味する。
【0018】
【表1】 キレート剤 記号 n(酸基数)pKn ──────────────────────────────────── イミノジ酢酸 IDA 2 9.12 N-メチルイミノジ酢酸 MIDA 2 9.65 N-ヒドロキシイミノジ酢酸 HIDA 2 8.73 イミノジプロピオン酸 IDPA 2 10.31 ニトリロ三酢酸 NTA 3 9.73 β−アラニン二酢酸 ALDA 3 9.35 ホスホノエチルイミノジ酢酸 EPDA 4 10.46 カルボキシシメチルイミノジプロピオン酸 CMIPA 3 9.37 メルカプトエチルイミノジ酢酸 MEIDA 3 10.79 ニトリロトリプロピオン酸 NTP 3 9.30 アミノエチルイミノジ酢酸 AEIDA 2 11.05 イミノジコハク酸 IDSA 4 10.12 アスパラギン酸一酢酸 ASMA 3 9.65 アスパラギン酸二酢酸 ASDA 4 9.18 エチレンジアミン二酢酸 EDDA 2 9.57 エチレンジアミン四酢酸 EDTA 4 10.23 エチレンジアミンプロピオン酸 EDDP 2 9.58 プロパンジアミン四酢酸 PDTA 4 10.27 2-ヒドロキシ-1,3-PDTA HPDTA 4 9.70 エチルエーテルジアミン四酢酸 ETDTA 4 9.47 エチレンジアミン二酢酸二プロピオン酸 EDPA 4 9.83 グリコールエーテルジアミン四酢酸 GEDTA 4 9.46 エチレンジアミン四プロピオン酸 EDTP 4 9.60 ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸 HEDTA 3 10.01 1,2-プロパンジアミン四酢酸 MEDTA 4 10.84
【0019】
【表2】 キレート剤 記号 n(酸基数)pKn ──────────────────────────────────── エチレンジアミンジコハク酸 EDDS 4 10.40 プロパンジアミンジコハク酸 PDDS 4 10.53 1,2-シクロヘキサンジアミン四酢酸 1,2-CDTA 4 11.70 1,3-シクロヘキサンジアミン四酢酸 1,3-CDTA 4 10.91 1,4-シクロヘキサンジアミン四酢酸 1,4-CDTA 4 10.86 ジエチレントリアミン五酢酸 DTPA 5 10.58 ビス( イミニジ酢酸エチル) メチルアミン MDTTA 4 10.89 トリエチレンテトラミン六酢酸 TTHA 6 10.33 2,6-ピリジンジカルボン酸 2,6-PDCA 2 ─── 2,4-ピリジンジカルボン酸 2,4-PDCA 2 ─── 2,3-ピリジンジカルボン酸 2,3-PDCA 2 ───
【0020】ゼオライトの処理はキレート剤を溶解した
溶液を用いて行う。溶媒には水の使用が好ましい。通
常、キレート剤を水に溶解した溶液のpHを約3〜7の
範囲に調整し、それにゼオライトを加え浸漬または攪拌
処理、あるいはゼオライトにキレート剤溶液を流通させ
る。ゼオライトに対するキレート剤の使用量は、通常、
ゼオライト100gに対し0.001〜20モルの範
囲、キレート剤の濃度は0.01〜20モル/リットル
の範囲、処理温度は室温〜100℃の範囲、処理時間1
〜500時間の範囲である。
【0021】本発明によるアミポリカルボン酸もしくは
ピリジンカルボン酸で処理した変性ゼオライトは、これ
以外のキレート剤、例えばシュウ酸などのポリキシ酸で
処理したものに比べて、優れたDMA選択性を与える。
特に一分子中に2〜6のカルボキシル基を有し、且つそ
の最高解離定数(全カルボキシル基、pKn )が9〜1
2の範囲であるアミノポリカルボン酸で処理した変性モ
ルデナイトの使用はより高いDMA選択性を与える。ま
た、キレート剤処理の効果は、モルデナイトのSi/A
l原子比が5. 5から9. 0の範囲内にあるものへの適
用が特に優れている。
【0022】本発明によるジメチルアミンを製造する反
応は、温度230〜350℃、好ましくは250〜33
0℃の範囲で行われる。圧力は常圧〜50Kg/cm2
G、好ましくは5〜30Kg/cm2 Gの範囲、N/C
(反応系における窒素原子と炭素原子の数の比)が1〜
2.5の範囲、空間速度は600〜2000/hrの範
囲、およびメタノール転化率80〜98%の範囲で実施
するのがよい。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例によって
具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定
されるものではない。 反応試験法 触媒を長さ800mm、1/2Bのステンレス反応管に
充填し、反応温度320℃、圧力18kg/cm2
で、アンモニアとメタノールの等重量混合物を毎分1.
0gの速度で導入して反応を行った。
【0024】実施例1〜13 紛状のNa型モルデナイトを20倍量の3規定の硝酸ア
ンモニウム溶液で6時間還流煮沸した。モルデナイトを
ろ別し、再度3規定の硝酸アンモニウム溶液を加えて6
時間還流煮沸を合計4回繰り返し行った。ろ別したモル
デナイトは水洗後、130℃で6時間乾燥し、450℃
で3時間焼成することによってH型のモルデナイトを得
た。このH型モルデナイト100gを1規定の硝酸ナト
リウム溶液1リッター中で40℃、20時間還流煮沸す
ることによって、ナトリウム0. 4%を含むモルデナイ
トを調製した。このモルデナイトは直径3mmの円筒状
ペッレトに成形した。ついで、このモルデナイト100
gを、水500gに表3中に記載する各種のキレート剤
0.269モルを加えたのち、水酸化ナトリウムを用い
てpH4〜5に調整することによってキレート剤を溶解
した溶液中に80℃、8時間浸漬処理した。モルデナイ
トをろ別後、水洗、120℃で4時間乾燥した後、50
0℃で4時間焼成した。得られたモルデナイト触媒を用
いてアンモニアとメタノールからジメチルアミンを製造
する反応を行った。その結果、表3〜表4に示される組
成のメチルアミン混合物を得た。
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】実施例14 エリオナイトを約20%含有する紛状のシャバサイトを
20倍量の3硝酸ナトリウム溶液で4時間還流煮沸し
た。このシャバサイトをろ別後、水洗、130℃で6時
間乾燥した後、450℃で3時間焼成した。このシャバ
サイトは直径3mmの円筒状ペッレトに成形した。つい
で、このシャバサイトを実施例1と同様な方法でキレー
ト剤による処理を行った。なお、キレート剤にはEDT
Aを使用した。得られたシャバサイト触媒を用いてアン
モニアとメタノールからジメチルアミンを製造する反応
を行った。その結果、表5に示される組成のメチルアミ
ン混合物を得た。
【表5】 空間速度 メタノール転化率 生成メチルアミン中の各メチルアミン(%) (1/hr) (%) MMA DMA TMA 1200 94.5 35.8 50.4 13.8
【0028】比較例1 実施例1と同様な方法でナトリウム0. 4%を含むモル
デナイトを調製し、それを直径3mmの円筒状ペッレト
に成形し触媒とした。なお、キレート剤による処理は行
わなかった。得られたモルデナイト触媒を用いてアンモ
ニアとメタノールからジメチルアミンを製造する反応を
行った。その結果、表6に示される組成のメチルアミン
混合物を得た。
【表6】 空間速度 メタノール転化率 生成メチルアミン中の各メチルアミン(%) (1/hr) (%) MMA DMA TMA 1400 96.8 30.7 34.1 35.2
【0029】比較例2 実施例14と同様な方法でシャバサイトをを調製し、そ
れを直径3mmの円筒状ペッレトに成形し触媒とした。
なお、キレート剤による処理は行わなかった。得られた
シャバサイト触媒を用いてアンモニアとメタノールから
ジメチルアミンを製造する反応を行った。その結果、表
7に示される組成のメチルアミン混合物を得た。
【表7】 空間速度 メタノール転化率 生成メチルアミン中の各メチルアミン(%) (1/hr) (%) MMA DMA TMA 1200 95.7 32.3 30.4 37.3
【0030】比較例3 実施例1と同様な方法でナトリウム0. 4%を含むモル
デナイトを調製し、それを直径3mmの円筒状ペッレト
に成形した。ついで、このモルデナイト100gを、キ
レート剤として2モル/リットルのシュウ酸溶液600
ml中に70℃、1時間浸漬処理した。モルデナイトを
ろ別後、水洗、130℃で4時間乾燥した後、500℃
で3時間焼成した。得られたモルデナイト触媒を用いて
アンモニアとメタノールからジメチルアミンを製造する
反応を行った。その結果、表8に示される組成のメチル
アミン混合物を得た。
【表8】 空間速度 メタノール転化率 生成メチルアミン中の各メチルアミン(%) (1/hr) (%) MMA DMA TMA 1600 98.1 31.0 43.3 25.7
【0031】
【発明の効果】本発明におけるキレート剤処理により調
製された変性ゼオライト触媒は、メチルアミン製造用触
媒として高いメタノール消費反応活性を維持しつつDM
A選択性を向上させ、TMA選択性を抑制する効果を発
揮する。したがって、メタノールおよび/またはメチル
アミン混合物とアンモニアを反応させジメチルアミンを
製造する際、従来のゼオライト触媒とは異なり、98%
という高いメタノール転化率でも高いジメチルアミン選
択性を与え、さらには触媒の寿命を大きく向上させるこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 敏雄 神奈川県横浜市鶴見区大黒町10番1号 日 東化学工業株式会社内 (72)発明者 丹羽 潔信 東京都千代田区丸の内1丁目5番1号 日 東化学工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタノールとアンモニア、メタノールとメ
    チルアミン混合物とアンモニア、またはメチルアミン混
    合物とアンモニアを触媒の存在下に気相にて反応させて
    ジメチルアミンを製造する方法において、触媒としてゼ
    オライトをキレート剤を含む溶液で処理した変性ゼオラ
    イトを使用することを特徴とするジメチルアミンの製
    法。
  2. 【請求項2】キレート剤が、アミノポリカルボン酸であ
    る請求項1記載のジメチルアミンの製法。
  3. 【請求項3】キレート剤が、ピリジンカルボン酸である
    請求項1記載のジメチルアミンの製法。
  4. 【請求項4】キレート剤が、一分子中に2〜6のカルボ
    キシル基を有するアミノポリカルボン酸、またはピリジ
    ンジカルボン酸である請求項1記載のジメチルアミンの
    製法。
  5. 【請求項5】キレート剤が、一分子中に2〜6のカルボ
    キシル基を有し、その最高解離定数(全カルボキシル
    基、pKn )9〜12のアミノポリカルボン酸である請
    求項1記載のジメチルアミンの製法。
  6. 【請求項6】ゼオライトが、モルデナイトまたはシャバ
    サイトである請求項1記載のジメチルアミンの製法。
  7. 【請求項7】ゼオライトが、モルデナイト100g当た
    りナトリウム含量が2. 0g以下のモルデナイトである
    請求項1記載のジメチルアミンの製法。
  8. 【請求項8】ゼオライトが、Si/Al原子比5. 5〜
    9の範囲のモルデナイトである請求項1記載のジメチル
    アミンの製法。
  9. 【請求項9】気相反応を、温度200〜350℃、圧力
    5〜50気圧、N/C1〜2. 5、およびメタノールの
    転化率80〜98%の範囲の条件下で行う請求項1記載
    のジメチルアミンの製法。
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